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1.避難所開設・運営の事前対策

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1.避難所開設・運営の事前対策
防災1.はじめに
1.避難所開設・運営の事前対策
1−1 避難所運営マニュアルの目的
●大 規模地震などの大災害時には、自宅に被害を受けた市民が予め指定され てい
る避 難所へ避難して、しばらくの間、共同で生活することが予想される。ライ
フラ インも停止した不便な状況で、慣れない共同生活を営むことは、決して簡
単で はない。しかし、事前にさまざまな準備を行い、近隣の人々と協力するこ
とによって、スムーズで快適な避難所生活を送れるようになる。
●本 マニュアルは、過去に発生した災害より得た教訓から、目指すべき避難 所の
あり 方や、避難所生活を快適にするためのノウハウなどを簡潔にまとめる とと
もに 、災害発生時に市が各地域に派遣する職員の行動等について記載する こと
により、自主防災組織を中心とする地域住民と地域に派遣された職員が、 相互
に協力して、避難所の円滑な開設、運営を実施することを目的とする。
1−2 岐阜市の避難所について
●避難所と避難場所の違い
一言でいえば、屋根のあるところが避難所で、屋根のないところが避難場所。
(1)避 難 場所 ・・・避 難 所へ避 難する前に、組 織的 な移動 が円 滑 に行 えるよう、単 位 自
治 会 ごとに一 時 的 に避 難 する場 所 で、主 に公 園 や学 校 のグランドな
どが指定される。洪水、内水、土砂災害、地震など、避難場所へのそ
れぞれ災害の影響も把握しておくことが重要。
指定緊急避難場所と広域避難場所がある。
(2)避難所・・・公民館や体育館等の屋内で待避する所。
指 定 避 難 所 (住宅 が倒 壊 した場 合 など、応急 仮 設 住 宅 へ入居 するもしくは災 害
による危険が解消するまでの一時的な宿泊施設)
指定拠点避 難所(指定避難所のうち、災害用備蓄 食料、簡易トイレ等避難 生 活
に必要な物資が備蓄してある避難所)
福祉避難所(障がいの特性に配慮するなど、一般的な指定避難所での生活に支
障 をきたす要 配 慮 者 のため、支 援 を受 ける体 制 が整 備 されている社
会福祉施設等を覚書により締結し避難所とする)
1
<参考>
◇岐阜市災害対策本部・・・・市役所に開設(市本部長は、岐阜市長)
◇地域災害対策本部・・・・自主防災隊(団)長が主に地域公民館に設置する。
(市より地域派遣職員(本部担当)として責任者 1 名と担当 2 名を派遣)
◇備蓄品保管場所
・・・・公共備蓄は、指定拠点避難所の予備教室または防災備蓄倉庫、指定避難
所(コミュニティセンターなど)に保管 。自主 防災組織による共 同 備蓄や個 人
備蓄により公共備蓄の不足を補う。
※防災資備蓄倉庫など保管場所の鍵は、学校関係者及び自主防災隊(団)長が所
有。備蓄品保管場所や保管物の詳細は「各地域コミュニティ計画」参照。
●避難所の役割には
避難所は、発災直後の避難・救助により助かった命を確保する場所である。しか
し、被害状況により被災者が一定期間生活する場として活用することもあるため、
次の役割もあることを考慮し運営する必要がある。
緊急物資の集積場所、情報発信の場所、情報を収集する場所、
在宅避難者が必要な物資を受け取りに来る場所
1−3 地域派遣職員(本部担当・避難所担当)の配置
●地域派遣職員とは
自主防災組織が行う災害応急対策活動の支援等を行うため、市本部長が市職員
を地域へ派遣する。
担当名
人数
主な派遣先
本部担当
責任者 1 名と担当 2 名
地域災害対策本部
避難所担当
担当 3∼6 名
避難所
●地域派遣職員の役割
避難所(小学校の体育館など)に派遣された地域派遣職員(避難所担当)は、
災害時の施設等(建物、備蓄物資等)の管理について学校関係者及び自主防災隊
(団)との連携を密にして対応する。
なお、地域派遣職員全ての総括責任者は、地域派遣職員(本部担当)の責任者
が行うこと。責任者は、地域災害対策本部や派遣地域内で開設される全ての避
難所運営が円滑に行われるよう自主防災隊(団)長と災害応急対策活動の調整を
行うことや、各地域派遣職員の監督、指導及び助言をすること。
2
1−4 避難所開設に伴う書類 ・ 備品の整備
●避難所には、次の(1) ∼ (4)の書類関係、備品を整備してある。
【書類・帳簿類等】
(1) 「避難所運営マニュアル」
・「総括チェックシート」
【資料 1】
・「避難所安全チェックリスト」
【資料 2】
・「体育館区割り(例)」
【資料 3】
・「避難者カード」
【資料 4】
・「避難所開設報告書」
【資料 5】
・「避難所運営組織(例)」
【資料 6】
