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最終提言書 - 富岡市ホームページ

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最終提言書 - 富岡市ホームページ
最終提言書
富岡市公営墓地の
今後の方向性について
平成26年10月
富岡市墓地検討委員会
目 次
はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
序章 公営墓地の概要
1 公営墓地「富岡霊園」の沿革・・・・・・・・・・・・・・・・・2
2 市条例で定める墓地経営基準・・・・・・・・・・・・・・・・・2
第 1 章 墓地需要の動向
1 人口推計からみた需要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3~4
2
3
4
5
意識調査結果からみる需要・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
市内寺院の墓地の整備状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
富岡霊園の利用許可等件数・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
希望する墓地形態の多様化・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
第 2 章 富岡霊園の現状と課題
1 空き区画の減尐と墓地用地について・・・・・・・・・・・・・・8
2 承継者への不安・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
3 市外利用者の増加・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
4
5
6
7
8
9
職員人件費・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
多様化する墓地形態への対応 ・・・・・・・・・・・・・・・・10
植栽・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
無縁墓対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
管理料未納者対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
管理運営体制について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
第 3 章 公営墓地の将来像に向けての提言
提言 1 墓地用地の確保・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12
提言 2 合葬式墓地等の整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12
提言 3 職員人件費の一部受益者負担化・・・・・・・・・・・・・ 13
提言 4 墓地形態の拡充・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13
提言 5 墓地のユニバーサルデザイン化・・・・・・・・・・・・・ 14
提言 6 無縁墓対策の検討・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14
提言 7 受益者負担の徹底・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15
提言 8 管理運営体制の見直し・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15
提言 9 社会状況等の変化に対応した提言の見直し・・・・・・・・ 15
おわりに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16
資料1~3・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17~38
はじめに
富岡市では、市民の公営墓地整備の要望に応じて富岡霊園を造成し、墓地を所
有していない市民に対して安定的な供給を図ってきた。近年、市民の家族観や
宗教観は多様化してきているとともに、高齢者人口の増加や裏山や畑の隅など
自分の所有地にある墓地が荒れるなどして富岡霊園に改葬される事例もあり、
公営墓地の需要は高まっている。
このような状況の下、平成 23 年度の事業仕分けで富岡霊園の墓地管理業務に
ついて民間事業者と市の役割を踏まえた長期的な視点に立った墓地整備のあり
方を検討するよう「要改善」の結果を受けた。更に、富岡霊園で市民に供給で
きる墓地は今後 2~3 年後でなくなる状況であるため、早急な検討が必要となっ
ている。墓地はマイナスイメージの強い施設であるが、市民生活には無くては
ならない重要な施設でもある。
市では、今後公営墓地の拡張が必要であるのかどうか、必要な場合の整備方
針はどうあるべきなど、今後の公営墓地のあり方や整備方針などについて検討
し、市に提言するための組織として、平成 25 年 1 月に富岡市墓地検討委員会を
設置した。
委員会では、市民の意見を取り入れた提言とするため、市民意識調査結果を
基礎資料とし、尐子高齢化が進む今後の墓地需要の見通し、公営墓地以外の寺
院等の墓地の整備状況などを調査し、他の公営墓地の視察を含めて 12 回の委員
会を開催し、様々な見地から公営墓地のあるべき姿を総合的に検討してきた。
また、提言する際の目標となる基本的な期間を 10 年とし、当局において社会
状況の変化等により尐なくとも 5 年毎に見直しすることを想定した。
委員会発足から約 2 カ年が経過する。この間、墓地管理料についての是正を
