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ホット34の会議

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ホット34の会議
水俣・芦北地域水俣病被害者等保健福祉ネットワーク
平成 20 年度
第1回
全体会議要旨
平成 20 年 6 月 6 日(金)13:30~
水俣市総合体育館
○
出席者
34
○
議
中田事務局長の進行により議事に入る。
事
1F
会議室
名
議事 (1)
平成 19 年度事業報告について
(2)企画部会の活動状況について
(3)平成 20 年度事業計画について
(4)企画部会員の選任について
(5)企画部会の付託事項について
議題(1)~(5)については、質問、意見等もなく、平成 20 年度事業
計画、企画部会員、企画部会への付託事項について承認を得る。
○ 水俣病被害者の講話の概要については、下記のとおり。
講話「障がい者として生まれ、そして、水俣病との出会い」
松永
幸一郎氏
(講話概要)
昭和 38 年に丸島で未熟児として生ま
れる。5 歳になっても歩けず、松橋療護
園に入園、小学校 1 年生になり歩けるよ
うになる。13 年間松橋養護学校に通学す
る。松橋は、第二の故郷と思っているが、
障がいがあっても地元の学校に行きた
かったと思っている。高校卒業後就職を
したが、差別と偏見を受け職を転々とし
た。20 歳の時、水俣病の認定を受けたが、
その時点では水俣病認定のことは知ら
なかった。24 歳の時、水俣病であるとい
うことを知ったが当時はよく理解でき
なかった。水俣の病院で「ほっとはうす」のことを知り、胎児性水俣病の人が
働いていることを知った。水俣病のことを勉強したいと思い 6 年前にほっとは
うすにはいった。色々な症状の胎児性の人が働いており、仕事の中で水俣病を
伝えるプログラムがあり、小・中・高校に行ったり、学校の方からほっとはう
すに来ていただいたりして水俣病を伝えている。その中で自分自身も色々勉強
をした。チッソは昭和 34 年には有機水銀が原因とわかっていたのにそのまま工
場排水を流し続けた。あの時、止めていてくれたならば昭和 38 年生まれの自分
は健康に生まれ、また、違った人生があったのではないかと思い、チッソを憎
んだりした。水俣病は進行性の病気ではないが、年齢とともに身体能力も衰え、
何年か前までは歩くことができた方でも、今では車椅子での生活を余議なくさ
れている方もいる。自分もそうなるのではないかと不安になり、毎日ほっとは
うすまで片道 5 キロ程を自転車で通勤している。それと、将棋は趣味として高
校の頃から続けており、アマチュアだが 3 段で、友人と大会に出たりしている。
水俣病は、公式確認から今年で 51 年目を迎えたが、複雑で未だに解明されてい
ない、水俣病はまだ終わっていない。
ほっとはうすでの仕事は主に喫茶の担当をしている。お盆に乗せて運ぶこと
が出来ないので、自分にとってはそれがとてもコンプレックスとなっている。
お盆の代わりにワゴンで運ぶようにしている。ほっとはうすは楽しいところで、
毎日笑いが絶えない。最近になって思うことは、障がい者として生まれ、色々
な経験が出来、それが自分に与えられた宿命なんだと感じている。これからも、
前向きに生き、何事にも負けない強い精神力で頑張っていきたいと思っている。
(質疑応答)
質 受賞された時の感想は?
○
答
○
場所がビッグサイトと大きく、
来場者も 4000 人程と多くとても
緊張し、終始足の震えが止まらな
かった。
質
○
これからの夢は何でしょう
答
○
か?
小さい頃はF1 のレーサーにな
りたかったのですが、今は、ほっ
とはうすで皆と一緒に頑張って
いきたいと思っている。
質
○ 初めて自分が水俣病であるとわかった時の気持ちと、高校卒業後ほっとは
うすに行かれるまで どういった仕事をされてこられたのか?
答 23歳から別府の太陽の家に就職 その時に病院に行った時たまたまカル
○
テを見て知った。ショックとかあまり感じなかった、水俣病と言われてもピ
ンとこなかった。
なぜこの病名がついているんだろうと思った。
質
○
答
○
差別や偏見を感じたことは?
障がい者として感じたことは、周りの人の視線や就職する時に障がいがあ
るからという理由で断られることが多かったように思う。水俣病と知ってか
らは、周りの人が自分を知らないこともあって、あまり感じることはなかっ
た。
質
○ 自分も年を重ねてきて足が痛かったりして不自由を感じることがあるが、
バリアを感じることはないか?
答 若い頃は走ったり出来ていたが、段々出来なくなっていった。足の痛みが
○
ひどくなり、時々は頭痛もする。将来に対して不安はあるが、体力をつけよ
うと自転車に乗ったりしている。
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