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行政学教育に関する調査

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行政学教育に関する調査
取 扱 注 意
行政学教育に関する調査
-調査概要報告-
2010 年 3 月
行政学の現状と課題に関するアンケート調査研究会
1. アンケート調査概要
1.1. 調査目的
日本行政学会設立 60 周年を迎えるにあたり、行政学の領域や役割に関して分析・整理す
ることを目的に、日本行政学会会員へのアンケート調査を実施することとした。既に 20
年前に「行政学教育に関するアンケート集計結果―行政学の「制度化」の現状―(文責:
今里滋)
」
(日本行政学会編『行政学における教育と研修』1991 年)が報告されているが、
その後わが国ではめまぐるしく制度改革や各種学会の創設があり、行政学の位相は変化し
てきたものと考えられる。したがって、時系列的にその変化を検証することも今回の調査
の目的のひとつである。
1.2. 調査実施概要
調査票配布・回収方法/郵送・WEB による配布、郵送・電子メールによる回収
調査対象/2009 年 9 月時点における日本行政学会会員(学生会員は除く)
調査期間/2009 年 10 月 1 日~12 月 13 日
調査内容/①研究分野:学問的バックボーン・所属学会の優先順位
②行政学講義科目:担当講義の有無・講義内容・公務員試験への意識、シ
チズンシップへの意識・専門技術能力養成への意識・行政学講義での言
及事項
③行政実務経験:実務経験の有無・行政学の実務への貢献に関する意識
④プロフィール:性別・年齢・最後に在籍した課程・最後に在籍した課程
の専攻・所属機関・所属機関の所在地・自由記述
有効配布数/592 件
有効回収数/217 件
有効回収率/36.7%
集計対象数/217 件
1.3. 調査実施主体
<行政学の現状と課題に関するアンケート調査研究会>
代表 今里 滋(同志社大学大学院教授)
今川 晃(組織財政委員長・同志社大学教授)
原田 久(立教大学教授)
小田切 康彦(同志社大学大学院嘱託講師)
増田 知也(同志社大学大学院博士課程)
-1-
2. アンケート調査結果概要
2.1. 回答者の研究分野
2.1.1. 学問的バックボーン(n=217)
アンケート調査回答者 217 名のうち、
「行政学」を学問的バックボーンに持つ回答者は全
体の 57.1%を占めている。また、
「
(狭義の)政治学」が 16.6%、「その他」が 6.9%、
「政策
科学」が 6.0%と続いている。
学問的バックボーン
経営学・
組織論
3.2%
その他
6.9%
無回答
3.2%
経済学・
財政学
2.8%
政策科
学
6.0%
行政学
57.1%
政治経
済学
4.1%
(狭義
の)政治
学
16.6%
-2-
2.1.2. 所属学会の優先順位(n=217:複数回答)
所属する学会の優先順位について見てみると、66.4%の回答者が「日本行政学会」を優
先順位の 1 位としている。また、優先順位 2 位として最も高い割合を示しているのは、
「日
本政治学会(19.4%)
」
、優先順位 3 位として割合が高いのは「日本公共政策学会(11.5%)
」
となっている。
所属学会の優先順位(3 位まで表示、1 位のみ%表示)
0%
10%
20%
30%
日本行政学会
日本国際政治学会
日本比較政治学会
日本公共政策学会
4.1%
政治思想学会
0.0%
アジア政経学会
0.0%
日本EU学会
0.0%
日本平和学会
0.0%
日本自治学会
自治体学会
日本評価学会
1.8%
0.5%
2.3%
2.3%
1位(%)
1.4%
日本オンブズマン学会
0.5%
日本財政学会
0.5%
日本地方財政学会
0.0%
地方自治経営学会
0.0%
日本経営学会
0.0%
組織学会
0.0%
日本公益事業学会
0.0%
日本経済学会
0.0%
公共選択学会
0.5%
日本計画行政学会
0.0%
日本都市学会
0.5%
日本NPO学会
0.5%
日本公法学会
0.9%
日本教育行政学会
1.4%
日本社会学会
0.5%
日本ジェンダー学会
0.0%
その他
70%
0.9%
0.5%
日本地方自治研究学会
60%
0.5%
日本選挙学会
日本地方自治学会
50%
66.4%
7.8%
日本政治学会
40%
2位
3位
3.2%
-3-
2.2. 行政学および行政学関係講義科目の内容
2.2.1. 担当講義の有無(n=217)
過去 10 年間における行政学および行政学関係講義科目の担当について、
「講義した、講
義している」が 75.1%、
「講義しなかった」が 24.9%となっている。
行政学および行政学関係講義科目担当の有無
講義しな
かった
24.9%
講義し
た、講義
している
75.1%
2.2.2. 担当講義の有無(n=163)
講義を担当した、或いは担当している回答者の講義の数について、最も割合が高いのは
「講義数 2」で 30.1%、続いて、
「講義数 3(22.7%)
」、「講義数 4(19.0%)
」の順となって
いる。
担当講義数
講義数5
11.0%
講義数1
17.2%
講義数4
19.0%
講義数2
30.1%
講義数3
22.7%
-4-
2.2.3. 担当講義の科目名(n=452)
回答があった 452 の講義について、
「行政学」を講義科目名としている講義が 27.4%、
「地
方自治論」が 17.7%、
「その他」が 10.8%、
「公共政策論」が 7.3%と続いている。
講義科目名
0%
5%
10%
15%
20%
行政学
17.7%
公共政策論
7.3%
政策過程論
3.1%
1.5%
政策評価論
3.1%
公務員制度論
3.8%
行政組織論
2.2%
公共管理論
2.2%
都市行政論
国際行政論
比較行政論
比較地方自治論
3.3%
0.0%
1.3%
0.7%
住民参加・協働論
1.1%
まちづくり論
1.3%
NPO論
1.3%
政治学
政治過程論
5.5%
1.5%
政治経済学
0.2%
財政学
0.0%
地方財政論
公共経営論
公会計論
1.3%
2.4%
0.0%
その他
無回答
30%
27.4%
地方自治論
政策分析論
25%
10.8%
0.7%
-5-
2.2.4. 講義の開講課程(n=452)
講義の開講課程は、
「学部」が 65.9%で最も割合が高く、次いで「大学院」が 25.2%、
「専
門職大学院等」が 5.8%となっている。
講義の開講課程
専門職
大学院
等
5.8%
その他
1.8%
無回答
1.3%
大学院
25.2%
学部
65.9%
-6-
2.2.5. 講義の担当開始年度(n=452)
講義の担当開始年度については、
「2008 年度」が 8.6%で最も割合が高く、「2006 年度」
が 8.2%、「2004 年度」および「2009 年度」が 8.0%と続いている。
講義の担当開始年度
0%
1960
1972
1973
1975
2%
0.4%
0.2%
1981
0.2%
1983
0.2%
0.7%
0.2%
1986
0.4%
1987
0.4%
1990
0.2%
1.3%
1991
0.9%
1992
0.9%
1993
0.7%
1994
1995
2.4%
1.3%
1996
1997
1998
2.2%
1.3%
3.5%
1999
4.6%
2000
2001
10%
0.7%
1980
1988
8%
0.2%
0.2%
1985
6%
0.4%
1976
1984
4%
4.9%
4.2%
2002
5.5%
2003
6.4%
2004
8.0%
2005
7.7%
2006
8.2%
2007
7.5%
2008
8.6%
2009
無回答
8.0%
7.1%
-7-
2.2.6. 講義の担当終了年度(n=91)
