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縄文のむらから古墳のくにへ

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縄文のむらから古墳のくにへ
第6学年社会科学習指導案
平成23年4月27日(水)5校時
板橋区立高島第三小学校
第 6 学 年 1 組
2 9 名
指 導 者
奥 山
健
<板橋区社会科研究部
研究主題>
よりよい社会の形成に参画する資質や能力の基礎を培う社会科教育
~子どもが意欲的に学習する指導法の在り方~
1 単 元 名
小単元名
「日本の歴史」
「縄文のむらから古墳のくにへ」
2 小単元の目標
○我が国における狩猟・採集や農耕の生活、古墳や国の形成に関する考え方に関心をもち、狩猟や採集
の生活が営まれていたころや農耕が始まったころの人々の生活や社会の様子、大きな力をもつ豪族の
出現、大和朝廷による国土の統一の様子が分かるとともに、現代に続く水田稲作農耕の基礎を築いた
先人の働きを思う心情をもつ。
○写真や復元図、神話・伝承などの各種資料を効果的に活用して、狩猟・採集や農耕の生活、古墳につ
いて具体的に調べ、農耕などの大陸文化の伝来が社会の変化をもたらし、国土の統一へとつながって
いったことに気付き、自分なりの言葉で表現することができる。
3 小単元の評価規準
社会的事象への
関心・意欲・態度
社会的な
思考・判断・表現
観察・資料活用の技能
社会的事象についての
知識・理解
①狩猟・採集が営まれて ①農耕が始まったころの ①写真や復元図、文章資 ①狩猟・採集が営まれ
いたころや農耕が始ま
人々の生活や社会の様子
料、学芸員の話などか
ていたころや農耕が
ったころの人々の生活
について学習問題を見い
ら、農耕の生活の様子、 始まったころの人々
や社会の様子に関心を
だし、
予想や学習計画を考
農耕が始まったころの
の生活や社会の様子
もち、意欲的に調べて
え表現している。
社会の様子を読み取っ
について理解してい
いる。
ている。
る。
②国の形成に関する考え ②農耕の発展によって生じ ②写真や復元図などの資 ②大和朝廷による国土
方に関心をもってい
た社会の変化と国土の統
料から、大陸との関係
の統一の様子を理解
る。
一との関連について考え
や古墳がつくられたこ
している。
たことを適切に表現して
ろの様子を読み取って
いる。
いる。
③狩猟・採集が営まれていた ③狩猟・採集が営まれて
ころから、大和朝廷によ
いたころや農耕が始ま
って国土が統一される
ったころの人々の生活
までの時代(時期)の特
や社会の様子につい
色について、学習したこ
て、調べたことをノー
とを根拠にして考え、適
トにまとめている。
切に表現している
1
4 小単元について
(1)「小学校学習指導要領解説 社会編」より
本小単元は、平成20年8月に改訂された学習指導要領の第6学年の目標と内容を受けて設定した。
≪目標≫
(1)国家・社会の発展に大きな働きをした先人の業績や優れた文化遺産について興味・関心と理
解を深めるようにするとともに、我が国の歴史や伝統を大切にし、国を愛する心情を育てるよ
うにする。
≪内容≫
(1)我が国の歴史上の主な事象について、人物の働きや代表的な文化遺産を中心に遺跡や文化財、
資料などを活用して調べ、歴史を学ぶ意味を考えるようにするとともに、自分たちの生活の歴
史的背景、我が国の歴史や先人の働きについて理解と関心を深めるようにする。
ア 狩猟・採集や農耕の生活、古墳について調べ、大和朝廷による国土の統一の様子が分かるこ
と。その際、神話・伝承を調べ、国の形成に関する考え方などに関心をもつこと。
この内容は、我が国の歴史が形づくられた時期までを取り扱い、狩猟・採集や農耕の生活、古墳の二
