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M リート・マーケット・マンスリー
M リート・マーケット・マンスリー 情報提供資料 2012年4月号 ※リート …不動産を中心に運用を行う投資信託。正式英語名称は、Real Estate Investment Trusts(略語REIT) 【図1】 リート市場動向 【図2】 地域・市場間のリターン比較 <2012年3月末時点> S&P先進国REIT指数(配当込み) : 世界・円建て リート市場 440 600 400 豪州 360 400 300 1 1 / 10 / 3 340 320 200 09/3/9 100 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 300 11/9 9 10 3.2 日本 3.1 世界(ドル建て) 11 12 1 2 3 出所:S&P 0.5% 0.0% 0.0% 1.0% 60.00 GDP(左軸) ’09/12 10 20 5.0% -10.0% ’11/12 7.0% 120.00 (%) 30 (%) -30 -20 -10 0 10 20 30 ■小売り・・・季節調整済 小売売上高(95年12月 末を100として指数化) ■失業率・・季節調整済失 業率 8.0% 40.00 ’95/12 9.0% 10.0% ’97/12 ’99/12 ’01/12 GDP(左軸) 出所:Bloomberg ■GDP・・・季節調整済 実質GDP(95年12月 末を100として指数化) 100.00 不動産(右軸) 注)対象期間は95年12月末~11年12月末 0 6.0% -8.0% ’07/12 -10 160.00 -2.0% ’05/12 (%) 20 4.0% 80.00 ’03/12 10 注)リートはS&P先進国REIT指数(配当込み)、株式はMSCIワールド・インデックス(配当込み)、 国債はシティグループ世界国債インデックスから各々算出(国別はすべて現地通貨建て)。 出所:Bloomberg、S&P 180.00 -6.0% ’01/12 0 3.1 200.00 -1.5% ’99/12 8.4 0.3 0.1 3.0% -1.0% ’97/12 5.1 220.00 ※ NCREIF指数は、アメリ カ実物不動産市場における投 資リターンを指数化した指標 -4.0% です。 -2.5% ’95/12 -0.5 -1.3 140.00 -2.0% -0.5% -0.3 (ポイント) ■GDP…季節調整済 8.0% 実質GDP 前四半期比変化率 6.0% ■不動産…NCREIF 4.0% 指数前四半期比 変化率 2.0% 1.5% 8.6 19.1 【図4】米各種経済指標推移 10.0% 2.0% 12.8 -1.0 日本 【図3】米GDPと不動産市場推移 2.5% 2.1 1.1 11.7 -1.0 -10 注) 直近は2012年3月末 7.3 米国 米国 -16.5 14.7 8.3 1.3 国 債 -0.9 20.1 -0.6 世界(ドル建て) 株 式 1 1 / 7 /7 12.9 10.7 3.8 オランダ 380 500 ト 6.9 11.0 5.1 株式市場 420 日本 6.2 18.7 3.3 債券市場 700 米国 ー 800 リ 過去1年 過去3ヵ月 5.0 先進国(ドル建て) 460 07/2/22 過去1ヵ月 先進国(円建て) 2011年9月以降 2000年以降 900 http://www.kokusai-am.co.jp ’03/12 小売り(左軸) 注)対象期間は95年12月末~12年2月末 巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」および「本資料中で使用している指数について」を必ずご覧ください。 ’05/12 ’07/12 ’09/12 11.0% ’11/12 失業率(右軸) 出所:Bloomberg KOKUSAI Asset Management Co., Ltd. 1 M 国際投信投資顧問 リート・マーケット・マンスリー 2012年4月号 【図5】主要都市オフィスマーケット動向(2011年12月) 都市名 賃料変化率 ニューヨーク ボストン ワシントンD.C. シカゴ サンフランシスコ ロサンゼルス ロンドン(シティ) パリ フランクフルト アムステルダム ブリュッセル マドリード 東京 シンガポール 香港(Core Central) 上海(浦東) シドニー +2.7% +2.0% ▲1.0% ▲0.5% +4.5% ▲0.0% ±0.0% ±0.0% ±0.0% ±0.0% ±0.0% ±0.0% ±0.0% ±0.0% ▲8.4% +5.0% ±0.0% (11/9末比) 【図6】主要リート市場業績予想(2012年3月) 空室率 (11/9末比) 国・セクター名 当期 来期 11.5% 16.8% 11.0% 16.1% 11.8% 17.4% 5.2% 6.6% 18.1% 15.8% 11.5% 13.7% 5.1% 6.7% 3.8% 7.1% 9.6% +0.3% ±0.0% ▲0.4% ▲0.4% ▲1.0% +1.8% ±0.0% ±0.0% +0.3% ▲2.2% ▲0.0% +0.7% +0.5% +0.2% ▲0.5% ▲1.5% +0.3% アメリカ 105.9 99.2 105.2 113.8 113.8 104.0 115.4 107.1 128.9 105.4 100.6 97.8 158.9 98.3 