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49 1枚の写真とマスクでつくる 見栄えのするプロフィール画面 http://www.octopus69.net/ 制作・文:nao(psycho-candy) ミュージシャンのWebサイトを制作する場合などに は、限られた素材と時間の中で見せ方を工夫してい かなければならない。そのようなときに役立つのが マスク機能。マスクをうまく使えば、1枚の写真から でも見栄えのするコンテンツをつくることができる。 ●マスクにモーショントゥイーンを設 定し写真の見え方に変化をつける ●写真の動きに合わせてボタンにも モーショントゥイーンを設定する ●人物のシルエットをマスクにし、そ こに顔のアップを表示する 下図のような基本デザインを作成した ら、Flashを使った作業に移る。まず、 Flashで作成するパーツのサイズを割り出し、 新規ドキュメントを作成。ここでは[サイズ: 440×305 ピクセル] 、 [フレームレート:20 fps] 、 [背景:白] に設定 01 Photoshopで加工した画像をJPEG形 式で保存(画質最高の低圧縮)。画像を Flashに読み込み、一番下の階層に用意した「メ ンバー」 レイヤーに配置。挿入メニュー→ “シンボ ルに変換” でムービークリップシンボル「photo」 に変換する 02 164 バンドメンバー選択用のシルエットを作成していく。 まず、新規レイヤー「影」を作成。手順2のJPEG画 像からつくったシルエットの画像「影.JPEG」を読み込み、 ステージ右下に配置。 「影マスク」レイヤーを追加し、シル エット全体を覆う四角形を描画。四角形を選択し、ムービ ークリップシンボル「影マスク」に変換する 03 「影マスク」レイヤーを選択。修正メニュー→“レイヤー”を実行し、 [タイプ:マ スク]に設定。シルエットの「影」レイヤーをマスクの対象にする。 「影マスク」 レイヤーにモーショントゥイーンを設定して、シルエットに動きをつける。ここでは、 1、12、14、16フレーム目でマスクをステージ外へ出し、10、13、15、17フレ ーム目でシルエットを完全に覆うようにマスクを配置。このとき、マスクにさらに動 きをつけたり、透明度の違うマスクを重ねたりすると動きに変化が出る 04 シルエットが表示されるタイミングに合わせて、数 字が現れるようにする。まず「1」から「4」までの数 字をムービークリップシンボルに変換。スクリプト用のレ イヤー「アクション」とラベル用の「ラベル」レイヤーを追 加。 「ラベル」レイヤーの1フレーム目に「out」 、5フレーム 目に「over」とラベルをつけ、マウスアウト時とマウスオ ーバー時の状態を設定。マウスオーバーしたときは文字 のサイズを1.5倍にし、 [着色]で色を変える。最後に「アク ション」レイヤーの5フレーム目に「stop();」と記述する。 同様の作業を「1」から「4」までの数字について行う 05 シーン編集画面に戻り、数字配置用のレイヤーを 4つ追加。手順5で作成した数字のシンボルを、開 始フレームとなる17フレームに配置し、グラフィックシ ンボルに変換。プロパティパネルで[開始フレーム:1]の [シングルフレーム] に設定する 06 165 数字にモーショントゥイーンをつけてい く。26フレーム目で数字の位置をフィ ックス。その次の27フレーム目にキーフレー ムを挿入し、各数字をムービークリップシン ボルに変換。インスタンス名を「mc1」から 「mc4」とする 07 マウスオーバー時にメンバーの顔のア ップが表示されるようにする。基本は 手順3、4と同様。メンバーの写真シルエッ トを用意し、マスク用の「マスク」レイヤーに 配置。その下の階層にメンバーそれぞれの 顔写真を配置し、 「マスク」レイヤーを[タイ プ:マスク]に設定。顔写真が点滅しながら 表示されるようにキーフレームを挿入する 09 166 27フレーム目に配置する透明ボタンをつくる。まず、任意の大きさの四角形を作成し(こ こでは「30×30 px」に設定) 、ボタンシンボル「透明ボタン」に変換。アップフレームに ある四角形をヒットフレームに移動し、アップフレームは空白のまま。シーン編集画面に戻り、 残りの「2」から「4」に「透明ボタン」シンボルを配置。ラベル用の「フラッグ」レイヤーを追加し、 28フレーム目に「menu」とラベルをつける。さらにスクリプト用のレイヤー「アクション」を追 加し、 「透明ボタン」を停止させるために29フレーム目に「stop();」と記述する 08 マウスオーバー時のモーション開始フレームと、マウスアウト時のモーション終了フレームに、それぞれ「< インスタンス名>_over」 、 「<インスタンス名>_out」のラベル名をつける。これを「m1」から「m4」シンボ ルすべてについて行う。次に、マウスオーバーの終了フレームに「stop();」、マウスアウトの終了フレームに gotoAndPlay("menu");」と記述し、メニューのフレームに戻るように設定する 10 ステージに配置した「透明ボタン」シンボルを選択し、以下のスクリプトを記述。これにより、マウスオーバ ー時にメンバーの顔のアップが表示され、クリックしたときにはポップアップウィンドウが開いて各メンバ ーのプロフィールが見られるようになる。このスクリプトをすべての「透明ボタン」に記述すれば完成。実際の仕 上がりは、OCTOPUSのWebサイト(http://www.octopus69.net/)で見ることができる 11 on (rollOver, dragOver) { _root.m1.gotoAndPlay("over"); gotoAndPlay("m1_over"); } on (rollOut, dragOut) { _root.m1.gotoAndPlay("out"); gotoAndPlay("m1_out"); } on (release) { getURL("javaScript:openPop(’./profile-ba.html’,’l’,400,400,1,0,1,0,0,0,0);"); } 移動確定後にボタンシンボルを配置する 今回のように、移動するオブジェクトをボタンにしたい場合は(手順8を参照) 、オブジェク トの移動が完了したあとにキーフレームを挿入し、そこにボタンシンボルを配置するとよ い。こうしておけば、オブジェクトの移動中にボタンが誤動作することはない。 167