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Pray for Philippines
カトリック東京国際センター 移住者・難民のためのサポートセンター
Catholic Tokyo International Center Support Center for Migrants and Refugees
Tomoni
と も に
外国人の友に、外国人と共に
東日本大震災の被災者の友に、被災地と共に
CTIC ニュース No.80 / 2013.12
Pray for Philippines !
途方にくれる被災者
(2013 年 11 月 14 日、フィリピン・タクロバン市)
教会で避難生活する被災者
(2013 年 11 月 14 日、フィリピン・タクロバン市)
フィリピン台風被災者のために支援をお願いします!
11 月 8 日、観測史上最大と言われる台風ハイヤン
(フィリピン名:ヨランダ )がフィリピンを襲いました。
フィ
リピン中部の島々に上陸したこの台風は、各地に大き
な爪痕を残し、甚大な被害をもたらしました。この台
風による被災地には、10 月にマグニチュード 7.3 の大地
震の被害を受けたばかりの地域も含まれています。
東京教区・CTIC は、カリタスジャパンを通して、現地
カリタスフィリピンの被災地支援活動のサポートを行い
ます。ご協力をお願いいたします。
日本には、約 21 万人のフィリピン人が生活しています。
彼、彼女らの中には、親族が被災された方も多くいらっ
しゃいます。今後、在日フィリピン人の方々とも、支援
活動に取り組んでいきます。ご支援をお願いいたします。
カリタスジャパン・フィリピン台風救援募金
郵便振替番号 00170-5-95979
写真:国際カリタスブログより
加入者名 カリタスジャパン
*通信欄に、
「フィリピン台風」と明記をお願いします。
わたしたちは、これから… 3.11 を今も生きる被災地の外国人たち
2013 年 10 月 16 日から 18 日、カトリック中央協議会
難民移住移動者委員会(JCaRM)が主催する全国研修
は信徒達の文化と状況に適したものだった。特に移住者
については、短期間に教会共同体の教育や養成が本当
会が、
「わたしたちは、これから… 3.11 を今も生きる被
災地の外国人」をテーマに、仙台にて行われた。2011
年 3 月 11 日の大惨事で、特に外国人に起こったことを振
に良く行われていた。私達がそれを実感したのは、パグ
アサ(フィリピン語で「希望」という意味)という民間団
体が私達を迎え、小教区の現状についての説明を受け
り返り、また、今後の方向性を見直す良い機会であった。
研修会は一日目に、東京や仙台を襲った大型台風にも拘
わらず多くの人が集まり、研修会は予定通り行われた。
た時だった。私たちはその説明を聞いて、津波に遭った
移住者達の証言に胸が裂かれてしまいそうな思いと感動
を覚えた。彼らが如何に苦闘し、克服し、教会に共同体
研修初日には、東北大学の北東アジア研究所の特別
研究員 李善姫先生がご自身の研究「東日本大震災で被
と神を見出したかを分かち合ってくださった。
害を受けた外国人居住者の挑戦と援助」を報告した。
李先生は、日本に居住している移民と仙台で災害に遭っ
た外国人の状況について、統計を用いて包括的に報告さ
れた。
李先生の移住者の現実についての概要説明のあと、ア
ントニウス・ハルノコー神父から淳心会が仙台教区の外
国人支援センターの移住者の共同体の支援と発展につい
て、創設の当初から今日までの報告があった。ハルノコー
神父の報告に菅原マリフェさんの具体的な証言が加えら
れた。菅原さんは 3 月 11 日の悲劇の被災者で、悲境か
ら立ち上がるためにどのように努力したかを話した。菅
原さんと移住者達は大船渡教会に助けられたことも述べ
た。
進んだら良いのかについて分かち合った。分かち合いに
参加されていた李先生からの一つの提案は、移住者と日
本人が一つの共同体を目指し、より幅広い大きな社会の
希望になるというものだった。
研修二日目、私達は他の被災者に会いに岩手県にある
大船渡教会を訪問した。二年間に渡る大船渡教会の移
住者共同体の発展は目覚ましかった。彼らが築いた組織
これらを体験した彼らは、これから何をして、何処へ
ハルノコー神父は以下の具体的計画の必要性を示し
た。
1.霊的なプログラム
2.共同体の育成とリーダーの養成(特にフィリピン
人のため)
3.教区の信徒の信仰の活性化
4.大人と子供のための教理育成のプログラム
復興の道はまだまだ遠く、沢山の挑戦が残っている。
しかし、人々が神の国の具体的な姿を共に求めようとし
ていることが、私たちに前進する勇気と確信を持ち続け
