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特別養護老人ホーム 建設の手引き
特別養護老人ホーム 建設の手引き -平成28-29年度 建設事業- - 平成27年 4 月10日- 横浜市健康福祉局高齢施設課 TEL 045(671)4119 - は じ め に - 〇 この資料は、特別養護老人ホームの建設にあたって、基本的な事項について要約したものです。 〇 この資料は、平成 27 年3月末現在の内容で記載しています。 ○ 選定後であっても、横浜市補助金が予算化されない場合は、事業の遅れや、当初予定された補助制 度の内容や金額に変更が生じる場合があります。 〇 この資料では、全室個室・ユニットケア型の特別養護老人ホームを「ユニット型」と表記し、国の資 料等をもとに記載しています。 〇 その他、計画の策定にあたっては、関係法令等を精査するとともに、関係機関と十分打ち合わせを する必要があります。 目 第1章 1 2 3 4 5 第2章 1 2 3 第3章 1 2 3 4 5 6 7 第4章 1 2 第5章 1 2 3 4 5 6 第6章 1 2 3 次 一般事項 特別養護老人ホームの目的 ………………………………………………………1 特別養護老人ホームの設置及び運営主体 ………………………………………1 特別養護老人ホーム整備にあたっての基本的事項 ……………………………1 事業者(補助金交付先)の選定 ……………………………………………………2 暴力団の排除 ………………………………………………………………………2 特別養護老人ホームの整備(民有地活用の場合) 整備にあたっての基本的事項 ……………………………………………………3 建設用地の条件 ……………………………………………………………………3 建設手順と法人設立のスケジュール………………………………………………8 特別養護老人ホームの整備(市有地貸与の場合) 敷地概要 ………………………………………………………………………………9 応募資格 ……………………………………………………………………………10 整備条件 ……………………………………………………………………………10 用地の貸付について ………………………………………………………………10 整備にあたっての留意事項 ………………………………………………………11 現地見学会の開催について ………………………………………………………11 施設整備スケジュール ……………………………………………………………13 横浜市の助成制度 横浜市の補助制度 ………………………………………………………………14 貸付制度 …………………………………………………………………………15 特別養護老人ホームの運営 介護保険制度 ……………………………………………………………………16 介護老人福祉施設の指定、特別養護老人ホームの設置認可…………………16 介護報酬 …………………………………………………………………………16 利用者負担と補足的給付…………………………………………………………16 入所者の決定 ……………………………………………………………………17 人員・設備運営に関する基準 …………………………………………………18 補助先の選定 事業計画書 ………………………………………………………………………21 審査会 ……………………………………………………………………………21 選定基準 -1 (民有地活用の場合) …………………………………………22 -2 (市有地貸与の場合) …………………………………………25 第7章 工事業者の選定・契約手続き(法人選定後) 1 事務の流れ、2 留意事項 ……………………………………………………28 注意事項 ……………………………………………………………………………………29 質問送付票 …………………………………………………………………………………31 第1章 一般事項 横浜市では、介護保険制度のもとで、「第6期横浜市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」に基づ き、特別養護老人ホームの整備を進めてまいります。 26年度末 27年度末 28年度末 29年度末 30年度末 年度末整備床数 14,520床 14,819床 15,039床 15,409床 15,709床 ※整備床数は小規模特別養護老人ホームを含む。また、新施設はユニット型個室のみとする。 1 特別養護老人ホームの目的 特別養護老人ホームは、老人福祉法に基づく老人福祉施設で、身体上又は精神上著しい障害のため、 常時介護が必要で、在宅での介護が困難な要介護者(原則、要介護3以上)が入所し、入所者に対し て日常生活上必要なサービス(①入浴、排泄、食事等の介護②機能訓練③健康管理④療養上の世話)を 提供する施設です。 2 特別養護老人ホームの設置及び運営主体 特別養護老人ホームを設置、運営できるものは、都道府県、市町村及び社会福祉法人等に限定され ています。 社会福祉法人を設立する場合は、建設スケジュールに遅れが生じないよう、事業計画書の提出前か ら事前相談を行うなど、綿密に準備を進めてください。詳細は健康福祉局監査課(℡045-671-4195)に お問い合わせください。 なお、法人設立に関する「社会福祉法人設立の手引き」、「社会福祉法人設立申請の手引き」等に ついては、監査課ホームページで確認してください。 URL:http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/kansa/20130910145759.html 3 特別養護老人ホーム整備にあたっての基本的事項 (1) 事業者は、社会福祉に熱意と理解を有し、法人経営に直接関わることができ、かつ適正な施設運 営が見込める者であることが必要です。 (2) 構造等 構 造 基準面積等 耐火建築物 ◎ユニット型に限る ・全室個室(※10.65㎡以上)で、1ユニット10人以下 ・地震に対する安全性をより高め、耐震性能を割増すために、構造設計に際しては 用途係数1.25 を採用することが望ましい。 (3) 整備にあたっては、公共性を強く意識し、必要以上に豪華、華美な建物仕様にすることなく、利 用者への居住費が高額とならないよう配慮してください。また、「横浜市特別養護老人ホームの設備 及び運営の基準に関する条例」その他法令に沿った内容であることが必要です。 さらに、潤いのある施設内の生活環境をつくるとともに地球環境保護、省エネルギー等に配慮すること。 具体的には屋上庭園等の緑化、ソーラーの設置、木材利用の促進などについて検討してください。 (4) 施設は、地域住民との連携及び協力を行う等の地域との交流を図らなければならないことから、設 計や建設にあたっては、日影や騒音、視線等に留意するなど近隣・地域に配慮し、地域の要望等に 対し真摯に対応してください。また、近隣住民への説明会等を十分に行ってください。 (5) 建設費等については、横浜市からの補助金並びに独立行政法人福祉医療機構等からの融資を受け ることは可能ですが、自己負担となる整備費や運転資金等の財源について、確保されていることが 必要です。 (6) 補助金を受けて整備することとなりますので、工事業者の選定や契約にあたっては市の「民間社会 福祉施設建設等整備に係る契約指導要綱」等が適用され、適正な経費執行が求められます。 1 (7) 選定後であっても、横浜市補助金が予算化されない場合は、事業の遅れや、当初予定された補助 制度の内容や金額に変更が生じる場合があります。 (8) 選定後、横浜市防災計画に基づき、災害時に在宅要援護者の二次的避難場所となる特別避難場所 としての指定を受けるため、所在する区の区長との協定を締結するための協議を行ってください。 4 事業者(補助金交付先)の選定 (1) 特別養護老人ホーム事業計画審査委員会において提出された事業計画の審査を行い、その後、横 浜市社会福祉法人施設審査会で事業者(補助金交付先)を選定します。 選定した補助金交付先については、事業の予算化等の手続きを経て補助金交付を決定します。 (2) 補助金の交付先として決定された事業者においては、提出した事業計画書の内容を遵守してくだ さい。 なお、事業計画書の内容に沿って事業を進めることについて、選定後に確約書を提出していただ きます。 (3) 平成 28 年度中に工事着手が見込まれない場合、選定の取消しや補助金の減額を行うことがありま す。 なお、選定の取消しや補助金の減額に伴い生じる法人負担については、本市からの補てん措置は ありません。 5 暴力団の排除 平成 24 年 4 月から横浜市暴力団排除条例が施行されました。それに伴い、申請法人の代表者または 役員に暴力団員がいないことを確認するため、役員名簿を提出していただき、神奈川県警察本部長に 照会を行います。該当する者がいる場合は、補助金の交付先として選定しません。また、選定後に判 明した場合、補助金の交付の決定を取消し、返還を求めることがあります。 ※ 横浜市暴力団排除条例 URL: http://www.city.yokohama.lg.jp/shimin/bouhan/haijyojyourei/image/haijyojyoureizenbun.pdf 2 第2章 特別養護老人ホームの整備(民有地活用の場合) 1 整備にあたっての基本的事項 (1) 用地は、施設建設が可能で、かつ十分な広さがあり、原則として社会福祉法人の所有とすること が必要です。 なお、今回の募集では、旭区、緑区、泉区での設置計画は募集対象外とします。 また、借地方式も含め、整備の進んでいない区での特養建設を検討してください。併せて市街地 での整備も検討してください。 【特に整備の進んでいない区】 中区、南区 【整備の進んでいない区】 鶴見区、神奈川区、西区、港南区、磯子区、金沢区、港北区 (2) 選定にあたっては、医療的ケアへの対応状況や今後の取り組みを重視します。 (3) 建設計画について、近隣住民への事前説明会を必ず開催し、理解を求めてください。 (4) 特別養護老人ホームについては、最低でも1ユニット(10 床、1ユニットの人数は原則本入所ユ ニットと同数)以上のショートステイ床を確保してください。 (5) 横浜市開発調整会議に該当する案件は、5月又は6月の開発調整会議で必ず協議を行い、事業計 画書には協議結果を記載して提出してください。(6ページ参照) ・5月の開発調整会議の締切日:4月23日(木) ・6月の開発調整会議の締切日:5月22日(金) ※ 締切日までに「土地利用相談書」を健康福祉局高齢施設課へ提出してください。 2 建設用地の条件 条 件 説 明 確認事項 (1) 床数に見合った延床面積 ○道路拡幅における移管道路用地を除く ○用途地域を確認し、建ぺい率、 の確保が可能な用地である 容積率から算出 こと ○公簿面積と実測面積に留意 (2) 道路の要件を満たしてい ○横浜市建築基準条例第4条の2(階数 ○建築確認が確実に得られること ること が3以上ある建築物及び大規模建築物 ○開発行為に該当するか否か の敷地と道路との関係)に基づく接道 ○接続道路の現況調査 要件 (道路法上の道路であるか、道路 ○横浜市開発事業の調整等に関する条例 台帳と現地の有効幅員の差等) の適用を受ける開発事業※1となる場合 ○交通規制により車輌の通行が妨 げられていないこと は開発許可の基準に適合すること※2 ○市街化調整区域に設置する場合、開発 審査会提案基準第 20 号第4項に基づ き、建築基準法第 42 条第1項に該当す る幅員 4.5 メートル以上の常時車両通 行が可能な既存道路に接している用地 であること。 3 ※1 横浜市開発事業の調整等に関する条例が適用される開発事業 横浜市開発事業の調整等に関する条例第2条第1項第2号(抜粋) ア 開発行為※3(法第 29 条第1項第1号及び第4号から第 11 号までに規定する開発行為、市街化調整区域におけ る開発区域の面積が 500 平方メートル未満の開発行為並びにオに規定する開発行為を除く。) ウ 市街化調整区域における建築物の建築で、その敷地の面積が 3,000 平方メートル以上のもの(当該建築の用に供 する目的で開発行為が行われたものを除く。) ※2 都市計画法による開発許可の手引き 「技術基準編」(平成 26 年 7 月改訂)第4章 公共の用に供する空地に関す る基準 第1節 道路 2接続道路(抜粋) *接続道路の幅員とは、既存の道路の幅員をいい、拡幅した場合は、対象となりません。 開発区域の規模 0.1ha以上0.3ha未満 0.3ha以上1.0ha未満 1.0ha以上3.0ha未満 接続道路の幅員(m) 一戸建住宅他 住 宅 以 外 省 5.5m 6.0m 6.5m 略 ※特別養護老人ホームは、 住宅以外となります。 ※3 開発行為 主として建築物の建築又は特定工作物の建設の用に供する目的で行なう土地の区画形質の変更をいう。(①「区画」 の変更:公共施設(道路、公園、下水道等)の新設、改廃を伴う土地の分割又は統合②「形」の変更:切土、盛土③「質」 の変更:宅地以外の土地を変更すること) また、市街化調整区域における開発区域の面積が1ヘクタール以上の場合は、神奈川県土地利用調整条例に基づく協議 が必要となります。 (3) 次の区域は建設予定地内に含ま ○規制区域等については関係 ないこと 部局と事前確認すること。 ア 開発審査会提案基準第 20 号第 10 項に該当する区域 ○開発許可の基準 (ア)農業振興地域の整備に関する法 律に規定する農用地区域 (イ) 森林法により指定された保安林 (ウ)首都圏近郊緑地保全法による近 郊緑地特別保全地区 (エ)都市緑地法による特別緑地保全 地区 (オ)「横浜みどりアップ計画」による 保全策を行う地域 (カ)その他横浜市の土地利用計画及 び都市施設整備計画等から支障 のある区域 イ 補助対象としない樹林地 「民有樹林地の現況調査(横浜市 緑地資源の総点検:平成 17 年3月 緑政局)」における、市街化調整区域 内の「緑の七大拠点」及び「河川沿い のまとまりのある農地・樹林地の拠 点」(以下「10 大拠点」という。)