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寒い時期になると、決まって乾燥肌に悩まさ れる。そんな人も多いのでは
寒い時期になると、決まって乾燥肌に悩まさ れる。そんな人も多いのではないでしょうか? 気温が下がり、空気が乾燥する冬は、肌にとっ て過酷な季節。頭皮も肌と同じように乾燥しや すくなります。とくに1月から2月にかけては、 一年中でもっとも気温と湿度が低下する時期で す。うるおいを保つ対策を万全にして、快適に 冬を乗り切りましょう! 冬は皮膚にとって 毎日が “乾燥注意報” 冬 の 乾 燥 肌 の 原 因 は、 お も に 気 温 と 湿 度 の 低 下 に あります。気温が低下すると、体は熱を奪われないよ う皮膚表面の血流を制限します。結果として皮膚には 十分な栄養が行き届かず、表皮細胞の新陳代謝が低下 し、いわゆる “肌荒れ” の状態になります。冬になると 肌が粉を吹いたようになったり、フケが増えたりする のは、古い角質が正常に剥がれ落ちず、乾燥した状態 のまま皮膚の表面に残ってしまうからです。 ま た、 寒 い と 血 行 不 良 の た め 皮 脂 の 分 泌 量 も 低 下 し ま す。 本 来 な ら ば、 皮 脂 と 汗 が 混 ざ り 合 っ た 皮 脂 膜 が 天 然 の バ リ ア と な り、 皮 膚 表 面 か ら 水 分 が 蒸 発 す る の を 防 い だ り、 皮 膚 を 外 の 刺 激 か ら 守 っ た り し て い る の で す が、 冬 は こ の 天 然 の バ リ ア が 機 能 し に く く な り ま す。 結 果、 水 分 が 蒸 発 し や す く な る と と わ れ て い ま す。 ち な み に 東 京 の 昨 シ ー ズ ン の 相 対 湿 %を下回っ (℃) 80 35 20 65 60 15 55 10 50 5 45 0 ※ 気象庁「気象統計情報(2012 年/東京) 」 より 皮脂や汚れのせいだと思い込んで必要以上に洗いす みましょう。 洗 髪 の し か た を 見 直 し、 正 し い 頭 皮 ケ ア を 実 践 し て た場合は、 やはり乾燥が原因と考えられます。まずは、 す。 し か し、 冬 に な る と 乾 い た フ ケ が 増 え る と い っ フ ケ に は 大 き く 分 け て 2 つ の 種 類 が あ り、 湿 っ た フケは皮脂が異常に多く分泌されることで起こりま て い ま す。 こ の 時 期、 テ レ ビ の 天 気 予 報 や ニ ュ ー ス 冬の乾燥肌を予防・克服するためには、 「室内を十 分に加湿すること」と 「体内から保湿すること」 、そし 冬のフケや頭皮のかゆみは 洗いすぎに要注意! なのです。 ぎ、 頭 皮 を さ ら に 傷 め た り、 乾 燥 さ せ た り す る 悪 循 た だ、 頭 皮 は 髪 の 毛 に 覆 わ れ て い る た め、 ケ ア し にくいものです。また、 フケやかゆみがひどくなると、 て 「皮膚の保湿ケア」 が大切です。 (%) で 「 乾 燥 注 意 報 」と い う 言 葉 を 連 日 の よ う に 耳 に し ま 月〜4月にかけて 日中平均気温と相対湿度の年間推移 環に陥ることがあります。 度 を 見 て み る と、 25 70 30 湿度 気温 75 9月 10月 11月 12月 8月 7月 6月 5月 4月 3月 2月 1月 40 も に、 外 か ら の 刺 激 に 敏 感 に な り、 肌 や 頭 皮 に か ゆ みを生じやすくなるのです。 65 一方、湿度の低下は、皮膚表面から直接水分を奪っ て い き ま す。 