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ボリビア共和国 小規模 産農家のための技術昔及

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ボリビア共和国 小規模 産農家のための技術昔及
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序
文
ボリビア共和国「小規模畜産農家のための技術普及改善計画」は、同国サンタクルス県ヤパカ
ニ地域において、乳牛を中心としている小規模畜産農家への技術普及システムを確立することを
目的に、平成 16 年 12 月から 4 年間の予定で協力が行われております。
このたび、本プロジェクトの協力期間終了を目前に控え、独立行政法人国際協力機構は、平成
20 年 6 月 21 日から 7 月 3 日までの 13 日間、終了時評価調査団を派遣し、ボリビア側評価委員と
合同で、これまでの活動実績等について総合的な評価を行うとともに、今後の対応等について協
議を行いました。
これらの評価結果は、調査団員及びボリビア側評価委員によって構成された合同評価委員会に
よって合同評価報告書としてまとめられ、署名の上、合同調整委員会に提出・受理されたところ
です。
本報告書は、同調査団の調査及び協議の結果を取りまとめたものであり、今後広く関係者に活
用され、日本・ボリビア両国の親善及び国際協力の推進に寄与することを願うものです。
最後に本調査の実施に当たり、ご協力いただいたボリビア共和国政府、地方関係機関及び我が
国関係各位に対し、厚く御礼申し上げるとともに、当機構の業務に対して今後ともなお一層のご
支援をお願いする次第であります。
平成20年7月
独立行政法人国際協力機構
ボリビア事務所
所 長
江 塚 利 幸
目
序
文
目
次
写
真
地
図
次
略語一覧
評価結果要約表(和文、英文)
第 1章
終 了 時 評 価 調 査 団 の 派 遣 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
1- 1
調査団派遣の経緯と目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
1- 2
調査団の構成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
1- 3
調査日程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
1- 4
主要面談者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
第 2章
評 価 の 方 法 ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
2- 1
評価の方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
2- 2
合同評価委員会の構成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
第 3章
調 査 結 果 ・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・ 6
3- 1
投入実績・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
3- 2
活動の進捗状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
3- 3
成果(アウトプット)の発現状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
3- 4
プロジェクト目標の達成度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
3- 5
上位目標達成の見込み・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
3- 6
実施プロセスにおける特記事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
第 4章
評 価 結 果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10
4- 1
妥 当 性 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 10
4- 2
有 効 性 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 11
4- 3
効 率 性 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 11
4- 4
イ ン パ ク ト ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 13
4- 5
自 立 発 展 性 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 15
第 5章
結 論 及 び 提 言 と 教 訓 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17
5- 1
結 論 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 17
5- 2
提 言 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 17
5- 3
教 訓 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 19
第 6章
技 術 団 員 所 感 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20
6- 1
プ ロ ジ ェ ク ト 活 動 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 20
6- 2
プ ロ ジ ェ ク ト 期 間 中 に 生 じ た 問 題 ・ ・・ ・ ・・ ・ ・ ・・ ・ ・・ ・ ・・ ・ ・ 22
6- 3
今 後 の 課 題 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 23
第 7章
団 長 所 感 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25
付 属 資 料 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27
1.
ミ ニ ッ ツ( 西 文 )・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・ ・ ・・ ・・ ・・ 29
評 価 レ ポ ー ト( 西 文 )・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33
2.
ミ ニ ッ ツ( 和 文 仮 訳 )・・ ・・ ・・・ ・・ ・・・ ・・ ・・ ・・ ・ ・・・ ・・ ・ 85
3.
PDM ver.4( 西 文 、和 文 )・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 89
4.
P.O. ver.4 ( 西 文 、 和 文 )・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 93
5.
評 価 グ リ ッ ド( 西 文 )・・ ・・ ・・・ ・・ ・・・ ・・ ・・ ・・ ・ ・・・ ・・ ・ 97
6.
プ ロ ジ ェ ク ト 投 入 実 績 一 覧・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 105
7.
研 修 実 績 ・ 成 果 品 一 覧 ・ ・・・ ・・・ ・・・・・ ・・・ ・・ ・ ・・・・ ・・ 109
8.
イ ベ ン ト に 係 る コ ス ト 計 算 表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 115
9.
技 術 選 定 基 準 ・・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・・ ・・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・ 117
10.
CEA-UNAYA 強 化 の 進 捗 状 況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 119
写
プロジェクト事務所(建物 1F 部分)
普及員による子牛の保定法と予防接種の実演
プロジェクトで考案したペダル式牧草カッター
真
現地技術研修
普及員の指導を受けて乳量を記録する農家
洪水後の集落の様子
地
図
ボリビア共和国
ヤパカニ市(プロジェクトサイト、
ヤパカニ プロジェクト事務所)
国立家畜改良センター本部
(ワルネス プロジェクト事務所)
プロジェクトサイト
第5モデル地域
(低地)
第4モデル地域
(平地)
第3モデル地域
(平地)
第2モデル地域
(丘陵)
第1モデル地域
ヤパカニ
(平地)
プロジェクト事務所
略 語 一 覧
AGAYAP
Asociación de Ganaderos de Yapacaní
ヤパカニ牧畜協会
ASOCRALE
Asociación de Criadores de Razas Lecheras
サンタクルス乳牛登録協会
ASOCEBU
Asociación Boliviana de Criadores de Cebú
セブー牛協会
ASOPLE
Asociación de Productores de Leche
ヤパカニ牛乳生産者協会
CIAT
Centro de Investigación Agrícola Tropical
熱帯農業研究センター
CNMGB
Centro Nacional de Mejoramiento de Ganado
国立家畜改良センター
Bovino
FEDEPLE
Federación Departamental de Productores de
サンタクルス農協会
Lache
FEGASACRUZ
Federación de Ganaderos de Santa Cruz
サンタクルス牧畜協会
FSCPAPIY
Federación Sindical de Colonizadores Productores
ヤパカニ移住者農民連合
Agropecuarios Provincia Ichilo – Yapacaní
GTT
Grupos de Transferencia de Tecnología
技術移転グループ
INIAF
Instituto Nacional de Innovación Agroforestal
国立農牧林業革新院
HAMY
Honorable Alcaldía Municipal de Yapacaní
ヤパカニ市役所
MDRAyMA
Ministerio de Desarrollo Rural, Agropecuario y
農村・農牧・環境開発省
Medio Ambiente
NGO
Non-Gobernmental Organization
非政府組織
PAR
Proyecto de Alianza Rural
地域開発プロジェクト
PDA
Proyecto de Desarrollo de Área Santa Cruz
サンタクルス地域開発計画
(NGO)
PPT
Productores Promotores de Tecnología
モデル農家
UAGRM
Universidad Autónoma Gabriel René Moreno
ガブリエル・レネ・モレノ自治
大学
UNAYA
Unidad Académica de Yapacaní
ガブリエル・レネ・モレノ大学
ヤパカニ分校
評価調査結果要約表
1. 案 件 の 概 要
国名:ボリビア共和国
案件名:小規模畜産農家のための技術普及
改善計画
分野:畜産普及
援助形態:技術協力プロジェクト
所 轄 部 署 : JICA ボ リ ビ ア 事 務 所
協 力 金 額 ( 評 価 時 点 ): 2 億 4 , 6 0 0 万 円
協力期間
( R/D ) : 2 0 0 4 年 1 0 月 1 日
協力期間:4 年間
( 2 0 0 4 . 1 2 .4 – 20 0 8 .2 . 3)
先方関係機関:
C/P 機 関 : 国 立 家 畜 改 良 セ ン タ ー ( CN M G B )
日本側協力機関:農林水産省
他 の 関 連 協 力:
「 家 畜 繁 殖 改 善 計 画 」、
「肉用牛
改善計画」
1 -1 協 力 の 背 景 と 概 要
ボ リ ビ ア で は こ れ ま で「 家 畜 繁 殖 改 善 計 画 」
「 肉 用 牛 改 善 計 画 」プ ロ ジ ェ ク ト を 実
施し、様々な畜産技術を移転してきた。しかしながら、移転された技術・知識は小
規模経営に適した形に改良されていないため、畜産業で厳しい生活を営んでいる小
規模畜産農家は導入することができていない。
加 え て 、ボ リ ビ ア で は 畜 産 技 術 普 及 活 動 は 畜 産 団 体 や N G O に よ り 独 自 に 行 わ れ て
いるが、いずれも普及専門の団体ではなく、技術指導の範囲が限定されている。各
団体に所属する普及担当者の技術水準も低い上、指導内容の統一性も欠けているた
め 、技 術 普 及 は 十 分 に 行 わ れ て い な い の が 現 状 で あ る 。そ の 結 果 、子 牛 の 高 死 亡 率 、
不適切な衛生対策などの技術的課題を抱えたまま今日に至っている。また、情報不
足も各分野における農民の技術を基本レベル以下にとどめている大きな要因となっ
ている。これらの問題は小規模畜産農家の乳生産量(=所得)に大きな影響を与え
ていることから、小規模経営に適した技術改良を行い、その技術を農民へわかりや
すく確実に伝えることが求められている。
そこで、乳生産・肉生産の増加を通じ、ボリビアの畜産部門の生産性と競争力を
高める役割を担っている国立家畜改良センターが中心となり、小規模畜産農家のた
めに小規模経営向け技術改良と普及員の能力向上及び体制の強化を行い、他地域に
も 適 応 で き る 技 術 普 及 モ デ ル を 構 築 す る 本 プ ロ ジ ェ ク ト の 要 請 が な さ れ 、2 0 0 4 年 12
月から 4 年間の計画で開始した。
1-2 協 力 内 容
( 1) 上 位 目 標
ヤパカニ地域の小規模畜産農家の生産性が向上する。
( 2) プ ロ ジ ェ ク ト 目 標
イ チ ロ 郡 ヤ パ カ ニ 地 域 に お い て 、小 規 模 畜 産 農 家 に 対 す る 技 術 普 及 モ デ ル が 構 築
される。
( 3) 成 果
1) 普 及 活 動 を 行 う た め の 体 制 が 整 備 さ れ る 。
2)小 規 模 畜 産 農 家 の 生 産 性 向 上 に 役 立 つ 技 術〔 飼 養 管 理 、繁 殖 ・ 衛 生 管 理 、草 地
管理〕が開発される。
3) 適 切 な 普 及 活 動 が 行 え る 普 及 員 及 び 普 及 技 術 者 が 育 成 さ れ る 。
4) モ デ ル グ ル ー プ に 適 正 技 術 が 定 着 す る 。
( 4) 投 入 ( 評 価 時 点 )
i
日本側:
長期専門家派遣
4名
機材供与
13,382 千 円
短期専門家派遣
2名
ローカルコスト負担
25,553 千 円
研修員受入れ
8名
ボリビア側:
カウンターパート配置
13 名
秘書1名、ドライバー1 名
土 地 ・ 施 設 提 供 C N M G B 本 部 事 務 所 、 ヤ パ カ ニ 普 及 事 務 所 、 U AG RM 大 学
ヤパカニ分校農牧試験場
ロ ー カ ル コ ス ト 負 担 3 , 7 7 4 千 円 ( 2 0 0 7 年 12 月 ま で の 実 績 )
2. 評 価 調 査 団 の 概 要
調査者
調査期間
( 1) 総
括
:江塚
( 2) 畜 産 技 術 / 普 及 : 戸 澤
( 3) 計 画 管 理
:名井
( 4) 評 価 分 析
: D e mis
利 幸 ( JICA ボ リ ビ ア 事 務 所 長 )
芳 郎 (( 独 ) 家 畜 改 良 セ ン タ ー )
弘 美 ( JICA ボ リ ビ ア 事 務 所 所 員 )
A nd ra d e ( 現 地 コ ン サ ル タ ン ト )
20 年 6 月 21 日 ~ 20 年 7 月 3 日
評価種類:終了時評価
3. 評 価 結 果 の 概 要
3 -1 実 績 の 確 認
小規模農家向け普及モデルの展開というプロジェクト目標の総合進捗度は全体と
して本調査時までに概ね指標を達成し、モデルの技術的な基本構造と人員が備えら
れたことを鑑みると、計画目標の達成度は満足なレベルにある。未達成の指標であ
る “改 良 技 術 を 継 続 的 に 活 用 す る ”農 家 の 比 率 が 上 が れ ば 、 よ り 高 い 達 成 度 を 成 し 得
た だ ろ う 。 こ の 指 標 は 2 0 0 6 年 1 2 月 ( 中 間 評 価 ) 時 の 11 % か ら 現 在 の 4 6 % ( 約 4 . 2
倍 )に 伸 び た が 、イ ン フ ラ や 基 本 サ ー ビ ス の 不 足 に 因 る モ デ ル グ ル ー プ 間 の 格 差( 特
に モ デ ル 農 家 No.4 と No.5 の 遅 れ ) が 全 体 の 結 果 に 影 響 を 及 ぼ し た 。 期 待 さ れ る 成
果の総合的な達成度は評価時点で概ね達成されており、仕組みの設立面における達
成度は高いといえる。計画通り 5 つのモデルグループが設立され、その中心となる
モ デ ル 農 家 で は 、 泌 乳 量 /頭 が 6 0 . 7 %( 目 標 5 0 % ) に 増 加 、 繁 殖 率 は 3 1 % 上 昇 ( 目 標
2 0 % ) と い っ た 改 善 が み ら れ た 。 11 名 の 核 と な る 普 及 員 が 育 成 ( 目 標 9 名 ) さ れ 、
さ ら に 普 及 技 術 者 等 を 含 め る と 127 名 が 普 及 活 動 者 と し て 養 成 さ れ た 。
3 -2 評 価 結 果 の 要 約
( 1) 妥 当 性 : 非 常 に 高 い
①ボリビア国の政策との整合性
農業開発・環境省(以下、農牧省)は、セクター開発計画で小規模畜産農
家 の 生 産 開 発 を 掲 げ て お り 、 C R I A R ( P AS A ) と E MP ODE R A R ( P A R ) の 両
プログラムを通じて農牧・食糧部門の生産パターンを変え、強化していこう
としている。普及についてもその重要性を認識しており、調査研究、技術移
転 及 び 技 術 指 導 を 展 開 す る INIAF( 国 立 農 牧 林 業 革 新 院 ) を 設 立 し よ う と し
ている。有効な普及制度がない中で、小規模畜産農家に対する生産性向上を
目指す支援の実施は、これら政府の方針に合致しているといえる。
② JICA の 政 策 と 合 致
J I CA は 、 “ 生 産 連 鎖 / 地 域 開 発 プ ロ グ ラ ム ” に よ り 、 優 先 的 な 生 産 チ ェ ー ン の 強
化 を 通 じ て 経 済 成 長 を 促 進 す る こ と を 目 指 し て い た 。本 プ ロ ジ ェ ク ト は 、ヤ パ カ ニ
地 域 の 乳 生 産 向 上 に 資 す る た め の 仕 組 み づ く り で あ り 、ま た 、実 際 に 当 該 地 域 の 乳
生 産 量 の 増 大 に 貢 献 し た 。 従 っ て 、 本 プ ロ ジ ェ ク ト の 実 施 は 、 JICA ボ リ ビ ア の 方
針と合致しているといえる。
③受益者のニーズと合致
農 業 に 加 え 、乳 業 は プ ロ ジ ェ ク ト 対 象 地 域 の 生 産 者 の 間 に 、主 な 収 入 源 又 は 自 家
消 費 用 と し て 広 く 行 き 渡 っ て い る が 、生 産 性 の レ ベ ル が 低 く 、応 用 技 術 の 移 転 の 必
要 性 が 極 め て 高 い 。そ の 意 味 で 、地 域 の 条 件 に 適 し た 一 連 の 技 術 を 普 及 さ せ る 試 み
ii
は、地域生産者のニーズを充たしていたといえる。
④対象地域と受益者の選定
対 象 地 域 で は 、乳 業 専 業 部 門 並 び に 兼 業 部 門( 乳 用 牛 兼 肉 用 牛 )の 生 産 性 が 低 く 、
且 つ 、畜 産 開 発 へ の 支 援 が 不 充 分 で あ る 。ヤ パ カ ニ 市 役 所 管 轄 地 域 は 、焼 畑 農 業 の
特 性 で あ る 土 壌 の 急 速 な 劣 化 を 伴 っ た 内 国 入 植 地 で あ る こ と が 特 徴 で 、農 民 は 土 地
を 粗 放 牧 草 地 と し て 使 用 す る こ と を 余 儀 な く さ れ て お り 、生 産 性 の 低 下 を 招 い て い
る。その意味で、当該地域を対象とし、普及を行ったのは適切であった。
( 2) 有 効 性 : 普 通
プロジェクトの有効性は、外部要因により負の影響を受けた。
①プロジェクト目標達成の見込み
モ デ ル 農 家 を 核 と し た 周 辺 の 畜 産 農 家 グ ル ー プ 、普 及 員 と 普 及 技 術 者( プ ロ モ ー
ター)の育成、改良技術の普及などに基づいた普及モデルを完成させるに当たり、
未 達 成 の 指 標 は 1 つ の み で あ る 。こ の 指 標 も 達 成 す る と 見 込 ま れ る こ と か ら 、こ の
モデルが完成できる可能性は高い。
②プロジェクトを阻害した外部要因
政 治 的 あ る い は 組 織 の 都 合 に よ り 、普 及 員 の 解 雇 が 行 な わ れ た こ と( ヤ パ カ ニ 市
役 所 と ヤ パ カ ニ 移 住 者 農 民 連 合 )は 、普 及 員 の 育 成 を 妨 げ た 。こ れ に よ り 普 及 員 の
育成を再び行わざるを得なかった。
( 3) 効 率 性 : 普 通
①費用対効果
モ デ ル 農 家 の 整 備 、改 良 技 術 の 開 発 と 普 及 、普 及 員 の 育 成 に 関 し て 、プ ロ ジ ェ ク
ト の 業 務 経 費 と 投 資 は 総 予 算 に 比 較 し て 低 い 比 率 で 実 施 さ れ た 。モ デ ル 農 家 に 関 し
て は 、プ ロ ジ ェ ク ト 負 担 と 受 益 者 負 担 の 比 率 は 、プ ロ ジ ェ ク ト 6 2 % 、モ デ ル 農 家 3 8 %
と受容可能な数値となっている。
日 本 側 ロ ー カ ル コ ス ト 負 担 の う ち 、農 家 へ の 生 産 投 資 は 1 5 % と 低 い な が ら 、生 産
性の向上を達成した。広く普及を行うために実施した実習会や技術移転グループ
( G T T ) に 対 す る 現 場 研 修 に 必 要 な 平 均 コ ス ト は 、前 者 で は 受 益 者 1 人 当 り B s. 3 . 00
( 約 4 5 円 )、 後 者 で は B s. 3 . 5 0( 約 5 3 円 ) し か か か っ て お ら ず 、 プ ロ ジ ェ ク ト は 新
し い 簡 潔 な 普 及 方 法 を 整 備 し 、運 営 コ ス ト に 高 い 効 率 性 を も た ら し た こ と が 特 筆 さ
れる。
②投入の質と量
全 体 と し て 、プ ロ ジ ェ ク ト の 運 営 と モ デ ル 農 家 の 整 備 に 関 す る 投 資 は 、質 量 の 面
で 適 切 で あ っ た 。投 資 の 質 の 面 に 関 す る 小 さ な 問 題 と し て 、バ イ ク 部 品 の 在 庫 を 考
え ず に 、金 額 的 な 判 断 に の み 従 っ て バ イ ク を 買 っ た こ と が 上 げ ら れ る が 、こ れ が 現
在のバイクの維持修理コスト高に響いている。
③プロジェクトの運営
プ ロ ジ ェ ク ト 実 施 期 間 の 前 半 は 、専 門 家 と カ ウ ン タ ー パ ー ト 間 の 調 整 不 足 、言 語
の 違 い 及 び 外 部 要 因 に よ り 、プ ロ ジ ェ ク ト の 進 展 は 不 充 分 で あ っ た 。3 年 目 か ら は 、
政 治 社 会 状 況 の 変 化 や 週 会 議 実 施 等 に よ り 、こ れ は 改 善 し た が 、調 整 面 に お い て は
上 述 ② の よ う に 現 場 と 経 理 担 当 間 の 理 解 が 一 致 し て い な い 等 の 問 題 が み ら れ た 。国
立 家 畜 改 良 セ ン タ ー は 、普 及 員 や プ ロ モ ー タ ー の 育 成 研 修 に お い て 、適 切 に 技 術 支
援 を 行 な っ た が 、セ ン タ ー 本 来 の 様 々 な 任 務 や 責 任 に 拘 束 さ れ て い た の も 事 実 で あ
る。
④プロジェクトを阻害した外部要因
・ プ ロ ジ ェ ク ト 開 始 当 初 に 、ヤ パ カ ニ 市 役 所 と ヤ パ カ ニ 移 住 者 農 民 連 合 が プ ロ ジ ェ
ク ト に 対 し 、受 益 者 に 対 す る 資 金 投 資 を 要 求 す る と い っ た 極 め て 政 治 的・社 会 的
な環境は、プロジェクトの円滑な実施や運営に悪影響を及ぼした。
・ 2 0 0 7 年 、2 0 0 8 年 の 洪 水 被 害 は モ デ ル 農 家 N o . 5 の 整 備 と モ デ ル グ ル ー プ へ の 技 術
普及の遅れに繋がった。
( 4) イ ン パ ク ト : 大 き い
iii
①上位目標の達成の見込み
上 位 目 標 は 、小 規 模 畜 産 農 家 約 2 , 0 0 0 ~ 3 , 0 0 0 家 族 を ベ ー ス に し て 、プ ロ ジ ェ ク ト
終 了 後 に 長 期 間 で 達 成 さ れ る で あ ろ う が 、短 期 間 で 具 体 的( 定 量 的 )な イ ン パ ク ト
は 生 じ な い 。上 位 目 標 の 達 成 に マ イ ナ ス に 影 響 し 得 る 不 確 定 な 外 部 要 因 と し て 、以
下を上げることができる。
・ 生産支援インフラ(道路、基本サービスなど)の不足。
・ 技術更新や発展に反抗的な裨益者の態度。
・ I N I AF ( 国 立 農 牧 林 業 革 新 院 ) に よ る 不 適 切 な 畜 産 普 及 政 策 の 適 用 。
・ 不適切な自立発展戦略の設定。
・ 適切な飼育条件がないままに、産乳能力の高い家畜の購入増。
②小規模畜産農家へのインパクト
乳生産の著しい改善に伴いモデルグループの小規模畜産農家にプラスの経済的
改 善 が 見 ら れ る 。プ ロ ジ ェ ク ト で 普 及 し た 技 術 は 、畜 産 農 家 の 生 産 性 の 向 上 と 効 率
的 な コ ス ト を 達 成 し た こ と よ り 、短 期 的 に イ ン パ ク ト が 現 れ た 。例 え ば モ デ ル 農 家
1 で は プ ロ ジ ェ ク ト 開 始 時 9 0 /日 だ っ た 生 産 量 が 評 価 時 点 で は 2 2 5 /日 に 、 モ デ
ル 農 家 2 で は 、 1 . 8 /頭 /日 だ っ た も の が 3 . 3 /頭 /日 に 増 加 し た 。 加 え て 、 2 0 0 7 年
10 月 か ら の 乳 価 の 上 昇 が 、 牛 乳 の 販 売 に よ る 収 入 増 の 一 助 と な っ た 。
③組織へのインパクト
U A G R A M 大 学 ヤ パ カ ニ 分 校 農 牧 試 験 場 ( CE A- U N AYA) に と っ て 、 将 来 の 畜 産
普 及 研 究 を 確 立 さ せ る た め に 有 益 な 、優 良 牛 の 導 入 、牧 区 の 細 分 化 、井 戸 設 置 、 場
内 道 路 整 備 な ど の イ ン フ ラ が 本 プ ロ ジ ェ ク ト に よ っ て 整 備 さ れ た こ と は 、研 究・教
育 機 関 と し て 基 礎 が 固 め ら れ た こ と と な り 、プ ラ ス と な っ た と い え る 。地 域 の 畜 産
技 術 育 成 の 拠 点 と し て の CE TA ( 農 牧 技 術 普 及 セ ン タ ー ) を 強 化 す る こ と に よ り 、
このインパクトは更に高まるであろう。
④マイナスのインパクトの可能性
プロジェクトに起因する大きなマイナス・インパクトは、全く生じなかった。
( 5) 自 立 発 展 性 : 普 通
①組織面と政策面
中 間 評 価 時 の 提 言 に 従 い 新 組 織 構 造 や 運 営・管 理 部 門 の 役 割 分 担 な ど を 定 め た 上
で 、主 と し て プ ロ ジ ェ ク ト の 自 立 発 展 的 な 戦 略 を 決 定 す る た め に 現 地 組 織 で 編 成 さ
れ る 技 術 委 員 会 が 結 成 さ れ た 。同 委 員 会 は 、現 在 、プ ロ ジ ェ ク ト 普 及 員 に 継 続 性 を
持 た せ る 意 向 を 表 明 し て い る 。 U AG RM 大 学 ヤ パ カ ニ 分 校 農 牧 試 験 場 は 、 そ の 運 営
が プ ロ ジ ェ ク ト と 結 び 付 い た こ と よ り 、プ ロ ジ ェ ク ト の 運 営 ・管 理 拠 点 と し て 確 立
する過程にある。
国 立 家 畜 改 良 セ ン タ ー は 、“ 普 及 活 動 ” を 同 セ ン タ ー の 正 規 の 活 動 に 位 置 づ け る た
め 、新 規 約 を 大 学 理 事 会 に 提 出 し て い る も の の 、大 学 内 の 作 業 が 進 ん で お ら ず 、未
だ 承 認 さ れ て い な い 。大 学 理 事 会 の 承 認 を 得 ら れ な い う ち は 、セ ン タ ー の 活 動 内 容
や 基 準 が 正 式 に 定 ま っ て い な い こ と を 意 味 し て お り 、セ ン タ ー を 支 配 し 利 用 し よ う
と す る U A G R AM で 行 政 権 を 執 る 政 治 家 ( 理 事 会 ) の 利 害 関 係 に よ り 活 動 等 を 干 渉
される可能性がある。
②財政面
少 な く と も 現 在 育 成 さ れ た 9 名 の 普 及 員 を 維 持 す る 財 政 的 持 続 性 は 、現 地 の 関 係
組 織 が そ れ ぞ れ 保 証 し て い る が 、 こ れ ら 現 地 組 織 は プ ロ ジ ェ ク ト 実 施 期 間 中 に “活
動 支 援 経 費 ”の 支 払 い を 履 行 し て お ら ず 、 信 憑 性 が 疑 わ し い 。 プ ロ ジ ェ ク ト へ の 投
資 、運 営 費 、資 産 の 運 用 を 行 う 明 確 な 戦 略 が 存 在 し な い が 、資 金 の 手 配 や 運 用 に 関
し て は 、暫 定 的 に 設 立 さ れ た 技 術 委 員 会 が 所 轄 組 織( ヤ パ カ ニ 市 役 所 、ヤ パ カ ニ 乳
業 生 産 者 協 会 、 UAGRM 大 学 ヤ パ カ ニ 分 校 、 ヤ パ カ ニ 牧 畜 協 会 等 ) に 対 し て 責 任 を
負うことになっている。
③技術面
プ ロ ジ ェ ク ト で 確 立 し 、地 域 の 生 産 者 間 で 相 乗 効 果 を 発 生 さ せ る よ う 適 合 化 さ れ
た 一 連 の 普 及 技 術 が 存 在 し て お り 、モ デ ル の 普 及 業 務 を 補 完 す る た め に 、技 術 者 訓
練 セ ン タ ー と し て の U AG RM ヤ パ カ ニ 分 校 農 牧 試 験 場 ( CE A -U N AYA ) の 強 化 が 予
iv
定 さ れ て い る 。国 立 家 畜 改 良 セ ン タ ー は 高 い 技 術 レ ベ ル を 保 持 し て お り 、必 要 に 応
じ 、地 域 の 畜 産 農 家 の 技 術 的 な ニ ー ズ に 対 応 で き る 。日 本 人 専 門 家 が い な く な っ て
も、対応は可能であろう。
2007 年 7 月 に 普 及 員 全 員 に 対 し て 、 普 及 方 法 と 普 及 職 の 倫 理 、 乳 牛 の 飼 育 、 飼
養 、衛 生 、繁 殖 な ど に つ い て の テ ス ト を 行 っ た 結 果 、全 員 の 平 均 得 点 数 は 1 0 0 点 満
点 中 82.9 点 で あ り 、 普 及 に 必 要 な 知 識 は 概 ね 習 得 さ れ て い る こ と が 明 ら か に な っ
た。若干、普及方式の課目についての知識のみが不足している。
3 -3 効 果 発 現 に 貢 献 し た 要 因
( 1) 計 画 内 容 に 関 す る こ と
特になし
( 2) 実 施 プ ロ セ ス に 関 す る こ と
技 術 的 に は 、プ ロ ジ ェ ク ト 前 半 を 一 連 の 普 及 技 術 の 適 正 化 や 普 及 技 術 内 容 の 適 合
化 及 び 個 別 技 術 指 導 の 時 期 と 特 徴 付 け る こ と が で き る 。こ れ に 対 し 、後 半 は 、中 間
評 価 で 提 言 さ れ た “よ り 多 く の 人 に 裨 益 す る ”こ と を 目 指 し 、モ デ ル グ ル ー プ 農 家 の
み な ら ず 遠 隔 地 の 農 家 も 対 象 に 、実 習 会 や 集 団 技 術 指 導( G T T と モ デ ル 農 家 周 辺 の
生 産 者 グ ル ー プ を ベ ー ス に し た 普 及 形 態 = PTT) に 基 づ い た 技 術 の 移 転 ・ 普 及 が 実
施 さ れ た 。こ れ に よ り 、受 益 者 が 飛 躍 的 に 拡 大 し 、 現 在 も 増 加 し 続 け て い る 。小 規
模 農 家 が GTT や PTT 方 式 を 採 用 す る 度 合 い も 増 加 傾 向 に あ り 、 プ ロ ジ ェ ク ト に 対
す る 姿 勢 に 前 向 き の 意 識 の 変 化 が 見 ら れ る 。プ ロ ジ ェ ク ト に 参 加 し て い る 普 及 組 織
は 、前 半 に 見 ら れ た プ ロ ジ ェ ク ト 活 動 へ の 無 理 解 や 過 大 な 要 求 と は 異 な り 、現 在 で
は高い認識と小さな要求に留まっている。
3 -4 問 題 点 及 び 問 題 を 惹 起 し た 要 因
( 1) 計 画 内 容 に 関 す る こ と
・ プロジェクト前半の普及担当専門家の語学力の不足とプロジェクトサイトへの
専門家の不適切な配置。
・ プロジェクト終了後の組織面・資金面への対応がプロジェクト形成時に考慮さ
れていなかったこと。
( 2) 実 施 プ ロ セ ス に 関 す る こ と
プ ロ ジ ェ ク ト 開 始 当 初 は 、政 治 的 団 体 の 無 責 任 な 噂 の 流 布 に よ り 、農 家 は プ ロ ジ
ェ ク ト に 対 し 、資 金 分 配 と い っ た 誤 っ た 期 待 を し て い た 。ま た 、国 立 家 畜 改 良 セ ン
タ ー に 常 駐 し て い る 専 門 家 と C/P の 現 場 認 識 の 不 足 、普 及 員 の 不 安 定 な 雇 用 形 態 な
ど が 円 滑 な コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 阻 害 要 因 と な っ た 。現 在 で は 政 権 が 交 代 し た こ と
や 、プ ロ ジ ェ ク ト 後 半 に 取 り 組 み 始 め た プ ロ ジ ェ ク ト 週 会 議 に よ る コ ミ ュ ニ ケ ー シ
ョ ン の 改 善 、技 術 指 導 面 で は 実 習 会 や 集 団 技 術 指 導 に よ り 、プ ロ ジ ェ ク ト を 受 け 入
れ る 農 家 が 継 続 的 に 増 え て い る 。し か し な が ら 、普 及 員 の 活 動 支 援 経 費 負 担 に つ い
て は 、 プ ロ ジ ェ ク ト と の 約 束 ( 毎 年 25% づ つ 負 担 額 を 増 額 す る こ と ) を 履 行 し て
い な い ケ ー ス も 見 ら れ た 。モ デ ル 農 家 を 中 心 と し た モ デ ル グ ル ー プ 農 家 へ の 技 術 移
転 の 度 合 い は 、モ デ ル グ ル ー プ 間 に よ り 差 が 生 じ て い る 。技 術 移 転 の 度 合 い が 低 い
原 因 は 、モ デ ル 農 家 が 酪 農 を 専 業 に し て お ら ず 、モ チ ベ ー シ ョ ン が 低 い こ と 、家 庭
問題、指導力の低さ等によるものと考えられる。
3 -5 結 論
案件開始後 2 年間は社会・政治的な妨害及びプロジェクト内の調整不足により進
捗が遅れ気味であったが、本調査時点でプロジェクト目標、各成果ともほぼ達成さ
れている。技術的には、日本人専門家がいなくなっても、継続性を保てることも確
認されていることから、本プロジェクトは当初計画どおり終了することが妥当と思
われる。但し、終了までに、普及関係者・組織は、本プロジェクトが構築したモデ
ルを継続できるように、日本人専門家の支援を受けつつ強化していくことが必要で
ある。実施のプロセスにおいて、各活動の進捗は満足のいく結果となっている。プ
ロ ジ ェ ク ト の 自 立 発 展 性 は 、今 年 1 2 月 の プ ロ ジ ェ ク ト 終 了 時 ま で の 各 組 織 の 対 応 と
v
技 術 委 員 会 の 努 力 に か か っ て い る 。 具 体 的 に は U AG RM 大 学 ヤ パ カ ニ 分 校 農 牧 試 験
場( CE A -U N AYA )の 強 化 や プ ロ ジ ェ ク ト が 選 定 し た 簡 易 技 術 の 普 及 の 拡 大 が 課 題 で
ある。普及の拠点であったモデル農家間においては、同じレベルの農家ばかりを選
定しなかったことから、実施や期待していた機能の度合いに差が見られた。
3 -6 提 言
( 1) プ ロ ジ ェ ク ト 終 了 ま で に 実 施 す べ き こ と
2 0 0 8 年 12 月 ま で に 、 定 期 的 に 技 術 委 員 会 を 開 催 し 、 プ ロ ジ ェ ク ト 終 了 後 に 以 下
の活動をどう継続していくかを検討すること:
① 技術者・普及員が一体となっている現在の状況を維持できるよう、プロジェク
トが実施した手法を普及する責任者等を定める。
② プロジェクト終了後に普及を行なっていく現地機関の集まりとなる普及委員会
の会則や規定を策定し、承認すること。
③ 公 平 な 選 定 方 法 に よ り 各 参 加 団 体 か ら 人 選 し 、普 及 委 員 会 の 理 事 会 を 組 織 す る 。
④ 普及委員会を現行の普及参加団体よりも上位に位置づけ、普及員の安定した活
動にかかるルールを組織規定に盛り込むこと。
⑤ 参加団体が一体となるよう、会則や規定の変更においては、プロジェクトある
いは普及委員会の事前承認を受けることを定めること。また、活動の一つとし
て残っている小規模生産者向けの基礎マニュアルとなるような視聴覚教材を作
成することと、プロジェクトがモデル農家で行った技術支援や研修、投資など
に関する経験を纏めておくこと。
( 2) プ ロ ジ ェ ク ト 終 了 後 に 実 施 す べ き こ と
・ 自 立 発 展 性 を 確 保 す る た め に 、小 規 模 農 家 向 け の 技 術 開 発 、普 及 委 員 会 の 強 化 及