の中 にある「1,000 ㎡以上の樹林地で図 面に明示された区域」で、平成 20 年 1月1日現在の登記簿における土 地の地目、かつ、固定資産税課税台 帳における現況地目が「山林」であ る土地とします。 ただし、特養ホーム敷地内の補助 対象としない樹林地を保全した場 合は補助対象とします。※4 4 ○各関係部局との協議・確認 ○申請地が農地の場合は農地転用許 可が得られること。 ○申請地が風致地区である場合は風 致地区内行為許可が得られるこ と。 ○「民有樹林地の現況調査(横浜市緑 地資源の総点検:平成 17 年3月緑 政局)」図面閲覧可能部署 ・健康福祉局高齢施設課 ・環境創造局みどりアップ推進課 ※4 (A)の樹林地すべてについて、造成等をせず既存緑地として保存する場合は、補助対象とします。 なお(A)は、将来も樹林地として保全すること。 補助対象外:次の3項目を満たすもの ①10 大拠点内の 1,000 ㎡以上の土地 ②登記地目「山林」 ③課税地目「山林」 (A) *市街化調整区域のみ 特養ホーム建設用地 ○寄付承諾書及び売買等同 (4) 用地の所有権は、原則として最終的(法人 ○借地を認める要件※5 意書の取得等 認可後)に社会福祉法人に帰属されること。 ① 事業存続に必要な期間(50 年)の地上権又は賃借権を設 借地による場合は、国の通知に沿って右要 定・登記する。 件を満たすこと。[参考:平成 12 年 8 月 22 日社 援第 1896 号、老発第 599 号国又は地方公共団体以 ② 賃借料は無料、又は低廉で 法人が寄付金等によって長 外の者から施設用地の貸与を受けて特別養護老人 期間・安定的に支払う能力が ホームを設置する場合の要件緩和について] ある。 ※5 借地を認める要件としての賃借料のうち「低廉」とは当該土地価格(時価)に 1,000 分の 2.5 を乗じた額(月額)を下回 る額とし、貸付条件、その他の事情を考慮して定める。[参考:横浜市公有財産規則第46条第1項第1号]運営法人の 役職員、その親族からの有償での借地は認められない。 (5) 用地には、所有権(借地による場 ○抵当権等が設定されていないこ ○抵当権の抹消 と。(用地は、福祉医療機構から ○公有地(赤道等)については払 合は借地権)以外の権利が存在しな の融資の担保に提供するため) い下げの可否。(横浜市に選定 いこと。 されることを条件として)利害 関係者の了承を書面で得てお くこと。 ※道路局路政課等関係部局と必 ず協議しておくこと。 (6) 開発区域の取り方 ○原則として開発区域が連続する 場合は、一体の開発区域とする こと。やむを得ず分けて行う場 合も、その間に造成を行わない 部分(それぞれ境界から1m以 上)を設けない限り、一体の開発 行為とみなす。 ○隣接する開発区域の完了公告が 行われている場合には、各々の 開発区域とすることが出来る。 ※建築・開発等に伴う事前相談及び協議先については、事前に横浜市建築局ホームページの 「建築・開発等の窓口案内」で確認してください。 URL:http://www.city.yokohama.lg.jp/kenchiku/20140401121655.html 5 6 7 3 建設手順と法人設立のスケジュール(民有地活用の場合) (出来高1年目5%、2年目95%) 事 年月 5 健 康 福 祉 局 業 者 (設置者) 施 設 整 備 事業計画(相談・協議) 開発関係部局 法 人 認 可 開発調整会議 該当案件の相談・申込み (法人認可事前相談) 事前相談 施設計画地元説明会 27 7 度 (5若しくは6月) 協議結果 事業計画書提出(7/7〆) ヒアリング 用地確保、構造・規模 資金計画、役員構成 年 開発手続き等 等 特別養護老人ホーム事業計画審 査委員会 ◎選定候補者決定 10 (準備委員会設立) 横浜市社会福祉法人施設審査会 ◎補助金交付先選定 11 「横浜市開発事 設計業者選定 業の調整等に関 する条例」手続 2 基本設計完了 基本設計審査(2週間程度) 4 補助金交付申請 補助金交付決定通知 きへ 福祉医療機構融資申込 5 (法人認可申請) 定款、基本財産 28 横浜市社会福祉法 役員構成、諸規程 等 人施設審査会 年 7 (設立登記) (法人認可要件審査) 開発審査会 法人設立認可 建築確認申請 実施設計審査 度 (3週間程度) 9 実施設計完了 10 施工業者入札 施工業者へ請負代金を前払い 11 着工 する場合は、補助金の前払いが 3 実績報告書提出 出来高検査(5%) 可能。 補助金額の確定/交付 4 補助金交付申請 (2か年目) (2か年目) 29 年 2 しゅん工 実績報告書提出 度 施設認可申請 4 ※ 補助金交付決定通知 しゅん工検査(100%) 検査済証交付 補助金額の確定/交付 施設認可 施設開所 設計の状況等により、上記予定が前後することは可能ですが、28 年度出来高5%、29 年度しゅん工を 厳守してください。 8 第3章 特別養護老人ホームの整備(市有地貸与の場合) 1 敷地概要 (1) 敷地概要について 鶴見区下野谷町四丁目 145-1 外 最寄り駅:JR 鶴見線 鶴見小野駅から 所在地 (資料1「位置図・案内図」、 交通機関 約 160m 資料2「公図」参照) 3,803.57 ㎡(図上計測) 敷地面積 ※東側敷地全体 8,253.5 ㎡ 地目 宅地 (資料 3「面積求積図及び面積算定表(東側敷地全体)」参照) 用途地域 準工業地域・近隣商業地域 建ぺい率 60%・80% 容積率 200%・300% 整備床数 特別養護老人ホーム 100 床 、 ショートステイ 20 床 駐車場附置義務台数 12 台(近隣商業地域のため) (2) 敷地北側及び東側の通り抜け通路について 都市整備局が別図(資料 4「計画区域図」)のとおり、敷地北側及び東側に通り抜け通路を整備 する予定です(整備期間:H28 上半期予定)。 通り抜け通路予定地との敷地境界は、特養建築時は隣地境界となります。ただし、将来的に道路 境界となった場合においても、建築基準法その他関係法令等に適合するように既存不適格とならな いよう法令に配慮し、計画してください。 通り抜け通路は周辺住宅地と同じ高さで整備される予定です。 通り抜け通路との出入りは原則として行わないこととしますが、敷地南側の旧鶴見工業高校通用 口から敷地への歩行者の出入りは計画可能とします。計画する場合は、都市整備局と協議を行って ください。 なお、資料 4「計画区域図」については、元データは Auto CAD LT(拡張子:DWG)です。元デー タが必要な法人は、4月 17 日(金)までに高齢施設課にEメールでご連絡ください。 (宛先:[email protected]) (3) 土壌汚染・地下埋設物について ア 本土地については、教育委員会事務局教育施設課において平成 26 年度に土壌汚染調査を実施 し(資料 5 「平成 26 年 11 月 28 日記者発表資料」参照)、平成 27 年2月 25 日横浜市公 告第 147 号において、本土地の一部(資料 6「形質変更時要届出区域図」参照)が形質変更時 要届出区域に指定されました。当該土地の形質の変更をする場合は届出が必要になります。 イ H27 上半期に地中の杭等の解体工事を実施する予定です。解体工事では、一部の杭について は撤去せず、残置されます。(資料 7 「杭伏図」参照)残置杭を避けて設計するか、撤去が 必要な場合は事業者の費用負担により撤去してください。なお、解体工事後の残置杭の状況に ついては資料 7 「杭伏図」から変更になる場合があります。仮に残置杭の状況に変更があり、 設計変更等追加費用が発生する場合については、事業者負担となります。 ウ 土壌汚染対策法又は横浜市生活環境の保全等に関する条例に基づき、2,000 ㎡以上を掘削す る等により土地の形質を変更する場合、事前届出が必要になります。 エ 届出の対象や内容については、環境創造局水・土壌環境課(671-2494)へ確認してください。 (4) 敷地面積・形状について 敷地面積や敷地の形状については資料 4「計画区域図」を参考にしてください。 ただし、分筆や登記は今後行う予定であり、また、通り抜け道路の整備により面積や形状、周辺 状況及び通り抜け通路と特養敷地との高低差に若干の変更が生じる場合があります。 (5) 隣地建物からの越境物について 敷地隣地の建物から、一部越境物があります。越境物の取り扱いについては、計画地の旧所管で 9 ある横浜市教育委員会事務局と建物所有者との間で覚書を交わしており、建物の取り壊し又は建替 えの際には撤去することとなっています。 (6) その他 敷地境界に現存するブロック塀は本市(旧鶴見工業高校)建造のものです。整備の際の取り扱い については、選定法人と本市で協議し、決めるものとします。 2 応募資格 (1) 社会福祉法第 22 条に規定する社会福祉法人とします。 (2) 特別養護老人ホームを横浜市内で2年以上(平成 27 年4月1日現在)良好に運営しており、かつ、 横浜市が行う「医療対応促進助成事業」(平成 26 年度における実績)において、1四半期以上定員の 15%を超える受け入れ実績のある施設を運営する社会福祉法人とします。 (3) 横浜市から市有地の貸与を受けており、現在、高齢者福祉施設の整備を行なっている社会福祉法 人は対象外となります。 3 整備条件 (1) 医療的ケアの必要な方の受入れについて ア 医療的ケアへの対応において、開所1年後からの医療対応促進助成における医療依存度の高い 本入所利用者が、施設定員に対して実数で 20%以上受け入れることを条件とします。 イ 医療的ケアの種類は、「横浜市民間特別養護老人ホーム医療対応促進助成要綱」第2条2項にお ける『医療的依存度の高い利用者』に掲げるものとします。 ウ 上記条件が達成されない場合は、「4(5)医療的ケアの必要な方の受け入れが整備条件に満たな い場合の違約金」を支払っていただきます。 4 用地の貸付について (1) 根拠 市有地の貸付については、「財産の交換、譲渡、貸付け等に関する条例」(昭和 39 年横浜市条例第 6号)及び「横浜市公有財産規則」(昭和 39 年横浜市規則第 60 号)に定める規定によります。 (2) 貸付契約 市有地の貸付を決定した後に、土地貸借契約を締結します(施設整備期間中は無償、施設開所半年 間経過以後は有償)。 (3) 建物しゅん工後の貸付期間 市有地の貸付期間は 30 年とします。また、貸付期間は更新することができます。ただし、1回目 の更新は貸付期間 20 年、2回目以降は 10 年とします。 (4) 貸付料 本件市有地の貸付料は条例第4条第1項第1号の規定に基づき、有償とします。貸付料は3年ご とに更新します(次回改定予定平成 29 年度)。なお、「横浜市高齢者福祉施設用地貸付要綱」におけ る平成 27 年度現在の貸付単価で算出すると、貸付料は以下のとおりです。 年間貸付料(26~28 年度) 1,616,400 円/年 算 定 方 法 (本入所(@1,283 円/月×100 人)+ショート(@320 円/月×20 人))×12 月 ※着工時に土地一時使用承認をした後(28 年 11 月頃)は、本事業用地の管理に要する費用は社会福祉法人 の負担とします。 (5) 医療的ケアの必要な方の受け入れが整備条件に満たない場合の違約金 医療的ケアの必要な入所者については「医療対応促進助成」の申請により、毎年度、実績を報告し ていただきます。年度ごとの受入れ平均が「3(1)医療的ケアの必要な方の受け入れについて」の条件 (本入所の定員の実数で 20%以上)に満たない場合は、以下の違約金をお支払いいただきます。 10 3,232,800 円/年(年間貸付料の2倍) ※「医療対応促進助成」の助成を受けることができますが、本助成が恒久的に続くことを保証するものではありません。 助成終了後の実績報告については、別途協議することとします。 (6) その他、必要な事項は健康福祉局長が定めます。 5 整備にあたっての留意事項 (1) 施設運営を取り巻く環境の変化等に伴う、施設需要予測上の影響等については、事業者の負担と なります。 (2) 用地等に数量の不足その他の隠れた瑕疵があることを発見しても、事業者の負担となります。 (3) 特別養護老人ホームの施設名称は、横浜市と協議の上、決定してください。 (4) 建築工事に伴う造成が必要となる場合は、法人の自己負担となります。 (5) 地中埋設物等があり工事に支障がある場合の処理費用についても事業者の自己負担となります。 (6) 地域に根ざし、地域に開かれた施設が望まれていることをふまえた計画となるよう検討してく ださい。 (7) 選定後、横浜市防災計画に基づき、災害時に在宅要援護者の二次的避難場所となる特別避難場所 としての指定を受けるため、鶴見区長と協定を締結するための協議を行ってください。 (8) 外構の照明を計画する際は、通り抜け通路も照らすことが可能となるように配慮してください。 6 現地見学会の開催について 下記の通り現地見学会を開催いたします。参加を希望される方は4月 14 日(火)までにFAXで別 添の現地見学会申込票をご提出いただくようお願いいたします。 日時:4月 15 日(水) 15 時~16 時 場所:資料1「位置図・案内図」を参照 11 別添 現地見学会申込票 送 信 日 平成 年 月 日( ) 〒231-0017 横浜市中区港町1-1 横浜市健康福祉局高齢施設課 特別養護老人ホーム整備担当 送 信 先 FAX 045-641-6408 電話による申込は受け付けません。 送 信 元 件 名 社会福祉法人 施 設 名 所 在 地 T E L F A X 担 当 市有地貸与による特別養護老人ホーム整備・運営事業者の公募に関する現地見 学会の申込について 平成 27 年 4 月 15 日(水)開催の現地見学会に下記 名の出席を申込みます。 