つの歴史的事象を取り上げ、これらについて具体的に調べることを通して、大和朝廷による国土の統一
の様子が分かるようにすることをねらいとしている。
「狩猟・採集や農耕の生活」について調べるとは、例えば、貝塚や集落跡などの遺跡、土器などの遺
物を取り上げて調べ、日本列島では長い期間、豊かな自然の中で狩猟や採集の生活が営まれていたこと
が分かるようにするとともに、水田跡の遺跡や農具などの遺物を取り上げて調べ、農耕が始まったころ
の人々の生活や社会の様子が分かるようにすることである。
「古墳」について調べるとは、例えば、古墳の規模やその出土品、古墳の広がりなどを取り上げて調
べ、各地に大きな力をもつ豪族が出現し、やがて大和朝廷により国土が統一されたことが分かるように
することである。その際、国土の統一の様子を物語る神話・伝承を取り上げて、児童の関心を深めるよ
うにすることが大切である。
「大和朝廷による国土の統一の様子が分かる」とは、各地に支配者が現れ、大和朝廷による国土の統
一が進められたことが分かるようにすることである。
「神話・伝承を調べ、国の形成に関する考え方などに関心をもつ」とは、神話・伝承に見られる国の
形成について、当時の人々のものの見方や考え方に関心をもつようにすることを意味している。神話・
伝承には、国家の成立や国土の統一について、児童が興味をもちやすい物語が多く見られるので、それ
らを具体的に調べることである。これにより、我が国の歴史についての学習が一層親しみのあるものに
なると考えられる。
これらの学習を通して、大和朝廷による国土の統一の様子が分かるようにする。
(2)教師の指導観
新学習指導要領では、
「我が国の歴史」の内容に「狩猟・採集」が新たに加わった。
「狩猟・採集」は、
縄文時代に当たる。縄文時代は、土器や石器などの道具を作り出して、豊かな自然の恵みを得ながら生活
していた時代である。縄文時代を学習することで、後に続く弥生時代との比較が鮮明になり、児童には「む
ら」から「くに」への変遷がより際立ち、弥生時代への理解をより深めることができるだろう。
弥生時代は、大陸文化が伝来したことによって人々の生活や社会が変化していった時代である。特に、
稲作がもたらした影響は大きく、人々の生活を今までの狩猟・採集の生活から農耕中心の生活に変化させ
た。その結果、①食料を安定して確保できるようになり、人々のくらしが米作りを中心としたものに変わ
った ②農作業に合わせた生活のリズムが生まれ、人々はむらをつくり、指導者の指図に従って共同で作
業するようになった ③米作りが広がっていくと、むらとむらとの間に争いが起こるようになり、争いに
勝ったむらが次第に大きなくにへと発展していった、など社会の様子も変化していった。
本小単元では、弥生時代の農耕生活や社会の様子を、狩猟・採集の生活が中心だった縄文時代と比較し
ながら学習を進めていく。そして、米作りのむらが次第にくにへと発展していく様子を、農耕の始まりと
関連付けながら捉えさせていきたい。大陸文化については、稲作だけでなく、建築や土木技術、金属器の
加工などにも触れておく。
各種資料を効果的に活用して、農耕の始まりや国の形成に関心をもつようにし、
稲作の基礎を築いた先人の働きを思う心情も育てたい。
2
本小単元の終末には、我が国の歴史が形作られたこの時期を概観し、これまで獲得してきた知識や概念
を根拠にしながら、この時期の特色を考えさせる。そして、自分なりの言葉でキャッチフレーズとして表
現させる。その際に、この時代(時期)にタイムマシンで「歴史ツアー」へ行き、ツアーコンダクターと
なって当時の出来事や人々の生活の様子や社会の様子をガイド(説明)する活動を取り入れることで、こ
