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VMware SRMおよび Dell EqualLogic iSCSI SANを
STORAGE VMware SRM および Dell EqualLogic iSCSI SAN を 用いた自動ディザスタリカバリ(災害復旧) 文=Andrew Gilman Jon Bock あ らゆる規模の企業が、サーバおよびストレージインフラストラクチャ を統合する主要テクノロジとして仮想化を採用してきました。仮想化 は、管理コストを削減し、可用性を向上させます。今や、IT部門のマネ ージャーは、 リカバリプロセスを自動化するツールの使用だけでなく、仮想化を 活用して従来のディザスタリカバリが抱える課題を克服することにも関心を向 けています。VMware Site Recovery Manager (SRM)ソフトウェアと連携 したDell EqualLogic のPS シリーズiSCSIアレイを導入することにより、企 業は仮想化環境向けにシンプルで費用対効果が大きく、かつ高度に自動化され たディザスタリカバリを実現できるようになります。 従来のディザスタリカバリに付随するジレンマへの取り組み 従来のディザスタリカバリは、高価で複雑な専用ハードウェアに依存しているた め、部分的に課題が存在します。ディザスタリカバリ専用システムは出費のかさ む外部委託のサービスやサポートを必要とすることが多いですが、その管理お よび保守に関する専門知識や技術を持つITスタッフはごく少数です。その上、 IT部門のマネージャーは、 レプリケーションソフトウェアのライセンス供与やサ イト間で必要とされるネットワーク帯域幅のリースにかかる多額の費用に直面 しています。そうしたコストや管理の複雑性を前にして、企業は多くの場合、ア プリケーションレベルないしは部門単位に限ってディザスタリカバリを実行して います。しかし、そうした取り組みによって、やがて企業はその場しのぎで互換 性のない処置を行うようになり、それは管理の非効率さやシステムの部分的な 保護という結果を招くのです。 デル株式会社 〒212-8589 川崎市幸区堀川町580番地ソリッドスクエア東館20F Tel.044-542-4047 DELL POWER SOLUTIONS | 2008年8月 『Dell Power Solutions 2008年8月号』より抜粋 Copyright © 2008 デル株式会社 All rights reserved.(版権所有) STORAGE ディザスタリカバリ プランの セットアップ手順 「ディザスタリカバリへのインフラ投資はさておき、企業はたいていの場合、 何百ないしは何千もの台数に達することもあるサーバに対して、 サイトのフェイルオーバを手動で調整するだけの専門性を 社内に持ち合わせていない。」 IT管理者は、Dell EqualLogicのPSシリーズ アレイおよびVMware Site Recovery Manager( SRM)を使用することで、ディザ スタリカバリの設定を外部に委託することなく ディザスタリカバリへのインフラ投資はさておき、企業はたいて トインフラストラクチャおよびIPネットワーキングスキルを活用 アレイには、自動レプリケーションソフトウェアが付属しており、 いの場合、何百ないしは何千もの台数に達することもあるサー できるようになり、研修コストや継続的に発生する管理コストの 高額なライセンス費用や定期的に発生するソフトウェアサポー バに対して、サイトのフェイルオーバを手動で調整するだけの 削減につなげることができます。 ト契約費用が発生しません。デルが開発したSRMストレージア 専門性を社内に持ち合わせていません。一般的に小規模企業 iSCSIプロトコルは、VMwareインフラストラクチャなどのソリ ダプタソフトウェアは、追加費用なしでダウンロードにより入手 は大企業に比べ管理するサーバが少ないとはいえ、独自に手動 ューションにより可能となったサーバの仮想化を補完・拡張す できますが、これによりPSシリーズの自動レプリケーション機 でリカバリプランを展開するだけの有効なリソースや専門性に る仮想ストレージの実現を可能にします。サーバの仮想化は、 能を直接VMware SRMに統合することが可能となります。 欠けるのも事実です。