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(仮称)豊中市文化芸術センター整備計画【平成24年3月】(PDF:1191KB)

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(仮称)豊中市文化芸術センター整備計画【平成24年3月】(PDF:1191KB)
(仮称)豊中市文化芸術センター
整備計画
平成 24年(2012年)3月
豊 中 市
(仮称)豊中市文化芸術センター
整備計画
目 次
Ⅰ.基本方針 .................................................................................................................................... 1
1.これまでの検討経過 ............................................................................................................... 1
2.整備計画の位置づけ ............................................................................................................... 2
Ⅱ.基本的な計画の考え方 ............................................................................................................... 3
(1)3機能の複合にもとづく相乗的・効果的運用 ................................................................ 3
(2)コラボレーション(文化芸術への市民参加) ................................................................ 3
(3)親しみ、にぎわい(日常的交流の場) ........................................................................... 4
(4)地域発信(文化芸術創造の拠点、まちづくり) ............................................................. 5
Ⅲ.施設計画 .................................................................................................................................... 5
1.前提 ........................................................................................................................................ 5
(1)敷地条件.......................................................................................................................... 5
2.周辺状況について................................................................................................................... 5
3.安全対策について................................................................................................................... 6
(1)交通対策.......................................................................................................................... 6
(2)駐車場 ............................................................................................................................. 6
(3)ノーマライゼーション .................................................................................................... 6
