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平成 27 年度 事業報告 - 静岡県宅地建物取引業協会
報告事項1 平成 27 年度 事業報告に関する件 平成 27 年度 事業報告 平成 27 年度は、国内においては特に大きな自然災害等は発生せず、平穏なうちに推移した。 他方、海外では戦争、テロ、難民、北朝鮮の不穏な動きなどが続いている。世界的な資源安 と中国の景気後退によって世界経済の流れが変わり、それが我が国にも波及して日銀は史上 初めてマイナス金利に踏み切った。住宅ローン金利は史上最低。29 年 4 月の消費税増税を前 に、住宅を取得するなら絶好のチャンスであったが、27 年の住宅着工数は 90 万戸(県内2万 4千戸)台と例年と変わらない。地価は、大都市圏と中核地方都市で上昇した反面、地方は依 然として下落が続いている。 平成 27 年5月、空き家対策特別措置法が施行され、市町が、倒壊の恐れが高かったり、衛 生、景観、防犯上好ましくない空き家を「特定空き家」に指定して解体勧告や行政代執行で きることとした。28 年度税制改正では、旧耐震の空き家を相続した人が一定期間内に未利用 のまま譲渡した場合は、マイホームの 3,000 万円特別控除が受けられるようになった。これ を受けて当協会は、27 年 4 月、県と「移住定住、空き家対策の促進に関する協定書」に調 印、各市町もこれに続き、現在までに、静岡市、牧之原市、三島市、富士宮市、湖西市、富 士市と同様の協定を締結した。国との関係では、国民一人一人に 12 桁の番号を割り振る「マ イナンバー」制度が本年からスタートしたが、どのような場合に個人番号や法人番号を記載 する必要が生じるか、仲介業者はどう対応したらよいか、次第に明らかになってきたので、 研修会や会報等で会員に周知した。 当協会が協会運営の合理化策として 26 年度から実施した「3支部への支部統合」「会費の コンビニ収納」「会員への配布物の直送」システムは2年を経てどうやら定着した。公益社 団法人としての事業も順調で、27 年度決算における公益事業比率は 56.6%であった。 この他当協会は、①不動産のIT取引の解禁に反対、引き続き注視していく。②中古住宅 流通の活性化に向け、消費者の不安感を解消し安心取引実現のため、関連事業者との提携拡 大を静岡不動産流通活性化協議会の下で図った。③会員研修の充実に努めた。 平成 27 年度の建設事業関係功労者表彰で、当協会役員の長澤昌行氏と渡邊照芳氏が国土交 通大臣表彰を受賞された。おめでとうございました。 以下、所管委員会別に、平成 27 年度に執行した事業を報告する。 1.人材育成委員会 所管事業[公1等] (1)宅地建物取引士 資格試験業務の適正運営(28 年目)公 静岡県内における宅地建物取引士資格試験業務〔 (一財)不動産適正取引推進機構からの委 託事業〕を、基本計画に基づいて遂行した。6月にインターネット及びポスター告知公 告、7月に受験申込書の配布と受付業務、試験直前の9月~10 月にかけて、試験事務担当 者説明会を開催し、10 月 18 日の試験本番に備えた。試験当日は、本支部の役職員合わせ て、487 名がこの業務に当った。 ①受験申込者数と合格者数 県内の受験申込者は 5,652 名(対前年度 100.2%) 、合格者は 617 名〔合格率 13.5%〕 であった。今年度も静岡県内の受験者の合格率は、全国平均(15.4%)を下回った。 ②次年度への課題・要望(主な事項) ア 試験中にトイレにたつ女性受験者の付添人は、女性の方が好ましい。次年度は、 各フロアーに女性の巡回監督員を選任したい。 イ 試験教室に設置されている椅子に座れない肥満の受験者がいた。試験教室の移動 等、応急対応ができるよう準備しておきたい。 (2)平成 27 年度版「実務研修テキスト」等の作成・配付 公 当協会の、モデル契約書式(媒介契約書、重要事項説明書、売買契約書等)の解説や各 種価格査定マニュアル、㈱静岡宅建サポートセンターが取り扱う会員支援制度・事業を紹 介した「実務研修テキスト」を作成し、全会員及び会員従業者(賦課金対象従業者)に配 付した。また、宅地建物取引士法定講習会、静岡県指定講習会で使用する平成 27 年度版 「法令テキスト」についても、例年通り作成し、会員に配付した。 なお、次年度の実務研修テキストは、協会が推奨する全宅連版の契約書式を中心に解説 することとする。 (3)宅建業法及び関係諸法令の改正等への対応 公・共 宅建業法及び関係諸法令の改正事項は、 「会報(宅建しずおか、宅建本部通信)」と「Web宅 建だより」を通じて、会員に周知した。主な周知事項は次の通り。 ①消費税の免税事業者の仕入れに係る消費税の円滑かつ適正な転嫁に係る「宅建業法の 解釈・運用上の考え方」の改正(平成 27 年 4 月 1 日施行) 不動産業のみなし仕入率が 50%から 40%に変更される。そのため、免税業者が消費税 相当額として価格に転嫁できる上限は、0.032 倍となる(施行前:旧 0.04 倍) 。 ②空き家対策の推進に関する特別措置法の全面施行 平成 27 年2月 26 日から段階的に施行されてきた空き家対策法が、同年5月 26 日に全 面施行された。 ③「水防法等の一部を改正する法律」の施行に伴う宅建業法施行令の一部改正 (平成 27 年7月 19 日施行) 雨水貯留施設について、所有者と下水道管理者との間で締結された管理協定は、所有 者等が変わっても、その協定の効力は継承される。当該協定が締結されている場合は、 購入検討者等に、その旨を説明しなければならない(重要事項説明書の「その他法令上 の制限」の欄)。 ④「地域再生法の一部を改正する法律」の施行に伴う宅建業法施行令の一部改正 (平成 27 年8月 10 日施行) 市町が作成した地域再生土地利用計画の規定する集落生活圏の区域内に含まれる宅地 又は建物を取得する場合においては、一定の開発行為が届出対象となるため、その旨を 購入検討者等に、説明しなければならない(重要事項説明書の「その他法令上の制限」 の欄)。 ⑤サブリース事業に係る適切な業務の実施について サブリース事業者が、賃貸住宅の所有者に対し、借り上げ家賃の改定に関する事前説 明を十分行わないまま、原契約を締結し、契約後の借り上げ家賃の減額をめぐってトラ ブルになる事例が多数報告されていることから、国交省中部地方整備局から、サブリー ス業務の適正化についての通達があった。 ⑥タリバーン関係者等との一定の取引の制限 平成 27 年 10 月5日、国際テロリスト財産凍結法が施行された。同法第 15 条は、「何 人も都道府県公安委員会の許可を受けていない国際テロリストを相手として、同法第9 条に規定する土地、建物、金銭等の贈与、売却等の対価の支払等をしてはならない」と 規定している。不動産取引に際して、本法を留意する必要がある。なお、国際テロリス ト一覧は、警察庁 HP でご確認ください。 ⑦横浜市の分譲マンションにおいて、一部の基礎ぐいが支持層に達しておらず、くいの 施工記録データの一部が流用されていた問題を踏まえた国交省の対応と、取引時の確 認事項 旭化成建材によるくい施行の流用物件については、施工会社が建基法に基づいて、く いの到達状況等を確認した上で国交省に報告を行い、一部調査中の物件を除き、調査結 果の妥当性が判断され、データの流用と建築物の安全上の問題との関連性は低いとされ た。そのため、購入検討者からデータ流用物件について、問い合わせがあったときは、 「建物所有者・区分所有者に確認し、データ流用の有無、及び調査結果の妥当性が判断 されている場合はその旨を説明すれば足りる」 、との見解が国交省から示された。また、 このことを、重要事項説明書に記載して説明するのではなく、施工者等から所有者に提 供された資料に基づき、説明することが適正と考えられ、管理組合・分譲主・施工会社 等に確認する必要はない。 ⑧消費税率の引上げに伴う消費税の円滑かつ適正な転嫁について 特定事業者が特定供給者に対して、消費税率の引上げ分を上乗せせずに、消費税の引 上げ前の税込価格と同額に据置くことを要請する場合には、当該要請行為が「買いたた き」に該当し、消費税転嫁対策特別措置法違反となる。このほど、宅建業者が、「買いた たき」行為により、公正取引委員会から勧告を受けた。今一度、同法について、確認を されたい。 ⑨障害者差別解消法に基づく国交省管轄事業における対応指針の公表について 平成 25 年 6 月に成立した障害者差別解消法が、平成 28 年 4 月に施行される。障害を理 由に不利な扱いをしないだけでなく、個々人の障害特性に対する「合理的配慮」を行政 や企業に義務づけた。「国交省所管事業における障害を理由とする差別の解消の推進に関 する対応指針」が、同省 HP に掲載されているので、確認されたい。 ⑩犯罪収益移転防止法における顧客等の本人確認の際に、確認書類として「個人番号カ ード」又は「国民年金手帳」を用いる場合の注意事項 平成 28 年 1 月 1 日以降、個人番号カードを本人確認書類として用いることができるよ うになったが、番号利用法によると、個人番号をその内容に含む個人情報の収集は、原 則、禁止されている。本人確認に際しては、個人番号の書き写しや、個人カードの裏面 のコピーをしないこと。確認記録にも個人番号は、記載しないようにしてください。 国民年金手帳も本人確認書類として代用できるが、年金法によると、年金番号の告知 を求めたりすることは禁止されているので、国民年金手帳の提示を受けた場合でも、個 人番号カードと同様、基礎年金番号を書き写したり、コピーを取ったりしないでくださ い。 ⑪万が一、個人番号(マイナンバー)が漏えいしてしまった場合の対応 特定個人情報の安全の確保に係る「重大な事態」が生じたときには、所管官庁又は個 人情報保護委員会に報告することが法令上、義務づけられた。事態が発生した場合は、 まず、所管官庁又は個人情報保護委員会に連絡してください。 ⑫景品表示法改正(課徴金制度の導入) 有利・優良誤認表示をした広告主に対して、消費者庁・公正取引委員会は、対象商 品・役務の売上額の3%の違約金を課すことができる、という制度が、平成 28 年4月1 日より施行される。 (4)賃貸媒介業務及び管理業務への対応(会員及び一般消費者への周知) 公・共 ①国交省「原状回復ガイドライン」 会報等を通じて、「原状回復ガイドライン」の会員及び消費者への周知に務めた。原状 回復ガイドラインの考え方が、会員及び賃貸事業者(貸主)に浸透してきたせいか、こ れに係るトラブルは、年々減少している。原状回復ガイドラインは、民法債権法改正に も反映される予定になっているので、さらにこれに係る紛争は、減っていくものと思わ れる。 ②賃貸住宅管理業の登録制度等 会報や各種研修会等を通じて、「賃貸住宅管理業の登録制度(国交省告示)」の普及 お よび (一社)全国賃貸不動産管理業協会への加入促進並びに同協会の商品紹介に務めた。 (5)会員に対する業務指導(事務所・業務の自主点検の推進)共 「取引台帳」や「犯罪収益移転防止法の取引記録」などの保存期間等について、自主点 検を推進した。 「無免許事業者との“取引の禁止”」や「従業者証明書の携帯の徹底」についても、例 年通り、会報を通じて会員に周知した。 (6)協会 HP の充実運営(情報提供委員会との共同事業 ) 公・共 情報の迅速かつ適正な公開に務めた。新支部体制への移行にともない、昨年度、東部と 西部支部が HP を開設したのに続き、27 年度は、中部支部が HP を立ち上げた。 (7)会報「宅建しずおか」「宅建本部通信」の定期発行及び「Web 宅 建 だ よ り」の随時発信 公・共 ①「宅建しずおか」と「宅建本部通信」を、隔月発行した。 ②急を要する伝達事項や重要な情報については、 「Web 宅建だより」を利用して、加入会 員に広報した。(年度 34 回発信)。 ③新入会者には Web 加入を半ば義務化し、既存会員には Web 宅建だよりの「量」と「クオ リティ」の高さを PR することで、加入を促進した。 (8)開業相談への対応(開業セミナーの実施)等 公・共 平成 27 年度は、主に西部支部で精力的に開業セミナー(相談)を開催した(年度7回)。 開業相談に応対するため、開業マニュアルの改訂版を作成した他、開業事務マニュアル を新規に作成した。 (9)「宅地建物取引士法定講習会」「静岡県指定講習会」「初級実務研修会」「支部実務研修 会」等、各種研修会の開催 公 ①宅地建物取引士法定講習会(東部・中部・西部3会場で開催) 年度 16 回開催した講習会に、1,601 名が県内外から受講した。 平成 27 年4月1日の改正業法施行にともない、今年度から、新たな講習科目(取引士 の使命と役割)が加わり、40 分間、講習時間がのびた(県下3会場で開催) 。 ②静岡県指定講習会(取引士登録をしていない代表者を対象とした講習) 年度4回開催した講習会に、118 名が受講した(静岡県不動産会館で開催) 。 ③初級実務研修会(新入会者及び代表者変更のあった会員が受講対象) 年度4回開催した講習会に、92 名が受講した(静岡県不動産会館で開催) 。 ④支部(支所)単位で実施した研修会 支部単位で開催した研修会は、次頁通り。なお、今年度の支部統一研修会は、「民法債 権法の改正」を科目に取り上げた(講師:全宅連顧問弁護士 柴田龍太郎先生 )。 【平成 27 年度 研修会出席社(会員)数・参加者数】 開催日 支部/支所 出席社数 参加人数 1 6月3日 中遠 55 69 研修内容 2 6月15日 静岡 101 124 3 6月24日 清水 47 54 4 7月9日 浜松 197 280 5 7月24日 しだはい 13 16 ◇人口減少に伴う空家対策と空家バンク制度(島田地区) 6 7月28日 しだはい 24 36 ◇特措法施行にともなう「特定空家」対策について(焼津地区) 7 7月28日 しだはい 11 13 ◇人口減少にともなう空家対策と土地利用の注意点(はいなん地区) 8 7月31日 しだはい 21 30 ◇人口減少に伴う空家対策と空家バンク制度(藤枝地区) 9 8月27日 西部 183 258 ◇屋外広告物のルールについて ◇市街化調整区域における開発許可制度の運用基準の一部改正について 10 8月28日 富士 62 69 ◇本部HP「全宅連契約書式集・価格査定マニュアル等」の活用方法について 11 9月2日 東部 84 103 ◇宅地建物取引士に求められるコンプライアンス、マイナンバー制度 12 9月25日 西部 188 295 ◇民法改正について 13 10月6日 静岡 92 104 ◇全宅連研修パック 一歩先行く建築知識のポイント ◇狭あい道路拡幅整備事業の説明 14 11月6日 東部 44 49 ◇沼津市役所からのお知らせ ◇落語で学ぶ 相続・遺言・後見 15 11月16日 しだはい 73 97 ◇重要事項説明書法令制限のツボ ◇マイナンバー制度について 16 11月19日 清水 57 69 ◇マイナンバーについて ◇不動産取引の公正競争規約について 17 12月7日 三島 55 68 ◇全宅連研修パック 判例で学ぶ!瑕疵担保責任(27年度版) ◇本部HP内、会員ページの利用促進(契約書式集や価格査定マニュアル活用法) 18 12月11日 西部 160 887 ◇東国原英夫氏 講演会「どげんかせんといかん、地域の活性化!」 19 12月16日 静岡 92 105 ◇全宅連研修パック 住宅地盤の調査・解析について ◇売買仲介実務 トラブル解決・未然防止 20 1月20日 伊豆 47 50 ◇事例から学ぶ重要事項説明書作成の留意点 ◇危険ドラッグ販売防止に係る講習 ◇空き家問題の実態と解決のための処方箋 ◇平成27年度 不動産に関する税のポイント ◇最近の税を取りまく環境~マイナンバー制度やふるさと納税など~ ◇反社会的勢力排除条項と対応(研修パック) ◇全宅住宅ローン フラット35の取り扱い説明 ◇空き家問題の実態と解決のための処方箋 21 2月3日 東部 (伊豆) 37 40 ◇知らなきゃ危ない!民法改正と同改正が不動産取引に与える影響Q&A 22 2月4日 中部 (清水) 46 54 ◇知らなきゃ危ない!民法改正と同改正が不動産取引に与える影響Q&A 23 2月8日 静岡 84 97 ◇危険ドラッグ販売防止について ◇知らなきゃ危ない!民法改正と同改正が不動産取引に与える影響Q&A 24 2月10日 東部 (沼津) 75 78 ◇知らなきゃ危ない!民法改正と同改正が不動産取引に与える影響Q&A 25 2月16日 東部 (富士) 46 58 ◇薬物乱用・危険ドラッグについて ◇知らなきゃ危ない!民法改正と同改正が不動産取引に与える影響Q&A 26 2月22日 中部 ( しだはい ) 86 126 ◇知らなきゃ危ない!民法改正と同改正が不動産取引に与える影響Q&A 27 3月11日 沼津 45 52 ◇薬物乱用・危険ドラッグについて ◇なぜ、誰のために重説・契約書を作るのか~護身術としての重説・契約書とは ◇全宅連マニュアル 記入の仕方 28 3月23日 東部 71 91 ◇不動産売買トラブル防止対策 (10)全宅連「不動産キャリアパーソン講座」の受講促進 公・共 ①受講案内・受講促進 平成 27 年4月1日施行の改正業法の中に、 「宅建業者は従業者に対して、その業務を 適正に実施させるため、必要な教育を行うよう努める」旨の規定が盛り込まれた。その ため、キャリアパーソン講座を教育研修ツールの一つとしていただくため、主に、従業 者 10 名以上の会員を中心に案内をした。その他、会報を通じて、定期的に同講座の周知 に務めた。 ②書面による修了試験の実施 同講座の終了試験は、本来、パソコンで行うことになっているが、パソコンに不慣れ な方もいることから、東部と西部支部の協力を得て、書面による修了試験を実施した。 ③平成 27 年度 当協会が受付けた申込実績等 受講申込者:159 名(対前年度 45 名増) 。 この数字は、47 都道府県協会の中で 10 番目に多い値であるが、会員数に応じた目標値 に対する達成率では 28 番目であった。修了試験まで受けた受講申込者の割合は、51.1% と、全国的に見ても高い値である。 (11)その他、所管事項 ①「静岡県不動産コンサルティング協議会」の運営 ②東海不動産公正取引協議会(静岡地区調査指導委員会)事業への協力 中部支部・清水支所において、公取協からの依頼に基づき、「広告規約の普及に関する 研修会」を開催した。 ③地価調査資料など不動産取引に関する書籍の紹介 2.