講義の担当終了年度については、
「2008 年度」が 22.0%で最も割合が高く、「2007 年度」
が 15.4%、
「2005 年度」が 14.3%と続いている。
講義の担当終了年度
0%
1996
5%
1.1%
1999
1.1%
2000
2002
20%
1.1%
2.2%
9.9%
3.3%
2005
14.3%
2006
8.8%
2007
15.4%
2008
2009
25%
6.6%
2003
2004
15%
2.2%
1998
2001
10%
22.0%
3.3%
無回答
8.8%
2.2.7. 講義における教科書使用(n=452)
教科書を「使用している」講義は全体の 32.5%、
「使用していない」講義は 65.3%となっ
ている。
講義における教科書使用の有無
無回答
2.2%
使用して
いる
32.5%
使用して
いない
65.3%
-8-
2.2.8. 講義で使用する教科書(n=147:複数回答)
使用されている教科書としては、最も多いのが「西尾勝『行政学』
」であり、「真渕勝ほ
か『はじめて出会う政治学』
」
、
「村松岐夫『行政学教科書』」と続いている。
講義で使用されている教科書(2 つ以上の講義で使用されている教科書のみ掲示)
教科書名
講義数
西尾 勝『行政学』
22
真渕 勝、久米 郁男、北山 俊哉『はじめて出会う政治学』
6
村松 岐夫『行政学教科書』
6
磯崎 初仁、金井 利之、伊藤 正次『ホーンブック地方自治』
5
森田 朗『改訂版 現代の行政』
5
今村 都南雄、武藤 博巳、沼田 良、佐藤 克広『ホーンブック 基礎行政学』
4
佐藤 俊一『地方自治要論』
4
佐藤 俊一『政治行政学講義』
4
新藤 宗幸、阿部 斉『概説 日本の地方自治』
3
村松 岐夫『テキストブック地方自治』
3
土岐 寛、平石 正美、外山 公美、石見 豊『現代行政のフロンティア』
3
新藤 宗幸『新版 行政って何だろう』
3
村松 岐夫『日本の行政』
3
中邨 章『自治体主権のシナリオ』
3
American Political Science Review, American Journal of political Science などの論文
2
加茂 利男、大西 仁、石田 徹、伊藤 恭彦『現代政治学』
2
金川 幸司『協働型ガバナンスと NPO』
2
佐々木 信夫『現代地方自治』
2
青山 佾『自治体の政策創造』
2
経済協力開発機構(OECD)『世界の行政改革』
2
2.2.9. 講義における参考書使用(n=452)
参考書を「使用している」講義は全体の 39.2%、
「使用していない」講義は 50.7%となっ
ている。
講義における参考書使用の有無
無回答
10.2%
使用して
いる
39.2%
使用して
いない
50.7%
-9-
2.2.10. 講義で使用する参考書(n=177:複数回答)
使用されている参考書は、最も多いのが「西尾勝『行政学』
」であり、次いで「今村都南
夫ほか『ホーンブック基礎行政学』
」
、
「真渕勝『行政学』」
、「村松岐夫『行政学教科書』」
、
が続いている。
講義で使用されている参考書(2 つ以上の講義で使用されている参考書のみ掲示)
参考書名
西尾 勝『行政学』
今村 都南雄、武藤 博巳、沼田 良、佐藤 克広『ホーンブック 基礎行政学』
真渕 勝『行政学』
村松 岐夫『行政学教科書―現代行政の政治分析』
磯崎 初仁、金井 利之、伊藤 正次『ホーンブック地方自治』
村松 岐夫『テキストブック地方自治』
村上 弘、佐藤 満編『よくわかる行政学』
久米 郁男、川出 良枝、古城 佳子、田中 愛治、真渕 勝著『政治学』
西尾 勝、村松 岐夫編『講座 行政学』(1 巻~6 巻)
森田 朗『現代の行政』
北山 俊哉、真渕 勝、久米 郁男『はじめて出会う政治学』
縣 公一郎、藤井 浩司編『コレーク政策研究』
伊藤 光利、真渕 勝、田中 愛治『政治過程論』
佐藤 竺監修、今川 晃、馬場 健編『市民のための地方自治入門』
坂本 勝『公務員制度の研究』
山谷 清志『政策評価の理論とその展開-政府のアカウンタビリティ(晃洋書房)』
松下 圭一『政策型思考と政治』
新藤 宗幸、阿部 斉『概説 日本の地方自治』
西尾 勝『行政の活動』
早川 純貴、田丸 大、大山 礼子、内海 麻利『政策過程論―「政策科学」への招待』
足立 幸男、森脇 俊雅編『公共政策学』ミネルヴァ書房
大森 政輔、鎌田 薫編『立法学講義』
ハリー・P・ハトリー著、上野 宏、上野 真城子訳『政策評価入門-結果重視の業績測定』
伊藤 光利編『ポリティカルサイエンスことはじめ』
加茂 利男、大西 仁、石田 徹、伊藤 恭彦『現代政治学』
寄本 勝美編『公共を支える民:市民主権の地方自治』
宮川 公男『政策科学入門』
弓家 七郎『地方自治論』
建林 正彦、曽我謙悟、待鳥 聡史『比較政治制度論』
後 房雄『NPO は公共サービスを担えるか』
今川 晃、牛山 久仁彦、村上 順編『分権時代の地方自治』
佐々木 信夫『現代地方自治』
佐々木 信夫『地方議員』
佐々木 信夫『東京都政 : 明日への検証』
山内 弘隆、上山 信一編『パブリック・セクターの経済・経営学』
上山 信一『行政の経営改革』
新藤 宗幸『概説 日本の公共政策』
新藤 宗幸『講義 現代日本の行政』
新藤 宗幸『新版 行政ってなんだろう』
新藤 宗幸『地方分権』
森田 朗編『行政学の基礎』
真山 達志『政策形成の本質』
村松 岐夫『行政学講義』
村松 岐夫『日本の行政―活動型官僚制の変貌』
大森 彌『自治体職員論』
大嶽 秀夫、鴨 武彦、曽根 泰教『政治学』
土岐 寛、加藤 普章『比較行政制度論』
風間 規男編、岡本 三彦、中沼 丈晃、上崎 哉『行政学の基礎』
- 10 -
講義数
34
10
10
10
9
9
6
5
5
4
4
4
3
3
3
3
3
3
3
3
3
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2.2.11. 公務員試験への意識(n=147)
行政学および行政各関係講義を担当している回答者のうち、講義において公務員試験を
「意識している」回答者は 26.5%、
「幾分意識している」は 32.7%となっている。一方、
「あ
まり意識していない」は 27.9%、
「意識していない」は 8.2%となっている。
講義における公務員試験への意識
意識して
いない
8.2%
無回答
4.8%
意識して
いる
26.5%
あまり意
識してい
ない
27.9%
幾分意
識してい
る
32.7%
2.2.12. シチズンシップへの意識(n=148)
講義においてシチズンシップの涵養を「意識している」回答者は 66.2%、
「幾分意識して
いる」は 20.9%となっている。一方、
「あまり意識していない」は 4.1%、
「意識していない」
は 4.1%となっている。
講義におけるシチズンシップへの意識
意識して
いない 無回答
4.1%
4.7%
あまり意
識してい
ない
4.1%
幾分意
識してい
る
20.9%
意識して
いる
66.2%
- 11 -
2.2.13. 専門技術能力養成への意識(n=82)
公務就任後に必要な専門技術能力の向上に講義が「役立つ」と思う回答者は 40.2%、
「幾
分役立つ」が 41.5%となっている。一方、
「あまり役立たない」は 7.3%、
「役立たない」は
3.7%となっている。
講義における専門技術能力養成への意識
役立たな
い
3.7%
無回答
7.3%
あまり役
立たない
7.3%
役立つ
40.2%
幾分役
立つ
41.5%
- 12 -
2.2.14. 行政学講義での言及事項(n=217:複数回答)
行政学講義での言及事項として、
「行政改革」が 71.4%で最も多く、
「政官関係(70.5%)」、
「公務員制度(70.0%)
」
、
「地方自治論(65.4%)」、と続いている。