び定期的な会合を実施すること。
・ 技 術 者 チ ー ム に 対 し て:よ り 効 果 を 高 め る た め に 、モ デ ル 農 家 の 選 定 時 に 産 乳 量
による農家の分類も導入すること。
・ 農 牧 省 に 対 し て:現 地 機 関 と 調 整 し つ つ 普 及 活 動 に 関 す る 定 期 的 な フ ォ ロ ー ア ッ
プを行うこと。
・ 技 術 移 転 に お い て 、投 入 の コ ン ポ ー ネ ン ト を 補 強 す る た め に 、農 業 融 資 や 回 転 資
金へのアクセスが行えるよう農家の組織化を支援すること。
3 -7 教 訓
ボリビアのように組織が極めて脆弱な国においては、プロジェクト計画段階の調
査において、社会面も含めたより詳細な政治・組織状況を調査することが必要であ
り、組織強化に係る活動や投入もあらかじめ計画に盛り込むことが必要である。プ
ロジェクト実施の戦略においては、受益者に、物資や資金の獲得よりも技術や知識
を習得する重要性を認識させ、姿勢を変えさせていくことも含まねばならない。
また、プロジェクト関係者の適切な調整・運営のために、専門家とカウンターパ
ートとがプロジェクトサイトに常駐することは重要である。
vi
Summary of Terminal Evaluation Result
1. Outline of the Project
Country: Republic of Bolivia
Issue/Sector: Technical Extension of
Livestock Farming
Division in Charge: JICA Bolivia Office
Period of
Cooperation
(R/D): 1 Oct, 2004
Period of Cooperation:
4 years
(4 Dec, 2004 –
3 Dec, 2008)
Project Title: Project for the Improvement of Technical
Extension for Small-Scale Livestock Farmers
Cooperation Scheme: Technical cooperation project
Total Cost (at the time of evaluation): 246,000 thousand yen
Partner Country’s Implementing Organization:
C/P Organization: Centro Nacional de Mejoramiento de
Ganado Bovino (CNMGB)
Supporting Organization in Japan:
Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Related Cooperation Projects: “Livestock Breeding
Improvement Project” and “Beef Cattle Improvement
Project"
1-1 Background of the Project
In Bolivia, “Livestock Breeding Improvement Project” and “Beef Cattle Improvement Project" have
been carried out and various livestock farming techniques have been transferred. However, small-scale
livestock farmers, who are struggling to make a living by livestock farming, have not been able to adopt
such techniques and knowledge that have not been modified for small-scale farming operations.
Moreover, in Bolivia, the scope of technical guidance is limited because the technical extension
activities are separately conducted by a livestock farming association and a NGO that are not specialists
for technical extension. Technical extension is not properly conducted in the country because the skill
level of the extension staff of such organizations is low and their instructions lack consistency. As a result,
technical problems such as a high mortality rate of calves and inappropriate sanitary measures still remain
today. Lack of information is another key factor in holding the level of the farmers’ skills in various areas
below average. Since these problems have a great impact on the milk production quantity (= income) of
small-scale livestock farmers, there is a need to adjust techniques to small-scale farming operations and to
successfully transfer the adjusted techniques to farmers in an easy-to-understand way.
Against this background, Centro Nacional de Mejoramiento de Ganado Bovino (CNMGB) (National
Livestock Improvement Center), holding a responsibility of improving the productivity and
competitiveness of Bolivian livestock farming through the increase of milk and meat production, played a
central role in modifying farming techniques and enhancing the abilities and organization of technical
extension personnel. This four-year project was launched in December 2004 at the request of CNMGB for
a project to establish a technical extension model that can be utilized in other regions.
1-2 Project Overview
(1) Overall Goal
The productivity of small-scale livestock farmers in the region of Yapacaní is improved.
(2) Project Purpose
A technical extension model for small-scale livestock farmers is established in Yapacaní, Ichiro.
(3) Outputs
1) A framework for technical extension is established.
2) Useful techniques [management of animal feeding, reproduction, health and grassland] for
productivity improvement of small-scale livestock farmers are developed.
3) Extension staff and technical specialists who can conduct appropriate extension activities are
developed.
4) Model groups learn and maintain appropriate techniques.
i
(4) Inputs (at the time of evaluation)
Japanese side:
Long-term Experts
4
Short-term Experts
2
Trainees received
8
Bolivian side:
Counterparts
Land and Facilities
Local Cost
13,382 thousand yen
25,553 thousand yen
Equipment
Local cost
13
Secretary 1, Driver 1
CNMGB Head Office, Yapacaní Extension Office, Centro Experimental
Agroperuario en la Unidad Académica de Yapacaní de UAGRAM)
(Agriculture and Stock Raising Experiment Station of Yapacaní Campus of
UAGRAM University)
3,774 thousand yen ( Until December 12, 2007)
2. Evaluation Team
Members of
Evaluation
Team
(1) Leader: Toshiyuki Ezuka (Resident Representative, JICA Bolivia Office)
(2) Livestock Farming Techniques/ Extension: Yoshiro Tozawa (National Livestock
Breeding Center)
(3) Project Management: Hiromi Nai (Staff, JICA Bolivia Office)
(4) Analysis Evaluation: Demis Andrade (Local consultant)
Period of
21 Jun, 2008 – 2 Jul, 2008
Evaluation
3. Results of Evaluation
Type of Evaluation: Terminal Evaluation
3-1 Project Performance
The overall progress level of the project purpose to develop a extension model for small-scale livestock
farmers was able to say satisfactory, as its indicators were almost acomplished at the time of the
evaluation. Considering the fact that the basic technical framework and personnel for the model were put
in place, the project purpose is considered to have been accomplished at a satisfactory level. If the rate of
the farmers who "continuously utilize the improved techniques" had been raised as aimed at in an
unaccomplished indicator, the project purpose would have been accomplished at a higher level. The result
of this indicator improved from 11% in December 2006 (at the time of mid-term evaluation) to 46% at
present (approx. 4.2 times higher). However, disparities among model groups caused by a lack of
infrastructures and basic services (especially backward in the Model Farmers 4 and 5) affected the entire
result. The overall achievement level of the expected outputs was also satisfactory level at the time of
evaluation. The level of achievement of framework establishment is considered high.
5 Model groups have formed as the plan and the Model Farmers that play central role in the group have
achieved 60.7%(target level:50%) increment of lactation yield and 31% increment of fecundity rate (target
level:20%) Also 11 core extension staff (target number:9) and 127 technical extension staff have formed.
3-2 Summary of Evaluation Results
(1) Relevance: Very high
1) Consistency with the Bolivian policies
Ministerio de Desarrollo Rural, Agropecuario y Medio Ambiente (Ministry of Rural
Development, Livestock and Environment) having declared a policy to promote production
development for small-scale livestock farmers as part of its sector development plan, is
trying to change and improve production patterns in the agriculture, stock farming and food
production sectors through the two programs of CRIAR (PASA) and EMPODERAR
(PAR). Recognizing the importance of technical extension, it is also planning to found
Instituto Nacional de Innovación Agroforestal (INIAF) (National Institute of Agricultural,
Livestock and Forestry Innovation), which will conduct investigative research, technical
transfer and technical guidance.
Under the current situation where there is no extension effective system, supportive actions for
ii
productivity improvement of small-scale livestock farmers are considered to consistent with such
policies of the government.
2) Consistency with JICA policies
JICA aimed at accelerating economic growth through the improvement of a preferential
production chain in a "production chain/community development program". This project was to
construct a structure to increase milk production in the region of Yapacaní, and did contribute to the
milk production increase in the region. Therefore, the implementation of this project is considered to
be consistent with the policies of JICA Bolivia.
3) Consistency with the needs of the beneficiaries
In addition to agriculture, dairy farming widely prevails among producers in the target area of the
project, either as a major income source or for captive consumption. However, the transfer of applied
techniques is greatly needed because the productivity is low. In this context, the attempt to disseminate a
series of techniques suitable for the region met the needs of the local producers.
4) Selection of the target area and beneficiaries
In the target area, productivity is low both in the full-time dairy farming sector and in the
part-time dairy farming sector (dual-purpose breed for milk and beef), and the support to livestock
farming development is not sufficiently provided. The area of Honorable Alcaldía Municipal de
Yapacaní (HAMY) (Yapacaní Municipal Government) has jurisdiction over is a domestic settlement
suffering from rapid soil deterioration, characteristic of slash-and-burn shifting cultivation.
Therefore, the local farmers have no choice but to use the land as extensive pasture and the
productivity stays low. From this viewpoint, conducting extension activities in this area was an
appropriate decision.
(2) Effectiveness: Average
The effectiveness of the project was affected by external factors.
1) Prospect of the accomplishment of the project purpose
When constructing a extension model based on groups of livestock farmers with model farmers at the
core, development of extension staff and extension promoters and extension of improved techniques, all
the indicators but one were accomplished. As the unaccomplished indicator is also expected to be
accomplished, there is a high possibility that this model will be brought to completion.
2) External factors that hindered the project
・ Discharge of extension staff for some political reason or for the convenience of the organizations
(HAMY and FSCPAPIY) hindered nurturing of extension staff. As a result, the Project had to form
the extension staff again.
(3) Efficiency: Average
1) Cost-effectiveness
Regarding the development of model farmers, development and extension of improved techniques and
nurturing of extension staff, the ratio of the project's operating expense and investment to the total budget
was low. As for model farmers, the ratios of the costs borne by the project and beneficiaries stayed at an
acceptable level, 62% by the project and 38% by the model farmers.
Production investment in farmers increased productivity although the ratio to the total cost borne by
the Japan side was as low as 15%. Considering that the average cost required for the workshop provided
for the purpose of wide extension and on-site training of the Grupos de Transferencia de Technología
(GTT) (Technical Transfer Group) was only Bs. 3.00 (approx. 45 yen) and Bs. 3.50 (approx. 53 yen) per
beneficiary, respectively, it is noteworthy that the new and simple extension scheme established by the
project significantly increased the effectiveness of the operating expenses.
2) Quality and quantity of inputs
As a whole, the investments in project operation and development of model farmers were appropriate
both in terms of quality and quantity. There was a small qualitative problem about the investment that
motorbikes were purchased only based on a financial decision but with no consideration of stocks of
motorbike parts. This problem increases the maintenance and repair cost at present.
iii
3) Project operation
During the first half of the project implementation period, the project did not make much progress due to
lack of coordination between experts and their counterparts, language gap and other external factors.
The situation improved from the third year as the political and social circumstances changed and
weekly meetings were held. However, there were still some problems such as different understandings
between the field staff and the accounting personnel, as mentioned in above 2). Although CNMGB
provided proper technical supports in the training of extension staff and promoters, it was also tied up
with its other various primary duties and responsibilities.
4) External factors that hindered the project
・ During the initial stage of the project, HAMY and Federación Sindical de Colonizadores
Productores Agropecuarios Provincia Ichilo - Yapacaní (FSCPAPIY)(Yapacaní Immigrant Farmers’
Association) requested the project to supply fund to beneficiaries. Such extreme political and social
environment affected the smooth implementation and operation of the project.
・ Flood damages in 2007 and 2008 delayed the development of the Model Farmer 5 and technical
transfer to model groups.
(4) Impact: Large
1) Prospect of the accomplishment of the overall goal
Although the overall goal is likely to be accomplished over time after the project closure mainly for
about 2,000
3,000 families of small-scale livestock farmers, there will be no concrete (qualitative)
impact achieved in a short time. The uncertain external factors that might have a negative impact on the
accomplishment of the overall goal include the followings.
・ Lack of production support infrastructures (such as roads and basic services)
・ Beneficiaries’ defiance toward technical renovation and development
・ Inappropriate livestock farming extension policy adopted by INIAF
・ Establishment of an inappropriate sustainability development strategy
・ Increased purchase of high producing dairy cattle without proper feeding conditions
2) Impact on small-scale livestock farmers
As the milk production dramatically improved, there was a positive economic impact on the
small-scale livestock farmers in the model groups. The techniques disseminated by the project had a
short-term impact by improving productivity and achieving cost effectiveness for the livestock farmers.
For example, the daily milk production of the Model Farmer No.1 has increased from 90L/day to
225L/day at the time of evaluation and the daily milk production of the Model Farmer No.2 has
increased from 1.8L/day/cow to 3.3L/day/cow. Moreover, the milk price rise that started in October 2007
contributed to the increase of income from milk sales.
3) Impact on organizations
The infrastructure development carried out by the project, such as the introduction of high quality
cattle, segmentalization of pastures, installation of wells and construction of roads in farms, which will
be useful for establishing livestock extension study in the future, had a positive impact on the Centro
Experimental Agroperuario en la Unidad Académica de Yapacaní de UAGRAM (CEA-UNAYA)
(Agriculture and Stock Raising Experiment Station of Yapacaní Campus of UAGRAM University) of
consolidating its foundations as an education and research institute. The impact will be further increased
if Centro Experimental Agropecuario de UNAYA (CETA) (Stock Raising Techniques Extension Center) is
reinforced as a center of livestock raising techniques development in the region.
4) Possible negative impact
The project had no big negative impact.
(5) Sustainability: Average
1) Organizations and policies
After a new organization structure and responsibilities of operation and administration departments
were determined according to the recommendations of the mid-term evaluation, a technical committee
consisting of local organizations was formed mainly to develop sustainability strategies of the project.
The committee has expressed the intention to secure continuity for extension staff of the project.
iv
CEA-UNAYA is in the process of being established as an operation and management center for the
project as its operation is now linked to the project.
In order to address "extension" as its regular activities, CNMGB has submitted new rules to the board
of directors of the university. However, the rules have not been approved due to the delay of internal
procedures. The activities and standards of CNMGB will not be officially defined before they get
approval of the board of directors. Therefore, the activities of CNMGB may be interfered with by the
politicians (directors) who have administrative authority in UAGRAM and want to have control over and
take advantage of CNMGB.
2) Finance
The local organizations concerned have assured that they will continue to finance at least the 9
extension staff who have been trained by now. However, their statement is not reliable as such
organizations did not make payments of "activity support expense" during the project implementation
period. Although there is no clear strategy for the management of project investment, operating expenses
and assets, the temporary technical committee is supposed to have a responsibility for fund raising and
management to the organizations concerned including HAMY, Asociación de Productores de Leche
(ASOPLE)(Yapacaní Milk Producers’ Association), UNAYA and Asociación de Ganaderos de Yapacaní
(AGAYAP) (Yapacaní Livestock Farming Association).
3) Techniques
A series of techniques have been established and modified in the project to generate synergistic effects
among local producers. There is also a plan to reinforce CEA-UNAYA as a technical specialist training
center in order to complement the model extension activities. CNMGB keeps high-level skills and is able
to address technical needs of the local livestock farmers. They will still be able to address such needs
without Japanese experts.
Examination was given to all extension staff about extension methods, ethics of extension personnel,
raising, feeding, health and breeding of dairy cattle. The average score was 82.9 out of 100 points. It has
become clear that the extension staff has acquired most of the knowledge required for the extension.
They only need a little more knowledge about extension methods.