求める中間報告を経て、この度、これまでの本委員会での調査及び検討の結果、
将来的にも公営墓地の整備は行政の重要な役割であるという認識で委員の意見
が一致したので、今後の整備及び管理運営方針について提言する。
富岡市墓地検討委員会
委員長 桜 井
裕
1
序章
公営墓地の概要
1 公営墓地「富岡霊園」の沿革
公営墓地「富岡霊園」の整備は、昭
和 38 年に「公営墓地設置方について」
の陳情が市議会に提出されたことに
より始まった。市は公営墓地を整備す
る場所について市内を調査・検討した
結果、黒岩地区を整備候補地として選
定し、地区住民と整備についての同意
を得るための協議を開始した。協議を
富岡霊園から妙義山を望む
繰り返すことにより、地区住民の同意
のもと、現在の位置に墓地用地を取得し、昭和 40 年度から霊園の造成工事に着
手した。
霊園は、上黒岩の高台に位置し、西には妙義、荒船、浅間の山映を借景に自
然環境に恵まれた公営墓地であり、人生の終焉の場所としても、また墓参に来
る人にとっても心の和む公営墓地となっている。
公営墓地の需要は、市民の墓地に対する考え方の多様化によって徐々に高ま
っており、市は霊園の拡張を図るため、平成 15 年度に隣接する土地を約 1ha 取
得し、現在では合計 34,382 ㎡、1,421 区画の墓地が整備されている。
2 市条例で定める墓地経営基準
墓地は「人生の終焉の地」として平穏な状態を維持することが求められており、
経営主体として非営利性、永続性が重要である。平成 12 年 12 月の厚生省生活
衛生局からの「墓地経営・管理の指針等」においても、この観点から「墓地の
経営主体は、市町村等地方公共団体が原則とされ、これによりがたい場合であ
っても宗教法人又は公益法人等に限られる」と記載されている。
平成 24 年度に墓地の経営許可権が富岡市に移譲されたことに伴い、「富岡市
墓地等の経営の許可等に関する条例」を制定した。市条例では、この国の指針
に基づき、墓地の経営主体として地方自治体、公益法人、宗教法人に限り墓地
の経営を許可することができると定めている。
自分の所有地であっても、個人では墓地を造ることができないこととしてい
ることに鑑み、行政の責務として、安心して、宗教などにかかわりなく、心穏
やかに眠れる場所を市民に提供することは重要なこととなっている。
2
第1章
墓地需要の動向
1 人口推計からみた需要
我が国は、急速な尐子高齢化が進んでおり、本市にとってもこの状況は例外
ではない。
表 1 は、2040 年までの本市の人口推計を示した表である。人口に占める 65
歳以上の高齢者は、2010 年に 26.4%であったものが、2040 年には 41.4%にな
ると推計されており、総務省においても高齢者人口の増加は、2042 年頃にピー
クを迎えると予測している。
平成 25 年人口簡易生命表によると、日本の男性の平均寿命は 80.21 歳、女性
は 86.61 歳となっている。人口ピラミッド(表 2)のとおり、本市において人口
に占める割合が高い団塊の世代が十数年後には平均寿命の年齢に達することか
ら、今後一層の墓地需要が高まるものと推測できる。
表1
60000
(人)
52070
50000
13758
40000
50236
15478
48208
16446
65歳以上
15~64歳
0~14歳
45940
16618
43540
16342
41040
15972
30000
20000
31440
28640
26460
24609
22982
21165
38431
15918
18838
10000
6872
0
6118
5302
4713
4216
3903
3675
H22年 H27年 H32年 H37年 H42年 H47年 H52年
2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年
出典:国立社会保障・人口問題研究所
「日本の地域別将来推計人口(平成 25 年 3 月推計)
」
3
表2
富岡市年齢別人口(人口ピラミッド)
団塊の世代
第2次ベビーブーム
出典:富岡市
4
2 意識調査結果から見る需要
意識調査での墓地の所有状況では、約 70%以上の方は利用できる墓地を持っ
ていると回答している。しかし、約 25%は持っていないと回答しており、その
内、グラフ 1 のとおり約 70%は、
「欲しい又は欲しいがまだ先でいい」と回答し
ており、いずれは墓地の取得を希望していることがわかる。
全ての回答者が墓地を世帯で所有するものと仮定すると、約 3,300 世帯が今
後墓地の取得希望をもっていることとなる。
なお、取得したいお墓の場所の問いでは、グラフ 2 のとおり公営墓地が 66.8%
となっており、公営墓地の需要は高まっているものと考えられる。
グラフ 1
Q 「お墓を欲しいと思いますか?」
わからない
17.9%
(42人)
欲しくない
10.7%
(25人)
無回答
1.3%
(3人)
欲しい
29.5%
(69人)
欲しい
欲しいがまだ先でいい
欲しくない
わからない
欲しいがまだ先
でいい
40.6%
(95人)
無回答
グラフ 2
Q
「どこの墓地を希望しますか?」
その他
1.6%
(3人)
個人所有
11.6%
(22人)
無回答
6.8%
(13人)
お寺など
10.5%
(20人)
お寺など
公営
集落共同
2.6%
(5人)
集落共同
個人所有
公営
66.8%
(127人)
その他
無回答
5
3 市内寺院の墓地の整備状況
表 3 は、墓地経営をしている市内寺院のアンケート調査結果である。
整備済みの墓地区画数に対する空き区画は約 13%であり、有効回収数から全
寺院からの回答があったものとして換算すると、市内寺院には約 1,000 前後の
空き区画があると考えられる。また、今後の区画の整備予定の問いでは、拡張
予定がある寺院は 3 寺院であった。
墓地の付帯設備面では、駐車場及び水道施設は全ての寺院で整備されている
が、トイレ、休憩所に関しては寺院によって差がある。