行政学講義での言及事項
0%
行政学説史
行政史
行政学の方法・構成・体系
行政理論
政官関係
官民関係・パートナーシップ・NPO
政府間関係
地方自治論
行政国家論・福祉国家論
国際行政
比較行政
開発行政
内閣制度
行政組織制度
公務員制度
政府活動の範囲
政策類型
政策領域(例:金融政策,福祉政策)
規制改革・民間委託・グレーゾーン論・PFI
意思決定論
政策体系・政策手段論
政策課題設定論・非決定作成
省庁内意思決定方式・稟議制
政策実施過程・第一線職員論
政策評価・行政評価
政策終了論
省庁行政・セクショナリズム・最大動員論
行政手続・意見公募手続
行政計画
官僚制論
組織論・組織管理
法令と裁量
文書管理
電子政府
予算・財政・公会計・会計検査
省庁間調整・官房系統組織
定員管理
人的資源管理・昇進管理・天下り
統計と情報管理
空間管理
行政統制・行政責任・アカウンタビリティ
情報公開・オンブズマン
参加・PI・住民投票・討議民主主義論
広報・広聴・苦情処理
汚職防止・公務員倫理
公益・公共哲学
行政改革
NPM
労働運動・市民運動
その他
10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80%
38.2%
25.3%
42.9%
40.1%
70.5%
59.0%
60.4%
65.4%
56.7%
6.9%
21.2%
9.2%
55.8%
63.1%
70.0%
47.9%
24.9%
26.7%
42.9%
40.6%
27.2%
24.9%
46.5%
40.6%
63.1%
7.4%
37.8%
21.7%
24.9%
64.5%
42.4%
26.3%
8.8%
12.9%
47.5%
31.3%
19.8%
33.2%
6.9%
4.6%
64.5%
43.3%
40.6%
17.5%
16.1%
16.6%
71.4%
51.2%
13.4%
5.1%
- 13 -
2.3. 行政実務経験
2.3.1. 行政実務経験の有無(n=217)
行政での実務経験が「ある」回答者は 42.4%、「ない」回答者は 57.1%となっている。
行政実務経験の有無
無回答
0.5%
ある
42.4%
ない
57.1%
2.3.2. 行政学の実務への貢献(n=217)
行政での実務経験がある回答者のうち、行政学が「役立つ」と思う回答者は 53.8%、
「幾
分役立つ」は 33.3%となっている。一方、
「あまり役立たない」は 7.5%、
「役立たない」は
4.3%となっている。
行政学の実務への貢献
あまり役
立たな
い
7.5%
役立た
無回答
ない
1.1%
4.3%
幾分役
立つ
33.3%
役立つ
53.8%
- 14 -
2.4. プロフィール
2.4.1. 性別(n=217)
回答者の性別は、
「男性」が 91.7%、
「女性」が 8.3%となっている。
性別
女性
8.3%
男性
91.7%
2.4.2. 年齢(n=217)
回答者の年齢としては、
「40 歳代」が最も多く 28.1%、次いで「30 歳代」が 25.8%、
「50
歳代」が 24.4%、
「60 歳代」が 12.4%、
「70 歳以上」が 8.3%となっている。
年齢
30歳未
満
0.9%
30歳代
25.8%
70歳以
上
8.3%
60歳代
12.4%
50歳代
24.4%
40歳代
28.1%
- 15 -
2.4.3. 最後に在籍した課程(n=217)
最後に在籍した課程は、
「学部」が 18.4%、
「大学院(修士・博士前期課程)
」が 21.2%、
「大学院(博士後期課程)
」が 60.4%となっている。
最後に在籍した課程
学部
18.4%
大学院
(修士・
博士前
期課程)
21.2%
大学院
(博士後
期課程)
60.4%
2.4.4. 最後に在籍した課程の専攻(n=217)
最後に在籍した課程の専攻は、
「法学系」が 40.6%で最も割合が高く、
「政治経済学系」
が 24.9%、
「公共政策系」が 16.6%、と続いている。
最後に在籍した課程の専攻
経営学
系
3.2%
無回答
1.4%
その他
10.1%
法学系
40.6%
公共政
策系
16.6%
経済学
系
3.2%
政治経
済学系
24.9%
- 16 -
2.4.5. 現在の所属機関(n=217)
回答者の現在の所属機関は、
「私立大学」が 45.2%で最も割合が高く、
「国立大学」
が 16.6%、
「地方自治体等」が 9.7%、
「府省、独立行政法人等」が 6.5%と続いている。
所属機関
特殊・認
可・公益
法人等
5.5%
府省、
独立行
政法人
等
6.5%
民間企 その他 無回答
業
3.7% 0.9%
4.1%
国立大
学
16.6%
地方自治
体等
9.7%
私立大
学
45.2%
短期大学
0.9%
- 17 -
公立大
学
6.9%
2.4.6. 所属機関の主な所在地(n=217)
所属機関の所在地としては、
「東京都」が 41.3%で最も割合が高く、
「京都府」が 6.3%、
「大阪府」が 5.3%、と続いている。
所属機関の所在地
0%
東京都
京都府
大阪府
北海道
神奈川県
埼玉県
兵庫県
愛知県
福岡県
千葉県
三重県
熊本県
茨城県
青森県
山梨県
沖縄県
岡山県
韓国
福島県
奈良県
島根県
新潟県
滋賀県
高知県
広島県
宮城県
福井県
富山県
栃木県
徳島県
長野県
長崎県
石川県
静岡県
山形県
香川県
群馬県
岩手県
愛媛県
無回答
10%
20%
30%
40%
50%
41.3%
6.3%
5.3%
3.4%
3.4%
3.4%
2.9%
2.9%
2.4%
2.4%
1.9%
1.9%
1.9%
1.4%
1.4%
1.4%
1.4%
1.0%
1.0%
1.0%
1.0%
1.0%
1.0%
1.0%
1.0%
1.0%
0.5%
0.5%
0.5%
0.5%
0.5%
0.5%
0.5%
0.5%
0.5%
0.5%
0.5%
0.5%
0.5%
4.3%
- 18 -
2.4.7. 行政学教育についての考え(自由記述)
・選択肢に上げられた 49+α の事項に関する「標準的教科書」を、学会として 60 周年記念事業として、
お考え下さい。ちなみに英国では教科書を、PSA に近いところで作成しようとしているように思われ
ます。
・政府公共部門の役割の重要性について学生の理解を深めること
・数年前に、2 年次科目となったことから、専門性の水準について悩むことが多い。また、今年度よりセ
メスター制が導入されたため、前期と後期との配分が悩ましい。さらに、いわゆる公共政策系大学院は
学生の履修学部が多彩であり、基礎的な行政学の知識をほとんどもたない者もめずらしくないので、授
業の組み立てがすこぶる難しい。行政学教育については、これらのことも考慮に入れる必要があろう。
・当然のことながら、日本の学生の多くは行政の実務経験がないので、まず「行政の現場」の雰囲気を感
じ取ることができるような教育上の配慮が必要であると考えられる。そうした観点から、いわゆる実務
家教員が果たし得る役割は大きいのではないか。また、同様の観点から国の省庁や都道府県・市町村へ
のヒアリング調査を学生に行わせることも効果的であると思われる。
・純粋な研究出身者と、実務経験者が比率的にも均衡した教員比率となるような大学教育体制が必要
・実務家が気付かないことを理論的に析出させ、より良く行政の活動を理解させ、ひいては実務の改善へ
と結びついていくことが行政学教育と考えています。
・現実の世の中の出来事と深く結び付いているので、学生にそういった事柄にまず興味をもってもらえる
よう、テレビのニュース、ドキュメンタリー番組、新聞を多く用い、それらが教科書のどの部分に関連
しているのかを説明するように心がけています。
・行政学である以上やむをえないが、アメリカでの行政学に影響されすぎているように思います。例えば、