・「避難所生活の心得(1)∼(4)」
【資料 7】
・「避難所引継ぎリスト」
【資料 8】
・「避難所ボランティア受付表」
【資料 9】
・「岐阜市MCA無線機ID番号一覧表」【資料 10】
・「ペットの会の設立」
【資料 11】
・「参考資料集」
【資料 12】
・「避難所運営用資機材取扱い資料」
【資料 13】
(2) 「避難行動要支援者台帳」
(自主防災隊(団)長所有)
(3) 「避難所開設セット」 必要物品一式(ガムテープ等)と(1)のマニュアル
(4) 「特設公衆電話セット」
3
1−5 避難所開設訓練の実施
①
避難所の周知
災害時に避難所が機能するには、行政側の事前の体制準備とともに、避難対象
となる地域住民への日頃からの周知が必要である。
また、地域住民は、発生した災害の種別に応じた避難を選択することが重要で
あり、避難路の安全が確保されない場合は、屋内退避(上階へ移動する垂直避
難を含む)や、避難行動に関する留意点についてもあわせて周知をしておくこ
とが必要である。
地域住民の一人ひとりが「自分はどこの避難所に避難すべきか」、「避難所に
どのような設備があり、どのように使用するのか」、「自分の役割は何なのか」
を把握できるような防災訓練を実施することが重要である。
②
避難所開設訓練の実施
災害時に速やかに避難所開設が行えるように、日頃から市職員と地域住民が協
働で実際に避難所となる施設を活用して、実践的な避難所開設訓練を実施する
ことが重要である。
③
避難所開設時の任務分担
事前に、避難所運営組織を決めておくと、発災時に任務分担が明確となり、円
滑な避難所開設ができる。
また、誰が被災するか分からないため、代理者を決めておく必要もある。
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<避難所開設訓練のメニュー例>
※実際に指定されている避難所を活用すること。
実際に避難する地域住民の方と協働し、情報を共有すること。
・避難誘導訓練
自宅から避難所までの避難ルートを確認する。
自主防災隊(団)の避難誘導班もしくは自力による避難想定をする。
避難場所で自宅避難者と避難所で避難される方を把握する。
避難行動要支援者の避難(支援)をする。
・避難所開設訓練
施設を開錠するための連絡体制を確認する。
(地域→行政→学校関係者への連絡体制の確認)
施設の被災状況を確認する。
避難所生活の役割分担をする。
(責任者の決定・連絡員の設定)
・避難所運営訓練
□「避難者カード」【資料 4】の配布、記入、集約
(避難者人数、家族構成等避難者情報の確認)。
□水道水(飲み水等)の使用可否を確認する。
□トイレの使用可否を確認する。
(簡易組み立てトイレの備蓄がある場合は組み立て訓練と設置場所の
検討をする)。
□防災備蓄倉庫の開錠と、保管してある資機材取扱い訓練をする。
□電話、FAX等通信機器、掲示板の設置。特設公衆電話の設置訓練。
テレビ、ラジオ等の設置。
□夜間になった場合の投光機設置(設置場所の検討)。
□避難所生活ルールを確認する。
□ボランティアの要請、受け入れ訓練。
□ペット同伴で避難する住民の対応(ペットの避難スペースの検討)。
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2.発災初動期(概ね 3 日以内)
避難所生活をはじめるにあたり、施設の点検や避難所運営組織の設置を早急に行う
必要がある。
※地域派遣職員(避難所担当)と自主防災隊(団)(運営組織)は、「総括チェック
シート」【資料1】に基づき避難所運営に関する施設設備点検と各種体制役割の確
認を行う。
地域災害対策本部・避難所施設の開錠
避難所の施設点検
避難所施設の開設報告
居住区域設定
避難所受付設置
(避難者の確認)
避難所運営組織作り
部、班の編成
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2−1
地域災害対策本部・避難所施設の開錠
●地域災害対策本部(主に地域公民館)の開錠は原則として地域派遣職員の立会いのも
と(地震災害など建物倒壊が危惧される場合)、学校関係者の協力により行う。
・開錠の流れは、次の2系統とする。
①教育部(本部連絡員)→ 社会教育課 → 公民館主事 → 開錠
②市本部事務室員(自主防災グループ)→ 各自主防災隊(団)長 → 開錠
※施設開錠後は、市(災害対策本部)へ連絡すること。
「2−3 避難所施設の開設報告」参照
●避難所の開錠も同様に、学校関係者及び施設管理者の協力により行う。
・開錠の流れは、次のとおりとする。
◇小学校体育館等
①教育部(本部連絡員)→ 学校指導課→校長会会長→各小学校校長→開錠
②市本部事務室員(連絡班)→各自主防災隊(団)長→開錠
◇市有建物避難所(小学校、公民館を除く)
