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GGMSX マニュアル

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GGMSX マニュアル
GGMSX マニュアル
目次
1.GGMSX とは...................................................................................................................................2
2.使用する前に..................................................................................................................................2
3.セット内容........................................................................................................................................3
4.GGMSX 基板の外観......................................................................................................................4
5.ハードウェア仕様の違いに付いて..................................................................................................5
6.GG へのインストール.......................................................................................................................6
7.BIOS アップデート方法...................................................................................................................9
8.MSX のキー割り当てに付いて.....................................................................................................11
9.MSX カートリッジの動作に付いて................................................................................................12
10.その他.........................................................................................................................................13
11.改版履歴.....................................................................................................................................14
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1.GGMSX とは
GGMSX は旧セガ エンタープライゼス社 製 (現セガサミーホールディングス ※)ゲームギア(以下 GG)で
MSX(1)のゲームカートリッジをある程度遊べるようにする、Norix が個人で製作した同人ハードウェアです。
主に GGLCD を使用した 1ASIC の GG 向けで、GG 本体基板の改造が必要です。(通常の GG では正
しく動作しませんのでご注意ください)
※2015 年 6 月現在
2.使用する前に
作者は使用した事による損害について、一切の責任を負うことは出来ません。
使用者の責任において使用してください。
仕様上、すべての MSX カートリッジへの対応は出来ません。予めご了承ください。
マニュアル中の画像は開発中のものです。
実際のものとは異なる場合がありますので、予めご了承ください。
2
3.セット内容
セットの内容は以下の通りです。
•
GGMSX メイン基板(カートリッジケースは付属しませんので各自ご用意ください)
•
GGMSX サブ基板
•
GGMSX BIOS 書き換え用基板
•
4Mbit Flash ROM(BIOS 更新用プログラム書き込み済み)
•
32 ピン IC ソケット(TEXTOOL を利用したい場合は各自ご用意ください)
3
4.GGMSX 基板の外観
各部の説明
SW1
BIOS アップデート時に使用するスイッチで、BIOS アップデート時に PRG 側
にします。
ケース外側からアクセス出来るよう、ケースに穴を開けておくと良いでしょう。
SW2
リセットスイッチです。
CN2
MSX カートリッジスロットです。GG 正面から見た方向がカートリッジ正面になる
ように挿入します。
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5.ハードウェア仕様の違いに付いて
○ BIOS
C-BIOS(C-BIOS Association)を GGMSX 向けに改造したものを使用しています。(1 か 2 ボタンを押し
ながら電源を入れるとライセンス表示をすることが出来ます)
本来 MSX には 32KB 分の BIOS/BASIC の ROM がありますが、Microsoft BASIC の分を省いた
16KB 分の BIOS 領域を使用しています。
また、BASIC がありませんので BASIC で作られたカートリッジ(古いものに多いようです)は動作しません。
○ スロット
構造を簡単にするため基本スロット 0 のみに限定しておりスロット選択の機能そのものがありません。
BIOS ルーチンでも I/O ポートの割り当てが無いので機能しないようにしてあります。