地方自治行政に関して言えば、地方自治为体がバラバラで、それぞれに特定の分野しか所管しないよう
なものが多い国でのあり方をベースとした議論は、我国を含む他の国々には有効とは思えません。地方
財政の分野でも同様で、教育上考慮する必要を感じます。
・研究者のための教育に加え、実務家養成のための教育にシフトしてほしい(学説中心の行政学から現場
重視(事例重視)の行政学へシフトされることを期待します)
・中央官庁中心の行政学教育から地方自治中心の行政学へシフトされたい
・総合企画といったいわゆる官房組織研究から、環境、土木といった事務活動研究にシフトされたい"
・前回のご研究成果との対比の上でも、また学会創立記念の意味でも意義深いご調査を感じます。ご尽力
に対し、厚く御礼申し上げます。
・現在動いている政治や行政を理解できるように学生に教えるべき。例えば、民为党政権の政策選択、政
策内容は、自民党政権とどう違うのかなど。
・もっと行政実務に役立つような学部生教育ができるよう工夫が欲しい。また、経営学で用いられるツー
ルの適用を研究し行政学教育に活かすべきではないかと考える。
・今回の政権交代を講義・教育にどう入れたらよいか、思案中です。
・政官関係が大きく変わろうとしているなかで、教科書は歴史資料となりつつあり、意味をなさなくなっ
ている。幸い、レジュメをインターネットで掲示し、毎年変えることができるようになったのは助かっ
ている。また、シチズンシップは講義ではムリ。自治体の様々な参加、協働の場面に連れ出すことが重
要であるが、手間暇がかかり、研究が進まないというジレンマに直面している。
・受講者が公務員を志望しているかどうかの違いもありますが、基本的な教育スタンスとして、行政(政
府)の活動の重要性にフォーカスをおくか、政府(官僚制)批判に重点をおくか、公務員バッシングを
どう扱うか、などで、行政学教育の社会的意義・効果がかわってくるように思います。学部では、基本
的に市民教育 civic education の考え方があるべきだと考えています。
・
「専攻は?」ときかれて「行政学」と答えると、
「たいそうな学問ね」と言われたことがある。うーん・・・
「行政学」の知名度アップ、イメージ向上ができればうれしいのですが・・・
- 19 -
・私が学生時代の頃から考えると、教科書類、参考書類、教育向きのものが格別に増え、その意味では講
義内容の構成に頭を悩ますことはあまりなくなったと思う。
・回答者は政策分析に関心を持つ政治学者であるが、定減の影響で欠員となった行政学講座の穴埋めに、
いわばアマチュア的に授業を担当している。それ自体はたいへん勉強になる経験だが、今後は学内で学
部横断的な政策の学としての行政学という実践ができないか考えている。また、とくに地方国立大学の
場合、自治体との適切な連携を保持することが、行政学のレレバンシーと信頼性を高めるのではないか
と愚考する。
・公共的問題に関して実社会、実務を教えるのではなく、実社会、実務に科学を持ちこむ方法を教えるこ
と(実社会、実務を科学的に解説し、説明し、解決策を掲示すること)が求められていると思います。
・行政学と狭義の政治学との境界がますます曖昧なってきているように思われる。
・地方自治体の代表監査を行っている。体系的な行政学概論の必要性を本人はもちろん、地方自治体職員
にも必要と感じている。そのためには職制が up する時点での行政学の学習機会を付与する必要性を強
く感じる。
・研究者の対象としては意義はあるが、実務との間にカイリがあるように思う。より、実践的なケースを
取り上げ、理論的考案を加えるような知識体系の整理が必要かもしれない。
・担当者によるばらつきが小さい分野だと思いますし、そのことは良いことではないかと思います。
・担当者が変わっても内容は比較的同じになるので、学会等で視聴覚教材等の開発を行い、会員に販売・
配布するといった試みがあっても面白いかと思います。学生にとっては比較的堅い科目でとっつきにく
そうなので、興味を持てるような授業にできるように工夫する必要があると感じます。
・日本行政史といった科目を配置したいが政策学の科目との関係で設置が容易ではない
・総論から各論への展開が容易ではない(例えば警察行政制庁について講義を行いたいが、時間的に問題
が多い
・地方自治体で働く者として、法律系にかたよらない政治・行政学系の素質を持った自治体職員が増える
ことを期待したい。これまでの地方自治体の政策領域として政策法務、自治体法務が強い(大きな)関
心を引いていたため、法律系の素養のある職員が重用されていた。しかし最近の地方分権をはじめとす
る様々な環境変化の中で、政策立案、制度設計、組織管理・運営の高度化が求められてきている。そん
な中で、行政学の素養を持つ自治体職員の活躍が大いに期待されているといえよう。
・政治为導、道州制、公務員削減、小さな政府等が当然に正しいというような世間やマスコミの通念に対
して、データや事実に基づきバランスのとれた見方を示し、学生に考えてもらうような教育をしていき
たいと思います。
・制度の背景にある理念、思想の教育が肝心と思います。
・今大学のフレッシュマンが初めて行政学を学ぶときのことを想像してみよう。高校卒業後、行政実務に
ついてから入学する学生は尐なく、まだ選挙権もない。中高一貫校を経て都内の私大に入学したので教
育現場で公務員と接触したという自覚も尐ない。さらに、1980 年代以降の政治の保守化をそれに続く
尐子化現象が行政に対する若者の関心を弱め、極端な場合、水道料金の支払時にしか行政とのつながり
を具体的に思い浮かべることができない。そこで毎日飲んでいる水について、味や水質、そして水源に
ついて考えてみる。このように具体的な関心があって、アップトゥ・デイトな政権交代による八ッ場ダ
ム建設中止問題に向かうとよい。行政と行政学教育またがるケーススタディを教科書と同時に学ぶとき、
何故計画から 57 年もかけてダムは造られなかったのか、水利の問題から多くの分野にまたがる学際的
研究が必要であることがわかってくる。例えば、成功例と見られている黒部ダムとの比較事例研究も可
能で財政学の知識が不可欠であることもわかり、何故どのようにという疑問に導かれて行政学教育が可
能になるのではないかと思う。
・専門を定めて実施する研究との差異を意識しつつも、研究成果を反映させた教育実施に留意していきた
いと考えます。
・浅学非才で語るべきでもないが、学生は余り政治・行政の実態を知らないようだ。
- 20 -
・アメリカには、200 以上の行政大学院が設置されていますが、これらの大学院で使用されている行政学
のテキストのうち、最もよく読まれているテキスト(D.Rosenbloom 他著)のシェアも 2 割程度といわ
れる。行政学のコア教育の欠如という Crisis of identity に直面している。こうしたアンケート調査を
通じて、行政学および関連科目の担当者が学生に共通に教えるべきコア教育の内容を相互に確認しあっ
て、我が国の行政学の Crisis of identity 克服する必要があると痛感している。可能であれば、共通の
テキストを作成して使用することも、一案かと思います。アンケート調査による成果を期待しています。
・行政学教育は設問のように学部-大学院、専門職大学院というタテの関係で教育内容の配分を考える視
点が为流であるが、他方で、学部や大学院にも法学・政治学系で行政学関係の複数の科目が配置されて
いるケースと、それ以外の系列の学部・大学院(学際的なものも含む)でほぼ「行政学」ないしは「公
共政策」などが単独で配置されているケースの違いも重要ではないか。特に後者の場合、「教養として
の行政学」の可能性が論点として出てくるのでは?
・役初頭の機構解説、制度概説に終わらないダイナミックな人間行動の一つとしての「行政」という観点
を伝えたいと思っている。上手くいっているかは自身ありませんが?