施設所管担当部(本部連絡員) →施設管理担当者→開錠
(※施設所管部:福祉部・市民参画部・薬科大学部・女子短期大学部・教育部)
◇市有建物以外の避難所
市本部事務室員(連絡班)→各施設管理者→開錠
●大規模災害時には、各施設を早々に開錠することが必要となるため、各鍵の管理者を
複数人とすることも必要である。
・大規模災害が発生した場合には、学校関係者の参集が困難となり、計画どおりに
避難所が開設されないことも予想されるので、自主防災隊(団)長も公民館と体育館
の鍵を管理しており、開錠出来るようにしている。
<鍵の管理について>
1 鍵の所有は、学校関係者と自主防災隊(団)長の2者。
2 鍵の種類は、①体育館入口
②小学校入口
③備蓄品保管教室、防災備蓄倉庫
④公民館入口
※地域によって鍵の保管者を定めているところもある。
鍵の保管者については
「各地域防災コミュニティ計画」
の記載事項を確認すること。
●建物内への立入りは、原則、地域派遣職員又は学校関係者の施設点検が終わってから
にする。(→「2−2 避難所の施設点検」参照)
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・建物内に無秩序に立ち入ることは危険である。
・住民が自主的に避難するのは施設敷地内(例:校庭)にとどめ、建物内への立入り
については、「避難所安全チェックリスト」【資料2】により、安全を十分確認し
てからにする。
・建物が危険と判断された場合は、危険箇所の安全処置を実施するまで、立入禁止と
する。
・目視して明らかに危険が認められる箇所については、避難者が近づかないように、
その周辺もあわせて立入禁止とする。
●避難所の敷地内で待機する場合には以下のようなことを心掛ける。
・校庭などでは、自主防災組織の班ごと(又は町内会の班ごと)にまとまって集まる。
・避難者の確認を行い、見つからない人はいないか、けが人はいないか、心身障がい
児者、高齢者等の避難行動要支援者の避難が出来ているかなどについても確認する
こと。状況によっては、救助班が必要な場合もある。
●避難所を開設する時は、地域災害対策本部(主に地域公民館)から移動系防災行政無線
(避難所用のMCA無線)を持って行くこと。
・避難所から地域災害対策本部などへの情報伝達に使用する。
◇安否確認用の特設公衆電話を地域災害対策本部(地域公民館)に設置する。
・災害時に、避難者が「災害用伝言ダイヤル(171)」など
で安否確認の連絡をするために使用する特設公衆電話
を設置する。(※災害救助法が適用される場合使用可)
<設置方法>
専用回線(災害時に通信制限されない)に、専用
電話を接続する(モジュラージャックの接続)。
※注意点
・平常時は使用できません。訓練時は、事前申請により体験利用が可能です。
・発信専用です。(通常の公衆電話と同じです。)
・順番を守る、待ち人数が多い場合は長電話を避けるなど、マナーを守って使用して
ください。
・原則、市派遣職員が設置しますが、到着困難な場合は各地域で設置をしていただき
ます。
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特設公衆電話とは
大規模災害が発生した際に、避難所施設等において、臨時に開
設される公衆電話です。市内の地域公民館等52施設に回線が事
前設置されています。
災害時に通信制限の対象とならず、電話線から受電できるため
停電時にも使えることから、災害に強いとされています。
災害用伝言ダイヤル(171)の使い方
●体験利用日:毎月1日及び15日、正月三が日、防災週間(8月30日9時∼9月5日17時)、
防災とボランティア週間(1月15日9時∼1月21日17時)
●体験利用の場合であっても、通話料は発生します。
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2−2
避難所の施設点検
●施設の危険状況の点検を実施する。
・避難所を開設する前に、地域派遣職員及び学校関係者は、目視による施設の点検を
行う。
・点検に際しては、「避難所安全チェックリスト」【資料2】を使用し、チェック基
準「C」(被害甚大につき使用不能)があれば、危険度判定が必要であると判断する
こと。
・「避難所安全チェックリスト」【資料2】の判定結果は、地域災害対策本部へ報告
すること。(報告手段…電話、直接報告)
・危険度判定の結果によって、避難所として利用するかを決定する。
●危険度判定が必要な時は、地域災害対策本部経由で、市災害対策本部に応急危険度判
定士を要請する。
・避難者や地域住民の中に、資格保持者(応急危険度判定士及び建築士)がいないか
募る。なお、有資格者がいる場合は、確認を依頼する。
●危険と認められる場所については、立入禁止とする。
・目視にて明らかに危険が認められる場合、もしくは応急危険度判定士により「危険」