4.環境対策について................................................................................................................... 6
(1)芦田ヶ池について ........................................................................................................... 6
(2)環境配慮について ........................................................................................................... 7
(3)緑化等について ............................................................................................................... 7
(4)環境影響評価項目について ............................................................................................. 7
(5)景観について................................................................................................................... 7
5.配置計画(全体と各部門) .................................................................................................... 7
6.部門構成 ................................................................................................................................. 8
(1)情報・交流部門 ............................................................................................................... 8
(2)ホール部門 ...................................................................................................................... 9
(3)美術・博物部門 ............................................................................................................. 12
(4)管理部門........................................................................................................................ 14
(5)利便施設........................................................................................................................ 14
(6)駐車場・駐輪場 ............................................................................................................. 15
Ⅳ.事業活動計画 ........................................................................................................................... 15
1.事業活動計画........................................................................................................................ 15
(1)情報交流部門................................................................................................................. 15
(2)ホール部門 .................................................................................................................... 15
(3)美術部門........................................................................................................................ 16
(4)博物部門........................................................................................................................ 16
Ⅴ.床面積一覧 ............................................................................................................................... 18
Ⅵ.建設スケジュール .................................................................................................................... 19
Ⅰ.基本方針
1.これまでの検討経過
豊中市では、第3次豊中市総合計画の柱の一つである『人と文化を育む創造性あふれる
まち』に寄与することを目的に、老朽化した市民会館の現地建替えに合わせ、美術館、博
物館機能を複合させた『
(仮称)豊中市文化芸術センター基本構想』
(以下、
「基本構想」と
いう。
)を平成 16 年(2004 年)に策定しました。
「基本構想」は、平成 6 年(1994 年)に策定した『豊中市文化振興ビジョン』の「市民一
人ひとりが文化的存在である。
」という基本理念に基づき、市民一人ひとりの人権と個性が
尊重され、共に人間らしく豊かに生きることができる社会の実現を図るとともに、市民と
の協働による文化芸術創造活動の支援や文化芸術を担う人材の育成などの推進に寄与する
ことを(仮称)豊中市文化芸術センター(以下、
「文芸センター」という。
)の設置目的と
し、その役割や性格を次のとおり定めました。
(図-1参照)
●文芸センターの3つの役割
①文化芸術の創造の場(つくる)
②多様な文化芸術との交流の場(まじわる)
③地域と一体になったまちづくりの場(ひろげる)
●文芸センターの4つの基本的性格
①アクア文化ホールと中央公民館を含む3施設の連携「3施設一体の連携」
②文化芸術創造施設としての市民との協働「コラボレーション」
③市民に広く利用される施設のあり方としての「親しみ、にぎわい」
④地域のまちづくりへ活かす「地域発信」
3施設一体の連携
コラボレーション
親しみ にぎわい
地域発信
分野を超えた
相乗効果
文化芸術への
市民参加
日常的交流の場
文化芸術創造の拠点
まちづくり
・分野を超えたプロ ・文化芸術の研修
・親しまれる施設
・市民の文化芸術の
グラム
・文化芸術の制作 ・にぎわい(界隈性) 拠点
・一体となったイベ
(準備)協働
のある施設
・まちづくりとの
ント
連携
・創る場の提供
・憩いの場
・高い創造性
・独自な文化情報の
・芸術家との交流
受発信
文芸センターの性格<図-1>(
「
(仮称)豊中市文化芸術センター基本構想」より抜粋)
1
市内外の文化施設・文化団体等との連携
(仮称)豊中市文化芸術センター
その後、平成 17 年(2005 年)には、基本構想の目的、役割、性格に基づき、施設のあり方
や運営管理などを具体的に検討し、発展させた『(仮称)文化芸術センター基本計画』
(以下、
「基本計画」という。
)を策定しました。
一方、文化芸術振興を総合的に推進するため、平成 18 年(2006 年)に、
『豊中市文化芸
術振興条例』を制定しました。そして条例の具体化を図るため重点事業として進めてきた『豊
中市文化芸術振興基本方針』を平成 20 年(2008 年)6 月に策定しました。
また、同年に『PFI導入可能性調査』
、平成 21 年(2009 年)のPFI事業を精査・整
理した『施設整備の事業化に向けた調査』
、平成 23 年(2011 年)の『整備計画策定のための調
査』を行うなど施設規模やレイアウト、運営手法におけるさまざまな検討を進めてきました。
その結果、今日の厳しい財政状況を踏まえるとともに、ホール・美術・博物の3機能(以
下「3機能」という。
)の複合にもとづく相乗的、効果的運用を図る観点から以下の点を見直
しました。
・施設規模(延べ面積)
・美術館と博物館の機能について展示を中心とした事業展開
文芸センターは、基本構想の目的や役割、基本的性格に基づき、アクア文化ホールと中央
公民館(以下、
「既存施設」という。
)との連携を図りながら、市民の文化芸術活動の拠点と
なることをめざします。
2.整備計画の位置づけ
この整備計画は、平成 23 年(2011 年)10 月に中間報告を策定した後、専門家や市民から
