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化学品事業

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化学品事業
C O R P O R AT E P R O F I L E
Making
your dreams
come true
東京本社 〒108-6216 東京都港区港南2-15-3
TEL 03-5781-6200
大阪本社 〒540-8603 大阪府大阪市中央区淡路町1-7-3 TEL 06-6228-5000
www.chori.co.jp/
15073000
社 長 メッ セ ー ジ
蝶 理 の 成 長 スト ー リ ー
President’s Message
真のグローバル企業を目指して
〜世界へ 未来へ〜
Our History
蝶理は、江戸時代末期の1861年に京都の生糸問屋として創業しました。以来、常に社会のニーズに応える事業
を展開してきました。1930年代には、人絹糸業界最大の商社に成長、時代の変遷に合わせて、合成樹脂、化学
品、機械などを取り扱い、着実に事業を拡大してきました。早くから海外に事業を展開し、1957年、ニューヨーク
に現地法人を設立。以後、中国・ 東南アジア・ 欧州 ・ 中東などグローバルにネットワークを構築しています。
蝶理の取り扱う商材は、世界の人々の生活をさまざまな場面で支えています。
繊維事業
P.7
2014
私たち蝶理グループは、繊維、化学品・機械の専門商社
蝶理株式会社設立
として確固たる地位を築いてまいりました。2004年以降の
中期経営計画「躍進計画」を着実に遂行し、強固な事業基
現在は「躍進2016」に基づき、「高機能・高専門性を基
盤としてグローバルに進化する企業集団」の実現をテー
創業 150 年を迎える
化学品の取扱開始
1861
京都西陣にて生糸問屋として創業
主な取扱分野
2011
1956
盤を構築してきました。
創業以来の中核事業
中期経営計画「躍進 2016」
を策定
1948
1961
東京証券取引所において株式上場
日中友好商社第 1 号となる
化学品事業
P.13
マに、「連結経営基盤強化」
「人的基盤強化」
「新規開
発・M&A」を基本戦略としています。この3つの基本戦略
を着実に推進し、多様な事業環境に対応すべく、グループ
力を高めていきます。
キーワードは「グローバル化」です。海外で新規事業
を立ち上げ、ビジネス領域を拡大することが重要です。
◦合繊原料
◦カーシート
◦テキスタイル
◦産業資材
◦アパレルなど
1861
1956
1980
2000
創業〜 1950 年代
1950 年代〜
1980 年代〜
2000 年代〜
繊維専門商社
化学品事業開始
中国進出本格化
躍進の時代
海外進出開始
2015
ニッチな市場に強み
主な取扱分野
◦有機化学品
◦無機化学品
◦ファインケミカル
◦ライフサイエンスなど
グローバル型の
新たなビジネスモデル展開
グローバル経営を推進し、海外においてさらに強固な事
業基盤の構築を進めています。その実現には、人材の育
成は欠かせません。当社独自の教育プログラムを実施する
機械事業
とともに、若手社員を積極的に海外拠点へ派遣するなど、
P.13
グローバル人材の育成に注力しています。さらに、ナショ
ナルスタッフの積極活用や幹部職への登用など、ローカラ
イゼーションの強化も推進しています。今後、日本と海外
の力量を組み合わせることで、各国各地に適したビジネス
中南米市場に精通
環境ビジネスを開発
を拡大し、“真のグローバル企業”を目指します。
主な取扱分野
当社を取り巻く外部環境は目まぐるしく変化しますが、
◦車輌(二輪・四輪)
◦建設・農業機械
◦太陽電池パネルおよび
周辺部材など
我々はその変化に対応し、スピード感をもって前進します。
市場の変化を読み、グローバル化と専門性に一層の磨き
をかけ、「 躍 進2016」の 目 標 達 成 に向け て全 社 一 丸と
なって邁進していきます。今後もコーポレートスローガン
の「あなたの夢に挑戦します。」のもと、蝶理ブランドの
向上に努めてまいります。
代表取締役社長
1
|
C H O R I
C H O R I
|
2
C H O R I
|
3
企 業 理 念・経 営 方 針
中期経営計画
Corporate Philosophy
Management Policy
Medium-term Management Plan
「 躍進 2016」
〜世 界 へ 未 来 へ〜
企 業 理 念
NEXT
C H O R I N E X T
蝶理グループは2014年度から2016年度の3カ年を対象期間とする中期経営計画「躍進2016」に取り組んでいます。
私たちは地球人の一員として、公正・誠実に誇りを持って行動し、
「連結経営基盤強化」
「人的基盤強化」
「新規開発・M&A」を基本戦略に定め、さらなる企業価値の増大を図っています。
顧客満足度の高いサービスを提供し続け、より良い社会の実現に貢献します。
連結経営基盤強化
事業の継続的見直しと入替、業務・事務の効率化によるコスト合理
化を通じ、連結事業基盤の強化に取り組みます。またグローバル展
開を加速させ、特に中国をはじめとするアジア経済圏に注力し、連
単倍率の拡大、海外事業強化を推進します。
⃝連結事業基盤強化 ⃝連単倍率の拡大 ⃝海外事業強化
⃝グローバル適地調達・生産・販売網の構築 ⃝現地マネジメント力の強化
コー ポレートスロー ガン
“あなたの夢に挑戦します。”
人的基盤強化
Making your dreams come true
挑戦你的夢想
躍 進
2016
新 規 開 発・M & A
世界で力を発揮できるグローバル人材の確保・
育成を推進します。加えて、ナショナルスタッフ
を積極的に登用し、人材のローカライゼーション
を強化します。またグローバル内部統制システ
ムの充実を図り、コンプライアンス・ガバナンス
力のさらなる強化にも努めます。
新規開発に経営資源を重点的に投入します。
とりわけ生活消費や生活文化、健康・少子高齢
化に関わる生活関連、環境・省資源や先端材
料、産業機器に関わる産業関連に事業範囲の拡
大を図ります。また「攻めのM&A」を目指し、
新たなM&A案件の発掘に注力します。
⃝人材育成 ⃝ローカライゼーション推進・強化
⃝コンプライアンス・ガバナンス力のさらなる強化
⃝新規開発 ⃝M&A
高機能・高専門性を基盤として
グローバルに進化する企業集団
経 営 方 針
1高機能・高専門性を基盤として常に進化する企業集団を目指す。
2顧客満足度向上を第一義とし、景気変動に左右されない強固な事業体質を作り上げ、
蝶理グループは、
「利益ある持続的成長」を実現する。
「高機能・高専門性を基盤としてグローバルに進化する企業集団」を
3自ら提案し、自ら創造し、自ら開拓する「自力・自立の経営」を旨とする。