と判断された場合については、直ちに立入禁止とすること。なお、避難所閉鎖と被
害状況については、地域災害対策本部経由で市災害対策本部にも報告する。
●避難所が使用出来ない場合の対応
・別の避難所への移動計画を、地域災害対策本部へ連絡し、地域派遣職員(本部担当)
は、自主防災隊(団)長及び市災害対策本部と調整した結果を避難所へ回答する。
※ 調整事項
①避難所閉鎖の周知手法
②別の避難所の選定
③別の避難所への移動経路
2−3
避難所施設の開設報告
●避難所を開設してからの手順
①避難所での受付に地域派遣職員(避難所担当)を配置する。
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②受付で、避難者に「避難者カード」【資料4】を配布し、避難所内が落ち着いた
らカードを回収することも伝える。
③地域派遣職員(避難所担当)は、「総括チェックシート」【資料1】により、確認
し、避難所開設の旨を、地域災害対策本部へ報告する。避難所を開設した連絡を
受け次第、地域派遣職員(本部担当)は、市災害対策本部へ避難所開設の報告を
する。
「避難所開設報告書」【資料5】参照
2
3
報告日時
報告手段
防災行政無線(MCA無線)・総合防災情報システム・電話・FAX
4・5 報告者、避難所名
6
避難種別
自主避難・避難準備情報・避難勧告・避難指示
7・8 避難世帯数及び避難者数(避難者の概算人数を把握し報告)
※ペット同伴の避難等、避難者情報もあわせて集約する
地域災害対策本部は、避難所で回収した「避難者カード」から「避難者
名簿一覧」を作成する。
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今後の避難者数の増減の見込み
増加傾向・減少傾向・変化なし
避難所状況
建物の状況、ライフライン、土砂崩れ、道路状況
※避難所近辺の被害状況について報告する
被害状況によっては、応急危険度判定士の支援要請等
特記事項
・参集状況の報告
地域派遣職員、自主防災隊(団)、消(水)防団及び災害奉仕団(赤十字奉仕
団など)の参集状況
・備蓄品等の配布報告及び過不足状況報告
④受付が済んだ避難者に「各避難スペース」への移動を指示
…要配慮者(要介護高齢者、障がい児者、妊産婦、乳幼児、アレルギー等の慢性
疾患を有する者、外国人等)の避難スペースや、負傷者などの受入れ体制につい
ては、避難所開設訓練などを通じて事前に決めておいた方がよい。
●避難所運営の準備
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①防災関係設備の確認(防火設備、放送設備、非常電源等)
…停電時は、非常電源の確保に努める。発動発電機の準備。
②備蓄品(各小学校等の保管場所、防災備蓄倉庫)の確認
…保管場所の鍵は、自主防災隊(団)長もしくは、学校関係者が所持。
各施設の備蓄品保管場所:「各地域防災コミュニティ計画」に掲載。
各施設の保管備蓄品のリスト:各保管場所内に設置
③トイレの確保
…施設内のトイレが、故障がなく使用が出来る状況かを確認する。
使用出来ない状況であった場合、備蓄品として防災備蓄倉庫及び各小学校等の
保管場所にある簡易トイレを設置すること。
災害時における高齢者や障がい児者等の要配慮者の円滑な避難生活のため、障
がい児者用トイレ(肘掛付簡易トイレやマンホールトイレに車椅子で利用出来
るダブルサイズのテントを併用すること)を設置すること。
④人員の確認及び確保
…参集者【地域派遣職員(本部担当・避難所担当)、自主防災隊(団)、消(水)防団
員、学校関係者、災害奉仕団等】
⑤通信手段の確保(※各学校、施設内の備品は、学校及び施設関係者の了承が必要)
・各学校内の職員室の電話、FAXの使用の可否。
(※各地域公民館には、移動系防災行政無線(MCA無線)が、「地域災害対策本
部用:1台」と「避難所用:1台」が配備してあります。無線機を使用し岐阜
市災害対策本部と交信が出来ます。
(岐阜市MCA無線機ID番号一覧表【資料10】参照)
・各学校内職員室のパソコン使用によるインターネット活用。
・地域災害対策本部(公民館)での特設公衆電話の開設。
(※災害救助法が適用される場合に使用可能となる。避難者が「災害伝言ダイ
ヤル(171)」で安否確認の連絡をするために使用するもの)
●避難所開設の周知
・避難所が開設されたら、避難途中の住民や避難所周辺の住民に対し、避難所が開設
された旨の広報を行うとよい。
・広報は、防災行政無線(子局等:「使用方法」は無線機に備え付けあり)を活用し、
支援を必要とする在宅避難者や避難所に入りきらず、小グル―プ単位で避難所以外
に避難している方にも伝えることが必要。
(※避難所は、緊急物資の集積場所や在宅避難者へ必要物資を配布する場所という
