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佐藤きみ子
ぼくたちみんな地球の子
~スリランカから学んだことをミュージカルに~
佐藤 きみ子
山形県酒田市立中平田小学校
教 科
Ⅰ
総合的な学習の時間 19時間、道徳 1 時間、
体育 2 時間、音楽 2 時間、学校行事 1 時間
3 年児童 12名
1 ~ 6 年児童 90名
対 象
実践の目的
「スリランカ」という子ども達にとって初めて触れる外国の生活を知ることで、今の自分たちの
暮らしを客観的に見つめ、考える体験をさせたい。本やインターネットで調べた客観的な内容を使
いながらも、子ども達にとってより具体的で身近な感覚で受け止められる、担任教師が実際に訪問
し体験したという事実を大切にして、学ばせて行きたい。
授業の後半には、学んだことをミュージカルとしてまとめ、発表する形をとる。音楽や写真を使
い、子ども達自らが伝える役を担うことで、学びは一層深まり、演じることを繰り返す中で、更に
考えるという過程を踏むことができると考える。
本学習は複数の教科・領域に渡るが、全体を「ぼくたちみんな地球の子」というタイトルでくく
り、子ども達にとって分かりやすくい単元構成にしていく。
Ⅱ
授業の構成
時間
授業のテーマ
1
幸せについて
(総合 1 ) 考える。
ねらい・対象者
授業の展開
幸せを得るためには、精神的 ・自分が幸せだと思うことを書き出して
な豊かさ、物質的な豊かさの
みる。
双方が必要であることに気づ ・精神的豊かさ、物質的豊かさに分けて
線を引く。
く。
( 3 年児童)
2
スリランカに
(総合 1 ) ついて知る。
世界には、日本とは環境が異 ・スリランカの位置、気候、くらしなど
なる国があることに気づく。
について大まかなことを知る。
・くらしや文化が書かれた本を自由に見
( 3 年児童)
て調べる。
3
スリランカの
(総合 1 ) 電化製品事情
から考える。
スリランカの電化製品事情を ・自分の暮らしに必要な電化製品を 3 つ
知り、自分たちの生活と比較
選び、その理由を考える。
・スリランカの田舎の家庭には、
「テレ
して考える。
ビ、電球、電話」くらいしかないこと
( 1 ~ 6 年児童)
を知り、自分たちのくらしと比較して
考える。
― 48 ―
佐藤きみ子
時間
授業のテーマ
4
自分たちがで
貧しい人に対して実際にで ・貧しいくらしをしている人にお金をあ
きることはあるのか考える。
( 3 年児童・保護者)
える。
授業の展開
げた旅人の話を聞いて自分ならどうす
るか考える。
《保護者の参観授業にて実施》 ・あげる あげない のどちらかを選択
し、その理由を考え、発表する。
5~7
スリランカの
(総合 3 ) く ら し を 知
食べ物・学校・生活について ・教師が撮影してきた写真(抜粋150枚)
集めた写真を見たり、本やイ
を見ながら、疑問点を質問していく。
ンターネットで調べ、暮らし ・学んだことから、ミュージカルに盛り
る。
ぶりを知る。
( 3 年児童)
込んで伝えたい内容を考える。
ここまでの学習の様子をからストーリーを作り、教師が作曲・脚本作りを行い、
ミュージカル「ぼくたちみんな地球の子」の練習に入る。
8 ~20
ミュージカル
(音楽 2 ) 練習
学んだことが相手に伝わるよ ・歌、演技、ダンスなどの表現手段を使
うに表現する。
( 3 年児童)
い、学んだこと生き生きと伝える。
(体育 2 )
・表現の様子を互いに見合い、話し合っ
(総合 9 )
て練り合い、より良いものを作る。
21~24
(学校行
ミュージカル
学んだことをミュージカルで 第 1 回公演 本校学習発表会にて
公演
生き生きと表現する。
( 3 年児童・全校児童・保護
事1)
全校児童・保護者・地域住民対象に
第 2 回公演 地域交流会にて
者・地域の方々、他校の小学 地区の昔遊びの先生を対象に
(総合 3 )
第 3 回公演 他校を訪問しての出前公演
生)
若浜小学校 3 年生を対象に
25
ふりかえり
(総合 1 )
Ⅲ
半年にわたる学習のまとめ
( 3 年児童)