の時代(時期)に対する様々な見方・考え方に触れさせておく。
<小単元の構造図> 「縄文のむらから古墳のくにへ」
日本は長い期間、豊かな自然の中で狩猟や採集の生活をしていた。農耕の始まり
によって人々の生活や社会の様子は変化した。各地に大きな力をもつ豪族が出現
し、やがて大和朝廷により国土が統一された。
中心概念
児童に捉え
させたい事柄
具体的概念
事実から児童
に考えさせた
日本は長い期間、豊かな自然の中で狩猟や
採集の生活をしていたが、農耕の始まりによ
って人々の生活や社会の様子は変化した。
各地に大きな力をもつ豪族が現れ、
むらが次第にくにへと発展し、やがて
大和朝廷により国土が統一された。
いこと
社会的事象
資料から読み
取ることが
できる事実
活用教材
資料
は
集
落
を
形
成
し
て
生
活
し
て
い
た
。
縄
文
時
代
は
約
一
万
年
あ
ま
り
続
き
、
人
々
・
縄
文
時
代
の
様
子
(
想
像
図
)
・
テ
ー
プ
図
狩
猟
や
採
集
の
生
活
を
し
て
い
た
。
・
食
生
活
カ
レ
ン
ダ
ー
(
縄
文
時
代
)
・
竪
穴
住
居
(
復
元
図
)
縄
文
時
代
の
人
々
は
、
豊
か
な
自
然
の
中
で
・
土
器
や
石
器
(
レ
プ
リ
カ
・
資
料
集
)
・
縄
文
時
代
の
様
子
(
想
像
図
)
・
三
内
丸
山
遺
跡
(
写
真
)
農
耕
の
生
活
が
始
ま
っ
た
。
伝
わ
り
、
狩
猟
・
採
集
に
加
え
、
計
画
的
な
弥
生
時
代
に
は
、
大
陸
か
ら
稲
作
や
技
術
が
・
食
生
活
カ
レ
ン
ダ
ー
(
弥
生
時
代
)
・
米
作
り
の
伝
わ
っ
た
道
・
弥
生
土
器
や
農
具
、
銅
鐸
(
レ
プ
リ
カ
・
資
料
集
)
・
弥
生
時
代
の
様
子
(
想
像
図
)
起
こ
る
よ
う
に
な
っ
た
・
吉
野
ヶ
里
遺
跡
(
写
真
)
3
農
耕
の
発
展
に
伴
い
、
む
ら
同
士
の
争
い
が
古
墳
が
つ
く
ら
れ
た
。
各
地
に
力
を
も
つ
豪
族
が
現
れ
、
各
地
に
・
む
ら
同
士
の
争
い
の
様
子
(
想
像
図
)
・
古
墳
か
ら
の
出
土
品
(
レ
プ
リ
カ
・
資
料
集
)
・
古
墳
を
築
い
て
い
る
様
子
(
想
像
図
)
し
た
が
え
、
国
土
を
統
一
し
た
。
・
大
仙
古
墳
(
写
真
)
・
卑
弥
呼
(
想
像
画
)
・
神
話
・
伝
承
(
文
章
資
料
)
大
和
朝
廷
が
各
地
の
豪
族
や
王
た
ち
を
・
全
国
の
主
な
前
方
後
円
墳
(
分
・布
ヤ図
マ)
ト
タ
ケ
ル
・
日
本
の
国
の
成
り
立
ち
(
年
表
)
5 児童の実態
(省略)
6 研究主題との関連
(1)研究主題について
研究主題の「よりよい社会の形成に参画する資質や能力の基礎を培う」に関して、学習指導要領解説社
会編 第6学年の目標(1)には、以下のように記されている。
(1)国家・社会の発展に大きな働きをした先人の業績や優れた文化遺産について興味・関心と理解を
深めるようにするとともに、我が国の歴史や伝統を大切にし、国を愛する心情を育てるようにす
る。
「我が国の歴史や伝統を大切にし、国を愛する心情を育てるようにする」とは、
「今日の国民生活は国
家・社会の発展に貢献した先人によってつくりだされた歴史や伝統の上に成り立っているものであり、
このような歴史や伝統を大切にし、国を愛する心情や、将来に向けて平和で民主的な国家・社会の進展
に一層努力していこうとする態度を育てるようにすること」とある。