地域の支援拠点としての役割も果たすため、避難所の開設周知を行うとよい)
●避難スペースが不足した場合
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・一時的に避難者を受入れるため、空教室を開設し、暫定的に受入れをする。(空教
室の利用は、事前に学校関係者と協議が必要。「2−4 居住区域設定」参照)避
難者超過の場合は、その現状を、地域災害対策本部へ報告し、別の避難所への移動
など今後の対応について相談すること。
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2−4
居住区域設定
●避難所(屋内・屋外)の区域設定について
※災害時に避難所の開設がスムーズに行えるよう、予め自主防災組織の役員や避難所
となる学校関係者と打合せをし、スペースの割り振りを決めておくことが望ましい。
添付資料集「体育館区割り(例)」【資料3】参照
・設定の手順
①屋内 危険箇所等の立入禁止区域の設定
②屋外 散乱危険物及び今後排出されるゴミの集積スペースを設定
③屋内 避難所内の散乱危険物の除去や清掃等の実施
④屋外 簡易トイレのスペース設定
(※「3−4 衛生管理(し尿、ごみ処理等)」参照
⑤屋内 避難者のスペース設定(目安は一人あたり3.3㎡(約1畳)程度)
⑥屋外 動物避難所(ペット用の避難スペース)の設定
⑦屋内 受付スペースの設定
―・−・−・これより避難者の受入れをはじめる・−・−・−
⑧屋内 運営本部スペースの設定
⑨屋内 医療行為が必要な方のスペースの設定
⑩屋内 情報掲示板等の設定
⑪屋外 自家用車、テント等による避難者のスペース設定
⑫屋内 授乳室、女性更衣室のスペースなど設定
⑬屋外・屋内 その他考慮すべきスペース設定
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避難所(屋内外)で確保が必要とされるスペースとは
①
立入禁止区域の ・避難所開設時の施設点検で、危険と判断された場所
指定
・学校を避難所として使用する場合は、教育活動の早期正常化を円
滑に進めるため、利用スペースを最小限とすることが望ましい。
②
ゴミの集積場
・衛生、臭気の問題から屋外にスペースを設けること。
分別、回収が出来るスペースの確保が望ましい。
④
簡易トイレ
・学校施設にあるトイレは、災害により配管等に破損がないか点検
するまで使用しないこと。
※トイレの配管が破損していても、個室や便器として活用出来る
場合は、個室内に簡易トイレを設置(例:和式トイレ上に簡易ト
イレを置く)や便座に袋をかぶせる等、工夫が必要。
・トイレ以外の場所に簡易トイレを設置する場合は、衛生、臭気の
問題があるので、原則、屋外に設置すること。
・男性用や女性用などの利用ルールを定めたり、障がい児者用トイ
レ(肘掛付簡易トイレや車いすで利用出来るマンホールトイレに
ダブルサイズのテントを併用する)を設置することが望ましい。
・手洗い場の設置に努める。
・夜間の利用も考慮し、防犯上からも居住施設から離れすぎない場
所で照明を設置すること。
※簡易トイレを設置する時には、し尿処理体制も明確にし、利用者
が把握出来るようにする。
⑤
居住スペース
・原則、居住地区単位で振り分ける。
・通路の確保(車椅子が十分すれ違える広さとして、2メートル以上
の確保が望ましい)。
・乳幼児、高齢者等を有する家族に関しては、可能な限り同じ環境
の家族同士が一緒になるように振り分けることが望ましい。
・要配慮者(要介護高齢者、障がい児者、妊産婦、乳幼児、アレルギ
ー等の慢性疾患を有する者、外国人等)は介助者の要否によって避
難スペースを考慮する必要がある。
・高齢者は、お手洗いに近い方が望ましい。
・高齢者や障がい児者へ配慮し、スロープを仮設置する等のバリア
フリー化に努めることや、1階を避難スペースにするなどの配慮が
必要。
・女性に対する暴力等を予防するため女性専用スペースや生活リズ
ムが異なる乳幼児のいる家庭へも配慮したスペースづくりが望ま
しい(例:個室テントの活用などによる授乳スペース)。
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・感染症疾患者等は、感染拡大防止や安静等という観点から、個室
等の対応をする。
・滞留旅客者や帰宅困難者は、一区画にする。
・間仕切り等の設置スペース及びその利用対象者などを、平時の訓
練などで決めておくと良い。
⑥
動物避難所
・ペット専用の避難スペースのこと(原則、屋外に設ける)。
※避難例:犬などを駐輪場に係留避難させる
・騒音や衛生上の問題からペットは、原則、避難者達と別のスペー
スでケージ等を設け飼い主が責任を持って飼育する。
・鳴き声等やペットの排泄物への対応についても考慮が必要。
・ペットには、飼い主がわかるように普段から身元を示すものを着