活動全体を振り返り、自己の変容を考え
る。
授業の詳細
……………………………………………………………………………………………………………………
1 時間目 総合的な学習の時間( 3 年児童対象)
────────────────────────────────────────────
……………………………………………………………………………………………………………………
開発教育の導入として、自分たちの幸せについて考えさせた。
「どんなときに幸せか」という
漠然とした問いに対する子ども達の答えは次のようなものであった。
ゲームができる、デュエルマスターズのカードがもらえる、本が読める、友だちがいる、家
族がいる、健康である、食べたい物が食べられる、サンタさんが来る、お母さんがやさしい、
好きな勉強ができる、鉄棒ができる、水泳ができる、…等々、どの子の記述も再現なく続く。
3 年生の子ども達は、自分の好きなものに囲まれた生活が幸せだと考えている場合が多い。楽
しいことがある、特別なことがある、それが幸せなのである。あって当たり前のものの有り難み
や価値を考えられる子はそう多くは居なかった。
― 49 ―
小 学 校
(道徳 1 ) きることを考
ねらい・対象者
佐藤きみ子
……………………………………………………………………………………………………………………
3 時間目 指導案 1 ~ 6 年児童対象 ────────────────────────────────────────────
……………………………………………………………………………………………………………………
単元名:ぼくたちみんな地球の子「日本人は、どれだけ電気をつかっているの?」
ねらい:スリランカの電化製品事情を知り、自分たちの生活と比較して考えてみる。
指導課程
段階
学習活動
・指導上の留意点
考えを持つ
(●主な発問や指示・予想される反応)
1 写真から、スリランカの人と電化製品の関
係を考える。
・スリランカは北緯 7 度に位置し、熱帯モ
ンスーン気候の一年中暑い国。
●写真を見て気づいたことを発表しましょう。
・スリランカの人が冷蔵庫を居間に飾っている
のはなぜだろう。
・居間の真ん中に冷蔵庫を置いている写
真。
・お金持ちの家であることを伝える。
・冷蔵庫は特別なものなのかな。
・スリランカの田舎では冷蔵庫のある家は
・お金持ちしか持っていないのかな。
あまりない。
2 課題をつかむ。
・スリランカの田舎の人は 3 つくらいの電
もし、 3 つの電化製品しか使えないとし
たら、あなたは何を選びますか。
・スリランカの人が 3 つの電化製品しか使って
化製品しか使っていないことを伝え、も
し自分だったらどうするかを考えさせ
る。
いないなんて驚きだ。
・私はたくさん使っているけど、 3 つと言われ
学び合う
たら何をがまんできるかな。
3 使いたい電化製品とその理由を考える。
電化製品の例
●(全員を立たせて)たくさんある電化製品の
エアコン、冷蔵庫、扇風機、パソコン、プ
中から、使いたい電化製品を 3 つ選んだ人は リンター、電灯、電話(携帯)
、テレビ、
座りましょう。
リモコン(各種)
、ラジオ、テレビゲーム、
●選んだものと選んだ理由を発表しましょう。
DS、ウイー、電子レンジ、オーブン、ス
・冷蔵庫とエアコン…暑いのが嫌だから。
テレオ、CD ラジカセ、電子ピアノ、オル
・テレビゲーム…使えないなんてありえない。
ガン、ドライヤー、アイロン、ひげそり、
・洗濯機…無かったらどれだけ洗濯に時間がか
炊飯器、、洗濯機、掃除機、電気ポット、
かるだろうと考えた。
電気蚊取り線香(こたつ、ストーブ、ホッ
生かす
・炊飯器…毎日普通に使っているから。
トカーペット)
4 スリランカの人々の暮らしの実際を知り、 ・電化製品に囲まれた便利すぎる自分たち
自分たちと比較して、その生活を考える。
●スリランカの田舎の家庭でで一般的に使われ
の生活とスリランカの人の生活について
比較して考える。
ているのは、「テレビ、電話、小さな電灯」 ・きみ子先生からの提案
です。どんな生活なのか考えてみましょう。
「 5 分間の暗闇生活」
・冷蔵庫がなければ冷たい飲み物は飲めない。
