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睡眠および概日リズム制御の老化とその治療
ヒト概日リズムの病理 3 睡眠および概日リズム制御の老化とその治療 三島和夫 秋田大学医学部精神科学講座 l はじめに 良質で深い夜間睡眠をとり、日中には高い覚醒水 覚醒パター ン 準を維持する明瞭な 二相性の睡眠・ そして老年期へと、発達および老化の各段階にお が確立する。しかしながら老年期に入ると、夜間の 民の障害 、 中途覚醒の増加、中途覚醒後の再入 H 睡眠特性には特徴的かっド、ラスティックな変化 いて l 覚醒ノ fターンが再び多相化 午│涯の増加なと、睡眠 ・ が生じる。睡眠障害の頻度は加齢とともに増加し、 するのと平行して、夕刻以降の早い時間帯から覚 高齢者の約 20%以上が曜患しているとされる l 1989,柄浮昭秀, . , ta de r o .,1982,F l ta Demente ( 入眠及び覚醒時刻が早ま 醒水準が低下し、入床・ 幼児期、小児・学童期、思春期、成人期、 新生児・ 。高齢者は、精神身体疾患への擢患率の増 1983) るなど睡眠・覚醒のタイミングが前方にシフ卜するよう l . , ta .,1990,Carskadon e l ta になる (Bliwisee 加、退職や死別などの心理社会的ストレスの増加、 。 l 1987) . , ta ne i e t s e g e l 1983,R . , ta Cohene 1982, 現代社会に特有な人為的で多様化する生活スタイ 覚醒リズムの振幅低下、 このような変化は、睡眠・ ルへの不適応など、睡眠障害の原因となるさまざま 位相前進、及び周期短縮等による表現型の変化と な要因を抱えている。さらに、睡眠時呼吸障害や睡 して捉えることが可能である。 眠時四肢運動異常などの高齢者で認められやす また 、睡眠は、覚醒と相補的に 24時間周期のリ い隠眠障害に加えて、睡眠・概日リズム調節機能の ズムを形成するのみではなしその内部においても 特徴的な加齢変化により、熟眠障害、中途覚醒、 REM-NREM睡眠サイクルとし、う周期的な現象を包 早朝覚醒などの不眠症状が顕在化する。超高齢化 含してし唱。老年期には、これら隠眠構築にも幾つ 社会を迎えつつある我が国では、睡眠障害に悩む かの特徴的な変化が生じる。高齢者は寝床に入 っ が延長し若年成人よりも 長 し 喝時間(就床時間) て 高齢者は今後も増加の 一途を辿ることは明らかで 治療に際しては老年期の睡眠特性 く眠る印象があるが、 実際 には夜間の総睡眠時間 あり、その 診断・ l 1966)。 . , ta 睡眠に影響を与える諸 は加齢と伴に減少する (Roffwarge を踏まえた上で、高齢者の │ 要因を総合的に判断することが肝要である。 NREM睡眠比にも特徴的な加齢変化が認め / REM M 睡眠は総睡眠時間の 50 られ、新生児期の RE 覚醒リズムの特徴 2 健常高齢者の睡眠・ %(約 81時間)を占めるが、その後 10~13 歳頃まで に急激に減少する。思春期以降は老年期に至るま 覚醒 の出現のタイミングと持続時間には、 睡眠・ 、 REM睡眠比ともに大きな変化は で REM眠眠 量 発達・加齢に伴って幾つかの特徴的な変化が生じ 、 NREM睡眠は、思春期までは 見られない。一 方 る。新生児は夜間に頻回に覚醒し、睡眠は中断さ 7~8 時間でほぼ一 定しているが、思春期以降は れ持続性が低し、。逆に、日中には比較的長い午睡 老年期にかけて大きく減少する。これまでに、高齢 覚醒ノf 者の睡眠特性に関する睡眠ポリグラフ検査(終夜 が複数回みられ、いわゆる多相性の睡眠 ・ にかけて徐々に午睡は減少し、睡眠が夜間に集 脳波検査 ;PSG)を用いた研究が数多く報告されて l 1983, . , ta ne e l 1967,All . , ta いる(Agnewe 中し、中途覚醒も認められなくなる。成人期には、 g, r inbe e l 1990,F . , ta le ke c .,1992,Di l Bencaeta 学童期 ターンが認められる。乳児期以降、小児期・ 日本時間生物学会会誌 ) 9 9 9 1 l( . O N 15, Vo. 1-2 ., 波と定義されるための基準(75μV)に達しないこ l ta l 1968,Feinberg e . , ta ge r e b n i e 1974,F e3+4の総睡眠時間に占め g a t 多いために、 s カt l 1981, と . , ta ne i l l i .,1967,G l ta ge r e b n i e 1980,F 、高 1 1969,Kahn る割合が減少する。 Webbら(1982c,1982d)は . , ta l 1982,Johnsone . , ta Hayashie l 1970, 齢者の睡眠を判定する際にこの睡眠徐波の振幅 . , ta 1 1969,Kahne . , ta 1 1969,Kahne . , ta 巴 t に関する基準を吉正視すると、必ずしも徐波睡眠の re e f p u l 1982,K . , ta re e f p u 1 1967,K . , ta se e Kal 1 . , ta l 1980,Peskind e . , ta l 1984,Miles e . , a 減少が認められないことを指摘しているが、判定 1 . , ta ze n i r 1 1982,P . , ta ze n i r P z,1977, n i r 1982,P 基準を恋意的に操作することの妥当性に関しては , 論議がある。