上記のような態度を児童に育てるためには、我が国の歴史の学習において、単に過去の出来事を理解
するだけでなく、現在の自分たちの生活や国家・社会の発展の基盤がどこにあるのかを考えたり、過去
の出来事を現在及び将来の発展に生かすことを考えたりすることができるようにすることが大切である。
このことは、
「よりよい社会の形成に参画する資質や能力の基礎を培う」ことにつながると考えた。
(2)研究主題に迫るための手立て
①子どもが学びたくなる教材の開発
○歴史を身近に感じさせる地域教材の活用
本校の近隣に位置する「板橋区郷土資料館」を訪れ、土器や石器の実物を見たり触ったり、学芸
員に解説をしてもらったり、質問に答えてもらったりすることで、児童の興味・関心を高めるとと
もに、歴史の学び方を学ばせる。また、板橋区内にある遺跡を紹介することで、自分たちの暮らす
板橋区でも大昔に人々が竪穴住居を造り、生活をしていたことなどを理解させることで、歴史的事
象と自分とのつながりを実感させ、興味・関心を高める。
②子どもの考える力を育てる学習過程
○問題解決的な学習の流れ
学習過程を「つかむ」
「しらべる」
「まとめる」とし、問題解決的な学習を通して、一人一人の児
童が主体的に知識や概念を獲得していけるようにする。
○関係図にまとめさせる
「しらべる」段階の最後に、調べて分かった歴史的事象の相互の関連や人物の関わりを関係図に
まとめる活動を設定する。学習した時代(時期)を概観することで、歴史的事象の意味を捉えやす
くする。
○小単元の終末に学習した時代(時期)の特色を考えさせる
「まとめる」段階において、これまでに獲得した知識や概念を根拠にして、学習した時代(時期)
の特色を考え、自分なりの言葉でキャッチフレーズとして表現させる。単にキャッチフレーズを発
表するのではなく、友達の発表を聞いて話し合ったり、評価し合ったりし、考えを再構成させる。
③「調べる・考える・表現する」学習活動
○「歴史ツアー」のツアーコンダクターとしてガイドする活動(ロールプレイ)
これまでに調べて獲得してきた知識や概念を活用して、人々の生活の様子や社会の様子、社会的
事象について改めて考えさせる。自分なりの言葉で「ガイドメモ」に書き表し、それを第三者にガ
イド(説明)する学習活動を設定する。
4
○時代の特色をキャッチフレーズに表し、意見交換をする活動
児童が根拠を明らかにしながら歴史的事象の意味を捉えたり、自分なりの見方・考え方を表現し
たりするために、その時代(時期)に対するキャッチフレーズを書く活動を設定する。その際、こ
れまでに調べて学んだことや「歴史ツアー」
、ガイドメモ等を根拠にしながら時代(時期)の特色を
考えられるようにする。
さらに、書いたキャッチフレーズを発表し、さらに友達の発表を聞いて話し合ったり、評価し合
ったりし、考えを再構成させる。
④「社会的な思考・判断・表現」を見取る評価
○評価規準の具体化
ねらいに基づいて評価規準を具体化し、指導計画に位置付けて指導を進める。
7 指導計画(全9時間)
指導
過程
時
ねらい
主な学習活動・内容
★資料・◎評価
1
○縄文時代の生活の様
子に関心をもつこと
ができる。
○縄文時代の名称を知り、テープ図から時代範
囲を読み取る。
○縄文時代の想像図から気付いたことを発表
し合い、縄文時代の人々のくらしの様子につ
いて調べることを整理する。
・衣食住について
・道具について
★テープ図
★縄文時代の様子
(想像図)
◎関心・意欲・態度①
○資料をもとに、縄文時代の生活を調べる。
・季節に合わせた狩猟・採集中心の生活
・縄文人の食生活や知恵
・竪穴住居での定住生活
★縄文時代の様子
(想像図)
★三内丸山遺跡(写真)
★縄文土器や石器
2
○縄文時代の生活の様
子を調べ、豊かな自然
