...

光が拓く豊かな未来 - 光産業技術振興協会

by user

on
Category: Documents
24

views

Report

Comments

Transcript

光が拓く豊かな未来 - 光産業技術振興協会
OITDA
一般財団法人光産業技術振興協会
平成 28 年度多元技術融合光プロセス研究会第 5 回研究交流会プログラム
「光が拓く豊かな未来
~光の新分野開拓~」
日 時:平成 29 年(2017 年)3 月 2 日(木) 13:00~17:20
場 所:産業技術総合研究所 臨海副都心センター別館 バイオ・IT 融合研究棟11F 会議室1
交 通:東京臨海新交通ゆりかもめ テレコムセンター駅 下車徒歩4分
http://www.aist.go.jp/waterfront/ja/access/
担当幹事:奈良崎 愛子(産業技術総合研究所)、尼子
【代表幹事挨拶】 小原 實(慶應義塾大学)
【企画趣旨説明】 第 5 回研究交流会 担当幹事
淳(東洋大学)、熊野
勝文(東北大学)
13:00-13:05
13:05-13:10
【講演 1】 日本の光技術の本質とその発展に向けて
植田 憲一(JSTさきがけ総括、電通大名誉教授)
13:10-14:00
【講演概要】 科学と技術の再結合が日本には必要だ、という文章を書いたことをきっかけに講演を
依頼された。大学にも直接的な産業技術の開発が求められる我が国の現状であるが、本来、本当の技
術開発は産業界でこそ可能であり、大学、研究所のようなアカデミアが役立つのは、科学や技術のも
つ潜在的ポテンシャルの評価である。日本にはさまざまな優れた技術が存在するが、その本当の力と
発展の方向を見出す努力は不足しているようにみえる。それは結果から判断することに慣れて、本当
の潜在力を判断していないからに他ならない。高出力レーザや重力波研究という筆者の経験をもとに、
大学研究者がなすべき研究と、民間企業の技術研究の連携のあるべき姿について検討する。
【講演 2】 フォトニック結晶が拓く新しい光応用
野田 進(京都大学)
14:00-14:40
【講演概要】 フォトニック結晶とは、周期的な屈折率分布をもつ多次元光ナノ構造体を意味する。
半導体が電子エネルギーに対してバンドギャップをもつのと同じく、フォトニック結晶は、光子エネ
ルギーに対してバンドギャップをもつ。例えば、モルフォ蝶の羽の鱗粉に存在する 1 次元的な周期ナ
ノ構造は、青色付近の帯域の波長の光に対してバンドギャップをもっており、我々の目にはモルフォ
蝶の羽が非常に鮮やかな青色に見える仕組みになっている。今、周期ナノ構造を 2 次元、3 次元に展
開した人工的なフォトニック結晶を用いることで、光チップ、量子情報、高輝度・高ビーム品質半導
体レーザ、熱輻射制御、太陽電池等におよぶ様々な応用が期待されている。本講演では、フォトニッ
ク結晶の基礎から応用、さらには将来展望について説明する。
【講演 3】 ベクトルビームの光科学とナノイメージング
佐藤 俊一(東北大学)
14:40-15:20
【講演概要】 ベクトルビームは、振幅および位相分布だけでなく、空間的に円筒対称な偏光分布を
有している。そのため、強く集光した場合でも円筒対称性が保たれ、一般になじみの深い直線偏光ビ
ームには見られない様々な優れた特性が発現する。本講演では、ベクトルビームによって生じるいく
つかの興味深い特性とその発生法について紹介する。また、ベクトルビームの微小スポット形成能を
走査型共焦点顕微鏡に適用した超解像イメージングへの応用例について概説する。
・・・・・・・ 休憩(15 分)・・・・・・・
【講演 4】 超解像蛍光顕微鏡法の新技術
岡田 康志(理化学研究所)
15:35-16:15
【講演概要】 近年、蛍光顕微鏡の特徴を巧みに応用して回折限界を超えた高い分解能を達成する超
解像蛍光顕微鏡法が開発され、2014 年のノーベル化学賞に輝いた。しかし、研究現場で日常的に広
く用いられるには至っていない。これは、特殊な高額の光学系や特殊な蛍光色素が必要とされたり、
時間分解能が不足しているため生きた細胞をそのまま観察することが出来なかったりするためであ
る。私たちは、超解像蛍光顕微鏡法の一つである構造化照明法が、共焦点蛍光顕微鏡法と原理的に類
似していることに着目し、簡便にかつ高い時間分解能で生きた細胞の超解像蛍光顕微鏡観察が実現出
来ることを示してきた。本講演では、この手法の原理と応用例を紹介したい。
【講演 5】 高光度発光タンパク質の開発と社会実装への展開
永井 健治(大阪大学)
16:15-16:55
【講演概要】 蛍光タンパク質や生物発光タンパク質を利用したバイオイメージング技術により、生
きた試料における遺伝子発現やタンパク質動態、細胞の形態変化など、様々な解析が可能になった。
また、フェルスター共鳴エネルギー移動を原理とするバイオセンサーをデザインすることによって、
酵素の活性化や細胞内イオン濃度の変化といった細胞機能を可視化することも可能である。ここでは、
最近我々が開発した蛍光タンパク質・生物発光タンパク質の特徴について紹介するとともに、社会実
装への展開について概説する。
【会員からの話題提供】 より深く、より鮮明に、スペクトラ・フィジックスが開くバイオイメージ
ングの世界
髙橋 伴明(スペクトラ・フィジックス株式会社)
16:55-17:15
【講演概要】 今日フェムト秒レーザは、バイオイメージングにおいて、さまざまな蛍光色素に対し
多光子吸収を応用することで、幅広く使用されるようになった。当社はこれらに使用されるフェムト
秒レーザを、多光子顕微鏡の研究開発段階から提供して来た。今日では研究者にやさしい、ハンズフ
リー広帯域波長可変フェムト秒レーザから低価格波長固定フェムト秒レーザまで幅広く提供してお
り、本講演ではそれらの製品と応用を紹介する。
【次回研究交流会の案内、交流会会場の案内等】
17:15-17:20
交流会(ミニパーティ)
17:30-19:00
今回も恒例となりました交流会を開催します。会員相互の交流、講師や幹事との気軽なディスカッション
にご活用いただけますので、是非ご参加ください。参加費は 1,000 円です。
会 場:青海フロンティアビル グリーンズシェフ
http://www.tokyo-teleport.co.jp/b/tel/restaurant/?page_id=184
【問合せ・参加申し込み方法】
参加を希望される方(会員含む)は、下記問合せフォームへ「第 5 回研究交流会参加希望」と明記し
てお申込み願います。詳しくは、下記研究会 HP をご覧下さい。
事務局 一般財団法人光産業技術振興協会
潮田 伊織
東京都文京区関口 1-20-10 住友江戸川橋駅前ビル 7 階
TEL:03-5225-6431/FAX:03-5225-6435
研究会 HP : http://www.oitda.or.jp/main/study/tp/tp.html
問合せフォーム : http://www.oitda.or.jp/main/study/tp/tp_postmail.html
Fly UP