加齢に伴う REM潜時の短縮 (Benca l. ta 1 1985,Reynolds e . , ta 1982,Reynolds e g,1974, r l 1989,Feinb巴 . , ta se r e l 1992,Ehl . , 1.,巴ta ta 1 1985b,Reynoldse . , ta 1985a,Reynoldse l 1982, . , t a i e h s a l 1981, Hay . , ta ne i l l i l 1980, G . , ta he c i l 1977,Ulr . , ta 1991,Smith e 1 1990, . , ta l 1990,Reynolds e . , ta l 1982,Webb,1982,Webb,1982, Reynolds e . , ta Webb e l 1982)0Bencaら(1992)が行ーったメタ . , ta Webbe l 1992,)もまた、少数の反論はある . , ta e r 山e Wauq 寺聞及び睡眠効率は加齢 分析研究から、総睡眠 H l 1990)、多く . , ta se l巴 i l 1996,G . , ta ie l g i G ものの ( に伴い顕著に減少する一方、入眠潜時には明らか の│居眠研究での一致した知見である 。健常成人 寺が短い印象 な加齢変化は認めなし、かむしろ潜 H 屡眠が出現し、 では入!lti;後に約 90分周期で REMI すらあり、高齢者では睡眠開始に比較して、睡眠 睡眠後半に向けて徐々に一回ごとの REM睡眠時 維持に関する機能が優位に低下することが示され 聞が延長してゆくが、高齢者では睡眠後半での ているp 高齢者でしばしば認められる睡眠時呼吸 REM睡眠の持続性が低下するのと同時に、睡眠 障害や睡眠時四肢異常運動などの睡眠障害因が 初期への REM睡眠の侵入 (REM睡眠の前方シフ 睡眠に与える影響を除外した研究におしても、 60 ト)が認められ、結果的に睡眠時間帯全体へ REM l . , ta ge r e b n i e F 歳以上の高齢者では睡眠効率が 70~80% にまで 睡眠が分散均衡化するようになる ( 1 1990)。このほか、中 . , ta le e k c i D 低下するとしづ ( 1 1982, . , ta ie h s a l 1967,臨y . , ta ge r e b n i e 1968,F 途覚醒回数お よび覚醒時間の増加、脳波に現れ nz, i r 1 1982,P . , ta de n i k s l 1969,P巴 . , ta Kahn e る短時間の覚醒反応数の増加などが高齢者の騒 1 1992)。 . , l 1980,Wauquiereta . , ta he c i lr 1977,U 眠特性として報告されている。ただし、対象とした老 一方、 REM睡眠の総眠眠時間に占める割合やそ 年者の知的機能レベノレ、身体・社会活動性の高さ、 の絶対量の加齢変化の有無に関しては一定の結 PSGの測定条件、睡眠段階の判定精度に施設問 論は得られていない。 でばらつきがあるなどの諸要因により、各研究報告 での結果が一致していない部分もある。老年期の 3 痴呆高齢者の│睡眠・覚醒リズムの特徴 睡眠特性の中で最も重要でかつ再現性高く認めら 睡眠の減 れる特徴は、 REM潜時の短縮及び徐被 l 痴呆性疾患における睡眠構築の特徴に関してこ l 1992)。徐波睡眠の減少は . , ta 少で・ある (Bencae れまで数多くの研究がなされているが、その結果に 40歳前後からすでに始まる。これまでの多くの研 は多くの相違点が存在する。これには、対象とした 究で、総睡眠時間に占める徐波睡眠(深陸眠、 痴呆疾患の診断の不確実性や、睡眠時無呼吸や t 四肢異常運動などの睡眠障害要因の有無が充分 se r e 1 1992,Ehl . , ta ae e3+4)の割合 (Benc g a t s l 1980, にコントロールされていない研究が多いことも関連 . , ta ge r e b n i e l 1989,Feinberg,1974,F . , a 。さらに、痴呆患者の睡眠 e,1994) s i w i t している(Bl s e e 1 1969,Kal . , ta 1 1981,Kahne . , ta ne i l l i G l 1972)および徐波振幅 . , ta 1 1967,Stephane . , a 脳波の判定が極めて難しし、ことカペ研究者間での t 解析結果の不一致が生じる大きな原因となってい 1 1969,Smithe . , ta l 1969,Kahne . , ta Johnsone ( l 1977)のいずれもが若年対象者に比較して減 る。痴呆患者では脳局所の虚血障害や神経細胞 . , a s の変性脱落に伴い基礎律動の徐波化が目立つよ e n&Kal e f f a h c s t h c e 少するこぶ〆示されている。