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岐阜県

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岐阜県
岐阜県
岐阜県では、平成 25 年度に「岐阜県消費者教育推進計画」を策定し、県民誰もが、どこに住ん
でいても、生涯を通じて、様々な場で消費者教育を受けることができる機会を提供できるよう取り
組んでいくことになりました。
悪質商法による消費者被害防止といった啓発活動を含む、消費者の自立を支援するために行われ
る消費生活に関する教育のことです。
消費者自身も含め、民間、行政それぞれが教育の担い手となり推進していきましょう!
<消費者教育の主な内容>
①安全・安心な商品(食べ物含む)の選び方、表示の見方
②契約のルールや取引のトラブル防止(クーリング・オフの仕方など)
③家計の管理、生活設計(生涯を見通した生活設計・計画的なくらしの実践)
④環境に配慮した生活(環境に配慮した製品の購入やゴミの減量、節電など)
⑤情報通信の有効活用、安全確保(インターネット、スマートフォンの安全な利用方法等)
⑥製品事故や取引被害にあった時の解決方法
⑦消費者被害にあった時の相談窓口の情報
以下にご紹介する取組みは、平成 25 年度に実施した「岐阜県消費者教育に関する実態調査」に
ご協力いただいた県内事業者、幼稚園、大学、専修学校のうち、このパンフレットへの掲載を目的
として、ヒアリングを実施させていただいた内容に基づくものです。
ご協力いただきました県内事業者、幼稚園、大学、専修学校の皆様、誠にありがとうございまし
た。県では、事業者や団体等、様々な場で実施される消費者教育の取組みを支援していきます。
事業者名
たんぽぽ薬局
(調剤薬局)
岐阜市
生活協同組合
コープ岐阜
(食品販売)
各務原市
消費者教育の取組み
 SNS(ソーシャルネットワークサービス)の利用について、店舗責任者等に対し
て従業員教育を行っています。
 学校薬剤師が地域小・中学校へ薬物(ドラッグ)・たばこ等の乱用による身体への悪
影響を説明しています。また、老人保健施設等へは薬の服用方法等を説明・指導を
行っています。
 従業員教育として、食品表示ハンドブックの学習のほか、職員ハンドブックを使い
法令順守と食の安全を大切にして業務を行うよう研修を行っています。
 L・P・A(ライフプラン&アドバイザー)という組合独自の認定制度を作り、L・
P・A の資格者が組合員及び職員の保険・年金生涯設計のアドバイスを行っていま
す。
 消費者と生産者を結び付ける交流会等を開催して、地域の農業等を生産者と消費者
が支えることにより、地域食文化・食育の促進、地域経済の活性化を図っています。
事業者名
㈱デリカスイト
(料理品小売業)
大垣市
㈱日本環境管理
センター
(浄化槽維持管理、
一般・産業廃棄物収
集・運搬・処分)
海津市
関信用金庫
(金融業)
関市
㈱武芸川精工
(金属製精密部品の
加工製造)
関市
㈱ますぶち園
(緑茶製造販売及び
関連商品の販売)
白川町
消費者教育の取組み
 従業員に対しては、社内報や管理栄養士による
社内研修を通じて、食の大切さを学ぶ教育を行
っています。
 新入社員等が生産者の立場になって棚田での
米作りにチャレンジし、地元農家の人たちとふ
れあい、自然の恵みの大切さを経験させていま
す。
 下水道・農集排・浄化槽汚泥を乾燥・炭化処理をして、
園芸肥料や土壌改良剤、燃料等に加工する有機性廃棄物
のリサイクルシステムを確立しています。
 循環農業(カノンファーム)での野菜等の栽培をして食
材として地域の福祉団体に提供しています。また、剪定
枝等からペレット燃料、飼料等を作っています。
 施設等は一般・学生等に広く開放して、リサイクルの環
を広げる活動をしています。
 地域社会貢献活動の一環として、地域の小学校・中学校
等に出向いて金融経済教育を行っています。
 小学生にはお金の大切さ、価値や物の大切さ、お金の歴
史、お金の役割等を教えることにより、将来自分自身や
