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第 11 章「SpreadSheet Interface」

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第 11 章「SpreadSheet Interface」
CHAPTER
11
SpreadSheet Interface
この章では SpreadSheet Interface(SSI)変換プラグインについて説明します。これは、ネットワー
ク設計情報を、NMT と Microsoft Excel 互換フォーマット間で変換するものです。SSI では、Microsoft
Excel のバージョン 6.2 以降を使うことを前提にしています。この章の内容は次のとおりです。
•
NMT から Microsoft Excel への変換
•
Microsoft Excel から NMT への変換
SSI プラグインは、.cnf ファイルを要素テーブルに変換し、.dbf ファイルとして保存します。その
後、SSI はそのファイルを tar(アーカイブを作成)し、PC または Macintosh プラットフォームへ転
送できるようにします。SSI には、スプレッドシート ファイルを .cnf ファイル フォーマットに戻し
て NMT が読めるようにするための PC ツールキットがあります。SSI 処理の概要図は、図 11-1 を参
照してください。
MS Excel への変換は、NMT、または UNIX コマンドライン インターフェイス(CLI)で実行できます。
Cisco WAN Modeling Tools ユーザ ガイド
OL-10426-01-J
11-1
第 11 章
SpreadSheet Interface
NMT から Microsoft Excel への変換
NMT から Microsoft Excel への変換
NMT からスプレッドシート インターフェイスに直接書き込むには、FILES/EXPORT メニューの
DBF Files を選択します。
(注)
UNIX CLI からスプレッドシート インターフェイスに書き込むには、nmt2tar コマンドと tar2nmt
コマンドを使用します。UNIX バージョンを使っている場合は、PC への転送を容易にするために、
すべての DBF ファイルを tar ファイルにするかどうかを確認するプロンプトが表示されます。
(注)
この項は、UNIX OS の UNIX コマンドライン バージョンの SSI 向けです。PC バージョンの NMT
の場合は、File<Import/Export メニューを使って、DBF ファイルの読み書きを行います。SSI マク
ロを XLStart ディレクトリにコピーして、load および unload コマンドを使用できるようにします。
次の手順は、NMT .cnf ファイルを Microsoft Excel 互換フォーマットの .dbf に変換し、.dbf をアーカ
イブして UNIX ワークステーションから PC に転送する方法を示しています。ここではそのファイ
ルを PC に転送後、アーカイブを展開する方法も示しています。
ステップ 1
.cnf ファイルを .dbf フォーマットに変換し、.tar ファイルとしてアーカイブするには、次のコマン
ドを実行します。
nmt2tar cnf_name [parts_file]
cnf_name は、現在のディレクトリにある .cnf ファイルの名前です。
parts_file は、コンポーネントのリストを持つファイルの名前です。デフォルト以外の部品ファイル
を使う場合にだけ、そのファイルを指定する必要があります。
ステップ 2
cnf_name.tar ファイルを、Microsoft Excel がインストールされているコンピュータにファイル転送し
ます。
あるいは、mcopy コマンドを使って、ファイルを PC または Macintosh 互換のフロッピーディスク
にコピーします。たとえば、mcopy cnf_name a: を使うと、cnf_name ファイルが UNIX ワークステー
ション の a: ドライブにコピーされます。
(注)
アーカイブした .cnf ファイルをコピー先の PC に読み込んでいない場合は、NMT ディレクトリか
ら PC に SSIDOSKT.TAR(NMT SSI .dbf ファイルの tar と untar を行う DOS .bat ファイルを含む)、
tar.exe プログラム、および Microsoft Excel のマクロ SSI をコピーする必要があります。また、
SSI.readme を読んでおく必要もあります。
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11-2
OL-10426-01-J
第 11 章
SpreadSheet Interface
NMT から Microsoft Excel への変換
図 11-1
SSI の概要図
Unix
NMT
DBF
CNF
NMT2TAR
TAR2NMT
DBF
NMT
TAR
PC
TAR (PC)
DBP
Excel
NMT
(PC
)
NMT_load
NMT_unload
S6045
Excel
ステップ 3
PC の場合は tar.exe、Macintosh の場合は StuffIt Deluxe のようなプログラムを使って、アーカイブを
展開します。
アーカイブを展開するといくつかのファイルができますが、それぞれのファイルは NMT の設定
テーブルです。各ファイルは .dbf の拡張子を持ち、Microsoft Excel で開いて、編集することができ
ます。
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11-3
第 11 章
SpreadSheet Interface
Microsoft Excel から NMT への変換
ステップ 4
Microsoft Excel を起動して、データを編集します。複数のスプレッドシートで構成されるワークブッ
クを、SSILoad および SSIUnload マクロを使用して読み書きすることが可能です。または、各ファ
イルを個別に処理します。
Microsoft Excel から NMT への変換
次の手順は、Microsoft Excel ファイルをアーカイブして PC から UNIX に転送できるようにして、
Microsoft Excel ファイルを NMT の .cnf ファイル フォーマットに変換する方法を示しています。
ステップ 1
Microsoft Excel ファイルをアーカイブするには、PC の場合は tar.exe、Macintosh の場合は StuffIt
Deluxe のようなプログラムを使います。
(注)
アーカイブした .cnf ファイルをコピー先の PC に読み込んでいない場合は、NMT ディレク