情報提供委員会 所管事業[公2等] (1)公共用地代替地媒介業務制度等の推進と適正処理 公 ①公共用地代替地媒介業務 平成 27 年度も、中日本高速㈱(旧道路公団)から、御殿場市・小山町方面の代替地情 報提供依頼が多くあったが、成約に結びついた件数は、すべて合わせて2件のみであっ た。情報提供依頼件数及び成約実績は、次頁の通り。 ②焼津市南部土地区画整理組合(焼津市)保留地の媒介業務協定の締結 平成 27 年6月1日、同組合と「保留地の売買の媒介業務に関する協定」を締結し、早 速、1件の成約があった。 ▼年度別 公共用地代替地媒介業務実績 年度 ①国交省 H3.8.20 施行 国 ・ 県 ・ 中 日 本 高 速 ②静岡県 H2.4.2 施行 H3.12.16 施行 ③県開発公社 H5.9.1 施行 依頼数 提供数 成約数 依頼数 提供数 成約数 成約数 市 ・ 町 成 約 件 数 提供数 成約数 ①富士市 ②富士宮市 ③環境事業団 ④清水土地開発公社 ⑤静岡市 ⑥藤枝市 ⑦金谷町 21~25 31 40 20 171 212 134 4 4 4 85 162 58 291 418 216 17 13 3 6 2 76 94 60 0 0 0 1 1 0 80 101 62 2 0 0 0 0 0 16 23 8 11 13 8 0 0 0 0 0 1 28 37 17 0 0 0 0 2 0 27 26 0 0 1 1 1 0 2 0 7 1 0 ⑩竜洋町 0 1 0 0 75 15 43 4 1 34 0 6 9 6 ⑪菊川市 ⑫浜松市 ⑬浜松土地開発公社 ⑭浜北市 0 0 1 1 0 1 1 1 0 0 0 7 13 1 9 15 2 0 0 0 0 0 0 計 1 ⑨磐田市 0 0 0 0 0 0 0 0 0 28 8 1 28 8 1 0 0 0 0 1 0 累 0 26 28 16 13 8 ⑧榛原町 ※ 実 績 が あ っ た 市 町 の み 16~20 1 0 0 提供数 依頼数 11~15 0 3 成約数 H8.7.1 施行 6~10 18 32 17 212 326 192 4 4 4 189 254 180 423 616 393 5 1 13 0 0 2 提供数 依頼数 計 7 15 3 19 13 13 依頼数 ④中日本高速 (旧道路公団) 合 2~5 ※情報提供及び特定実績があった市町との協定のみ 76 117 50 490 659 408 8 8 8 310 438 241 885 1,223 707 37 22 13 1 6 2 0 8 1 0 11 0 0 2 0 0 0 0 1 165 19 21 市町成約合計 24 137 79 43 13 3 0 299 総成約数 40 353 472 105 30 4 2 1,006 ※上記表には、特殊案件として実施した国交省の「新天拡幅事業(特定 58 件) 」と、静岡県「空港建設事業(特定 55 件) 」に係る代替地媒介業務実績は、含まれていない。 ③代替地媒介業務協定等の媒介報酬額の見直し要望(消費税・別税) 現協定のほとんどが消費税込みの媒介報酬となっている。消費税3%、5%、8%、 この先10%に上がる見込みであるが、消費税が上がると、実質的な媒介手数料が減額さ れることになることから、税別の媒介報酬としていただくよう要望を行っている。 今年度は、焼津市南部土地区画整理組合と、静岡市との代替地媒介業務協定で、消費 税別の媒介報酬となった(なる見込みである)※前者はすでに税別の報酬額、後者は平成 28 年4 月 12 日頃税別になる見込み。また、静岡市との協定では、国交省告示の媒介報酬額(上限) とほぼ同様の報酬額に見直される見込みでもある。 次年度は、消費税転嫁対策特別措置法が施行されていることもあり、協定締結先 (国、県・中日本高速・市町)に、本格的に、報酬額の見直しを要望したい。 (2)取引知識の啓蒙(各地区統一科目の研修会の開催)公 ※人材育成委員会事業を参照。 (3)住まい博住宅展への協力 公 静岡県住宅振興協議会、静岡新聞社からの要請に基づいて、平成 27 年 9 月 19 日~21 日 に開催された「静岡県住まい博住宅展」と、平成 28 年1月 16 日・17 日に開催された浜松 「住まい博住宅展」の相談ブースに、中部・西部 両支部の協力を得て、相談員を派遣した。 (4)「不動産 BOX 静岡」を通じた情報発信 公・共 ①「不動産 BOX 静岡」登録物件のサイト間連動 「不動産 BOX 静岡」登録物件が、他のサイト(中部レインズ・全宅連ハトマークサイ ト等)でも情報公開されるよう、各サイトとの連動システム(サイト間の異なる情報項 目を同期させるための手当て)を運用した。 ②“B to B”機能の追加 「不動産 BOX 静岡」の連動先サイト「全宅連ハトマークサイト」が、 “B to B” (レイ ンズなどと同様、業者間情報網のこと)機能を追加したため、「不動産 BOX 静岡」も同様 の機能を追加した。 ③ステータス機能の追加 国交省の要請に基づいて、中部圏不動産流通機構がステータス管理機能を追加したこ とから、 「不動産 BOX 静岡」も同様の機能を追加した。 【ステータス表示(機能)とは】 ※ステータス表示とは、レインズ登録物件の取引物件情報の状態を表す項目で、売り物件の「専任」 または「専属専任」媒介契約物件に対して、物件情報項目に「取引状況」を追加した。「取引状況」 は、入力必須項目で、次のア~ウを選択する。 ア 公開中・・・・・・・・・・・・客付業者から案内等が受けられる状態のときに設定 イ 書面による購入申込みあり・・・客付業者等から書面による購入申込みを受けた状態のときに 設定 ウ 売主都合で一時紹介停止中・・・売主の事情により一時的に物件を紹介できないときに設定 (5)中部レインズの利用促進と媒介契約制度の周知 公・共 ①「不動産 BOX 静岡」登録物件のデータ転送によるアクセスが依然多い中、会員からの 直接アクセス数も増えている。 