社会の為にお金を活かして使う健全な金銭感覚を身につ
けられるようにしています。
 中学生には上記のことに加えて消費・経済・金融・貯蓄・
労働等で社会が成り立っていることを基礎知識として学
んでもらっています。
 毎年4月に関市が開催する新入社員セミナーを受講させています。内容としては、
一般社会人マナーを始め交通安全教育、インターネットを含めた契約トラブルや悪
質商法等、警察、消費生活相談員、税理士等の講師から2日間にわたり行われます。
 当社は環境マネジメントISO14001の認証を受けており、全従業員が環境問
題と環境負荷低減について学ぶよう、独自のテキストを作製して自己啓発に努めて
います。また、年に数回アンケート形式で各自の省エネやゴミ削減等について実行
状況を調査して、環境改善や生活向上に向けた意識向上を図っています。
 インターンシップや企業実習の受け入れを積極的に行い、地域の行事やボランティ
ア活動への参加を行っています。
 お茶文化の保存・普及の為に地域社会貢献の一環として、小学生から一般の方まで
幅広くお茶の理解と知識や文化等を教えています。
 手もみ・茶摘み・お茶の種類・おいしい飲み方(淹れ方)を実際に体験していただい
ています。
 地域おこしとして「ティーワングランプリ」を毎年開催して(50~70 人くらい参
加)、お茶博士を認定するなどお茶文化の普及に全社を挙げて取り組んでいます。
事業者名
消費者教育の取組み
 歯科医院と患者さんの間にある情報量のギャップを埋めるため、難しい専門知識を
知らなくても、口腔内の状態が一目でわかるイラスト付き診断書を表示・発行でき
㈱プラネット
る歯科医院向けシステムを開発しています。
(歯科医院向けシステ  歯科医での患者さんとのコミュニケーションスキル向上のため、歯科衛生士養成専
門学校において、システムを利用した授業の講師をボランティアで行っています。
ムの企画・開発・販売)
 従業員教育では、東京ディズニーランドの経営理念や CF(キャッシュ・フロー)
多治見市
経営に基づいた会社運営を学ぶことで、経理から開発・営業部門の全社員が価値基
準の共有化を図っています。
 新人研修は、社会人マナーと金融、経済の教育を社内担当者が行います。様々な事
例を交えて、クレジット・ローン・契約等から将来の生活設計に至るまで幅広く実
協和ダンボール㈱
体験を通した話を中心にしています。
(段ボール製品の
 工場見学、インターンシップを実施して中学生から大学生に至るまで幅広く受け入
製造・販売)
れて、就労体験等を通して会社、社会の役割を学んでもらうよう行っています。

通常の段ボール製品以外にダンボール迷路、ダンボールソーラークッカー等様々な
恵那市
ユニークな環境に配慮した商品で社会貢献をするように努力しています。
高山信用金庫
(金融業)
高山市
園名
学校法人平島学園
こじか幼稚園
 新入社員には社会人マナーや保険会社講師によるライフ
プランセミナー、コンプライアンス担当部署の講師によ
るコンプライアンス研修等を行っています。中堅社員や
パート職員等は自由参加研修等を通して外部講師、社内
講師、チラシ・冊子等を利用して時事問題等の情報を取
り共有しています。
 金融教育を小学生から一般社会人まで幅広く行っていま
す。
「たかしん親子金融教室」では、クイズ形式で経済や
お金のことを学んでもらい、金融広報中央委員会が作成
したおこづかい帳や資料等を使って、家庭において親子
で金融についての話し合いの場をもってもらうよう促し
ています。
消費者教育の取組み
 「キッズキッチン」(調理体験)を実施して自園の農園で収穫した、さつまいも、
玉葱、ほうれん草、小松菜等の材料を使い、栄養士さんの指導を受けて包丁やピー
ラー等を使い「野菜たっぷりスープ」や「さつまケーキ」等を調理し「作る・食べ
る・かたづける」をすることでコミュニケーションを図り、料理材料等を大切にす
る心を教えています。
 定期的な牛乳パックの回収を各家庭へ依頼するとともに、保護者にも回収作業を手
伝ってもらっています。
岐阜市
東海学院大学付属