表3
調査年月日
調査地域
標 本 数
有効回収数
有効回収
寺院の合計
平成 25 年 11 月(郵送による配布、回収)
富岡市全域
30 寺院
19 寺院
整備済みの
墓地区画数
空き区画数
空き率
約4,500
約600
約 13%
墓地の拡張予定
有無別 寺院数
有
3
無
16
4 富岡霊園の利用許可等件数
富岡霊園の新規利用許可件数と返還件数の推移は表 4 のとおりである。
過去8年の利用許可件数と比較して、若干の増加が見られるが、今後はこの
増加傾向が顕著になっていくものと考えられる。
表4
平成18~25年度 市営墓地利用許可等件数
年度
18
19
20
利用許可件数
26
28
19
返還件数
4
4
4
区分
21
99
*抽選
2
22
23
24
25
37
31
30
33
3
5
5
7
*「抽選」は利用許可条件を緩和し、抽選により新規利用許可した件数を含んでいる。
6
5 希望する墓地形態の多様化
社会状況の変化や墓地に対する考え方の変化によって、希望する墓地の形態
に変化が表れている。意識調査では、希望する形態の第1位は全ての年代を通
して従来型の墓地となっているが、若い年代では、芝生型の墓地の要望も多く、
また、墓地の承継者がいなくても安心できる納骨堂や合葬式墓地等の希望もあ
る。
今後、新たな墓地を造成するに当たっては、市民の墓地に対する意識の変化
を見極め、従来型だけでなく、墓地購入希望者の意に沿った墓地の形態を用意
しておくことが必要である。
グラフ 3
Q 「どのような形態を希望しますか?」
その他
合葬式
4.2%
6.8%
(8人)
(13人)
芝生型
23.8%
(45人)
無回答
8.4%
(16
従来型 人)
48.4%
(92人)
従来型
納骨堂
芝生型
合葬式
その他
無回答
納骨堂
8.4%
(16人)
7
第2章
富岡霊園の現状と課題
1 空き区画の減尐と墓地用地について
富岡霊園の利用区画数は、平成 26 年 10 月 1 日現在 1,340 区画で、未利用の
空き区画数は 81 区画となっている。霊園の 1 年間に新規利用される区画数は、
過去 3 年間の平均で約 31 区画であるので、今後 2~3 年程度で、市民に提供で
きる公営墓地の空き区画は、無くなる状況となっている。
また、平成 21 年度にG-3 号地として 297 区画を造成した結果、墓地用地とし
て経営が許可された土地は全て造成済みとなり、新たな墓地を造成するには、
墓地用地の購入などが必要となっている。
2 承継者への不安
墓地の承継者への問題は、核家族化、尐子化、さらには生活圏の広域化など
により、墓を守り、承継する意識の希薄化が進んでいることに起因している。
意識調査では、グラフ 4 のとおり約半数以上の人が将来の承継者に不安があ
ると回答しており、今後の公営墓地を考えるには、承継者への不安を取り除く
ことのできる墓地の検討が必要である。
グラフ 4
Q 「お墓を継いでくれる人(承継者)がいないことを心配する人が年々増え
ています。あなたの場合はどうですか。」
いないが大丈夫 無回答
1.3%
0.7%
(12人)
(7人)
わからない
いないので悩ん
12.3%
でいる
(116人)
8.7%
(82人)
考えてない
考えてない
34.1%
(320人)
将来不安
いないので悩んでいる
いないが大丈夫
わからない
無回答
将来不安
42.8%
(402人)
8
3 市外利用者の増加
富岡霊園に新規に申し込む場合は、本市に在住している方に限り許可するこ
ととしている。しかし、霊園の開園から約 50 年が経過し、墓地利用者の世代交
代が進むことなどにより、市外在住者の割合が高まっている。
表 5 は富岡霊園の造成年度別市外利用者数を調査した結果である。開園当初
の昭和 40 年に造成した 1 号地、2 号地、3 号地などの市外利用者の割合は 29%
で、市外へ移転した理由は不明だが、造成年代が古くなるにつれて市外の利用
者が増加している状況である。
社会保障・人口問題研究所で 2011 年に実施された人口移動調査では、5 年後
に移動可能性がある人の割合は 20.1%(全国平均)で、また、実際に移転した
人の市外移転率は 67.8%となっている。
なお、移動可能性のある人の主な移動理由は、
「職業上の理由」、
「住宅を主と
する理由」で約半数を占めている。
墓地を利用する年月は 10 年以上の単位で利用するものと考えられ、造成から
約 50 年経過した 1 号地等のように、他の号地も年月が経つにつれ、市外利用者
の割合が増えていくものと考えられる。
表5
造成年度別
市外利用者数調べ
利用者数
造成年度
区画数
市外利用者率
内市外利用者数
S40
282
276
80
29.0%
S47
242
240
43
17.9%
S59
30
30
4
13.3%
H3
50
50
6
12.0%
H4
75
75
8
10.7%
H16
235
235
4
1.7%
H17
210
210
13
6.2%
H21
297
221
4
1.8%
出典:富岡市
9
4 職員人件費
平成 25 年度に受益者負担の原則により管理料が改正された。ただし、今回の
改正は、職員の人件費を除いた是正に留まっている。
前述したように、5 年後までに市外などへ移動する可能性は約 20%以上あり、
今後整備する墓地も、いずれは市外利用者が増加していくものと考えられる。
公営墓地管理にかかわる市職員の人件費について、霊園を利用していない市民
に全額負担させることを不公平と感じる市民も尐なくない。
公営墓地を経営することは行政の責務であることや、市民福祉の観点から整
備していることも考慮し、人件費の行政と利用者との負担割合は、課題の一つ
となっている。
5 多様化する墓地形態への対応
富岡霊園は、昭和 40 年度の初期の造成時から、一貫して三つの広さを持つ区
画墓地のみに限定して造成を進めてきた。
しかし、造成初期から半世紀を経ることにより、市民のライフスタイルが変
わり、埋葬及び墓地等のあり方にも多様な価値観が現れ、墓地形態も従来から