平成 25 年度末の IP 型会員数 1,613 会員 54.9%〔 81 会員 増〕 平成 26 年度末の 〃 1,665 会員 57.9%〔 52 会員 増〕 平成 27 年度末の 〃 1,732 会員 61.0%〔 67 会員 増〕 平成 25 年度 404,730 件〔 32,816 件 増〕 総アクセス件数 平成 26 年度 〃 745,176 件〔341,000 件 増〕 平成 27 年度 〃 801,590 件〔 56,414 件 増〕 ※上記数値は、中部レインズ発行の統計資料より ②宅建業法上、専属専任及び専任媒介契約を締結したときは、レインズへの登録義務が 課せられていることから、初級実務研修会をはじめ各種研修会で、その周知を行った。 (6)取引価格データの収集・集積および 公開、成約報告の促進 公 ①宅建業法第 34 条の2第2項により、売買・交換の媒介に際しては、売買すべき価額 (売買の媒介の場合)や、物件の評価額(交換の媒介の場合)を、媒介契約書の主要な 内容の一つとして、書面に記載しなければならないことになっている。さらに、仲介業 者がこれらの価額について意見を述べる際には、その根拠を明らかにしなければならな い。不動産の値付け根拠の一つとしていただくため、27 年度も、成約事例を収集し、会 員ページに掲載した(平成 27 年度の成約事例報告件数は 645 件) 。 ②成約事例提供会員の中から、抽選で 200 会員に「ギフト券(1万円相当)」を贈呈した。 (7)宅建ローン事業の推進 公・共 ①会報及び初級実務研修会をはじめ各種研修会で、宅建ローン制度の会員周知に務めた。 〈主な提携金融機関:労金・磐信・三信・静信〉 ②例年通り、宅建ローン「特別キャンペーン」を実施し、宅建ローン融資斡旋会員の中 から抽選で、20 会員に5万円相当の「ギフト券」を贈呈した。 (8)「協会標準地価格」 「標準的建築費」 「既存マンション基準価格」の見直し及び会員ペー ジへの掲載 公 上記(6)と同様、不動産の値付け根拠の一つとしていただくため、協会は、「土地」 「中古住宅」「中古マンション」の価格査定計算書を作成している。その基礎データとなる 「標準的建築費」 、「既存マンション基準価格(918 箇所) 」を6月1日時点で、「協会標準地 価格(4,325 地点) 」を 10 月 1 日時点で、それぞれ見直した。 ●1㎡当たりの標準的建築費の推移 ※外構工事費は含まない。 〔単位:円〕 地区 平成 27 年度 平成 26 年度 平成 25 年度 平成 24 年度 下田・伊東・熱海 162,140 156,090 160,022 160,325 東部 158,812 157,300 153,367 149,737 中部 161,232 156,997 154,275 151,250 西部 156,997 154,275 152,460 147,922 (9)価格査定マニュアルの普及と査定手法の研究 共 価格査定計算書を利用している会員からの意見をもとに、価格査定マニュアルの見直し の検討・研究を行った。 (10)(公社)静岡県不動産鑑定士協会との共同事業の実施 公 静岡県不動産市況 DI 調査を、4月(基準日)と 10 月(基準日)に行った。宅建協会が地 価動向調査を、不動産鑑定士協会がその分析と資料作成を担当した。 (11)「手付金保証業務」 「手付金等保管業務」の会員周知 共 手付金保証制度、手付金等保管業務制度(宅建業法第 41 条の2)については、初級実務 研修会等を通じて会員周知に務めたが、利用はなかった。 (12)㈱静岡宅建サポートセンター及び静岡不動産流通活性化協議会事業への協力 共 国(国交省)は、既存建物のストック活用、空き家(空き地含む)の有効活用を図るた め、国の指定機関と連携して、中古住宅の流通促進策、特に、中古住宅を安心・安全に流 通させるため、建物インスペクション(住宅診断)の普及に力を注いでいる。静岡県にあ っては、当協会がイニシアティブをとって運営する静岡不動産流通活性化協議会が指定機 関になっている。活性化協は、静岡県・市・町・不動産関連業種団体の担当者を一同に集 め、官民一体となってこの課題に取り組んでいるが、協会はこれに全面的に協力した。 三島市のモデル住宅団地の調査・研究では、東部支部(主に三島支所)がこれに協力し た。 以下、協会が広報等を通じて協力したサポートセンター及び活性化協議会事業・制度。 ①全宅住宅ローン「フラット 35」 ②損害保険(特に火災保険制度)〔富士火災海上保険㈱〕 ③中古住宅の流通促進事業、付加価値物件情報サイト等〔静岡不動産流通活性化協議会〕 ④賃貸入居者向けの家財保険〔㈱宅建ファミリー共済〕 ⑤家賃保証(連帯保証人の代行)〔㈱リクルートフォレントインシュア、日本賃貸保証㈱、 アークシステムテクノロジーズ㈱〕 ⑥夜間・休日緊急クレーム対応等のセキュリティ・サービス〔㈱TOKAI〕 ⑦地盤の調査(グリーンテスト)・保証、土壌汚染調査〔UGR コーポレーション㈱〕 ⑧住宅瑕疵保険〔日本住宅保証検査機構 JIO〕 ⑨ブロードバンド設備斡旋サービス〔㈱TOKAI〕 ⑩引越取次サービス〔アーク引越センター㈱〕 (13)税務当局に対する協力と関係強化 公・共 ①税務当局への協力 税務当局からの要請に基づいて、「税制改正パンフ」や「タックスアンサー・サービ ス・パンフ」などを、会員及び一般消費者に配布した。 ②税務当局との関係強化 東海税務協力会(国税庁との協議機関)を通じて、国税庁との関係強化に務めた。 ③国税庁・精通者土地評価 受託業務の適正実施(路線価を決定する上での参考価格) 土地評価業務を受託した地区(市・町・区) 東部支部管内:伊東市、三島市、富士市、御殿場市 中部支部管内:静岡市清水区、静岡市駿河区、焼津市、藤枝市、島田市、牧之原市、 榛原郡吉田町、榛原郡川根本町 西部支部管内:掛川市、磐田市、浜松市北区 (14)その他、所管事業 公・共 ①(一社)全国賃貸不動産管理業協会静岡支部の運営協力 支部としての事業及び財務運営はもとより、全宅管理からの要請にもとづき、全国一 斉・統一研修会の開催などに協力した。 3.地域活性化委員会 所管事業[公3等] (1)暴力追放運動の推進(宅建協会 暴力追放推進協議会の運営)公 ①「静岡県暴力団排除条例」の会員周知に務めるとともに、 『反社会的勢力データベー ス』の運用を行った(協会 HP からの照会) 。