4「信用と確実」を旨とし、浮利を追わず、投機的取引を行わない。
ビジョンに掲げています。
5目標達成への強い意志と行動力を持った構想力のある「人材を育成」し、
ビジョンの実現に向け、中期経営計画「躍進 2016」を着実に推進しています。
常に切磋琢磨する「組織的活動」を通じて総合力を発揮する。
6事業を不断に見直し、リスクに対する鋭敏な感覚を養うとともに、スピードをもって成長分野へ資源を投入し、
経常利益を拡大しながら高い ROA(連結総資産経常利益率)水準を維持し、
「事業構造の継続的変革」を行う。
2020 年には売上高 4,000 億円、経常利益 100 億円を目指します。
7コンプライアンス、環境保護など企業の「社会的責任」を常に心がけ、顧客、社員、株主、社会など
「ステークホルダー」との関係を緊密に保つ。
上記の方針を実行することによって、将来に亘って「躍動感あふれる蝶理グループ」を形成する。
*2015年度(予想)は、売上高を2,800億円から上方修正しました。
2016年度(計画)は、
「躍進2016」の計数計画を据え置いております。
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4
5
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6
Fibers, Textiles and Garments Business
繊 維 事 業
「商」と「工」を追求する、独自のビジネスモデル
1861 年創業以来の中核事業です。
繊維原料、資材、テキスタイル、アパレルを幅広く取り扱っています。
原材料調達から、織り・ 編み・染め・縫製にいたる各プロセスで
商流コラボレートを生み出すほか、オリジナル商材の開発も手がけています。
7
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8
繊維事業|事業戦略
Fibers, Textiles and Garments Business Strategies
創業以来のスペシャリストとして
1861年の創業以来、スペシャリストとしての歴史を重ねる繊維事業。蝶理は、高度な専門性に裏付けられた独自
の「商」+「工」の機能を駆使し、繊維の川上から川下までのあらゆるビジネスプロセスに関与しています。この
強みを活かして、常にお客様の視点に立った高付加価値の追求や、蝶理ならではのグローバルオペレーションを
推進する一方、オリジナル商材や環境に配慮した素材の開発にも取り組んでいます。
STRATEGY 1
STRATEGY 2
STRATEGY 3
海外生産基盤の拡充、共有化
グローバル展開の加速
STRATEGY 4
企画提案力の強化
カーシートを主とした繊維素材事業は、日本・中国・アジア・米国
アジア経済圏の市場規模拡大に伴い、蝶理では日本 ・ 中国 ・
すべての現場を知り尽くした蝶理ならではの企画・提案型ビジネス
に加え、中南米・ 欧州において世界6極体制を確立し、グローバ
ASEANのパートナー企業とともに、ASEANやその周辺地域、中国
モデルを強化しています。
ル展開を加速しています。また、商社機能を活かした海外起点ビジ
内陸部での生産拠点を整備し、グローバル適地調達 ・ 適地生産・
川上から川下まで一貫した事業を展開する強みを活かし、繊維素材
ネスを推進しています。例えば、蝶理(中国)商業有限公司を中
適地販売ネットワークの構築を加速しています。
本部と繊維製品本部のコラボレーションによるGLOBALワンストッ
核に、「世界の工場」から「世界の市場」へと変化する中国の国内
また、タイ・ベトナム・インドネシア・カンボジア・ミャンマーなど
プビジネスを推進しています。とくに、スポーツウェアやインナー
販売を拡大しています。さらに、中国から日本 ・ASEAN ・ 欧米
への投資や人材の投入を積極的に行い、ASEAN間を結ぶネット
ウェアなどの機能性衣料分野では、機能性素材の調達力や世界の
への三国間貿易も拡大しています。ASEAN起点のビジネスでは、
ワークを活かすことでグローバル化の拡充とコスト競争力の強化を
テキスタイルメーカーとの連携により、取り扱いの強化を図ってい
タイやインドネシアなどの経済成長著しいASEAN域内への販売の
図りローコストオペレーションを推進しています。
ます。
みならず、米国・欧州・日本
例えば、インドネシアでは高度な加工技術を持つ生地加工メーカー
このようなグローバルでの展開をベースに、市場調査から企画立
向けにも輸出するなど、積極
とともに合弁会社を設立し、コスト競争力を有する海外産の差別化
案・ 素材調達・ 生産・ 加工、そして最終製品への縫製および物
的なグローバル展開を行って
商材を確保します。さらに、ASEAN各地域と日本との自由貿易
流に至るまで、あらゆるビジネスプロセスに関与し、生産、品質管
います。
協定(FTA)を活用し、織布から加工、縫製にいたる一貫体制の
理を含めた一貫体制で、最適な素材 ・ 製品を提供しています。
構築を進め、グローバルサプライチェーンの確立にも注力してい
また、繊維事業を幅広く展開している蝶理の総合力をお客様に
ます。
アピールする場として、毎年6月と12月に繊維総合商談会を開催し
ています。素材から製品までを一堂に集めた蝶理ならではの商談
会では、情報収集力と素材開発力を駆使した蝶理オリジナル商材
北陸産地の織物工場
を提案しています。2013年6月には開催10周年を迎え、今後も蝶理
の繊維総合力をアピールする場として、さらに内容を充実させ、
蝶理オリジナル商材の開発:
高機能・環境関連商材の開発・拡販
蝶理は、自然の恵みや環境、安全をテーマとした繊維事業の強化
に努めています。植物 ・ 鉱物など自然界の原料から抽出した色素
をもとに、自然染色ならではの風合いを活かし、色素固着強度を
強めた染色技法「ナチュラルダイ®」を開発しました。この技法を
使って、コットンやシルク、合繊など幅広い素材におよぶ染色繊
維製品の拡充に取り組んでいます。また、廃棄ペットボトルから繊
維を再生するマテリアルリサイクルシステムでは、ポリエステル製
品をその原料であるモノマーまで戻し、繊維として再利用するケミ
エコ
カルリサイクルシステムを確立し、再生ポリエステル繊維「ECO
ブルー
BLUE®」として販売しています。
蝶理は、繊維のスペシャリストとして、世界に先駆けたオリジナル
商材の開発にも取り組んでいます。とくに合繊分野では、高次加
工技術と生産基盤を活用した世界最軽量のナイロン生地「トリプル
セブン」や、輻射熱を素早く生地全体に伝える機能性ナイロン生地
スマート
ブラック
「SMART BLACK®」の開発など、国内外のネットワークを活か
し、市場ニーズを捉えた高機能商材の企画・生産を進めています。
新たなオリジナル商材 ・ テーマをお客様に提供していきます。
繊維事業
