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高齢者交通事故の背景

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高齢者交通事故の背景
高齢者交通事故の背景
交通評論家
矢橋
昇
各国の年齢層別死者数の比較(構成比)=2009年
日本
65歳以上
韓国
アメリカ
イ ギリス
オラ ン ダ
フラ ン ス
ドイ ツ
0%
5歳以下
10%
20%
6~9歳
10~14歳
30%
40%
15~17歳
50%
18~20歳
60%
21~24歳
70%
25~64歳
80%
90%
65歳以上
100%
不明
状態別交通事故死者数構成比( H 23年)
75歳 以 上
自動車運転中, 14.0%
65歳 以 上
自動車運転中, 17.0%
自転車乗用中, 16.3%
自転車乗用中, 16.5%
自動車運転中, 23.1%
全年齢
0%
10%
20%
歩行中, 53.8%
歩行中, 49.4%
自転車乗用中, 13.6%
30%
40%
50%
60%
歩行中, 36.6%
70%
80%
90%
自動車運転中
自動車同乗中
自動二輪車運転中
自動二輪車同乗中
原付自転車乗車中
自転車乗用中
歩行中
その他
100%
状態別
交通事故死傷者
構成比
その他
0%
自動車運転中
23%
歩行中
37%
死者
自動車同乗中
8%
自動二輪車運転中
11%
自転車乗車中
14% 原付自転車乗車中
自動二輪車同乗中
7%
0%
歩行中
8%
その他
0%
自転車乗車中
17%
自動車運転中
負傷者
原付自転車乗車中
7%
自動二輪車同乗中
自動二輪車運転中
0%
平成23年
5%
自動車同乗中
16%
47%
各国の状態別死者数の比較(構成比)=2010年
日本
9.8
20.5
韓国
11.5
22.3
7.9
歩行中
16.2
8.2
34.6
11.1
37.8
5.3
14.9
0.3
アメリカ
13.3
37.8
13
33.6
1.9
イギリス
21.2
45.4
5.8
21.8
5.4
0.5
オランダ
11.2
40.8
フランス
53
ドイツ
50.4
0%
20%
乗用車乗車中
自動二輪乗車中
8.2
22.2
17.6
17.4
40%
原付乗車中
11.7
6.2
2
3.7
10.4
6
12.1
7.3
13
6.6
60%
80%
自転車乗車中
歩行中
100%
その他
人対車両事故 事故類型別件数構成比
(平成23年)
路上停止 他
23%
対面通行中
6%
背面通行中
10%
路上停止 他
16%
対面通行中
2% 背面通行中
8%
横断歩道横断
中
21%
路上遊戯中
0%
路上作業中
1%
路上遊戯中
1%
路上作業中
2%
人身事故全体
その他横断中
26%
死亡事故
横断歩道横断
中
30%
横断歩道付近
横断中
3%
その他横断中
41%
横断歩道付近
横断中
10%
歩行者横断中事故に占める横断歩道横断中事故の比率(平成23年)
横断歩道横断中
29%
その他横断中
44%
その他横断中
56%
死亡事故
交通事故全体
横断歩道付近横
断中
14%
横断歩道橋付近
横断中
1%
横断歩道横断中
50%
横断歩道付近横断
中
横断歩道橋付近横
6%
断中
0%
死亡事故
交通事故全体
昼
夜
全体
昼
夜
全体
横断歩道横断中
41.4%
23.2%
28.6%
48.6%
53.1%
50.4%
横断歩道付近横断中
11.1%
14.8%
13.7%
5.3%
6.0%
5.6%
横断歩道橋付近横断中
0.9%
1.7%
1.5%
0.5%
0.5%
0.5%
小計
53.4%
39.7%
43.8%
54.3%
59.6%
56.5%
その他横断中
46.6%
60.3%
56.2%
45.7%
40.4%
43.5%
免許保有者1万人当たり交通事故件数(第1当事者=H23年)
件
件
250.0
1.8
1.7
229.6
1.6
1.5
200.0
1.4
死亡事故
人身事故
1.2
150.0
140.0
1.0
0.9
0.8
0.8
98.2
99.2
0.6
0.6
77.1
72.5
70.2
0.4
0.4
75.0
72.1
66.4
70.7
86.9
0.5
100.0
0.5
0.4
50.0
0.2
0.0
0.0
16
~
19
歳
~
20