118.2 109.6 85.3 113.5 106.8 111.8 125.4 121.3 112.6 131.1 112.3 128.3 110.5 104.9 97.3 172.4 97.9 123.0 115.6 97.8 ※CBD (Central Business District) ・・・中心業務地区 ※アメリカ・・・全てCBDの値 ※賃料変化率・・・データ改定に伴い、アジア・オセアニア地域の賃料変化率はグレードA物件からプライム 物件へと変更 ※プライム物件はその地域における最上級の物件を示します オフィス 小売 住宅 ヘルスケア 産業用施設 ホテル カナダ イギリス フランス オランダ ベルギー ドイツ 日本 シンガポール 香港 オーストラリア ※上図は、直近の各決算を100として、証券会社のアナリストのコンセンサス予想をもとに数値化したものです (アメリカ、カナダ:FFO、日本:当期利益、その他:営業キャッシュフロー、すべて1株当り) ※S&P先進国REIT指数採用銘柄のうち、アナリストによる業績予想がブルームバーグ上集計可能な銘柄をもと に、時価総額平均加重にて算出(2012年3月末基準) 出所:CBリチャード・エリス、ジョーンズ・ラング・ラサール 巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」および「本資料中で使用している指数について」を必ずご覧ください。 出所:Bloombergをもとに国際投信投資顧問作成 KOKUSAI Asset Management Co., Ltd. 2 M 国際投信投資顧問 リート・マーケット・マンスリー 2012年4月号 【図7】 各国リート市場の推移(2006年以降) 北 米 220 200 180 160 140 120 100 80 60 40 20 欧 州 米国・カナダ (06年初=100) (06年初=100) 200 180 カナダ オランダ・ベルギー・フランス フランス 160 140 120 100 オランダ 80 米国 60 ベルギー 40 06 07 08 09 10 11 06 12 07 08 オセアニア 160 (06年初=100) 120 100 80 60 豪州 20 06 07 08 09 10 (06年初=100) 240 220 200 180 160 140 120 100 80 60 40 ニュージーランド 40 10 11 12 11 12 アジア 豪州・ニュージーランド 140 09 11 12 日本・シンガポール・香港 シンガポール 香港 日本 06 注) S&P先進国REIT指数(現地通貨建て、配当込み、国別)に基づく。データ対象期間は2006年1月2日~2012年3月30日 巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」および「本資料中で使用している指数について」を必ずご覧ください。 07 08 09 10 出所: S&P KOKUSAI Asset Management Co., Ltd. 3 M 国際投信投資顧問 リート・マーケット・マンスリー 2012年4月号 ●●●グローバル・リートマーケットの動向 先月のグローバル・リートマーケット ★最近の注目トピック 欧州債務懸念の後退や景気回復期待等から上昇 回復が遅れていた日本市場が活性化 2009年以降、主要市場の回復が著しい中で相対的に軟調な推移が続いていた日本 2012年3月のグローバル・リート市場は上昇しました。 ギリシャの債務交換が無事に実施されたこと等から欧州債務懸念が後退したこ 市場でしたが、2012年初から大きく上昇しています。 とや、米国で雇用関連や小売関連の良好な経済指標が発表されたこと等を受け、 堅調推移の背景には、日銀による追加金融緩和策が好感されていることや、実物不 景気回復に対する楽観的な見方が強まったこと等を好感し、欧米市場を中心に多 動産市場の底打ち期待、資金調達環境の改善等があります。また、2007年10月以 くの市場で上昇しました。 来となる新規上場をケネディクス・レジデンシャル投資法人が4月26日に予定して 主要市場が堅調に推移する一方で、豪州市場は上値の重い推移となりました。 いる等、市場の活性化をあらわす出来事が続いています。 米国等の主要市場で上昇基調が続いている中、回復が遅れていた日本市場にも勢い 住宅関連や雇用関連の経済指標が市場予想を下回ったことや、主要貿易相手国で が出てきており、リート市場全体に活気がみられています。 ある中国の景気減速懸念等が嫌気されました。 (2011年9月末=100) 世界および各国リート指数(現地通貨建、配当込み) (2011年9月末~2012年3月末) 130 米国 世界 120 J-REITの新投資口発行額 (億円) 1,000 (2009年1-3月期~2012年1-3月期) 900 豪州 日本 オランダ 14 13 12 12 800 700 110 J-REITのIPO件数 (件) 10 600 8 500 400 6 5 300 100 4 200 100 90 2 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 0 80 11年9月 2009 11年11月 12年1月 注) 世界および各国リートは、S&P先進国REIT指数に基づく。 世界は米ドル建て。 12年3月 4 2010 2011 12 4 2 2 0 0 2001 2003 2005 2007 0 2009 0 0 2011 ※個別銘柄の推奨を目的とするものではありません。 