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グローバル3市場マーケット・マンスリー|2014年9月号

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グローバル3市場マーケット・マンスリー|2014年9月号
M
情報提供資料
グローバル3市場マーケット・マンスリー
先月の投資環境ワンポイント
2014年9月号
http://www.kokusai-am.co.jp
各地域・市場間のリターン比較
(2014年8月29日現在)
過去3ヵ月
過去1ヵ月
【グローバル株式マーケット】 ・・・・・・ p.2
主要先進国株は堅調に推移
+21.1%
世界株式(MSCI)
+2.4%
+2.2%
-0.9%
参考)TOPIX
【グローバル・リート マーケット】 ・・・・・・ p.3
月前半は下落基調も1ヵ月を通じては上昇
Contents
過去1年
+6.4%
+15.5%
+24.5%
+2.5%
世界リート
エマージング債券
【エマージング債券マーケット】 ・・・・・・ p.4
マレーシア:景気の加速は早期の追加利上げを促すか
+4.3%
+1.6%
+0.8%
参考)世界債券
-2%
0%
+5.4%
+0.3%
+0.5%
-4%
+14.6%
2%
4%
0%
5%
10%
15%
0%
5%
10%
15%
20%
25%
出所:Bloomberg
直近3ヵ月のグローバル3市場
110
直近3ヵ月の対ドルレート
(ドル/ユーロ)
(円/ドル)
(2014年5月末=100)
1.50
110
世界リート
105
ドル高
円安
ドル円レート
(左軸)
105
1.45
ユーロ高
ドル安
世界株式
1.40
100
100
ドル安
円高
エマージング債券
1.35
95
ユーロ安
ドル高
ユーロドルレート
(右軸)
95
1.30
90
5/30
6/30
7/29
8/27
注)エマージング債券はJ.P. Morgan EMBI Global Diversified、世界株式はMSCIワールド・
インデックス、世界リートはS&P先進国REIT指数に基づく(すべて米ドル建、 配当込み) 。
直近は2014年8月29日。
出所:Bloomberg
5/30
6/30
注) 直近は2014年8月29日。
巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」および「本資料で使用している指数について」を必ずご覧ください。
7/29
8/27
出所:Bloomberg
KOKUSAI Asset Management Co., Ltd.
1
M
国際投信投資顧問
グローバル3市場マーケット・マンスリー 2014年9月号
●●●グローバル株式マーケット
先月のグローバル株式マーケット
★最近の注目トピック
 主要先進国株は堅調に推移
 米国のホテル収入に見る景気動向
8月の米国株は堅調に推移しました。米国景気の順調な拡大を示す統計の
一般的に、景気が拡大基調にある局面では、ビジネス、観光共に人々の
発表などを好感するかたちで、主要な株価指数は市場高値をうかがう展開と
動きが活発となり、宿泊需要が高まると見られます。そこで、米国のホテ
なりました。
ル収入(一部屋あたり)がどのように推移しているかを見たのが下の図で
す。リーマン・ショック後の2009年に大きく落ち込んだ後、過去数年に
一方ドイツでは、欧州中央銀行(ECB)による追加金融緩和観測などを背
わたり概ね前年比プラスを維持していることがわかります。昨年の後半に
景に株価は底堅く推移しました。ただし、外国為替市場でユーロが対米ドル
かけて、上昇率が鈍化したものの、今年に入り上昇は加速しており、足も
で下落したため、米ドル建てでみた国別株価指数では、8月のドイツは7月
とで米国景気が拡大基調にあることがうかがえます。
末比マイナス圏での推移となりました。
MSCIワールドと国別株価指数
(%)
(2014年7月末=100)
105
104
103
102
101
100
99
98
97
96
95
94
93
●米国のホテル:一部屋あたり収入の上昇率の推移
(2009年4月~2014年7月、前年同月比の3ヵ月移動平均、月次)
15
米国
10
ワールド
5
豪州
0
英国
‐5
ドイツ
‐10
‐15
‐20
7/31
8/7
8/14
注)米ドル建、税引き後配当込み。
直近は2014年8月29日。
8/21
‐25
8/28
2009/4
出所:MSCI
巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」および「本資料で使用している指数について」を必ずご覧ください。
2010/4
2011/4
2012/4
2013/4
2014/4
出所:スミス・トラベル・リサーチ調べ、Bloomberg
KOKUSAI Asset Management Co., Ltd.