の和型の墓地のみに捉われない市民も増加している。
このような状況で、公営墓地の中には、区画墓地だけに拘らず、芝生墓地や
樹木墓地、納骨堂や合葬式墓地など様々なニーズに応えられる墓地も造られて
いる。
6 植栽
富岡霊園は、黒岩地区の丘陵に整備されており、東を除く三方に北関東の山々
を見渡すことのできる眺望の良い環境の中に位置する。また、園内は様々な樹
木が植樹されており、季節の彩りを感じられる景観の良い墓地となっている。
しかし、初期に造成された通路などの共用スペースが砂利敷きの墓地の利用
者からは、落ち葉の清掃や高木の枝折れなどの苦情が寄せられている状況であ
る。
また、高木は高所作業車の進入が困難な場所に多く植樹されており、剪定経
費が嵩む要因の一つとなっている。
10
7 無縁墓対策
富岡霊園では、現在のところ無縁墓は見当たらないが、今後、尐子化などが
進むにつれ墓地の承継者がいなくなるなど、無縁墓になる区画が出ることも考
えられる。
無縁墓はその区画だけではなく、隣接する区画にも悪影響を及ぼすとともに、
霊園全体の景観やイメージを落とすものとなるので、適切な方法で改葬し、更
地に戻すことなどが必要である。
8 管理料の未納者対策
富岡霊園の土地の取得及び造成に係る経費は、利用許可された利用者が利用
当初に支払う使用料で賄われている。それに対して、霊園の管理経費について
は、年度ごとに管理料として利用者に納入していただくものである。しかし、
経済的な理由や承継問題などで管理料の未納者がいることは、公平性及び受益
者負担の観点からも是正することが必要と考える。
なお、未納者の中には、市外や県外の利用者もおり、利用者に会えないこと
も課題の一つとなっている。
9 管理運営体制について
富岡霊園の管理は、植栽の管理及び霊園内の清掃等は業務委託しており、職
員の主な業務は、新規申請者の利用許可申請の受理、利用許可証の発行業務、
管理料の納入管理及び墓石等の工事完成検査等となっている。
これまで公営墓地の性格上、行政の直営で経営を担ってきたが、経費の節減
などを図るためには管理運営体制の見直しが必要である。
11
第3章
提言1
公営墓地の将来像に向けての提言
墓地用地を確保する。
個人所有の土地であっても墓地を造ることは許可できない状況において、墓
地用地の確保は行政の責務である。また、墓地を所有していない市民のために、
いつでも提供できる墓地の確保は重要であり、意識調査でも約 70%の市民は公
営墓地の拡張等について賛成意見を持っている。
なお、確保する墓地用地の規模については、民間墓地の状況を勘案する中で
検討するべきものと考える。
提言2
合葬式墓地及び納骨堂を整備する。
尐子化の進行及び夫婦のみの世帯や
子供を持たない世帯の増加により、墓
地の承継者に不安を感じている人が増
えている。
意識調査では、合葬式墓地あるいは
納骨堂に賛成とする回答が約 50%あり、
賛成の理由として、
「子孫に負担をかけ
ない」が第 1 位となっている。合葬式
墓地や納骨堂の整備は、墓地用地の有
効利用にもつながるとともに、利用者が
負担する使用料なども軽減できると考
東京都多摩霊園の合葬式墓地
えられる。
また、納骨堂については、期限を設け
て収蔵し、期限後は合葬式墓地へ合祀す
ることにより次の利用者に有効に利用
できる施設の利用形態を検討すべきで
ある。
従来型の墓地は、「家」ごとに造るた
富岡霊園に整備されている納骨堂
め、承継者がいない場合は無縁墓になる
ことがあるが、合葬墓地などであればその心配も低減でき、今日の社会状況に
合致した公営墓地形態の一つと考えられる。
12
提言3
職員人件費の一部を受益者負担とする。
受益者負担の原則により管理料の改定を行ったが、職員人件費については除
外しての是正に留まっている。
墓地利用者の市外利用者が増加しており、その状況は今後、年を追うごとに
増加するものと考えられる。現在、富岡霊園に係る職員人件費は、市の公費で
全額を支出している。公営墓地を整備した市としての責任と、福祉的な観点か
ら公費を投入することも必要とは考えるが、全額負担は市民の理解を得ること
は難しいと考える。
職員人件費についても受益者負担の原則に立ち返り、将来的には利用者から
応分の負担を徴収する制度を検討すべきと考える。
提言4
市民ニーズを把握し、墓地形態の選択肢を広げる。
富岡霊園の墓地造成は、当初から区画墓地だけに限られている。しかし、市
民の望んでいる墓地形態は様々であり、今後の公営墓地の造成は、市民のニー
ズを的確に把握したうえで、区画墓地のみに拘らない、選択肢を広げた整備が
必要と考える。
また、墓地用地は有限である
ことから、有効且つ効率的な土
地の使い方を検討する必要もあ
る。
意識調査では、従来型の区画
墓地を希望する人に続いて芝生
型の希望者も多くあり、比較的
管理経費の抑えることのできる
芝生墓地や「家」に拘らない合
葬式墓地の整備が必要である。
太田市八王子山公園墓地
13
提言5
ユニバーサルデザイン・自然景観を活かした植栽と
する。
富岡霊園は四季折々の花で彩りを添える霊園だが、根の張る高木や落葉樹は
墓地利用者にとって、しばしば負担になっている。高木は枝折れがあるととも
にその根は、時には墓石などを動かし、落ち
葉は墓地内の玉砂利に交じって掃除に手間取
アスファルト舗装され、段差のないG-3 号地
っている状況である。
今後の墓地造成に当たっては、植栽について
は、黒岩地区の自然景観を活かし、低木で、
手間のかからない樹木選定を検討すべきであ
り、駐車場やトイレは各墓地の入口に整備す
るとともに墓地内の通路は全て段差のないア
スファルト舗装などが望ましいと考える。
高齢社会になり、墓参に訪れる方々には、
高齢者や身体に障害のある方々が増加すると
考えられるので、障害の有無や幼児、高齢者
の区別なく、誰が使っても便利で安全なユニ
バーサルデザインに配慮した施設の整備が望
まれる。
墓地に隣接した駐車場
提言6
無縁墓になった場合の対処を検討する。