ご意見をお伺いし、基本設計策定段階で変更した内容を反映したものです。
今後、さらに実施設計(詳細設計)を進める中で、ホールや諸室の面積、仕様に変更が生
じる場合があります。
2
Ⅱ.基本的な計画の考え方
これまでの検討結果を踏まえ、より具体的に基本的な計画の考え方を整理します。
文芸センターの整備は、単なる施設づくりではなく、施設を核としたまちづくりへの新
たな活動づくりを目的とします。すなわち市民が文化芸術への理解を深め、地域文化への
愛着と誇りを高めるきっかけをつくり、さらに地域の主役として活動し、地域の活性化に
貢献できる機能の構築を目指すものです。
(1)3機能の複合にもとづく相乗的・効果的運用
文芸センターは、3機能の複合施設であり、市民の文化芸術活動をさらに推進していく
ため、既存施設を含めたプログラムの制作や、3機能の相乗的・効果的運用により、より高
い創造性とにぎわいを生み出します。
●多彩な芸術活動の連携に基づく事業プログラムづくり
●連携と交流の核となる場所づくり
「コラボレーションセンター」
「オープンホワイエ」
●既存施設も含めた事業プログラムや管理運営の連携づくり
(2)コラボレーション(文化芸術への市民参加)
文芸センターは、市民が芸術家などと協働して、企画、制作、創造、および人材育成で
きる場を提供するなど、文化芸術への市民参加を促すシステムをつくることにより、市民
自らが文化芸術創造の担い手として活動する場とします。
●市民と協働するシステムづくり
●市民が集える場所づくり
●市民との協働の中心である「コラボレーションセンター」づくり
3
<参考>
「豊中市文化芸術推進プラン」推進プログラムイメージ図
文化芸術活動を
担う人材の育成
(文化芸術ボランティア
養成講座の実施など)
大学のあるまち
音楽あふれるまち
とよなかの推進
とよなかの推進
(大阪大学・大阪音楽
(「オーケストラの日」
大学連携事業の充実
など音楽事業の充実)
など)
(仮称)文化芸術センターを
中心に展開する「文化芸術
への市民参加」の具体化
協働の仕組み
文化芸術にかかる
づくりの推進
地域資源の活用・
発信
(市民の文化芸術
(地域資源の活用・
活動の支援など)
発信事業の実施など)
市民、事業者、大学等の教育機関、文化芸術団体等
との連携の強化
「人と文化を育む創造性あふれるまち豊中」の実現
(3)親しみ、にぎわい(日常的交流の場)
文芸センターは、市民がイベントを実施、鑑賞できる自由な空間や、市民参加による企
画・制作・運営をするために、集まることができるスペースをつくり、親しみのある市民
の交流の場、憩いの場として、にぎわい(界隈性)のある施設とします。
●オープンな施設づくり「オープンホワイエ」
●市民が憩える場所づくり
●市民が気軽に利用できる施設のシステムづくり
4
(4)地域発信(文化芸術創造の拠点、まちづくり)
文芸センターは、地域密着度の高い、身近で独自な市民の文化芸術情報をはじめとした、
多種多様な情報を受発信するなど、地域との連携を通じて広域的な活動を支援していくこ
とにより、文化芸術創造施設として地域活性化の拠点施設とします。
●まちへ開いた施設づくり
●まちづくりと繋がるソフトづくり
●多種多様な情報の受発信
Ⅲ.施設計画
1.前提
(1)敷地条件
所在地
大阪府豊中市曽根東町3丁目36-1
用途地域(容
積率/建ぺ
地域地区
い率)
第一種中高層住居専用地域(200%/60%)及び一部第二種中高層住居
専用地域(200%/60%)近隣商業地域(300%/80%)
高度地区
第二種高度地区(第一種・第二種中高層住居専用地域)
防火地域
法第 22 条区域、一部準防火地域(近隣商業地域)
敷地面積
約 17,800 ㎡
建築面積
2,801.80 ㎡(現市民会館を除く)
延べ面積
4,712.24 ㎡(現市民会館を除く)
前面道路
その他
西面
16m及び 12m
南面 4m
・ 建築基準法第 48 条第三項但し書きの許可が必要
・ 都市計画法第 29 条の許可不要
2.周辺状況について
・ 北面から東面及び南面にかけては、低層の住宅・中高層の共同住宅が中心に建ち並んでお
り、良好な住宅地を形成しています。
・ 西面は、幅員 16m及び 12mの道路を経て、商業業務・医療施設や、店舗付き共同住宅等
が建ち並び、阪急宝塚線の曽根駅があり住商共存の市街地を形成しています。
・ 曽根駅周辺は、文化・レクリエーション・スポーツ施設等の集積により、文化・スポーツ
5
ゾーンが形成されています。文芸センターは、曽根駅から東へ約 300mのところに位置し
ます。
・ また、文芸センター周辺の自治会並びに住民の方々は、「まち」の活性化や地域コミュニ
ティの向上に関心が高く、駅の西側では、「まちづくり協議会そね21の会」が、駅の東
側には「曽根まちづくり研究会」があり、まちづくり活動を展開しています。
3.安全対策について
(1)交通対策
・ 文芸センターと既存施設へのアクセスは、人・車など全て西面道路(幅員 16m・12m)
のみとします。
・ これまで搬入ルートは、南面の狭隘道路を進入路としていましたが、この道路は、後背