米国市場強化
欧州市場拡大
中国事業の進化・拡充
●中国国内の販売強化
●中国拠点ビジネス拡大
欧州
●カーシート事業:
米国・シャーロット事務所を
拠点に販売を強化中
●テキスタイル販売の強化
米国
中国
日本
中東
ASEAN
中東民族衣装トーブ
●日本・ASEAN拠点を生かした
テキスタイル+製品ビジネスを
拡大中
グローバル展開の加速
●北陸産地との協業
●カーシート・資材 世界6極体制の確立
●中国・ASEAN事業強化
●欧米攻略
●OEM事業のローコストオペレーション推進
●蝶理オリジナル商材の拡充
ASEAN展開
●CHINA+1(ASEAN ~インド)
●ASEAN生産基盤の拡充・共有化
●アジア消費市場への参入・拡大
中東民族衣装トーブ
9
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C H O R I
繊維総合商談会の様子
ナチュラルダイ®で染色したアパレル製品
C H O R I
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10
繊維事業部紹介
Fibers, Textiles and Garments Departments
ザムザ
仮撚り機械
「ZAMZA®」
ファッショナブルなアウトドアウェア
◆ 合繊・カーシート部
◆ 合繊・テキスタイル部
◆ アパレル 第 2 部/第 3 部/第 4 部
◆ スポーツウェア部
資材用途を中心としたポリエステル糸を販売する第 1 課と、カー
機能糸を主体としたポリエステル・ナイロン糸を販売する第 1 課と、
アパレル第 2 部、第 4 部はレディースファッションを、第 3 部はメン
ゴルフウェアとアスレチックウェアを中心にグローバルな素材調
シートを中心にファブリックを扱う第 2 課で構成されています。国内
スポーツ衣料向けテキスタイルを扱う第 2 課で構成されています。
ズ、学生衣料、ファッションマテリアルを取り扱っています。グルー
達、生産体制をベースに幅広い提案を行い、ファッション性、機能
シェアは原料で 60% 以上、ファブリックは 20% 以上を誇り、この強
世界の主力プレイヤーである日本・ 台湾・ ベトナムのテキスタイ
プ会社の蝶理 MODAと連携しトレンド分析、商品企画に携わり、
性の高いスポーツウェアを提供しています。また、海外現地法人と
みを活かして国内だけでなく海外にも積極的に事業を拡大してい
ルメーカーと強固な関係を築いており、テキスタイル取扱量は 240
中国 ・ ASEAN において、素材提案から製造 ・ 物流までグローバ
連携し、中国を中心とした海外における内販事業も積極的に展開し
ます。今後も、世界の主力プレイヤーと堅固なネットワークを構築
万メートル/月にのぼります。今後も、差別化された機能糸との
ルベースの一貫した事業体制を構築しています。また、衣料資材
ています。
し、世界の自動車メーカーに差別化された原料 ・ファブリックを供
マッチングにより、機能原料・ 機能テキスタイル事業をグローバ
に関する受発注システム「e 良資材 .com」やテキスタイル販売サイ
給していきます。
ルに展開していきます。
ト「テキスタイルネット」の運営などにより、事業の IT 化を図って
取扱商品例
取扱商品例
・当社ファブリック採用:アクア、プリウス、アルファード(トヨタ)、Fit、Nシリーズ、
アコード、ステップワゴン(ホンダ)、レガシー(富士重工)ほか
・当社糸使用:クラウン、カムリ、ヴィッツ(トヨタ)、X-Trail、ムラーノ(日産)、
ワゴンR、スイフト(スズキ)ほか
います。
グランクード
®
・軽量・透湿防水素材「GRQD 」
(使用アパレルメーカー:North Face、Patagonia、Nike ほか)
ザムザ
・スポーツ衣料向け高透湿防水素材「ZAMZA®」
(使用アパレルメーカー:Adidas、Marmot ほか)
◆ ホームページ http://www.chori.co.jp/synthetic_fiber/
エア
◆
◆
e 良資材 .com
http://www.e-ryoshizai.com/
テキスタイルネット http://www.textile-net.jp/
コンセプト
「AIR CONCEPT®」
透湿防水性能を備えた複合機能シート
◆ 機能資材部
◆ 素材製品部
機能性も兼ね備えたユニフォーム
◆ ユニフォーム部
レディース向けのインナーウェア
◆ インナーウェア部
高機能不織布を主とする建築・ 衛材向けの各種産業資材、原綿か
インドネシアで運営する染色事業と縫製事業を中心に素材提案から
あらゆるワーキングシーンに向けて、高い機能性が求められるユニ
日本の有力インナーアパレルメーカーに、レディース・ メンズ向
ら製品までの取り扱いを強みとするリビング・リネン商品を国内で
製品提案まで市場ニーズに応じた多様な切り口で事業を展開して
フォームの企画 ・ 製造事業を展開しています。また、環境配慮型
けのインナーウェア用素材、製品を販売しています。国内外の素
展開しています。また ASEAN ・ 中国向けに衛材 ・ 車両 ・ 土木
います。海外メーカーとの取引も拡大しており、ASEAN 各国 ・ 中
素材や機能素材を用いた高付加価値商品において、国内および中
材から製品まで一貫した提案力を活かし、高機能素材の開発・ 販
分野を中心とした原料から半製品まで、多様な商材の海外取引を
国・香港・中東・米国に拠点を置き、さまざまな形態による事業、
国 ・ ASEAN 地域に生産ラインを構築し、グローバルに展開して
売にも積極的に取り組んでいます。また、海外での経編生地の生産
拡大中です。
販売活動を展開しています。
います。
や、縫製事業の合弁事業にも参画し、素材・ 製品両面での事業を
取扱商品例
・透湿防水や熱反射などの複合機能を備えた不織布シート
・天然・合成繊維の原糸・原綿
・生地・不織布防水材などの建材・土木製品
・各種リビング・リネンの輸入製品
11
安定した生産背景を有する紳士服
|
C H O R I
取扱商品例
エア
コンセプト
強化しています。
®
・超軽量・極薄素材「AIR CONCEPT 」
ブラスフェーム
・超極細繊維を使用した、新感覚シルキー素材「BLASPHEME®」
ヴェリタネロ
・世界最高級クラスのブラック素材「VERITANERO」
・中東民族衣装
C H O R I
|
12
Chemical and Machinery Business
化 学 品・機 械 事 業
多様な市場を切り拓く、
グローバルな視野と行動力
1956 年、蝶理は石油化学の将来性に着目し、化学品の取り扱いを開始しました。
以来、50 年以上の実績を積み重ねて、化学品 ・ 機械事業は繊維と並ぶもうひとつの中核
事業に育ちました。グローバルなネットワークを構築し、蝶理はさまざまな分野で存在感
を高めています。
13
|