R 波の周波数及び出現頻度がともに減少 の基準に準拠すると、 高齢者の徐被振幅が睡眠徐 うになる。α - 22- し、覚醒時においてもθ波やδ波の混入が高頻度に n e 被して AD/DAT群で減少するとの報告(All に比一 認められるため、入眠期の判別が難しくなる。アル l 1982, . , ta ze n i r l 1982,P . , ta ze n i r l 1987,P . , ta e v、イマ ー病では、その発症のごく初期からα基 礎 、 )と a l 1985 . , a t l 1988a,Reynoldse . , ta e s d l o n y e R l ]989, . , ta ee s i w i l B l 1989)。ま 変化を認めないとする報告 ( . , ta ze n ri P 活動の減衰が認められる ( complexが 消 失 た、頭頂部鋭波、│睡眠紡錘波、 K- l 199], . , ta l 1982,M巴nnunie . , ta ne t巴i s n e w Loe する例も稀ではなく、睡眠段階の判定が困難な .,]990)に分かれている。REM潜 時 al t e o l l e i t i V 歴眠 eNREMI t a n i m r e t e d n NREM睡眠、いわゆる i t ze n i r P に関しても、 AD/DAT群で延長している ( l 1985)の存在のために更に解析 . , ta (Reynoldse l . , ta ne i e t s n e ρ 巴w 1 l 1982)、有意 差 が な い ( . , a 結果に誤差が生じ得ること念念頭に置く必要があ l . , ta l 1991,Reynolds e . , ta 1982,Mennuni e る。 l . , ta ge r e b n i e F )、もしくは短縮傾向を認める ( a 5 8 9 1 痴呆患者の睡眠構築の変化についてはアルツ l . , ta .,1988a,Reynolds e l ta 1967,Reynolds e e;AD)もしくはアルツ s a e s i sd ' r e m i e h lz ノ、イマー病(A 1988b)と結果が一致しない。このような所見の不 f 一致は、対象とした痴呆患者の進行度の相違も影 ao i t l巴 dem巴n ni e ハ イ マ ー 型 老 年 痴 呆 (s e;DAT)について最もよく検討され p y st ' r e m i e h z l A ・患者で Al D ! 響している可能性がある。伊比ば、 AD DAT群では / ている 。限 EM睡眠に 関しては、 AD は発症初期か ら中途覚醒回数及び覚醒時間の増 陸眠の 健常老年者に比較して、徐被│睡眠の減少、 │ 加と徐波睡眠の減少が見られ、痴呆が重症化する 、 e1の増加 g a t 連続性の不良、睡眠効率の低下、 s に連れて一 層に顕著となるが, REM睡 眠 の 出 現 中途覚醒時間の延長、睡眠から覚醒への移行田 量の減少は中等度から重症 の患者でのみ認めら e活動の減少、午睡の増加など l d n i p 数の増加、 s l 1982, . , ta ze n i r l 1982,P . , ta ze n i r P れるという ( l 1989)0REM . , oeta l l e i t i l 1984,V . , 10eta el i t i l 1987, V . , ta ne e が共通して報告されている(All l 1967, 睡 眠 の 発 現 に は 、 脳 幹 部 及 び 前 脳 基 底 部 の . , ta ge r e b n i e l 1989, F . , ta ee s i w i l B e作動性神経機構が複合的な役割を n i l o h c yl t e c z a n i r l 1982,P . , ta nze i r .,1982,P l ta ne i e t s n e w Loe l . , a 巴t l,1990)。 e g e i l 1982,S . , ta ne 1i il G t 果たしている ( l 1988a,Reynoldse . , ta se d l o n 1982,R巴y l . , 1oeta l i巴 t i l 1985a,V . , ta l 1988b,Reynoldse . , a したがって、 AD/DATで 特 徴 的 と さ れ る 1990)oPSGからみた ADIDAT患者の睡眠特徴は、 e系神経機構の障害は、記銘力低下 n i l o h c l y t e c a 通常の睡眠構造の老化過程がより進んだものと考 などの認知機能障害のみならず、 REM睡眠の 量 幅低下を伴う徐被睡眠 えて矛盾がない。δ波 の 振 l 的及び質的減衰を引き起こす可能性がある。 の減少は老年期の睡眠の明らかな特徴であり、 i 4 睡眠特性の加齢変化のメカニズム DAT患者でより顕著であるが、高齢者の│怪Ill / AD 段階の判定の際に睡眠徐波の振│隔に関する基準 Webb, (75μ V以上)を除外すると、正常高齢者 ( 睡眠・覚醒とし、う最も基本的な生体現象が、交代 寺間周期で発現するための制御メカニ 1 1 4 DAT 性かっ 2 / , 1982d)のみならず AD . 