標準的なリカバリプランには、ケーブル エンタープライズ向けアプリケーションの環境を統合し、一方 S R M スト レ ー ジ ア ダ プ タ ソ フト ウェア を 介 し た D e l l インの自動レプリケーション機能を設定 構成の変更から適切な順序に沿ったリカバリサイトのサーバオ で仮想化環境にあるSANは、柔軟性のあるネットワークリソー EqualLogic のPSシリーズアレイおよびVMware SRMの統 する。 ンライン化まで、数百に及ぶきめ細かい手順が含まれ、それら スプールを作成するためにデータ資産を統合します。同時に、 合は、 レプリケーションオーバーIPの良い経済的側面ならびに 3. ディザスタリカバリサイトに複製する仮 はすべて文書化される必要があります。仮にリモートサイトへ サーバとストレージの仮想化により、従来のあらゆる物理的ア 仮想化で可能となる自動ディザスタリカバリを兼ね備えること 想ボリュームを実働サイトで作成する。 のアクセスを要する事態が発生した場合、 リカバリの手順を示 ーキテクチャに比べ、拡張性・柔軟性・パフォーマンスを向上さ を意味し、時間の節約や使いやすさの向上につながります。 した文書どおりの対処が必要となるなか、IT管理責任者へのコ せることが可能です。 このアプローチを採用することで、大企業では、自動リモートリ ンタクトがとれなければ、事態の複雑化を招くことでサイトのリ iSCSI SANには、他にも利点があります。サーバ通信用のIP カバリとテストが可能となります。人員とリソースが限られてい カバリに遅延を生じさせることになります。 ネットワーキング、ストレージアクセス、オフサイトレプリケーシ る小規模企業においては、課題克服の助けとなる自動リカバリ IT部門にとって、 リカバリプランのテストも重要な課題でしょ ョンを標準化してIT環境を簡素化できるので、複雑さを軽減し、 プランの展開が可能となります。また、PSシリーズアレイのホ ションのVMware SRM機能にアクセス う。テストは、 リカバリプランが正常に機能するという確証を得 コストを削減できます。また、IPネットワーキングには距離的な ットプラグ可能な冗長ストレージアーキテクチャ、高度なシステ する。 るのに不可欠であるほか、有効なディザスタリカバリプランが実 制限がないので、耐障害性を向上させることを目的に、あらゆ ム、システムの可用性を高めるためのディスク監視機能を利用 施されている裏付けとして監督官庁または保険会社から要求 る場所にリモートリカバリサイトを設置できるのです。 することで、企業の信頼性向上を図ることができます。 されることもあります。 仮想化環境向けのリカバリプランを手作業で開発、テスト、実行 VMware SRMは、VMwareインフラストラクチャを基盤とす しかし、そのテストプロセスは、受け入れがたい混乱を企業とそ する場合、IT部門にとっては物理的環境において見られるよう る新たなソリューションであり、仮想データセンタ向けディザス の顧客にもたらす可能性があります。一般的に、手動でリカバリ な 大 変 な 課 題 に直 面 する可 能 性 が あります 。デ ル および タリカバリの管理および自動化を提供します。仮想データセン プランを繰り返し調整したり再テストを行うには丸一日あるい VMwareのツールで仮想化されたiSCSIストレージを基盤と タでは、VMware VirtualCenterおよびDell EqualLogic の はそれ以上の時間を要します。また、テストプロセスが実働サ することにより、これらの課題に対処できるようになり、自動化 PSシリーズアレイレプリケーションが密に統合しており、それ 9. VMware VirtualCenterでリカバリサ イトおよびリカバリサイト双方に関係しているということで、実 されたディザスタリカバリプランの管理および展開が簡略化さ は迅速さ、信頼性、管理のしやすさ、費用効果に優れたリカバリ イトを立ち上げ、 リカバリプランを作成 稼働環境が停止状態に陥ることは避けられません。多くの企業 れるのです。 を目的としています。VMware SRMは、 リカバリプランの集中 とって、自らのサービスを社内にも社外の顧客に対しても長期 行えます。以下はその手順を示したものです。 1. 実働サイトおよびレプリケーションサイト で、PSシリーズアレイをそれぞれ初期 化する。 2. 2台のアレイを接続するために、ビルト 4. レプリケーションの頻度−情報がディザ スタリカバリサイトへ送信される頻度(例 えば、5分おき、1時間おき、1日おきな ど)−を決定する。 5. VMware VirtualCenterアプリケー 6. 2台のアレイを接続するため、VMware SRMを設定する。 7. リカバリを行うために、SRM用仮想マシ ンの保護グループを作成する。 