C H O R I
C H O R I
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14
化 学 品・機 械 事 業 | 事 業 戦 略
Chemical and Machinery Business Strategies
ニッチな原料・分野・市場で独自のビジネスモデルを創出
世界のさまざまな産業分野の中にあるニッチな市場に着目して、ウレタン原料や医薬品・農薬の中間体、リチウ
ムイオン電池の材料など、需要の増加が見込まれる差別化商材や高付加価値商材の取り扱いを強化するととも
に、新規商材ビジネスや新規市場の拡大に取り組んでいます。その一方で、生産基盤の確保に向け、中国を中心
に有力取引先との連携強化や積極的な投資を実施しています。こうした活動を通して、蝶理は、市場で存在感を
発揮する、独自のビジネスモデルを構築しています。
STRATEGY 1
STRATEGY 2
成長市場への展開加速
STRATEGY 3
中国有力パートナーとの連携強化と
中国市場での販売強化・拡大
蝶理は、成長する新興国(ASEAN・ インド・ 中東・ロシア・ 中
南米 ・アフリカ)を戦略的市場として位置づけ、拠点の整備拡充
を行い、取り組みを強化しています。
差別化・高付加価値商材への
取り組み強化による収益拡大
巨大消費市場に変貌を遂げる中国の需要に対応して、ウレタン原
■ 電子材料・二次電池材料の開発
料や有機原料、無機原料の現地調達力を強化、加えて中国から日
リチウムイオン二次電池は、携帯電話やパソコンだけでなく、新世
本や海外への輸出を強化 ・ 拡大しています。
代エコカーや次世代の電力ネットワークであるスマートグリッドの
■ アクリル酸関連事業やウレタン関連事業の強化
キーデバイスとして注目を集めています。蝶理は、乾電池からリチ
中国有数の塗料樹脂メーカーとパートナーシップを組み、世界規模
で拡大する塗料、紙おむつ、タッチパネル用接着剤などに利用さ
れるアクリル酸の需要に対応しています。また、新興国で発展する
ウレタンフォーム材料においては、中国メーカーに出資し、原料販
ウムイオン電池、さらに各種の新型電池向けにさまざまな原材料供
給をグローバルに展開しています。また、これらのシステムを支え
る各種コンデンサーなど電子部品向けの原材料開発も積極的に進
めています。
■ 医農薬中間体受委託事業の深耕
■ FPD用原料の販売
医薬 ・ 農薬 ・ 機能材料など、さまざまなファインケミカル(精密
市場の拡大に伴い、蝶理は中国の現地メーカーと合弁でFPD用ガ
ラス基板向け原料の製造会社を設立し、世界的なガラスメーカー
に供給しています。
環境・健康関連分野向け商材の開発
■ 太陽光発電サプライチェーンの構築
クリーンエネルギーが注目を集める中、太陽光発電をはじめとする
環境事業が成長分野として大きく期待されています。蝶理は、中国
の有力ソーラーパネルメーカー向けに部材を販売するとともに、
ソーラーパネルを調達し、日本・ 欧州市場に販売するなど、サプ
ライチェーンの構築を進めています。今後、再生可能エネルギー
市場の拡大が見込まれる日本市場においては、部材、パネルなど
を一体化した太陽光発電システムの展開に取り組んでいきます。
■ 機能性食添素材
フードケミカル事業では、単なる食品添加物にとどまらず、より高
売と同時に製品輸出を展開しています。
薄型テレビやパソコン向けのフラットパネルディスプレイ(FPD)
中国製フォークリフトを中南米に輸出
STRATEGY 4
化学品)の分野で長年培ったネットワークと経験を活かし、中国 ・
インド・ 韓国 ・ 台湾 ・ 東欧を中心に有機中間体の受委託事業を
進めるなど、当分野において川上から川下まで事業範囲を拡大し
ています。
品質かつ特徴のある食材を国内食品メーカーに提供しています。
また、信頼度の高い食品添加物や食材を調達し、海外に進出して
いる日本食品企業の商品の品質維持に寄与しています。
フードケミカルから発展する事業として、健康食品および美容用原
料の取り扱いを開始しました。また、飼料分野においても、より高
品質 ・ 高機能の畜産製品素材の発掘に注力しています。
化学品・機械事業
●ウレタン原料の輸出
ロシア
●ウレタン原料、有機原料、
無機原料の現地調達力の強化
●日本、第三国への輸出強化
●電池材料・二次電池材料の開発
●電子材料の拡大
●太陽光発電システムの展開
中国
●新規事業
開発地域
中東・
アフリカ
インド
●ジェネリック薬の中間体および原薬
を中心に受委託事業を拡大中
●蝶理インド設立
日本
|
C H O R I
太陽電池ビジネスでバリューチェーンを構築
FPD用原料の製造・販売
蝶理の取り扱う食品添加剤が使用されたドリンク剤や健康食品
中南米
ASEAN
●東南アジア事業統括の設置
●ウレタン、洗剤原料、
フレーバーの輸出
15
需要拡大が見込まれる電池材料ビジネス
●現地での自動車市場拡大
に伴い機械事業を拡大中
●ブラジル市場開発に向け
長期出張者を派遣
C H O R I
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16
化 学 品・機 械 事 業 部 紹 介
Chemical and Machinery Departments
快適なライフスタイルに需要が見込まれる低反発性ウレタン
パフォーマンスケミカル部
有機中間体受委託事業
ファインケミカル部
ディスプレイガラス
化工原料部
発酵高麗人参エキス
ライフサイエンス部
中国製フォークリフト
機械・機能材料部
国内大手合繊メーカー、石油化学メーカーへの各種モノマー化学
中国 ・ インド ・ 韓国 ・ 台湾 ・ 欧州を主な供給元とした企画提案
各種の無機化学原料を中国の現地企業と
「食」として直接的に人に消費される素材
四輪車 ・ 二輪車・トラックなどの輸送機
品の販売、また緩衝材や断熱材、塗料、生活用品などに使用され
型ビジネスを展開し、医薬中間体、農薬中間体および機能性中
共同で開発し、この原料を薄型テレビなど
だけでなく、飼料原料も「食」に関わるも
器、船舶用機器を中南米市場向けに輸出
る日本製を中心としたポリウレタン主原料、助剤を中国、ASEAN、
間体を日本へ輸入販売しています。同様に、米国・欧州・中国・
のディスプレイガラス、リチウムイオン電
のとして捉え、飼料原料から食品原料にい
するとともに、中国製建設機械、農業機械
中東、ロシア、南米と広い地域で販売しています。
アジア諸国への販売事業も展開しています。また、日本の大手製
池などの各種電池、コンデンサー関連をは
たる「食」の事業を、国内を中心に展開し
などの同市場向け仲介取引にも注力して
そのほかにも、無機ファインケミカルや高機能材料、天鉱産品の輸
薬メーカーや大手農薬メーカー向けに、中国 WuXi AppTec 社
じめとする電子部品などの幅広い用途に世