歳
24
25
~
29
歳
~
30
歳
34
35
~
39
歳
40
~
歳
44
45
~
49
歳
50
~
歳
54
55
~
59
歳
60
~
64
歳
~
65
69
歳
70
~
74
歳
~
75
79
歳
80
以
歳
上
自動車等(原付以上)運転者の違反別交通事故構成比
(第1当事者)=平成23年
信号無視, 2.9%
歩行者妨害等, 2.3%
*漫然運転, 7.2%
1
*運転操作, 6.9%
*脇見運転, 16.5%
*安全不確認, 31.4%
*動静不注視, 11.0%
一時不停止, 4.2%
交差点安全進行, 6.2%
優先通行妨害, 1.9%
0%
10%
信号無視
右折違反
一時不停止
*動静不注視
20%
30%
通行区分違反
左折違反
酒酔い運転
*安全不確認
40%
最高速度違反
優先通行妨害
過労運転
*安全速度
50%
60%
横断・転回等
交差点安全進行
*運転操作
*その他
70%
車間距離不保持
歩行者妨害等
*漫然運転
その他
80%
90%
追い越し違反
徐行違反
*脇見運転
100%
高齢者の交通事故の要因
1)高齢者自身の行動が主体原因となっているもの
① 心身機能の低下
② 高齢者の生き方・考え方のもたらすもの
2)非高齢者が高齢者を事故に巻き込んでいるもの
① 高齢者の立場についての理解の低さ
② 高齢者福祉思想、敬老意識の足りなさ
高齢者を守れない交通環境
求められる対策
Ⅰ 高齢歩行者対策
1 運転者による歩行者保護、歩行者優先の徹底
2 高齢者にとって歩きやすい歩行空間の整備
高齢歩行者の安全を守る上で
ITSに期待すること
• (高齢)歩行者の存在を察知できる装置
• 高齢者の歩速に合わせて自動的に点灯サイ
クルが調整できる歩行者信号
• 横断歩道に人が近付くと、照度が変わる(明
るくなる。)横断歩道照明
求められる対策
Ⅰ 高齢歩行者対策
1 運転者による歩行者保護、歩行者優先の徹底
2 高齢者にとって歩きやすい歩行空間の整備
3 高齢者の便利で安全な移動手段の整備
高齢歩行者の安全を守る上で
ITSに期待すること
• (高齢)歩行者の存在を察知できる装置
• 高齢者の歩速に合わせて自動的に点灯サイ
クルが調整できる歩行者信号
• 横断歩道に人が近付くと、照度が変わる(明
るくなる。)横断歩道照明
• デマンドバスシステムの普及
求められる対策
Ⅰ 高齢歩行者対策
1 運転者による歩行者保護、歩行者優先の徹底
2 高齢者にとって歩きやすい歩行空間の整備
3 高齢者の便利で安全な移動手段の整備
Ⅱ 高齢運転者支援
1 高齢運転者保護の徹底
2 高齢運転者の安全運転行動の支援
自動車等(原付以上)運転者の年齢層別違反別事故件数構成比
(第1当事者 平成23年)
*漫然運転
*脇見運転
全体
信号無視
*動静不注視
*安全不確認
*運転操作
75歳以上
一時不停止
交差点安全進行
65~74歳
40~49歳
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
信号無視
通行区分違反
最高速度違反
横断・転回等
追い越し違反
踏切不停止
右折違反
左折違反
優先通行妨害
交差点安全進行
歩行者妨害等
徐行違反
一時不停止
酒酔い運転
過労運転
*運転操作
*漫然運転
*脇見運転
*動静不注視
*安全不確認
*安全速度
*その他
その他違反
不明
求められる対策
Ⅰ 高齢歩行者対策
1 運転者による歩行者保護、歩行者優先の徹底
2 高齢者にとって歩きやすい歩行空間の整備
3 高齢者の便利で安全な移動手段の整備
Ⅱ 高齢運転者支援
1 高齢運転者保護の徹底
2 高齢運転者の安全運転行動の支援
高齢運転者の安全を守る上でITSに期待すること
• 安全運転作業の確実な遂行に役立つもの
特に、認知のための視力、聴力を補うもの
速度メーターの音声表示
シフトレバー位置の音声表示
信号、各種規制、踏み切り、道路形状などにつ
いての音声による情報提供
• 路側交通情報放送の自動受信装置
• 警告、警報装置
居眠り、疲労、意識レベルの低下
車線逸脱、車間距離不足
• 速度規制に連動するスピードリミッター
高齢者の交通安全のために
ITSに期待したいこと。
本当に頼りになり、
使い勝手の良い杖を
提供してくれること。
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