1 ta 1982c,Webbe .,199])、徐被睡眠量 l ta Mennunie 群においても ( ズムとして、恒常性維持機憐および概日リズム(サー DAT患 者 におい / の減少が認められなくなる 。AD カディアンリズム)機構による複合的な調節が有力 隔が減少する神経生 て徐波│睡眠の出現頻度や振 l 覚醒に関連した諸現象 視されている。実 際、睡眠・ 理学的機序としては、睡眠時脳波の同期化に関与 は、覚醒時疲労に対する回復メカニズムとし、う恒常 する大織皮質の神経細胞の減少、ならびに!酎!民発 性維持の側面と、概日リズム支配下に 24時間周 現中枢のーつである前脳基底部から大脳皮質へ 期で時刻決定的に出現するとしづ時間生物学的側 e系神経機構の障害が推定 n i l ho 投射する aωtylc 面によりうまく説明される。老年者に特徴的な│睡眠 されている。一方、 AD/DAT患者での REM睡眠異 特性は、加齢に伴いこの二つの生体維持機構に 常の有無に関 しては一致した見解は得られていな 種々の機能変化が生じることで形成されると考えら い。REM睡眠の出現量に関しては、健常老年者 れる。 - 23- 第一 の調節要因である恒常性維持機構には徐 交 叉 上 核 (Mooree ta , . l 1972,S t e p h a ne ta , . l 波│匝 U Iiが深く関与する。睡眠中、 t 侍に徐波睡眠期 1 9 7 2 )およびその信号伝達系の機能変化や、概日 には、代謝率の低下を介したエネルギー消費節約 4 1 1 寺間周期の外部環境に同調させる際 リズムを 2 や蛋白同化作用などの疲労回復メカニズムが促進 に必須となる同調因子の減弱もしくは同調因子に ep e l i ne ta , . l すると考えられている(鳥居, 1994,Z 対する感受性の低下が関与するものと推測されて 1974) 0夜間睡眠中に認められる NREM眠眠量は、 いる。特に、退I 払 核 家 族化によ初1 立 、 施設入所、 主に入眠に先立つ覚醒持続1 1 寺聞やエネルギー消 運動機能の低下、感覚受容器の機能低下、認知 費量に依存するとされる。したがって、日中の運動 機能の低下など、同調因子の減弱しやすい環境に 量が低下し、活発な精神活動の機会に乏しし、高齢 置かれ た高齢者では概日リズム調節はさらに容易 者 で徐波睡眠が減少しやすいことは恒常性維持 に障害される。特に、夜間睡眠障害、俳個、日中の の観点からも容易に想像できる。実際、高齢者に 不完全覚醒、せん妄など睡眠・覚醒(活動・休止)リ 日中に持続的な身体運動を行わせると、徐被睡眠 w i s , 巴 ズム障害が出現しやすい痴呆老年者(Bli が噌加し中途覚醒が減少するなど、夜間睡眠が良 1994,長谷川, 1984,J a c o b se ta , . l 1989,柄棒, n g e re ta , . l 1993, 1983,柄 j 爆ら, 1983,Mishimaeta , . l 1997,三 島 , 質になることが知陥れている ( E di Ma t sumotoe ta , . l 1984,三 島 ,1997,P a x t o ne t 1994,三 島 , 1996,三 島 , 1997,T e r i巴ta , . l 1988) l .,1983,V i t i e l l oe ta l " 1990)。一方、高齢者の a では、!陸tI民・覚醒リズムのみならず概日リズム機構 │陸眠脳波のパワー分析研究により、加齢に伴う徐 の全般的な機能異常が存在するこぶ}',示唆されて t s l活 l T J i . r _ の減衰は睡眠初期の 1 00分で最も顕著で いる ( A h a r o nPe r et z巴 ta , . l 1 991,D o r ie ta l ., 1 あることが明らかにされてし活(Ehl e r se ta , . l1 989)0 1994,Koyama 巴ta l .,1993, Mumir 印 刷 a . l, さらに、高齢者での REM潜時の短縮は、 REM活 1992,Mishima e ta , . l 1997,Mishima e ta l ., 動自体の減弱よりもむしろ、第 - REM睡眠が出現 1994,Mishima e ta , . l 1995, Mishima e ta , . l する前の睡眠初期の NREM睡眠量の減少と最も 1997,N a d a le ta , . l 1994, Mishimae ta , . l 1999, e r se ta , . l 1989, Okawae ta , . l 1991,P r i nze ta , . l 1984,P r i n ze ta , . l 強 く 相 関 す る と さ れ る ( E hl F e i n b e r g,1974)。