・研究者と実践家とのギャップはなかなか埋まらない。フルタイムで実務をやっていたとしても 10 年以
上役所にいて(管理職もやって)みないとわかるものではない。よって、教育・研究者は傍観者の域を
出ない者が多い。
・現状をみると、政治为導のもと、行政が決定した事項を遂行することが为たる任務とされているように
みえる。しかし良質の行政実務を遂行するには、トップ段階から末端(窓口)までの各段階で、常にそ
の遂行者の判断力が良否のカギとなる。政策分析、政策過程、政策評価、公共管理論など幅広く教育す
ることが重要と思います。政治学と行政学の関係は一層留意しなければならない。
・ロースクール、公共政策大学院が設立されるようになり、教育のあり方を検討する時期にきていると思
う。特に、大学院生の質の確保の観点から、リクルートメントのあり方が重要と思う。
・議会、監査分析の充実
・実際の行政活動を、制度と運用の双方を丹念に伝えることを学生の皆さんは望まれているように思いま
す。過度な理論(学説)指向でも、現場至上为義でもない、実際に制度はどのように機能しているのか
について、着実な観察を積み重ねた内容を提供することが、学生の皆さんの行政への関心を喚起するこ
とにも結びつくものと考えております。
・①実務との距離感について現実と近づくと学問ではなくなり、かといって象牙の塔に閉じこもると現実
から遊離されてしまう。その距離感が難しい。②国際化の推進について
日本の行政学会は、内に閉じ
こもり過ぎではないか。もっと外国との交流を進めるべきであり、その中で、日本の行政に関する情報
発信とともに、自らの学問成果も広めていくべきである。
・行政組織の実態を可能な限り正確に伝え、卒業後も行政領域の事柄に関心を持つと共に、行政に関して
客観的視点を持って様々な事柄を判断する目を養うことを常々意識している。
・行政学は、政治学や開発学との接点を意識することで、さらなる発展が期待できると思います。学際性
を考えながら取り組みたいです。
・真渕勝他『はじめて出会う政治学』有斐閣アルマ Interest の第 1 章「組織された集団」の項目で、車
検制度を題材に鉄の三角同盟の説明を行っているが、このような複雑な行政現象を単純化してストーリ
ーを仕立てて説明するタイプの教科書が、行政学・地方自治の教科書としてもっと出版された方がよい
と思う。特に地方自治に関しては、大学を卒業し、すぐに大学院に入学し研究者としての訓練を受けて、
行施学教育に携わっているものとしては、地方自治の制度論を教えることはできても、地方行政の具体
的な活動過程論は現場経験がないため教えることは困難である。地方行政の活動に対して、学生が具体
的なイメージを持てるような参考書・教科書が欲しい。
・民为党政権が、三党合意を実現させたときには、行政学や地方自治論を置き換えなくてはならない。同
時に、この過程が現実の政治行政で進行しているわけだから、その狙いや壁をキチンと学生に学ばせる
努力が必要だと思います。
- 21 -
・公共部門(国、地方、独立行政法人など)の運営に参加しようという意欲(必ずしも公務員志望とは限
らない)や関心を奮起するような教育を期待する。
・行政の現場においては、
「行政学を学んできた」と言ってもあまり役立つと思われないことが多い。
(実
際には、ベースとなる理論を知った上で、政策立案を行うことが非常に大切であり、臨機応変な対応を
する際にも大いに役立つ)
それは、実際に行政をすすめる場合、政治的判断や世論、(自治体の場合
は)他の自治体の動向や国からの財政支援などに影響され、理論通りに物事が進むことがめったにない
からである。したがって、行政学教育においては、そのあたりの理論と現実のギャップについてもそれ
なりの時間を割いて言及するとともに、理論に拘泥せず柔軟な発想のできる人材を育てる必要がある。
(行政現場で働く人材にしても研究者人材にしても)
・現場における「気づき」が課題解決への「築き」へとつなげられるようなキメの細かい実践教育(学生
为体の学びが得られるような)を心がけたいと思います。※実際の自治にリンクした題材をとりあげる
べきではないでしょうか。
・実務に近すぎると学問としてはニッチになり過ぎ、抽象論だと本質が理解しきれない難しい教育対象だ
と思います。
・若手研究者の方々は「実態行政」を知らな過ぎると思います。経験させることが必要ではないでしょう
か。
・行政学教育を短大において(夜間で年齢層が幅広い)行っているので、生活や暮らしにおいて(市民教
育として)役立つことをめざしている。
・対象者が公務員志望者が多いのか尐ないのかで、教え方や内容も変わってくると思いますが、私の場合、
公務員志望者はほとんどいないため、市民の側に立った講義を意識しています。
・行政学教育は、公務員のみならず、企業に進む人間にとって有益だと思われます。「行政学」が法学部
に設置されている場合、組織論や経営的思考を学ぶのは、当該科目ぐらいしか存在しません。それゆえ、
行政学関係科目が増えることが望まれます。また、近年、実務中心の教育が流行していますが、高等教
育機関においては、理念や理論をもう尐し学ぶ場を増やしてもよいと考えています。
・憲法学、政治学と連動した行政学教育を組み立てる必要があると思う。
・霞が関、自治体を含めて、もっと講師等として活用してもよいのでは。学会の先生方にそんな考え方は
霞が関では通用しませんと何回も申し上げたことがあります。
・行政評価・政策評価の技法やそれをどのように政策・行政に活かしていくかについての具体的な教育が
必要である。また、現状を分析する上での情報の管理や経済学や統計学の基礎教育が大切である。
・ありがとう!
・学生の知識水準を踏まえた行施学教育を行うのが困難です。
・行政学と実務が相互に影響しあい、行政学教育が実学としても発展し、さらに社会に貢献していくこと
を祈念しています。
・国際援助協力の分野で途上国の行政改革や地方行政支援に従事していますが、日本国内ではなかなか関
心を持たないため、行政学教育において貢献できる機会が限られています。尐し残念に思っています。
・理論と実務、制度論・管理論・政策論のバランスが重要ではないか。
・実際の行政の現場に近い話をし、理解を深めさせるものである。
・公務員志望向けの教育としては、現実とのかい離が大きくいかに語ろうと難しいというのが行政実務か
らの実感である。むしろこれからは、良き市民として行政と向かうスタンスを教えるというみんなにと
っての行政学を目指した教育が有益ではないかと考える。
・現在の行政学は、行政実務の態様と乖離している部分があることは否めず、行政官僚も研究者について
協働のパートナーというよりはお飾り的に考えているのが現状である。しかし、現実の問題に対応する
ための施策を超えたところにある大きな政策の流れの体系は、やはりきちんとした行政学の基礎理論を
通してしか展望することは不可能である。その意味で、行政学教育は、行政を志すものにとっては、依
然として重要であることは言を俟たない。一方で、行政学を教授する側にも、特殊限定的な範囲に専門
- 22 -
分野を決め込んで、タコつぼに閉じこもり、あるいは理論なしに現実の事象のみを後追いしながら報告
書を作成して事足れりとしているものも多く、これが実務家から軽視され疎んじられる素因の一つとな
っている。行政学研究者の側にも自省すべき点が多々あるといえよう。
・1.行政学は、実務の知識、経験、イメージを持たない学部学生に教える科目ではない。一般教養とし
ての「政治学」の中で触れるのが適当であろう。
2.現在講じられている行政学の最良の顧客は公務
員であろう。ただし、これも講ずる人間が実務、理論双方に明るいことが前提である。
・講義で行政の話(理論、組織、制度論)をしても、なかなか学生が行政の世界をイメージしにくいよう
で、学生に理解してもらえるような講義の工夫について、行政学者間で情報交換できるような機会があ
ればと考えております。
・行政学そのものではなく関連科目のみ担当です。知識や、将来行政とかかわりを持つ者としての行政学、
公務員試験に出る問題としての行政学との間で、後者を意識しつつ、どうすれば「地味」な行政への関
心を高めるよう講義ができるか試行錯誤しています。
・政府・行政への信頼の確保、あるいは回復の礎となるシティズンシップ教育の中核として、その役割・
価値が強く認識・確認されなければならない。
・理論と実践の融合した教育を施すこと
・今回のアンケートは学会がやるべきことでたいへんよい。いわゆる古典的な「行政学」は実態に合わな
くなっているが、マックスウェーバーの官僚制論など広く一般教養としても知っておくべきテーマは文
系理系全学生に教えるべきである。また、法律、特に公法の教育は行政を知る上で不可欠。「公共政策