地の住宅地の生活圏道路になっているため、今後進入路としての利用はしないこととし
ます。
・ 進入口は、歩車分離が原則。既存施設とのアクセスを考慮します。
・ ホールなどへの大型車両による搬入口は、交差点内の進入口を現状のまま利用します。
・ 来館者の車の出入口は、交差点の南側に設置します。
・ 歩行者や自転車などの進入口は、横断歩道に近い所とします。
(2)駐車場
・ 駐車場の位置は、現状の人工デッキ下の地盤で検討します。
・ 一般来館者用の駐車場は、設計GLレベルにおいて自走式で計画します。
・ 台数は現状収容台数の 100 台程度とします。満車の場合は、豊島公園の駐車場へ誘導し
ます。駐車システムは、コインパーキング方式で外部委託も検討します。また、施設利
用者には、その来館者に対して公共交通機関の利用啓発を指導します。
・ 自動車やオートバイの駐車スペースは、地階で検討します。駐輪スペースは機械式とし、
有料システムを検討します。
・ 来館者などが多い場合は警備員が交通整理を行います。
(3)ノーマライゼーション
・ 施設内や屋外空間を含めて、誰もが施設等を安心して利用参加できるように、バリアフ
リーや手すりの設置・ユニバーサルデザインやオストメイト対応トイレの設置等、バリ
アフリー法や大阪府福祉のまちづくり条例等に則した整備を行います。
4.環境対策について
(1)芦田ヶ池について
・ 平成 17 年度の基本計画において検討されていた、芦田ヶ池の水質改善や埋め立ては行
わず、現状のまま保存し、文芸センター周辺で、想定外の災害が発生した場合の消防水
利や中水道の利用を考えます。
6
(2)環境配慮について
・ 建築構造・防音対策
文芸センターやアクア文化ホールの搬出入のルートや荷解きの位置・スペース及び練習
室のレイアウト等については周辺に対する影響に配慮します。
・ 日照対策
日照対策については、東側隣接地に対する日影の影響を十分配慮して文芸センターの配
置を検討します。
・ 地盤改変の配慮
・ 太陽光発電システムの設置など省エネルギー対策の検討を行います。
<工事中の騒音・振動対策について>
周辺住民に対して工事期間等の周知を徹底するとともにできるだけ工事の影響が少
なくなるように配慮します。また、市民会館の解体工事と建設工事は一連の工事とし
て対応します。
(3)緑化等について
・ 敷地内にある樹木は、そのまま残すことを基本とします。ただし、敷際にある樹木など
で隣地に枝や根が越境しているものや配置計画等により伐採しなければならない場合
も想定されます。
(4)環境影響評価項目について
・ 文芸センター建設にあたっては、環境影響評価法に基づく環境影響評価項目のうち、構
造物の影響の「景観」と地域社会の「地域交通」を対象とします。
(5)景観について
・ 地盤面については、西面の道路地盤より約3m低い位置に市民会館を、道路地盤と同じ
高さに既存施設を設定したため、市民会館と既存施設との間に約3mの高低差が生じて
います。
・ 今回この市民会館を解体し、その跡地に文芸センターの建設を行いますが、周辺に対す
る圧迫感や日影等の影響をできるだけ未然に防止するため、現在の地盤をそのまま活用
することとします。
・ 文芸センターは、階数3を予定し、延べ面積が概ね 12,000 ㎡程度となること、また、
建設後 28 年を経過している既存施設の将来的な改修を見越しながら、調和が図れるよ
うに検討します。
5.配置計画(全体と各部門)
○既存施設との一体的連携を図るため、次のことに十分配慮した計画を行います。
・ 東側に隣接する住宅に対する、騒音(人の声、車の音、楽器の音等)対策を行います。
7
・ ホールのフライタワーは、アクア文化ホールのフライタワーと並行に配置します。
・ ホール・美術・博物の基本的レイアウトは、3機能の複合にもとづく相乗的・効果的運用
が図れるようホール部門と美術・博物部門のゾーニングを行ないます。
・ 展示室、博物常設展示室、会議・展示・講座室においては、重要文化財が展示できるよう
関係法令、指針に基づく仕様とします。
・ コラボレーションセンターは3機能及びオープンホワイエに連携できる位置に配置します。
・ カフェはコラボレーションセンターやオープンホワイエに隣接させ、外部からも直接利用
できるように配置します。
6.部門構成
(1)情報・交流部門
施設全体の共有部分でもあり、市民への文化芸術情報の受発信やさまざまな交流ができ
る場です。ホール、美術、博物の3機能の複合による相乗的・効果的な運用の検討を行う
とともに、市民参加の拠点となるよう市民が気軽に訪れ交流し、施設運営に参加できるス
ペースを設けます。
【床面積】
①コラボレーションセンター
②カフェ
③会議室
④展示スペース(ロビー、共用廊下などの一部を有効活用)
234 ㎡
①コラボレーションセンター
コラボレーションセンターの機能が発揮できるよう以下の設備を配置します。
・さまざまな文化芸術情報を収集し、発信する情報機器を設置します。
・ミーティングや作業スペースを兼ねます。
・文化芸術に関する図書などを設置して、市民が自由に閲覧できるようにします。
②カフェ