ています。同時に、日本の高品質な食品
います。また、環境商材分野においては、
出入と各分野で特徴のある商品の取引を行っています。
と連携し、創薬サポートビジネスも展開中です。
界各国の市場で販売しています。大型商品
および飼料原料の海外輸出にも注力してい
太陽電池パネルおよび周辺部材の輸出入、
なお、これらのビジネスについては、蝶理(蘇州)材料科技有限
については貯蔵 ・ 輸送基地を整備し、お
ます。さらに、商社としてのネットワークを
海外取引も展開しています。さらに、基礎
公司の機能である分析および技術支援や、薬剤師、テクニカルア
客様のニーズに即応できる体制を整えてい
活かした事業として、消費者の日常的な健
化学品である苛性ソーダプラント用のイオ
ドバイザーなどの専門スタッフによるサポート体制を強化してい
ます。
康維持 ・ 美容に寄与するため、世界各国
ン交換膜、各種部材などを中国向けに輸出
ます。
⃝ ホームページ
http://www.chori.co.jp/chemical/
の伝統的療法に関する情報を収集し、これ
しています。
⃝ ホームページ http://www.chori.co.jp/fine/
に基づいた特定保健食品および健康食品
に使用される原料の開発にも取り組んでい
ます。
⃝ ホームページ
http://www.chori.co.jp/life/
スポーツシューズの底に使用されている熱可塑性ウレタン樹脂
複合断熱ボード
17
|
C H O R I
リン酸貯蔵基地
苛性ソーダプラントの心臓部である電解槽
C H O R I
|
18
China Business
中 国 事 業
蝶理は、他社に先駆けていち早く中国貿易に着手しました。その実績と信用を
基盤に、安定成長が期待できる中国市場において繊維、化学品・機械分野をベー
スに、新規事業開発でも積極的な活動を展開しています。蝶理は、中国を製造拠
点としてだけでなく最も重要な市場として、また、三国間取引の戦略拠点と位置
づけ、事業の強化・拡大を加速させています。
<繊 維 事 業>
■ 日中貿易のパイオニア
蝶理は、1950 年代後半から広州交
中国国内における原料 ・ テキスタイルの調達からアパレル製品まで
インケミカル部参照)。2014 年には、青島紅星化工集団との合弁会社で
易会に参加し、日中国交正常化前
をつなぐ、川上から川下までの一貫した事業を展開する一方、日本
ある青島紅蝶新材料有限公司を設立しました。今後は、同社の主力
の 1961 年には中国政府により「友
のビジネスパートナーとの共同出資による現地合弁事業の立ち上げ
商材であるディスプレイガラス原料や無機ファイン事業の取り扱いを
好商社」第1号に指定され、中国で
や、現地の有力企業との提携を積極的に行っています。さらには、
拡大させるとともに、健康志向の高まりから、需要増加が見込まれる
のビジネスを本格的にスタートした
CHINA+1 にも中国のパートナーとともに進出しています。
医薬用硫酸バリウムをはじめとする新規ビジネスを創出し、事業のさ
日中貿易のパイオニアです。
蝶理は、中国を製造拠点としてだけでなく、その大きな市場をター
らなる拡大を図ります。
また、1985 年、中国で初めての合弁
紳士服縫製工場
ゲットとして捉え、人民元による中国国内の販売に力を入れています。
日本国内と同様、原料、テキスタイル、アパレル製品をバランスよく
■ 良き企業市民として
今日にいたるまで積極的な事業投資を進め、中国の近代化や社会の
複合的に展開することにより、着実に事業を拡大しています。
蝶理は、中国における現地化の促進に向けて拠点機能の強化や取り
発展にも寄与してきました。
<化 学 品・機 械 事 業>
扱い事業の多様化を図る一方、その実現に向けた人材の拡充や体制
こうした現地での貢献が認められ、中国の大学での日本語教育の教
有機化学品やウレタン原料、プラント用資材などの日本からの輸入、
会社を設立したことを手始めに、
科書に掲載されるほど、蝶理は中国で絶大な信頼を誇るトップブラン
ドとして根づいています。
現在、蝶理は、2005年に日本の商社第1号として上海に設立しました
「蝶理(中国)商業有限公司」を中核として、現地法人 6 社、支店
1 店、事務所 11 ヶ所、計 18 拠点を核に全土で事業を展開しています。
2015 年には、中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市にウルムチ事務所を
設置しました。同地区は発展が著しい中国内陸部の一つであるととも
に、中央アジアの玄関都市に位置し、今後も大きな開発・ 発展が見
込まれます。既に実績がある電子材料向け原材料の取り扱いに加え、
ガラス基板原料、無機ファインケミカル、天鉱産品などの日本への輸
出など、中国を最大の貿易パートナーと位置づけ、輸出入 ・ 仲介貿
需要増加に対応して、日系および中国大手化学品メーカーとの合弁
事業を積極的に推進し、中国国内での販売や海外との取引拡大を図
るとともに、そのための事業強化や基盤づくりに向けた投資を継続的
に実行しています。
2013 年には、蘇州にR&D センター
として蝶理(蘇州)材料科技有限
公司を設立しました。従来、日本
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で実施していたサンプル分析を日
蝶理は、中国国内ネットワークを活かし、日本企業のみならず、中国
本式の管理体制が敷かれたセン
企業との中国国内取引を拡大させ、加えて、中国拠点の海外事業も
ターで行うことで、分析期間の短縮
です。
「蝶理
(中国)
商業有限公司」が入居する上海国際貿易センタービル
など、中国国内での CSR 活動にも積極的に取り組んでいます。
また、安定成長が期待できる中国での幅広い分野にわたる化学品の
■ 現地化を軸に拡大する中国事業
拡大させています。また、ASEAN、中東、ロシアとの取引を拡大中
の構築など、地域に根ざした活動に取り組んでいます。
また、中国の大学生による日本語スピーチコンテストへの協賛を行う
易を推進しています。
今後は建築材料・繊維資材などでの事業開発を進めていきます。
19
析から提案までのトータルビジネスの確立を加速しています(P.17ファ
化学品分析、研究開発を行う子会社の
「蝶理
(蘇州)
材料科技有限公司」
やコスト削減を実現します。また、
研究開発を積極的に行うことで、分
無機化学品の製造販売を行う合弁会社の「青島紅蝶新材料有限公司」
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20
Overseas Business
海 外 事 業
第二次世界大戦後、民間貿易が再開された 1949 年より、蝶理は海外への販路
開拓を積極的に行い、多くの海外拠点を設置し、貿易活動を展開してきました。
長年にわたり構築してきた海外のネットワークを活かし、さらなるグローバル化を