論」や「政策過程論」だけを教えると法の解釈が偏るので実態とのギャップが出ている。
・ここ数年の行政学の課題が拡大・拡散しているなか、行政学的に体系的に整理しているような学会テー
マ選定が望ましい。
・行政学の分野はいろいろな社会科学の領域と関係してくるので、政治学、社会科学及び行政法学との相
互関係も念頭に置いて総合的見地から教育を行うのが望ましいと考える。
・連日のように政治報道がなされているにもかかわらず、日頃から新聞を購読している学生は、今日では
かなり尐数にとどまっているように思われます。そのため、政治や行政に関する知識が不足している学
生も一定数存在し、そのことが行政学講義のりかいのさまたげになっているのではと思っています。
・もっと国際的な色彩が必要。日本の行政だけを教える時代ではない。英語で教える人材を育成すること
が必要。是体的に不足。韓国や中国を参考にする。
・行政現場に帰属していることから。行政学教育を現実に展開される行政現場には、尐なからず「開き」
があるように感じる。それは、研究職であれ、行政職であれ共通認識されているのではないかと思われ
る。この「開き」を学ぶことに活用することを検討し具体的な教育内容とすることが望ましいのではな
いか。学生達に、その「開き」なるものを体験させてみることが、彼らに考える「契機」があると思わ
れる。
・事例集のようなものがあるとよいと思う。
・
「適切さの論理」に基づく記述が、これまでのテキストには尐ないと思う。実務現場や市民にとっては、
因果関係等の客観的分析にとどまらず、もう尐し「どのように考えればよいか」「どのように受け止め
ればよいか」について踏み込んだ内容にする必要があると思う。
・真渕テキストによっていくぶん改善されたが、新たな研究実績からの教育へのフィードバックが不十分
だと思う。特に、行政責任論のところなどは、"
・可能なら、民意を立法行政現場に取り入れる講座を持ちたいので、そのなかで、行政を立法政策の下で
の公共サービス提供機関(社会・市民への)としてその役割を最も有効に果たす方法について論じてみ
たい。
・実践的な教育に対して、学生は興味を持っている。学生は実務の実体を知りたがっている。
・各教員によって個性あふれる講義と教育がなされることを望む。学会としても個性を尊重することが望
ましい。
- 23 -
・行政の担い手に基礎的知識を付与するものとして有効。単に実態がどうであるかの描写にとどまらず、
分析ができるかが課題。反面、無理やりにモデルを当てはめても、実社会に意味のないお遊びになって
しまうため、そのあたりの兼ね合いが重要。如何に「学」としてのディシプリンを立てるかが課題。
・1.政策学と行政学の区別
2.実務との交流
・行政学は行政を理解するための学であって、実務家のためというよりも市民のための学問であると思い
ます。実務家にとっては、法律学、経済学、統計学、社会学などほどには役に立たない。しかし、外部
から行政を利用しようとする人々(市民、利益団体)
、行政を抑制し監視し改革しようとする人々(NPO、
政治家)にとっては有用ではないでしょうか。従って、これらの人々を为たる対象と考えて教育を行う
のがよいと考えます。実際、受講生で公務員になるのは 5%以下で、残りは外部から行政とかかわりま
す。
・西欧(特に欧米)かぶれになっているおそれ。270 年続いた江戸時代の官僚制、行政制度・運営を学問
的に解明する必要。
・官僚制の基本的解釈を講義に含まれたい。政官関係の基礎を学生による常識を高められたい。
・「行政」という研究対象は、実践との間にともすれば距離が生じてしまう性格を持っているように思い
ます。それを追求するには、実践の場で何が最も必要なのかを絶えず学生に認識させるよう努めるのが
行政学の教育という面からも大切と思います。行政学の講義を 18 年やってきましたがいつもそのこと
を考えつづけていました。
・実践的、改革的に教育内容を組み立てないと行政学はあまり役に立たない。政治为導を目指す政権交代
が起こって、これからの展開にもよるが、教科書は大幅な書き換えが求められるのではないか。
・日本の行政学者は、なぜチェスター・バーナードで終わる「経営学」を教えて恥ずかしいと思わないの
だろうか。実務で役に立ったのは、日本の大学で学んだことではなく、アメリカの公共政策大学院で学
んだことである。日本の学部の行政学は行政法ほどにも役に立たない。しかるに、公務員試験があるた
めに、自分では役に立たないと思うことを教え子に教えざるを得ないのは苦痛である。
・テキスト、方法論、重要語句の定義などが確立されてない面が多く、教員が工夫できる半面、個人的関
心や恣意的選択に委ねられてしまう恐れもある。
・科目の分類として「行政学」の周辺の関係諸領域(地方自治論、公共政策論、行政法など)との取り扱
う範囲、事項の分担が不明確
・講義では研究者養成を意識した学説史や理論は扱わず、一人前の社会人の養成に役立つように日本の行
政の実態、課題、改革方向などを中心に話すことにしています。最近は自治体改革に直接かかわる機会
が増えたので、そうした具体例を話すと学生の関心が高いようです
・行政学には、①行政現象を客観的・科学的に分析し説明するための分析的(analytical)行政学、②行
政なり公務員のあるべき姿やその不正・不十分性を追求する規範的(normative)行政学、③行政や公
務員の職務向上を目的とする処方的( prescriptive)行政学、④公務員養成を目的とする教育的
(educational)行政学があると思われる。これまでの日本の行政学は、①と②が为流であり、③と④
が不十分であった。行政学が制度的にそのアイデンティティを確立するには、③と④の方向での
operational な理論・知識・技術の集合的探求が必要であろう。
・学ぶ者の生に響く学問的努力が不可欠だと思います。
- 24 -
<資料 1>
2009 年 10 月吉日
日本行政学会会員
各位
アンケート調査ご協力のお願い
拝啓
錦秋の候、皆様には益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、日本行政学会が来年創立 60 周年を迎えるにあたり、2009 年 5 月の学会理事会で
の提案および委嘱を受けて、行政学の領域や役割に関して分析・整理することを目的に、
私どもの研究会では会員の皆様へアンケート調査を実施することといたしました。
すでに 20 年前に「行政学教育に関するアンケート集計結果―行政学の「制度化」の現
状―(文責:今里滋)」
(日本行政学会編『行政学における教育と研修』1991 年)が報告さ
れています。ところが、その後わが国ではめまぐるしく制度改革や各種学会の創設があり、
行政学の位相は変化してきたものと考えられます。したがいまして、時系列的にその変化
を検証することも今回の調査の目的のひとつであります。
ご多忙のところ誠に恐縮ではございますが、本アンケート調査にご協力くださいますよ
うお願い申し上げます。
敬具
行政学の現状と課題に関するアンケート調査研究会
代表 今里 滋(理事、同志社大学教授)
今川 晃(組織財政委員長・同志社大学教授)
原田 久(立教大学教授)
小田切
増田
康彦(同志社大学嘱託講師)
知也(同志社大学大学院博士後期課程)
【お願い】
1. 同封の返信用封筒にて、10 月 30 日(金)までにご返信下さいますよう御願い申し上
げます。なお,日本行政学会 HP では,本アンケート調査の回答用紙(ワード形式)
をダウンロード可能です。
2. ご回答につきましては、集計の上、統計的に処理しますので、個人の回答内容そのも
のが外部に漏れることは一切ございません。
3. 返信先および本調査に関するご質問等は下記まで御願い申し上げます。
(返信先)
〒602-8580
京都市上京区今出川通烏丸東入
同志社大学 大学院総合政策科学研究科
今里 滋
(お問い合わせ)
TEL:075-251-3872
メール:[email protected]
4. 本アンケート調査の結果は、次年度の日本行政学会で報告する予定です。また、日本
行政学会ホームページには、アンケート調査結果を掲載する予定です。
- 25 -
<資料 2>
行政学教育に関する調査-アンケート票-
※2009年 4月 1日 現 在 の状 況 についてお答 え下 さい。
あなたの研 究 分 野 についてお聞 きします
Q1 あなたが行 政 研 究 を行 う場 合 の主 たる学 問 的 バ ックボーンは何 ですか。該 当 するものを 1
つ選 んでカッコ内 に○をつけて下 さい。
1. 行 政 学
(
)
2.
〔狭 義 の〕政 治 学
(
)
3. 政 治 経 済 学
(
)
4.
政策科学
(
)
5. 経 済 学 ・財 政 学
(
)
6.