3-3 Factors Promoting Better Sustainability and Impact
(1) Factors concerning to planning
Nothing particular
(2) Factors concerning to the implementation process
From a technical point of view, the first half of the project can be characterized as the stage of
adjustment of a series of extension techniques, adaptation of detailed extension techniques and individual
technical guidance. On the other hand, during the latter half, technical transfer and extension were carried
out based on workshops and technical group guidance (in the GTT method and the extension method
based on producer groups around model farmers = PTT). As a result, the number of beneficiaries
dramatically increased and is still increasing. As the rate of small-scale farmers adopting the GTT or PTT
method is also increasing, there is a positive change in their attitude toward the project. The extension
organizations involved in the project did not appreciate the project and demanded too much in the first
half of the project period, but now keeps a high level of awareness and a low level of demands.
3-4 Factors inhibiting better sustainability and impact
(1) Factors concerning to planning
・ Lack of a language skill of extension promoters and inappropriate staffing in the project site in
the first half of the project period
・ Lack of consideration at the time of project initiation about organizational and financial measures to
be taken after the project closure
(2) Factors concerning to the implementation process
In the initial phase of the project, local farmers had misguided expectation that the project would
distribute fund to them, due to irresponsible rumors spread by a political group. Other factors inhibiting
smooth communication include insufficient knowledge about the sites of the experts and counterparts
v
stationed at CNMGB and unstable employment status of the extension staff. Thanks to the change of
government, communication improved through weekly project meetings that started in the latter half of
the project period, and, in the technical aspect, workshops and group technical guidance, the number of
farmers who accept the project is now continuously increasing. However, as for the bearing of activity
support expense for extension staff, there were some cases where the promise with the project (to
increase the cost amount borne by the local organization by 25% each year) was not carried out. The
degree of technical transfer to the model group farmers with model farmers at the center differ among
model groups. Reasons for a low degree of technical transfer stays include the low motivation of model
farmers who do not conduct dairy farming full-time, some family problems and low leadership ability.
3-5 Conclusion
During the first two years, the progress of the project tended to delayed due to social and political
interference and lack of coordination within the project. However, the project purpose and outputs have
been mostly accomplished by the time of this evaluation. This project should be closed as originally
planned because it has been confirmed that the disseminated techniques can be maintained without
Japanese experts. However, persons and organizations involved in the extension need to be reinforced
with the support of Japanese experts before the project closure so that they can maintain the model
established by the project. All the activities conducted in the project implementation processes achieved a
satisfactory level of result. Sustainability of the project depends on the actions taken by the organizations
involved and efforts made by the technical committee by the end of the project closure in December this
year. Sustainability of the project depends on the actions taken by the organizations concerned and efforts
made by the technical committee made by the time of the project closure in December this year. More
specifically, the challenges are to reinforce CEA-UNAYA and to expand the extension of simple
techniques selected by the project. The level of implementation and expected functions varied among
model farmers, who were the basis of the extension, because such farmers were selected among those at
different levels.
3-6 Recommendation
(1) Actions to be taken before the project closure
Regularly assemble the technical committee to consider how to continue the following activities after
the project closure.
1) Appoint persons in charge of extension of the methods employed by the project in order to maintain
the present situation where technical specialists and extension staff act in unison.
2) Draw up and approve rules and regulations of a extension committee that will consist of local
organizations to conduct extension after the project closure.
3) Select directors of the extension committee among participating organizations in a fair manner and
form a board of directors.
4) Position the extension committee at a higher level than the existing extension organizations. Stipulate
stable activities of the extension staff in the organization rules.
5) Stipulate that any change of rules and regulations need advance approval of the project or the
extension committee.
Moreover, carry out the remaining task of creating audio-visual materials that can be used as a basic
manual for small-scale producers and collect up experiences of technical cooperation, training and
investment provided by the project to the model farmers.
(2) Actions to be taken after the project closure
・ Develop techniques for small-scale farmers, reinforce the extension committee and hold regular
meetings to ensure sustainability.
・ When selecting model farmers, the team of promoters should adopt classification of farmers by milk
production quantity to increase the effect.
・ MDRAyMA should regularly follow up extension activities in close coordination with the local
organizations.
・ Support organizing farmers through technical transfer activities so that they will have access to
agricultural loan and revolving fund and the input components will be enhanced.
vi
3-7 Lessons Learned
In a country with extremely weak organizations like Bolivia, detailed research of politics and local
organizations is required during the investigation phase of the project planning. Activities and inputs for
reinforcement of organizations also need to be included in the plan. Project implementation strategies
should include actions to raise the beneficiaries' awareness of the importance to acquire techniques and
knowledge rather than commodities and funds and to change their attitude.
Moreover, it is also important for experts and counterparts to be stationed at the project site for the
purpose of proper coordination and management of those involved in the project.
vii
第1章
1- 1
終了時評価調査団の派 遣
調査団派遣の経緯と目的
ボリビア国共和国は、中南米で最も貧しい国の一つとされており、なかでも総人口
の 45% が 居 住 し て い る 農 村 地 域 で は 、そ の う ち 94% が 貧 困 状 態 に あ る と い わ れ て い る 。
ボリビア政府は、主要産業の一つである農牧業の生産性及び競争力の強化が貧困農民
の所得向上に寄与するものして、持続的な農業技術の開発及び普及システムの確立に
力 を 注 い で い る 。 中 で も 、「 肉 牛 」、「 酪 農 」 を 含 む 21 の 優 良 品 目 を 重 点 品 目 と し て 掲
げ て 、 生 産 チ ェ ー ン ( 生 産 か ら 流 通 、 消 費 ) の 強 化 を 図 る こ と と し て い る 1。
我 が 国 は 、こ れ ま で に 「家 畜 繁 殖 改 善 計 画( 1987~ 1994 年 )」、
「 肉 用 牛 改 善 計 画( 1996
~ 2003 年 )」 の 技 術 協 力 プ ロ ジ ェ ク ト を 実 施 し 、 多 面 的 な 畜 産 技 術 ( 飼 養 、 繁 殖 、 育
種改良、家畜衛生等)についての技術移転を行なった。現在では、国立家畜改良セン
タ ー ( 上 記 各 プ ロ ジ ェ ク ト の カ ウ ン タ ー パ ー ト ( C/P) 機 関 で あ っ た 人 工 授 精 セ ン タ
ー 及 び 肉 用 牛 改 良 セ ン タ ー の 統 合 に よ り 、 2003 年 6 月 に 発 足 。 Centro Nacional de
Mejoramiento de Ganado Bovino= CNMGB) が こ れ ま で の 成 果 を 活 か し な が ら 、 自 立 発
展的に畜産振興を図っている。
しかし一方で、ボリビア国には公的な普及制度が確立していないため、中小畜産農
家に適した畜産技術・知識の普及が行われていない。このような背景から、国立家畜
改良センターが中心となって、これまでに蓄積された畜産技術を中小畜産農家に適応
可能な技術として改良し、それを普及させるためのモデルの構築を目的とした本件プ
ロジェクトの要請がなされた。
こ れ を 受 け JICA で は プ ロ ジ ェ ク ト の 妥 当 性 、実 施 可 能 性 の 確 認 及 び 計 画 立 案 の た め 、
2003 年 10 月 、2004 年 4 月 に 事 前 調 査 を 実 施 し 、2004 年 9 月 の 実 施 協 議 調 査 団 に よ り
R/D を 署 名 、 2004 年 12 月 よ り 4 年 間 の プ ロ ジ ェ ク ト を 開 始 し た 。 2005 年 8 月 に は 運
営 指 導 ( 計 画 打 合 せ ) 調 査 団 を 派 遣 し 、 プ ロ ジ ェ ク ト の 現 状 把 握 及 び PDM の 指 標 を
確 定 、 ま た 、 2006 年 11 月 に は 運 営 指 導 ( 中 間 評 価 ) 調 査 団 を 派 遣 し 、 こ れ ま で の 進
捗 を 確 認 ・ 評 価 し た 上 で 、 PDM の 見 直 し 等 を 行 な っ た 。 現 在 、 3 名 の 専 門 家 ( チ ー フ
ア ド バ イ ザ ー 、 業 務 調 整 / 研 修 、 普 及 ( 畜 産 技 術 )) を 派 遣 中 で あ る 。
本 調 査 団 は 、 2008 年 12 月 の 活 動 期 間 終 了 に 向 け て 、 こ れ ま で の 活 動 実 績 を 評 価 す
るとともに、今後に向けての提言及び教訓を抽出することを目的とし、派遣された。
1- 2
調査団の構成
( 1) 総
括
: 江 塚 利 幸 ( JICA ボ リ ビ ア 事 務 所 長 )
( 2) 畜 産 技 術 / 普 及 : 戸 澤 芳 郎 (( 独 ) 家 畜 改 良 セ ン タ ー )
( 3) 計 画 管 理
: 名 井 弘 美 ( JICA ボ リ ビ ア 事 務 所 所 員 )
( 4) 評 価 分 析
: Demis Andrade( 現 地 コ ン サ ル タ ン ト )
1
現政権では、生産チェーンではなく生産コンプレックスという概念が提案され、優先分野も変更された。
1
1- 3
調査日程
月
曜
日
日
6/16
月
1
6/21
土
2
6/22
日
日
畜産技術/普及
評価分析※1
団長
計画評価
宿泊
VIPFE、 農 牧 省
に事前説明
本邦発
機中泊
サンタクルス着
サンタクルスへ移動
サンタ
クルス
団内、専門家打合せ
8:00 サ ン タ ク ル ス 県 庁 表 敬
9:00 UAGRAM 学 長 表 敬
9:30 家 畜 改 良 セ ン タ ー へ 移 動
10:00~ 12:30
第 1 回合同評価委
員 会 @ CNMGB( プ ロ ジ ェ ク ト
3
6/23
月
概要プレゼン(プロジェクト
評価レポート
評価方法の説明(評価分析コ
第1案をボリ
ンサル))
ビア側評価委
14:30 CNMGB カ ウ ン タ ー パ ー ト
ブエナ
ビスタ
団長に同じ
員に手交。
ヒアリング
18:00 ブ エ ナ ビ ス タ へ 移 動
8:30~ 11:30
4
6/24
火
普 及 員 ヒ ア リ ン グ @CIAT-Yapacani
13:30~ 17:30 現 場 視 察 及 び 農 家 ヒ ア リ ン グ( PPT、PPT か ら 裨 益
した農家、プロジェクトに参加していない一般農
ブエナ
ビスタ
家)
団内会議(評価レポート修正)
農 牧 省 、 VIPFE
5
6/25
水
13:00 第 2 回 合 同 評 価 委 員 会 @ CIAT-Yapacani
へミニッツ案+
ブエナ
ビスタ
評価レポート案
評価レポート修正
送付
8:00
6
6/26
木
現場視察及び農家ヒアリング続き
サンタ
13:00 普 及 員 所 属 団 体 表 敬 、 訪 問 、 ヒ ア リ ン グ
クルス
17:00 サ ン タ ク ル ス へ 移 動
8:30~ 12:30
7
6/27
金
第 3 回 合 同 評 価 委 員 会 @ GRAM
本 部 ( 農 牧 省 ・ VIPFE の コ メ ン
ト反映、評価レポート完成)
農 牧 省 、 VIPFE
よりコメント回
収
14:00 第 4 回 合 同 評 価 委 員 会( レ ポ ー ト 署 名 )、合 同 調 整 委 員 会
2
ラパス
( ミ ニ ッ ツ 署 名 ) @ UAGRAM 本 部
19:00 ビ ル ビ ル 空 港 へ 移 動
ラパス
8
6/28
土
資料整理
ラパス
9
6/29
日
資料整理
ラパス
10
6/30
月
9:00 農 牧 省 表 敬 、 報 告 ※ 2
団長に同じ
ラパス
16:00 大 使 館 報 告
6:55 ラ パ ス 発
11
7/1
火
機中泊
( AA 922 便 )
マイアミ
12
7/2
水
13
7/3
木
本 邦 着 ( 12:55)
※ 1: 評 価 分 析 団 員 は 、 5 月 14 日 ~ 7 月 4 日 の 日 程 で 実 施 。
※ 2: 農 業 開 発 ・ 環 境 省 ( 農 牧 省 ) 及 び VIPFE の 署 名 は 、 後 日 取 り 付 け た 。
1- 4
主要面談者
ボリビア側関係者
《 農 業 開 発 ・ 環 境 省 ( 農 牧 省 )》
Mr. Erick Murillo( 農 牧 生 産 ・ 食 糧 保 障 局 長 )
Mr. Ciro Copp( 農 牧 ・ 農 業 森 林 ・ 漁 業 課 長 )
Mr. Mario Morodías( 農 牧 ・ 農 業 森 林 ・ 漁 業 課 職 員 、 評 価 委 員 長 )
《サンタクルス県庁》
Mr. Daen Francisco Cirbián Füchtner( 生 産 開 発 局 長 )
Mr. Luis Benjamin Bowles Casal( 生 産 開 発 局 生 産 競 争 統 計 課 長 )
Mr. Lorgio Serrates (地 域 担 当 )
《 UAGRAM: ガ ブ リ エ ル ・ レ ネ ・ モ レ ノ 自 治 大 学 》
Mr. Alfredo Jardín. F.( 学 長 )
Mr. Geraldo Méndez Prado( 大 学 普 及 部 長 、 評 価 委 員 )
Mr. Dario Colque Ibarra( UNAYA: 大 学 付 属 ヤ パ カ ニ 分 校 長 )
Mr. Adolfo A. Colque. J.( UNAYA 普 及 員 )
Mr. Nelson Mendoza Solarzauo( UNAYA 普 及 員 )
Mr. Franz Eslan Victoria.A. ( UNAYA 普 及 員 )
3
《 CNMGB: 国 立 家 畜 改 良 セ ン タ ー 》
Mr. Juan Carmelo Rivero( 所 長 )
Mr. Moisés Salinas Olmos (技 術 部 長 、 プ ロ ジ ェ ク ト コ ー デ ィ ネ ー タ ー )
Mr. Mario.E. Bamero Jordan( 技 術 普 及 研 修 班 長 )
Mr. Bautista Zurita Irialde( プ ロ ジ ェ ク ト 普 及 担 当 )
《その他プロジェクト関係団体》
Mr. Erick Palomino Uslar ( CIAT:サ ン タ ク ル ス 県 熱 帯 農 業 研 究 セ ン タ ー 畜 産 研 究 員 、
評価委員)
Mr. Eduardo Wills( FEDEPLE: サ ン タ ク ル ス 酪 農 協 会 総 務 部 長 、 評 価 委 員 )
Mr. Eusebio Sipe Alaniz( ASOPLE: ヤ パ カ ニ 牛 乳 生 産 者 協 会 副 会 長 )
Mr. David Huaquira (ASOPLE 普 及 員 )
Mr. Calestina Nina (AGAYAP: ヤ パ カ ニ 牧 畜 協 会 会 長 )
Mr. Edgar Melos ( AGAYAP 普 及 員 )
Mr. David Huaribana( ヤ パ カ ニ 市 役 所 普 及 員 )
Mr. David Albarracín( ヤ パ カ ニ 市 役 所 普 及 員 )
Mr. Simón Arauco.R.( ヤ パ カ ニ 市 役 所 普 及 員 )
Mr. Felix Escobar Medina( ヤ パ カ ニ 移 住 者 農 民 連 合 普 及 員 )
Mr. Iver Quispe Zapía( ヤ パ カ ニ 移 住 者 農 民 連 合 普 及 員 )
Mr. David Achá .M. ( ヤ パ カ ニ 移 住 者 農 民 連 合 普 及 員 )
日本側関係者
《専門家》
小林
進介(チーフアドバイザー)
齋藤
英 毅 ( 普 及 ( 畜 産 技 術 ))
北野
日士(業務調整/研修)
《在ボリビア日本国大使館》
長沼
始(参事官)
山内
順也(二等書記官)
《 JICA ボ リ ビ ア 事 務 所 》
武田
浩幸(次長)
4
第2章
2- 1
評価の方法
評価の方法
日本側の調査団とボリビア側評価チームで合同評価委員会を構成し、現在までの活
動内容やその成果・効果等について、評価 5 項目観点から評価を行なった。
また、その結果を踏まえ、プロジェクト実施上の問題点や今後のプロジェクト活動
に つ い て 協 議 し 、合 同 評 価 報 告 書 に 取 り ま と め 、両 国 政 府 関 係 機 関 に 報 告・提 言 し た 。