管理機能を備えており、 リカバリプロセスを自動化するほか、 リ 8. 仮想マシンをリカバリ中にオンライン化 する順序を決定し、カスタマイズ可能な アラートを設定する。 する。 10. ボタンを押して、個別に設定したディザ スタリカ バリの セットアップを テスト レプリケーションオーバーIPの カバリプランのテスト改良を実現できます。VMware SRMを VMware SRMへの統合 使用すれば、IT管理者が一人であっても、ディザスタリカバリ実 iSCSIによるディザスタリカバリの経済的側面の変化 Dell EqualLogic のPSシリーズアレイおよびVMware SRM 行の環境設定を迅速かつ簡単に行えるのです(本記事の補足 現在、ディザスタリカバリの経済的側面は良い方向へと変化し は、ディザスタリカバリが迅速かつ経済的でしかも自動化され 記事「ディザスタリカバリプランのセットアップ手順」を参照)。 ています。iSCSIストレージエリアネットワーク(SAN)では、 リ たものになるよう設計する方法を提供します。PSシリーズアレ で適切な順序に則り仮想マシンを起動するこ モートレプリケーション機能が利用可能となっており、また従来 イは、IT管理者が効率的に維持管理でき費用対効果に優れた とで、 リカバリプランを自動的に実行します。 のファイバチャネルSANで必要とされた専用機器に依存する iSCSI SANインフラストラクチャを提供することにより、従来 ことがありません。そのため、企業はすでに存在するイーサネッ のSANが持つ複雑さとコスト障壁を軽減します。PSシリーズ にわたって利用不能にすることなどあってはならないのです。 DELL POWER SOLUTIONS | 2008年8月 『Dell Power Solutions 2008年8月号』より抜粋 Copyright © 2008 デル株式会社 All rights reserved.(版権所有) DELL POWER SOLUTIONS | 2008年8月 する。 フェイ ル オ ー バ が 必 要 に な っ た 場 合 、 VMware SRMは、最新のネットワーク構成 『Dell Power Solutions 2008年8月号』より抜粋 Copyright © 2008 デル株式会社 All rights reserved.(版権所有) STORAGE Navicure社におけるディザスタリカバリの合理化手法 「PSシリーズアレイは、IT管理者が効率的に維持管理でき費用対効果に優れた iSCSI SANインフラストラクチャを提供することにより、 従来のSANが持つ複雑さとコスト障壁を軽減する。」 データセンタに対するディザスタリカバリの自動化 制御を維持しながら、手動プロセスを最小化 Dell EqualLogicの PSシリーズアレイに固有の自動レプリケ プライマリサイトがダウンした場合、ボリュームはすでにリカバ ーション機能は、主要なディザスタリカバリ機能 −データのコピ リサイトに存在しており、VMware SRMは環境をオンライン あるヘルスケアテクノロジ企業では、 仮想インフラストラクチャおよび ストレージの構築により、 予想より75%速く動作する ディザスタリカバリプランを設定 Navicure社は、医師と保険会社間における保険金請求手 続の処理を行う企業です。医師に対して、保険金請求処理 の迅速化、キャッシュフローの改善、請求書発行費用の削減 ーを作成し、プライマリデータセンタから安全な距離にある場 化するプロセスを自動調整します(図1を参照)。SRMは最新 所にコピーを送信する機能− を実行させるものです。この機 のネットワーク構成で所定の順序により仮想マシンを起動し ンアプリケーションおよび卓越した顧客サービスが、急速に 能は、距離的制限を克服できるように、IPネットワークにダイレ て、 リカバリプラン全体を実行します。従来のディザスタリカバ 成 長 を 遂 げ る 企 業 とし て 同 社 を 2 0 0 7 D e l o i t t e クトに統合させます。Dell EqualLogicの PSシリーズアレイ リに関連する手動方法の多くは削除されますが、IT管理者は Technology Fast 500に押し上げました。 は、一対一、双方向、多対一のレプリケーションをサポートして VMware VirtualCenterを介してリカバリプランの実行を包 Navicure社では、急速な成長に伴い、柔軟性のあるアーキ います。企業のニーズを満たすために、レプリケーションの時 括的に監視し、必要に応じて実行を中断、停止することができ テクチャやストレージ設計が必要となりました。