出所:S&P 巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」および「本資料中で使用している指数について」を必ずご覧ください。 出所: (社)不動産証券化協会の資料をもとに国際投信投資顧問作成 KOKUSAI Asset Management Co., Ltd. 4 M 国際投信投資顧問 リート・マーケット・マンスリー 2012年4月号 ●●●個別市場の注目点 世界で不動産取引の増加が続く 買収を受け再編期待が高まる欧州リート市場 2008年の金融危機を契機に世界中で商業用不動産の直接投資が急減しましたが、 3月8日に米最大の小売リート「サイモン・プロパティ・グループ」がフランスの 着実な景気回復等を背景に2009年後半以降、回復基調が続いています。 小売リート「クレピエール」の発行済株式総数の28.7%を取得し、筆頭株主になる と発表しました。「クレピエール」は欧州各国でショッピングセンター等を保有す ジョーンズ・ラング・ラサール社の調査によると、2011年通年の商業用不動産 る、欧州を代表するリートのひとつです。 投資額は前年比で28%増加しました。取引額が最も大きかった都市がロンドンで、 ニューヨーク、パリ、東京と続いています。債務懸念から不透明感が続く大陸欧州 この発表を受け、リート市場の再編期待が高まったこと等もあり、欧州の主要 においても、主要市場では取引額が増加しており、不動産取引の活発化が不動産価 リート市場は上昇しました。債務懸念等を背景に上値の重かった欧州リート市場で 格にもプラスの影響を及ぼしています。 したが、割安感が高まっていること等を背景とした価格水準の訂正も期待されます。 不動産市場の活性化を背景にリートが保有する物件の価値が向上する等、リート 市場にとって良好な状況が続いていると考えられます。 欧州リート指数(先進国、配当込み) (2012年1月末~2012年3月末) 世界の商業用不動産への直接投資額 (2008年1-3月期~2011年10-12月期) (億ドル) (2012年1月末=100) 1600 110 1400 108 1200 106 1000 800 クレピエールの概要 銘柄概要 フランスを中心に欧州各国で200 物件以上のショッピングセンター 等に投資。1990年設立。 上場国 業種 総資産 3月8日 「サイモン・プロパティ・グループ」が 「クレピエール」の株式取得を発表 104 600 価格 時価総額 102 400 200 100 0 Q1 Q2 Q3 2008 Q4 Q1 Q2 Q3 2009 Q4 Q1 Q2 Q3 2010 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 2011 出所:ジョーンズ・ラング・ラサール 98 1月31日 配当利回り 2月10日 2月20日 3月1日 3月11日 ※個別銘柄の推奨を目的とするものではありません。 巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」および「本資料中で使用している指数について」を必ずご覧ください。 3月21日 フランス 小売り 13,007百万ユーロ (約1.4兆円) 26.00ユーロ 4,931百万ユーロ (約5,400億円) 5.2% * 総資産は2011年12月末現在 *価格、時価総額および配当利回りは2012 年3月末現在 出所: S&P、 Bloomberg KOKUSAI Asset Management Co., Ltd. 5 M リート・マーケット・マンスリー 2012年4月号 国際投信投資顧問 本資料に関してご留意頂きたい事項 本資料は投資環境等に関する情報提供を目的として、国際投信投資顧問が作成したものです。本資料は投資勧誘を目的とするものではありません。 なお、以下の点にもご留意ください。 ○ 本資料中のグラフ・数値等はあくまでも過去のデータであり、将来の経済、市況、その他の投資環境に係る動向等を保証するものではありません。 ○ 本資料の内容は作成基準日のものであり、将来予告なく変更されることがあります。(作成基準日:2012年3月30日) ○ 本資料は信頼できると判断した情報等をもとに作成しておりますが、その正確性、完全性等を保証するものではありません。 本資料で使用している指数について S&P先進国REIT指数の所有権及びその他一切の権利は、スタンダード&プアーズ フィナンシャル サービシーズ エル エル シーが有しています。 国 際投信投資顧問株式会社は、スタンダード&プアーズ フィナンシャル サービシーズ エル エル シーとの間で同指数の算出・管理に関する契約を締結 しています。スタンダード&プアーズ フィナンシャル サービシーズ エル エル シーは、同指数の算出にかかる誤謬等に関し、いかなる者に対しても 責任を負うものではありません。 MSCIワールド・インデックス(出所:MSCI):ここに掲載される全ての情報は、信頼の置ける情報源から得たものでありますが、その確実性及び 完結性をMSCIは何ら保証するものではありません。またその著作権はMSCIに帰属しており、その許諾なしにコピーを含め電子的、機械的な一切の 手段その他あらゆる形態を用い、またはあらゆる情報保存、検索システムを用いて出版物、資料、データ等の全部または一部を複製・頒布・使用等す ることは禁じられています。 シティグループ世界国債インデックスおよびシティグループ日本国債インデックスは、シティグループ・グローバル・マーケッツ・インクの開発したも のです。