27 年度は、延べ 339 会員からの照会に応 じ、それに応えた。 照会数(前年度比較) 暴力団等反社的勢力 特定者数 平成 25 年度 261 件 8件 平成 26 年度 289 件(対前度年 28 件増) 8件 平成 27 年度 339 件(対前年度 53 件増) 11 件 ②平成27年10月27日、警察本部と焼津市が共催した「第33回静岡県暴力追放・銃器根絶 県民大会」に、中部支部・しだはい支所の協力を得て参加協力した。 ③中部支部では、静岡市・焼津市・島田市の「暴力追放まちづくり市民大会」及び「静 岡県薬物濫用防止県民大会」に、支部として参加協力した。 (2)「レディス部会」 「青年部会」「協会及び宅建業の将来のあり方についての検討ワーキン グ」の活動 公・共 ①本部・レディス部会主催の講演会の開催 平成 27 年 11 月6日、浜松市花みどり振興財団理事長・樹木医 塚本こなみ先生を講師 に迎え、 「人・街・くらしに緑の潤いを」と題した講演会を開催した。講演では、植物を 守り・育てていくことの大切さや、栃木県・あしかがフラワーパーク、浜松市フラワー パークを、赤字から黒字に転換させた氏の経営戦略、苦労話など、参考になる話しが聴 けた。(52 名が聴講)。 ②中部支部・静岡支所レディス部会・青年部主催の講演会の開催(日時と題目) 平成 27 年5月 18 日、題目「アロマの効果を学び日常生活に役立てる」 平成 27 年8月 25 日、題目「男女共同参画について(だれもが生き生きと暮らせる社会 へ)」 ③西部支部・レディス部会主催の研修会の開催(日時と題目) 平成 27 年6月 15 日、題目「ビジネスシーンにも生かせる好感度アップのパーソナルカ ラ-について」 (講師:カラーアナリスト小出惠美子氏) ④本部「協会及び宅建業の将来のあり方についての検討ワーキング・グループ」での検 討・研究事項 人口の減少、少子高齢化、人口の流出(静岡県から県外へ) 、大手家電メーカーなどの 業界進出などにより、中小零細企業の業環境は、ますます厳しさを増している。そんな 現状を踏まえ、宅建業の近未来予想図を描き、会員と協会のあり方などを研究・検討し た。 ⑤その他 各支部のレディス部会、成年部会々員が中心となって、「エコキャップ回収活動」「環 境美化活動」を、県下各地で行った。 (3)行政への協力と要望 公・共 ①行政が行う事業への協力 公 行政機関からの要請に基づき、本部・支部において協力を行った(主な事項は次の通 り) 。 ア 災害時借上げ型応急住宅登録制度(静岡県が行う事業) イ かけこみ 110 番の家の推進(静岡県が行う事業) ウ 防犯まちづくり運動の推進(静岡県が行う事業) エ 静岡県職員向け賃貸住宅の情報提供(静岡県が行う事業) オ 空き家対策及び移住定住促進事業(市町が主体となって行う事業) カ 公売情報(国・県・市町が行う事業) キ 市町主催の審議会への協力・参画(東部支部・沼津支所:沼津市都市計画審議会、 西部支部・中遠支所:掛川市生涯学習土地審議会及び菊川市社会福祉協議会) 【平成 27 年度 空き家の物件調査と成約実績】 支部 協定の名称 調査件数 成約件数 西部支部 浜松市との「中山間地域 空き家バンク協定」 1 1 西部支部 掛川市との「中山間地域 空き家バンク協定」 6 4 【平成 27 年度 空き家対策及び移住定住促進等に係る県内自治体との協定締結状況】平成 28 年 4 月 8 日 現在 締 結 日 自治体名 協定の名称 平成 27 年 4 月 20 日 静岡県 静岡県への移住・定住及び空き家等対策の促進に関する協定書 平成 28 年 1 月 18 日 牧之原市 牧之原市移住定住促進空き家・空き地バンク事業に関する協定書 平成 28 年 3 月 2 日 三島市 三島市への移住・定住及び既存住宅流通の促進に係る協定書 平成 28 年 3 月 11 日 富士宮市 富士宮市への移住・定住及び空き家等対策の促進に関する協定書 平成 28 年 3 月 28 日 湖西市 湖西市空き家バンクの運営に関する協定書 平成 28 年 4 月 8 日 富士市 富士市への移住・定住の促進に関する協定書 (未定) 掛川市 (協議中) (未定) 磐田市 (協議中) ②(一財)静岡県建築住宅まちづくりセンターあんしん建物相談室「ミーナ葵」空き家相 談への対応 平成 27 年 12 月 15 日、 「空き家に関する相談窓口」がミーナ葵(静岡市葵区)に開設さ れたが、宅建協会と全日協会が二次的な相談窓口となるため、両団体間で相談応対の割 り振りを協議した(宅建7対全日3)。 当協会が受けつける相談は、物件の所在地を管轄する支部で応じることとした。 ②宅建顧問県議団を通じた要望活動 共 不動産取引に関する県民の声、会員業者の要望を県行政へ届けるため、宅建顧問県議 団を通じて、各種要望を行った。※要望とその結果については、政連・年次大会議案書を参照。 (4)社会福祉・奉仕活動の推進 公 ①献血活動の実施と骨髄バンク・ドナー登録の推進(支部・支所単位) 例年通り、支部・支所単位で「献血」と「骨髄バンク・ドナー登録」を推進した。今 年度の献血協力者は 1,184 名、ドナー登録協力者は8名であった。 (詳細は下表の通り) ② 環境美化活動(清掃活動) 下表の通り、各支部・支所で実施した。 【平成 27 年度 献血活動及び環境美化活動】 支部支所 下田支所 伊豆支所 熱海地区 三島支所 沼津支所 富士支所 献血活動 環境美化活動 日 協力 者数 ドナー 登録数 1/26 79 6/27 62 10/14 70 6/27 82 2/6 82 5/21 74 6/4 御殿場駅周辺清掃 5/28 107 11/8 沼津千本浜清掃 8/27 26 11/10 10/15 93 10/23 68 10/1 62 10/10 59 日 4/19 9/27 12/16 内 松川おそうじ大作戦 白滝公園の清掃 裾野駅前周辺清掃 容 清水支所 静岡支所 しだはい支所 中遠支所 浜松支所 10/16 52 9/20 70 2/14 53 2/23 23 3/15 28 6/6 55 5/16 39 合計 8 1/22 11/28 3/6 1,184 葵区鷹匠周辺 清掃活動 いのちを守る緑の防潮堤運動 8 ③寄託・協賛・支援 ア 本部事業 平成 27 年5月 30 日開催の 27 年度定時総会において、 「静岡県知的障がい者サッカ ー連盟(10 万円) 」 「SBS 愛の都市訪問(15 万円) 」「身障者野球連盟(10 万円)」 「 (公財)日本盲導犬協会(10 万円)」に、それぞれ寄託金(協賛金)を贈った他、平 成 27 年7月4・5日御殿場市で開催された「第 12 回ドリームカップ(身体障害者 野球大会) 」と、平成 28 年2月 13・14 日藤枝市で開催された「第1回全国知的障害 者特別支援学校高等部交流サッカー大会」の運営に協力した。 