肌 に と っ て 最 適 な 湿 度 は 〜 % と い 60 60 すが、冬は肌にとっても、まさに毎日が “乾燥注意報” 11 4 皮を 肌と頭 ら守る 乾燥か うるおい対策1 室内の加湿 冬のうるおい対策 もともと湿度の低い場所で空気だけが暖められると、相対的に水分量が減少しま す。暖房している室内はとくに乾燥しやすいので、十分な加湿が必要です。また、 暖房は最低限にして、着るもので寒さを調節しましょう。 加湿器を利用する 最近は室内全体を加湿する大型のものから、机の隅に置ける小型のものまで、さま ざまなタイプの加湿器が売られています。使う場所に合わせて選ぶとよいでしょう。 洗濯物や濡れタオルを干す 洗濯物の部屋干しは、もっとも手軽な加湿方法です。見た目が気になる場合は、 濡らしたタオルを干しておくだけでも加湿効果があります。洗濯物やタオルは、 できるだけ広げて干すとより効果的です。 観葉植物を置く 植物は葉から水蒸気を放出するだけでなく、土からも水分が蒸発するので、 室内の加湿には最適です。 うるおい対策 2 体内から保湿 冬の乾燥から肌や頭皮を守るためには、体内環境を整えることも大切です。末端 の冷えを予防・改善するとともに、皮膚の新陳代謝を高める食事や生活スタイルを 心がけましょう。 手浴、足浴で末端の冷えを予防する 手浴の場合は洗面器、足浴の場合はバケツに 42℃くらいのお湯をはり、両手 首または両足首より先を 10 〜 15 分、お湯につけます。途中、お湯の温度が 下がってきたら、熱いお湯を足します。 ビタミンA、B、Eを含む食品を積極的にとる ビタミンA、B、Eには新陳代謝を高める作用や肌にうるおいを与える作用、 血行をよくする作用などがあり、いずれも冬の乾燥肌には欠かせない成分です。 ビタミンAを多く含む食品:ウナギ、レバー、サバ、イワシ、緑黄色野菜など ビタミンBを多く含む食品:豚肉、レバー、卵、大豆、納豆、豆腐など ビタミンEを多く含む食品:アーモンド、落花生、ゴマ、ニラ、かぼちゃなど 夜はできるだけ早めに就寝 肌のターンオーバー(肌が生まれ変わること)は、夜 10 時〜深夜 2 時が最も活発 になるといわれています。遅くとも夜 12 時までには寝るようにしましょう。 乾燥から頭皮を守る洗髪法 うるおい対策 3 皮膚の保湿ケア 冬の乾燥肌は、洗いすぎが原因になるこ とも。皮膚に水分を与える保湿ケアとと もに、入浴のしかたにも注意しましょう。 保湿剤をこまめに塗る 冬の乾燥肌には尿素やワセリン、セラミドなどを配合した保湿剤が よく使われます。自分に合ったものを選び、入浴後や手洗い後など にこまめに塗りましょう。 お風呂やシャワーは 40℃以下に 熱すぎるお湯は表皮の皮脂を溶かし、皮膚から水分を奪います。入浴時は もちろん、手洗いや洗面、炊事の際のお湯も 40℃以下に設定しましょう。 せっけんの使いすぎを控える 洗浄力の高いせっけんを使いすぎると、皮膚から皮脂膜が奪われ、 より乾燥しやすくなります。皮膚の乾燥がひどい場合は、入浴時に せっけんを使うのは 1 日おきにしてみましょう。 5 ❶ 38℃くらいのぬるめのお湯で、汚れを しっかり洗い流した後、シャンプーで地 肌をやさしく洗う。乾燥肌には低刺激性 のアミノ酸シャンプーがおすすめ。 ❷シャンプー後はお湯でていねいに洗い流す。 ❸洗髪がすんだら、まずはお湯でしぼった タオルで軽く水気をとる。次に乾いたタ オルで頭を包み、やさしくなでるように 水気をとる。 ❹自然乾燥は時間がかかるので、かえってダ メージを与えることも。ドライヤーを使っ て手早く乾かす。ドライヤー は 「強」に設定して、遠くから 風をあてるようにするとよい。