進めています。
中東
アジア
米国
欧州
中南米
▪蝶理中東
蝶理中東は、1966 年に設置した駐在員事
務所を 2001 年に法人化した中東ビジネスの
拠点です。現在は、アラブ首長国連邦を構
成する一国、ドバイ首長国の保税地区ジュ
ベール ・アリに現地法人の本店を置くととも
に、サウジアラビア王国のジェッダに販売拠
点として事務所を設置し、中東地域に優れ
たネットワークを構築し、主にテキスタイル
や有機化学品を取り扱っています。
▪タイ蝶理
1974 年に現地法人として設立し、その商圏はアジア全
域にわたります。中東向けのテキスタイル事業は、タ
イの素材をベトナムで縫製し、中東市場へ販売すると
いった一貫したグローバルオペレーション体制を構築
し、海外事業拡大の先鋒となりました。繊維素材事業
では、カーシート用途原料や衛生材用不織布、化学品
事業ではライフサイエンス関連が拡大しています。
▪蝶理アメリカ
1957 年に初の海外現地法人として設立した
半世紀を超える歴史を持つ拠点です。
繊維事業では、中南米での長年にわたる合
繊原料の調達 ・ 展開が基盤となり、シャー
ロットに拠点を置き、日本・中国・アジア・
米国 ・ 中南米 ・ 欧州の 6 極体制を確立し
ています。化学品 ・ 機械事業では、塗料、
食品 ・ 飼料添加物、パーソナルケア、エレ
クトロニクスなどの分野において物流機能
を活かした事業を展開しています。
▪蝶理ヨーロッパ
1963 年に設立した欧州ビジネスの拠点で
す。EU 域内において、塗料樹脂原料、ドリ
ンク添加物、太陽電池パネルなどを現地の
大手メーカーに販売しています。
▪チリ・サンティアゴ事務所
1978 年に駐在員事務所として設置した、
中南米における中核拠点です。30 年以上
にわたって培った中南米における代理店網
を強みとして事業を拡大しています。その
ネットワークを活かし、自動車、二輪車、
産業車輌などの取引を中心にアジアの生産
国と中南米市場をつなぐ海外取引において
大きな役割を果たしています。
▪ホーチミン事務所
1994 年に駐在員事務所として設置。日本・中東・米国
向けのアパレル生産拠点および繊維素材・ 有機化学
品の輸入販売窓口となっています。
タイ蝶理
▪蝶理インドネシア
1960 年代に駐在員事務所として設置し、1995 年に現地法人化
しました。繊維事業では、繊維原料の取引において長い歴史
を有しており、染色合弁会社を設立するなど、テキスタイル事
業を中心に活発に展開しています。化学品事業では、当地の
経済発展に伴い、有機・無機化学品の販売に注力しています。
蝶理ヨーロッパ
▪モスクワ事務所
1969 年 に 駐 在 員 事 務 所とし て 設 置し、
化学品、機械設備などの輸出入を行ってい
ます。ウレタン原料の取引を中心に事業を
展開しています。また、総合見本市「ロシ
ア化工展」にも参加し、化学品事業の拡大
に取り組んでいます。
蝶理中東
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蝶理インドネシア
蝶理アメリカ
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社会的責任
組織図
Corporate Governance / CSR
Organization
企業としての社会的責任(CSR)への取り組み
蝶理は、社会に対して責任のある企業としてコーポレート・ガバナンスの強化やコンプライアンス経営に注力しています。
また、環境に配慮した事業活動やリスクマネジメントの強化にも取り組んでいます。
▊コーポレート・ガバナンスの強化
健全な経営と持続的な成長を目指し、業務の適正化が確保できる体制を整備するために、取締役会を戦略決定機関および業務
監督機関として位置づけ、業務執行責任の明確化を図った執行役員制度を導入するなど、コーポレート・ガバナンスの強化を図っ
ています。
取締役会
(社内・社外取締役)
▊コンプライアンス経営の推進
▊日本ダンス大会へ特別協賛
1. コンプライアンス体制の状況
社長を委員長とする「法令遵守委員会」を設置して、コンプライ
アンス上の重要事項を審議し、必要に応じてその結果を取締役会
および経営会議に報告しています。また、適法性と健全性を重視
した社内コンプライアンスプログラムに基づいたグループ研修を
開催するなど、コンプライアンスの徹底を強化しています。なお、
個人情報の取り扱いについては、
「個人情報保護管理規程」を整
備し、管理を徹底しています。
2. 内部監査体制の強化
業務監査部を設置し、業務執行についての監査機能の強化に努め
ています。
3. IR 活動の充実
ステークホルダーの皆さまとの対話を重視し、企業情報の積極的
開示・発信に努めています。
蝶理は文部科学省後援の「日本ダンス大会」に特別協賛をして
▊環境に配慮した事業活動
なダンスコンテストです。青少年の健全な育成を支援し、コミュ
環境マネジメントシステムに関する国際標準規格「ISO 14001」
(東
京・大阪、両本社で認証取得)に則り、環境保全活動の継続的な
います。「日本ダンス大会」は高校生部活チームによる教育的
ニケーション豊かな社会、楽しさや喜びを共有する社会への貢
献に継続して努めていきます。
改善に取り組んでいます。
▊配当政策
▊リスクマネジメントの強化
蝶理は、株主価値の増大を実現することを経営の重要課題と認識
さまざまなリスク発生の可能性を認識したうえで、発生回避およ
しています。配当につきましては、機動的な利益還元と経営・財
び万一発生した場合の適切な対応に努めるとともに、資産(債権)
の質のさらなる向上を図っています。
務の安定性確保の観点から、当期純利益の水準に応じた業績連動
型配当の実施を基本方針としています。配当額は、事業発展のた
めの内部資金の確保に留意しつつ、経営環境などを総合的に勘定
し、連結配当性向 20%を目処としています。
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連 結 業 績 ハ イ ラ イト
Financial Highlights
▊主要連結財務データ
2015 年 3 月期の連結業績
前年同期比増収増益を達成
2014 年度の経済情勢は、政府による経済対策や日本銀行の追加金融緩和を背景に企業業績に改善が見られ、緩やかな回復基調で
2011/3
2012/3
2013/3
2014/3
2015/3
事業年度:
推移しました。しかしながら、消費税増税後の個人消費は力強さに欠ける状況が継続しました。また、為替相場や原油価格の急
売上高
(百万円)
222,074
217,825
221,847
244,286
248,396
激な変動による収益への影響が懸念され、加えて、国際的には新興国経済の成長減速や地政学的リスクの不安感もあり、先行き
繊維