評価手順は以下のとおり。
( 1) 日 ・ ボ 評 価 チ ー ム は 事 前 に プ ロ ジ ェ ク ト 作 成 の 参 考 資 料 及 び こ れ ま で の 各 種 報
告書を検討の上、適宜プロジェクトから補足情報を得て、予め調査できる部分に
つき確認。
( 2) 日 ・ ボ 評 価 チ ー ム は 、 カ ウ ン タ ー パ ー ト ( C/P) の 発 表 、 専 門 家 及 び カ ウ ン タ ー
パートへのインタビュー、現地視察等を通じ評価 5 項目に従って合同評価を行い、
合同評価報告書に取りまとめた。
( 3) 調 査 結 果 を 両 国 政 府 関 係 機 関 に 報 告 し 、 提 言 を 行 な っ た 。
2- 2
合同評価委員会の構成
( 1) 日 本 側 評 価 調 査 団
前 述 ( 第 1 章 1-2) の 終 了 時 評 価 調 査 団 4 名 が 日 本 側 評 価 委 員 と な っ た 。
( 2) ボ リ ビ ア 側 評 価 調 査 団
① Mr. Mario Morodías
農業開発・環境省
技師。ボリビア側評価調査団
リーダー
② Mr. Gerardo Méndez
ガブリエル・レネ・モレノ自治大学普及部長
③ Mr. Erick Palomino Uslar
サ ン タ ク ル ス 県 熱 帯 農 業 研 究 セ ン タ ー (CIAT)畜 産
研究員
④ Mr. Eduardo Wills Méndez
サ ン タ ク ル ス 酪 農 協 会 (FREDEPLE) 総 務 部 長
5
第3章
3- 1
調査結果
投入実績
付 属 資 料 6: 投 入 実 績 一 覧 、 付 属 資 料 7 : 成 果 品 ・ 研 修 実 績 一 覧 の と お り 。
3- 2
活動の進捗状況
( 1) 状 況 : 活 動 の 進 捗
プロジェクトの前半は、社会・政治的な出来事がプロジェクト活動の正常な展開
に 大 き な 響 を 与 え た 。こ れ に 加 え 、不 充 分 な プ ロ ジ ェ ク ト 内 調 整 が 活 動 の 遅 れ に 繋 が
っ た 。 プ ロ ジ ェ ク ト の 後 半 に は 、中 間 評 価 で 提 言 さ れ た “よ り 多 く の 裨 益 者 を 確 保 す
る ”目 的 で 、 遠 隔 地 域 や 技 術 移 転 グ ル ー プ ( GTT) 2 を 対 象 に し た 実 習 会 の 開 催 と い っ
た新しい普及方法が導入された。次表に、活動進捗状況を示す。
表 - 1: 活 動 の 進 捗 度
1-1 モ デ ル 農 家 ・ モ デ ル グ ル ー プ を 選
定する。
1-2 普 及 員 を 選 定 す る 。
達成済
進捗度*
A
達成済
A
1-3 普 及 委 員 会 を 設 立 す る 。
達成済
A
ほぼ達成
B
2-2 適 性 技 術 を 検 証 す る 。
実施中
C
3-1 普 及 員 に 対 し て 理 論 と 実 践 の 指 導
を行う。
3-2 普 及 指 導 マ ニ ュ ア ル を 作 成 す る 。
3-3 普 及 員 及 び 普 及 技 術 者 3 中 心 の 活
動体制構築のための指導を行な
う。
達成済
A
なし
実 施 拠 点 と し て
CEA- UNAYA を 整
備する。
技術の評価、システ
ム化及びモニタリン
グを行う
技術の選定とシステ
ム化
なし、実施中
ほぼ達成
B
視聴覚教材の作成
達成済
A
4-1 普 及 員 が モ デ ル グ ル ー プ へ 技 術 指
導を行う。
実施中
B
4-2 農 家 向 け 普 及 資 料 を 作 成 す る 。
実施中
C
活
動
2-1 適 用 可 能 な 技 術 を 体 系 化 す る 。
達成度
残された課題
なし
なし
モデルグループへの
指導・普及と技術会
議を実施中
小規模農家向け視聴
覚教材と基本マニュ
アルの作成
*進 捗 度:優 秀 = A (≧ 100% )、満 足 = B (80~90%)、受 容 可 能 = C (60~80%)、不 充 分 = D ( ≦ 60%)
2
技 術 移 転 グ ル ー プ (GTT): サ ン タ ク ル ス 酪 農 協 会 ( FEDEPLE ) が 導 入 し た 方 法 で 、 新 し い 生 産 方 法 の 巡 回
視察、訓練の中心テーマの説明や農場主に対する勧告を含めた生産者グループの定期的な集会である。
3
普 及 員 と は い え な い が 、何 ら か の 形 で 普 及 に 携 わ る 人 材 を 普 及 技 術 者 と し た 。モ デ ル 農 家 、GTT メ ン バ ー 、
NGO 等 。
6
3- 3
成果(アウトプット)の発現状況
期待される成果の総合的な達成度は評価時点で既に達成済のものが多く、システム
設立面における達成度は高いといえる。
表 -2: 成 果 の 達 成 度
期待される成果
指
標
達成状況
達成
進捗度*
度 %
1. 普 及 活 動 を 行
うための体制が
整備される。
策定した選定基準に基づき 5
つ の モ デ ル グ ル ー プ( GM)が
選定される。
策定された選定基準に基づき
9 名の普及員が選定される。
活動推進を図る普及委員会が
毎月1回開催される。
2. 小 規 模 畜 産 農 モ デ ル 農 家 に お い て 乳 用 牛 1
家 の 生 産 向 上 に 頭 あ た り の 泌 乳 量 が 50%増 加
役 立 つ 技 術( 飼 養 す る 。
管 理 、繁 殖・衛 生 モ デ ル 農 家 に お い て 繁 殖 率 が
管 理 、 草 地 管 理 ) 20%改 善 さ れ る 。
が開発される。
3. 適 切 な 普 及 活 普 及 員 用 マ ニ ュ ア ル に 従 っ て
動 が 行 え る 普 及 活動できる普及員及び普及技
員 が 育 成 さ れ る 。 術 者 140 人 が 育 成 さ れ る と と
もに活動体制が構築される。
4. モ デ ル グ ル ー モ デ ル グ ル ー プ 内 の 60%の 農
プ に 適 性 技 術 が 家で移転指導された技術の活
定着する。
用が図られる。
5 モデル
グループ
(GM)
11 普 及 員
達成済
100%
A
結成、開催
されている
達成済
100%
定例会議
90%
60.7%増 加
達成済
121.4%
A
31%改 善
達成済
155%
A
実施中
90.7%
B
127 人 育 成
46% 4 が
活用
ほぼ達成
76.6%
A
B
C
*進 捗 度:優 秀 = A (≧ 100% )、満 足 = B (80~ 90%)、受 容 可 能 = C (60~ 80%)、不 充 分 = D (≦ 60%)
国 立 家 畜 改 良 セ ン タ ー に 於 け る 普 及 員 及 び プ ロ モ ー タ ー 127 名 5 の 技 術 養 成 は 有 効 な 方 法 で 行 わ
れ 、 指 標 達 成 に は 9.3% (普 及 員 13 名 の 育 成 )を 残 す の み で あ る 。
3- 4
プロジェクト目標の達成度
プ ロ ジ ェ ク ト 目 標 :「 イ チ ロ 郡 ヤ パ カ ニ 地 域 に お い て 小 規 模 畜 産 農 家 に 対 す る 技 術
普及モデルが構築される」
全体として、小規模農家向け普及モデルの展開における総合進捗度は、本調査時ま
でに 2 指標を達成済みであり、モデルの技術的な基本構造と人員が備えられたことを
鑑 み る と 、計 画 目 標 の 達 成 度 は 満 足 な レ ベ ル に あ る と い え る 。未 達 成 の 指 標 で あ る “改
良 技 術 を 継 続 的 に 活 用 す る ”農 家 の 比 率( % )が 上 が る と 、さ ら な る 進 捗 を 得 る こ と が
予 測 さ れ る 。 こ の 指 標 は 2006 年 12 月 ( 中 間 評 価 時 ) の 11%か ら 現 在 の 46%( 約 4.2
倍)に伸びた。しかしながら、インフラや基本サービスの不足に因るモデルグループ
間 の 格 差 ( モ デ ル 農 家 No.4 と No.5 の 遅 れ ) が 全 体 の 結 果 に 影 響 を 及 ぼ し て い る 。
4
本 日 現 在 で 、 モ デ ル グ ル ー プ 内 に 151 人 の 直 接 裨 益 者 。
訓 練 さ れ た 普 及 員 :MEXPEGA(13)、訓 練 コ ー ス (82)、モ デ ル 農 家 (PPTs ):( 5)、技 術 移 転 グ ル ー プ ( GT Ts ):
(22)、 そ の 他 (5)。
5
7
表 -3: プ ロ ジ ェ ク ト 目 標 の 進 捗 度
指
標
モデルグループの所有する乳用牛 1 頭当たり
の 搾 乳 量 が 30%増 加 す る 。
開発されたモデルに従い、モデルグループに
対して適切な普及活動を継続して行っている
普及員が 5 名いる。
モ デ ル グ ル ー プ の 60%の 農 家 が 改 良 さ れ た 技
術を継続して使用している。
達成状況
達 成 度 (%)
進捗度*
38.7% 6
増加
達成済
129%
A
11 名
達成済
220%
A
46%
が使用
実施中
76.7%
C
*進 捗 度:優 秀 = A (≧ 100% )、満 足 = B (80~ 90%) 、受 容 可 能 = C (60~ 80%)、不 充 分 = D (≦ 60%)
3- 5
上位目標達成の見込み
上 位 目 標 :「 ヤ パ カ ニ 地 域 の 小 規 模 畜 産 農 家 の 生 産 性 が 向 上 す る 」
プ ロ ジ ェ ク ト 終 了 後 に は 、進 行 中 の プ ロ ジ ェ ク ト の 技 術 的 支 援 7 や 相 乗 効 果( 波 及 効
果)に伴い長期的には上位目標を達成する可能性がある。プロジェクト又はモデルを
継続させるために、自立発展性確保ための戦略を定める必要がある。
3- 6
実施プロセスにおける特記事項
( 1) プ ロ セ ス の 特 徴
プ ロ ジ ェ ク ト の 前 半 は 、社 会・政 治 的 な 出 来 事 が プ ロ ジ ェ ク ト 活 動 の 正 常 な 展 開 に
大 き な 影 響 を 与 え た 。こ れ に 加 え 、プ ロ ジ ェ ク ト 内 の 不 充 分 な 調 整 も 活 動 の 遅 れ に 繋
が っ た と み る こ と が で き る 。技 術 的 に は 、前 半 を 、一 連 の 普 及 技 術 の 適 正 化 や 普 及 技
術 内 容 の 適 合 化 及 び 個 別 技 術 指 導 の 時 期 と 特 徴 付 け る こ と が で き る 。こ れ に 対 し 、後
半 は 、中 間 評 価 で 提 言 さ れ た “よ り 多 く の 人 に 裨 益 す る ”こ と を 目 指 し 、モ デ ル グ ル ー
プ 農 家 の み な ら ず 遠 隔 地 の 農 家 も 対 象 に 、 実 習 会 や 集 団 技 術 指 導 ( GTT と PTT 8 ) に
基づいた技術の移転・普及が実施された。これにより、裨益者が大幅に拡大した。
( 2) モ デ ル グ ル ー プ 間 の 技 術 移 転 の 度 合 い
モ デ ル 農 家 を 中 心 と し た モ デ ル グ ル ー プ 農 家 へ の 技 術 移 転 の 度 合 い は 、モ デ ル グ ル
ープ間に より差が生じている。これらは、以下の基準によりプロジェクト開始時に
選定された。
【モデルグループ】
① モデルグループは丘陵・平地・低地(冠水しやすい地域)にそれぞれ配置
② 平 地 は 丘 陵・低 地 に 比 較 し て 地 域 の 範 囲 が 広 く 乳 用 牛 の 飼 養 農 家 数 も 多 い た め 、
異なる地域の 3 ヶ所を選定
③ 丘 陵・低 地 に つ い て は 、円 滑 な 指 導 に 配 慮 し 、国 道 か ら の 支 線 道 路 の 整 備 状 況
6
7
8
3.1 /頭 /日 か ら 4.3 /頭 /日 へ 搾 乳 量 増 加 。
技 術 支 援 の 要 請 は 月 に 50~ 200 件 あ る 。
PPT= 技 術 プ ロ モ ー タ ー 農 家 : モ デ ル 農 家 周 辺 の 生 産 者 グ ル ー プ を ベ ー ス に し た 普 及 形 態 。
8
を勘案
④ 人 工 授 精 技 術 等 が 導 入 さ れ 、飼 養 管 理 技 術 の 改 善 が 進 捗 し て い る 地 域 は 対 象 外
⑤ 指 導 行 動 効 率 に 配 慮 し 、 ヤ パ カ ニ 市 か ら 概 ね 50 km 程 度 の 範 囲 か ら 選 定
⑥ 部落代表者の収入の大半が乳販売や牛生体販売で占められていること
⑦ 部落内畜産農家割合が高いこと
⑧ 部落内に諍いがないこと
⑨ 他の部落のとの間に良好な関係が保たれていること
【モデル農家】
客 観 性 、透 明 性 を 持 た せ る た め 、以 下 の 選 定 基 準 を 可 能 な 限 り 数 値 化 し て 農 民
に提示し 5 農家を選定。
① モデルグループ内の農家で、部落内の隣人と良好な関係にあること
② モデルの地域の中で平均値を下回る繋養頭数の農家
③ 地域の役員等利害関係のある農家は対象外
④ 乳用牛の飼養に意欲があり後継者のいる農家
⑤ モデル地域の中で指導的役割を担うことが可能な農家
技術移転の度合いが低い原因は、モデル農家が酪農を専業にしておらず、モチ
ベーションが低いこと、家庭問題、指導力の低さ等によるものと考えられる。
( 3) 意 識 の 変 化
プ ロ ジ ェ ク ト 開 始 当 初 は 、政 治 的 団 体 の 無 責 任 な 噂 の 流 布 に よ り 、農 家 は プ ロ ジ ェ
ク ト に 対 し 、資 金 分 配 と い っ た 誤 っ た 期 待 を し て い た 。現 在 で は 、政 権 が 交 代 し た こ
と や 、特 に 、プ ロ ジ ェ ク ト 後 半 に 取 り 組 み 始 め た 実 習 会 や 集 団 技 術 指 導 に よ り 、プ ロ
ジ ェ ク ト を 受 け 入 れ る 裨 益 者 や 参 加 者 が 継 続 的 に 増 え て い る 9 。小 規 模 農 家 が PTT や
技 術 移 転 グ ル ー プ( GTT)の 方 式 を 採 用 す る 度 合 い も 増 加 傾 向 に あ り 、プ ロ ジ ェ ク ト
に対する姿勢に前向きの変化が見られる。
ま た 、プ ロ ジ ェ ク ト の 活 動 に 参 加 し て い る 普 及 組 織 10 は 、前 半 に 見 ら れ た プ ロ ジ ェ
ク ト 活 動 へ の 無 理 解 や 過 大 な 要 求 と は 異 な り 、現 在 で は 高 い 認 識 と 小 さ な 要 求 に 留 ま
っ て い る 。し か し な が ら 、普 及 員 の 活 動 支 援 経 費 負 担 に つ い て は 、プ ロ ジ ェ ク ト と の
約 束 ( 毎 年 25% づ つ 負 担 額 を 増 額 す る こ と ) を 履 行 し て い な い ケ ー ス も 見 ら れ た 。
( 4) 日 本 人 専 門 家 と C/P( カ ウ ン タ ー パ ー ト ) の 関 係
プ ロ ジ ェ ク ト 前 半 は 普 及 担 当 専 門 家 の 語 学 力 、国 立 家 畜 改 良 セ ン タ ー に 常 駐 し て い
る 専 門 家 と C/P の 現 場 認 識 の 不 足 、普 及 員 の 不 安 定 な 雇 用 形 態 な ど が 円 滑 な コ ミ ュ ニ
ケ ー シ ョ ン の 阻 害 要 因 と な っ た 。プ ロ ジ ェ ク ト 後 半 に は 、状 況 が 改 善 さ れ 、週 会 議 が
行 わ れ る よ う に な っ た こ と で 、良 好 な 関 係 や よ り 密 な コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン が な さ れ る
ようになった。
9
10
実 習 会 、 研 修 会 へ の 参 加 者 は 2006 年 : 285 名 、 2007 年 505 名 、 2008 年 第 一 四 半 期 : 431 名 と な っ て い る 。
普 及 組 織 : ヤ パ カ ニ 市 役 所 (HAMY) 、 ヤ パ カ ニ 移 住 者 農 民 連 合 (FISCAPAPY) 、 ヤ パ カ ニ 牛 乳 生 産 者 協 会
(ASOPLE ) ヤ パ カ ニ 牧 畜 協 会 (AGAYAP)、 ガ ブ リ エ ル ・ レ ネ ・ モ レ ノ 大 学 ヤ パ カ ニ 分 校 (UYANA) 。
9
第4章
評価結果
評価は以下の採点方法で行われた。
A = 非常に高い、
4- 1
B = 高い、
C = 普通、
D = 低い、
E = 非常に低い
妥当性
妥当性は、以下の理由から非常に高いといえる。
( 1) ボ リ ビ ア 国 の 政 策
農業開発・環境省(以下、農牧省)は、セクター開発計画で小規模畜産農家の
生 産 開 発 を 掲 げ て お り 、 CRIAR 11 ( PASA ) と EMPODERAR 12 ( PAR ) の 両 プ ロ グ
ラ ム を 通 じ て 農 牧・食 糧 部 門 の 生 産 パ タ ー ン を 変 え て い こ う と し て い る 。同 時 に 、
政 府 は 生 産 開 発 銀 行( Banco de Desarrollo P roductivo, BDP)の 低 利 融 資( ソ フ ト ク
レジット)によりこれらを補完・支援するとしている。普及についてもその重要
性 を 認 識 し て お り 、調 査 研 究 、技 術 移 転 及 び 技 術 指 導 を 展 開 す る IN IA F( 国 立 農 牧
林 業 革 新 院 )を 設 立 し よ う と し て い る 13 。有 効 な 普 及 制 度 が な い 中 で 小 規 模 畜 産 農
家に対する支援の実施は、政府の方針に合致しているといえる。
(2) J ICA の 方 針 と 合 致
JICA は 、“生 産 連 鎖 / 地 域 開 発 プ ロ グ ラ ム ” に よ り 、優 先 的 な 生 産 チ ェ ー ン の 強
化 を 通 じ て 経 済 成 長 を 促 進 す る こ と を 目 指 し て い る 14 。本 プ ロ ジ ェ ク ト は 、ヤ パ カ
ニ地域の乳生産向上に資するための仕組みづくりであり、また、実際に当該地域
の 乳 生 産 量 の 増 大 に 貢 献 し た 。 従 っ て 、 本 プ ロ ジ ェ ク ト の 実 施 は 、 J ICA ボ リ ビ ア
の方針と合致しているといえる。
( 3) 受 益 者 の ニ ー ズ と 合 致
農 業 に 加 え 、乳 業 は プ ロ ジ ェ ク ト 対 象 地 域 の 生 産 者 の 間 に 、主 な 収 入 源 又 は 自 家 消
費 用 と し て 広 く 行 き 渡 っ て い る が 、生 産 性 の レ ベ ル が 低 く 、応 用 技 術 の 移 転 の 必 要 性
11
CR IAR と は 、1)自 家 消 費 用 食 糧 生 産 及 び 極 貧 困 率 の 高 い 農 村 地 域 の 地 方 市 場 の た め に 、地 方 の 農 牧 食 糧 の
総 合 的 シ ス テ ム と 環 境 に 優 し い 持 続 性 の あ る 生 産 組 織 を ベ ー ス に 先 住 民 や 農 民 の 農 業 を 援 助・強 化 す る こ と 。
2)地 方 市 場 の 保 障 と 農 産 物 の 生 産 を 支 援 す る こ と 、 を 目 的 と し た 農 牧 省 の プ ロ グ ラ ム で あ る 。 具 体 的 に は 、
集落を基本とした先住民や農家の家族農業に重点を置く総合的な事業実施を通じて、食糧保障を有利に導く
家族消費のための食糧増産を推し進めること、及び安全な市場や小規模で地方市場の振興と新鮮且つ高品質
の食品(乳製品、果実、野菜、穀類や塊茎類)を導入したい集落における集落による企業の強化を進めると
している。
12
EMPODERAR と は 、1)地 元 固 有 の 文 化 的 観 点 に 適 合 す る 農 牧 林 生 産 及 び 非 農 牧 生 産 の イ ニ シ ア テ ィ ブ に よ
る 総 合 的 な 開 発 を 支 援 す る 、 農 業 森 林 や 農 牧 の 生 産 の 契 機 を 総 合 的 に 開 発 す る 体 制 の 援 助 2)農 村 地 帯 の 開
発を推進するため地方機関の能力の強化、を目的とした農牧省のプログラムである。具体的には、地方生産
者の農牧・非農牧生産イニシアティブ強化の枠組みにおいて、無償・有償資金を通じて実施されるものであ
り 、 CR IAR と 同 様 に 、 コ ミ ュ ニ テ ィ の 自 立 に 焦 点 を あ て 、 高 い 社 会 参 加 の 下 、 集 落 組 織 や 各 地 域 の 合 法 的 経
済団体がリーダーシップをとって実施されるものとされている。
13
本 評 価 実 施 中 の 2008 年 6 月 25 日 大 統 領 令 第 296113 号 が 発 令 さ れ 、 INIAF 設 立 が 決 定 し た 。
“生 産 性 連 鎖 / 地 域 開 発 プ ロ グ ラ ム ”は 2008 年 3 月 に 見 直 さ れ 、現 在 は “小 規 模 農 家 の 貧 困 削 減 プ ロ グ ラ ム ”
となり、本邦での承認過程にある。
14
10
が 極 め て 高 い 。そ の 意 味 で 、地 域 の 条 件 に 適 し た 一 連 の 技 術 を 普 及 さ せ る 試 み は 、地
域生産者のニーズを充たしているといえる。
( 4) 地 域 と 選 定 裨 益 者 に お け る 普 及 度
選 定 さ れ た 活 動 地 域 で は 、乳 業 専 業 部 門 並 び に 兼 業 部 門( 乳 用 牛 兼 肉 用 牛 )の 生 産
性 が 低 く 、且 つ 、畜 産 開 発 へ の 支 援 が 不 充 分 で あ る 。ヤ パ カ ニ 市 役 所 管 轄 地 域 は 、焼
畑農業の特性である土壌の急速な劣化を伴った内国入植地であることが特徴付けら
れ 、農 民 は 土 地 を 粗 放 牧 草 地 と し て 使 用 す る こ と を 余 儀 な く さ れ て お り 、生 産 性 の 低
下を招いている。その意味で、地域と裨益者に対する普及の妥当性は非常に高い。
4- 2
有効性
プ ロ ジ ェ ク ト の 有 効 性 は 、外 部 要 因 に よ り ネ ガ テ ィ ブ な 影 響 を 受 け た こ と か ら 、“普
通 ”と い え る 。
( 1) プ ロ ジ ェ ク ト 目 標 達 成 の 見 込 み
モ デ ル 農 家 を 核 と し た 周 辺 の 畜 産 農 家 グ ル ー プ 、普 及 員 と 普 及 技 術 者( プ ロ モ ー タ
ー )の 育 成 、改 良 技 術 の 普 及 な ど に 基 づ い た 普 及 モ デ ル を 完 成 さ せ る に 当 た り 、未 達
成 の 指 標 は 一 つ の み で あ る 。こ の 指 標 も 達 成 す る と 見 込 ま れ る こ と か ら 、こ の モ デ ル
が完成できる可能性は高い。
( 2) プ ロ ジ ェ ク ト の 計 画 ロ ジ ッ ク : PDM
PDM に 述 べ ら れ て い る 成 果 は 、 策 定 さ れ た 各 目 標 を 達 成 す る に 充 分 で あ っ た 。
( 3) プ ロ ジ ェ ク ト の 進 捗 に 寄 与 し た 外 部 要 因
・ 中間評価以降、組織的及び社会的にも現地の状況が好転した。
・ 活動を補完するために他の組織又はプロジェクトとの調整が行われた。例えば、
NGO 組 織 PDA( サ ン タ ク ル ス 地 域 開 発 計 画 )や 農 牧 省 の 地 域 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト
PAR と の 間 で 、 技 術 移 転 グ ル ー プ ( GTTs) の 編 成 、 生 産 投 資 用 の 資 金 調 達 、 技
術指導などについて調整が行われた。
・ 乳業生産者組合や農民労働組合などを中心にした生産者組織が、高い加入率で
既に存在していた。
・ USAID( 米 国 国 際 開 発 庁 )の 農 村 道 プ ロ グ ラ ム で 道 路 建 設 な ど の 生 産 支 援 イ ン フ
ラが整備されたことは、プロジェクト活動地域外で実習会を開催し易くした。
( 4) プ ロ ジ ェ ク ト の 進 捗 を 阻 害 し た 外 部 要 因
・ 政治・組織的な都合により、数名の普及員の解雇が行なわれたこと(ヤパカニ
市 役 所 と ヤ パ カ ニ 移 住 者 農 民 連 合 )。こ れ に よ り 普 及 員 の 育 成 を 再 び 行 わ ざ る を
得なかった。
4- 3
効率性
効 率 性 は 、 以 下 の 理 由 か ら “普 通 ”と 判 断 さ れ る 。
11
( 1) 費 用 対 効 果
モ デ ル 農 家 の 整 備 、改 良 技 術 の 開 発 と 普 及 、普 及 員 の 育 成 に お い て は 、プ ロ ジ ェ ク
ト の 業 務 経 費 と 投 資 は 総 予 算 に 比 較 し て 低 い 比 率 で 実 施 さ れ た ( 表 -4)。 モ デ ル 農 家
に 関 し て は 、 プ ロ ジ ェ ク ト 負 担 と 裨 益 者 負 担 の 比 率 関 係 は 、 モ デ ル 農 家 38% :
MEXPEGA 62%と 受 容 可 能 な 数 値 を 示 し て い る 。
日 本 側 ロ ー カ ル コ ス ト 負 担 割 合 15 で は 、農 家 へ の 生 産 投 資 は 低 い な が ら 、生 産 性 の
向 上 を 達 成 し つ つ あ る こ と が う か が え る 。広 く 普 及 を 行 う た め に 実 施 し た 実 習 会 や 技
術 移 転 グ ル ー プ ( GTT )に 対 す る 現 場 研 修 に 必 要 な 平 均 コ ス ト は 、 前 者 で は 裨 益 者 1
人 当 り Bs.3.00( 約 45 円 )、 後 者 で は Bs.3.50( 約 53 円 ) し か か か っ て お ら ず 、 プ ロ
ジ ェ ク ト は 新 し い 簡 潔 な 普 及 方 法 を 整 備 し 、運 営 コ ス ト に 高 い 効 率 性 を も た ら し た こ
とが特筆される。
こ れ に よ り 、プ ロ ジ ェ ク ト が 終 了 し た 後 で も 低 い 運 営 コ ス ト で よ り 大 き な 普 及 イ ベ
ン ト を 実 施 す る こ と が 可 能 で あ る ( 付 属 資 料 8)。
表-4:日本側ローカルコストの比率
項
目
Gasto operativos
(運営費)
Pago de personal
(人件費)
Gastos administrativos.
