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座席ベルト非装着時警報装置について

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座席ベルト非装着時警報装置について
技術指導グループからのお知らせ
座席シートベルト非装着時警報装置について
重要
技術相談の問い合わせで、継続検査を受検する際に、運転者席シートベルト非装着時
警報の警告灯の不備により、再検になる事例があるため、構造とその点検方法を紹介いた
します。
警告灯が点灯しないため、即メーターパネルを取り外す場合がありますが、球切れかど
うかを調べる方法は、バックルスイッチのカプラを外して電圧の有無を測定するか、直接グ
ランドして点灯の有無を調べることもできます。
その結果で、メーターパネルの脱着の必要性を判断すればよいこととなります。
球切れが発生していない場合は、バックルスイッチが作動していないため、シートベルト
のバックルを交換することになります。
あるメーカーのバックルスイッチを例に説明すると、内部にスライド式の接点回路が組み
込まれており、シートベルトの装着と非装着によって回路が切り替わる仕組みになっており
ます。
警告灯が点灯しなくなる原因は、図1に示すようにバックルの動きをスイッチに伝える部
分の一部が損傷して、スイッチは OFF 位置のままになってしまう。これが点灯しない原因と
なります。
警告灯を点灯させるためには、部品交換または修理になりますが、事前に確認すること
により継続検査時のトラブルを未然に防ぐことができます。
図1.バックルスイッチを切り換える部品の損傷例
なお、バックルスイッチ部のカプラの配線が2本ではなく、3本あるいは4本のものは、図
2のようにシートベルト装着時の圧迫感を抑えるためのソレノイド回路が加わっているた
め、球切れ点検時の短絡テストはご注意ください。
ただし、メーカーによっては、スイッチがバックル側ではなく、巻き取り側に装着されてい
るものがあり、この場合はスイッチの構造がまったく異なりますので、点検時は整備書を参
考に注意して作業を行ってください。加えて巻き取り側には、シートベルトプリテンショナー
機構が組み込まれている場合が多いため、点検や部品交換時は、さらに慎重な作業が必
要となります。
図2.テンション・リデューサー付きの場合のバックルスイッチ回路 (イメージ図)
さまざまな安全装置には警告灯が設置され、正しく機能していることを知らせるものが警
告灯であることから、受け入れ時のチェックが重要となり、事前の点検を念入りにする必要
があります。
<参考1>
シートベルト非装着時警報装置のシステム点検は、下記イメージ図を参考にして点検し
てください。
<参考 2>
継続検査時の基準の抜粋を掲載します。
(独立行政法人自動車技術総合機構 審査事務規程より)
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