「冷たい飲み物我慢の一夜」
・洗濯機がなければ、毎日手で洗う。
「洗濯機なしの一日」
・ゲーム機がなければどうやって遊ぶのか。
「ノーゲーム、ノーテレビデー」
・小さな電灯では暗いのではないか。
・エアコンよりも、テレビが先なのか。
― 50 ―
佐藤きみ子
授業後の子ども達の感想より
・スリランカの人は日本よりもずっと少ない数の電化製品しか使っていない。
( 5 年)
・私はエアコンとウイー
(ゲーム機)のない生活はいやだと思いました。
( 4 年)
・ぼくは冷蔵庫が欲しいです。ないと冷たいコーラが飲めません( 3 年)
・一生懸命に生きているスリランカの人に冷蔵庫をあげたいと思いました。
( 6 年)
暑い夏の時期だったので、
「冷蔵庫」
「エアコン」が普及していない生活を送っていることに驚
く声が多くあった。そして、それらの電化製品をあげたいという意見と、無くても普通に生活し
ている人がいることから、日本人の生活のあり方を問う意見など、様々な意見が出た。
劇団ドリームミュージカル ストーリー
「ぼくたちみんな地球の子」
・オープニング
・歌とダンス
テーマ曲「夢はかなう」
さとうきみこ 作詞・作曲
1 きみもぼくも生まれたんだよ きみもぼくも生きてゆくんだ
青くかがやく この地球で 大切なもの 見つけるそのため
※ 信じてゆこう おそれることはない
夢はかなう きっとかなう さあ、はじめよう
2 きみはぼくのことを知らない ぼくもきみのことを知らない
いつか出会うよ この地球で 大切なもの 見つけるそのため
※ くりかえし
第 1 幕 パーティ会場
今日はパーティの日。小学 3 年生がちょっぴりおしゃれをして集まり、楽しくパーティをして
いる。「お茶漬けとねこまんまのどちらがおいしいか」という、たわいものない話題で盛り上がっ
ているところに、外国から一通の手紙が届く。
― 51 ―
小 学 校
・日本人は電気を使いすぎている。ぜいたくだ( 5 年)
佐藤きみ子
歌・スリランカの童謡
「ルーサマリ ナトゥウィカトゥ」
(子どもとハチのお話)
ルーサマリ ナトゥウィカトゥ ワナバムロ オーマヒトゥ
ナトゥワノウィ マレシミミ ママラマヨ パニウラミ
手紙はスリランカの子どもからのもの。手紙にはスリ
ランカの子どもが好きなミルクご飯とカレーことや、ク
リケットという遊びが好きなこと、将来は学校の先生や
エンジニアになりたいという夢をもっていることなどが
書かれていた。
手紙に興味を持った子ども達は、調べ学習を始めることにする。
第 2 幕 調べ学習
子ども達は、それぞれの方法で調べ学習を始める。
○図書館で本から調べる
「スリランカの学校のことが書いてあったよ」
○インターネットを使って調べる
「スリランカの国旗があったよ」
「カレーは毎日食べてるよ」
○知っている人にインタビューして調べる
「暑い国らしい…、インドのとなりにあるんだ」
○市内のスーパー
(ト一屋みずほ通り店)で調べる
「スリランカから輸入されている
紅茶とスパイスが売っていたよ」
第 3 幕 スリランカ調べ学習発表会
歌・スリランカのくらし
「スリランカってすてきだな」
スリランカについて調べた内容をコミカルな歌と
写真で発表する。
○食べ物 ○学校生活 ○民族・宗教
○中古車 ○トイレ ○くらし
第 4 幕 はてしなき夢
調べ学習をやってはじめて、異国のくらし・文化を知った小学 3 年生「さっちゃん」は、スリ
ランカにに対して夢をいだく。そして、旅立つ決意をする。
― 52 ―
佐藤きみ子
多くの仲間が止めようとするが、さっちゃんは変わらない自分の思いを歌で表現する。歌は、遠
くスリランカの子どもにも届き、その歌はやがて子どもたちみんなの合唱となってひびきわたる。
ソ ロ
小 学 校
歌・さっちゃん、シンハラくん、ユナーニャちゃんの独唱
子どもたちの合唱
テーマ曲「ぼくたちみんな地球の子」
・エンディング 歌とダンス
テーマ曲「カーテンコール」
歌・スリランカのくらし
「スリランカってすてきだな」
劇団ドリーム作詞・作曲
1 ,スリランカは暑い国 カレーがうまい
からいカレーを手で食べる 毎日食べる(えーっ、毎日!?)