(管 理 費 )
Inversión productiva
(生 産 投 資 )
Equipos en general
(一 般 機 材 )
Cursos (interior, exterior) (訓 練 コ ー ス : 国 内 外 )
%
22.81
14.43
14.37
15.08
26.71
6.60
100%
出 所 : MEXPEGA
( 2) 投 入 の 質 と 量
全 体 と し て 、プ ロ ジ ェ ク ト の 運 営 と モ デ ル 農 家 の 整 備 に 関 す る 投 資 は 、質 量 の 面 で
適 切 で あ っ た 。投 資 の 質 の 面 に 関 す る 小 さ な 問 題 と し て 、バ イ ク 部 品 の 在 庫 を 考 え ず
に 、金 額 的 な 判 断 に 従 っ て バ イ ク を 買 っ た こ と が 上 げ ら れ る が 、こ れ が 現 在 の バ イ ク
の維持修理コスト高に響いている。
( 3) 投 入 実 施 時 期
投 入 は 、 PDM と 送 金 ス ケ ジ ュ ー ル に 一 致 し た 適 時 な も の で あ っ た が 、 車 両 購 入 の
際の免税処置通関初期手続きに、小さな遅れがみられた。
( 4) プ ロ ジ ェ ク ト の 運 営
プ ロ ジ ェ ク ト 実 施 期 間 の 前 半 は 、専 門 家 と カ ウ ン タ ー パ ー ト 間 の 調 整 不 足 、言 語 の
違 い 及 び 外 部 要 因 に よ り 、プ ロ ジ ェ ク ト の 進 展 は 不 充 分 で あ っ た 。3 年 目 か ら は 、社
会 ・ 政 治 状 況 の 変 化 や 週 会 議 実 施 等 に よ り 、 調 整 面 に お い て 上 述 ( 2) の よ う に 現 場
15
2008 年 度 推 定 予 算 を 含 め 、 Bs.3,603,854≒ ¥53,071,043( J IC A6 月 統 制 レ ー ト : 1 ボ リ ビ ア ー ノ ス ( Bs.) =
14.7266 円 )
12
と経理担当間の理解が一致していない等の問題がみられた。
国 立 家 畜 改 良 セ ン タ ー は 、普 及 員 や プ ロ モ ー タ ー の 育 成 研 修 に お い て 適 切 に 技 術 支
援 を 行 な っ た が 、セ ン タ ー 本 来 の 様 々 な 任 務 や 責 任 に 拘 束 さ れ て い た の も 事 実 で あ る 。
( 5) 成 果 達 成 の た め の 活 動
活 動 計 画 ( Plan of Operation: PO) に 反 映 さ れ た 中 間 評 価 時 の 提 言 に 従 い 、 よ り 大
き な イ ン パ ク ト を 発 生 さ せ る た め の 広 域 普 及 、 UAGRM ヤ パ カ ニ 分 校 農 牧 試 験 場
( CEA- UNAYA) の 強 化 、 プ ロ ジ ェ ク ト の 自 立 性 を 確 保 す る た め の 技 術 委 員 会 の 編
成と実施などの幾つかの活動が集中的に実施された。
( 6) 技 術 及 び モ デ ル 開 発 の プ ロ セ ス
普 及 シ ス テ ム を 整 備 す る 開 発 プ ロ セ ス に は 、一 連 の 適 切 な 技 術 開 発 が 含 ま れ 、そ れ
ら の 技 術 は プ ロ ジ ェ ク ト の 前 半 に 確 定 さ れ た 。生 産 者 に 生 産 と コ ス ト の 面 で 大 き な 効
果 を 生 み 出 す 一 連 の 簡 易 技 術 は 、プ ロ ジ ェ ク ト が 定 め た 基 準( 付 属 資 料 9)に 基 づ き 、
各 モ デ ル グ ル ー プ の 状 況 に 応 じ て さ ら に 絞 り こ ま れ 、そ れ ら が 5 つ の 技 術 パ ッ ケ ー ジ
として普及された。
( 7) プ ロ ジ ェ ク ト の 進 捗 を 阻 害 し た 外 部 要 因
・ プロジェクト開始当初に、ヤパカニ市役所とヤパカニ移住者農民連合がプロジ
ェクトに対し、裨益者に対する生産的投資を要求するといった政治・組織・社
会的な環境は、プロジェクトの円滑な実施や運営に悪影響を及ぼした。
・ 2007 年 、2008 年 の 洪 水 被 害 は モ デ ル 農 家 No.5 の 整 備 と モ デ ル グ ル ー プ へ の 技 術
普及の遅れに繋がった。
4- 4
インパクト
以下に述べる理由により、本計画のインパクトは大きいと見込まれる。
( 1) 上 位 目 標 の 達 成 の 見 込 み
上 位 目 標 は 、 小 規 模 畜 産 農 家 約 2,000~ 3,000 家 族 を ベ ー ス に し て 、 プ ロ ジ ェ ク ト
終 了 後 に 長 期 間 で 達 成 さ れ る で あ ろ う が 、短 期 間 で 具 体 的( 定 量 的 )な イ ン パ ク ト は
生 じ な い 。上 位 目 標 の 達 成 に マ イ ナ ス に 影 響 し 得 る 不 確 定 な 外 部 要 因 と し て 、以 下 を
上げることができる。
・ 生産支援インフラ(道路、基本サービスなど)の不足。
・ 技術更新や発展に反抗的な裨益者の態度。
・ INIAF( 国 立 農 牧 林 業 革 新 院 ) に よ る 不 適 切 な 畜 産 普 及 政 策 の 適 用 。
・ プロジェクト又はモデルにおける不適切な自立発展戦略の設定。
・ 適切な飼育条件がないままに、産 乳能力の高い家畜の購入増。
( 2) 小 規 模 畜 産 農 家 へ の イ ン パ ク ト
乳生産の著しい改善に伴いモデルグループの小規模畜産農家にポジティブな経済
的 イ ン パ ク ト が 見 ら れ る 。プ ロ ジ ェ ク ト で 普 及 し た 技 術 は 、畜 産 農 家 の 生 産 性 の 向 上
13
と 効 率 的 な コ ス ト を 達 成 し た こ と よ り 、短 期 的 に イ ン パ ク ト が 現 れ た 。例 え ば モ デ ル
農 家 1 で は プ ロ ジ ェ ク ト 開 始 時 90
デ ル 農 家 2 で は 、 1.8
/日 だ っ た 生 産 量 が 評 価 時 点 で は 225
/頭 /日 だ っ た も の が 3.3
/日 に 、モ
/頭 /日 に 増 加 し た 。 加 え て 、 2007 年
10 月 か ら の 乳 価 の 上 昇 が 、 牛 乳 の 販 売 に よ る 収 入 増 の 一 助 と な っ た 。
( 3) ジ ェ ン ダ ー 、 環 境 、 そ の 他 社 会 的 側 面 に 関 す る プ ラ ス の イ ン パ ク ト
プ ロ ジ ェ ク ト が 実 施 し た 今 年 の 実 習 会 で は 、 受 講 者 の う ち 44%が 女 性 と い う 高 い
女 性 の 参 加 率 を 示 し て い る 。こ れ は 、乳 生 産 に 係 る 活 動 、特 に 、搾 乳 に お け る 女 性 の
活動強化に寄与しているといえるだろう。
環 境 問 題 に つ い て は ,プ ロ ジ ェ ク ト は 環 境 に 関 す る モ ニ タ リ ン グ や フ ォ ロ ー ア ッ プ
を 行 っ て い な い が 、 地 域 内 で GTZ が 導 入 を 図 っ た Biol 16 と 牛 の 管 理 を 関 連 付 け る こ
と で Biol 利 用 促 進 に 協 力 し た 点 や 、 バ イ オ マ ス の 豊 富 な サ ト ウ キ ビ を 有 効 飼 料 と し
て 栽 培 奨 励 17 を し た こ と は 、 環 境 に 好 ま し い と 考 え ら れ る 。
社 会 面 に 関 し 、プ ロ ジ ェ ク ト は 共 同 参 加 を 奨 励 し て い る こ と よ り 、組 織 強 化 に 間 接
的に寄与した。
( 4) 組 織 へ の イ ン パ ク ト
UAGRAM 大 学 ヤ パ カ ニ 分 校 農 牧 試 験 場( CEA- UNAYA)に と っ て 、将 来 の 畜 産 普
及 研 究 を 確 立 さ せ る た め に 有 益 な 、優 良 牛 の 導 入 、牧 区 の 細 分 化 、井 戸 設 置 、場 内 道
路 整 備 な ど の イ ン フ ラ が 本 プ ロ ジ ェ ク ト に よ っ て 整 備 さ れ た こ と は 、研 究・教 育 機 関
と し て 基 礎 が 固 め ら れ た こ と と な り 、プ ラ ス の イ ン パ ク ト を 与 え た と い え る 。地 域 の
畜 産 技 術 育 成 の 拠 点 と し て の CETA( 農 牧 技 術 普 及 セ ン タ ー )を 強 化 す る こ と に よ り 、
このインパクトは更に高まるであろう。
以 前 は 、技 術 移 転 グ ル ー プ( GTT)方 式 を 確 立 す る た め の 協 力 や 調 整 は 、ヤ パ カ ニ
牛 乳 生 産 者 協 会( ASOPLE)の 技 術 部 の み が 担 当 し て い た が 、現 在 ASOPLE は プ ロ ジ
ェ ク ト の 活 動 地 域 内 に 設 置 さ れ て い る GTT グ ル ー プ No.6 及 び No.7 18 で 技 術 移 転 を
行 な う た め に 、プ ロ ジ ェ ク ト を 通 じ て 国 立 家 畜 改 良 セ ン タ ー や 現 地 の 組 織 団 体 と 良 好
な協力や調整の関係を保つようになった。
ヤ パ カ ニ 市 役 所 、ヤ パ カ ニ 移 住 者 農 民 連 合 、ヤ パ カ ニ 牧 畜 協 会 な ど の 現 地 組 織 団 体
は 、 2007 年 か ら プ ロ ジ ェ ク ト に 対 す る 姿 勢 を 改 善 し た 。
( 5) マ イ ナ ス の イ ン パ ク ト の 可 能 性
プロジェクトに起因する大きなマイナス・インパクトは、全く生じなかった。
16
Biol と は 、 家 畜 の 糞 か ら メ タ ン ガ ス を 発 生 さ せ る 過 程 で 生 じ る 液 体 で 、 有 機 肥 料 と し て 高 い 効 果 を 持 つ 。
GTZ は 「 小 農 で も 確 保 で き る 家 畜 の 糞 を 利 用 し た メ タ ン ガ ス 発 生 装 置 を 供 与 を 行 い 、 ガ ス と 有 機 肥 料 の 双 方
を 得 ら れ る 」こ と を ポ イ ン ト と し て 、マ イ ク ロ ク レ ジ ッ ト 専 門 金 融 機 関 PRODEM と 組 ん で 本 件 を 推 進 し て い
る 。 PRODEM に つ い て は 、 後 述 注 釈 22 参 照 。
17
熱 帯 に お い て 、サ ト ウ キ ビ を 飼 料 と し て 活 用 す る こ と は 一 般 的 で あ り 、サ ン タ ク ル ス 県 に お い て も ヤ パ カ
ニ近郊では利用されているにも拘らず、ヤパカニでは導入されていなかった。
18
サ ン タ ク ル ス 県 全 体 で 展 開 さ れ て い る GTT の 通 し 番 号 で あ り 、プ ロ ジ ェ ク ト の モ デ ル グ ル ー プ 番 号 で は な
い。
14
4- 5
自立発展性
プロジェクトは、モデルの自立発展性を確保する最中であることにより、現時点で
は 、 “普 通 ”と 見 込 ま れ る 。
( 1) 組 織 面 と 政 策 面
・ 中 間 評 価 時 の 提 言 に 従 い 新 組 織 構 造 や 運 営・管 理 部 門 の 役 割 分 担 な ど を 定 め た 上
で 、主 と し て プ ロ ジ ェ ク ト の 自 立 発 展 的 な 戦 略 を 決 定 す る た め に 現 地 組 織 で 編 成
さ れ る 技 術 委 員 会 が 結 成 さ れ た 。同 委 員 会 は 、現 在 、プ ロ ジ ェ ク ト 普 及 員 に 継 続
性を持たせる意向を表明している。
・ UAGRM 大 学 ヤ パ カ ニ 分 校 農 牧 試 験 場 は 、そ の 運 営 が プ ロ ジ ェ ク ト と 結 び 付 い た
こ と よ り 、 プ ロ ジ ェ ク ト の 運 営 ・ 管 理 拠 点 と し て 確 立 す る 過 程 に あ る 。( 付 属 資
料 10)
・ 国 立 家 畜 改 良 セ ン タ ー は 、“普 及 活 動 ”を 同 セ ン タ ー の 正 規 の 活 動 に 位 置 づ け る た
め、新規約を大学理事会に提出しているものの、大学内の作業が進んでおらず、
未 だ 承 認 さ れ て い な い 。大 学 理 事 会 の 承 認 を 得 ら れ な い う ち は 、セ ン タ ー の 活 動
内 容 や 基 準 が 正 式 に 定 ま っ て い な い こ と を 意 味 し て お り 、セ ン タ ー を 支 配 し 利 用
し よ う と す る UAGRAM で 行 政 権 を 取 る 政 治 家( 理 事 会 )の 利 害 関 係 に よ り 活 動
等を干渉される可能性がある。
・ 中 央 政 府 各 省 庁 の 方 針 、農 牧 省 に よ る 国 家 農 牧 林 業 革 新 院( INIAF)の 整 備 、サ
ン タ ク ル ス 県 庁 と 国 立 家 畜 改 良 セ ン タ ー に よ る MEXPEGA と 類 似 す る 畜 産 普 及
プ ロ ジ ェ ク ト 19 の 実 施 、ヤ パ カ ニ 市 役 所 に よ る プ ロ ジ ェ ク ト 活 動 の 年 間 活 動 計 画
書 ( Plan Operativo Annual: POA) へ の 組 み 込 み な ど 、 行 政 は 現 在 の と こ ろ 、 プ
ロジェクトの自立発展性に有利に展開している。
( 2) 財 政 面
・ 少なくとも現在育成された 9 名の普及員を維持する財務的持続性は、現地の関
係組織がそれぞれ保証しているが、これら現地組織はプロジェクト実施期間中
に “活 動 支 援 経 費 ”の 支 払 い を 履 行 し て お ら ず 、 信 憑 性 が 疑 わ し い 。
・ プ ロ ジ ェ ク ト へ の 投 資 、運 営 費 、資 産 の 運 用 を 行 う 明 確 な 戦 略 が 存 在 し な い が 、
資金の手配や運用に関しては、暫定的に設立された技術委員会が所轄組織(ヤ
パ カ ニ 市 役 所 、ヤ パ カ ニ 牛 乳 生 産 者 協 会 、UAGRM 大 学 ヤ パ カ ニ 分 校 、ヤ パ カ ニ
牧畜協会その他)に対して責任を負うことになっている。
( 3) 技 術 面
・ プ ロ ジ ェ ク ト で 確 立 し 、地 域 の 生 産 者 間 で 相 乗 効 果 を 発 生 さ せ る よ う 適 合 化 さ れ
た一連の普及技術が存在している。
・ モ デ ル の 普 及 業 務 を 補 完 す る た め に 、 技 術 者 訓 練 セ ン タ ー と し て の UAGRM ヤ
パ カ ニ 分 校 農 牧 試 験 場 ( CEA-UNAYA) の 強 化 が 予 定 さ れ て い る 。
・
19
国立家畜改良センターは高い技術レベルを保持しており、必要に応じ、地域の
サ ン タ ク ル ス 県 庁 の 中 小 畜 産 家 向 け 技 術 普 及 プ ロ ジ ェ ク ト ( 対 象 地 域 : 11 市 町 村 )
15
畜 産 農 家 の 技 術 的 な ニ ー ズ に 対 応 で き る 。日 本 人 専 門 家 が い な く な っ て も 、対 応
は可能であろう。
・ 2007 年 7 月 に 普 及 員 全 員 に 対 し て 、 普 及 方 法 と 普 及 職 の 倫 理 、 乳 牛 の 飼 育 、 飼
養管理、衛生、繁殖などについてのテストを行った結果、全員の平均得点数は
100 点 満 点 中 82.9 点 で あ り 、普 及 に 必 要 な 知 識 は 概 ね 習 得 さ れ て い る こ と が 明 ら
かになった。若干、普及方式の課目についての知識のみが不足している。
( 4) 運 営 面
・ プ ロ ジ ェ ク ト の 運 営 や 管 理 を 目 的 と し た 供 与 機 材( 車 両 、機 材 、家 具 類 )の 維 持・
管理の方法が定められていない。
・ 技術を普及させる拠点としてのモデル農家の役割が定まっていない。
( 5) ジ ェ ン ダ ー 等 横 断 的 課 題 へ の 配 慮
・ プ ロ ジ ェ ク ト 地 域 の 女 性 は 畜 産 活 動 を 行 う 他 、農 家 の 家 計 管 理 や 投 入 の 決 定 に 積
極 的 に 参 加 し て い る 。こ れ は 、ジ ェ ン ダ ー の テ ー マ を 考 慮 し な け れ ば 、プ ロ ジ ェ
ク ト の 持 続 性 に マ イ ナ ス に 作 用 す る と 共 に 、生 産 性 の 向 上 が 遅 れ る こ と を 意 味 し
ている。
・ 輪 換 放 牧 を 組 み 込 ん だ 草 地 管 理 は 、最 も 普 及 さ れ た プ ロ ジ ェ ク ト 推 奨 技 術 の 一 つ
で あ る が 、こ の 技 術 の 導 入 に よ り 、従 来 の よ う な 粗 放 管 理( 連 続 放 牧 )の 農 家 に
お い て 、し ば し ば 観 察 さ れ た 牛 の 踏 み 固 め に よ る 土 壌 硬 化 及 び そ の 結 果 と し て の
牧 草 再 生 力 の 低 下 が 緩 和 さ れ 、環 境 配 慮 の 面 か ら も 持 続 発 展 性 に 寄 与 し た と 思 わ
れる。
16
第5章
5- 1
結論及び提言と教訓
結論
・ 案件開始後 2 年間は社会・政治的な妨害及びプロジェクト内の調整不足により進
捗 が 遅 れ 気 味 で あ っ た が 、本 調 査 時 点 で プ ロ ジ ェ ク ト 目 標 の 達 成 度 は 約 92% 、各
成 果 の 達 成 度 は 約 93% と い う 結 果 で あ っ た 。プ ロ ジ ェ ク ト 終 了 時 に は 約 95%ま で
達成がなされると予測される。技術的には、日本人専門家がいなくなっても、継
続性を保てることも確認されていることから、本プロジェクトは当初計画どおり
終了することが妥当と思われる。
但し、終了までに、普及関係者・組織は、本プロジェクトが構築したモデルを
継続できるように、日本人専門家の支援を受けつつ強化していくことが必要であ
る。
・ プロジェクト終了後の組織面・資金面への対応がプロジェクト形成時に考慮され
てはいなかったものの、本件の実施は、生産開発という面においてよい影響を与
えており、特に、5 項目評価において、妥当性及び効率性における費用対効果は
高く評価された。
・ 実施のプロセスにおいて、各活動の進捗は満足のいく結果となっている。プロジ
ェ ク ト の 自 立 発 展 性 は 、 今 年 12 月 の プ ロ ジ ェ ク ト 終 了 時 ま で の 各 組 織 の 対 応 と
技 術 委 員 会 の 努 力 に か か っ て い る 。具 体 的 に は UAGRM 大 学 ヤ パ カ ニ 分 校 農 牧 試
験 場 ( CEA-UNAYA) の 強 化 や プ ロ ジ ェ ク ト が 選 定 し た 簡 易 技 術 の 普 及 の 拡 大 が
課題である。
・ 普及の拠点であったモデル農家間においては、同じレベルの農家ばかりを選定し
なかったことから、実施や期待していた機能の度合いに差が見られた。
・ プロジェクトの前半は、農家に適用する技術の選定及び普及員の技術の向上とモ
デル農家に対する個別指導の時期であったといえる。他方後半は、ワークショッ
プやグループ指導による技術の普及を行ったということができる。
・ プロジェクトによる普及は、インフラ整備等の投入を行ったモデル農家を中心と
して、周辺畜産農家のグループ化による方法と、遠隔地にある、あるいはグルー
プ化されていない畜産農家に対して、生産性に資する管理と家畜衛生指導の実施
の 2 段階に分類できる。
・ モデル農家の達成度からみて、プロジェクトは乳牛専門農家に対しては成果を上
げたといえるが、乳肉兼用牛を扱う農家に対しては、その効果は低かったといえ
る。
・ プロジェクトは、中間評価における提言を受けて、後半その活動対象を広げた。
5- 2
提言
( 1) プ ロ ジ ェ ク ト 終 了 ま で に 実 施 す べ き こ と
・ プ ロ ジ ェ ク ト は プ ロ ジ ェ ク ト が 選 定 し た 技 術 を さ ら に 普 及 す る た め に 、ワ ー ク
ショップ等を積極的に実施していくことが必要である。
17
・ 2008 年 12 月 ま で に 、 定 期 的 に 技 術 委 員 会 を 開 催 し 、 プ ロ ジ ェ ク ト 終 了 後 に 以
下の活動をどう継続していくかを検討すること:
① 技 術 者・普 及 員 が 一 体 と な っ て い る 現 在 の 状 況 を 維 持 で き る よ う 、プ ロ ジ ェ
クトが実施した手法を普及する責任者等を定める。
② プロジェクト終了後に普及を行なっていく現地機関の集まりとなる普及委
員会の会則や規定を策定し、承認すること。
③ 公 平 な 選 定 方 法 に よ り 各 参 加 団 体 か ら 人 選 し 、普 及 委 員 会 の 理 事 会 を 組 織 す
る。
④ 普 及 委 員 会 を 現 行 の 普 及 参 加 団 体 よ り も 上 位 に 位 置 づ け 、普 及 員 の 安 定 し た
活動にかかるルールを組織規定に盛り込むこと。
⑤ 参 加 団 体 が 一 体 と な る よ う 、会 則 や 規 定 の 変 更 に お い て は 、プ ロ ジ ェ ク ト あ
るいは普及委員会の事前承認を受けることを定めること。
・ 活 動 の 一 つ と し て 残 っ て い る 、小 規 模 生 産 者 向 け の 基 礎 マ ニ ュ ア ル と な る よ う
な視聴覚教材を作成すること。
・ 普 及 活 動 に お い て は 、イ ン パ ク ト を 高 め る た め に 、実 施 コ ス ト に 配 慮 し た グ ル
ープ指導に重点をおくこと。
・ 普 及 委 員 会 を 中 心 に 、 ガ ブ リ エ ル ・ レ ネ ・ モ レ ノ 自 治 大 学 ( UAGRAM) / 国
立 家 畜 改 良 セ ン タ ー と 現 地 普 及 参 加 団 体 間 の 間 で 、供 与 機 材 の( プ ロ ジ ェ ク ト
終 了 後 の )継 続 的 使 用 や 維 持 管 理 コ ス ト の 負 担 等 に か か る 合 意 書 を 締 結 す る こ
と。
・ 将来のために、各研修やイベントへの女性の参加率をモニタリングすること。
・ プ ロ ジ ェ ク ト が モ デ ル 農 家 で 行 っ た 技 術 支 援 や 研 修 、投 資 な ど に 関 す る 経 験 を
纏めること。
( 2) プ ロ ジ ェ ク ト 終 了 後 に 実 施 す べ き こ と
・ 自 立 発 展 性 を 確 保 す る た め に 、小 規 模 農 家 向 け の 技 術 開 発 、普 及 委 員 会 の 強 化
及び定期的な会合を実施すること。
・ 技 術 者 チ ー ム に 対 し て:よ り 効 果 を 高 め る た め に 、モ デ ル 農 家 の 選 定 時 に 乳 量
生産量による農家の分類も導入すること。
・ 農 牧 省 に 対 し て:現 地 機 関 と 調 整 し つ つ 普 及 活 動 に 関 す る 定 期 的 な フ ォ ロ ー ア
ップを行うこと。
・ 技 術 移 転 に お い て 、投 入 の コ ン ポ ー ネ ン ト を 補 強 す る た め に 、農 業 融 資( BDP、
PAR、 PRODEM 20 ) や 回 転 資 金 へ の ア ク セ ス が 行 え る よ う 農 家 の 組 織 化 を 支 援
すること。
20
BDP: Banco de Desarrollo Productivo、 生 産 開 発 銀 行 。
PAR: El Proyecto de Alianzas Ruraleres: 農 村 連 携 プ ロ ジ ェ ク ト 。 2004 年 に 政 府 の イ ニ シ ア テ ィ ブ の も と 設
定された。その目的は、生産-農村部の連携モデルにより、パイロット地域(農村部)の貧困生産者が市場
へ の ア ク セ ス を 向 上 す る こ と で あ る 。 資 金 源 は 世 界 銀 行 の 25 年 ロ ー ン で 、 PAR 自 体 は 、 2006 年 ~ 2011 年 ま
でのプロジェクトとして実施されている。
PRODEM:銀 行・金 融 機 関 監 督 局( Superintendencia de Bancos y Entidades Financieras)の 監 督 下 に あ る 、2000
年 1 月 に 設 立 さ れ た 民 間 資 金 フ ァ ン ド 。 全 国 に 220 の 事 務 所 を 持 ち 、 公 的 固 定 期 間 で の 資 金 確 保 ・ 預 金 や 、
生産・商業を促進するためのマイクロ、小規模、中規模クレジットの提供による金融仲介が主たる活動であ
る。
18
・ ヤ パ カ ニ 肉 牛 農 家 組 合( AGAYAP)が 中 心 と な っ て グ ル ー プ 化 さ れ て い る 肉 牛
生産農家に対する普及も別に行うこと。
5- 3
教訓
・ ボ リ ビ ア の よ う に 組 織 が 極 め て 脆 弱 な 国 に お い て は 、プ ロ ジ ェ ク ト 計 画 段 階 の
調 査 に お い て 、社 会 面 も 含 め た よ り 詳 細 な 政 治・組 織 状 況 を 調 査 す る こ と が 必
要 で あ り 、組 織 強 化 に 係 る 活 動 や 投 入 も あ ら か じ め 計 画 に 盛 り 込 む こ と が 必 要
である。
・ プロジェクト実施の戦略においては、裨益者に、物資や資金の獲得よりも、技
術や知識を習得する重要性を認識させ、姿勢を変えさせていくことも含まねば
ならない。
・ プロジェクト関係者の適切な調整・運営のために、専門家とカウンターパート
とがプロジェクトサイトに常駐することは重要である。
・ 全 て の 関 係 者 が 、 JICA の 協 力 ス キ ー ム や プ ロ ジ ェ ク ト の ロ ジ ッ ク を よ く 理 解
しておくことは重要である。
19
第6章
6- 1
技術団員所感
プロジェクト活動
プ ロ ジ ェ ク ト で は 、 終 了 時 ま で に PDM に 盛 り 込 ま れ た 指 標 に つ い て 、 ほ ぼ 達 成 す
る こ と が 見 込 ま れ る こ と か ら 、プ ロ ジ ェ ク ト 目 標 を 達 成 す る 可 能 性 は 高 い と 思 わ れ る 。
( 1) 技 術 普 及 活 動 モ デ ル の 地 域 の 選 定
ヤ パ カ ニ 地 域 に お け る 普 及 活 動 シ ス テ ム を 確 立 す る た め 、プ ロ ジ ェ ク ト で は 選 考 基
準 を 定 め 、モ デ ル グ ル ー プ・モ デ ル 農 家 の 選 定 を 行 う と と と も に 、普 及 員 の 選 定 及 び
普及委員会の設立を実施した。
但 し 、モ デ ル グ ル ー プ 及 び モ デ ル 農 家 の 選 定 に あ た っ て は 、行 政 地 域 の 一 部 落 を 単
位 と し 、丘 陵 、平 地 、低 地 の 異 な る 使 用 条 件 か ら 選 定 さ れ た が 、特 に 、低 地( 浸 水 す
る 地 域 )の モ デ ル 地 域 で は 酪 農 を 営 ん で い る 地 域 で あ り な が ら 、イ ン フ ラ 整 備 が 不 十
分 で 電 気 が 通 ら ず 、ま た 、道 路 条 件 も 劣 悪 で 集 乳 車 の 通 行 も 望 め な い 地 域 も 選 定 さ れ
て い た 。こ の よ う な 地 域 で は 、畜 産 技 術 の 普 及 以 前 の 問 題 と し て 、雨 期 で も 浸 水 し な
い 家 屋 を 整 備 す る こ と な ど 生 活 基 盤 を 安 定 さ せ る こ と が 、農 民 に と っ て 一 番 の 課 題 で
あ り 、酪 農 技 術 の 普 及 を 重 視 し た 本 プ ロ ジ ェ ク ト の モ デ ル と し て は 、選 定 に 無 理 が 生
じたものと思われる。
( 2) 小 規 模 畜 産 農 家 の た め の 適 切 な 技 術 の 開 発
対 象 地 域 に お け る 応 用 可 能 な 技 術 と し て 、プ ロ ジ ェ ク ト が 選 定・開 発 し た 小 規 模 畜
産 農 家 向 け 適 正 技 術 は 、① 個 体 識 別 、② 乳 量 記 録 及 び 子 牛 の 生 体 重 記 録 、③ 哺 育 舎 の