させ、イエズスのようでありたいと望む熱意を燃え続けさ
せてくれる。
復興の道のりは、遠い(岩手県・陸前高田市)
岩手県・大船渡教会のフィリピン人たちから現状の報告を聞く
たまもの
賜物を生かし分かち合う集い
CTIC のキャンプに参加していた移民家族の子ども達も大人にな
り、様々な仕事に就き始めています。学生時代に言葉や文化の違
いで苦労していた彼らが、日本社会の中の様々な分野で活躍する
時代に移りつつあります。彼らが両親の母国文化と日本の文化の
理解し両方を生かして、その豊かさを社会に生かしてほしいと願っ
ています。
今後も、外国につながる青少年達は増えていくと思いますが、
日本での学生生活の中で言葉や文化の違いを乗り越えようと悩み
努力している彼らにとって、日本社会の中で奮闘し活躍している先
輩の姿を見ることは、大きな励ましと希望につながると思います。
CTIC では、そのような先輩の活躍を紹介し、交流する場をつ
くろうという企画が来年始まります。多文化を生きる彼らが、神様
から与えられた賜物を生かし、分かち合う機会を通じて、自信を
持って成長していける一つのお手伝いができればと考えています。
【書籍紹介】
YOUCAT(日本語版)
―カトリック教会の青年向け
カテキズム
青年向けに書かれたカトリッ
ク 教 会 の 要 理 書 で す。『 カ ト
リック教会のカテキズム』同
様、
「信じる」
「祝う」
「生きる」
「祈る」という 4 編の構成に
なっていますが、難解な用語の使用を可能なかぎ
り避け、Q&A 形式の柔らかな文体で、カトリック
教会の教え全般が解説されています。また、イラ
ストや写真なども随所に挿入され、明るくて楽し
いページ構成になっています。個人での読書には
もちろんのこと、ミッションスクールの宗教の時
【高校生企画スタッフ募集!】
上記プログラムの企画・運営に関わる高校生・青年スタッフを
募集しています。ご希望の方は CTIC(担当:中村)まで E メー
ル([email protected])にてご連絡ください。
インマヌエル 神とともに
わたしにとって、待降節の中心のテーマはインマヌ
エルです。この名は、預言者イザヤからくるのですが、
彼は戦争や災害があったその時代に、神は人々を見捨
てられたのではなく、必ず共にいて下さる、と保証した
人です。インマヌエルとは「神がともにいて下さる」と
いう意味です。
民は災いのため危機にひんしていた時、絶望し、イ
ザヤが言っていることを信じませんでした。そこでイザ
ヤは自分の子供の名前をインマヌエルと変えて、人々
に未来があるのだから希望を捨てないで、神がともに
おられることを信じるようにと証言して励ましました。
私たちは、
マリア様が神様からの約束を受けて、それ
を信じられたことを、はっきりと知っています。その約
束とは、神がいつも共におられて、私たちに救い主を
送ってくださるということでした。
そして、これこそがクリスマスに祝うことなのです。
すなわち、神は、御ひとり子を人の世に送って下さるほ
ど私たちを愛して下さり、いつも共にいて下さるように
されたのです。ただ「インマヌエル」という言葉を言う
だけでお祈りになります。神は私たちと共におられる、
そしてクリスマスを迎える準備として、私たちはこの一
間の教材として、また堅信の準備のテキストとし
ても最適です。カトリック中央協議会、アマゾン
で購入可能です。
2013/6/30、304 頁、税込定価 : 1890 円
言だけの短い祈りを12月中ずっと続けるべきでしょ
う。単純な祈りですが、私たちの最も深い信仰を表わ
す言葉です-神は私たちと共におられる、と。
CTICのニュースレターの名前は「ともに」です。神が
ともにいて下さるのだから、私たちは他の人たちと、よ
い時にもよくない時にも共に居ることに努力します。新
しく来られた外国人たちは、よくわからないことに戸
惑ったり、孤独で淋しくなったり、予期していなかった
困難にぶつかって苦しんだりします。CTICの使命は、
その人たちに、
「あなたはひとりぼっちではありませ
ん。あなた方の問題をすべて解決はできませんが、私
たちが共に居て、
できるだけ手伝いますから、がっかり
しないで下さい」と伝えることです。
救い主の御降誕祭、クリスマスの準備をしながら、
私たちは自分の家族や友だち、そして手伝ってくれた
沢山の人々のことを思っています。今年はどのようなこ
とがあったかを思い返す時です。私たちはひとりぼっ
ちではなく、大勢の人々と共に居ます。ですから、イン
マヌエルの霊のうちに、私たちは呼び出されてともに
いるのです。
CTIC 運営委員 レオ シューマカ
目黒教会主任司祭
お知らせ
■ カラクバイ手帳 2014 注文受付中!