けておく。
※「避難所生活の心得【資料7】」
◇ペットの管理について 参照
⑦
受付
・入口付近の設置が望ましい。
・防犯の観点から、ボランティア、マスコミ、来所者の全てが受付
を介するようにすること。
(※防犯対策例:避難所の入口と出口を別に設け、外出者を確認す
る体制とした。出入口を別にすることで、人の移動方向が一方と
なり目視確認がし易い。)
⑧
運営本部室
・避難所運営組織の活動スペース
・情報(避難者情報、地域の被害情報など)の集約や、地域災害対
策本部への相談や報告事項などの調整を行う場所。
※地域として開設する避難所が1ヶ所である間は、地域災害対策本部
が運営本部を兼ねることも考えられるが、複数の避難所を開設し
た場合、避難所ごとに運営本部を設置する必要がある。)
⑨
医療スペース
・災害の状況によっては、救急車等の手配や病院(福祉避難所)への
移動が必要な場合もある。感染症が発生した場合の対応とあわせ
て、避難者のスペースの中で他の避難者と区画を分けた医療スペ
ースを設けておくことが望ましい。
・被害が甚大な時は、市が応急救護所を学校保健室などに設置する。
※保健室を利用する場合は、学校関係者の了承が必要。
救護所設置時には、発電機の設置も必要。
「分娩セット」は健康部が、防災資機材と同様に倉庫に保管。
⑩
情報掲示板等の ・避難者(在宅避難者を含む)への情報伝達に使用。
設定
被災者の必要性に即した情報提供
(1)発災直後の避難状況に関する情報や被害情報
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(2)避難所生活に関する情報
(食料や毛布等の配給、避難所設備の設置など)
(3)応急仮設住宅に関する情報
・避難所生活のルールを周知させることや食料等の配布情報など、
避難所での情報提供スペースの確保。
・障がい児者や外国人など、情報が伝達されにくい方にも伝わるよ
うな工夫が必要。(例:絵や写真を使った情報提示など)
(TV、ラジオ等の設置スペースとしてもよい。)
⑪
自家用車、テン ・自家用車で避難されて来た人の駐車場や、テントや車中での避難
ト等による避難
⑫
を希望される方のスペース検討も必要。
者スペース
(給水車やゴミ収集車などの大型車両の停車スペースも必要になる)
更衣室
・男女毎に設置する必要があるが、部屋の確保が困難な場合は、更
衣スペースを設け目隠しを設置する必要がある。
・予備教室を利用する場合は、学校関係者に依頼し了承を得る必要
がある。
⑬
その他(考慮すべきスペース設定)
食料・物資保管 ・搬入の利便性が良い場所を選ぶ。
室
・保管場所として目の行き届く場所が望ましい。
・アレルギー対応食料も必要な方に配布出来るよう、他の食料と分
けて保管。
※物資が必要数量に満たない場合もあることから、配布の順番や配
布時期もあわせた検討が必要になる。
子どもの遊び場
・子どもが、遊ぶ空間がないためにストレスを生じることもある。
・災害が長期化した場合は、託児機能も考慮し保育士を市へ要請す
ることについても検討が必要。
喫煙場所
・住民間のトラブルの原因となるため、屋外に設ける。
洗濯場
・洗濯物が干せる、日当たりが良い場所。共用場所と女性専用の場
所を確保する。
・発災後なるべく早期の段階から、洗濯場所の確保は必要。
遺体の収容、安 ・避難所で生活中にお亡くなりになった方や、避難所にご遺体を、
置等
持ち込まれた場合など、避難所内に亡くなった方を一時安置する
ためのスペースを設けることが必要。
・避難所の衛生管理上、安置スペースと避難スペースは分けること
が望ましい。
・大規模災害時により火葬能力を大幅に上回る死亡者があった場合
は、市総合体育館、南部体育館、北部体育館等が遺体の一時安置
場所となる。
17
●学校内のどの部分を避難所として利用するかについて、施設管理者と協議する。
・避難所となる施設の全てが利用できるとは限らないことや、地域派遣職員や学校関
係者が到着しない場合を考慮し、避難所として使用出来る範囲や使用方法などにつ
いて、予め学校関係者と協議し、避難所開設訓練を通じて確認をしておくことが必
要である。
・利用する部分以外の施設は、原則として立入り禁止とし、避難者への周知をはかる。
●避難者全員分の仮居住空間を確保する。
・発災直後は多数の避難者が詰めかけることが予想されるため、予め避難所開設訓練
などで、区域の割り振りについて確認をしておくことが、重要である。
・避難者の仮居住する空間については、教育活動の再開を考慮しながら区域の検討を
行い、可能な限り屋内を使用する。
・利用できる空間としては、体育館・予備教室(会議室)・廊下・階段の踊り場など
が考えられる。
・校長室、事務室、職員室など学校関係者が施設運営上必要と判断する場所について
は、仮居住空間として使用できない。