現在、富岡霊園では無縁墓はないが、尐子化により承継者がいなくなり、無
縁墓となってしまうことは、今後は誰にでも起きうることである。
無縁墓の改葬は、墓地・埋葬等に関する法律施行規則に基づいた方法により
可能だが、改葬するための費用は管理者負担となるので、予めの予算確保が必
要である。
また、改葬後の焼骨の管理方法及び墓石の処分方法についても一定のルール
を決定しておくことが必要である。
なお、将来の無縁墓対策費として、新規利用者から一定の金額を徴収するこ
とを検討するべきである。
14
提言 7
公平・公正な受益者負担を徹底する。
公営墓地の管理運営は、墓地利用者からの管理料で賄うべきものであり、全
利用者から一律に公平・公正に徴収するべきものである。
また、中間提言でも提言したとおり、管理料の算定については短期的な数年
毎の見直しを実施することにより、管理経費に見合う管理料に改正することが
望まれる。
提言8
管理運営体制の見直しを検討する。
墓地は、非営利性及び永続的な管理運営が求められる施設であるため、これ
まで行政の直営で経営してきた。しかし、他の公営施設同様、民間活力を導入
することで、利用者サービスの向上と行政経費の節減が図れると考えられる。
公営墓地の性格上、行政の関与が多尐必要と考えるが、今後においては、指
定管理者制度を導入し、現在業務委託している業務や職員が行っている受付業
務などを指定管理者に管理させるとともに、関連施設と一体的に指定管理に移
行できないか検討すべきと考える。
提言9
社会状況等の変化に対応し、提言の見直しを実施する。
本提言は、目標とする期間を 10 年間と定め、社会状況等の変化に対応するた
めの見直しをすることを想定して策定した。
現代社会は、尐子高齢化に加え、人口の減尐社会となっており、遺族の亡く
なった方への弔い方や墓地に対する考え方の変化も十分考えられる。当局にお
いては、尐なくとも 5 年毎に本提言の見直しを実施する必要がある。
15
おわりに
墓地は永続性と非営利性が重要である。公営墓地「富岡霊園」は開園から約
半世紀を経て、墓苑の面積も当初取得面積の約 1.5 倍となった。今後も、市民ニ
ーズに対応した墓地を安定的に供給できる体制を整えておくことは、市として
の責務であるとの認識で公営墓地の将来像を検討してきた。
検討過程において、富岡霊園の様々な課題や問題点が浮き彫りになった。本
提言書は、目標とする期間を 10 年間としたため、中長期的な課題にも踏み込み、
課題に対する対応策として 9 項目の提言を盛り込んだ。
9 項目の提言の中でも、墓地用地の確保や尐子化の影響による市民の墓地承継
者への不安感の解消は、富岡霊園の喫緊の課題であり、短期的にクリアすべき
ものであると考える。特に、提言 2 の納骨堂の整備等については、市民ニーズ
が高く、今後の公営墓地には必要な施設と考えるので、早急に着手することが
望まれる。
なお、今後の整備等は、市当局の判断に委ねることにはなるが、この提言が
市民の望む公営墓地の将来像の一助として活用していただければ幸いである。
平成26年9月1日 第11回墓地検討委員会
16
資料
1 墓地検討委員会の開催過程
日
程
開
催
日
主な審議内容
・市長より委嘱状交付
第1回
平成 25 年 1 月 25 日 ・市営墓地事業概要及び現状と課題について
・富岡霊園現地視察
第2回
平成 25 年 3 月 26 日 ・富岡霊園の管理経費について
第3回
平成 25 年 5 月 22 日 ・高崎市営墓地「八幡霊園」視察
第4回
平成 25 年 6 月 26 日 ・管理料の適正化について
第5回
平成 25 年 8 月 7 日
・提言書(中間)案について
中間報告
平成 25 年 8 月 19 日 ・中間提言書を市長に提出
第6回
平成 25 年 11 月 6 日 ・今後の検討事項について
第7回
平成 26 年 1 月 15 日
・寺院アンケート結果について
・市民意識調査について
第8回
平成 26 年 3 月 26 日 ・東京都営多摩霊園、小平霊園視察
第9回
平成 26 年 5 月 13 日 ・市民意識調査結果について
第 10 回
第 11 回
平成 26 年 7 月 10 日 ・課題の整理と対応策について
平成 26 年 9 月 1 日
・課題の整理と対応策について
・提言書の構成について
17
第 12 回
提言書
提 出
平成 26 年 10 月 3 日 ・提言書(案)について
平成 26 年 10 月
・最終提言書を市長に提出
2 墓地検討委員会委員名簿
区
分
所
名
期
後
属
備
前
団体推薦
氏
理
石井
考
期
行政改革検討委員会
石井
理
富岡市民生委員
舟根 登志子
舟根 登志子
上原
掛川 信彦
児童委員協議会
満
富岡市区長会
竹内 正明
山田 弘昭
今井 秀典
今井 秀典
須藤 京子
須藤 京子
副委員長
司法書士会
桜井
桜井
委員長
関東信越税理士会
林
市民代表
公募
有 識 者
富岡支部
*所属の中は、五十音順とした。
18
裕
康子
林
裕
康子
3 公営墓地に関する意識調査
結果報告書
平成 26 年 3 月
富岡市
19
第1章
調査概要
1.調査目的
市民の墓地所有の現状と墓地に対する考え方を把握するとともに、今後の公営墓地の
整備方針を定めるための基礎資料とする。
2.調査の設計
(1)調査地域
富岡市全域
(2)調査対象
満30歳以上の男女
(3)標 本 数
2,000人
(4)抽出方法
住民基本台帳データより無作為抽出
(5)調査方法
郵送による配布、回収
(6)調査期間
平成26年2月24日から3月14日まで
3.回収結果
有効回収数(率)939 人(47.0%)
4.集計結果の表記方法
(1)結果は百分率(%)で表示し、小数点以下第2位を四捨五入して算出した。
なお、個々の比率の合計が100%にならないことがある。
(2)図表中の「T(total number の略)
」は、質問に対する回答者の総数(該当者質問
では該当者数)を示し、回答者の比率を算出するための基数である。
20
5.回答者の構成
(1)性別
無回答