2
M
国際投信投資顧問
グローバル3市場マーケット・マンスリー 2014年9月号
●●●グローバル・リートマーケット
先月のグローバル・リートマーケット
★最近の注目トピック
 月前半は下落基調も1ヵ月を通じては上昇
 金利上昇がリート市場に与える影響は限定的
2014年8月のグローバル・リート市場は上昇しました。月初には米国に
おける利上げ警戒感の高まりや、地政学リスクなどが嫌気され売り優勢と
なったものの、このようなリスクに対する警戒感が後退するに連れて売り圧
力は弱まり上昇に転じました。
米国における量的金融緩和策の終了時期が近づいており、利上げ開始のタ
イミングに対する注目が高まっています。政策金利が引き上げられると市中
金利に上昇圧力がかかり、リートの資金調達コストが増大することや不動産
価格にとってマイナス要因となることなどが懸念材料視されます。
国別で見ると、主要国は総じて上昇しました。中でも、実物不動産市場が
良好な英国や、大手リートによる物件取得や主要株価指数の採用銘柄になる
との報道などが買い材料視された香港などの上昇が目立ちました。また、景
気減速懸念などから上旬は下落基調となったフランスは、月後半にかけて地
政学リスクの後退や、欧州中央銀行(ECB)による追加金融緩和観測の高ま
りなどから反発し、1ヵ月を通じてはプラスリターンを確保しました。
しかし、過去の金利(10年国債利回り)上昇時については、リート市場
に与える影響は限定的でした。リート騰落率の最大値は金利上昇時のほうが
高く、かつ最低値も金利上昇時のほうが低い下落率に留まりました。また、
下図をみると、リート騰落率の平均値は金利が小幅に上昇した場合が一番高
い上昇率を記録しています。
以上から、過去の金利上昇局面においては、金利上昇のマイナスの影響を、
景気拡大によるプラス要因によって打ち消す効果があったことがわかります。
世界および各国リート指数(現地通貨建、配当込み)
120
米国の10年国債利回り変化幅とリート騰落率の関係
(2014年2月末=100)
金利低下局面
▲1%超
115
豪州
フランス
世界
日本
米国
110
80%
60%
40%
0%
‐20%
100
95
2014/2
14年2月
‐80%
2014/4
14年4月
2014/6
14年6月
注)世界および各国リートは、S&P先進国REIT指数に基づく。
世界は米ドル建。
直近は2014年8月29日。
2014/8 (年/月)
14年8月
出所:S&P
巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」および「本資料で使用している指数について」を必ずご覧ください。
+1%超
110.15%
10年国債利回り
変化幅
リート騰落率最大値
58.59%
35.71%
11.73%
18.53%
8.09%
リート騰落率平均値
8.78%
▲ 8.32% リート騰落率最低値
‐40%
‐60%
0%~+1%
97.99%
100%
20%
105
▲1%~0%
120%
金利上昇局面
▲ 26.52%
▲ 50.29%
▲ 59.29%
※上図は月末時点における1年間の米10年国債利回り変化幅とそれに対応する期間のリート騰落率を
計算し、利回り変化幅毎に集計したもの。※米国10年国債利回り変化幅と米国リート騰落率の計測期
間は1年。※米国リート騰落率はS&P米国リート指数(米ドル建、配当込み)に基づく。
出所:Bloombergを基に国際投信投資顧問作成
KOKUSAI Asset Management Co., Ltd.