毎年好評を頂いております、カラクバイ手帳 2014(英語版カトリック手帳、300 円)の注文を受付中です。
数に限りがあります、お早めにご注文ください。
Announcement
■「お祈りってなぁに?(日本語・英語版)」改訂版できました!
「お祈りってなぁに? 日本語・英語版」は、アヴェ・マリアの祈りなど新しいものを掲載して改訂版が
出ました。日本語・英語・ローマ字の併記になっており、子どもがお父さんやお母さんたちと一緒にお祈
りできるようになっています。1部300円です。
■ アパートを探しています !
難民申請者用のアパートを探しています。経済的に困窮している難民
申請者には、外務省から保護費として、住居費4万円(月額)、生活費
1500 円(日額)が支給されます。仲介手数料、敷金礼金、保証人費用、
保険料等は、支給されません。関東近郊で、上記の条件で物件を貸し
て頂ける方がいらっしゃいましたら、ご連絡をお待ちしております。
■ 温かい支援をお願いします !
CTICでは、難民への衣類、食糧支援を行っています。
下記の物が不足しています。ご支援をお願い致します。
・毛布、シーツ ・上着(コート、ジャンパーなど、男性用、Lサイズ以上) ・手袋 ・マフラー ・帽子
*汚れ、いたみのひどい物はお断りしています。
■クリスマス献金にご協力をお願いします!
東京教区の優先課題の一つである「外国人の司牧と困難な状況に
ある外国人のサポート」活動につきましては、この1年間、ご理解・ご
協力をいただき、心より感謝申し上げます。CTICの活動については、
賛助会会費と一般寄付金で多くの部分をまかなってきましたが、ここ
数年、賛助会費・一般寄付金とも減少傾向が続いています。皆様のよ
りいっそうのご理解とご協力をお願いします。
■ カトリック東京国際センター CTIC とは?
日本に滞在する外国人をサポートするために、東京大司
教区創立 100 周年記念事業として、1990 年に設立されま
した。
■ 移住者、難民と共に
困難を抱える外国人を援助し、日本社会に適応し、お
互いに成長できる関係作りをサポートします。
■ カトリック教会共同体と共に
日本カトリック教会が、外国人と共に生き、その役割
や課題を分かち合い、同じ信仰を共有する共同体とな
るようサポートします。
■ 日本社会と共に
国籍・文化・宗教・社会的地位の如何に関らず基本的
人権が尊重され、多文化共生による豊かな日本社会の
実現のために社会に働きかけます。
● 外国人の自立サポート
生活相談 / 労働相談 / 難民支援
活動内容
● 収容されている外国人のサポート
東京入国管理局(東京都港区)
東日本入国管理センター(茨城県牛久市)へ訪問
● 外国人の信仰サポート
信仰教育支援 / 教会・外国人共同体との連携
信仰教育教材開発
● 外国人支援ネットワークへの参加、協力
日本カトリック難民移住移動者委員会
移住労働者と連帯する全国ネットワーク
特定非営利活動法人 なんみんフォーラム FRJ 他
《郵便振替》
00130-2-710756
カトリック東京国際センター
カトリック東京国際センター 【運営委員長】岡田武夫(東京大司教)【所長】幸田和生(補佐司教) 2013/11/25 4000
2011.07.26-4000
〒141-0021 東京都品川区上大崎4-6-22 Tel (03)5759-1061 Fax 5759-1063 http://www.ctic.jp [email protected]
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