イ 支部事業 西部支部では、盲導犬育成募金活動を行い、日本盲導犬協会に寄付を行った。 ④エコキャップの回収活動 エコキャップの回収もとである「エコキャップ推進協会」は、収益金をポリオワクチ ンの購入費以外に使途していた事実が判明し、問題となったが、慈善事業に使途されて いたことが確認されたため、当協会は、引き続き、エコキャップの回収に協力していく こととした。 今年度、東部支部は 162,790 個(伊豆支所 27,000 個、三島支所 80,000 個・沼津支所 39,565 個、富士支所 16,233 個)のエコキャップを回収し、推進協会に送った。 ⑤植林地・保全活動 平成 27 年 10 月 27 日、中部支部・清水支所は、青年部会のメンバーと支所役員、計 13 名が三保の松原の下草刈りを行った。 ⑥いのちを守る緑の防潮堤運動 平成 27 年 11 月 28 日と平成 28 年3月6日、西部支部は、東日本大震災を機にはじめた 「いのちを守る緑の防潮堤運動」に参画し、植樹活動を行った(場所:米津海岸防潮堤 陸側、他の参加者:地元の自治会・小学生)。 ⑦青少年健全育成事業 ア 「住生活副読本」の配付 宅地建物取引士資格試験会場を借用している大学・高校に、 「住生活副読本」を配 付した(高校-7校、大学・専門学校1校、児童養護学校-4校 合計 2,860 冊)。 イ たっけんカップ 第 10 回 U-12 トレセン8人制サッカー大会への協賛 平成 27 年9月6日、青少年健全育成事業(公益事業)の一つとして、静岡市で開催 された上記大会に特別協賛した。 (5)「無料月例法律相談」 「定例相談」等の実施 公 ①協会本部 静岡県不動産会館において、「無料月例法律相談」 「定例相談(常設 県民相談室) 」を 実施した。※詳細は、保証協会「定時総会議案書」を参照。 ②支部・支所 月例・定例無料相談 支部・支所 年度開催回数 備 考 東部・三島支所 11 回 東部・沼津支所 11 回 実施している。 東部・富士支所 6回 (相談者→支部・支所→相談員→相談者) 西部支部 月例・12 回 西部支部 定例・毎週1回 (6)支部相談所との連携強化 その他、各支部・支所単位で常設相談を 公 ①苦情申出の受付と処理の円滑化を図るため、本部と支部・支所間の連携強化に務めた。 ②支部相談所責任者研修会の開催状況 平成 27 年 10 月7日 協会本部で開催 平成 28 年3月7日 協会本部で開催 ③相談業務の基本的な対応と処理方法を学ぶための研修会の開催状況(相談員及び支 部・支所役員が対象) 平成 27 年9月 29 日 東部支部 下田・伊豆支所 合同で開催 平成 27 年 10 月 23 日 中部支部・清水支所で開催 平成 27 年 11 月 24 日 中部支部・静岡支所で開催 (7)公的機関が主催する「市民相談室」への相談員派遣の推進 公 「協会の認知度」向上のため及び「消費者保護」のために、公的機関(市・町など)が主 催する『市民相談室』に相談員を派遣した。 支部・支所 東部・伊豆支所 派遣先市町の市民相談室等 伊東市役所 相談会実施回数 4 東部・伊豆支所 熱海市役所 3 東部・三島支所 三島市役所(12) 、五業団体相談会(1) 13 東部・沼津支所 沼津市役所 10 東部・沼津支所 裾野市役所 6 東部・富士支所 富士市役所 12 中部・清水支所 静岡市役所・清水区役所 23 中部・静岡支所 静岡市役所・葵区役所 12 中部・静岡支所 静岡市役所・駿河区役所 11 中部・静岡支所 まちづくりセンター「ミーナ葵」 12 中部・しだはい支所 島田市役所 12 西部・中遠支所 専門事業者団体「合同相談会」 3 まちづくりセンターSBS 展示場 12 本部 (8)宅建業法所管課との情報交換と連携 共 行政機関の後押し(指導等)が、トラブルの解決につながることも少なくないことから、 同課との連携強化に務めた。 (9)その他、所管事業 公・共 ①日本司法支援センター(法テラス)との相互連携 法テラスと当協会は、相談者の経済的事情などを考慮し、相談窓口の割り振りを行っ ている。今年度も提携に基づいて適正な処理に務めた。 ②生活困窮者及び知的障がい者の「入居」 「自立」支援(協力) 東部支部・沼津支所は、沼津市障がい者自立支援協議会“地域移行専門部会”に参画 し、障がい者の自立支援策の検討を行った(年度2回開催) 。 中部支部・しだはい支所は、行政機関と連携し、生活困窮者の入居を支援した他、障 害者差別解消法に基づいて、地元行政との障害者支援ネットワークづくりに参画した。 ③「事件だより」の発行 担当役員等の体験談等を踏まえた「事件だより」を、年度1回発行した。 4.総務財政委員会 所管事業[共益] (1)公益社団法人としての適正運営等 公益社団法人は、 「公益事業比率を 50%以上にしなければならない」、 「一定額以上の遊休 財産を保有しない」 、「公益事業を新たに新設する場合は、公益認定等委員会から事前承認 を受けなければならない」 、「次期の事業計画・収支予算の事前報告」等、一般社団法人等 に比べ、多くの事業及び財務上の制約がある。これらの要件を適正にクリアーしていくた め、チェック体制の強化に務めた。 (2)財務基盤“確立”についての検討 財務シミュレーションを策定し、近未来の協会の財務運営、会費の見直し等についての 検討を行った。(具体的な検討は、正副会長会、会務運営協議会で協議) (3)「支部諸規程細則」等の制定・改正〈検討・協議〉 ①平成 27 年 10 月にマイナンバー制度が施行され、平成 28 年1月1日に制度利用が始ま った。