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一橋大学ならではの ハード、ソフトの資源を 利用し尽くしていただきたい
学長 杉山武彦 一橋大学ならではの ハード、ソフトの資源を 利用し尽くしていただきたい 新 入 生 へ の メ ッ セ ー ジ 大学という組織の強みは、フレッシュかつ大きな潜在力を秘めた若い人 材が毎年加わってくることです。その若い人材に、これまでとは違う世界 に入ってきたのだということをまず自覚してほしいと思います。 高校時代には、生徒は定められた枠組みの勉学生活のなかで、ほぼ共通 の素養を身につけることを求められます。むろんそれが、のちの広い世界 への飛躍の踏み台になります。一方、大学では、学生は自由な選択を積み 重ねます。ただし、結果には自分自身で責任を持たなければなりません。 「自由選択と自己責任」がキーワードなのです。 一橋大学のキャンパスには、さまざまな資源が埋まっています。切磋琢磨 することで互いに成長できる友人や先輩、求めれば求めるほど多くのものを 与えてくれる力を持った教員たち、世界でも有数の内容を誇る図書館……。 留学制度や奨学金など各種の制度も充実しています。ソフト、ハードを含 めて素晴らしい資源に恵まれているのです。積極的にこうした資源を掘り 出して活用してください。 大学院生の皆さんは、それぞれが確固たる研究目的を持っているものと 思います。学部学生の場合と同様、活用すべき資源は十分に整っています から、それらを存分に利用し尽くしてください。学内で繰り広げられるゼ ミナールやワークショップは、それぞれがまさに日本の知識財の生産現場 にほかならないのです。生産現場で楽しく厳しい知の真剣勝負に取り組ん で、大学の知識創造に貢献してくれることを願っています。 1