スロットには存在するが使用していないピンがあります。(+12V、/WAIT 等の一部のピンの機能がありませ
ん)
○ RAM
GG 本体の RAM を無効化するようにして GGMSX 基板に 16KB を搭載しています。
○ I/O ポート
VDP、PSG(YMZ294 を使用)のポートアドレスを BIOS で変更しています。そのため、直接 I/O アクセス
で PSG やジョイポートを操作しているソフトウェアは正しく動作しません。
(GG では 4 つのポートアドレス範囲しかなく VDP などをアクセスしてしまうことがあるためです。パッチを当
てるなどすれば動作させることは可能です)
○ キーボード
GG にはキーボードが接続出来ないため、一部のキーのみスタートボタンと方向キーとボタンを併用して擬
似的にエミュレートしています。
○ ジョイスティック
BIOS でポート 1 を GG の方向キーとボタンに割り当てています。
ポート 2 は割り当てておりません。
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6.GG へのインストール
○サブ基板の取り付け
サブ基板を下の画像のように取り付けます。位置を間違えないように気をつけてください。
+5V と GND は半田を流し込んで固定します。
次に、オレンジの枠で囲まれた所を適当なワイヤで接続してください。
※A13 と MA13 は使用しません
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○ +34V ラインのカット
TV チューナー向けの+34V ピンを GGMSX 用に転用するため、パターンをカットします。もしくはカットライ
ンの下にあるスルーホールを細いドリル(1mm~1.5mm 程度?)で削っても良いでしょう。
尚、他の部分を間違って切ったりしないよう注意してください。
○ SRAM CS2 への配線
部品面から見て基板左下にある SRAM の CS2(26 番ピン)をサブ基板へ配線します。GG では+5V に接
続されているためパターンをカットするか、ピンを浮かせて配線する必要があります。各自やりやすい方で
行ってください。
ピンを浮かせて配線する場合は引っ張って足をもがないよう気を付けてください。ホットボンドやテープなどで
配線を止めておくと良いでしょう。
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○ M9 への接続
方向キーの接点付近にある M9 のパッドへ接続します。他のピンへのショートなどに気をつけて配線してくだ
さい。
以上でサブ基板の取り付けは完了です。
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7.BIOS アップデート方法
○ 下準備
BIOS アップデート用基板に BIOS 書き込みプログラム(別途バイナリで提供)を ROM ライターで書き込ん
だ Flash ROM をセットし、メイン基板に挿入する。
メイン基板の SW1 を PRG 側にする。
○ BIOS アップデート
メイン基板を GG にセットし電源を入れると下のような画面になります。
ボタンを押し BIOS のアップデートを開始します。BIOS アップデートが正常に終了すると下のような画面に
なります。アップデートに失敗した場合は電源を入れなおし、やり直してみてください。
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○ BIOS アップデート後
メイン基板の SW1 を PRG の反対側にする。
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8.MSX のキー割り当てに付いて
GG にはボタンが少ないため、MSX のキーボードの一部をボタンの組み合わせでエミュレートしています。
スタートボタン併用の場合は何かボタンを押しながらスタートとなっています。逆の順では単なるスタートボタ
ンになってしまうので注意してください。
キー割り当て表
方向キー
ジョイポート 1 方向キー、カーソルキー(BIOS GTSTCK)
方向キーを押しながら電源を投入すると MSX2 風のパレットになります
1 ボタン
ジョイポート B ボタン(左側ボタン)
2 ボタン
ジョイポート A ボタン(右側ボタン)
スタート
F1 キー、F5 キー
上を押しながらスタート
ESC キー、”?”キー
下を押しながらスタート
RETURN キー
左を押しながらスタート
’Y'キー
右を押しながらスタート
’N'キー
1 を押しながらスタート
'1'キー(メインキー)
2 を押しながらスタート
'2'キー(メインキー)
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9.MSX カートリッジの動作に付いて
作者の手元や協力して頂いた方によると、コナミやナムコットなどは大抵動くようです。
T&E SOFT の物は動作しない場合が多いです。(直接的 I/O アクセスのタイプで画面が崩れたりリセットが
掛かったりします)
ENIX のドラゴンクエストⅡは一応は動くのですが、不意にリセットが掛かったりすることがあります。
他にも沢山ありますが、リリースされていた半分も動けばよい程度だと思ってください。
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10.その他
○ GGMSX BIOS 書き換え用基板に付いて
GGMSX BIOS 書き換え用基板は MSX の 32KB ROM カートリッジの代わりとしても使用可能です。
但し、MSX カートリッジは基本的にページ 1($4000~$7FFF)とページ 2($8000~$BFFF)を主に利用
するので、イメージファイルと 16KB 分ずれたアドレスになります。
32KB の場合は前半 16KB と後半 16KB を入れ替えて ROM に書き込んでください。
16KB の場合は開始アドレスによって前半 16KB か後半 16KB、もしくは両方を ROM に書き込んでくださ
い。
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11.改版履歴
2015 年 7 月 1 日
初版
2015 年 8 月 20 日
サブ基板の修正に合わせてマニュアルを更新
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