これに先駆け、「特定個人情報取扱規程」を新設した他、職員が職務上、税務・社 会保険事務を行うに際して、マイナンバーを把握しなければならないことから、その取 扱規定を「事務局職員就業規則」に盛り込んだ。 ②完全な3支部体制への移行を踏まえ、支部の役員選出数(監査役は別途)の上限を、 次の通り申し合わせた(支部規程は改正しない) 。 東部 50 名、中部 40 名、西部 43 名。 ③従業者賦課金対象者数の上限設定 従業者賦課金対象者数の上限を設けている支部と、そうでない支部があったことから、 運用上、上限を設けていた支部にあわせることにした(定款施行細則は改正しない) 。 なお、従業者賦課金対象従業者の届出要件が統一されていないなど、他にも会費徴収 に関する課題があることから、次年度、本格的に協議を行う。 (4)入会促進活動の推進 ①開業予定者及び免許申請者に対して、迅速かつ適格な入会促進に務めた。 ②当協会独自の差別化事業を中心に、新聞紙面、協会 HP、小冊子などを通じて、その PR を行った。 【年度別 入退会者(正・準・賛助)の状況】 ( )内は前年比較 対前年度比較:▲は悪い傾向 入会者数 退会者数 期末会員数 平成 23 年度 81 146 3,015 平成 24 年度 69(▲12) 122(24) 2,962(▲53) 平成 25 年度 72(3) 112(10) 2,922(▲40) 平成 26 年度 65(▲8) 111(1) 2,876(▲46) 平成 27 年度 71(6) 104(▲3) 2,843(▲33) (5)会員データのネット掲載 協会 HP 内「会員データリアル検索システム」を運用した。 (6)全宅連版の各種契約書式の推奨等 全宅連版の契約書式の推奨に務めた。 また、当協会モデル契約書式については、利用会員各位からのご意見・ご要望に基づい て、適宜、改良を行うなど、その充実に務めた。 (7)「宅建互助会」の適正運営 ①互助会の給付実績 平成 27 年度の給付実績は、次表の通り。 ②互助会廃止に向けて 公益社団法人として互助会を運営するのは、財務上の足かせになる面があることから、 廃止する方向で検討を進めた。顧問会計士の指導のもと、次年度は、静岡県と事前調整 を行った上で、廃止案を理事会に上程する。 【平成27年度 互助会給付金実績】 給付基準 弔慰金の部 ①加入者弔慰金 20件 1,630,000円 ②配偶者弔慰金 給付基準額 件数 互助会加入 5年未満 50,000円 1件 互助会加入 5年以上 100,000円 15件 互助会加入 5年未満 10,000円 0件 互助会加入 5年以上 20,000円 4件 見舞金の部 ①2週間以上の療養または休業 15,000円 3件 14件 ②1ヶ月以上の療養または休業 30,000円 11件 ③災害見舞金(※正副会長会で審査) 20,000円 0件 退会慰労金の部 ①互助会加入 5年以上10年未満 15,000円 19件 99件 ②互助会加入 10年以上15年未満 30,000円 19件 3,905,000円 ③互助会加入 15年以上 50,000円 61件 375,000円 給付金合計 133件 5,910,000円 (8)協会事業の対外 PR 「新聞」 「テレビ CM(箱根駅伝の時間帯)」 「協会 HP」などを通じて、協会が行う公益事 業(「不動産無料法律相談」 「不動産 BOX 静岡」 「社会福祉・奉仕事業」)等の PR に務めた。 なお、新聞告知広告については、掲載媒体及び掲載回数の見直しを行った。次年度は、 インターネット・ポータルサイトでの広告を検討することとした。 (9)会員業態調査の実施 会員の現況を把握するため、また会員の意見を協会運営に反映するため、会員の業態調 査を実施したが、回収率が 18%と低く、会員の業態把握までには至らなかった。しかし 『不動産業界発展のため、法律改正等も含め、国や地方行政に期待することはありかす か?』、 『協会に是非やって欲しいと思うことは何か?』の問いに対しては、250 件を超す貴 重なご意見を頂いた。 (10)その他、所管事業 事業計画に基づいて、下記継続事業・事務を行った。 ①コンビニ収納による会費の本部一括徴収(継続事業・事務) ②「会計帳票検査」及び「事務局職員の業務検査」の実施(継続事業) ③「宅建業者賠償責任保険」及び「宅地建物取引士賠償責任保険」への加入促進(継続事業) 宅建業者賠償責任保険 平成 27 年度末の加入者総数: 宅地建物取引士賠償責任保険 〃 212 社 :1,886 名 ④契約書式、免許申請様式等、物品の代引発送(継続事業・事務) ⑤宅建業の免許や宅地建物取引士証の免許更新申請書類の記載方法の指導(支部・支所 (継続事業) ⑥ハトマーク宅建士バッジの販売協力(新規事業・サポートセンターへ販売委託) ⑦「全宅連インターンシップ制度」への協力(新規事業) 常葉大学が新たに加盟したことから、全宅連の要請にもとづき、研修生の受入先企業 を紹介した。 ⑧全宅連厚生年金基金 新制度への移行に伴う対応(新規検討事項) 当協会は、新制度に移行しない旨を決議した。 ⑨賦課金対象従業者への「新・ハトマークバッジ」無償支給(新規事業) シンボルマークの広告にもなり得るため無償支給することとした。 5.その他 (1)会務運営協議会での検討事項 事業計画に基づき、次の事項について検討を行った。 ①理事会提出議案 ②中長期財務シミュレーションをもとに、財務運営の健全化についての検討(総務財政 委員会所管事項) ③互助会制度のあり方(廃止・継続・委託等)の検討(総務財政委員会所管事項) ④完全な3支部体制への移行時期についての検討 平成 26 年度に3支部(10 支所)体制への移行を決議したが、当面の間、現行体制を維 持することとした。支部・支所の諸事情を踏まえ、移行時期について検討した。 (2)平成 27 年度 3団体(労金・県建築士会・宅建協会)親善サッカー大会の開催 平成 27 年 11 月 15 日、不動産関連団体との友好を深めるため、また会員の業務推進を図 るため、前年度に引き続き、3団体親善サッカー大会を、裾野市・御殿場市の時の栖で開 催した。