これらの知見から、加齢に伴う 1992,S a t l i ne ta , . l 1991,Skene e ta , . l 1990, 徐波睡眠の減少は睡眠前半部で優位であり、その Swaabe ta , . l 1985,Swaabe ta , . l 1985,T o u i t o u巴 t 結果 RE M 睡眠を睡眠後半に圧迫する力が弱まり、 a , . l 1986,T o u i t o ue ta , . l 1982,W i t t i n ge ta , . l 高齢者での REM潜時の短縮や R日 4睡眠の前方 1990)。痴呆老年者における概日 リズム障 害 発 現 シフトを促進するものと推測されている。 第二の要因である概日リズム機構には、概日リ の背景因子として、幾つかの 要因が挙げられる。ま す、視交文上核およびその信号伝達系の器質的 隔の低下、リズム位相の前進、恒 常条件下 ズム振 l 障害である。加齢に伴いヒト視交文上核の容積お でのフリーラン周期の短縮などの加齢変化が認め よび総細胞数が減少することが組織病理学的研究 られる ( B r o c k, 1991,C z e i s l e re ta l " 1992, から明らかにされており、特に AO !D ATでは変性- W巴i t z m a ne ta , . l1 982)。先にも述べたように、浅い 脱落が著しいとされる ( S w a a be ta , . l 1985) 。また、 l 睡眠、日中の低し、覚醒水準、 l 睡眠・覚醒のタイミン 動脈硬化を基盤とした深部白質の虚血障害は、視 グの前方シフトなどの老年期の騒眠・覚醍ノ マ ターン 交叉上核の入力・出力神経繊維を巻き込み概 日リ o n -C z e i s l巴 re ta , . l の変化は、このような高齢者での概 Bリ ズ ム 特 性 を ズ ム 障 害 を惹起する(刈Jar 直接的に反映したリズム表現型の変化、すなわち、 1980, P e r e t z e t a , . l 1991,Mishimaetal .,1997, )。 │ 睡 眠 ・覚醒リズム振中高の低下と位相前進として捉え 第二は、紙日リズムを 24時間周期の外部環境に るこぶ]く可能である。概日リズムにこのような特徴 同調させる際に必須となる時間的手がかり、すなわ 的な加齢変化が生じるメカニズムは明らかではな ち同調因子が痴呆老年者では健常老年者に比較 い。概念的には、自律的な概日リズム振動機構 して一層容易 に減弱する点である。痴呆老年者で (概日 リズム時計)が局在すると考えられている視 は、夜間中途覚醒および随伴する異常行動に対す - 24- る代償的な午│盛の増加や、行動障害に対処するた めの家屋内への行動制限によって、ヒト概臼リスム ルチゾーノレ、 TSH、メラトニンなどの種々のホルモン 僚 覚醍と一定の位相関係を保って明 i 分泌が│居眠・ にとって最も重要な同調因子 である光同調 な概日リスムを形成することが知られている。その 寺計ホルモンとして作用する松果体ホルモ 988,Honma 中でも、 H l1 . , ta .,1989,Honmae l ta re e l s i e z C ( 休止 リズム )、さらなる活動・ 9 99 .,1 l ta (Mishimae ンであるメ ラトニン分泌リズム振│隔が加齢に伴い著 しく低下することが知られており、高齢者での睡眠 障害を引き起こす悪循環を形成する。 概日リズム特性の加齢変化は、睡眠・覚醒リズムの 特性の変化に及ぼす影響が注目されている。メラ トニンの生理的分泌が低下する 高齢者の中でも、 みならす、自律神経系や内分泌系活動をはじめと l 1994, Haimov . t高齢者(抽 imoveta, f 1 特に不 1 する各種の生理機能全般に認められる。これ らの 覚醒調節に密接に関連 生理機能の中には、睡眠 ・ )や艇 眠 障 害 を 有 す る DAT患 者 5 9 9 l 1 . , ta e するものが少なくない。特に、ヒトの深部体調リズ ムは、│匝眠が始まるタイミングとその持続時間に直 り、睡眠障害の発現機序の少なくとも一 部に関与 .,1987,Minors l 巴ta )が 減 弱 し 1 9 9 .,1 l ta e 999)での分泌抑制が顕著であ .,1 l ta (Mishimae している可能性がある。 接的に ~Ý1 し、影響を及ぼすことカ明らかになってい る。隔離条件下での自由生活下では、自発的な就 5 治療 祖MI麗眠開始時刻)の頻度 1 N 寝および入眠時刻 ( は最低体温の出現時刻付近で最大となり、逆にそ の際の睡眠持続時間は最も短くなるこぶ)~知られて 光照射療法 1) 3000~5000 ルクスの高照度光を一 日のある\1;'[ 寺間程度にわたり照射する こ t 間帯に数十分から数 H ye e l 980,Zul y,1 e l l u .,1980,Z l ta ere l s しる (Czei 睡眠圧(潜時の短縮、持 とで、概日リズム特性の加齢変化に伴う睡眠障害 981)。同様に、 REMI .,1 l a 概 日リズム障害を治療す 睡眠・ や痴呆老年者での │ l l ., る試みがなされ効果が確認されている(Campbe l ta re e l s 温上昇相のあたりで最大となる (Czei , . l a t e k c a L , 5 9 9 1 , . l a t e l l e b p m a C , 8 8 9 1 l . , a 1 巴 関係は、 。