法人名 出 席 者 名 ※ (職名) (ふりがな) 現地には駐車スペースが全くありませんので、ご注意ください。 当日は、現地の確認のみで、現地での説明及び質疑の受付等は行いません。 現地を確認してご不明な点がありましたら、質問送付票を提出してください。 平成 27 年4月 14 日(火)までにファックスで申し込んでください。 12 7 施設 整 備 ス ケ ジ ュ ー ル (市 有地 貸 与 の 場 合 ) 事 年月 6 業 者 (出 来 高 1 年 目 5 % 、 2 年 目 9 5 % ) 健 康 福 祉 局 開発関係部局 施 設 整 備 開発手続き等 (設置者) 事業計画書提出(6/30〆) ヒアリング 7 構造・規模、資金計画、 役員構成 等 特別養護老人ホーム事業計画審査委員会 ◎選定候補者決定 27 10 法人施設審査会 年 ◎補助金交付先選定 11 設計業者入札 1 施設計画地元説明会 2 基本設計完了 基本設計審査(2週間程度) 4 補助金交付申請 補助金交付決定通知 度 福祉医療機構融資申込 建築確認申請 28 年 度 9 実施設計完了 10 建設業者入札 11 着工 3 実績報告書提出 4 実施設計審査(3週間程度) 施工業者へ請負代金を前払い 出来高検査(5%) する場合は、補助金の前払い 補助金額の確定/交付 が可能。 補助金交付申請(2か年目) 補助金交付決定通知(2か年目) 年 2 しゅん工 しゅん工検査(100%) 度 実績報告書提出 補助金額の確定/交付 施設認可申請 施設認可 29 4 検査済証交付 施設開所 設計の状況等により、上記予定が前後することは可能ですが、28 年度出来高5%、29 年度しゅん工を 厳守してください。 13 第4章 横浜市の助成制度 補助制度については、各年度の予算の成立が条件となります。 なお、平成26年度の公募をもちまして、独立行政法人福祉医療機構等からの借入に伴う本市の償還 金助成は終了しましたので、ご注意ください。 1 横浜市の補助制度 (1) 一般事項 横浜市の補助は、「横浜市特別養護老人ホーム等整備費補助金交付要綱」に基づいて行います。 補助基準及び補助金額の算定方法は、次のとおりとなります。 なお、補助金は原則として出来高検査後に支払います。 (2) 補助基準 ア 補助対象 建築工事費(特養・ショートのみ) イ 補助対象外 (ア) 用地購入費 (イ) 宅地造成工事費(残土搬出を含む) (ウ) 擁壁工事 (エ) 敷地外設備工事 (オ) 道路整備工事費 (カ) 設計費、地質調査費、土地測量費 (キ) 監理委託費 (ク) 初度調弁(備品)費(特殊浴槽、ベッド、カーテン等) ウ 補助金額の算定方法 1床当たり補助単価 × 床数 ※補助単価は、毎年度の予算において決定します。 (3) 補助金の返還等 補助金の交付を受けた者が、次のいずれかに該当する場合には、補助金交付を取消し、又は既に 交付した補助金の全部若しくは一部を返還していただきます。 ア 補助の目的に反して補助金を使用したとき。 イ 不正な手段をもって補助金の交付を受けたとき。 ウ 事業の変更など補助要綱に定める届出の義務に違反したとき。 エ 補助により取得し、又は効用の増加した財産を市長の承諾を受けることなく補助の目的に反し て使用し、譲渡し、交換し、貸与し又は担保に供したとき。 オ その他、補助要綱の規定に違反したとき。 (4) 補助金の前払いの請求 社会福祉法人が工事請負業者に前払金を支払う場合には、市から社会福祉法人へ補助金の一部を 前払いする制度があります。この場合、工事請負業者が保証事業会社と保証契約を締結することが 要件となります。 〈参考〉事業計画書作成に当たっての補助単価〈仮単価〉 ※ 施 設 の 種 類 区 分 補助単価 大規模特別養護老人ホーム 1床当たり 5,200千円 事業計画作成上の単価なので変更される可能性があります。 14 2 貸付制度 特別養護老人ホーム建設費総額から横浜市補助金を差し引いた金額を設置者が負担することとなり ますが、この負担の一部について、独立行政法人福祉医療機構の貸付制度があります。 なお、同機構からの借入に伴う本市の償還金助成はありませんので、ご注意ください。 ま た 、横浜市社会福祉協議会の社会福祉事業振興資金の貸付事業につきましても、平成26年度を もって募集を終了しました。 【独立行政法人 福祉医療機構】 貸付事業の内容等につきましては、福祉医療機構のHP等で御確認ください。 URL:http://hp.wam.go.jp/ ( 問 合 せ 先) 東京都港区虎ノ門4-3-13(ヒューリック神谷町ビル 9・10 階) 融資相談係 TEL(03)3438-9298 FAX(03)3438-0583 15 第5章 1 特別養護老人ホームの運営 介護保険制度 指定介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)に入所する要介護者は、それぞれの施設機能に応じた サービスを受けることになります。 介護保険施設には、介護サービスの費用として介護報酬(保険請求額)が支払われます。 2 介護老人福祉施設の指定、特別養護老人ホームの設置認可 施設の開設に当たっては、 ① 介護保険法に基づく介護老人福祉施設の指定に関する申請 及び ② 老人福祉法に基づく特別養護老人ホームの設置認可申請及び開設の届出 を横浜市長(担当:横浜市健康福祉局高齢施設課)に行います。 また、届出等の事項に変更があった場合も同様です。 3 介護報酬 介護サービスを提供する事業者に、保険者及び入所者から支払われる介護報酬は、要介護度に応じ て異なります。 平成 27 年4月の特別養護老人ホームの一人当たりの介護報酬(介護福祉施設サービス費)の月額は、 概ね次表のとおりです。 要介護度 要介護1 4 月額報酬 (ユニット型個室) 20.10万円 〃 2 22.22万円 〃 3 24.50万円 〃 4 26.62万円 〃 5 28.75万円 利用者負担と補足的給付 利用者負担の金額は、施設と利用者の契約により定められます。 (1) 居住費 保険給付の対象外とする費用の範囲・水準 利用者負担の水準 個室・ユニット 減価償却費+光熱水費相当 (2) 6万円/月程度 食費 保険給付の対象外とする費用の範囲・水準 利用者負担の水準 食材料費+調理コスト相当 4.2万円/月程度 16 (3) 特定入所者介護サービス費(補足的給付) 施設利用者(ショートステイ含む)で、利用者負担段階が第1、第2、第3の各段階に該当する方 は、申請により「介護保険負担限度額認定証」が発行され、自己負担が軽減されます。 ☆給付額=基準費用額(1)-負担限度額(2) 居住費用(日額) (1) 基準費用額 (2) 負担限度額 第1段階 市民税非課税世帯で老齢福 祉年金を受給されている方、生 活保護を受給されている方 第2段階 市民税非課税世帯の方で合 計所得金額と課税年金収入額 の合計が年間80万円以下の方 第3段階 市民税非課税世帯の方で上 記2段階以外の方、市民税課税 層における特例減額措置が適 用となる方 第4段階 上記以外の方 (4) 食費(日額) ユニット型個室 1,970円 1,380円 ユニット型個室 820円 300円 ユニット型個室 820円 390円 ユニット型個室 1,310円 650円 負担限度額なし 負担限度額なし 社会福祉法人による利用者負担軽減 横浜市では、市内で事業を実施する社会福祉法人に、この制度の登録及び実施をしていただいて います。 5 入所者の決定 指定介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)は、横浜市指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運 営の基準等に関する条例によって、①正当な理由なく、指定介護福祉施設サービスの提供を拒んでは ならず、②介護度及び家族等の状況を勘案し、指定介護福祉施設サービスを受ける必要性が高いと認 められる入所申込者を優先的に入所させるよう努めなければなりません。 施設は、こうした基準及び「横浜市特別養護老人ホーム入退所指針」に基づいて、入所申込(概ね、開 所5~6か月前から受付開始)の中から入所者を決定します。 なお、横浜市では申し込みを「特別養護老人ホーム入所申込受付センター」で一括して受け付けるこ ととしていますので、受付センターとの業務委託契約を締結していただくこととなります。 17 6 人員・設備運営に関する基準 特別養護老人ホームは、横浜市特別養護老人ホームの設備及び運営の基準に関する条例等に従って、 適正な運営や設備を確保する必要があります。(詳細については、「横浜市特別養護老人ホームの設備 及び運営の基準に関する条例」及び「横浜市指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営の基準等に関 する条例」を参照してください。) 【条例掲載 URL】 http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/kourei/kyoutuu/jourei/ (1) 人員基準の概要〈抜粋〉 施設長 常勤で、専任(資格のない者は講習を受講する。) 医師 入所者の健康管理・療養上の指導を行うために必要な人数 生活相談員 入所者100人に対して常勤で1人以上 総数は入所者3人に対して常勤換算で1人以上、又、入所者数により常勤 換算の看護職員数が決められています。 介護・看護職員 ・日中1ユニットに1人(常時)配置 ・ユニットリーダーをユニットごとに配置 ・夜間は2ユニットに1人職員を配置(上下フロアーで2ユニットは不可) 介護支援専門員 入所者100人に対して常勤で1人以上 栄養士 1人以上 機能訓練指導員 1人以上 宿直 夜勤者とは別に必ず配置※ その他 調理員、事務員その他の職員 ※昭和62年社施第107号「社会福祉施設における防火安全対策の強化について」 (2) ユニットの配置について ユニット型特別養護老人ホームにおける夜勤配置については、防災上の配慮がなされた上で、 2ユニットごとに常時1人以上配置(上下階をまたがず配置)することとされていることから、同 一階に奇数ユニットを設けることは避けてください。 (参照:横浜市特別養護老人ホームの設備及び運営の基準に関する条例第4条構造設備の一般 原則、横浜市特別養護老人ホームの設備及び運営の基準に関する条例について第5の9勤務体 制の確保、小規模生活単位型特別養護老人ホーム計画ガイドライン34ユニット数、平成18年9 月4日付け介護制度改革 INFORMATIONvol.127より) 18 (3) 設備基準について 「横浜市特別養護老人ホームの設備及び運営の基準に関する条例」より抜粋 ☆ 第 36 条第3項ユニット型特別養護老人ホームには、次に掲げる設備を設けなければならない。 ただし、他の社会福祉施設等の設備を利用することにより当該ユニット型特別養護老人ホーム の効果的な運営を期待することができる場合であって、入居者へのサービスの支障に提供がな いときは、(ユニットを除く)設備の一部を設けないことができる。 ユニット 居 室 ・定員は1人とすること。ただし、サービスの提供上必要と認められる場合は 2人可。 ・共同生活室に隣接して一体的に設けること。(次ページ図1参照) ア 当該共同生活室に隣接している。 イ 当該共同生活室に隣接していないが、アの居室と隣接している。 ウ その他当該共同生活室に近接して一体的に設けられている。 ・一ユニットの定員は概ね10人以下とすること。 ・居室の床面積は 10.65 ㎡以上とすること。 ア 居室内に洗面設備が設けられているときは、その面積を含む。 イ 居室内に便所が設けられているときは、その面積を除く。 ウ 二人部屋の場合は21.3㎡以上とすること。 エ 面積に係る基準は、全て内法の測定によるものであること。 共同生活室 ・床面積は「2㎡×ユニットの定員」以上を標準とすること。 ・他のユニットの入居者が、当該共同生活室を通過することなく、施設内の他 の場所に移動することができるようになっていること。(次ページ図2参照) ・流し、調理設備を設けることが望ましい。 ・面積に係る基準は、全て内法の測定によるものであること。 ・ユニットの共同生活室間の壁を可動式にすることは適切ではない。 洗 面 設 備 ・居室ごとかあるいは共同生活室ごとに適当数を設けること。 便 所 ・居室ごとかあるいは共同生活室ごとに適当数を設けること。(1ユニット3か 所以上が望ましい。) 浴室・医務室・調理室・洗濯室・汚物処理室・介護材料室・事務室その他運営上必要な設備 医 務 室 医務室は入院設備を有しない診療所として、医療法第7条第1項の規定に基 づく許可を得ること。 廊 下 廊 下 幅 ・1.8m以上とすること。 ただし、廊下の一部を拡張することにより、入居者、職員等の円滑な往来 に支障が生じないと認められる場合には、片廊下1.5m以上として差し支えな い。 ア 中廊下とは廊下の両側に居室、共同生活室等、入居者の日常生活に直接 使用する設備のある廊下をいう。 イ 廊下の幅は内法によるものとし、手すりから測定することとする。 ウ 入居者の日常生活に直接使用する設備とは、共同生活室、居室、便所、 浴室をいう。 ※「横浜市福祉のまちづくり条例」に適合する施設とすること。 19 ユニットとして認められない事例 図1 居室が共同生活室に近接して一体的に設けられていない 居室 居室 居室 居室 居室 居室 居室 居室 居室 共同生活室 トイレ 浴室 図2 ユニットAの入所者が浴室や外部へ移動する際に、ユニットBの共同生活室内を通過 しないと移動できない。 ユニットA ユニットB 居室 居室 居室 居室 浴室 居室 居室 居室 居室 居室 共同生活室 居室 共同生活室 居室 居室 居室 居室 居室 居室 居室 施設出入口 図3 共同生活室の形状が適切に確保されていない 居室 居室 居室 居室 居室 居室 吹抜 共同生活室? トイレ 居室 居室 居室 20 居室 第6章 補助先の選定 1 事業計画書 特別養護老人ホーム等の建設を希望される方は、高齢施設課及び関係局との事前相談等を経て、計 画を「事業計画書」としてまとめ、期限までに高齢施設課に提出します。 