・校庭は、物資の搬入や、屋外テントを設置するためのスペースを想定し、避難所運
営組織として確保しておく必要がある。
●要配慮者等の避難について
・要配慮者(要介護高齢者、障がい児者、妊産婦、乳幼児、アレルギー等の慢性疾患を
有する者、外国人等)に配慮した避難所スペースの割り振りとし、予備教室や和室や
空調設備のある部屋を優先して割り当てるなどの配慮をすること。
(「2−7 部、班の編成」参照)
・覚書に基づいて社会福祉施設等の福祉避難所への受入が開始された場合は、要配慮
者等のうち援護の必要性の高い者を優先し移送に努める。
・要配慮者等に関する情報は、地域災害対策本部経由にて、市災害対策本部(連絡班
要支援者グループ)にも報告すること。
2−5
避難所受付設置(避難者の確認)
●避難者の把握
①「避難者カード」【資料4】の配布確認(早ければ、早いほど良い)。
随時、区域設定で定めたスペースに避難者を誘導する。
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「避難者カード」を配布していない人がいないか確認をする。
②避難者の確認
回収された「避難者カード」は、必要な食料や物資の算出、班の編成のデータ等
になるので、配布漏れや記入漏れのないようする。
避難行動要支援者などで、在宅避難をしている方や、避難所に入りきらず、小グ
ル―プ単位で避難所以外に避難されている人達についても、確認出来る範囲で避
難状況の把握に努める。
個人情報を含むものになるので、情報がむやみに流出しないよう、取扱いや保管
に注意をはらうこと。
③地域災害対策本部への報告
「避難者カード」を回収したら、地域災害対策本部へ提出する。
地域災害対策本部から、カードの集計結果「避難者名簿一覧表」を入手する。特
別な食料の要否(アレルギー、乳児、宗教的理由等)、医療関係での対応の要否、
介助の要否、言語の違いによる通訳の要否等を確認し、以後の対応資料とする。
④市災害対策本部への報告
地域派遣職員(本部担当)は、避難所から提出された「避難者カード」を整理し、
市災害対策本部へ報告する。
(情報伝達は、地域派遣職員(本部担当)が、ICT用パソコンの「総合防災情報シス
テム」への入力や防災行政無線(MCA無線)を活用する)
なお、避難情報を入力後作成した、「避難者名簿一覧」と「避難者カード」は、
地域派遣職員(避難所担当)へ返却し、避難所運営に活用する。
⑤避難者の移送
地域派遣職員(避難所担当)又は、自主防災隊(団)の避難所運営組織の長は、避難
所に被災者を受け入れることが困難な時(人数超過の時、生命や身体に配慮を要
し避難生活に医療関係者の対応が必要である時)には、地域災害対策本部経由にて
市災害対策本部へ相談をすること。
【相談先:市災害対策本部(連絡班 要支援者グループ)】
●避難者に記入してもらう「避難者カード」【資料4】は、原則、避難所受付で配布す
る。(予め各地域住民へ配布しておき、記載したものを「非常持出袋」に入れて避難
してもらうことが望ましい。事前配布しておいた場合は、記載事項の確認を平常時に
行うことができ、また、記載漏れが減るなどの利点がある。)備考欄には、次の事項
を参考に必要と思われる項目を独自に付け加える。
・体調に関すること(○○病院へ通院中や、現在服用中の○○薬など)
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・必要な福祉用具に関すること
・特別な食料の要否(アレルギー、乳児、宗教的理由等)
・避難者の資格情報(医師、看護師、土木・建築業者等、災害対応で活躍の場が想定さ
れる方)
●緊急を要する要望の調査も同時に実施する。
・病院や福祉避難所への受入希望など、緊急を要する要望については名簿を記入して
もらう際に同時に記入してもらい、対応することが望まれる。
●避難行動要支援者情報について
・「救急医療情報キット」の活用
(高齢者や障がい児者の医療情報などを記載した紙を、容器に入れ冷蔵庫で保管する。
庫外に医療情報を庫内保管していることを掲示し、災害時の救助者に容易に確認で
きるようにしておく)
●ペットの避難状況の確認
・「避難者カード」には、ペットの避難情報も
記載する。
・カードが回収されたら、「ペットの会」【資
料11】にて「飼い主名簿」を作成し、「ペッ
ト飼養状況報告書兼要望書」により地域災害
対策本部経由にて市災害対策本部へ避難状況
を報告する。
2−6
避難所運営組織作り
●避難所運営組織の確立について
①自主防災組織等で組織を編成 「避難所運営組織(例)」【資料6】参照
発災直後は、避難所の報告や救援物資等の要請を速やかに行えるよう、市からの地
域派遣職員(避難所担当)が中心となって対応するが、避難所開設の長期化も視野に
入れ、自主防災組織等の役員は速やかに避難所運営組織を設置する。