このような睡眠と深部体温の緊密な 1980) l . , ta ., 1998,Mishima e l ta 993,Mishima e t巴1 1 d e t s 同調条件下においても認められる(Aker 寺聞の増加)もまた最低体温出現時刻に続く体 続H )。これ 1 8 9 l1 . , yeta e l 980,Zul y,1 le 981,Zul .,1 l a .,]992, l n巴ta i tl a 995,S .,1 1994,Mishimaetal らの知見から、高齢者で認められる特徴的な│睡眠 500ルクス前後 )。夕方以降に 2 0 98 .,1 l ta he c i lr U 相及び REM 睡眠の変化は、深部体温リズムに生 じる加齢変化に密接にリンクするものと推測されて し唱。すなわち、高齢者では深部体温リズム位相 が前進し、入眠のタイミングが前方に引き寄せられ の光照射を行うことで、高齢者でしばしば認められ 援眠 る夕方の眠気、早い入 │眠、夜間の 中途覚醒、 l 効率の低下、早朝覚醒などの概日リズム位相の前 睡眠開始後のより早い るほか、若年者に比較して │ 進に伴う諸症状に改善が認め られたという 993)。近年、 l1 . , ta l 1988,Lacke . , ta (Campbelle 時間帯に最低体温期を迎えるため、 REM睡眠圧も 般眠前半で高まり、その結果、 REM潜¥1寺の短縮や 痴呆老年者でみられる不規則な睡眠・覚醒ノマタ 一 こそがれ ンや、 sWldowningsyndrome(日没症候、 f 睡眠の持続性低下が生じ 睡眠後半部での RE MI るものと考えられる。このような老年期に生じる艦 現象)に対しでも光照射療法が試みられている .,1994, l ta l 1998,Mishima e . , ta (Mishima e 覚醒相 と深部体温聞の位相 角差の変化 t. f H l l 1992,Vane . , nela i l t a 995,S l 1 . , Mishimaeta 。日没症候とは、夕方から夜間にかけて 997) l1 . , )や、 a 2 8 9 .,1 l 989,Weitzmanela .,1 l ta le (Campbel 寺間帯に見当識や認知能力の低下、俳個、焦 ) のH 3 8 9 l1 . , ta loe l e i t 深部体温リズム振│隔の低下 (Vi が高齢者でより重症化かっ選延化することが、中 燥、興奮、奇声などの異常行動が出現する、ない 眠気などの睡眠・ しは、昼間よりもその程度が 一層に増悪する現象 途覚醒の増加、熟眠困難、昼間の i 。その発生メカニズムは不 liwise,1994) 覚醒障害の大きな発症因の 一つである推測されて を指す(B コ 明であるが、加齢に伴い槻日リズム周期が短縮す H. 'T し唱。また、成長ホルモン、プロラクチン、 AC - 25- ることで睡眠・覚醒リズム位相が前進した結果、夕 き起こすことが明らかになっている (Niijimaeta , . 1 刻から入眠するまでの聞に意識水準の低下により 1993,Niijimaeta , . 1 1992,S a i t oe ta , . l 1996)。高 生じる不完全な覚醒状態に起因するものと推測さ 照度光による交感神経活動の冗進作用が、十分に D AT患者の日没症候に対して、夕刻 れている。AD! 大きく、かっ適度に持続的なものであるとすれば、 から就寝前の時間帯で、の光照射が有効で‘あったと 高照度光照射が、ある種の覚醒効果 を発揮してい a t l i ne ta , . l 1992)。一方、脳血管性痴呆患 しづ(S る可能性が考えられる 。そして、おそらくは、このよ 者での日中の覚醒水準の低下や睡眠維持障害及 うな光の覚醒作用は、脳血管性痴呆でしばしば認 び随伴する夜間せん妄に対しては、午前中の光照 められる意識レベルの低下が主因として生じるせ t ん妄などに対して、より有効である可能性が高い。 射や室内照度の増大が有効である (Mishimae a , . l 1998,Vane ta , . 1 1997)。痴呆や睡眠・ 覚醒リ ズム障害のタイプ別による照射時間帯の選択が重 2 )メラトニン 要であり、適切な時間帯に高照度光照射を行う こ 松果体ホルモンであるメラトニン分泌は、視交文 とにより、│涯眠・覚醒リズムのみではなく、深部体温 上核からのリズム振動入力および視神経を介した やメラトニン分泌リズムをはじめとする種々の生体 光入力の両者により直接的に制御され、時間情報 機能およびその概日リズムを同 1寺に矯正すること を被性情報に変換する時計ホルモンとして作用す が可能である。 る。ヒ卜の血中メラトニン分泌は生後三ヶ月以降に 不規則型臨眠・覚醒リズムをはじめとする痴呆老 始まり、生後一年頃まで分泌量が激増した後、思春 年者の種々の概日リズム障害に対する光照射療 期頃まで高分泌を続け、その後は加齢に伴い分泌 法の奏功機序には不明な点が多いが、現在、幾 ta , . l 1984)。血中メラ 量が減少する(Waldhausere つかの可能性が考えられている。第ーには、高照 トニン分泌が始まる生後三ヶ月目 は新生児の睡眠・ 度光照射が、痴呆老年者で減弱していた光同調を 覚醒 リズムが規則的になる│時期と一致すること、分 強化・促進した可能性である。