作 製 と 子 牛 管 理 、④ 成 牛 及 び 子 牛 用 濃 厚 飼 料 の 有 効 利 用 、⑤ 青 刈 飼 料 の 有 効 利 用 、⑥
塩 舐 台( 給 塩 器 )の 作 製 と ミ ネ ラ ル 添 加 塩 の 有 効 利 用 、⑦ 搾 乳 施 設 、⑧ 牧 区 管 理 と 電
気 牧 柵 の 有 効 利 用 、 ⑨ 二 回 搾 乳 の 奨 励 、 ⑩ 衛 生 カ レ ン ダ ー の 10 種 類 で あ り 、 こ れ ら
基 本 的 技 術 に つ い て は 、高 額 な 費 用 を 必 要 と せ ず 零 細 な 農 家 で も 取 組 み 可 能 な 、有 効
な技術であると思われる。
こ の 他 に も プ ロ ジ ェ ク ト で は 、粗 飼 料 を 細 断 す る た め の 人 力 に よ る カ ッ タ ー を 試 作
す る な ど の 取 組 み を 行 い 、小 規 模 農 家 で も 取 組 み 易 く 、且 つ 効 率 的 な 技 術 に 取 組 ん だ
ことは評価に値する。
一 方 、乾 期 に お け る 粗 飼 料 の 確 保 に つ い て は 、特 に 酪 農 を 営 む 上 で は 重 要 な 課 題 で
あ り 、対 応 す る 技 術 と し て は 上 記 ⑤ の「 青 刈 飼 料 の 有 効 利 用 」が 該 当 し 、雨 期 に 青 刈
り 類 を 成 長 さ せ 、乾 期 ま で 放 置 し 、飼 料 が 不 足 し た ら 徐 々 に 細 断 し て 給 与 す る と い う
技 術 を 普 及 し て い る 。し か し な が ら 、プ ロ ジ ェ ク ト 目 標 の 指 標 で あ る「 モ デ ル グ ル ー
プ の 所 有 す る 乳 用 牛 1 頭 当 り の 搾 乳 量 増 加 率( 30%)」を 達 成 す る た め に は 、年 間 を
通 じ た 安 定 的 な 粗 飼 料 を 確 保 す る と い う 観 点 か ら 、さ ら に 踏 み 込 ん だ 技 術 普 及 が 必 要
と思われる。
例 え ば 、そ れ ま で ヤ パ カ ニ 地 域 で は 取 り 入 れ ら れ て こ な か っ た サ ト ウ キ ビ の 飼 料 利
用 を 、活 動 の 後 半 か ら 普 及( 畜 産 技 術 )分 野 の 専 門 家 に よ っ て 取 り 組 み を 開 始 し た こ
と な ど は そ の 一 つ と 考 え ら れ 、加 え て 、地 域 に 適 応 し た 飼 料 作 物 や 牧 草 の 選 定 、適 正
20
な栽培管理等の技術普及活動をプロジェクト開始当初から取り組むことができれば、
プ ロ ジ ェ ク ト 目 標 の 指 標 で あ る 乳 量 増 加 率 に 、さ ら に 貢 献 で き た の で は な い か 思 わ れ
る。
( 3) 適 切 な 普 及 活 動 が 行 え る 普 及 員 の 育 成
PDM の 成 果 3「 適 切 な 普 及 活 動 が 行 え る 普 及 員 が 育 成 さ れ る 」 に お い て は 、 「 普
及 員 マ ニ ュ ア ル に 従 っ て 活 動 で き る 普 及 技 術 者 140 名 が 育 成 さ れ る 」が 指 標 と な っ て
い る が 、終 了 時 評 価 調 査 の 時 点 で は 127 名 が 養 成 を 終 え 、達 成 率 は 既 に 90.7%に 達 し
ており、プロジェクト終了時までには目標を達成するものと見込まれる。
終了時評価調査では普及員へのインタビューがあり、個別に技術の理解度につい
て 、質 問 を す る 機 会 が あ っ た が 、専 門 家 及 び C/P か ら の 技 術 移 転 が 進 展 し 、普 及 活 動
を 行 う 上 で 既 に ほ と ん ど 問 題 は な い と の こ と だ っ た 。ま た 、普 及 員 の 技 術 レ ベ ル に つ
い て は 、専 門 家 が 理 解 度 に 関 す る 試 験 を 実 施 し て お り 、結 果 に や や バ ラ ツ キ が あ っ た
ものの、一定レベルにあることを確認している。
こ れ ら の こ と か ら 、普 及 員 の 育 成 に 関 し て は 問 題 な く 実 施 が で き た と 思 わ れ る 。し
か し な が ら 、普 及 員 が 活 動 を 行 う 環 境 と し て は 、所 属 機 関 の 人 員 配 置 の 問 題 等 が 存 在
す る が 、 こ の こ と に つ い て の 詳 細 は 6-2 で 後 述 し た い 。
なお、普及員用マニュアルについては既に 2 巻が刊行されていることを確認した。
( 4) モ デ ル グ ル ー プ に お け る 適 正 技 術 の 定 着
モ デ ル グ ル ー プ へ の 適 正 技 術 ( 10 種 類 の 適 応 技 術 ) の 普 及 率 に 関 し て は 、 グ ル ー
プ に よ っ て バ ラ ツ キ が あ り 、グ ル ー プ No.1~ No.5 ま で そ れ ぞ れ 63.5%、46.6%、51.3%、
40.7%、 26.5%だ っ た 。 PDM の 指 標 に お い て は 、 適 正 技 術 の 活 用 率 60%を 目 標 と し て
い る が 、 平 均 す る と 45.7%と い う こ と で 、 現 時 点 で は 未 達 成 で あ る 。
特 に 、 モ デ ル グ ル ー プ No.5 の 技 術 普 及 率 の 低 さ が 目 立 つ が 、 こ の 地 域 は イ ン フ ラ
整 備 の 遅 れ や 、低 地 で あ る こ と か ら 洪 水 の 被 害 を 受 け た こ と が 大 き な 原 因 で あ る と 説
明 を 受 け た 。 グ ル ー プ No.5 の モ デ ル 農 家 へ の 訪 問 の 際 に 、 こ の 地 域 の 現 状 を 見 る 機
会 を 得 た が 、雨 期 に は 家 屋 の 床 上 ま で 浸 水 し 、放 牧 地 も 大 き な 被 害 を 受 け た と の こ と
だ っ た 。こ の た め 、モ デ ル 農 家 で は 高 床 式 の 家 屋 を 建 設 中 で 、子 牛 用 牛 舎( カ ー フ ハ
ッ チ )も 高 台 に 建 設 し 、ま た 、放 牧 地 に は 湿 害 に 強 い パ ラ グ ラ ス( Brachiaria mutica)
を栽培するなどの雨期対策が施されていた。
グ ル ー プ 内 に お け る 他 の 農 家 の 反 応 を 聞 い た と こ ろ 、MEXPEGA の 存 在 は 当 然 な が
ら 知 っ て お り 、そ の 活 動 に は 興 味 を 示 し て い る も の の 、技 術 を 受 け 入 れ る た め に は 資
金 が 必 要 で あ る と 思 い 込 ん で い る た め 、積 極 的 に 技 術 指 導 を 受 け 入 れ る 意 欲 を あ ま り
感 じ な い と の こ と だ っ た 。実 際 に は 適 応 技 術 の ほ と ん ど は 、資 金 を 必 要 と し な い 技 術
で あ る こ と か ら 、誤 解 に よ る と こ ろ が 多 い の だ が 、こ の 誤 解 が 少 な か ら ず 適 応 技 術 の
普 及 率 の 低 迷 に 影 響 し て い る と 思 わ れ る た め 、担 当 普 及 員 に は 農 家 に 理 解 さ れ る さ ら
なる活動が期待されるところである。
ワ ー ク シ ョ ッ プ 等 の 開 催 に つ い て は 、モ デ ル グ ル ー プ へ の 適 正 技 術 の 定 着 に 大 き く
貢献し、普及員の資質向上にも役立つ活動と思われる。
21
6- 2
プロジェクト期間中に生じた問題
活動の実施に当たり、プロジェクトでは地域的な問題、参加団体の問題及びプロジ
ェクト運営上の問題などこれまで様々な問題を経験してきた。今後のプロジェクトへ
の教訓の意味も込め、以下の問題点について所感を述べたい。
( 1) 政 治 的 な 介 入 に よ り 生 じ た 問 題
プ ロ ジ ェ ク ト サ イ ト が あ る ヤ パ カ ニ 地 域 は 、反 政 府 抗 議 行 動 に よ り 度 々 道 路 封 鎖 が
行 わ れ 、事 務 所 へ の 出 勤 が 困 難 に な る な ど 、特 に プ ロ ジ ェ ク ト 活 動 当 初 の 障 害 と な っ
た。
ま た 、ヤ パ カ ニ 地 域 の 選 挙 活 動 の 中 で 、立 候 補 者 が プ ロ ジ ェ ク ト か ら 資 金 援 助 や 種
雄 牛 の 供 与 が あ る か の よ う な こ と を 吹 聴 し 、生 産 者 等 と プ ロ ジ ェ ク ト の 間 に 誤 解 が 生
じ 、特 に 開 始 当 初 は 、関 係 者 か ら の 協 力 を 得 る こ と が 困 難 な 状 況 に 陥 り 、専 門 家 は そ
の誤解解消のための対応に追われる等、活動の遅れを招く一因となった。
こ れ ら に 関 し て は 、地 域 の 潜 在 的 な 問 題 で あ り 、ボ リ ビ ア 側 か ら の 積 極 的 な 問 題 解
消に向けた働きかけが必要だったと思われる。
( 2) 普 及 員 配 置 の 問 題
現 在 、普 及 員 は 各 関 係 団 体( ヤ パ カ ニ 牛 乳 生 産 者 協 会 、ヤ パ カ ニ 牧 畜 協 会 、ヤ パ カ
ニ 市 役 所 等 ) か ら 11 人 が 選 出 さ れ 、 担 当 す る モ デ ル 農 家 や グ ル ー プ に 対 し 技 術 普 及
活 動 を 行 っ て い る 。本 プ ロ ジ ェ ク ト に お い て 、普 及 員 は 核 と な る 存 在 で 、彼 ら 無 し で
は今後のヤパカニ地域における持続的普及活動の推進はあり得ないと思われる。
一 方 、普 及 員 の 待 遇 は 非 常 に 不 安 定 で 、所 属 団 体 の 都 合 に よ り こ れ ま で も 普 及 員 の
交 代 が 一 方 的 に 通 告 さ れ る な ど 、プ ロ ジ ェ ク ト に お け る 普 及 活 動 の 停 滞 や 遅 れ を 招 く
原因となった。
ま た 、イ ン タ ビ ュ ー の 結 果 に よ る と 、普 及 員 の 多 く は 普 及 活 動 に や り が い を 感 じ て
い る も の の 、所 属 団 体 ト ッ プ の 交 代 に よ り 、配 置 換 え や 解 雇 の 可 能 性 が 高 く 、プ ロ ジ
ェ ク ト 終 了 後 も 普 及 活 動 を 継 続 し て 行 え る か が 大 い に 不 安 で あ り 、今 後 の 課 題 と し て
残っている。
( 3) プ ロ ジ ェ ク ト 体 制 に よ り 生 じ た 問 題
プ ロ ジ ェ ク ト は 2004 年 12 月 か ら チ ー フ ア ド バ イ ザ ー と 業 務 調 整 / 研 修 分 野 の 専 門
家 の 2 名 に よ り 開 始 し 、翌 2005 年 1 月 に は 普 及( 畜 産 技 術 )分 野 の 専 門 家 が 合 流 し 、
活動が本格的に始動した。
当時の人員配置は、普及(畜産技術)分野の専門家1人がヤパカニ地域に駐在し、
他 2 名 の 専 門 家 は ワ ル ネ ス 地 域 の 家 畜 改 良 セ ン タ ー で 活 動 を 行 っ た 。政 情 不 安 の 影 響
も あ り 、こ の よ う な 人 員 配 置 な っ た と 思 わ れ る が 、C/P も 普 及 員 も 遠 隔 地 か ら 指 示 を
受 け る よ う な 状 態 で 、日 本 人 専 門 家 と は 意 思 疎 通 が で き ず 、ど の よ う に 活 動 し た ら 良
いのかわからなかったと、当時を振り返っている。
少 な か ら ず 、こ の よ う な 専 門 家 の 配 置 が プ ロ ジ ェ ク ト 立 ち 上 げ 時 期 に お け る 活 動 の
鈍 化 を 招 い た 要 因 の 一 つ と 考 え ら れ 、特 に 、こ の 時 期 に お い て は 、チ ー フ ア ド バ イ ザ
ー か ら 他 の 専 門 家 、C/P 及 び 普 及 員 に 対 す 指 導 力 と 統 率 力 を 発 揮 す る 必 要 が あ っ た と
22
思われる。
な お 、 2007 年 8 月 か ら は 、 活 動 拠 点 を ガ ブ リ エ ル ・ レ ネ ・ モ レ ノ 大 学 ヤ パ カ ニ 分
校 ( UNAYA) に 移 動 す る と と も に 、 チ ー フ ア ド バ イ ザ ー も ヤ パ カ ニ 地 域 に 駐 在 す る
ことになったことなどから、現在、開始当初の問題は解決に向かっている。
6- 3
今後の課題
ヤパカニ地域の小規模畜産農家に対する技術普及活動をプロジェクト終了後も持続
的に行うためには、いくつかの課題が残されていると思われるので、以下について所
感を述べたい。
( 1) 普 及 シ ス テ ム の 確 立
PDM の プ ロ ジ ェ ク ト 目 標 は 、 技 術 普 及 モ デ ル が 構 築 さ れ る こ と で あ り 、 そ の 指 標
と な る 乳 量 増 加 率 や 普 及 員 数 等 に つ い て は 、終 了 時 評 価 調 査 で 確 認 し た よ う に 達 成 が
見 込 ま れ る こ と か ら 、PDM の ロ ジ ッ ク と し て は 、目 標 を 達 成 す る こ と が 見 込 ま れ る 。
し か し な が ら 、プ ロ ジ ェ ク ト 終 了 後 も 継 続 し て 技 術 普 及 活 動 が 実 行 で き る か に つ い
て は 、6-2( 2)で 記 し た 普 及 員 雇 用 の 問 題 も あ り 、ヤ パ カ ニ 地 域 で 普 及 シ ス テ ム が 真
に構築できているかと言えば、不安な要素も存在する。
そ の 一 例 と し て 、終 了 評 価 調 査 時 に ヤ パ カ ニ 市 長 と 参 加 団 体 職 員 か ら 、継 続 し て ヤ
パ カ ニ 地 域 で 技 術 普 及 活 動 を 行 う た め に も 、プ ロ ジ ェ ク ト を 延 長 し て 欲 し い と の 申 し
入 れ が あ っ た 。彼 ら の 要 求 は 資 金 的 な 要 求 で は な く 、普 及 活 動 が 未 だ 盤 石 な 体 制 と は
いえないことから、日本人の指導が今後も必要であるという内容であった。
技 術 に 関 し て は 、 C/P、 普 及 員 と も に 一 定 の レ ベ ル ま で 習 得 で き て い る こ と や 、 モ
デ ル 農 家 や モ デ ル グ ル ー プ に は 技 術 普 及 が 浸 透 し つ つ あ る 現 状 か ら 考 え る と 、普 及 の
体制さえ整えば、ボリビア側で十分持続的な活動を行うことができるものと思われ
る 。そ の た め に も 、確 固 た る 普 及 シ ス テ ム を 早 急 に 確 立 さ せ る こ と が 必 要 で あ り 、残
されたプロジェクト期間において、取り組むべき重要な活動と思われる。
既 に プ ロ ジ ェ ク ト で は 、専 門 家 、関 係 機 関 及 び 団 体 に よ っ て 構 成 さ れ る 技 術 委 員 会
( Comisión Técnica) を 定 期 的 に 開 催 し 、 プ ロ ジ ェ ク ト 終 了 後 も 継 続 し て 技 術 普 及 活
動 を 行 う た め の 体 制 作 り を 検 討 し て い る の で 、こ れ に よ っ て 円 滑 に ボ リ ビ ア 人 に よ る
自立した普及活動が可能になることを期待する。
( 2) 普 及 員 の 位 置 づ け の 明 確 化
技 術 普 及 活 動 を 継 続 し て 実 施 す る に は 、6-3( 1)で 記 し た 普 及 シ ス テ ム を 確 立 し た
上 で 、6-2( 2)で 触 れ た よ う に 所 属 団 体 の 都 合 に よ る 普 及 員 の 配 置 換 え や 、突 然 の 解
雇ができないような体制を構築すべきであると思う。
普 及 員 の 育 成 に は 、技 術 習 得 の 経 験 を 積 む た め の 期 間 を 要 す る た め 、準 備 期 間 が 無
い中で普及員の交代を実施すれば、普及活動が著しく停滞することは明らかである。
し か し な が ら 、現 状 は 所 属 団 体 等 の 長 の 交 代 に 伴 う 普 及 員 の 交 代 が 実 施 さ れ 、こ れ ま
でもプロジェクトから所属団体等に普及員を交代しないように申し入れを行うなど、
対 応 に 苦 慮 し て き た 。こ の 問 題 の 改 善 を 図 る た め に も 、普 及 員 の 位 置 づ け を 普 及 体 制
の 中 で よ り 明 確 な も の と し 、普 及 員 の 配 置 に 関 し て は 、活 動 が 停 滞 し な い よ う な 配 慮
23
が必要であると思われる。
( 3) 普 及 活 動 予 算 の 確 保
将 来 的 に ヤ パ カ ニ 地 域 に お け る 普 及 活 動 の 拠 点 と し て 、UAGRM 大 学 ヤ パ カ ニ 分 校
農 牧 試 験 場 ( CEA-UNAYA) を 想 定 し て い る が 、 活 動 の 運 営 資 金 の 確 保 ( 獲 得 ) が 今
後 可 能 か と い う 点 に 関 し て は 不 透 明 で あ る 。普 及 活 動 の 必 要 性 に 関 し て は 、担 当 行 政
部 局( 農 牧 省 )、大 学( ガ ブ リ エ ル・レ ネ・ モ レ ノ 大 学 )、サ ン タ ク ル ス 県 庁 及 び ヤ
パ カ ニ 市 役 所 の い ず れ も 認 め て い る と こ ろ で あ り 、そ の 予 算 化 に つ い て も 、や ぶ さ か
で は な い と の 説 明 を 受 け た が 、活 動 地 域 が 限 定 さ れ る な ど の 問 題 も あ り 、将 来 的 に ど
のような形で活動運営費予算を確保できるかは、現時点では調整がついていない。
従 っ て 6-3( 1) で も 触 れ た よ う に 普 及 体 制 を よ り 明 確 化 し 、 普 及 組 織 の 長 が 然 る
べき機関に、予算要求を行う必要があると思われる。
ま た 、ボ 国 農 牧 省 が 新 た に 設 立 し た INIAF( 国 立 農 牧 林 業 革 新 院 )と い う 普 及・研
究機関が本格的な活動を展開するまでに、組織の位置づけを明らかにするとともに、
予 算 の 確 保 に つ い て も 協 調 を 図 り な が ら 、そ の 獲 得 に 努 力 す る 必 要 が あ る と 思 わ れ る 。
24
第7章
団長所感
公的な普及制度がないボリビアにおいて、畜産技術の普及モデルを構築するという
本 案 件 の 取 り 組 み は 大 き な 挑 戦 で あ っ た 。我 が 国 が 20 年 以 上 に わ た っ て 技 術 移 転 を 行
ってきた国立家畜改良センターに蓄積された技術を、如何に小規模農民にまで伝達さ
せるかというテーマは、我が国のボ国における畜産分野支援の集大成であったといえ
る。
プロジェクトの前半は、政治的なデモや政治的な団体の都合のよい噂の流布により、
プロジェクト進捗は大きく阻害された。他方、後半からは、政治団体の活動が落ち着
いたことに加え、プロジェクトの方法や成果が実際に農民にも見えてきたことから、
大きく活動が進展した。結果として、プロジェクトは成果、プロジェクト目標のいず
れにおいても、指標をほぼ達成する見込みが高く、予定どおり終了することが適切と
判断する。
2008 年 6 月 、ボ 国 農 牧 省 は 国 の 普 及・研 究 機 関 と な る INIAF( 国 立 農 牧 林 業 革 新 院 )
の 設 立 を 正 式 に 大 統 領 令 に て 承 認 し た 。同 機 関 が 実 際 に 活 動 を 行 え る よ う に な る に は 、
ま だ 時 間 を 要 す る と 思 わ れ る が 、 将 来 的 に は 、 MEXPEGA の 手 法 や 経 験 が 、 同 機 関 に
活 用 さ れ る こ と が 望 ま れ る 。他 方 、INIAF の 活 動 が 本 格 化 す る ま で の 間 は 、MEXPEGA
が確立した現地に根付いた畜産関連団体を巻き込んだ方法により、普及活動を継続し
ていくことが、現実的と思われる。
現時点では、プロジェクト終了後の自立発展性が最も懸念される。日本人専門家が
去った後、いかに関連団体が団結して、普及活動を継続していけるか、組織的・資金
的な安定を確保することができるかが課題である。現在、プロジェクトは技術委員会
を結成し、プロジェクト終了後の活動を継続するための、各団体の参加による普及委
員会を確立するための準備を始めている。プロジェクト終了までに、普及委員会をど
こ ま で 安 定 さ せ る こ と が で き る か が 、自 立 発 展 性 確 保 へ の 大 き な 鍵 と な る と 思 わ れ る 。
国立家畜改良センターに対しては、我が国から移転したこれまでのノウハウを活用
し、普及委員会へ継続的な技術支援を行なうことが強く求められる。プロジェクト実
施時の小規模農家の技術レベルは、極めて低いものであったことから、基礎的な指導
で大きな乳量増加を達成することができた。しかし、今後小規模農家の技術レベルが
向上していくに従い、求められる技術や必要な指導も高度化し、幅広いものとなるこ
とが予測されることから、普及員が把握してきた農民のニーズを共有し、それに対応
する能力が普及員にあるか否かを判断し、不足する場合には、研修による普及員のレ
ベル向上、あるいは現場に出向いて普及員やモデル農家へ直接指導を行なうことが必
要となろう。
また、普及委員会において、様々な利害が絡む地域普及団体に対し、中立的立場か
ら調整や助言をすることができるのは、国立家畜改良センターに他ならない。プロジ
ェクト終了後も国立家畜改良センターは、畜産技術普及のリーダーとして主体的・総
括 的 な 役 割 を 果 た し て い く と と も に 、 将 来 的 に は JICA の 良 き パ ー ト ナ ー と な っ て 、
ボリビアにおける畜産技術向上に資することが望まれる。
25
付 属
資 料
1.
ミニッツ(西文)/ 評価レポート(西文)
2.
ミニッツ(和文仮訳)
3.
PDM ver.4(西文、和文)
4.
PO ver.4(西文、和文)
5.
評価グリッド(西文)
6.
プロジェクト投入実績一覧
7.
研修実績・成果品一覧
8.
イベントコスト計算表
9.
技術選定基準
10.
CEA-UNAYA 強化の進捗状況
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付属資料 1
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付属資料 2
ボリビア共和国小規模畜産農家のための技術普及改善計画に対する
日本国の技術協力に関する議事録
国 際 協 力 機 構 ( 以 下 、 “JICA”と い う ) に よ っ て 組 織 さ れ た 江 塚 利 幸 氏 を 団 長 と す る
日 本 側 終 了 時 評 価 調 査 団 ( 以 下 “日 本 側 調 査 団 ”) は 、 2008 年 6 月 22 日 か ら 7 月 3 日
に か け て 、「 ボ リ ビ ア 共 和 国 小 規 模 畜 産 農 家 の た め の 技 術 普 及 改 善 計 画 プ ロ ジ ェ ク ト 」
( 以 下 、 “プ ロ ジ ェ ク ト ”) の 合 同 終 了 時 評 価 を 行 な う た め に ボ リ ビ ア 共 和 国 を 訪 問 し
た。
JICA と ボ リ ビ ア 政 府 の メ ン バ ー に よ り 構 成 さ れ た 合 同 評 価 調 査 団 は 、終 了 時 評 価 を
行い、双方の政府に対し必要な提言を行なうことを目的に組織された。
合 同 評 価 調 査 団 は 、現 地 調 査 、イ ン タ ビ ュ ー を 行 い 、“終 了 時 評 価 報 告 書 ”( 以 下 、“報
告 書 ”と い う )を 作 成 し た 。同 報 告 書 は 、プ ロ ジ ェ ク ト の 合 同 調 整 委 員 会 に 提 出 さ れ た 。
合同調整委員会により合意された、両政府への提言となっている主たる点は、本議
事録別添に記す。
本終了時評価調査議事録は、等しく 5 通作成され、各署名者がそれぞれ1通保管す
る。
サ ン タ ク ル ス 、 2008 年 6 月 27 日
レ ミ ー . R. ゴ ン サ レ ス
江塚
農業農村開発環境省
利幸
(独)国際協力機構
農村開発農牧次官
ボリビア事務所長
ロリー・アギレラ・ガッセル
アルフレド・ハルディン・ファレル
サンタクルス県知事代理
ガブリエル・レネ・モレノ自治大学
副知事
学
グラシエラ・トロ・イバネェス
開発企画大臣
85
長
別
添
1. JICA と ボ リ ビ ア 政 府 に よ り 構 成 さ れ た 合 同 評 価 調 査 団 は 、 本 紙 別 添 の 報 告 書 を
合同調整委員会に提出した。
2. 合 同 調 整 委 員 会 は 、 プ ロ ジ ェ ク ト の 成 功 裏 の 自 立 発 展 と 成 果 の 普 及 の た め に 合
同評価調査団により提出された評価、提言、報告書を承認した。
別添資料
1. 合 同 調 整 委 員 会 参 加 者 一 覧
2. 合 同 評 価 報 告 書 ( 略 )
86
別添資料 1
合同調整委員会参加者一覧
〈合同調整委員〉
Daen Francisco Cirbián Füchtner( サ ン タ ク ル ス 県 生 産 開 発 局 長 )
Alfredo Jardín. F.( ガ ブ リ エ ル ・ レ ネ ・ モ レ ノ 自 治 大 学 学 長 )
〈運営委員〉
Juan Carmelo Rivero( 国 立 家 畜 改 良 セ ン タ ー 所 長 )
Moisés Salinas Olmos (国 立 家 畜 改 良 セ ン タ ー ,プ ロ ジ ェ ク ト コ ー デ ィ ネ ー タ ー )
小林
進介(チーフアドバイザー)
齋藤
英 毅 ( 普 及 ( 畜 産 技 術 ))
北野
日士(業務調整/研修)
〈合同評価委員〉
ボリビア側評価チーム
Mario Morodías( 農 業 開 発 ・ 環 境 省
技師)
Gerardo Méndez ( ガ ブ リ エ ル ・ レ ネ ・ モ レ ノ 自 治 大 学 普 及 部 長 )
Erick Palomino Uslar( サ ン タ ク ル ス 県 熱 帯 農 業 研 究 セ ン タ ー (CIAT)畜 産 研 究 員 )
Eduardo Wills Méndez( サ ン タ ク ル ス 酪 農 協 会 (FREDEPLE) 総 務 部 長 )
日本側評価チーム
江 塚 利 幸 ( 総 括 、 JICA ボ リ ビ ア 事 務 所 長 )
戸 澤 芳 郎 ( 畜 産 技 術 / 普 及 、( 独 ) 家 畜 改 良 セ ン タ ー )
名 井 弘 美 ( 計 画 管 理 、 JICA ボ リ ビ ア 事 務 所 所 員 )
Demis Andrade( 評 価 分 析 、 現 地 コ ン サ ル タ ン ト )
87
89
4. Se han difundido las técnicas adecuadas en
ganadería para los grupos modelos.
4.- Las técnicas de mejoramiento son aceptadas y
utilizadas por un 60 % de ganaderos en los Grupos
Modelos.
Boleta de encuesta y observación a predio de benficiarios del
Proyecto
PDM ver. 4
付属資料 3
Título del Proyecto: Proyecto de Mejoramiento de la Extensión Técnica para Pequeños Ganaderos en la República de Bolivia
Duración del Proyecto: desde el año 2004 hasta el año 2008.