東海第二幼稚園
岐阜市
 食育教育として、自園の畑で芋や野菜等を子ども達に作らせ、種や苗から育て、収
穫させる体験を通して、自然の恵みや大変な作業や収穫する喜びを感じてもらう教
育を行っています。また、物を大切にする心や環境に配慮した“もったいない精神”
を養うために親子で学び、話し合うように指導しています。
 PTA 向けとして「お小遣い教室」を実施して、お金の使い方や情報通信機器やゲ
ーム等の正しい使い方等を親子で一緒に学んでもらう試みをしています。
園名
大垣市立
日新幼保園
大垣市
多治見市立
明和幼稚園
多治見市
学校名
岐阜大学
岐阜市
城南高等学校
岐阜市
大垣女子短期
大学
大垣市
中部学院大学
関市
消費者教育の取組み
 年間を通して地元農家・農協等の協力を得ながら、野菜
等を栽培しています。また、一人一鉢体験でトマト等を
作っています。
 年長児が買い物体験に行き、パンやお菓子等を購入し
て、買い物の仕方やお金の使い方を学んでいます。
 保護者へは、毎日の献立を見てもらえるよう、給食の展
示を行うとともに、市のホームページでレシピを紹介し
ています。
 食育教育として自園の畑で各種の作物を栽培することで
育てる大切さを学んでもらっています。また、米を種か
ら育て収穫する迄の様子を体験させ、食品ができる迄を
教えています。
 月1回発行のパクパクニュースで食に関することを保護
者に配布して食育教育を行い、子どもの成長を親子で話
し合いながら図って行くように取り組んでいます。
 家庭教育学級を年6回位開催して栄養士や各専門家等を
講師に招き、保護者にアレルギー・情報機器・テレビ・
ゲーム等幅広い分野のテーマを理解・教育を行うことで
子育て、親育ての努力をしています。
消費者教育の取組み
 入学時に学生生活を送る上で必要な基本マナー・ルー
ルを教えています。キャンパスライフヘルパー・学生
相談室を設けて様々な問題を解決するよう教職員が幅
広く対応しています。
 教育学部家政教育講座と全学共通教育では授業で生
活・法律等消費者教育を行っています。消費者として
の基礎力、情報力、経済・金融等幅広く教えています。
 教職員に対する消費者教育として、退職予定者等 40~50 歳代を中心に生涯生活設計セ
ミナーを開催しています。内容として、外部講師を招いて退職後のお金の使い方や社会
参加・貢献等の生活設計について教えています。
 全校生に対して入学時に社会人マナー教育を始め、警察等による薬物乱用・煙草・携帯
電話によるトラブル等さまざまな問題を実例としてあげて教育しています。
 司法書士による講座を開催し、詐欺・悪質商法、マルチ商法等の知識と対処の仕方、相
談窓口の案内等を教えています。
 新入生対象のオリエンテーション、キャリアセミナーで、一般的な学生・社会人として
の知識や、消費者トラブルに巻き込まれないように、財務省や岐阜県県民生活相談セン
ター等の様々な資料を使い、学生のニーズに合った実例を含めた話をして経済的自立を
促しています。
 教職員に対しては、一般的な社会人マナー・パワハラ・セクハラ等に注意して、学生の
相談等はできる限り聞くよう周知し、学生に対しては、相談窓口の案内をしています。
 学生から社会人になる過程でのマナー教育と金融、経済、インターネット利用の注意、
携帯電話の正しい使い方とマナー等についての研修を4月入学時に実施しています。学
生証にクレジット機能が組み込まれており、学内では現金レスで過ごせるのでクレジッ
トの使い方、リスクは特に重要課題として教育しています。
 長期休み前にはゼミナールでたばこ、薬物乱用、マルチ商法、詐欺等の注意喚起を行い、
充実した生活を過ごすよう教育しています。
<発行>
岐阜県環境生活部県民生活相談センター
〒500-8384 岐阜市薮田南 5-14-53
TEL:058-272-8204 FAX:058-277-1005
<取材・編集>
株式会社サーベイリサーチセンター名古屋事務所
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