市からの地域派遣職員(避難所担当)は組織の設置及び運営に協力をする。
② 自主防災隊(団)役員、避難者中心の組織編成 (避難所運営組織の移行)
避難所は、災害が大きくなれば、ライフラインの復旧の遅れや仮設住宅等の住居確
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保に時間を要するが、短期間の緊急避難が基本であり、避難者が一日も早く自立し
ていくことが理想である。
阪神淡路大震災時にも、「1日も早く自立すること」を目標としてきた避難者及び
ボランティア関係者を中心とした避難所運営組織は、立ち直りの早い傾向がみられ
た。
発災後 24 時間後から 3 日目までには、避難所運営を自主防災隊(団)役員、避難
者等の自主管理体制に移行し、職員等は後方支援業務に従事する。
③ ペット同伴者へ対応するための組織編成
ペットの同行が可能な避難所においては、ペットの飼い主全員により「ペットの会」
を設立するとともに、「動物避難所」を避難所周辺に設置し、ペットの適正な飼養
管理を行い、避難所でのペットによるトラブルの発生を防止する。
「ペットの会の設立」【資料 11】参照
④ 避難運営での役割分担について
避難所の運営では、給食・給水班による避難者への炊出しや、避難所内の掃除、
洗濯、また乳幼児の育児など、女性が主な役割を担うような事項が多々ありがちで
ある。男性、女性のどちらか一方に偏らない組織となるよう配慮が必要である。
●避難所運営組織が形成されるまでは、地域派遣職員(避難所担当)や施設管理者、自主
防災隊(団)の人が主となり、避難所の運営にあたる。
地域派遣職員から自主防災隊(団)中心の避難所運営組織へ移行するときには、再度、「避
難所引継ぎリスト」【資料 8】による状況把握を確認し、引継ぎの漏れが無いように
実施する。
●避難所運営の中枢となる人物(会長1名、副会長2名)を選出する。
・避難所運営の中枢となる人には以下のような人物が望ましい。
①自主防災組織の役員(副会長、防災委員 など)
(自主防災隊(団)長は、主として地域災害対策本部の長として活動を行うため、
避難所運営の長から省くこと)
②民生委員や消防分団員(部長、班長 など)
③運営者には男女双方の責任者を加えることが望ましい。
④その他、避難住民の意見により推薦された人 など
・誰が避難所運営の中枢となるかについては、自主防災組織などを中心に避難所開設
訓練を実施し、事前に検討しておくとよい。
・避難所運営の中枢となる人物が来られなかった場合の対応として、代理者の選出も
事前に検討しておく。
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2−7
部、班の編成
●組織編成について
・班を編成することによって、給水・給食、日用品等の必要数の把握や配布、情報の
収集・伝達等が円滑に行えるようになる。
・円滑な避難所生活を送る為、生活時間のルール作りが必要である。
「避難所生活の心得」【資料7】
*落ち着いたら、居住班内で行う仕事の分担をする。
●部の編成について
・避難所運営を円滑に進めるため、より良い体制を組む必要がある。大きな任務を部単
位に分け、それぞれの部に部長を選任し、部の代表者とする。
・部の構成員は、避難所内における生活を営む上で、トラブルの発生を防止するため、
できる限り、各町丁、居住地区から均等に選任することを基本にする。
・当該代表者が不在の場合も考え、代理者(副代表者)も選任しておく。
●班の編成について
・班については、避難所生活の基本単位となるので、各種当番や集団行動等が実施し
易い町丁単位または、居住地区ごとに数十名の編成を心がけ、できる限り組織的に
機能できるようにする。
・班の構成は、複数の隣接自治会単位が好ましい。
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●原則として世帯を一つの単位とし、居住班を編成する。
・1つの班の構成人数の目安は最大40人とする。必要に応じて、人数の配分を実施す
る。
・各居住班には1名ずつ班長を置くこととする。
●居住班の編成には、血縁関係や居住地域を考慮する。
・世帯の異なる家族、親戚なども必要に応じて同じ居住班の中に編成する。
・その他にも、以前に住んでいた地域を考慮して、できるだけ顔見知り同士が近くに
集まることができるように配慮する。
●観光客など、もともと地域内に居住していない避難者は、まとめて居住班を編成する。
・特に市街地(駅周辺)や観光場所では、その地域に居住していない人が避難してく
ることも考えられる。
・これらの避難者は、あまり長く避難所にはとどまらないと考えられるので、地域の
避難者とは分けて居住班を編成する。
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