2 ,スリランカの学校は なかなかきびしい
だけど終わるのお昼すぎ 給食はない(ないのー!?)
― 53 ―
佐藤きみ子
3 ,シンハラ語とタミル語と英語も話す
仏教、イスラム ヒンズー教 入り乱れてる(大変!)
4 ,スリランカの自動車は けっこう古い 中古のポンコツはりあわせ、大事に使う(へえー、エコだね)
5 ,トイレに入っておどろくな 紙はありません
井戸からくんだ水使い
おしりをあらう(あらま…)
6 ,れいぞうこもエアコンも お家にはない
こ かげ
熱い紅茶をのみながら 木陰ですずむ(ワーオ!)
― 54 ―
佐藤きみ子
※だけど
みんなえがお くよくよしないんだ
小 学 校
自然のめぐみに かんしゃして ラララ…
7 ,戦争終わって幸せがおとずれたんだ
ないものたくさんあるけれど がんばるスリランカ すてきな国さ みんなでおいで 友だちになろう…
辛いカレー
日本人が掘った井戸
……………………………………………………………………………………………………………………
────────────────────────────────────────────
8 ~20時間目 ミュージカルの実践 3 年児童 ……………………………………………………………………………………………………………………
ミュージカルを参観した人からの感想
保護者より
・先生が外国で学んだことがこのような形で子ども達に伝えられ、表現されたことに感動しまし
た。子どもが家でもスリランカの歌を何度も歌うので、弟たちも覚えて一緒に歌っています。
・スリランカという国は聞いたことはありましたが、
「紅茶」を思い浮かべるくらいであまり知
りませんでしたが、このミュージカルを見てかなり興味が増しました。うちの子は、クイズ番
組でスリランカが出たり、世界地図を目にすると、真っ先に興味を示しています。
・繰り返されるメロディが切なく、心に沁みました。子ども達もきっとこの広い世界の中から大
切なものを見つけられると思います。感動しました、ありがとうございます。
他校の児童(小学 3 年生)より
・ぼくは初めてスリランカという国を中平田小の人に教えてもらいました。こんなにエコなくら
しをしていることや日本からもってきた車をかいぞうして使っていることをしってびっくりし
ました。貧しいのにがんばっているんだなと思いました。
・中平田小のみなさんは12人しかいないけれど、声が大きくてダンスも上手だったので、スリラ
ンカのことがよく分かりました。
・スリランカの人が日本にあこがれているなんて知りませんでした。たしかに日本はいい国なの
かもしれないと思いました。
Ⅳ
実践の成果
3 年生の子ども達は、日本の暮らししか知らない。いや、自分の暮らししか知らない。それ
は、他と自分を比べたこと自体なかったからに他ならない。それだけに今回、気候も文化も生
活習慣も言語も…何もかも違う異国、「スリランカ」のくらしと比較したことに対するインパ
クトは強かったようだ。担任が実際に取材してきた異国のくらしについて、見るもの聞くもの
全てが興味深く、驚きと感動を持って受け止めていた。
しかし、子ども達は、スリランカの暮らしを、可哀想だとか、哀れなものだとか捉えること
― 55 ―
佐藤きみ子
はあまりなかった。むしろ、毎日食べるカレーとは、どんな味のバリエーションがあるのだろ
うとか、井戸水はどんなにおいしいのだろうとか、子ども達が群れて夢中になって遊んでいる
クリケットとはどんなに楽しい遊びなのだろう等々、興味を持って受け止めた。貧しい街や村
の様子を見てさえも、子ども達がそのように捉えたのは、写真に写っている人々の様子に理由
があると思う。確かに写真で見るスリランカの人々は生き生きとしており、悲壮な感じは受け
ない。私が尋ねたルナワ地区の女性達も、用水路が改善されて洪水から村が救われ、本当に幸
せだと少しのためらいもなく語っていた。
価値観が違うと言えば、それまでであろうが、スリランカの人々は貧しくてもどこかエネル