トリから PC に SSIDOSKT.TAR(NMT SSI .dbf ファイルの tar と untar を行う DOS .bat ファ
イルを含む)、tar.exe プログラム、および Microsoft Excel のマクロ SSI をコピーする必要が
あります。また、SSI.readme を読んでおく必要もあります。
ステップ 2
アーカイブされたファイルは、.tar 拡張子のついたファイル名を持ちます。
ステップ 3
NMT にリンクされたディレクトリを含むワークステーションへアーカイブされたファイルをファ
イル転送します。
または、ファイルを PC または Macintosh 互換のフロッピーディスクへコピーします。PC または
Macintosh のフロッピーディスクから UNIX ワークステーションへコピーするには、mcopy コマン
ドを使用します。たとえば、mcopy a:\filename を実行すると、このコマンドを実行した UNIX ワー
クステーションのディレクトリに「filename」ファイルがコピーされます。
ステップ 4
NMT で DBF または tar ファイルを読み込むには、FILE/IMPORT メニューを使って DBF ファイル
を選択します。unix を使っている場合は、tar ファイルを開くか、または DBF ファイル セットから
直接読み込むかを確認するプロンプトが表示されます。
UNIX コマンド モードで同じ機能を実行するには、コマンド 4 alt を実行します。
ステップ 5
アーカイブを展開するには、次のコマンドを実行します。
tar2nmt filename
filename は、現在のディレクトリにある .tar ファイルの名前です。
ステップ 6
アーカイブを展開してできるファイルは .cnf 拡張子を持っており、NMT で開いて編集することが
できます。
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第 11 章
SpreadSheet Interface
使用方法の要約
使用方法の要約
NMT、CET、または TPI を使って CNF ファイルを作成したら、SSI ツールを使って CNF ファイル
を Excel ワークブックに変換します。
UNIX 環境では、次の手順を実行します。
ステップ 1
nmt2tar コマンドを実行します。
DBF ファイルとこれらを含む tar ファイルが作成されます。
ステップ 2
出力の tar ファイルを PC 環境に転送します。バイナリ モードで転送するのを忘れないでください。
ステップ 3
DOS コマンドの「tar2dir」を使って、untar します。EXCEL を起動し、file/macroNMT_Load を選択
して run を実行します。
ステップ 4
入力ファイルを確認するプロンプトに対して、実行する DBF ファイルを選択します。NMT_Load は
DBF フォーマットの NMT テーブル ファイル を EXCEL のスプレッドシートに変換します。各シー
トはテーブルで、各カラムはファイルです。
ステップ 5
終了したら、tools/macro>t NMT_Unload を選択して、run をクリックします。PC 環境で、同じディ
レクトリに書き込みます。あるいは、別のサブディレクトリに書き込みます。NMT_Unload によっ
て EXCEL のスプレッドシートが NMT DBF ファイルに変換されます。
NMT テーブルの名前のシートが書き込まれます。
DOS 環境では、次の手順を実行します。
ステップ 1
dir2tar を実行して、tar ファイルまたは変更した出力を作成します。
ステップ 2
tar ファイルを UNIX 環境に転送して、戻します。バイナリ モードで転送するのを忘れないでくだ
さい。tar2nmt を実行して CNF ファイルを作成します。
(注)
NMT で必要なシート名とフィールド名を使っている場合には、EXCEL で CNF ファイルを作成で
きます。サイト テーブルとサイト フィールドだけが必要で、他のフィールドは SSI と NMT によっ
てデフォルトに設定されます。その他のシートとテーブルは無視されます。
tar2nmt コマンドによって、tar バージョンのこれらのファイルが、NMT cnf ファイルに変換されま
す。NMT フィールドに一致する DBF カラムが使用されます。設定されていないフィールドはすべ
て NMT のデフォルト値に設定されます。サイト名のような重要なフィールドは、必須です。
ssidoskt.tar ファイルには、PC で dbf を untar したり tar したりするための bat ファイルが含まれま
す。このファイルを PC にコピーし、NMT dbf ファイルを操作するディレクトリで untar します。
すべてのシステム ファイルとデータ ファイルはバイナリ フォーマットです。
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第 11 章
SpreadSheet Interface
SSI のトラブルシューティング
(注)
-h コマンドを入力して、コマンドのオプション パラメータに関するオンライン ヘルプを表示しま
す。
SSI のトラブルシューティング
次の表は、一般的な SSI の問題と、その解決策を示しています。
症状
ネットワーク データが EXCEL から NMT の CNF ファイルに変換されたと
きに、値が不正に丸められた。
考えられる原因
SSI マクロを使って EXCEL に新しい修正値またはリンクを入力します。そ
の後 NMT_Unload マクロを実行し、tar した DBF ファイルを Unix に戻し
ます。次のコマンドを入力します。
tar2nmt を実行します。
nmt を実行します。
そしてハブ ID とデータ接続タイプが整数値に変換されたことを確認しま
す。
たとえば、ハブ ID は次のようになります。
4.3 -> 4
また、データ接続タイプは次のようになります。
19.2 -> 19
解決策
このような誤りが発生するのを避けるために、リンク接続テーブルでは次
のいずれかが成立していることを確認してください。
•
最初の行(カラム ヘッダーではなく、最初のデータ行)が、NMT に
よって作成されたものであり、EXCEL で変更していないこと。
•
誤りを起こす可能性がある最初の行(フィールド名の行ではなく、最
初のデータ行)のすべてのフィールド(データ接続タイプ、すべての
ハブ ID およびフィーダ ID)で一重引用符が前に付いていること。た
とえば、次のように入力します。
19.2
--> ‘19.2
これにより、DBF 変換では、これらのカラムが文字列として処理さ
れ、切り捨て操作が回避されます。これは最初のデータ行だけで必要
な処理です。
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