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安全 [P24-25] 114KB
安 全 より高い安全性を目指して 現実の事故を見つめること。そこから安全開発の第一歩が始まります。日産は、死亡・ 重傷者数の半減という目標を掲げ、国内の日産車の事故データを徹底的に分析し、より 安全なクルマづくりを追求しています。 「Real World Safety(リアル ワールド セー ほぼすべての乗用車とRVに設定されます。 フティ)」を追求すること、これが日産の安全 に対する基本姿勢です。従来より安全なクル マづくりに努めていますが、国内の死亡・重傷 「リアルワールドセーフティ」に基づく研 者数を1995年より半減することを目標に掲 究開発活動を通じて、安全性向上に効果をも げ、日産車の事故データを分析し、技術開発 たらす数々の技術を採用しています。シーマ を進めています。 では「インテリジェントブレーキアシスト」、 具体的には、後面からの衝突に効果的な 「アクティブヘッドレスト」や側面衝突に効果 的な「SRSカーテンエアバッグシステム」の 採用拡大を、速やかに進めていきます。 Nissan Annual Report 2003 シートベルト」、 「アクティブAFS」を採用して います。 「インテリジェントブレーキアシスト」は、 日本や米国で事故件数の約30%を占める追 を前方へ移動させ、頭部と頸部が後ろへ傾く 突時の被害を軽減させることを目的に開発 のを抑えます。これにより首を曲げようとす されました。レーザーレーダーセンサーに る力が45%減少し、頭部が後ろに傾く角度も より先行車との距離や相対速度を測定し、先 60% 減少することで、頸部への負担を大幅 行車に追突する恐れがあると判断した場合に に軽減します。2004年度には国内のほぼす は警告を鳴らし、追突が避けられないと判断 べての日産の乗用車とRVに設定されます。 した場合には自動的にブレーキを作動させ ルーフサイドに組み込まれたエアバッグが瞬 24 「 前 席 緊 急ブレー キ 感 応 型プリクラッシュ 「アクティブヘッドレスト」は、ヘッドレスト 「 SRS カーテンエアバッグシステム」は、 アクティブAFS 新たな技術の採用 ます。 「前席緊急ブレーキ感応型プリクラッシュ 時に膨らみ、前後席の乗員の頭部を保護しま シートベルト」は、死亡・重傷者のほぼ25%に す。2005年度までに日産が国内で販売する 効果があると考えられる、日産が開発した技 術です。ドライバーのブレーキ操作が緊急 先進技術 ブレーキであると判断した場合、あるいは 日産では、明日のクルマをより安全にする 「インテリジェントブレーキアシスト」による ための研究開発を続けています。先進技術と ブレーキ制御が作動した場合に、電動モー して「衝突回避支援ブレーキ制御システム」 ターがシートベルトを巻き取り、即座に乗員 があります。このシステムは、 ドライバーが不 の姿勢を安定させます。これにより衝突が避 意の障害物を回避するためのハンドル操作 けられない場合でも、エアバッグ等の効果を を行った場合に、車両の走行状態やレーダー 最大限に引き出し、被害を軽減します。 等のセンサーの検知状態に応じて、各輪のブ 衝突回避支援ブレーキ制御システム 停止車両 先行車 自車 カメラで検知するエリア レーザーレーダーで検知するエリア 「アクティブAFS 」は、車速やステアリング レーキ力を積極的に制御し、 ドライバーの緊 の舵角に応じて追加灯を進行方向に照射し、 急回避操作をアシストします。また、先行車 夜間の視認性を向上するシステムです。カー 両や路上の障害物と衝突する危険を検知し 日本全国の販売会社が地元社会と協力し ブや交差点で進行方向を照らすので、道路状 自動的に減速することで、衝突を防止または て交通事故をなくすことを目的とした運動 況や横断する歩行者などが見やすくなります。 衝撃を低減します。 日産ハローセーフティキャンペーン 「日産ハローセーフティキャンペーン」は、 です。1972年に始められて以来、毎年3回 行われています。 また北米市場で乗用車初となる「レーン・ ディパーチャー・ワーニングシステム」をクロ スオーバー SUV「インフィニティFX 」シリー ズなどに採用します。よそ見、不注意、居眠り などが原因で走行レーンを逸脱する事故が、 全死亡事故のおよそ 55%を占めます。この システムはカメラ、スピードセンサーを備え て白線を検知し、意図せずにレーンから逸脱 追浜工場従業員が地元幼稚園の交通安全 教室に参加 しそうになると、運転者に警告を発します。 アクティブヘッドレスト Nissan Annual Report 2003 25