経 営 学 ・組 織 論
(
)
7. その他 (具 体 的 に:
)
Q2 あなたが現 在 加 入 している学 会 について、別 紙 の選 択 肢 1 の中 から該 当 するものをすべ
て選 んで下 さい。その際 、学 会 としての重 要 度 を意 識 しつつ、順 位 をつけてお答 え下 さ
い。
別 紙 :選 択 肢 1から該 当 する番 号 を選 んで、重 視 する学 会 順 に左 から記 入 して下 さい:
行 政 学 および行 政 学 関 係 講 義 科 目 についてお聞 きします
Q3 この 10 年 間 にあなたは学 部 、大 学 院 、あるいは専 門 職 大 学 院 等 において行 政 学 または
行 政 学 関 係 科 目 を講 義 しましたか。該 当 するものを 1 つ選 んでカッコ内 に○をつけて下 さい。
1. 講 義 した、講 義 している (
) →Q4へお進 み下 さい
2. 講 義 しなかった
) →Q8へお進 み下 さい
(
- 26 -
<資料 2>
Q4 あなたが学 部 、大 学 院 、あ るいは専 門 職 大 学 院 等 において講 義 している行 政 学 または行
政 学 関 係 科 目 (ゼミを除 く)の内 容 についてお聞 き します。 講 義 している すべての科 目 につ
いて、科 目 ごとに、以 下 の質 問 にお答 え下 さい。
①講 義 科 目 名 別 紙 :選 択 肢 2 から番 号 を1つ選 んで下 さい : (
)
②講 義 の開 講 課 程 (1 つ選 んでカッコ内 に○)
1.学 部 (
4.その他 (
)
2.大 学 院 (
)
)
3.専 門 職 大 学 院 等 (
③講 義 の担 当 年 度 (西 暦 ) 担 当 開 始 年 度 : (
)
年度)
年度)
※担 当 が終 了 している場 合 :(終 了 年 度 :
④この講 義 において教 科 書 を使 用 していますか(どちらか選 んでカッコ内 に○)
科
1.使 用 している (
)
2.使 用 していない (
)
目
1 ⑤講 義 で教 科 書 を使 用 している場 合 、以 下 に主 たる書 籍 名 ・著 者 名 をお書 き下 さい。
(
)
⑥この講 義 において参 考 書 を指 定 していますか(どちらか選 んでカ ッコ内 に○)
1.使 用 している (
)
2.使 用 していない (
)
⑦講 義 で参 考 書 を指 定 している場 合 、以 下 に主 たる書 籍 名 ・著 者 名 をお書 き下 さい。
(
)
(
)
(
)
①講 義 科 目 名 別 紙 :選 択 肢 2 から番 号 を1つ選 んで下 さい : (
)
②講 義 の開 講 課 程 (1 つ選 んでカッコ内 に○)
1.学 部 (
4.その他 (
)
2.大 学 院 (
)
)
3.専 門 職 大 学 院 等 (
③講 義 の担 当 年 度 (西 暦 ) 担 当 開 始 年 度 : (
)
年度)
※担 当 が終 了 している場 合 :(終 了 年 度 :
年度)
④この講 義 において教 科 書 を使 用 していますか(どちらか選 んでカッコ内 に○)
科
1.使 用 している (
)
2.使 用 していない (
)
目
2 ⑤講 義 で教 科 書 を使 用 している場 合 、以 下 に主 たる書 籍 名 ・著 者 名 をお書 き下 さい。
(
)
⑥この講 義 において参 考 書 を指 定 していますか(どちらか選 んでカッコ内 に○)
1.使 用 している (
)
2.使 用 していない (
)
⑦講 義 で参 考 書 を指 定 している場 合 、以 下 に主 たる書 籍 名 ・著 者 名 をお書 き下 さい。
(
)
(
)
(
)
- 27 -
<資料 2>
①講 義 科 目 名 別 紙 :選 択 肢 2 から番 号 を1つ選 んで下 さい : (
)
②講 義 の開 講 課 程 (1 つ選 んでカッコ内 に○)
1.学 部 (
4.その他 (
)
2.大 学 院 (
)
)
3.専 門 職 大 学 院 等 (
③講 義 の担 当 年 度 (西 暦 ) 担 当 開 始 年 度 : (
)
年度)
年度)
※担 当 が終 了 している場 合 :(終 了 年 度 :
④この講 義 において教 科 書 を使 用 していますか(どちらか選 んでカッコ内 に○)
科
1.使 用 している (
)
2.使 用 していない (
)
目
3 ⑤講 義 で教 科 書 を使 用 している場 合 、以 下 に主 たる書 籍 名 ・著 者 名 をお書 き下 さい。
(
)
⑥この講 義 において参 考 書 を指 定 していますか(どちらか選 んでカッコ内 に○)
1.使 用 している (
)
2.使 用 していない (
)
⑦講 義 で参 考 書 を指 定 している場 合 、以 下 に主 たる書 籍 名 ・著 者 名 をお書 き下 さい。
(
)
(
)
(
)
①講 義 科 目 名 別 紙 :選 択 肢 2 から番 号 を1つ選 んで下 さい : (
)
②講 義 の開 講 課 程 (1 つ選 んでカッコ内 に○)
1.学 部 (
4.その他 (
)
2.大 学 院 (
)
)
3.専 門 職 大 学 院 等 (
③講 義 の担 当 年 度 (西 暦 ) 担 当 開 始 年 度 : (
)
年度)
※担 当 が終 了 している場 合 :(終 了 年 度 :
年度)
④この講 義 において教 科 書 を使 用 していますか(どちらか選 んでカッコ内 に○)
科
1.使 用 している (
)
2.使 用 していない (
)
目
4 ⑤講 義 で教 科 書 を使 用 している場 合 、以 下 に主 たる書 籍 名 ・著 者 名 をお書 き下 さい。
(
)
⑥この講 義 において参 考 書 を指 定 していますか(どちらか選 んでカッコ内 に○)
1.使 用 している (
)
2.使 用 していない (
)
⑦講 義 で参 考 書 を指 定 している場 合 、以 下 に主 たる書 籍 名 ・著 者 名 をお書 き下 さい。
(
)
(
)
(
)
- 28 -
<資料 2>
①講 義 科 目 名 別 紙 :選 択 肢 2 から番 号 を1つ選 んで下 さい : (
)
②講 義 の開 講 課 程 (1 つ選 んでカッコ内 に○)
1.学 部 (
4.その他 (
)
2.大 学 院 (
)
)
3.専 門 職 大 学 院 等 (
③講 義 の担 当 年 度 (西 暦 ) 担 当 開 始 年 度 : (
)
年度)
※担 当 が終 了 している場 合 :(終 了 年 度 :
年度)
④この講 義 において教 科 書 を使 用 していますか(どちらか選 んでカッコ内 に○)
科
1.使 用 している (
)
2.使 用 していない (
)
目
5 ⑤講 義 で教 科 書 を使 用 している場 合 、以 下 に主 たる書 籍 名 ・著 者 名 をお書 き下 さい。
(
)
⑥この講 義 において参 考 書 を指 定 していますか(どちらか選 んでカッコ内 に○)
1.使 用 している (
)
2.使 用 していない (
)
⑦講 義 で参 考 書 を指 定 している場 合 、以 下 に主 たる書 籍 名 ・著 者 名 をお書 き下 さい。
(
)
(
)
(
)
Q5 学 部 レヴェルにおいて行 政 学 または行 政 関 係 科 目 を講 義 する際 、公 務 員 試 験 を意 識 して
いますか。該 当 するものを 1 つ選 んでカッコ内 に○をつけて下 さい。
1. 学 部 レヴェルの講 義 は担 当 していない
(
)
2. 意 識 している
(
)
3. 幾 分 意 識 している
(
)
4. あまり意 識 していない
(
)
5. 意 識 していない
(
)
Q6 学 部 レヴェルにおいて行 政 学 または行 政 学 関 係 科 目 を講 義 する際 、学 生 のシチズンシッ
プの涵 養 を意 識 していますか。該 当 するものを 1 つ選 んでカッコ内 に○をつけて下 さい。
1. 学 部 レヴェルの講 義 は担 当 していない
(
)
2. 意 識 している
(
)
3. 幾 分 意 識 している
(
)
4. あまり意 識 していない
(
)
5. 意 識 していない
(
)
- 29 -
<資料 2>
Q7
専 門 職 大 学 院 等 に おける行 政 学 また は行 政 学 関 係 科 目 の講 義 は公 務 等 就 任 後 に 必
要 な専 門 技 術 能 力 の向 上 に役 立 つと思 いますか 。該 当 するものを 1 つ選 んでカッコ内 に
○をつけて下 さい。
1. 専 門 職 大 学 院 等 の講 義 は担 当 していない