ギッシュで希望に溢れていた。子ども達は、そんな様子をそのまま受け止めたのである。
貧しいのに、可哀想じゃない。可哀想どころか笑顔が溢れていて、幸せそうにさえ見える。
渡航前に私が予想していた、授業の展開とは異なる流れになり、私自身も驚く結果となった。
そんな経緯を受けてまとめたミュージカル「ぼくたちみんな地球の子」も、希望に満ちた内
容となった。異国の生活に興味を持ち、同じ地球に生きる人間として、友として、出会いたい、
分かり合いたいと言うような内容になった。子ども達は、この学びを通して出来上がった
ミュージカルを、自信を持って表現した。そんな表現ができたのも、スリランカについて学ん
だことを自分たちの声で伝えたいという思いが育ったからだと思う。
ミュージカルは 3 度の公演を行い、地域の様々な人々、他校の子ども達にも見てもらった。
また新聞にも 2 度に渡って掲載されたことから、より多くの人に取り組みが伝わり、子ども達
は一層自信をつけた。半年に渡る学びを有意義に展開し、多く人々から評価される形でまとめ
ることができたことは大きな成果である。
Ⅴ
課 題
上記に挙げたように、今回の学習では、異国の暮らしを知り、興味を広げることはできた。
しかし、異国の暮らしを垣間見たに過ぎない。そこから、自らの生き方について考えるという
ところまでは行くには、まだまだ時間を要する。小学生の段階であっても、自らの暮らしと比
較して考えることを具体的に行うことで、様々な気づけるを引き出せると思われるので、今後
更に学習を深めて行きたい。
また、今回の渡航で取材してきたことから、授業に活かせそうなネタはまだまだある。パー
ム椰子の活用や、日本とスリランカの二国の子供間で交換した絵や願いの短冊、物価や学校教
育の問題、ゴミ処理事情等々は、授業に使いたい内容であり、今後是非、活用していきたいと
考えている。
― 56 ―
佐藤きみ子
関連する学習指導要領の内容と文言
第4章
第 1 節(5)学習活動については、学校の実態に応じて、例えば国際理解、情報、環境、福祉、
健康などの横断的・総合的な課題についての学習活動、児童の興味・関心に基づく課題につい
ての学習活動、地域の人々の暮らし、伝統と文化などの地域や学校の特色に応じた課題につい
ての学習活動などのを行うこと。
第 2 節(7)国際理解に関する学習を行う際には、問題の解決や探求活動に取り組むことを通し
て、諸外国の生活や文化などを体験したり調査したりするなどの学習活動が行われるようにす
ること。
〈小学校道徳〉
第 2 章第 2 節(5)
他国を尊重し、国際社会の平和と発展や環境の保全に貢献する人間を育成する。
教育基本法の前文に述べられているように、
「世界の平和と人類の福祉の向上に貢献する」
ことは、日本国憲法において定められた国民の決意である。
〈小学校体育〉
第 2 章 2 (1)カ 表現運動系
表現運動は自己の心身を解放してリズムやイメージの世界に没入してなりきって踊ることが
楽しい運動であり、互いの良さを生かしあって仲間を交流して踊る楽しさや喜びを味わうこと
ができる運動である。
〈小学校音楽〉
第 2 章 A 表現(1)歌唱の表現
歌唱の活動は、児童がこれまでに様々な経験を経て培ってきた感性を働かせて、自らの声で
楽曲の表現を工夫し、思いや意図をもって歌うものである。
〈小学校特別活動〉
第 3 章 4 節 学校行事 2 (2)文化的行事
平素の学習活動の成果を発表し、その向上の意欲を一層高めたり、文化や芸術に親しんだり
するような活動を行うこと。
●出典・参考図書
・国際理解に役立つ 友だちが描いたアジア21世紀 8 スリランカ ポプラ社
・いっぽんの鉛筆のむこうに 福音館書店
・独立行政法人国際協力機構 ホームページ http://www.jica.go.jp/
― 57 ―
小 学 校
〈小学校総合的な学習の時間〉
佐藤きみ子
― 58 ―
佐藤きみ子
小 学 校
― 59 ―
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