Comments
Description
Transcript
旅の行程
のんびりゆったり路線バスの旅 「紅葉の南信州 遠山郷へ」 ■番組概要 旅の舞台は南信州。旅人は俳優・松田悟志。飯田市を出発して喬木村へ、さらに山あいの里 「遠山郷」まで路線バスでゆく。山里の冬じたくの風景を訪ねる旅。 晩秋の南信州は、収穫の最盛期を迎えたりんごの甘い匂いに包まれる。標高 1000m の斜面 にある山里「下栗」では、農家の人たちが収穫した大豆やエゴマを、手仕事で加工する作業で大 忙し。道中のあちこちで冬支度の風景に出会う。旅のゴールは宿場町の和田。南アルプスの山 あいをゆく旅。 ■旅人 松田 悟志(まつだ さとし) 俳優 ■ナレーション 川中 美幸(かわなか みゆき) 歌手 ■旅のルート 【1日目】 (1)飯田駅→交流センター(信南交通)所要時間約30分・300円 (2)交流センター→一本木(喬木村民バス)約20分・100円 旅の始まりは飯田駅。まずは遠山郷の入口、喬木村に向かいます。乗ったバスは循環線のため、 喬木村に入ったところで下車。喬木村が運営する村民バスに乗り継ぎます。出発前の車内で出 会ったのは路線バスの見習い運転手さん。「バスの運転手になるのが子どものころからの夢」と 語る姿は、バスで旅をする松田さんにとってうれしい出会いでした。バスは喬木村の奥へ。 1 喬木村は天竜川の河岸段丘にあり、作物の実りが豊かな土地。車窓から見えた樹々に、真っ赤 なりんごがなっているのを発見。樹に実ったりんごを初めて見た松田さんのテンションはアップ。 思わず途中下車。バス停近くの農園におじゃましました。出会ったのは、「葉摘み」をしているとい うおばあさん。取りにくい場所に残ったりんごを松田さんがとってあげることに。いつの間にか、脚 立と籠を持ち、本格的にりんごを取る松田さん。母屋の方では、91歳のおじいさんが元気に働い ていました。10年以上も通っている常連さんは、まるで親戚のよう。「お客さんが来てくれるのが 楽しい」というおじいさん。お茶に誘われ、甘いりんごをいただいた松田さん。真っ赤なりんごに導 かれて 素敵なご夫婦に出会えました。 (3)一本木→学校前(信南交通)約40分 700円 バス旅再開。山あいを、さらに奥へと進んでいきます。車内で、遠山出身という乗客の方から 「山の斜面にある里(下栗の里)」について教えてもらいます。そこに行くことに決めた松田さん。 ふと前を見ると、錦に染まった山々が!車窓から紅葉を楽しんでいると、バスは下栗の里に近い バス停に到着。この日はバスがないため、松田さん歩いて行くことに。車道を歩き始めておよそ2 キロほど進むと、「下栗の里」遊歩道の看板が。山道ですが車道で行く半分の距離なので、こちら を進むことに。しかし、その道は思いのほか険しいものでした。かつて、この道を歩いていた人々 に思いをはせながら、登り切った松田さん。標高1000メートルの斜面にある集落「下栗の里」に 到着しました。目の前に山々、眼下には谷間を流れる川。天空の里と呼ばれる理由を実感する、 素晴らしい眺め。蕎麦の脱穀をしていたご夫婦に出会い、この里で暮らす大変さと喜びを教えて もらう松田さん。傾斜の強い畑に驚く松田さんに、この畑と付き合う生活の知恵を教えてくれるお 父さん。別れ際、「住んでいるところを好きじゃないとね」というお母さんの言葉が印象的でした。 【2日目】 (1)下栗→上町(飯田市乗合タクシー)所要時間約30分 300円 (2)上町→木沢(飯田市乗合タクシー)約10分 300円 下栗の里に一泊。翌朝は、週2日だけ走る下栗と下の集落をつなぐ乗合バスの日。車のないお 年寄りにとっては、この乗合バスがとても大事なんだそう。バスを乗り継ぎ、さらに南へ。木沢地 2 区に入ると、「木造校舎 見学自由」という手書きの看板を発見。さらに「木造校舎がおもしろい」 という看板も。松田さん、大いに気になって途中下車。そこには懐かしい木造校舎が。校舎の中 に訪ねいると、ネコを抱っこしたおじさんに出会いました。この木造校舎は、現在多目的な地域の 施設となっていて、観光客や地元の人達が訪れる交流の場になっているとのこと。校舎のそうじ やメンテナンスは、地域の卒業生たちで行っているそうです。みなさん毎日のように学校に通い、 そうじやネコの世話をしているそうで、おじさんたちの憩いの場になっていました。校舎にいると、 誰もが子どもの頃に戻ってしまう。松田さんも子どもの頃を思い出しながら、おじさんたちと楽しい 時間を過ごしました。 もうひとつこの学校では大切な出会いがありました!ネコ校長ことタカネちゃんです。学校に住ん でいるネコ校長も、おじさんたちと一緒に松田さんを教室へ案内してくれていました。動物が好き な松田さんとはすぐに仲良しに。いっぱい遊んでもらったので、きっと最後に見送りに来てくれた んでしょうね。 (3)木沢→和田(信南交通)約15分・200円 この旅、最後のバスに乗り、遠山郷の終点和田へ。お城のあった高台には、この地を治めてき た遠山一族の菩提寺である龍淵寺がありました。旅の終わり、松田さんを迎えたのは樹齢500 年の杉の大木。遠山郷を見守っているような大杉です。この旅で出会ったたくさんの笑顔を思い 出しながら、松田さんの旅は終わりました。 3 問い合わせ先 ■喬木村やりんごに関するお問い合わせ 喬木村ふるさと振興課 電話:0265-33-5126 ■遠山郷全般について 遠山郷観光協会 電話:0260-34-1071 バスに関する問い合わせ先 ■信南交通(乗合課) 電話:0265-24-0009 ■喬木村民バス(喬木村役場・企画財政課) 電話:0265-33-2001 ■飯田市乗合タクシー(飯田市役所) 電話:0265-22-4511 ※土日祝日は連絡が取れませんので注意 4