・コーヒーやジュース、軽食が提供できる程度の厨房設備を設置します。
③会議室
・25 人程度収容の会議室を設置します。
④展示スペース
・美術品などを展示できるスペース(壁付け展示ケース)を共用部廊下などに設置します。
・展示室や博物常設展示室における展示の導入部としての役割も担います。
8
(2)ホール部門
従来のホール機能に加え、市民と舞台芸術を結びつける施設とします。そのために、さ
まざまな舞台芸術の公演が可能な環境を整備するとともに、市民の文化芸術活動の場とし
て練習室機能の充実を図ります。
【床面積】
①大ホール
客席(約 1,300 席)
舞台
862 ㎡
919 ㎡
楽屋(4室・大2、小2、総収容人数約 50 人)
174 ㎡
746 ㎡
倉庫(奈落部分含む)
アーティストラウンジ(廊下兼用)
54 ㎡
トイレ(客席側1階と2階に配置→288 ㎡、楽屋側に配置→30 ㎡)
②小ホール
客席(約 200 席)
舞台
197 ㎡
100 ㎡
控室(2室・小2、総収容人数約 30 人)
操作室
29 ㎡
71 ㎡
倉庫(ピアノ庫含む)
トイレ
81 ㎡
90 ㎡
③会議室
(30 人程度収容2室)
④練習室
4室、大1室、中1室、小2室
トイレ
⑤和室
1室
60 ㎡
193 ㎡
49 ㎡
50 ㎡
①大ホール
●さまざまな舞台芸術への対応も可能な多目的ホール
コンサートや演劇、古典芸能などさまざまな舞台芸術の公演に対応できる劇場型の多目
的ホール。
ホール客席
○客席数
・約 1,300 席
・椅子幅 50cm 以上、椅子前後間隔 93cm 以上
・車椅子席
・床の材質は、飲食物の汚れをふき取り可能な材質とする。
○音響設定
・建築音響設計を実施する。
・残響可変装置を設置する。(演劇、講演会、クラシックコンサート
などに対応)
○親子室
・乳幼児と一緒に鑑賞できる防音設備の整ったスペースを設ける。
(定員 10 人)
9
○立見スペース
・立見スペースを設ける。
舞台
○主舞台
・主舞台
間口約 20m、
奥行約 16m
・プロセニアム(ポータル機構を設置) 間口約 16~20m
○袖舞台
○搬出入口
・上手側
幅約 11m、奥行約 16m
・下手側
幅約 11m、奥行約 16m
高さ約 7~12m
・10tトラックが搬出入できる搬出入口を確保する。
・10tトラックから長尺物の大道具が搬出入できること。
・積み下ろし時に音が外に漏れないようにする。
特殊舞台設備
○舞台機構
さまざまな催しの演出上の要求に十分対応できる設備とする。
・吊物機構
吊物機構は電動、手動の併用。
・音響反射板
音響反射板は吊り上げ走行方式。
・オーケストラピット
オーケストラピットの設置を検討。
○舞台照明
さまざまな催しの演出上の要求に十分対応できる設備とし、特殊照明
設備などの補強追加が容易にできるものとする。
○舞台音響
さまざまな催しの演出上の要求に十分対応できる、電気音響設備を設
ける。
・建築音響
建築音響設計にあたっては、用途ごとに最適な音響特性が得られるよ
うに残響可変性を持たせる。
○映像設備
・プロジェクターを設置する。
倉庫
○倉庫
・舞台関係倉庫、ピアノ庫(フルコンサート型グランドピアノ2台分)
温湿度管理必要)を、舞台に面して設置する。
楽屋
○楽屋
・4室程度とする。
(総収容人数 50 人程度)
大楽屋(25 人
約 60 ㎡)×2室、小楽屋(2 人約 20 ㎡)×2室
・原則として舞台と同じ階に設ける。
・各楽屋には適宜、化粧台、姿見、洗面台、更衣ブースを設ける。
・大楽屋は可動間仕切りにより分割して使用できる構造とする。
・出演者の出待ちや来客のためのアーティストラウンジを設ける。
(アーティストラウンジは廊下と兼用とする)
・楽屋エリアには、シャワー室、洗濯室、湯沸室、倉庫などを設ける。
10
②小ホール
客席
○客席
・収容人数は約 200 席。
舞台
○舞台
間口約 9m、奥行約 7m
舞台特殊設備
○舞台機構
講演会やコンサート、小規模の演劇に必要な舞台機構を設ける。
・吊物設備を設ける。
・舞台諸幕を設置。
○舞台照明
講演会やコンサート、小規模の演劇に必要な舞台照明設備を設け、で
きるだけ容易な操作と省力化を図る。
○舞台音響
講演会やコンサート、小規模の演劇に必要な舞台音響設備を設け、で
きるだけ容易な操作と省力化を図る。
・聴覚障害者のための難聴者補助設備などを設置する。
○映像設備
DVD 等のプレイヤー及びプロジェクターを設置する。
倉庫
○倉庫
・舞台関係倉庫、ピアノ庫(セミコンサート型グランドピアノ1台分、
温湿度管理必要)を設置する。
控室
○控室
・2室程度(約 30 ㎡×2)とする。
(総収容人数 30 人程度、会議室と
兼用)
・小ホールと同じ階で隣接させる。
③会議室
・30 人程度収容の会議室2室を設置します。2室一体利用も可能とします。
④練習室
・大練習室(約 90 ㎡)1室、中練習室(約 40 ㎡)1室、小練習室(約 30 ㎡)2室
・大練習室、中練習室には鏡とバレエバーを設置します。
・小練習室には少人数のバンドの練習ができるように音響機材や楽器を設置します。
・防音、防振構造とします。