なお、高齢施設課に提出いただいた特別養護老人ホーム建設事業計画書及び添付資料等の返却はい たしません。 また、申込書等の作成に伴う費用は全額申込者の負担となります。 ※事業計画書添付資料については別紙参照のこと 2 審査会 特別養護老人ホーム事業計画審査委員会において提出された事業計画の審査を行い、その後、横浜 市社会福祉法人施設審査会で事業者(補助金交付先)を選定します。 補助候補については、翌年度の予算化を進めるとともに、原則として補助金交付の手続きを行いま す。 3 選定基準 次ページ「補助対象施設等の選定基準」参照 21 3-1補 助 対 象 施 設 等 の 選 定 基 準(民有地活用の場合) 審査会は次に掲げる基準を考慮し、当該年度の予算状況の範囲で、建設補助金等の支出先等の対象と なる施設及び法人(設立準備委員会を含む。)の選定を行う。 「選定基準の項目及び審査の着眼点」 Ⅰ 組織体制 選定基準項目 主な着眼点 1 法人代表者又は予定者は、介護保険施設、 認知症対応型共同生活介護、介護付有料老人ホ ーム、養護老人ホーム、軽費老人ホーム(以下 「介護保険施設等」という。)の運営に従事し た経験と法人運営及び施設運営に対する理解の ある者であること。 ・介護保険施設等の運営実績 ・法人・施設運営に対する理解 2 施設管理者又は予定者は、介護保険施設等 の施設長の経験と特別養護老人ホームの運営に 対する理解のある者であること。 ・施設長経験の有無 ・特養運営に対する理解 Ⅱ 運営状況 選定基準項目 主な着眼点 1 介護保険施設等を含む全ての運営施設を良 好に運営している法人であること。 ・運営実績 ・監査結果 ・社会福祉法人による利用者負担軽減の実績 2 法人の財務状況が良好であること。又は新 たに設立する法人については、充分な自己資金 を確保する一定の目途がたっていること。 ・財務諸表の内容及び新設法人にあっては自己 資金の状況 ・借入金の状況 3 現に特別養護老人ホーム等を運営している 法人にあっては、入居者に対する医療的ケアを 積極的に行っていること。 ・医療的ケアの実績 22 Ⅲ 資金計画 選定基準項目 主な着眼点 1 建設等に必要な資金、特に自己資金につい ては、その調達方法など資金計画が確実で、借 入金がある場合は償還が確実に履行される見込 があること。 Ⅳ ・資金状況、資金計画及び融資の目途 用地等の状況 選定基準項目 主な着眼点 1 建設用地は原則として法人所有であるこ と。又は用地の確保が確実に見込まれること。 また、用地が未確定又は関係機関と未調整等に より事業執行に支障が生じる恐れがないこと。 ・用地取得方法及び確保の目途 2 用地は、施設利用者の観点から環境、防災 について考慮していること。当該施設を運営す る観点から、適切な面積及び形状であること。 ・敷地の周辺状況 ・敷地の主要な出入口部分の幅員 ・災害危険区域の指定の有無 ・土砂災害警戒区域の指定の有無 3 用地の開発、造成及び施設建設にあたって は、開発許可等、必要な許認可が得られる見込 のこと。 ・道路拡幅及び宅地造成等の有無 ・開発調整会議の協議結果 4 近隣住民、町内会等の地域住民に対し、建 設計画の説明会を開催していること。 ・説明会の開催状況 23 Ⅴ 施設計画 選定基準項目 主な着眼点 1 建物は横浜市が定めた設備基準を満たし、 利用者の健康、援助及び防災上で適切な施設を 建設することが見込まれえること。また、本市 の高齢者福祉保険事業に沿った施設計画である こと。 ・環境に配慮した設計 ・耐震・衛生面 ・医療的ケアへの配慮 ・居室内の洗面設備の有無 ・浴室の配置 ・ショートステイ床の設置床数 (ただし、ショートステイの整備が進ん でいる鶴見区、神奈川区、保土ケ谷区、港 北区、青葉区、都筑区、栄区での計画につ いては、この項目での加点はありません) 2 安定した施設運営の見込があること。また、 ・居住費の金額 施設利用者の負担や支援の内容が適切であるこ ・ユニットケアについての考え方 と。 ・ターミナルケアについての考え方 ・身体拘束についての考え方 ・第三者評価についての考え方 ・地域包括ケアシステムについての考え方 3 入居者に対する医療的ケアへの対応を促進 ・計画施設での医療的ケアが必要な入所者の受 する意向があること。 け入れ目標 ・看護職員の配置計画 ・協力医療機関の見込み ・協力歯科医療機関の見込み 4 計画施設で、各種研修を計画的に実施する 意向があること。 ・研修の実施予定 5 市内の同種施設等の設置状況からみて、適 切な配置となること。 ・計画施設の立地 ・用途地域及び市街化調整区域にあっては近隣 施設からの距離 6 他の施設の整備状況 ・整備中の施設の有無 Ⅵ その他 選定基準項目 主な着眼点 1 施設整備の特殊性から審査会が必要と認め た項目 24 3-2補 助 対 象 施 設 等 の 選 定 基 準(市有地貸与の場合) 審査会は次に掲げる基準を考慮し、当該年度の予算状況の範囲で、建設補助金等の支出先等の対象と なる施設及び法人(設立準備委員会を含む。)の選定を行う。 「選定基準の項目及び審査の着眼点」 Ⅰ 組織体制 選定基準項目 主な着眼点 1 法人代表者又は予定者は、介護保険施設、 認知症対応型共同生活介護、介護付有料老人ホ ーム、養護老人ホーム、軽費老人ホーム(以下 「介護保険施設等」という。)の運営に従事し た経験と法人運営及び施設運営に対する理解の ある者であること。 ・介護保険施設等の運営実績 ・法人・施設運営に対する理解 2 施設管理者又は予定者は、介護保険施設等 の施設長の経験と特別養護老人ホームの運営に 対する理解のある者であること。 ・施設長経験の有無 ・特養運営に対する理解 Ⅱ 運営状況 選定基準項目 主な着眼点 1 介護保険施設等を含む全ての運営施設を良 好に運営している法人であること。 ・運営実績 ・監査結果 ・社会福祉法人による利用者負担軽減の実績 2 ・財務諸表の内容 ・借入金の状況 法人の財務状況が良好であること。 25 Ⅲ 資金計画 選定基準項目 主な着眼点 1 建設等に必要な資金、特に自己資金につい ては、その調達方法など資金計画が確実で、借 入金がある場合は償還が確実に履行される見込 があること。 Ⅳ ・資金状況、資金計画及び融資の目途 施設計画 選定基準項目 主な着眼点 1 建物は横浜市が定めた設備基準を満たし、 利用者の健康、援助及び防災上で適切な施設を 建設することが見込まれえること。また、本市 の高齢者福祉保険事業に沿った施設計画である こと。 ・環境に配慮した設計 ・耐震・衛生面・居室内の洗面設備の有無 ・浴室の配置 2 安定した施設運営の見込があること。また、 ・居住費の金額 施設利用者の負担や支援の内容が適切であるこ ・ユニットケアについての考え方 と。 ・ターミナルケアについての考え方 ・身体拘束についての考え方 ・第三者評価についての考え方 ・地域包括ケアシステムについての考え方 3 計画施設で、各種研修を計画的に実施する 意向があること。 4 他の施設の整備状況 ・研修の実施予定 ・整備中の施設の有無 ・市有地貸与実施状況 26 Ⅴ 医療的ケア 選定基準項目 主な着眼点 1 入居者に対する医療的ケアへの対応を促進 する意向と体制があること。 ・計画施設での医療的ケアが必要な入所者の受 け入れ目標 ・看護職員の配置計画 ・協力医療機関の見込み ・協力歯科医療機関の見込み ・医療的ケアへの配慮 2 入居者に対する医療的ケアを積極的に行って いること。 ・医療的ケアの実績(受入者数、看護職員の体制) Ⅵ その他 選定基準項目 主な着眼点 1 施設整備の特殊性から審査会が必要と認め た項目 27 第7章 工事業者の選定・契約手続き(法人選定後) 横浜市から整備費等の助成を受けて特別養護老人ホームを整備する場合は、「民間社会福祉施設建設等 整備に係る契約指導要綱(以下「要綱」という。)」に基づいて、業者選定及び契約手続き等を行います。 詳細については、要綱等で必ず確認をし、不明な点は高齢施設課に問い合わせてください。 1 事務の流れ 2 留意事項 【理事会の議決】 □ 契約方法等及び業者選定等は、理事会に諮 り議事録を作成しておく。 □ 入札参加候補者と特別利害関係のある理事 は議決に加わることができない。 □ 入札前に、入札参加候補者や予定価格(事前 公表しない場合)等の情報が漏洩することの 無いよう注意する。 事前相談 理事会で契約方法等の議決 公告⇒入札参加資格確認申請書⇒審査 (原則一般競争入札のみ) 【契約締結の方法】 □ 一般競争入札とする。 □ 次の表に定める場合については指名競争入 札とすることができる。 入札参加候補者の市への届出 契約の種類 工事 入札参加候補者の市の承認 予定価格 1億円未満 □ 市内業者のみとする。 □ 建築工事と設備工事は分離発注する。 理事会で入札参加有資格候補者決定 (一般競争入札のみ) 【入札の実施】 □ 「入札進行手順」に沿って進める。 □ 立会人は、要綱に定める法人役員(ただし、 理事長は除く)及び市職員 □ 入札後は、入札業者名、落札業者名及び落 札金額等を一般の閲覧に供する。 現場説明(図渡し)~質疑 入札の実施 【請負代金の前払い】 工事請負業者へ請負代金を前払いする場合 は、市から法人へ補助金の一部を前払いする ことが可能です。(ただし、工事請負業者が 保証事業会社と前払金保証契約を結ぶ必要が あります。) 入札結果の公表 入札結果の市への報告 入札結果の理事会報告 契約書(写)、設計図書(写)、請負代金内訳書(写) の市提出 28 注 意 事 項 事前相談は、必ず事前に、健康福祉局高齢施設課(045-671-4119)までご連絡くだ 1 さい。なお、相談時には次の書類を用意してください。 (1) 案内図(A4判) (2) 位置図(A4判) (3) 公 図(A3判1枚) ・ 市街化調整区域の場合は、筆ごとの面積、直近の登記地目、固定資産税課税 地目及び平成20年1月1日現在の登記地目、固定資産税課税地目を記入してく ださい。 2 平成 28-29 年度建設事業として、申請される場合は提出すべき資料を添えて、 下記の提出期限(厳守)までに事業計画書を正副2通と事業計画書(抜粋版)(事業 計画書 10 ページの添付書類チェックリスト参照)を 10 通ご持参の上、健康福祉局高 齢施設課まで、提出してください。 なお、副本への添付証明書は写しで結構です。(副本は当課で受付印を押印しお返 しします。) また、事業計画書の提出にあたっては、提出予定日前日までに必ずご連絡ください。 【提出期限】 ■市有地貸与:平成 27 年6月 30 日(火)17時15分(厳守) ■民有地活用:平成 27 年7月7日(火)17時15分(厳守) 3 提出期限以降の資料の提出や、添付書類に不備がある場合は受付を行いません。 ただし、指導監査結果及び高齢施設課が必要と認めた書類を除きます。 4 一度受け付けた事業計画書であっても、高齢施設課で調査の結果、開発の許可が得 られない等、事業計画が成り立たないことが判明した場合には、法人施設審査会に諮 ることなく不選定となりますので、事前に関係部署と十分に調整してください。 5 提出された事業計画書の内容(特に資金計画など)に虚偽等が判明した場合は、事業 選定後であっても、審査会承認の取消しなどの手続きを行うことになります。 6 提出された計画書は、市の情報公開条例等に基づいて、事業者名、その他の情報(個 人情報及び内部管理情報等を除く。)を公開する場合があります。 7 提出した建設事業計画書及び添付資料等の返却はいたしません。また、申込書等の 作成に伴う費用は全額申込者の負担となります。 29 8 審査にあたっては、追加資料を提出していただくことがあります。また、運営施設 の調査を行うことがあります。 9 申込書・事業計画書にはすべてインデックスを付け、見やすくしてください。ただ し、抜粋版 10 通のうち、1通についてはインデックスを付けないでください。 10 すべてA4サイズに合わせて、ファイルに綴じてください。(A3図面等はA4サ イズ折り、A5やB5サイズの用紙等は、A4用紙に貼り付けて綴じてください。) 11 本計画と並行して他の自治体等で整備計画等されている場合は、当該事業内容の分 かる資料(施設種別・規模、スケジュール、資金計画等)を提出してください。 12 提出した計画書・資料に基づき、ヒアリングを行いますので、理事長及び施設長予 定者等、法人職員で内容について答えられる方の出席をお願いします。ヒアリングの 日程は別途、お知らせします。 ※事業計画書のデータファイルは下記のホームページアドレスからダウンロードできます。 http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/kourei/jigyousya/kaigo/tokuyourouken.html <連絡先> 横浜市健康福祉局高齢施設課 特別養護老人ホーム整備担当 ℡(045)671-4119 30 質問送付票 送 信 日 送 信 先 送 信 元 件 名 平成 年 月 日( ) 〒231-0017 横浜市中区港町1-1 横浜市健康福祉局高齢施設課担当者あて FAX 045-641-6408 TEL 045-671-4119 社会福祉法人 施 設 名 所 在 地 T E L F A X 担 当 特別養護老人ホーム建設の手引き等 に係る質疑について 質 問 (内容は簡潔に 箇条書きでお願 いします。) 平成27年4月17日(金)まで質問を受付けます。 平成27年4月27日(月)に回答をホームページに掲載します。 http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/kourei/jigyousya/kaigo/tokuyourouken.html 31