の中で狩猟や採集の
生活が営まれていた
ことを理解する。
(レプリカ・資料集)
○縄文時代の人々のくらしをノートにまとめ
る。
つ
か
む
※課外で火起こし体験を行い、縄文時代の生活
を味わわせる。
3
○大陸文化の伝来につ
いて調べ、生活や社会
の様子の変化につい
て調べる学習問題を
つくり、予想する。
【発言
・ノートの記述】
★食生活カレンダー
★竪穴住居(復元図)
◎観察・資料活用の技
能③
【ノートの記述】
◎知識・理解①
【ノートの記述】
○資料をもとに、大陸文化の伝来を調べる。
・渡来人
・稲作、建築や土木技術、金属器の加工など
★米作りの伝わった
道
★弥生時代の様子
(想像図)
○資料を読み取る中で生まれた農耕が始まっ
た頃の人々の生活の様子に対する疑問点や
もっと知りたいことを出し合い、学習問題を
設定する。
・人々のくらしはどのように変わったのか
・道具も変わっていったのではないか
・柵のようなものは何のためにあったのか
・社会のしくみはどう変わっていったのか
◎思考・判断・表現
①
【発言・ノートの記述】
学習問題
米作りによって人々のくらしや世の中の様子はどのように変わっていったのだろう。
○学習計画を立てる。
5
4
○弥生時代の生活の様
子を調べ、農耕が始ま
った頃の人々の生活
の様子を理解する。
○郷土資料館を見学し、農耕が始まったころの
生活の様子について調べる。
・稲作中心の生活への変化
・安定した食料の確保
・道具の進歩
・むらの形成と指導者の出現
★弥生時代の様子
(想像図)
★吉野ヶ里遺跡(写真)
★弥生土器や農具、
銅鐸(レプリカ)
★食生活カレンダー
◎観察・資料活用の技
能①
【ノートの記述】
◎知識・理解①
【ノートの記述】
5
し
ら
べ
る
6
7
○弥生時代の社会の様
子を調べ、むら同士の
争いが起こった背景
を、農耕の発展によっ
て生じた社会の変化
と関連付けて考える
ことができる。
○古墳について調べ、日
本各地に力をもつ豪
族が現れたことを理
解する。
○大和朝廷が国土を統
一するまでの様子を
理解する。
○むら同士の争いごとが起こったことを資料
から読み取り、争いの原因を予想する。
・食べ物の奪い合い
・広い土地を求めて
・土地や水、金属器などをめぐる争い
○分かったことをノートにまとめる。
○資料から古墳の規模、造るための人数や期間
を読み取り、誰がどのような目的で造ったの
かを予想し、話し合う。
・工事期間 15年8か月
・労働者
のべ680万人
・費用
796億円
○古墳について調べ、分かったことを発表して
まとめる。
・力のある豪族の出現
・古墳=豪族の墓=権力の大きさ
○資料から大和朝廷が国土を統一していく様
子を調べる。
・大和朝廷の位置と勢力の広がり
・大王→天皇
○これまで調べた事象を整理し、大和朝廷が国
土を統一していくまでの過程を関係図に表
す。
★むら同士の争いの
様子(想像図)
◎思考・判断・表現
②
【ノートの記述】
★大仙古墳(写真)
★古墳を築いている
様子(想像図)
★古墳からの出土品
(レプリカ・資料集)
★卑弥呼(想像画)
◎観察・資料活用の技
能②
【ノートの記述】
★日本の国の成り立
ち(年表)
★全国の主な前方後
円墳(分布図)
★神話・伝承(文章
資料)
★ヤマトタケル
◎関心・意欲・態度②
【ノートの記述】
◎知識・理解②
【関係図】
8
ま
と
め
る
9
本
時
○学習してきた時代(時
期)の様子について、
自分たちの言葉で文
章(ガイドメモ)に表
現することができる。
○学習してきた時代(時
期)の特色について、
学習したことを根拠
にして考え、自分なり
の言葉で表現するこ
とができる。
○この時代(時期)にタイムマシンで「歴史ツ
アー」へ行くことを知る。
○旅行会社(A~E)グループに分かれ、ガイ