(
)
2. 役 立 つ
(
)
3. 幾 分 役 立 つ
(
)
4. あまり役 立 たない
(
)
5. 役 立 たない
(
)
〔以 降 は全 員 がお答 え下 さい〕
Q8 仮 に、あなたが学 部 講 義 科 目 として行 政 学 (4 単 位 相 当 )を講 義 するならば必 ず言 及 する
であろう事 項 を次 の中 から、いくつでも結 構 ですから、選 んで下 さい。なお、実 際 に行 政 学
を講 義 している方 も必 ず言 及 している事 項 を次 の中 から 、いくつでも結 構 ですから、選 んで
下 さい。
別 紙 :選 択 肢 3から該 当 する番 号 をすべて選 んで以 下 に記 入 して下 さい:
行 政 実 務 経 験 についてお聞 きします
Q9 あなたにはフルタイムの行 政 の実 務 経 験 がありますか 。どちらか 1 つ選 んでカッコ内 に○を
つけて下 さい。
1. ある (
) →Q10へお進 み下 さい
2. ない (
) →Q11へお進 み下 さい
Q10 Q9 の 質 問 で<1.あ る> と答 え た方 に お聞 き しま す。行 政 学 が 行 政 現 象 の 理 解 や 分 析 あるいは
行 政 改 革 に役 立 つと思 いますか。 該 当 するものを 1 つ選 んでカッコ内 に○をつけて下 さい。
1. 役 立 つ
(
)
2. 幾 分 役 立 つ
(
)
3. あまり役 立 たない
(
)
4. 役 立 たない
(
)
- 30 -
<資料 2>
プロフィールについてお聞 きします
Q11 あなたのプロフィールについて以 下 お答 え下 さい(それぞれ該 当 するもの 1 つのカッコ内 に○)。
①性 別
1. 男 性 (
)
2. 女 性 (
1. 70 歳 以 上 (
)
)
2. 60 歳 代 (
)
3. 50 歳 代 (
5. 30 歳 代 (
)
6. 30 歳 未 満 (
)
②年 齢
4. 40 歳 代 (
②最 後 に在 籍
した課 程
1. 学 部 (
④現 在 の
所属機関
)
2. 大 学 院 〔修 士 課 程 ・博 士 前 期 課 程 〕 (
3. 大 学 院 〔博 士 後 期 課 程 〕 (
1. 法 学 系
③最 後 に在 籍
した課 程 の
専攻
)
)
2. 政 治 経 済 学 系 (
)
3. 経 済 学 系 (
)
4. 公 共 政 策 系
)
5. 経 営 学 系 (
)
6. その他 (
1. 国 立 大 学 (
)
2. 公 立 大 学 (
)
3. 私 立 大 学 (
)
4. 短 期 大 学 (
)
)
9. その他 (
(
(
)
6. 地 方 自 治 体 等 (
7. 特 殊 法 人 、認 可 法 人 、公 益 法 人 等 (
⑤所 属 機 関 の
主 な所 在 地
)
)
8. 民 間 企 業 (
)
) 都 ・道 ・府 ・県
Q12 行 政 学 教 育 についてのお考 えをご自 由 にお書 き下 さい。
調 査 は以 上 で終 わります。ご協 力 誠 にありがとうございました。
アンケート票 は同 封 の返 信 用 封 筒 にてご返 送 をお願 いします(〆切 : 10 月 30 日 (金 ))
- 31 -
)
)
(
5. 府 省 、 独 立 行 政 法 人 等 (
)
)
<資料 3>
別紙
※各 質 問 の指 示 に従 い、下 記 選 択 肢 から 該 当 する番 号 をアンケート票 にお書 きください。
選 択 肢 1 <Q2 加 入 学 会 名 >
1.
日本行政学会
2.
日本政治学会
3.
日本国際政治学会
4.
日本比較政治学会
5.
日本公共政策学会
6.
日本選挙学会
7.
政治思想学会
8.
アジア政 経 学 会
9.
日 本 EU 学 会
10. 日 本 平 和 学 会
11. 日 本 地 方 自 治 学 会
12. 日 本 地 方 自 治 研 究 学 会
13. 日 本 自 治 学 会
14. 自 治 体 学 会
15. 日 本 評 価 学 会
16. 日 本 オ ン ブ ズ マ ン 学 会
17. 日 本 財 政 学 会
18. 日 本 地 方 財 政 学 会
19. 地 方 自 治 経 営 学 会
20. 日 本 経 営 学 会
21. 組 織 学 会
22. 日 本 公 益 事 業 学 会
23. 日 本 経 済 学 会
24. 公 共 選 択 学 会
25. 日 本 計 画 行 政 学 会
26. 日 本 都 市 学 会
27. 日 本 NPO 学 会
28. 日 本 公 法 学 会
29. 日 本 教 育 行 政 学 会
30. 日 本 社 会 学 会
31. 日 本 ジ ェ ン ダ ー 学 会
32. その他 ( Q2回 答 欄 に番 号 と加 入 学 会 名 を書 いてください)
選 択 肢 2 <Q4-① 講 義 科 目 名 >
※ご担 当 の科 目 名 が 選 択 肢 と完 全 に一 致 しなくとも、内 容 がほぼ等 しいものであれば、それを選 んでください。
1.
行政学
2.
地 方 自 治 論 (地 方 政 府 論 )
3.
公共政策論
4.
政策過程論
5.
政 策 分 析 論 (政 策 学 )
6.
政策評価論
7.
公務員制度論
8.
行政組織論
9.
公 共 管 理 論 (行 政 管 理 論 )
10. 都 市 行 政 論 (都 市 政 策 論 )
11. 国 際 行 政 論
12. 比 較 行 政 論
13. 比 較 地 方 自 治 論
14. 住 民 参 加 ・ 協 働 論
15. ま ち づ く り 論
16. NPO 論
17. 政 治 学
18. 政 治 過 程 論
19. 政 治 経 済 学
20. 財 政 学
21. 地 方 財 政 論
22. 公 共 経 営 論
23. 公 会 計 論
24. その他 ( Q4-①回 答 欄 に番 号 と講 義 科 目 名 を書 いてください )
(裏 面 もご覧 ください)
- 32 -
<資料 3>
別紙
※各 質 問 の指 示 に従 い、下 記 選 択 肢 から 該 当 する番 号 をアンケート票 にお書 きください。
選 択 肢 3 <Q8 講 義 で言 及 する事 項 >
1.
行政学説史
2.
行政史
3.
行政学の方法・構成・体系
4.
行政理論
5.
政官関係
6.
官 民 関 係 ・ パ ー ト ナ ー シ ッ プ ・ NPO
7.
政府間関係
8.
地方自治論
9.
行政国家論・福祉国家論
10. 国 際 行 政
11. 比 較 行 政
12. 開 発 行 政
13. 内 閣 制 度
14. 行 政 組 織 制 度
15. 公 務 員 制 度
16. 政 府 活 動 の 範 囲
17. 政 策 類 型
18. 政 策 領 域 ( 例 : 金 融 政 策 , 福 祉 政 策 )
19. 規 制 改 革・民 間 委 託・グ レ ー ゾ ー ン 論・PFI
20. 意 思 決 定 論
21. 政 策 体 系 ・ 政 策 手 段 論
22. 政 策 課 題 設 定 論 ・ 非 決 定 作 成
23. 省 庁 内 意 思 決 定 方 式 ・ 稟 議 制
24. 政 策 実 施 過 程 ・ 第 一 線 職 員 論
25. 政 策 評 価 ・ 行 政 評 価
26. 政 策 終 了 論
27. 省 庁 行 政 ・ セ ク シ ョ ナ リ ズ ム ・ 最 大 動 員 論
28. 行 政 手 続 ・ 意 見 公 募 手 続
29. 行 政 計 画
30. 官 僚 制 論
31. 組 織 論 ・ 組 織 管 理
32. 法 令 と 裁 量
33. 文 書 管 理
34. 電 子 政 府
35. 予 算 ・ 財 政 ・ 公 会 計 ・ 会 計 検 査
36. 省 庁 間 調 整 ・ 官 房 系 統 組 織
37. 定 員 管 理
38. 人 的 資 源 管 理 ・ 昇 進 管 理 ・ 天 下 り
39. 統 計 と 情 報 管 理
40. 空 間 管 理
41. 行 政 統 制 ・ 行 政 責 任 ・ ア カ ウ ン タ ビ リ テ ィ
42. 情 報 公 開 ・ オ ン ブ ズ マ ン
43. 参 加 ・ PI・ 住 民 投 票 ・ 討 議 民 为 为 義 論
44. 広 報 ・ 広 聴 ・ 苦 情 処 理
45. 汚 職 防 止 ・ 公 務 員 倫 理
46. 公 益 ・ 公 共 哲 学
47. 行 政 改 革
48. NPM
49. 労 働 運 動 ・ 市 民 運 動
50. その他 ( Q8 回 答 欄 に番 号 と該 当 事 項 を書 いてください)
- 33 -
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