(百万円)
105,089
109,237
107,588
113,771
116,105
47.3
50.1
48.5
46.6
46.8
66,913
62,576
66,629
86,648
92,717
不透明な状況が続いております。
このような状況下、中期経営計画「躍進 2016」の初年度として諸施策を着実に遂行した結果、売上高、営業利益、経常利益は前年
度を上回り、当期純利益は大幅な増益を達成することができました。
売上高比率
化学品
売上高比率
機械
売上高比率
▊売上高・利益の状況
その他
売上高
営業利益
経常利益
当期純利益
売上高比率
国内
売上高比率
輸入
売上高比率
輸出
売上高比率
海外
30.1
28.7
30.0
35.5
37.3
49,077
45,248
47,072
43,357
39,243
(%)
22.1
20.8
21.2
17.7
15.8
(百万円)
993
763
557
507
329
(%)
0.4
0.4
0.3
0.2
0.1
57,934
54,519
50,215
49,247
48,888
26.1
25.0
22.6
20.1
19.7
53,301
60,948
57,131
69,572
68,081
(百万円)
(%)
(百万円)
(%)
(百万円)
(%)
(百万円)
24.0
28.0
25.8
28.5
27.4
54,287
41,105
32,941
34,863
37,790
24.4
18.9
14.8
14.3
15.2
56,550
61,251
81,559
90,603
93,636
25.5
28.1
36.8
37.1
37.7
5,916
5,105
5,492
5,552
繊維
(百万円)
2,555
3,568
2,999
3,018
3,275
化学品
(百万円)
2,194
2,065
1,874
2,312
2,145
機械
(百万円)
337
230
183
124
97
その他
(百万円)
89
52
47
36
34
経常利益
(百万円)
5,343
6,118
5,466
5,831
5,966
(%)
2.4
2.8
2.5
2.4
2.4
(百万円)
5,372
3,497
2,944
3,715
4,153
(%)
年度末:
▊セグメント別業績概要
売上高
税金等調整前当期純利益
営業利益
1,161億円
(46.8%)
1億円
(セグメント利益)
33億円
(2.4%)
売上高
(59.0%)
1億円
21億円
(50.7%)
税金等調整前
当期純利益
56億円
(38.6%)
27億円
(2.7%)
営業利益
2,484億円
927億円
(百万円)
5,177
当期純利益
(37.3%)
(%)
(百万円)
経常利益率
(15.9%)
(百万円)
営業利益
売上高比率
396億円
(%)
(セグメント利益)
53億円
25億円
(46.6%)
■ 繊維事業 ■ 化学品事業 ■ 機械・その他事業 ※( )内は各構成比率
総資産
(百万円)
64,390
67,465
71,851
78,221
84,289
純資産
(百万円)
25,826
28,698
31,385
36,417
41,473
ネット有利子負債
(百万円)
△ 8,635
△ 6,650
△ 7,492
△ 8,820
10,694
キャッシュ・フロー(年度)
営業活動によるキャッシュ・フロー
(百万円)
△ 1,098
△ 263
5,792
1,716
3,320
投資活動によるキャッシュ・フロー
(百万円)
△ 295
△ 1,153
△ 2,980
△ 208
△ 813
財務活動によるキャッシュ・フロー
(百万円)
△ 623
△ 318
△ 1,641
△ 506
△ 840
現金及び現金同等物の期末残高
(百万円)
8,837
7,001
8,198
9,638
11,584
財務指標:
総資産当期純利益率(ROA)
(%)
8.3
5.2
4.1
4.7
4.9
自己資本当期純利益率(ROE)
(%)
22.8
12.9
9.8
11.0
10.7
自己資本比率
(%)
39.8
42.4
43.5
46.4
49.1
169.40
1 株当たりデータ:※
当期純利益
(円)
22.41
145.91
117.57
151.54
潜在株式調整後当期純利益
(円)
21.35
145.16
ー
―
―
純資産
(円)
102.54
1,131.45
1,275.84
1,481.00
1,688.74
(人)
1,113
1,084
1,286
1,292
1,091
1 株当たり配当額
(円)
2.00
2.90
24.00
33.00
34.00
配当性向
(%)
8.92
19.88
20.41
21.78
20.07
従業員数
株主還元
※2012年10月1日付で普通株式10株を1株の割合で併合しております。
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沿革
国 内 外 の ネ ット ワ ー ク
Milestones
Global Network
蝶理は、日本が明治という新時代を迎えようとする前夜、1861 年(文久元年)に、京都で生糸問屋として産声をあげました。
▊国内事業所
▊海外事業所
以来 150 年以上、常に時代とともに歩み、社会のニーズに応えながら、積極的に事業の構築に努めてまいりました。
1995(平成7年) 1960年代に設置したジャカルタ事務所
いを開始。
を母体として、海外法人「蝶理インドネシ
ア」を設立。
1937(昭和12年) 人絹糸生産量の30%を取り扱い、人絹糸
業界最大の糸商となる。
初代社長 大橋理一郎
1952(昭和27年)本社を大阪市東区(現中央区)に移転。
増強工事を受注。
2001(平成13年) 執行役員制を導入。
1953(昭和28年)東洋レーヨン株式会社(現東レ株式会
社)と共同で、ウーリーナイロンの一手販
売を開始。合繊業界における主導的地位
の基礎を確立。
これまでの中東駐在員事務所(1966年設
置)を法人化し、海外法人「蝶理中東」を
ジェッダ、ドバイに設立。
1957(昭和32年)海外法人「蝶理ニューヨーク」
(現「蝶
理アメリカ」)を設立し輸出入の拠点と 本社ビル(当時)
する。
香港に駐在員事務所を設置(現・海外法
人「蝶理香港有限公司」)。
1959(昭和34年)大阪証券取引所において株式上場。
中華人民共和国より友好商社の指定を
受け、以後日中貿易のパイオニアとなる。
を上海に設立。
物流の合弁会社「大連三興物流有限公
司」を大連に設立。
2009
(平成21年) 復配。
ウーリーナイロン糸
ロッパ」)をデュッセルドルフに設立。
2010(平成22年)ダッカ(バングラデシュ)に事務 所を
大連三興物流有限公司
設置。
1969(昭和44年)モスクワ(ロシア)に駐在員事務所を
2011(平成23年)マニラ(フィリピン)に事務所を設置。