・大練習室、中練習室は、大ホールの楽屋にも転用するため、大ホール舞台に隣接させま
す。
11
(3)美術・博物部門
美術部門では、地域ゆかりの作家の美術活動に着目し、美術教育や生涯学習の場や発表
の場としての役割を果たしつつ、未来に向けて優れた創作作品を系統だてて整理し、保管・
展示・普及活動につとめることを目的とします。
博物部門では、猪名川流域と千里丘陵に特徴づけられる豊中地域の歴史や文化を、重要
文化財を含む各種資料の展示を通じて市民にわかりやすく紹介します。また、小学校をは
じめ市内学校園の郷土学習にも展示を積極的に活用してもらえるよう、学校園のニーズを
把握し、教育カリキュラムとの連携をめざします。
また、これまでに収集した各種文化財を適切に保存管理し、次世代に確実に伝えていけ
るよう、収蔵庫を設置し、各種資料の形質に応じた収蔵環境を整えます。
【床面積】
525 ㎡
①展示室
30 ㎡
②博物常設展示室
205 ㎡
③会議・展示・講座室
④美術収蔵庫
263 ㎡
⑤博物収蔵庫
137 ㎡
⑥荷解き室
⑦倉庫
82 ㎡
⑧トイレ
15 ㎡
①展示室
・「会議・展示・講座室」等と合わせた約 750 ㎡の展示空間を確保します。
・展示室でのイベントが開催できるような設備を整えます。
・展示室を分割できるよう可動壁を設けます。
・天井高さは約 5mを確保します。
・美術品や文化財が搬出入できる出入口を設置します。
・防犯カメラを設置します。
②博物常設展示室
・学校園2~3クラスが同時に見学可能な展示スペースを館内に確保します。
・地域の通史を基本とし、数年に 1 度程度の展示更新を行います。
・展示ケースについては、壁面固定型、移動型などを効果的に配置します。
・免震設備については、必要であれば展示台免震程度とします。
・天井高さは 3.2m~4.0m を確保します。
・文化財が搬出入できる出入口を設置します。
・防犯カメラを設置します。
12
③会議・展示・講座室
・展示室等と合わせた約 750 ㎡の展示空間を確保します。
・天井高さは約3mを確保します。
・視聴覚機器の設置など、学校見学時のガイダンススペースとしても使用可能な仕様とし
ます。
・会議机、イスの収納スペースを設けます。
・美術品や文化財が搬出入できる出入口を設置します。
・防犯カメラを設置します。
④美術収蔵庫
○収蔵品
・寄贈及び購入作品を保管します。
・美術品が搬出入できる出入口を設置します。
○収蔵環境
・免震設備については、必要であれば展示台免震程度とします。
○収蔵庫
・24 時間空調による恒湿、恒温環境を確保します。
・2階式などに対応した高さを確保します。
○収蔵庫前室
・風や埃を防ぎ、収蔵庫内の環境変化を軽減します。
⑤博物収蔵庫
○収蔵品
・考古、民俗、歴史資料(古文書等)
、自然資料などを保管します。
・文化財が搬出入できる出入口を設置します。
○収蔵環境
・免震設備については、必要であれば展示台免震程度とします。
○収蔵庫
・24 時間空調による恒湿、恒温環境を確保します。
・2階式などに対応した高さを確保します。
・古文書、漆製品、金属製品、処理済木器など多様な形質の資料を保管できる仕様と
します。
○収蔵庫前室
・風や埃を防ぎ、収蔵庫内の環境変化を軽減します。
13
⑥荷解き室
○搬出入口
・美術・博物部門と、大ホールの搬出入口は分離します。
・雨風に対応するため、屋根の高さは、4tトラックが搬出入できる十分な高さを確
保します。
・展示資料の仮置きや開梱などの作業を行います。
⑦倉庫
⑧トイレ
(4)管理部門
【床面積】
132 ㎡
①事務室(給湯室含む)
②更衣室(シャワールーム含む)
43 ㎡
③警備・設備・清掃員控室
29 ㎡
1,742 ㎡
④機械室
①事務室
・利用者の出入口に近い場所に設置し、コラボレーションセンターに隣接させます。
・受付カウンターを設置します。
・事務室内の床はOA対応とします。
・給湯室を設置します。
②更衣室
・男女比に合わせて変更できる可動壁を設置します。
・更衣室の内部に男女別のシャワールームを設置します。
③警備・設備・清掃員控室
・警備員及び設備、清掃職員の控室を設置します。(10 人定員)
④機械室
(5)利便施設
【床面積】
44 ㎡
キッズルーム
14
キッズルーム
・乳幼児が自由に遊べる空間をつくります。
・保育室としても利用します。
(6)駐車場・駐輪場
【床面積】
①駐車場
約 100 台 2,648 ㎡(駐輪場面積含む)
②駐輪場
約 100 台
Ⅳ.事業活動計画
1.事業活動計画
(1)情報交流部門
豊中市文化行政基本方針の重点施策である「協働の仕組みづくりと場の整備」の「コラ
ボレーション(協働)事業の推進」を具体化するため、大学や文化芸術団体、まちづくり
団体、自治会等と連携しながら、コラボレーションセンターで以下の事業を展開します。
<下図:豊中市文化芸術推進プラン>
協働事業
企画・制作・運営など専門家などとの協働事業の開催
連携
大学
連携
近隣施設
連携
文化芸術
団体
総合相談・コーディネート事業
文化芸術に関する相談、専門家・活動団体の紹介
ー
コ
ラ
ボ
レ
連携
まちづくりへの展開
