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「対象と方法」の記載例 Ⅱ . 対象と方法 1. 調査対象 A 県一看護系大学
「 対 象 と 方 法 」の 記 載 例 Ⅱ . 対象と方法 1. 調査対象 A 県一看護系大学の学生 88 人を対象とした。 2. 調査期間 ○○○○年○月~○月 3. 調査方法 上 記 対 象 者 に 対 し て「 健 康 と 生 活 に 関 す る 調 査 票 」を 配 付 し 、 無 記 名 自 記 式 で 調 査を行った。 4. 調査内容 調査票は資料 1 に示したように、健康習慣、健康状態、食習慣、運動習慣、そ して、休養に関する項目からなる。 健 康 習 慣 8 項 目 は 、 B r e s l ow( 1 9 7 3 )の 7 つ の 健 康 習 慣 を 基 に 、 ○ ○ ら( 1 9 9 5 )が わが国の実情に合わせて作成したものを参考に、学生用に改変して作成した。 ・・・・・・・・・・・・・ 5. 倫理的配慮 調査に当たっては、対象者に目的、内容、手順、研究者への連絡方法等を書面 及び口頭によって説明し、調査への参加は自由意志により、不参加による不利益 はないこと、さらに調査データは厳重に管理し、プライバシーなど秘密保持を行 うこと、結果は統計的に処理し、公表に当たっては個人が特定されることがない ことなどを提示した。そして、調査票の提出をもって調査協力への同意が得られ たとした。なお、本研究は、A 大学倫理審査委員会の承認を受けて実施した。 6. 分析方法 まず、健康習慣、健康状態、食習慣、運動習慣、そして、休養に関する項目に つ い て 、 単 純 集 計( 一 変 量 解 析 )を 行 っ た 。 さ ら に 、 そ れ ぞ れ 項 目 間 の 検 討 に は 、 質 的 デ ー タ に 関 し て は ク ロ ス 集 計 を 行 う と と も に 、 χ2 検 定 、 マ ク ネ マ ー 検 定 、 U 検定などを行い、量的データに関しては・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ なお、統計解析には SPSS20 版を用いた。 例 題 の 調 査 票( 抜 粋 )は 以 下 の と お り で あ る 。 6 b. 度 数 分 布 図 名義変数の度数分布図は棒グラフを使う。図 6 に示したように、棒グラフでは棒の間 は 空 け 、 縦 軸 に 度 数 あ る い は 相 対 度 数( % )を 示 す 。 度 数 分 布 図 は 表 に 比 べ て 、 特 徴 が 一 見して分かるので説得力がある。さらに、思わぬ発見につながる可能性があるので、論 文に掲載しない場合でも描いてみる価値はある。 図6 名義変数の度数分布図(棒グラフ) 図 6 名 義 変 数 の 度 数 分 布 図( 棒 グ ラ フ , S P S S ) ②代表値と散布度 名義変数では、代表値と散布度とを数値で示すことができないが、前述したように、最頻 値 の カ テ ゴ リ が「 腹 い っ ぱ い 食 べ る 」で あ る こ と を 述 べ る こ と は で き る 。 2.2.2 順序変数の集計 ①度数分布 1 順 序 変 数 の 度 数 分 布 表 は 、 例 え ば 、 Q 6「 あ な た は 、 自 分 の 食 生 活 を 改 善 す る 必 要 が あ る と 思 い ま す か( 食 生 活 改 善 )」の よ う な 場 合 、 名 義 変 数 と 同 様 、 質 問 の 選 択 肢( カ テ ゴ リ )ご と に 「必要なし」 「どちらともいえない」 「 必 要 あ り 」の 度 数 、 相 対 度 数( % )、 場 合 に よ り 累 積 相 対 度 数 を 示 す( 表 2 )。 名 義 変 数 で は カ テ ゴ リ の 並 べ 方 は 任 意 で あ る が 、 順 序 変 数 で は 順 序 付 け た と お り に 示 す こ と に な る 。 最 頻 値 は「 必 要 あ り 」で あ る こ と が わ か る 。 15 ●名義変数及び順序変数の表示例 表○ 食生活 項目 食事の量 食生活改善 腹いっぱい食べる 人 数( % ) 3 6( 4 0 . 9 ) 腹八分目にしている 2 7( 3 0 . 7 ) あまり考えていない 必要なし 2 5( 2 8 . 7 ) 8( 9 . 1 ) どちらともいえない 2 3( 2 6 . 1 ) 必要あり 5 7( 6 4 . 8 ) n=88 ●順序変数における代表値と散布度の表示例 表○ 食生活改善 項目 中央値 四分位範囲 食生活改善 3 1 人数 88 項目 中央値 第 1 四分位数 - 第 3 四分位数 人数 食生活改善 3 2-3 88 必要はない= 1、どちらともいえない= 2、必要がある= 3 この例の場合、度数分布の方が分かりやすい。 2.2.3 連続変数の集計 量的変数を厳密に分けると、身長のような連続型データと事故件数のように離散型データ があるが、連続変数として一括して話を進めていくことにする。 ①度数分布 a. 度数分布表 表 4 は体重の度数分布表である。連続変数はこのように階級分けを行って示すことに なる。階級は小から大へと昇順に並べなければならない。 18