3
M
国際投信投資顧問
グローバル3市場マーケット・マンスリー 2014年9月号
●●●エマージング債券マーケット
★最近の注目トピック
マレーシア:景気の加速は早期の追加利上げを促すか
マレーシア政府は、高止まっていた消費者物価が7月に緩やかに鈍化するとともに、
4-6月期の実質GDPが予想を上回って加速したことを公表しました。8月20日に政
府が公表した7月の総合消費者物価は前年比+3.2%と前月の+3.3%より低下、食品
物価が前年比+3.1%と前月の+3.5%より低下し、総合物価を押下げました。
8 月 15 日に 政 府 が 公 表 し た 4-6月 期 の 実 質 GDP は 、 前 年 比 +6.4% と 前 期 の
+6.2%より加速。需要側では、輸出と民間投資が伸び、政府消費や公的投資などの
落込みをカバーしました。生産側では、外需の伸びに伴い製造業や農林水産業が加
速する一方、内需への依存度の高い建設やサービス部門がやや鈍化しました。今後、
年後半にかけて、財政金融政策の引締めに伴って、民間消費と政府消費は鈍化する
とみられます。しかし、輸出の伸びが継続し、インフラ投資の加速が固定資本投資
を押上げる中で、年後半の景気は拡大を続けるとみられます。今年通年の成長率は
+5%台後半と、昨年の+4.7%を上回る好調なものとなると予想されます。
7月10日、バンク・ネガラ・マレーシア(BNM)は政策金利を3%から3.25%へと引
上げました。利上げは2011年5月以来です。BNMの声明では、底堅い成長見通し
と長期平均を上回るインフレ率の下で、金融緩和の度合いを調整するために利上げ
したと説明。4-6月期のGDP成長率が予想以上に加速したことなどを受け、次回9
月18日の政策会合でも3.5%への追加利上げが行われる可能性が高いと思われます。
通貨リンギは、年初より8月末までに対米ドルで3.9%上昇するなど、堅調ぶりが
目立ちます(図4)。今年2月より米国の早期利上げへの警戒感の和らぎから新興国へ
の資本流入が加速する中で、同国にも多額の資本が流入し、リンギ相場を押上げま
した。力強い景気回復、従来と比べてよりインフレ警戒的になったBNMの姿勢、緩
やかに改善する経常収支などもこうした資本流入を促したと考えられます。拡大を
続ける景気や安定的な経常黒字など同通貨を支える要因は健在であり、リンギ相場
は、当面、底堅く推移すると予想されます。
リンギの対ドル相場は年初より3.9%上昇(右)
市場予想以上に加速した4‐6月期の実質GDP前年比(右)
10
(%)
【図1】
消費者物価の前年比
消費者物価の前年比
(月次)
(%)
注1)コア物価は、総合物価より
自動車用燃料と飲食料を
除いて計算
8
6
総合物価
4
2
コア物価
0
‐2
‐4
2006
注2)直近値は
2014年7月
2008
2010
2012
2014
(年)
16
14
12
10
8
6
4
2
0
‐2
‐4
‐6
‐8
‐10
‐12
【図2】 実質GDP前年比と寄与度
実質GDP前年比と寄与度
(四半期)
(%)
5.5
【図3】 政策金利と国債金利
政策金利と国債金利
(日次)
(億米ドル)
1,600
リンギ相場:(右軸)
5.0
GDP
固定資本
投資
民間消費
政府消費
在庫投資
10年国債
1,400
3年国債
1,300
4.0
3.5
政策金利
2.5
預金
準備率
2.0
2004 2006 2008 2010 2012 2014
(年)
出所:マレーシア統計局、CEIC
巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」および「本資料で使用している指数について」を必ずご覧ください。
2.8
リンギ高
2.9
リンギ安
3.0
3.1
3.2
3.3
1,100
3.4
1,000
3.5
900
注) 直近値は
2014年8月29日
1.0
0.5
2005
(リンギ/米ドル)
1,200
3.0
1.5
注) 直近値は
2014年4-6月期
直近値: 2014年8月29日
1,500
4.5
純輸出
【図4】 為替相場と外貨準備
為替相場と外貨準備
2007
2009
2011
2013
2015
3.6
外貨準備(左軸)
800
(年)
3.7
直近値:2014年8月15日
700
2009
3.8
2011
2013
(年)
出所:バンク・ネガラ・マレーシア(BNM)、Bloomberg
KOKUSAI Asset Management Co., Ltd.
4
M
グローバル3市場マーケット・マンスリー 2014年9月号
国際投信投資顧問
本資料に関してご留意頂きたい事項
本資料は投資環境等に関する情報提供を目的として、国際投信投資顧問が作成したものです。本資料は投資勧誘を目的とするものではありません。
なお、以下の点にもご留意ください。
○本資料中のグラフ・数値等はあくまでも過去のデータであり、将来の経済、市況、その他の投資環境に係る動向等を保証するものではありません。
○本資料の内容は作成基準日のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
○本資料は信頼できると判断した情報等をもとに作成しておりますが、その正確性、完全性等を保証するものではありません。
本資料で使用している指数について
世界株式はMSCIワールド・インデックス、世界リートはS&P先進国REIT指数、エマージング債券はJ.P. Morgan EMBI Global Diversified、世界
債券はシティ世界国債インデックスのそれぞれトータルリターン・インデックス(米ドル建)から各々算出。MSCI ワールド・インデックス、MSCIエ
マージング・インデックス(出所:MSCI)。ここに掲載される全ての情報は、信頼の置ける情報源から得たものでありますが、その確実性及び完結
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