1.9%
(18人)
男
42.9%
(403人)
男
女
女
55.2%
(518人)
無回答
T=939 人
(2)年齢
無回答
1.5%
(14人)
30代
10.5%
(99人)
70代i以上
22.2%
(208人)
40代
15.5%
(146人)
30代
40代
50代
60代
60代
29.3%
(275人)
50代
21.0%
(197人)
T=939 人
21
70代
無回答
(3)定住意向
わからない
10.6%
(100人)
無回答
1.9%
(18人)
市外へ移りたい
3.1%
(29人)
住み続けたい
市外へ移りたい
わからない
住み続けたい
84.3%
(792人)
T=939 人
22
無回答
第2章
調査結果
1 お墓の所有状況
問 1.あなたは、ご自身が利用できるお墓をお持ちですか。(○は 1 つだけ)
7割以上の人が「利用できるお墓を持っている」と回答
<集計結果>
墓地の所有率は 74.4%である。
<年代別のクロス>
年代別では、30~40 歳代の所有率は平均で 57.6%であるが、50 歳代以上では平均で
80.4%の人が墓地を所有している。
無回答
0.6%
(6人)
持っていない
24.9%
(234人)
持っている
持っていない
無回答
持っている
74.4%
(699人)
T=939 人
23
2 所有しているお墓の場所
問 2. その墓地の形態は次の内のどれですか。 (○は 1 つだけ)
4割以上の人は「お寺や宗教団体の墓地」と回答
<集計結果>
墓地を持っている人の 43.3%は「お寺など」と回答しており、続いて「自己所有地」
が 25.3%、
「集落」が 15.3%、
「市営公営」が 14.3%となっている。
わからない
1.1%
(8人)
無回答
0.6%
(4人)
自己所有
25.3%
(177人)
お寺など
43.3%
(303人)
お寺など
市営公営
集落
自己所有
集落
15.3%
(107人)
わからない
無回答
市営公営
14.3%
(100人)
T=699 人
24
3 所有しているお墓の満足度
問 3.今のお墓に満足していますか。(○は 1 つだけ)
7割の人は「満足している」と回答
<集計結果>
70.4%の人は満足していると回答しているが、11.9%の人は「不満がある」と回答し
ている。
不満がある
11.9%
(83人)
無回答
0.7%
(5人)
どちらでもない
満足している
17.0%
(119人)
どちらでもない
不満がある
満足している
70.4%
(492人)
T=699 人
25
無回答
4 所有しているお墓の不満要因
問 4.問 3 で、
「不満がある」と答えた方にお伺いします。どのような点に不満がありま
すか。
(○はいくつでも)
不満要因の4割は「墓地周辺の環境」と回答
<集計結果>
不満要因の第1位は「通路や周辺に危険箇所などがあり、環境が良くない」で 45.8%
(
「不満がある」と回答した 83 人中 38 人)で、第2位は「自宅から遠い」31.3%、続いて
「交通の便が悪い」21.7%、
「管理料が高い」14.5%の順となっている。
<問2所有形態と問4不満要因とのクロス>
「お寺や宗教団体の墓地」及び「市営墓地、公営墓地」では、
「自宅から遠い」が不満
要因の第1位になっている。それに対して、
「集落で共同利用している墓地」及び「自分
や親族が所有する土地にある墓地」では、「通路や周辺に危険箇所があり、環境が良くな
い」が第1位になっている。
0
5
10
15
20
35
40
18
交通の便が悪い
12
管理料が高い
宗派を変えたい
30
26
自宅から遠い
面積が狭い
25
4
6
38
環境が良くない
19
上記以外
T=83 人(複数回答)
26
5 引き続き利用するかどうかについて
問 5.今後もそのお墓を利用する予定ですか。(○は 1 つだけ)
8割以上の人が「今後も利用する」と回答
<集計結果>
84.0%の人は今後も引き続き利用すると回答している。
わからない
9.7%
(68人)
無回答
2.7%
(19人)
移転したい
3.6%
(25人)
今後も利用する
移転したい
わからない
今後も利用す
る
84.0%
(587人)
T=699 人
27
無回答
6
お墓の取得希望
問 6.問 1 で、お墓を「持っていない」と答えた方にお伺いします。お墓を欲しいと思い
ますか。
(○は 1 つだけ)
7割の人が取得希望を持っている。
<集計結果>
墓地を「欲しい」又は「欲しいがまだ先でいい」と回答している人は、利用できる墓地
がない人の 70.1%を占めている。
一方、欲しくないとの回答は 10.7%となっている。
<年代別のクロス>
50 歳代以下では、
「欲しいがまだ先でいい」が第1位となっており、その率はいずれも
約 45%である。一方、60 歳代以上では「欲しい」が第1位であり、その率は 60 歳代では
42.1%、70 歳代以上では 53.6%となっている。
無回答
1.3%
(3人)
わからない
17.9%
(42人)
欲しい
29.5%
(69人)
欲しい
欲しいがまだ先でいい
欲しくない
10.7%
(25人)
欲しくない
わからない
無回答
欲しいがまだ
先でいい
40.6%
(95人)
T=234 人
28
7 取得したいお墓の場所
問 7.どのようなところの墓地を希望しますか?(○は 1 つだけ)
6 割以上の人が「市営墓地、公営墓地」と回答
<集計結果>
市営墓地、公営墓地を希望している人は 66.8%であるが、お寺や宗教団体の墓地を希望
している人は 10.5%となっている。
その他
個人所有 1.6%
11.6% (3人)
(22人)
無回答
6.8%
(13人)
お寺など
10.5%
(20人)
お寺など
集落共同
2.6%
(5人)
公営
集落共同
個人所有
その他
無回答
公営
66.8%
(127人)
T=190 人
29
8 希望するお墓の形態
問 8. どのような形態を希望しますか(○は 1 つだけ)
約5割の人は従来型の墓地を希望している。
<集計結果>