シ
ョ
まちづくり団体・
自治会など
ー
ン
セ
ン
タ
情報の受発信事業
さまざまな文化情報の収集と発信
交流事業
さまざまな団体が交流できる事業の開催
研修事業
文化芸術ボランティアなどの養成講座の開講
アウトリーチ事業
さまざまな場所でのアウトリーチ事業の開催
(2)ホール部門
①ホール活動事業
・市民に優れた舞台芸術の鑑賞の機会を提供。自主文化事業の実施、芸術団体の招聘。
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②市民参加創造事業
・市民自ら企画・制作し、出演する市民参加創造型事業の支援。
③マーケティング業務
・チケット販売、センター利用者へのアンケート調査等
④舞台技術業務
・舞台技術ワークショップ等
⑤ホールネットワーク事業
大阪府内、近畿、全国の文化施設との連携。
(3)美術部門
①展示事業
・市美術展・会員展・・・日本画、洋画、彫塑、デザイン、工芸、書、写真の7部門の入
賞作品と美術協会会員の作品を展示室と会議・展示・講座室の2室で展示。
・自主企画展示・・・地元にゆかりのある作家の作品を活用した自主企画展の実施。
・学校教育と連携した展示・・・教育美術展、近隣の大学との連携展の実施。
・広域ネットワークとの連携・・・各市町の所蔵作品を借用しての展示会を実施。
・子どもたちも楽しめる展示・・・子どもたちに理解できるような展示の工夫。
・貸し展示室として市民の利用に供します。
<展示スペース>
・美術品や文化財などを定期的に展示。
②学習支援事業活動
・講座やワークショップの開催や作家と市民との交流機会の提供。地域の小中学校との連
携など。
(4)博物部門
①展示事業
・地域常設展示・・・豊中市を中心とした地域の歴史・文化・自然を取り上げ、重要文化
財を含む実物資料の展示を通して地域の特質を明らかにします。また、学校教育課程と
連携し、郷土学習の教材として活用するとともに、市民がいつでも豊中の歴史・文化・
自然に触れ、気軽に楽しく学ぶことのできる展示を行います。
・数年に一度の展示更新
・子どもの視点を重視した、あらゆる世代に親しみのもてる展示
・学校教育と連携した郷土学習教材としての展示の検討
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・ビジュアルな映像資料や模型などを活用
②資料の収蔵・保管・公開事業
地域の歴史・文化・自然に関する資料を、市民の財産として永く保存し、次世代に伝え
ます。また閲覧や貸出など公開への要望に対応し、活用します。
・資料の種類、性質、状態に応じた収蔵・保管
・閲覧、貸出などへの対応
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Ⅴ.床面積一覧
部門
情
報 コラボレー
・ ション
交
流
大ホール
ー
ホ
ル
小ホール
会議室
練習室
諸室
コラボレーションセンター
カフェ
会議室
小計
舞台
搬入ヤード・荷解き
鳥屋口
音響・映写・調光室
操作員控室
客席1
客席2
親子室
前室1
前室2
楽屋事務所
楽屋大1
楽屋大2
楽屋小1
楽屋小2
アーティストラウンジ
女性トイレ1
男性トイレ1
女性トイレ2
男性トイレ2
楽屋トイレ
倉庫
舞台
搬入ヤード
操作室
ホール客席
前室
控室1
控室2
男女トイレ
倉庫(ピアノ庫10㎡含む)
会議室1
会議室2
男女トイレ
倉庫
練習室大
練習室中
練習室小1
練習室小2
男女トイレ
小計
部門
面積(㎡)
175
59
234
919
335
26
48
9
美術・博物
561
301
21
23
19
8
60
68
22
22
32
管理
利便施設
共用部
144
駐車場
144
30
144
100
諸室
展示室
展示準備室
荷解き室
博物常設展示室
会議・展示・講座室
会議・展示・講座室控室
会議・展示・講座室倉庫
博物収蔵庫
美術収蔵庫
収蔵庫前室
男女トイレ
倉庫
小計
事務室
給湯室
更衣室(シャワールーム含む)
警備・設備・清掃員控室
機械室
キッズルーム
オープンホワイエ含む
ごみ庫
アートスクエア(屋外約620㎡)
駐車場・駐輪場
小計
合 計
駐車場を除いた床面積
51
29
197
18
29
34
81
71
45
44
30
37
92
44
28
29
49
3,944
18
面積(㎡)
525
137
30
205
44
15
236
27
15
82
1,316
132
43
29
1,742
44
3,000
32
2,648
7,670
13,164
10,516㎡
Ⅵ.建設スケジュール
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度
(2011年度) (2012年度) (2013年度) (2014年度) (2015年度)
整 備 計 画
基 本
設 計
測 量
実 施 設 計
供
契
約
関
係
解 体
工 事
用
建 設 工 事
開
始
土 壌 調 査
19
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