光同調の強化により、 泌が減少する老年期に睡眠障害が増加すること、 睡眠・覚醒リズムおよび深部体温リズム聞の内的脱 βb l o c k e r投与による夜間メラトニン分皆、抑制後に 同調の改善や、メラトニン分泌リズムの 24時間周 中途覚醒の増加や日中の覚醒水準の低下など、│盛 期への同調など、概日リズムの相互位相関係の正 眠 が 低 質 化 す る こ と (Brismare ta , . l 1988, 常化が達成されることで、より生理的で効率の良い Dimenase ta , . l 1990,McA inshe ta , . l 1990,Parry 睡眠・覚醒が得られるものと期待される。老年者を 巴 ta , . 1 1991)、不眠高齢者でメラトニン分泌量が低 取り巻く光環境の実態や、加齢に伴う光感受性の 下していること (Haimoye ta , . l 1994,Haimoy巴 l 低下、また老年者の光同調に必要な光照度の閤 a , . 1 1995,)、などはメラトニンが生理的な 値設定、有効で効率の良い光照射の施行方法な s leep-promoting物質の 一つである可能性を示唆 とに関する検討が今後の課題である。光療法の作 している(三島 ら , 1999)。ヒ卜に外因性メラトニンを 用機序に関する第二 の可能性として、高照度光が 投与すると、催眠・鎮静、概日リズム位相反応、深 光同調以外にも何らかの生体機能の修飾作用を有 部体温低下などの多様な睡眠・覚醒調節作用を発 している可能性があげられる。これに関連して我々 c c ie ta , . l 掬することが明らかになっている(Cagna は、光が自律神経機能に与える影響につして注目 1994,Dol 1i n se ta , . 1 1994,Lewy e ta , . 1 1992, している。高照度光 はその照、射直後からヒトの脳 Mc A rthureta , . l 1991,Mishimae ta , . l 1999)。こ 波活動の活性化、体温上昇、入眠潜時の延長、皮 れまでに、全盲者もしくは脳障害児における非 24 膚コンタヲタンスの冗進、作業能率の上昇など¥一 時間睡眠・覚混症候群(Ar巴 n d te ta , . l 1988, 磁の覚醒効果を発揮する (Campbelleta , . l 1995)0 Folkardet a , . l 1990,Palmet a , . l 1991,Sack e t この 覚醒効果 は顕著であり、また照射後短時間で a , . l 1991,Tzischinskye ta , . 1 1992)、時差症候群 出現するとし、う利点がある。留歯類およびヒ卜で、高 ( A r 巴n d te ta , . l 1986,C l a u s t r a te ta , . 1 1992,P e t r i巴 照度光のパルス照射が交感神経活動の元進を引 e ta , . 1 1993)、交代勤務睡眠障害 (Folkarde ta 1 ., - 26- 1993)、睡眠相遅延症候群 ( D a h l i t ze ta l .,1991, らの問題に対する重要かつ効果的なアプローチ Ol d a n ie ta l .,1994)などの概日リズム障害に起因 になり得るもの と期待される。よ り多くの関心がこの する│睡眠障害 に対して、 0.5mgから数 mgオーダー 分野に向け られることを期待したし、。 の低用量の外因性メラ 卜 ニ ンが有効であることカt明 らかにされている。高齢者の!睡眠維持障害に対し 参考文献 ても 、少量のメ ラトニン補充療 法が有効であるとさ れる (Gar f i n ke le ta , . l 1995,Haimove ta , . l 1995, AgnewH. J .,e ta l .:Sleeppattems i nl a t em i d d le Wu I 1m aneta , . l 1995) 。また、 AD ! D 八T患者の睡眠・ aged mal e s ;a n EEG s t u d y . E le c t r o e n c e p h a l o g r 覚醒(活動・ 休止 )リズム障害 に対しても有効である C l i nNeurophy s i ol ,23:168-71,1967. ( Tozawae ta , . l 1998) 。 メ ラトニンは生物学的半減 期が非常に短い ため体内蓄積の 恐れがな く、筋弛 Aha r o n P e r e tz 1 .,e ta l . : Sl eep-wake c y c l巴S I f l 緩作用や記憶障害などの従来型睡眠薬で問題と m u l t i i n f a r c t dementia a nd d 巴m巴n t i a o f t h e なる副作用がほとんど認められないとしづ利点が A lz h e i m e r ' st y p e.Neurol, 41:1616-9,1991 . ある。