従来型の墓地を希望している人は 48.4%で第1位であり、第2位が芝生型墓地で 23.7%
となっている。
<年代別のクロス>
年代を問わず従来型の墓地が第1位となっているが、30~40 歳代では平均で約 30%の人
が芝生型を希望している。
その他
4.2%
合葬式 (8人)
6.8%
(13人)
無回答
8.4%
(16人)
従来型
48.4%
(92人)
従来型
納骨堂
芝生型
合葬式
芝生型
23.7%
(45人)
その他
無回答
納骨堂
8.4%
(16人)
T=190 人
30
9 お墓の承継者について
問 9.お墓を継いでくれる人(承継者)がいないことを心配する人が年々増えています。あ
なたの場合はどうですか。
(○は1つだけ)
5割以上の人が承継者に不安を持っている。
<集計結果>
「承継者がいないので悩んでいる」及び「将来は不安」との回答を合わせると 51.5%の
人が墓地の承継者について不安を持っている。一方、
「考えていない」と回答した人は 34.1%
である。
<年代別のクロス>
将来に不安を持っている人は、30 歳代では 33.3%であるが 40~70 歳代では平均で 53.8%
となっている。一方、
「わからない」との回答は、30 歳代では 32.3%、40 歳代では 21.2%、
50 歳代では 12.2%、60 歳代以上では 6.0%と年齢が上がるにつれ、少なくなっている。
無回答
1.3%
(12人)
わからない
12.4%
(116人)
考えてない
いないが大丈夫
0.7%
(7人)
いないので悩
んでいる
8.7%
(82人)
34.1%
(320人)
考えてない
将来不安
いないので悩んでいる
いないが大丈夫
わからない
将来不安
42.8%
(402人)
無回答
T=939 人
31
10 自分の将来のお墓について
問 10.自分の将来のお墓についてどのようにお考えですか。
(○は 1 つだけ)
5割の人は「先祖代々のお墓に入る」と回答
<集計結果>
50.4%の人は先祖代々のお墓に入ると考えている。一方、墓地がない又は以前は墓地が
なかったと考えられる「いずれ買うつもりだ」、「すでに用意した」との回答者は 26.9%で
ある。
<「すでに用意した」と回答した人と問7希望している墓地の場所のクロス>
「すでに用意した墓がある」との回答者は 15.0%であった。用意した墓地を場所別にみ
ると「お寺や宗教団体の墓地」が 41.8%、
「市営墓地・公営墓地」が 31.9%と続いている
が、問7の希望している墓地の場所「市営墓地・公営墓地」66.8%とは乖離がある。
無回答
その他
2.2%
0.6%
散骨等
(21人)
(6人) わからない
10.8%
9.1%
(101人)
(85人)
先祖代々
すでに用意
先祖代々
50.4%
(473人)
いずれ買う
11.9%
(112人)
いずれ買う
散骨等
その他
わからない
無回答
すでに用意
15.0%
(141人)
T=939 人
32
11 富岡霊園の管理料の料金設定について
問 11.
市で運営・管理している「富岡霊園」の管理料の料金設定についてお伺いしま
す。富岡霊園では、利用する1区画の面積について、3 ㎡、5 ㎡、7.5 ㎡の三つの広さ
があり、その面積に応じて管理料金を区分していますが、管理料の料金設定はどうあ
るべきだと思いますか。
(○は 1 つだけ)
約5割の人は「面積に合わせて料金設定すべき」と回答
<集計結果>
49.0%の人は「面積に合わせての料金設定するべき」と回答している。一方、「施設の状
況に合わせて料金設定するべき」との回答者も 36.4%いる。なお、「均一料金とするべき」
の回答者は 4.8%である。
その他
4.5%
(42人)
無回答
5.3%
(50人)
面積に合わせて
均一
状況によって
36.4%
(342人)
面積に合わせ
て
49.0%
(460人)
均一
4.8%
(45人)
T=939 人
33
状況によって
その他
無回答
12 公営墓地の拡張について
問 12. 富岡霊園は、空き区画(使用できる区画)が少なくなっています。市は今後、公
営墓地を拡張などして建設するべきだと思いますか。
(○は 1 つだけ)
5割以上の人は「必要最小限は拡張するべき」と回答
<集計結果>
「必要最小限は拡張するべき」と回答した人は 53.4%で、「拡張等して建設するべき」
と合わせた拡張に肯定的な人は 70.9%である。一方、拡張に否定的な「これ以上拡張などし
て建設する必要はない」との回答者は 8.6%であった。
<問2墓地を所有している人と所有していない人とのクロス>
墓地所有の有無にかかわらず墓地拡張に肯定的な人は 70%以上を占めている。一方、拡
張等に否定的な回答は墓地所有者で 10.2%、非所有者では 3.0%となっている。
無回答
2.6%
(24
人)
その他
2.0%
(19人)
わからない
15.9%
(149人)
拡張
17.6%
(165人)
拡張
必要最小限
拡張不要
8.6%
(81人)
拡張不要
その他
わからない
必要最小限
53.4%
(501人)
T=939 人
34
無回答
13~15 合葬式墓地の賛否とその理由
問 13.納骨堂あるいは合葬式墓地について賛成ですか、反対ですか。
(○は1つだけ)
5割以上の人は「賛成」と回答
<集計結果>
回答者の 52.6%は「賛成」であり、
「反対」は 9.4%にとどまった。
賛成の理由の第 1 位は、
「子孫に負担がかからないから」61.5%(「賛成」と回答した 494
人中 304 人)で、
「自分は希望しないが、いい方法だと思う」が 52.6%で続き、費用面や
手間が省けるなどの回答もそれぞれ 25~30%程度あった。一方、反対の理由の第 1 位は、
「子孫の務めと考えている」が 53.4%(「反対」と回答した 88 人中 47 人)
、「他人と一緒
ではいやだから」が 42.0%と続いている。
<年代別のクロス>
60 歳代以下では年代にかかわらず賛成が 50%以上あり、
「反対」は 10%前後又はそれ以