ドメモを考える。
◎思考・判断・表現
③
○この時代(時期)にタイムマシンで「歴史ツ
アー」へ行き、ガイド役と旅行者に分かれて
ロールプレイをする。
○この時代(時期)の特色を表すキャッチフレ
ーズを考え、短冊に書く。
○キャッチフレーズとその理由・根拠を発表
し、意見交換をする。
★これまでの学習で
活用した資料
6
【ガイドメモ】
◎思考・判断・表現
③
【キャッチフレーズ・
発言・ノートの記述】
8 本時の指導(9/9時間)
(1)目標
狩猟・採集が営まれていた頃から、大和朝廷によって国土が統一されるまでの時代(時期)の特色につ
いて、学習したことを根拠にして考え、自分なりの言葉で表現することができる。
(2)展開
○主な学習活動 ・予想される児童の反応
★資料
※指導上の留意点
◎観点別評価規準【評価方法】
○本時のめあてを聞く。
導
入
狩りや採集をしていた頃から大和朝廷が国土を統一するまでの時代をキャッチフレーズに表そう
○タイムマシンで「歴史ツアー」へ行くという設定のロールプレ
イをし、これまで学習した時代(時期)をふり返る。
※旅行会社(A~E)グループは現地のガイドをし、それ
以外の児童は旅行者となり、分からない点を質問する。
・旅行会社A・・・三内丸山遺跡
・旅行会社B・・・吉野ヶ里遺跡(稲作の様子)
・旅行会社C・・・吉野ヶ里遺跡(むらとむらとの争い)
・旅行会社D・・・邪馬台国
・旅行会社E・・・大仙古墳
・旅行会社F・・・大和朝廷を中心としたくに
展
開
【ガイドメモの例(旅行会社B)
】
こちらは1~3世紀の佐賀県にあります吉野ヶ里遺跡でご
ざいます。
こちらをご覧ください。現在の日本でも行っているような
米作りが行われています。大陸からやってきた渡来人が米作
りを伝えてくれたのです。おかげで、動物や植物のとれない
季節も安定した食料の確保ができるようになったんですよ。
土器もこのような弥生土器になりました。
○この時代(時期)の特色を表すキャッチフレーズを考え、短冊
に書く。
・人々の争いが始まった時代
・米作りが日本を一つにした時代
・我が国の米作りが幕を開けた時代
・バラバラだったむらが一つになった時代
・身分の差が生まれた時代
・大陸文化が伝わるなど、世界の国々から新しいことを教えて
もらった時代
○作成したキャッチフレーズとその理由・根拠を発表し、意見交
換をする。
ま
と
め
○ノートに自分の考えを書く。
7
※これまでの学習で活用した資料
を使ってもよいことを伝え、場
面の様子をイメージしやすくさ
せる。
★縄文時代の様子(想像図)
★土器・石器のレプリカ
★火起こし器
★弥生時代の様子(想像図)
★銅鐸のレプリカ
★むら同士の争いの様子(想像図)
★卑弥呼の想像画
★大仙古墳の写真
★埴輪のレプリカ
★ヤマトタケルの想像画
※ガイドが終わった後、ガイドし
た内容「ガイドメモ」を掲示す
る。
※人々の生活や社会の様子の変化
に関する内容についてコメント
し、意識付けをする。
※短冊の裏には、キャッチフレー
ズを考えた理由や根拠を書かせ
る。
※ノートを見てこれまで学習した
ことをふり返らせたり、歴史ツ
アーやガイドメモ、関係図を参
考にしたりして考えるように助
言する。
※友達の発表したキャッチフレー
ズとその理由・根拠を聞き、自
分の考えとの相違点や共通点を
見つけさせ、①質問、②感想や
意見を述べられるようにする。
※短冊を黒板に掲示する。
◎思考・判断・表現③
【キャッチフレーズ・発言
・ノートの記述】
9 児童の作品より
(1)歴史ツアー ガイドメモ
8
(2)キャッチフレーズに対する意見交換をした後の「自分の考え」
9
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