今後の研究の方向としては 、メラトニンが睡眠 の発達・老化に内因性睡眠物質として如何なる生 地 e r s t e d tT. ,e ta l . : The c i r c a d i a nv a r i a t i o no f 理的役割を果たしているかに向けられており、高齢 expenm巴n t a l l yd i s p l a c e d s l e e p.S l e e p,4 : 159-69, 者に対するごく低用量の外国性メラトニンによる│盛 1981 眠障害の予防効果などが期待されてし唱。 A ll e nS .R .,e ta l .:Seventy-twohourpolygraphic 6 おわりに a nd behavior a lr e c or d i n g so fw a k e f u l n e s sa nd s l e e pi n ah o s p i t a lg e r i a t r i cu n i t : comparison 概 日リズムの加齢変化の 生理的意義につ いて は不明な点も多いが、 mRNA転写に始まり、神経 between d 巴me n t e d and nondemented p a t i e n t s S l e e p,1 0 :143-59,1987 内分泌免疫機能、循環・ 代謝機能、脳 高次機能な どの重要な生体機能の多くが概日リズム支配下に A ll e n S.R. ,e t a l . : EEG and s l e e p i n aged あることより、その調節障害が生体に少なからぬ影 ho s p i t al iz e dp a t i e n t sw i t hs e n i l ed e m e n t i a : 24h 響を及ぼすもの と推測され る。欧米では、│睡眠・覚 r e c o r d i n g s .E x p e r i e n t i a, 3 9 :249-55,1983. 醒障害により引き起こされる社会資本の損失に関 するレポ ートが作成され、大きな関心が集まってい Are n d t J. ,e ta 1 . : All e v i a t i o no fj e tl a g by る。とりわ け高齢者における夜間睡眠の低質化は、 m e l a t o n i n : p r e l i m i n a r y r e s u l t s of c o n t r o l l e d 不眠症状にとどまらず、日中の覚醒水準の低下に d o u b l eb l i n dt r i al .BMJ. ,292:1170,1986. よる注意力、集中力、作業能率などの高次精神活 動の陣害に容易に結びつくが、その社会的意義に Are n d t1 .' ,e ta l . :Synchronisation ofad i s t u r b e d ついては日本ではほ ι んど注意が向けられていな s l e e p-wakecyc l ei n ab l i n dman by melat oni n L、 。また、ごく最近の研究では、概 日リズム調節の t r e a t m e n t[ l e t t e r ]. L a n c e t, 1 :772-3,1988. 異常が生命予後を悪化させる可能性が示唆されて い る ( I I u r de ta , . l 1998)。世界でも類を見ない超高 Benca R.M., e t a l . : Sleep and psychiatric 齢化社会に突入しようとしている我が国で、高齢者 d i s o r d e r s .A meta-anal y s i s.Arc hGenP s y c h i a t r y, が充分に知的で生産的な社会生活を送り、 QOLを 49・ 651-68,1992. 高い レベルに保つための方策を確立することは 危 急の課題 である。高齢者の生理に マッチした│睡眠・ 紙日リズム調節法の開発および臨床応用は、これ B l i w i s eD. L .Dementia. l n:K r ygerM.I I ,. RothT . andD 巴m entW.c . , e d s ._ P r i n c i p a l sa ndP r a c t i c eo f - 27- S l e e p Medicine,p790-800,P h i l a d e l p h i a,W B t e n d e n c y .N e u r o b i o lAging,3 :321-7,1982 S a u n d e r s, 1994. t a l . : Melatonin and j e t l a g : C l a u s t r a tB ., e . :Wha ti ssundowning?JAm G e r i a t r c o n f i m l a t o r yr e s u l t凶 i n ga s i m p l i f i e dp r o t o c o l B l i w i s eD .L Soc,4 2 :1009-11,1994. [ s e ecomments]. B i o lP s y c h i a t r y,3 2 : 705-11, 1 9 9 2 . 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