下であった。なお、70 歳代以上では賛成が 45.7%、「反対」が 13.5%で、60 歳代以下とは
若干の違いが生じている。
無回答
4.5%
(42人)
わから
ない
33.5%
(315
人)
賛成
52.6%
(494人)
賛成
反対
わからない
無回答
反対
9.4%
(88人)
T=939 人
35
問14.納骨堂、合葬式墓地に賛成の理由
0
100
200
300
72
自分も利用したい
260
自分は希望しない
150
費用が安い
304
子孫に負担ない
117
家ごとにはいらない
維持管理費安い
130
掃除など省ける
134
18
その他
無回答
400
1
T=494 人(複数回答)
問15.納骨堂、合葬式墓地に反対の理由。
0
10
20
30
50
37
一緒はいや
26
家ごとがいい
47
子孫のつとめ
5
その他
無回答
40
3
T=88 人(複数回答)
36
問16 自由意見
○納骨堂及び合葬式墓地などについての意見
・承継者の問題が多く聞かれている。納骨堂、合葬式墓地で考えを進めた方が良いと思う。
・散骨して後の人にお金を残しておきたい。
・お墓のことはとても難しい。お墓が子供達の重荷になってしまうのではと心配。これからの
時代、納骨堂、合葬式にするのも良いと思う。
・樹木葬や散骨にも興味がある。お墓でなく土に還りたいと思う。
・墓地よりも納骨堂を希望したい。
・将来承継者は絶えると思うので、納骨堂、合葬式は賛成です。
・今後合葬式墓地を希望する人も増えていくように思われる。墓地を一気に増やすのでは
なく、合葬式スペースを確保する方向が良いと思う。
・承継者がいないと悩んでいる友人が多くなってきた。納骨堂があった方が良いと思う。
・子供のいない私にとって、墓を持つことは悩み。合葬式墓地ができたらいい。
・墓地がない、経費がない人のためにも納骨堂等の施設は必要。
・散骨や樹木葬等で、子供達の負担を最小限にとどめたいと思う。
・合葬式墓地を望んでいた。今回の調査でこの件が取り上げられた事は大変うれしい。
・墓地を作るには土地、経費の負担も大きいので、納骨堂はあった方が良い。
・既に敷地がなくなっているのはよくわかる。残る土地を利用して納骨堂を作れないか。
・自分の実家近くで、夫と一緒に樹木葬に入りたい。
・樹木葬などの新しいスタイルを富岡市として検討すべき。時代のながれに柔軟に対応でき
る市であってほしい。
・納骨堂や合葬式には大賛成です。
・将来病気等になれば墓の維持はできない。少子化の状況を見るに合葬式墓地に賛成。
・散骨等個々の希望に合わせた様々な供養があって良いと思う。大金をかけることが良い供
養ではない。
・今後、子孫が墓参りをするかしないか分からないので、合葬式が良いと思う。
・土地が少ないでのあれば、樹木葬など必要だと思う。
○公営墓地の整備等についての意見
・市営墓地へ行ったことがないが、できるだけ造ってほしい。
・富岡霊園は広くてお墓参りをするにはとても良い場所にあると思う。自然の中の墓地なの
で、周りの自然を壊さぬようこれからも維持していってもらいたい。
・個人の新設墓地を許可していない現状から、市営墓地はしっかり確保することが市の行政
責任であると思う。東西南北霊園等市内4~5カ所の公営墓地があっても良いと思う。
・農耕地が荒れているように、山の中の墓地もだいぶ荒れてきて、墓に行けなくなったという
話も時々聞くようになったので、市の霊園は増やすが必要ある。
37
・安価な公営を求める声があるが、拡張しすぎると今後管理のされない墓地の増加につなが
るのではないか。今後拡張させるのであれば合葬式墓地だと思う。
・今の時代、核家族が増えているので費用、維持を考えるとできるだけ簡易的なものが望ま
しい。市営の墓地を増やしてほしい。
・公営墓地の拡張建設を決めた方が良いと思う。
・はっきりとした考えはまだない。子供達が富岡を離れることもあり得る。何かあれば子供に
負担をかけるかもしれないので 、少しでも安い公営墓地があればとても助かると思う。
・市営霊園を拡張して承継者のいない人も心配ないように考えてあげられたらいいと思う。
・お墓の管理ができない状態になると思うので、共同墓地があることはとてもありがたい。
・娘がいるが結婚し県外在住なので、いずれ無縁墓になる。いろいろな所を参考にして、是非
市民が安心できる墓地の建設を希望する。
・葬儀の方法、埋葬等考え方が多様化している。公営墓地は必要と考える。
・墓地は利用者で負担して市民税を使うべきでない。
・税金を投入して大規模な市営墓地を作る必要はないと思う。
・富岡市は高速道路で都市部の人が利用しやすい立地なので、公営墓地を建設し、人を呼
び込むのも一考だと思う。
・少子化が進み、後継者が伝来の墓を承継する慣習はすでに破たんしている。市営・公営墓
地では現代の人達が要望するいくつかの形態の墓地を提供することが望ましい。
・引っ越して富岡に永住しようとする人には、市営墓地にゆとりがないのは大問題だ。
○承継者不在などについての意見
・先祖の墓はあるが、私の子供は他家へ嫁いで承継する者がいない。どうするか。
・今後考えねばならぬ問題だが、どんな方法が一番良いか、情報を得て決めたいと思う。
・いずれ承継者が亡くなるので、その後はどうするか不安。
・先祖代々の墓はあるが、高い場所にあり車も行かないし、足腰が弱くなって掃除に行けなく
なると思うと将来不安。
・分家なので墓がない。最近、主人ともお墓の話をよくする。60 歳を過ぎるとお墓の問題は深
刻な事。
・まだ墓について具体的に考えてないが、年金問題を含め漠然とした不安がある。
○その他
・お墓が子供達の重荷になってしまうのではと心配。
・墓石を作らず公園として使えるものが理想。
・色々な考え方の人達が増えているので、多様な選択ができるようになるといい。
・暗いイメージではなく公園のように家族連れでいつでも行きたくなるような墓地が良い。
・今後、無縁墓となるケースが増えると思うので、その対策を考える必要がある。
38
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