Área del Proyecto: Municipio de Yapacaní (Choré, Palmar, San Germán, Nuevo Horizonte y Puerto Avaroa) Grupo Objetivo: Pequeños Ganaderos (grupos modelos)
el 5 de diciembre de 2008
Resumen del Proyecto
Indicadores Objetivamente Verificables
Fuentes de Verificación
Condiciones Externas
Objetivo SuperiorLa productividad de los pequeños ganaderos del
Hasta el 2013, se ha incrementado la producción de
Encuesta de la línea de base por el
El Gobierno nacional, prefectura y
Municipio de Yapacaní ha mejorado.
leche por cabeza hasta un 30 % en los pequeños
CNMGB
municipio, mantienen la política de
apoyo para el desarrollo de los
ganaderos de Yapacaní.
pequeños ganaderos.
Objetivo del Proyecto
a. La cantidad de leche producida en promedio
Reporte de las encuestas por el
Hay continuidad en las actividades de
Se ha Desarrollado un modelo de extensión para los
se ha incrementado en un 30 % en el hato de
Proyecto.
extensión de las Organizaciones
pequeños ganaderos.
los pequeños ganaderos de los Grupos Modelos.
Locales involucradas.
b. 5 Extensionistas ejecutarán continuamente
adecuadas actividades de extensión en los grupos
Modelos.
c. Las técnicas mejoradas serán utilizadas
continuamente por un 60 % de los ganaderos
de los Grupos Modelos.
Resultados.
Reporte de las encuestas por el
Los ganaderos de los Grupos Modelos
1-a De acuerdo a los criterios de selección fijados por el Proyecto.
aceptan y utilizan continuamente las
1. Se ha establecido un sistema para las actividades
Proyecto, se han seleccionado 5 Grupos Modelos. Materiales de difusión preparados
técnicas que han sido difundidas.
de extensión.
1-b De acuerdo a los criterios de selección se ha
por el Proyecto.
identificado 9 Extensionistas.
2. Se han desarrollado las técnicas adecuadas de
1-c Cada mes se reunirá el Comité Extensión.
manejo y crianza de ganado (reproducción, sanidad 2-a Se ha incrementado la producción de leche en
animal, manejo de pasturas) para los pequeños
promedio hasta un 50 % en el hato de los Registro de producción de leche
ganaderos
Ganaderos Modelos.
2-b Se ha Incrementado el índice de partos del ganado
hasta un 20 % en el hato de los Ganaderos
Modelos.
3.- 140 extensionistas y promotores locales
ejecutarán las actividades de extensión utilizando La lista de participante y numero de
3. Se han formado extensionistas y promotores para
manuales y establecerá mecanismos de
que realicen adecuadas actividades de difusión.
evento de capacitación
actividades de extensión.
90
1.1 Seleccionar los Grupos Modelos y los
Ganaderos Modelo.
1.2 Seleccionar extensionistas.
1.3 Conformación de un comité de extensión
2.1 Sistematizar las técnicas aplicables.
2.2 Monitorear y evaluar las técnicas adecuadas.
3.1 Formación técnica teórica y práctica a los
extensionistas.
3.2 Preparar manuales adecuados de extensión
para los extensionistas.
3.3 Orientar el establecimiento de mecanismos
para que los extensionistas y promotores
desarrollen actividades de extensión.
4.1 Capacitación técnica a los Grupos Modelos.
4.2 Elaboración del material de extensión para los
pequeños ganaderos
Actividades
- Parte Japonesa
1. Expertos japoneses a largo plazo
1) Consejero en Jefe
2) Coordinador del Proyecto/Entrenamiento
3) Extensión (Ganadería)
2. Expertos de corto plazo
3. Entrenamiento en Japón y terceros países.
4. Provisión de maquinaria y equipos
5. Compartir gastos operativos
Inversión
- Parte boliviana
1. Recursos humanos
2. Equipamiento
3. Tierra, edificios e instalaciones
4. Gastos corrientes del Proyecto
Se asegurarán los recursos
económicos suficientes para el
funcionamiento del proyecto.
Condiciones previas
Las Instituciones relacionadas
cooperan con las actividades del
Proyecto.
Que no existan brotes agudos de
enfermedades epidémicas.
91
(Ver.4)
外部条件
モデルグループ内で 60% の農家が移転指導された技術の活用が図ら プロジェクト受益者部落への
アンケートと観察
れる。
活 動
投 入
・流行性疾病が発生しない。
(ボリビア側)
1-1 モデル農家・モデルグループを選定〔日本側〕
1.必要な人員配置
1.長期専門家派遣
する。
2.機材
1)チーフアドバイザー
1-2 普及員を選定する。
前提条件
3.土地、建物の提供
2)業務調整/研修
1-3 普及委員会を設立する。
農民組織、NGO 等がプロジェク
4.ローカルコスト負担
3)普及〔畜産技術〕
トに協力する。
2.短期専門家派遣
2-1 適用可能な技術を体系化する。
プロジェクトの予算が十分確
3.研修〔日本及び第3国〕
2-2 適正技術を検証する。
保される。
4.モデルグループに適正技術が定着する。 4
140 人の地域普及員及び普及技術者がマニュアルを使用して普及活動 人材育成行事への参加数
を実施し、その体制を定着させる。
3.適切な普及活動が行える普及員及び普及 3
技術者が育成される。
プロジェクトが実施するモニ
モデルグループ内の農家が移
タリング調査
転された技術を継続して使用
する。
乳生産量の記録
モデル農家の乳用牛の搾乳量が平均 50%増加する。
モデル農家において繁殖率が 20 %改善される。
策定した選定規準に基づき 5 のモデルグループが選定される。
策定された選定規準に基づき 9 名の普及員が選定される。
活動推進が図られる普及委員会が毎月1回開催される。
成 果
1.普及活動を行うための体制が整備され 1-a
る。
1-b
1-c
2.小規模畜産農家の生産性向上に役立つ技
術〔繁殖・衛生管理、草地管理〕が開発 2-a
される。
2-b
上位目標
ヤパカニ市の小規模畜産農家の生産性が向上2013 年までに農家が所有する乳用牛の搾乳量が 1 頭当たり 30 %増加する。 CNMGB が実施するモニタリン 中央政府、県及び市が小規模
する
グ調査
農家開発への支援政策を堅持
する。
プロジェクト目標
プロジェクトが実施するモニ 農民組織や畜産団体等が普及
小規模畜産農家に対する技術普及モデルが構a.モデルグループの乳用牛 1 頭あたりの搾乳量の増加率(30%)
。
活動を継続する。
築される。
b. 開発されたモデルに従い、モデルグループに対して適切な普及活動をタリング調査
継続しておこなっている普及員数が 5 名。
c.60 %のモデル農家が改良された技術を継続して活用している。
対象地域:サンタクルス県イチロ郡ヤパカニ市(チョレー、パルマール、サン・ヘルマン、ヌエボ・オリソンテ、プエルト・アバロアの 5 地区)
ターゲット・グループ:小規模畜産農家(モデルグループ)
プロジェクトの要約
指 標
入手手段
作成日:2006 年 12 月 5 日
プロジェクト名:ボリビア国小規模畜産農家のための技術普及改善計画
期間:2004 年~2008 年
92
4-1
4-2
3-2
3-3
3-1
普及員に対して理論と実践の指導を4.供与機材
5.運営予算の支出
行う。
普及指導マニュアルを作成する。
普及員及び普及技術者が活動を展開
するための体制構築指導を行う。
モデルグループへの技術指導を行う。
農家向け普及資料を作成する。
93
AÑOS
1
1.1
1.1.1
1.1.2
1.2
1.2.1
1.2.2
1.3
1.3.1
1.3.2
1.3.3
2
2.1
2.1.1
2.1.2
2.1.3
2.2
2.2.1
2.2.2
3
3.1
3.1.1
3.1.2
3.1.3
3.2
3.2.1
3.2.2
3.3
ACTIVIDADES
El Sistema para las actividades de extensión se ha establecido
Selección de los Grupos Modelos y Ganaderos Modelos
Estudio de los criterios de sellección de los PPT.
Selección de los Grupos Modelos y Ganaderos Modelos
Selección de Extensionistas
Definir los criterios de selección
Selección de Extensionistas
Implementación del Comité de Extensión
Definir el Plan para las Actividades de Extensión
Coordinar para el desarrollo de actividades
CEA-UNAYA será la base de la capacitación y transferencia de tecnología
Desarrollar Técnicas adecuadas para los pequeños y Medianos Ganaderos
Sistematización las Técnicas aplicables
Desarrollar Técnicas adecuadas
Evaluación las Técnicas aplicables
Sistematización las Técnicas adecuadas
Monitorear y Evaluar la aplicación de las Técnicas adecuadas
Demostraciones de las Técnicas adecuadas
Monitoreo de las Técnicas adecuadas
Formar Extensionistas y Promotores, y Realizar Adecuadas Actividades de Difusión
Formar Extensionistas y promotores (Teórica-Práctica)
Formación Teórica Básica
Formación Práctica en el CNMGB
Formación Práctica en el Campo
Preparar Manuales adecuados de Extensión para Extensionistas
Preparar Manuales Técnicas para Extensionistas
Preparar Material Audio-visual para Educación
Orientar el establecimiento de mecanismo para que los extensionistas y promotores desa
las actividades de extensión
3.3.1 Formar grupos de ganaderos para desarrollar las actividades de extensión
3.3.2 Ejecutar asistencia técnica a grupos ganaderos
PLAN DE OPERACION DEL PROYECTO DE MEXPEGA (4 AÑOS)
1er Año
2do Año
3er Año
4to Año
1 2 3 4 1 2 3 4 1 2 3 4 1 2 3 4
Yapacani
Yapacani
CNMGB
CNMGB
Yapacani
CNMGB
CNMGB
Yapacani
Yapacani
Yapacani
Yapacani
Yapacani
Yapacani
Yapacani
Yapacani
Yapacani
Yapacani
Yapacani
Yapacani
Yapacani
付属資料 4
ANEXO 3
05/12/2008
94
Difundir las Técnicas para el Mejoramiento de la Ganadería de los Grupos Modelos
Capacitar Técnicamente a los Ganaderos Modelos
Elaborar Programa de Extensión
Desarrollar Actividades de Extensión en los Grupos Modelos
Implementar Reuniones Técnicas
Elaborar Material de Extensión para los Pequeños Ganaderos
Preparar los Manuales
Preparar Material Audio-visual
Plan
Realizado
4
4.1
4.1.1
4.1.2
4.1.3
4.2
4.2.1
4.2.2
Yapacani
Yapacani
Yapacani
Yapacani
Yapacani
95
1
1.1
1.1.1
1.1.2
1.2
1.2.1
1.2.2
1.3
1.3.1
1.3.2
1.3.3
2
2.1
2.1.1
2.1.2
2.1.3
2.2
2.2.1
2.2.2
3
3.1
3.1.1
3.1.2
3.1.3
3.2
3.2.1
3.2.2
3.3
3.3.1
3.3.2
4
4.1
4.1.1
4.1.2
4.1.3
4.2
4.2.1
4.2.2
予定
普及活動を円滑に進めるための農民グループを形成する
農民グループに技術指導を行う
畜産技術がモデルグループに普及される
モデルグループに技術指導をおこなう
普及プログラムを作成する
モデルグループで普及活動を展開する
技術検討会を開催する
小規模畜産農家用の普及資料を作成する
マニュアルを作成する
視聴覚教材を作成する
普及員及び普及技術者中心の活動体制構築のための指導をする
中小畜産農家のための適切な技術が開発される
応用可能な技術を開発する
適正技術を開発する
適正技術を評価する
適正技術を体系化する
適正技術適用のモニタリング及び評価をする
適正技術のデモンストレーションをおこなう
適正技術のモニタリングをおこなう
普及員が養成され、適切な普及活動が実施される
普及員を養成する(講義ー実技)
基礎知識の研修を実施する
CNMGBで実習を行う
現場実習を実施する
普及員用の適切な普及マニュアルを作成する
普及員用マニュアルを作成する
視聴覚教材を作成する
ヤパカニ短期大学の実習農場を技術移転及び人材育成の拠点とする
実施
小 規 模 畜 産 農 家 の た め の 技 術 普 及 改 善 計 画
1年目
2年目
年 活 動
1
2
3
4
1
2
3
4
普及活動システムが確立される
モデルグループ及びモデル畜産農家を選定する
選考基準を制定する
モデルグループ及びモデル農家を選考する
普及員を選考する
選考基準を制定する
普及員を選定する
普及委員会を設立する
普及活動計画を制定する
普及活動をコーディネイトする
1
3年目
2
3
4
1
4年目
2
3
4
Yapacani
Yapacani
Yapacani
Yapacani
Yapacani
Yapacani
Yapacani
CNMGB
CNMGB
CNMGB
CNMGB
Yapacani
Yapacani
Yapacani
Yapacani
Yapacani
Yapacani
Yapacani
Yapacani
Yapacani
Yapacani
Yapacani
Yapacani
Yapacani
責任機関
2008年12月5日
97
Logro del objetivo del superior
3- 140 extensionistas y promotores locales ejecutarán las actividades de extensión utilizando manuales.
2-b Se ha Incrementado el índice de partos del ganado hasta un 20 % en el hato de los Ganaderos Modelos.
2-a Se ha incrementado la producción de leche en un 50% por cabeza, en el hato de los Ganaderos Modelos
1-c Cada mes se reunirá el Comité Extensión.
1-b De acuerdo a los criterios de selección se ha identificado 9 Extensionistas
Grado de avance de los resultados
1-a De acuerdo a los criterios de selección fijados por el Proyecto, se han seleccionado 5
Modelos
Grupos
Las técnicas mejoradas serán utilizadas continuamente por un 60 % de los ganaderos de los Grupos
Modelos
c.
b. 5 Extensionistas ejecutarán continuamente adecuadas actividades de extensión en los Grupos Modelos
los Grupos Modelos
0a. La cantidad de leche producida por vaca se ha incrementado en un 30 % en los pequeños ganaderos de
Grado de avance del objetivo del proyecto
Yapacaní.
Hasta el 2013, se ha incrementado la producción de leche hasta un 30 % en los pequeños ganaderos de
1
EVALUACIÓN
% de avance
100%
100%
En proceso 90.7%
Tareas concluidas 155%
31%
127
Tareas concluidas
121.4%
Reuniones Periódicas >90%
Tareas concluidas
Tareas concluidas
Satisfactorio
En Proceso: 76.7%
Tareas concluidas: 220%
Tareas concluidas: 129%
Satisfactorio
60.7%
Conformado
9 extensionistas
5 GM
94%
46%
11 extensionistas
38.7%
92%
B
A
A
B
A
A
B
C
A
A
B
GA*
付属資料 5
ALTA posibilidad de logro a largo plazo
Resultado
PLANILLA DE EVALUACIÓN: RESULTADOS E IMPLEMENTACIÓN DEL PROYECTO
98
46%
Casi concluida – 76.7%
2
Parte Japonesa: Satisfactorio / Parte Boliviana: Aceptable
extensión y capacitación
(SATISFACTORIO) Por cumplir: Monitoreo y sistematización de técnicas, elaboración de manuales de
Excelente = A( 100%), Satisfactorio = B(80-99%), Aceptable = C(60-80%), Deficiente = D(<60%)
Ejecución de inversiones
Avance de actividades
4.- Las técnicas de mejoramiento son aceptadas y utilizadas por un 60 % de ganaderos en los Grupos
Modelos
C
99
instituciones locales
Ejecución del monitoreo y seguimiento
efectiva: oficina Yapacaní / idioma / reuniones de coordinación
contrapartes
MDRAMA no realiza seguimiento y coordinación
Monitoreo adecuada a PDM y Línea base
Aspecto político-institucional ligado al cambio de extensionistas
En general (segunda mitad): buena relación y coordinación satisfactoria, más
Relación entre los expertos japoneses y
incumplimiento del compromiso de pago a extensionistas
Instituciones locales: Mayor reconocimiento y menores exigencias,
Mayores niveles de adopción de tecnologías y cambios de actitud
Participación de los beneficiarios e
Otras actividades: campañas sanitarias de vacunación y atención a desastres
1ra mitad: Asistencia técnica personalizada y validación de tecnologías
2da mitad: Asistencia técnica grupal capacitación
Resultado
Ambiente político – institucional favorable en la segunda mitad del proyecto
Nuevas modalidades de extensión (talleres en zonas alejadas y los GTT)
Pendiente: Selección, sistematización de técnicas y material de difusión
Retrasos en implementación de granjas modelo como referentes de difusión
Material de difusión: Faltan audiovisuales y manuales básicos
Mayor grado de aceptación hacia el proyecto y mayor participación en eventos
material de difusión
Procesos de transferencia tecnológica y
ituación: avance de las actividades
Tema / componente
EVALUACIÓN DEL PROCESO DE IMPLEMENTACIÓN
Satisfactorio
Satisfactorio
Excelente
Satisfactorio
Satisfactorio
Evaluación
ELEVANCIA
EFECTIVIDAD
JICA Programa de Productividad: Fortalecimiento de cadena productiva
Acorde con las necesidades de transferencia de tecnología y los bajos niveles de
y de cooperación
El proceso de desarrollo del
Se ha establecido el modelo de extensión en términos de lo formulado en PDM del
proyecto
Logro de objetivo del proyecto:
Establecimiento del modelo de
100
Implementación de infraestructura de apoyo a la producción (USAID)
avance del Proyecto
Aspectos político-institucionales locales: contratación de extensionistas
avance del Proyecto
Falta de acceso a capital de inversión productiva para pequeños productores
Factor climático: Inundaciones (PPT 5)
Ambiente político – institucional y social desfavorable inicial (HAMY y FSCPAPIY)
Factores externos desfavorables al
Coordinación complementaria: PDA (GTT) y PAR (planes de negocio)
Cambios favorables en el ambiente político-institucional (segunda mitad)
parámetros de sostenibilidad
Indicadores inadecuados para la implementación de un modelo:
Factores externos que contribuyeron al
Lógica del Plan del Proyecto
no considera
Zona de colonización: agricultura migratoria: degradación de suelos
seleccionados
Los resultados para cumplir el objetivo acorde con PDM
Municipio con baja intervención para el desarrollo
La cobertura en área y beneficiarios
extensión
productividad lechera
modelo/tecnologías:
Principal rubro y fuente de ingreso
MDRAyMA: Plan de Desarrollo Sectorial / PASA / PAR / BDP / INIAF
RESULTADO
Congruencia con políticas de gobierno
EVALUACIÓN
Muy alta = A, Alta = B, Moderada = C, Baja = D, Muy baja = E
EVALUACIÓN: CINCO CRITERIOS
B
C
B
A
B
A
VALORACIÓN
MUY ALTA
MODERADA
EFICIENCIA
Relación inversión-operación y eficiencia en costo operativo unitario (talleres y GTT)
Posibilidad de Logro del Objetivo del
101
El paquete de extensión está acorde con las necesidades básicas de transferencia de
tecnología, generando mayor eficiencia productiva y de costos para los productores
tecnologías
Se recomendaron en EI, peor no se incluyeron en PDM
Fortalecimiento CEA-UNAYA e implementación de comisión técnica
Para alcanzar la cobertura en área y beneficiarios (AT grupal y talleres)
Soporte técnico fue insuficiente en el área de acción del proyecto
CNMGB: Soporte técnico adecuado para la formación de extensionistas
Segunda mitad: la falta de entendimiento, tema adquisiciones y desembolsos
El proceso de desarrollo del modelo,
resultados (EI)
Actividades adecuadas para el logro de
Manejo del Proyecto
Primera mitad: Falta de coordinación, diferencias de idioma y factores externos
Acordes con PDM y cronograma de desembolsos / desfase en parte Boliviana (CEA)
Tiempo de Ejecución de las Inversiones
Proyecto con Menor Inversión
Adecaudo
Eficiencia de inversión productiva (contraparte GM-37%: MEXPEGA-62%)
Baja relación de la inversión vrs. operación y admón..: (41.8%:58.2%)
RESULTADO
Cantidad y Calidad de las Inversiones
Resultados vrs. Inversiones
EVALUACIÓN
B
C
C
B
B
B
B
VALORACIÓN
ALTA
IMPACTO
SOSTENIBILIDAD
Impacto sobre Pequeños Ganaderos
Promoción la tecnología de elaboración de Biol y el cultivo de caña
Para el CEA-UNAYA: extensión pecuaria / CETA
Transversales
Impacto Institucional
102
Sostenibilidad financiera [baja]
Instituciones locales:
[moderada]
Se requiere un fondo común para la operación y administración inicial
y activos
Estrategia no definida para la gestión de fondos, manejo de gastos operativos
Recurso humano operativo (al menos 9extensionistas) eventualmente garantizados
Apoyo de instancias de gobierno: MDRAyMA, Prefectura y HAMY
EL ambiente político – social aceptable
El CNMGB: Homologación de estatuto orgánico por ICU
El CEA-UNAYA: eventual plataforma administrativa-operativa / CETA
voluntad de dar continuidad de los extensionistas
Comisión técnica interinstitucional para definir la estrategia de sostenibilidad
Sostenibilidad institucional y política
proyecto
Relación objetivo superior y objetivo de Mejorar la productividad por transferencia de tecnología
HAM, FSCPAPIY, AGAYAP: solo cambio de actitud (+) hacia el proyecto
ASOPLE: implementación de GTT’s con CNMGB (6 y 7) / efecto multiplicador
Alta participación de mujeres en los talleres de capacitación (44%, talleres 2008).
Impactos Positivos en Temas
El impacto directo de las granjas modelo como referentes de éxito, limitado
Incremento del precio de la leche (Octubre - 2007).
Impacto económico + por incremento en productividad en productores de GM
La perspectiva de lograr el Objetivo
Superior (baja influencia)
RESULTADO
Entre los factores externos, que afecten (-) el logro del objetivo superior: Deficiente
aplicación de política de extensión por el INIAF, Inadecuada definición de la
estrategia de sostenibilidad e Incremento acelerado de la adquisición de animales
EVALUACIÓN
D
C
B
C
B
B
B
VALORACIÓN
ALTO
MODERADA
103
1
RESULTADO
Compactación: establecimiento y manejo de pasturas, rotación
productiva
Género: manejo económico y toma de decisiones para inversiones en unidad
condición de centros de difusión tecnológica de GM, no está garantizada a futuro
Las modalidades para el manejo y mantenimiento de activos no esta definido
CNMGB: alto nivel tecnológico para futuras necesidades de productores
Se prevé la consolidación del CETA1 como centro de formación y capacitación
Equipo operativo está en condiciones técnicas de dar continuidad al sistema
Se cuenta con un paquete de extensión con tecnologías validadas
Sujeto a la consolidación del centro de formación del CEA UNAYA
Transversales
Manejo de inversiones
Sostenibilidad técnica [alta]
EVALUACIÓN
B
B
VALORACIÓN
付属資料 6
プロジェクト投入実績一覧
1.日本側投入実績
(1)専門家派遣実績
専門家氏名
指導科目
派遣期間
派遣前の所属
長期専門家
小 林 進 介
チーフ
2004,12,06~2008,12,05
なし
アドバイザー
北 野 日 士
業務調整/研修
2004,12,06~2008,12,05
(株)国際協力出版会
竹 本
普及(畜産技術)
2005,01,17~2007,01,16
十勝家畜改良センター
2006,12,27~2008,12,05
なし
博
斉 藤 英 毅
同上
短期専門家
小 室 重 雄
農家経済実態調査
2005,09,09~2005,10,15
なし
鉾之原 節 夫
衛生管理
2005,11,02~2005,12,08
十勝家畜改良センター
(2)カウンターパート研修実績
研修員氏名
研修期間
協
力
研修内容及び
当時の所属・
現在の役職及び離
受入機関
役職
職年月日、就職先
CENEREMA,
AGAYAP
分野名
Edgar Merlos
2006/11/06-
普及
12/07
Moises
UACH
2007/10/15-
Salinas
業務調整
10/26
Felix
1
普及員
PROMEGA
Institute
〃
AGAYAP 普及員
CNMGB、技師
2
普及
MEXPEGA、業務調
整
〃
Escobar
農民連合、普及
農民連合、普及員
員
Franz
〃
〃
〃
〃
〃
HAMY 普及員
CEA-UNAYA 技師
ASOPLE
HAMY 畜産課
Erlan
Simón
〃
Arauco
普及員
David
〃
〃
〃
Huaquira
Bautista
Franco
普及(C/P)
〃
CENEREMA,
CNMGB 技師
UACH
12/07
Jorge
ASOPLE
普及員
2007/11/05-
Zurita
ASOPLE
普及
及)
CEA-UNAYA
〃
3
MEXPEGA、CP(普
技師
UAGRM モンテロ
分校学生課助手
1 CENEREMA=チリ家畜繁殖飼育管理訓練センターの略.チリで行われていた JICA の技術プロジェクト「小規模酪農生産性
」の実施機関.CENEREMA は、アウストラル大学(UACH)の付属機関であり、2006 年より、チ
改善計画(1999~2004 年)
リ日本パートナーシッププログラム(JCPP)の一環として持続的畜産技術に係わる講習会をスペイン語圏の研修生を対象に行
っている.