1973(昭和48年)
海外法人「蝶理シンガポール」を設立。
2012(平成24年)海外法人「蝶理コリア」を韓国・ソウルに
設置。
創業150年を迎える。
設立。
1974(昭和49年)海外法人「タイ蝶理」をバンコクに設立。
2013(平成25年)シ ン ガ ポ ー ル の 化 学 品 商 社
1978(昭和53年)サンティアゴ(チリ)に駐在員事務所を
設置。
蝶理ドイツ
(設立当時)
1987(昭和62年)東京支社を東京本社と改称、東西両本社
「MEGACHEM LIMITED」へ出資。
化学品専門商社「ピイ・ティ・アイ・ジャ
パン株式会社」を子会社化。
カンボジアに事務所を設置。
2014(平成26年)中 期 経 営 計 画「 躍 進2016」を 策 定。
制とする。
1989(平成元年) 西側諸国の拠点第1号として、タシケント
に中央アジア駐在員事務所を設置。
台北支店設立。
海外法人「蝶理マレーシア」をクアラル
ンプールに設立。
青島(中国)に駐在員事務所を設置。
1993(平成5年) 中国初の現地法人「蝶理上海」を設立。
▪現地法人
蝶理ヨーロッパ(ドイツ)
▪事務所
モスクワ(ロシア)
中 東
▪現地法人
蝶理イラン(テヘラン)
蝶理中東(ドバイ、ジェッダ)
ア ジ ア
大阪本社
〒540-8603 大阪府大阪市中央区淡路町1-7-3
(日土地堺筋ビル)
TEL 06-6228-5000(代表)
婦人服製造・販売会社「株式会社東京
白ゆり會」を子会社化。
東京本社を品川に移転。
海外法人「蝶理インド」を設立。
2015(平成 27 年)ウ
ルムチ(中国)に駐在員事務所を設置。
化学品専門商社「ミヤコ化学株式会社」
を子会社化。
北陸支店
〒920-8676 石川県金沢市昭和町16-1
(ヴィサージュオフィスゾーン15階)
TEL 076-232-3521(代表)
岡山出張所
〒700-0024 岡山県岡山市北区駅元町1-6
(岡山フコク生命駅前ビル10階)
TEL 086-224-6188
新潟連絡事務所
〒959-1836 新潟県五泉市南本町2-1-80
TEL 0250-43-7011
▪現地法人
蝶理(中国)商業有限公司(上海)
蝶理(上海)有限公司(上海)
蝶理香港有限公司(香港)
蝶理(天津)有限公司(天津)
蝶理(大連)貿易有限公司(大連)
蝶理(広州)貿易有限公司(広州)
タイ蝶理(バンコク)
蝶理インドネシア(ジャカルタ)
蝶理シンガポール(シンガポール)
蝶理マレーシア(クアラルンプール)
蝶理コリア(ソウル)
蝶理インド(ムンバイ)
▪支店
台北
▪事務所
北京・青島・西安・南通・南京・武漢・寧波・
瑞安・貴陽・深圳・ウルムチ・ホーチミン・
マニラ・ダッカ・カンボジア
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ピイ・ティ・アイ・ジャパン(株)
化学品専門商社
澄蝶(株)
化学原料の販売
(株)ビジネスアンカー
事務受託業
▊主要海外関連企業
上海北蝶服飾有限公司(中国)
婦人服製造
呉江飛楽電子元件有限公司(中国)
電子材料製造販売
蝶理(蘇州)材料科技有限公司(中国)
化学分析、研究開発
青島紅蝶新材料有限公司(中国)
無機化学品の製造販売
北京星蝶装備有限公司(中国)
化学プラントおよびその資材の輸出入
MEGACHEM LIMITED(シンガポール)
化学品専門商社
大連愛克商務管理有限公司(中国)
事務受託業
(2015 年 6 月 15 日現在)
会社概要
取締役および監査役 執行役員
主要取引銀行
商 号 蝶理株式会社
代表取締役社長 先濵 一夫 *
圓井 亮
汪 奮毅
速水 淳
吉田 裕志
中山 佐登子
郷田 範泰
株式会社みずほ銀行
株式会社三菱東京UFJ 銀行
株式会社三井住友銀行
CHORI CO., LTD.
本 店 大阪市中央区
淡路町一丁目7番3号
資本金 68億円
設 立 1948年(昭和23年)9月2日
〔創業1861年(文久元年)〕
決算日 3月31日
蝶理のイメージキャラクター「CHORI くん」
蝶理MODA(株)
アパレル製品の企画・開発
Corporate Data
専務取締役 常務取締役 取締役
常勤監査役
監査役
初谷 雅行 *
安藤 敏彦 *
伊勢田 長生 *
井上 邦久 *
藪 茂正 *
渡辺 裕之 *
下河邉 和彦 **
(独立役員)
青山
正広
枡田
奈良
正史
秀樹
章吾 ***
道博 ***
(独立役員)
* 執行役員兼務 ** 社外取締役 *** 社外監査役
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(株)ジジョン
婦人服卸売
企 業 デ ータ
チリ・サンティアゴ事務所(現在)
(株)東京白ゆり會
婦人服製造販売
ミヤコ化学(株)
化学品専門商社
欧 州 ・ ロ シ ア
繊維ビジネスの調査・研究・企画など
を手がける国内法人「蝶理MODA」を
東京に設立。
海外法人「蝶理(天津)有限公司」
「蝶理 蝶理MODAが企画する
(大連)貿易有限公司」
「蝶理(広州)貿 繊維総合商談会
易有限公司」を設立。
2008
(平成20年)設立60周年。新CIを策定。
1962(昭和37年)売上高1,000億円(単体)を達成。
東京本社
〒108-6216 東京都港区港南2-15-3
(品川インターシティ C棟)
TEL 03-5781-6200(代表)
2005
(平成17年) 海外法人「蝶理(中国)商業有限公司」
1961(昭和36年)東京証券取引所において株式上場。
▪事務所
サンティアゴ(チリ)
2004
(平成16年) 東レ株式会社の連結子会社となる。
および諸物資の取り扱いを開始。
1979(昭和54年) 北京(中国)に駐在員事務所を設置。
カザフスタンの鉄道工事
受注セレモニー
2002
(平成14年) 合成樹脂事業を分社化。
1956(昭和31年) 合成樹脂・化学品の取り扱い、各種機械
1963(昭和38年)海外法人「蝶理ドイツ」
(現「蝶理ヨー
中 南 米
1997(平成9年) カザフスタンのシルクロード鉄道輸送力
1948(昭和23年)資本金500万円をもって蝶理株式会社を
▪現地法人
蝶理アメリカ(ニュージャージー)
▪事務所
シャーロット
設置。
1926(大正15年) 人絹工業の勃興とともに人絹糸の取り扱
設立。
米 国
1994(平成6年) ホーチミン(ベトナム)に駐在員事務所を
1861(文久元年)
京都西陣において生糸問屋として創業。
▊主要国内関連企業
株式・資本
会社が発行する株式の総数
普通株式 55,000,000株
発行済株式総数
普通株式 25,303,478株
上場証券取引所
東京証券取引所第一部
主要株主
東レ株式会社
(2015 年 6 月 15 日現在)
C H O R I
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