2 パナマ大学に属す乳肉兼用農家への適正技術開発及びその普及を推進する機関.PROMEGA Institute も JICA 技術プロジェ
」から発している。
クト「JICA パナマ牛生産性向上計画(1998~2002 年)
3 2007 年 3 月、大学側の急な人事異動により配置換えとなった。
105
(3)日本側機材供与実績及び利用状況(単位:千円)
機
設置
材
時期
機材名
型式
メーカー
購入
使用
設置
現在の
非稼動の場
価格
セクション
場所
稼動の
合いつから
有無
か及びその
番
号
理由
1
2005.7
車両
ワゴン
ニッサン
2,915
事務
CNMGB
有
2
2005.7
車両
ピックアップ
ニッサン
1,981
普及
Yapacani
有
3
2005.3
無線機 2
VHF
ヤエス
446
事務
CNMGB
有
4
〃
〃
〃
普及
Yapacani
有
5
〃
HP
130
事務
CNMGB
有
〃
プリンター 2
〃
LaserJet
1320
6
〃
〃
〃
7
〃
コピー機
8
〃
9
〃
〃
普及
Yapacani
IR3300
キャノン
1,227
事務
CNMGB
有
〃
IR2000
キャノン
359
普及
Yapacani
有
〃
コンピューター 2
ディスクトップ
DELUX
270
事務
CNMGB
有
10
〃
〃
〃
〃
〃
普及
Yapacani
有
11
2005.5
コンピューター
ラップトップ
HP
179
〃
〃
有
12
〃
給紙機
NX9040
キャノン
81
〃
〃
有
13
〃
フィニッシャー
IR2000
〃
151
〃
〃
有
携帯用
KG-2000
ホンダ
86
〃
〃
有
14
〃
発電機
15
〃
プロジェクター
VLP-CX70
SONY
383
〃
〃
有
16
〃
コンピューター 2
ディスクトップ
LG
233
〃
〃
有
17
〃
〃
〃
233
〃
〃
有
18
〃
タイヤ
104
〃
〃
有
27
〃
〃
有
1,715
〃
〃
有
19
〃
235/85R
〃
HAN-
10 本
KOOK
ス ク リ ー 1.5m×1.5m
MEDIUM
ン
20
〃
21
単車 5 台
TSI185ER
スズキ
〃
〃
〃
〃
〃
有
22
〃
〃
〃
〃
〃
〃
有
23
〃
〃
〃
〃
〃
〃
有
24
〃
〃
〃
〃
〃
〃
有
25
2006.3
〃
〃
有
26
〃
〃
〃
〃
〃
有
〃
〃
有
単車 2 台
AG-200
〃
〃
コンピューター 2
ディスクトップ
ヤマハ
1,096
〃
〃
27
〃
28
〃
29
2006.4
コンピューター
ラップトップ
HP
173
〃
〃
有
30
〃
プロジェクター
EMP-X3
EPSON
159
〃
〃
有
31
〃
携帯発電
MG-2000
ホンダ
94
〃
〃
有
SAMSUNG
106
249
機
32
〃
スクリー
1.8m×1.8m
LEFLECTA
18
〃
〃
有
ン
33
2007.3
単車1台
TSI185ER
スズキ
391
〃
〃
有
34
〃
デジタルカメラ
OSC-W30
SONY
48
〃
〃
有
35
2008.1
音響装置
PM600
Wharfedale
81
〃
〃
有
CARME
42
〃
〃
有
Pro
36
2008.2
プラスティック
椅子 50、机
2
37
〃
UPS 2
RS1500VA
APC
65
〃
〃
有
40
〃
スキャナ
G3010
HP
17
〃
〃
有
ICD-520
SONY
1
〃
〃
有
DCR-
SONY
123
〃
〃
有
ヤエス
628
〃
〃
有
CLAURE
190
〃
〃
有
ー
41
2008.3
会議用
録音機
42
〃
ビデオカメラ
SR200
43
〃
無線機
44
〃
テント2
VHF
張
(4)日本側ローカルコスト負担実績(単位:円)
2004 年度
一般業務費
供与機材購入
2005 年度
2006 年度
2007 年度
566,143
7,310,537
9,693,310
7,983,200
7,375,249
4,374,720
855,600
775,943
0
0
0
1,535,241
7,941,392
11,685,257
10,548,910
10,294,384
2008 年度
費
第三国研修
合
計
2.ボリビア側投入実績
(1)カウンターパート配置表
日本側
氏名
小林進介
指導科目
チーフ
アドバイザー
ボリビア側
名前
担当分野・役職
Juan Carmelo Rivero
Moises Salinas
国立家畜改良センター所長
〃
107
MEXPEGA 調整員
配置
形態
半専任
専任
北野日士
齋藤英毅
業務調整/研修
Pura Espinoza
総務部責任者
半専任
Moises Salinas
CNMGB-MEXPEGA 調整員
専任
普及
専任
普及、技術移転
半専任
普及(畜産技術) Bautista Zuirta
Mario Barrero
Lorgio Durán
〃
〃
Cervantes Lopéz
〃
〃
繁殖、衛生
〃
〃
〃
José Nazario Videz
Marlene Limpias
Silo Romero
トドスサントス ヒルツナー場長
〃
Esequiel Jiménez
トドスサントス ヒルツナー、飼養管理
〃
(2)ボリビア国側予算
2004
2005
2006
2007
人件費
3,746,285
3,268,130
4,245,850
運営費
2,159,900
290,290
151,575
施設費
705,332
88,170
378,720
6,611,517
3,646,590
4,776,145
合
計
注:2004 年は 12 月のみだったので 2005 年との合計、2007 年度は 12 月までの実績
108
付属資料 7
3.プロジェクト期間中に作成された成果品
(1)論文、テキスト一覧、マニュアル
1)Manual Básico de Manejo y Crianza de Ganado Lechero(2006);乳用牛のための飼養管理基礎
2)Manual Técnico en Ganadería Lechera(2007);酪農運営の技術書
(2)パンフレット類
1)Puntos y solución de ganadería lechera de pequeña escala en zona de Yapacani(No.1)(2005);ヤパ
カニ地域の小規模畜産の課題と解決
2)Medidas para Prevenir el Estrés Calórico en Vacas Lecheras en Pastoreo(No.2)(2006);
放牧における乳用牛の暑熱対策
3)Resumen de MEXPEGA(2006);プロジェクト概要
4)La Vaca Lechera en la Época Seca(No.3)(2006);乾季における乳用牛
5)¿Que es extensión;普及とは?動画記録
6)MEXPEGA 2005(DVD);1 年目の活動記録(プロジェクト紹介、約 20 分)
4.プロジェクト期間中に実施された研究発表、セミナー実績、収集データ一覧
(1)普及員養成研修
期間
参加者
備考
第 1 回普及員養成研修
2006 年
7月 7日
11
第 2 回普及員養成研修
2006 年 10 月 16 日~10 月 20 日
11
第 3 回普及員養成研修
2006 年 11 月 20 日~11 月 24 日
10
第 4 回普及員養成研修
2007 年
3 月 12 日~ 3 月 16 日
13
第 5 回普及員養成研修
2007 年
6 月 11 日~ 6 月 15 日
12
第 1 回研修修了生大会
2007 年
8 月 23 日~ 8 月 24 日
31
第 6 回普及員養成研修
2007 年
9 月 10 日~ 9 月 14 日
6
第 7 回普及員養成研修
2007 年 11 月 19 日~11 月 23 日
9
第 8 回普及員養成研修
2008 年
7 月 3 日~
3 月 10 日~ 3 月 14 日
(含まない)
10
82
計
(2)C/P と普及員の外部研修
研修テーマ
研修場所
飼養管理一般基礎研 CNMGB
修
地域現地研修
サンタクルス市近郊
人工授精研修
CNMGB
家畜登録研修
CNMGB
蹄病の実際
CNMGB
家畜衛生研修
CNMGB
飼料生産研修
CNMGB
子牛の飼養管理研修 CNMGB
品種改良概要研修
CNMGB
持続的畜産の研修
CNMGB
CETABOL 業務視察
CETABOL-JICA
109
研修参加回数
1回
受講人員
C/P1 名、普及員 7 名
2回
3回
2回
1回
2回
2回
2日
1回
1回
4 日(4 回)
C/P1 名、普及員 7 名
普及員 6 名
普及員 3 名
普及員 2 名
普及員 7 名
普及員 4 名
普及員 2 名
普及員 2 名
普及員 3 名
C/P1 名、普及員 7 名
(3)技術講習会、ワークショップ(WS)
、GTT、先進地研修等の実績(ヤパカニ分)
年月日
イベント
場
所
テーマ
講
師
受講者
人数
名
2005.05.20
技術
CIAT
講習会
2005.05.20
技術
CIAT
普及員の業務と基礎 竹本
C/P、普及員、 22 名
知識
専門家
団体
乳牛管理の基礎知識
竹本
C/P、普及員、 22 名
専門家
団体
講習会
2005.09.13
WS
Chore
プロジェクト紹介
C/P
農業従事者
24 名
2005.09.14
WS
9 de abril
プロジェクト紹介
C/P
農業従事者
17 名
2005.09.21
WS
San German
プロジェクト紹介
C/P
農業従事者
27 名
2005.10.07
技術
CIAT
酪農経営対策:分析 小室
C/P、普及員、 11 名
と対策
専門家
団体
C/P
農業従事者
講習会
2005.10.31
WS
Barrientos
プロジェクト紹介
2005.11.24
技術
CIAT
乳用牛の生理と管理 竹本
C/P、普及員、 47 名
技術
専門家
団体
疾病の要因と対策
鉾 之 原 専 C/P、普及員、 10 名
講習会
2005.11.30
技術
CIAT
門家
講習会
2006.03.17
WS
Chore
2006.03.22
WS
9 de abril
WS
San German
18 名
員
子牛の飼養管理:離 C/P、普及 農業従事者
乳施設
2006.03.24
団体
子牛の飼養管理:離 C/P、普及 農業従事者
乳施設
33 名
38 名
員
子牛の飼養管理:離 C/P、普及 農業従事者
乳施設
員
C/P
41 名
2006.03.30
WS
18 de nov.
プロジェクト紹介
農業従事者
22 名
2006.04.03
WS
Chore
乳用牛管理の基礎知 C/P、普及 農業従事者
25 名
2006.04.11
WS
Nuevo
識:飼養管理
員
プロジェクト紹介
C/P
農業従事者
53 名
乳用牛管理の基礎知 C/P、普及 農業従事者
19 名
Horizonte
2006.04.19
WS (PDA
Barrientos
識:飼養管理
と共同)
2006.05.11
WS
Naranjal
乳用牛管理の基礎知 C/P、普及 農業従事者
識:飼養管理
2006.05.12
WS
Palmar
WS
CEA-UNAYA
WS
Ayacuchito
WS
San German
員
員
学生
乳用牛管理の基礎知 C/P、普及 農業従事者
識:飼養管理
2006.05.26
20 名
粗飼料生産:ソルゴ C/P、普及 農業従事者、 66 名
ーの栽培管理 I
2006.05.26
29 名
員
乳用牛管理の基礎知 C/P、普及 農業従事者
識:飼養管理
2006.05.18
員
員
乳用牛管理の基礎知 C/P、普及 農業従事者
110
16 名
33 名
識:飼養管理
2006.06.22
2006.06.29
WS
技術
CEA-UNAYA
CIAT
プロジェクト活動報 C/P、普及 農業従事者、 98 名
告
員
乳用牛の体形評価
竹 本 専 門 C/P、普及員、 46 名
講習会
2006.09.19
WS (PDA
家
Barrientos
WS
CEA-UNAYA
WS
9 de abril
WS
9 de abril
21 名
員
員
学生
乳用牛の生理と飼料 C/P、普及 農業従事者
生産
2006.10.18
団体
粗飼料生産:ソルゴ C/P、普及 農業従事者、 87 名
ーの栽培管理 II
2006.10.11
学生
畜産農家のための草 C/P、普及 農業従事者
地管理
と共同)
2006.10.04
員
22 名
員
ネピアグラスを用い C/P、普及 農業従事者、 17 名
たサイレージ調整技 員
団体
術
2006.10.26
技術
CIAT 会議室
講習会
2006.11.08
2006.11.10
WS
WS
普及員としての基礎 竹 本 専 門 C/P、普及員
知識
家
Nuevo
乳用牛の生理と飼料 C/P、普及 農業従事者
Horizonte
生産
18 de nov.
乳用牛の生理と飼料 C/P、普及 農業従事者
WS
Chore
WS
San German
乳用牛の生理と飼料 C/P、普及 農業従事者
2007.05.24
21 名
員
乳用牛の生理と飼料 C/P、普及 農業従事者
生産
2006.12.27
25 名
員
生産
2006.11.15
18 名
員
生産
2006.11.17
49 名
33 名
員
技術
ASOPLE
酪農家のための乳質 C/P、普及 ASOPLE 会員 75 名
講習会
会議室
管理改善
員
WS
Chore
基礎的診療技術
C/P、普及 農業従事者
酪農家
33 名
員
2007.05.25
WS
9 de abril
基礎的診療技術
C/P、普及 農業従事者
23 名
員
2007.06.01
WS
San German
基礎的診療技術
C/P、普及 農業従事者
23 名
員
2007.06.05
GTT
Naranjal
(No.6)
2007.06.06
GTT
San German
GTT
GTT の活動紹介と発 GTT 技師、 農業従事者
第 1 回 GTT ラウンド GTT 技師、 GTT メンバー 15 名
(No.6)
2007.07.05
GTT
C/P
San German
13 名
C/P
足
Naranjal
19 名
C/P
足
(No.7)
2007.06.28
GTT の活動紹介と発 GTT 技師、 農業従事者
他
第 1 回 GTT ラウンド GTT 技師、 GTT メンバー 17 名
111
(No.7)
2007.07.26
GTT
C/P
Naranjal
第 2 回 GTT ラウンド GTT 技師、 GTT メンバー 16 名
(No.6)
2007.07.27
GTT
C/P
San German
WS (PDA
C/P
Barrientos
GTT
Naranjal
2007.08.31
WS
GTT
GTT
子牛衛生、投薬経路 C/P、普及 農業従事者
Horizonte
デモ他
San German
第 3 回 GTT ラウンド GTT 技師、 GTT メンバー 10 名
第 4 回 GTT ラウンド GTT 技師、 GTT メンバー 10 名
WS
C/P
18 de nov.
GTT
Naranjal
技術
31 名
員
第 5 回 GTT ラウンド GTT 技師、 GTT メンバー 17 名
(No.6)
2007.10.31
他
子牛衛生、農家台帳、 C/P、普及 農業従事者
投薬経路デモ
2007.10.25
他
第 4 回 GTT ラウンド GTT 技師、 GTT メンバー 14 名
(No.6)
2007.10.15
他
C/P
Naranjal
36 名
員
C/P
San German
GTT
他
Nuevo
(No.7)
2007.09.27
員
C/P
(No.7)
2007.09.26
29 名
第 3 回 GTT ラウンド GTT 技師、 GTT メンバー 16 名
(No.6)
2007.08.31
他
農家台帳、子牛の衛 C/P、普及 農業従事者
生ほか
と共同)
2007.08.29
他
第 2 回 GTT ラウンド GTT 技師、 GTT メンバー 21 名
(No.7)
2007.08.28
他
C/P
他
1
Roja 技師
C/P、普及員他 10 名
事務所
必須ミネラル給与
Nuevo
家畜衛生、電気牧柵 C/P、普及 農業従事者
Horizonte
導入ほか
Naranjal
第 6 回 GTT ラウンド GTT 技師、 GTT メンバー 16 名
講習会
2007.11.15
WS
(PAR
3
25 名
員
と共同)
2007.11.29
GTT
C/P
(No.6)
2007.12.04
技術
Bolivar
初乳衛生ほか
2007.12.18
WS (PAR
Nuevo
子牛管理、農家台帳 C/P、普及 農業従事者
と共同)
Horizonte
ほか
WS
Chore
牛群選抜、草地区分 C/P、普及 農業従事者
GTT
San German
GTT
他
第 7 回 GTT ラウンド GTT 技師、 GTT メンバー 16 名
(No.6)
1
22 名
員
C/P
Naranjal
23 名
第 5 回 GTT ラウンド GTT 技師、 GTT メンバー 24 名
(No.7)
2007.12.20
26 名
員
手法他
2007.12.19
斉 藤 専 門 農家、団体他
家
講習会
2007.12.13
他
C/P
農畜産物商会「La Union」の技師
112
他
2008.01.23
WS
Nuevo
牛群選抜、草地区分 C/P、普及 農業従事者
(PAR2
Horizonte
手法他
員
Portachuelo
先進地農家訪問
GTT 技師、 GTT メンバー 18 名
29 名
と共同)
2008.01.30
GTT
(No.6+7)
2008.01.31
GTT
C/P
Naranjal
第 8 回 GTT ラウンド GTT 技師、 GTT メンバー 16 名
(No.6)
2008.02.21
WS
C/P
Avaroa
GTT
San German
GTT
WS
C/P
Condor
GTT
San German
GTT
(No.6)
2008.03.27
WS
C/P
ド
Avaroa
WS
Condor
他
第 10 回 GTT ラウン GTT 技師、 GTT メンバー 10 名
他
子牛の衛生、保定術、 C/P、普及 農業従事者
実習他
2008.03.28
員
C/P
Naranjal
15 名
第 7 回 GTT ラウンド GTT 技師、 GTT メンバー 10 名
(No.7)
2008.03.27
他
農家台帳、草地区分、 C/P、普及 農業従事者
牛群選抜ほか
2008.03.26
他
第 9 回 GTT ラウンド GTT 技師、 GTT メンバー 21 名
(No.6)
2008.02.29
員
C/P
Naranjal
30 名
第 6 回 GTT ラウンド GTT 技師、 GTT メンバー 14 名
(No.7)
2008.02.28
他
農家台帳、草地区分、 C/P、普及 農業従事者
牛群選抜ほか
2008.02.27
他
員
子牛の衛生、保定術、 C/P、普及 農業従事者
実習他
37 名
18 名
員
*2008 年 4 月 1 日現在
(4)収集データ
畜産農家モニタリング、家畜衛生及び土壌・飼料栄養分析データ
.
113
115
Alta
Alta
15 a 404
10 a 504
技術ツアー2
Muy Alta
Baja
Alta
> 200
5 a 12
フェリア参加
GTT 向け WS
25,00
50,00
30,00
200,00
50,00
燃料
10,00
300,00
5,00
10,00
150,00
資料
Obs.
200,00
600,00
交通費
注)基本的にイベントに係る全コストはメンバー(SOCIO)によって分かち合われている
Obs.: Básicamanete, los socios comparten todos los gastos que ocurran para el evento
Obs.
100,00
100,00
30,00
600,00
茶菓
支出別金額
5: 生産者への適切な技術移転の観点から評価。経済的、ロジ的な面は考慮していない。
4: 30 名の参加者として計算
3: 農場での個別対応
2: ヤパカニ~サンタクルス間の往復
1: 2 日間の食事込の研修
技術支援
1
3
20 a 50
ワークショップ(WS)
技術研修
1
Alta
効率性 5
4
人数
対応可能
研修等イベント実施コスト計算表
5,00
薬品
Obs.
100,00
5,00
100,00
その他
35,00
550,00
45,00
600,00
90,00
1.350,00
合計
3,50
2,70
45,00
20,00
3,00
45,00
1 人当り
金額
単位:ボリビアーノス
付属資料 8
付属資料 9
技術選定基準
モデル農家に導入された技術がモデルグループに移転されるか否か。
モデル農家に導入される全ての技術は、以下の点を考慮し、決定することイ。
1.技術評価
2.経済評価
ロ
(1) モデルグループにおける採用率
(1) 投資ニ(過去/現在)
(2) 生産性(過去/現在ハ)
(2) 収入(過去/現在)
(3) 体重増加率(過去/現在)
(3) 態度(過去/現在)
(4) 出生率(過去/現在)
(4) 経過時間ホ(過去/現在)
(5) 疾病率(過去/現在)
(5) 実行可能性ヘ(過去/現在)
(6) その他
(6) その他
適用性ト(A,B, or C)
決定
注釈イ:評価の指標は基本的に“自立発展性”に基礎を置く。すなわち、ここでは Dumanski(1998)
による評価 5 項目;生産性、安全性、保護効果、実現実行可能性、受容性を使用するこ
ととする。
ロ:採用率-生産者が当該技術を採用したか否かの率(%)
ハ:過去-2004 年 12 月迄 現在-2008 年 5 月現在
ニ:投資-種子、薬品、電気代等、様々な経費。
ホ:経過時間とは、当該技術を採用した後にどれくらい時間が経過したかを示す。
ヘ:実現実行可能性-高い、普通、低い、及び、不定、の4段階で、特に投入や資機材購入
といった経済面を考慮しつつ評価。例えば、搾乳場、子牛小屋等 MEXPEGA の資金によ
り導入されている。この場合、実現性において効果が明確ではない場合は、モデルグル
ープ農家はプロジェクトによる助成金が受けられないことから、評価は「低い」になる。
しかしながら、生産者が当初難色を示しても、例えば、登録農場記録簿(Record-keeping)
やミネラル塩など、必要性が非常に高く導入しなければならない技術も存在する。
ト:適用性-モデルグループへの移転の妥当性を考慮しつつ、A, B, C の 3 段階で評価する。
A は最も適用妥当性が高い、B は試行してみる、C は適用不可、である。
117
付属資料 10
CEA-UNAYA強化の進捗状況
PDMの成果1-活動3.1.1:CEA-UNAYAがMEXPEGAプロジェクトの拠点となる。
1. Infraestructura インフラ
人材
2006 年以前
2007 年
Ing. Jorge Franco
Ing. Jorge Franco
Dr. Adolfo Colque
Dr. Adolfo Colque
Dr. Adolfo Colque
Lic. Franz Victoria
Sr. Constantin0
Sr. Constantino
Sr. Constantino
井戸の整備(JICA)
給水ポンプの設置(UNAYA)
機材
2008 年(6 月現在)
井戸用モーター(UNAYA)
施設
1. 門の整備(JICA)
電気柵(JICA)
搾乳小屋 (JICA)
液体窒素用温度計 (IDH)
搾乳パーラー (JICA)
無線用アンテナ(JICA)
農牧技術研修センター建設(草の根
無償)
家畜
ブラウンスイス乳
ブラウンスイス乳用種
用種 3 頭(JICA)
11 頭(JICA)
その他
濃厚飼料(JICA)
パドック整備(JICA)
農場整備(JICA)
濃厚飼料(JICA)
2. Sostenibilidad 自立発展性
2006 年以前
技術面
2007 年
・Beca para Ing. Jorge
Franco en Chile
チリ国第三国研修
(Ing. Jorge Franco)
パナマ国第三国研修
( Lic. Franz Victoria )
119
2008 年(6 月現在)
・チリ国第三国研修参加予定
(Dr. Adolfo Colque)
・La Universidad ha asegurado para año
資金面
2008 (ya salió un fondo para alimento y
medicamentos en abril
大学は、2008 年予算を確保(4 月に
飼料、薬品代を支出済)
Dr. Colque ha sido asignado Asesor
管理面
técnico de CEA (febrero)
Lic. Franz Victoria ha sido asignado
técnico para CEA (abril)
・Dr.Colque が CEA の技術アドバイザ
ーに任命された(2 月)
Lic. Franz Victoria が CEA の技術者に
任命された(4 月)
出典: Proyecto MEXPEGA
120
CEA-UNAYA強化の進捗状況
AVANCE EN ACTIVIDADES.3.1.1. DEL RESULTADO.1 DE PDM-MEXPEGA
PDMの成果1-活動3.1.1の進捗状況
: CEA-UNAYA será la base del Proyecto MEXPEGA
:CEA-UNAYA が MEXPEGA プロジェクトの拠点となる
1. Infraestructura インフラ
人材
2006 年以前
2007 年
Ing. Jorge Franco
Ing. Jorge Franco
Dr. Adolfo Colque
Dr. Adolfo Colque
Dr. Adolfo Colque
Lic. Franz Victoria
Sr. Constantin0
Sr. Constantino
Sr. Constantino
井戸の整備(JICA)
給水ポンプの設置(UNAYA)
機材
2008 年
井戸用モーター(UNAYA)
施設
1. 門の整備(JICA)
電気柵(JICA)
搾乳小屋 (JICA)
Termo para LN2 用温度計 (IDH)
搾乳 Cepo de ordeño (JICA)
無線用アンテナ(JICA)
農牧技術研修センター建設(草の根
無償)
家畜
・3 vacas Lecheras
・11 vacas Lecheras Pardas
Pardas (JICA)
(JICA)
パルド種乳牛
パルド種乳牛 11 頭
3 頭(JICA)
(JICA)
その他
・バランス栄養飼料
(JICA)
Limpieza de potrero (JICA)
農場整備(JICA)
バランス栄養飼料(JICA)
2. Sostenibilidad 自立発展性
2006 年以前
技術面
2007 年
・Beca para Ing. Jorge
Franco en Chile
チリ国第三国研修(Ing.
Jorge Franco)
・パナマ国第三国研修
( Lic. Franz Victoria )
121
2008 年
・チリ国第三国研修参加予定
Dr. Colque)
・La Universidad ha asegurado para año
資金面
2008 (ya salió un fondo para alimento y
medicamentos en abril
大学は、2008 年予算を確保(4 月に
飼料、薬品代を支出済)
Dr. Colque ha sido asignado Asesor
管理面
técnico de CEA (febrero)
Lic. Franz Victoria ha sido asignado
técnico para CEA (abril)
・Dr.Colque が CEA の技術アドバイザ
ーに任命された(2 月)
・Lic. Franz Victoria が CEA の技術者に
任命された(4 月)
出典: Proyecto MEXPEGA
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