同社のITイ 間間隔を調整することが可能です。 ます。 ディザスタリカバリの要件には、各サイトにPSシリーズアレイと Dell EqualLogic のPSシリーズアレイとVMware SRMを VMware VirtualCenterサーバを設置することが含まれてい 統合するもう一つの利点は、PSシリーズの自動レプリケーショ ます。PSシリーズの自動レプリケーションソフトウェアにより、 といった支援を行います。Navicure社が開発したオンライ 「 私達が特に気に入ったのは、 VMware SRMがDell EqualLogic の PSシリーズアレイにある 自動レプリケーション機能と連動する という点です。iSCSIへの投資を 無駄にせず構築できるのがありがたいですね。」 ンフラ全 体 は、D e l l E q u a l L o g i c 仮 想インター ネット SCSI(iSCSI)ストレージエリアネットワーク(SAN)テクノロ は、Navicure社にとってディザスタリカバリ強化のために ジを基盤に標準化されており、15台あるDell EqualLogic SRMとPSシリーズアレイの自動レプリケーション機能との のPSシリーズアレイ間で75TBを超えるストレージを管理 統合を可能にするものです。その他にも以下のような利点 ン機能に含まれる高速フェイルバック機能です。高速フェイル しています。これには、一日50万件以上のトランザクション があります。 アレイはスイッチドイーサネットファブリックおよびIPネットワー バックでは、実働サイトをオンラインに戻す準備が整った際に、 処理を行うコアとなるOracle ®データベース、ならびに ・デルとVMwareの統合ソリューションによって、Navicure社は予 クに 接 続 さ れ ます 。また 、S R Mソフトウェア を 搭 載し た 完全なボリュームを再送信する必要性を排除できます。その代 VMware Infrastructure 3に完全に依存するフロントエ 想より75%速く動作するディザスタリカバリプランの設定が可能 VirtualCenterサーバは、ネットワーク上での通信が可能で わりに、システムはSRMのフェイルオーバ動作以降に発生した ンドのインフラストラクチャおよびその他のサービスが含ま す。カスタマイズされたDell SRMストレージアダプタソフトウ 変更のみを返信するので、時間、帯域幅、コストの節約につな ェアは、統合されたソリューションを結びつけ、包括的な自動サ がります。 れます。 同社は実働環境を保護するために、ディザスタリカバリソリ ューションを見つけ、構築する必要がありました。HIPAA イトフェイルオーバを実現するのです。 となった。 ・ビルトインによる自動化により、データリカバリプランのテスト時 (医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)の順守を 促進し、ヘルスケア業界の主な認証を取得するためです。 間が1日から20分へ短縮される。 ・VMware SRMソフトウェアにより、Navicure社の顧客に対しダ ウンタイムなしでディザスタリカバリのテストを可能にする。 ・Dell EqualLogic のPSシリーズアレイおよびVMware SRM は、うまく行ったディザスタリカバリのテスト動作を自動的に文書 Oracleの環境は、 トランザクションをディザスタリカバリサ 保護サイト リカバリサイト VMware VirtualCenter、 VMware ESX SRM VMware VirtualCenter、 VMware ESX SRM イトのスタンバイデータベースインスタンスへ書き込みす るOracle Data Guardによって保護されています。書き込 みをされたスタンバイデータベースインスタンスは、サイト の障害時にすぐさま実働データベースとなります。仮想イン フラストラクチャは、Dell EqualLogic のPSシリーズSAN 自動レプリケーション ギガビットイーサネット ファブリック ワイドエリア ネットワーク (WAN) のビルトイン自動レプリケーション機能を使用することで複 ギガビットイーサネット ファブリック 化することにより、HIPAAの順守を簡単なものにする。 ・Dell EqualLogic iSCSIベースのSANインフラストラクチャは、 導入と継続的な管理を簡素化する。 ・すべてのSANリソース間における自動ロードバランシングは、ス トレージパフォーマンスと資源活用を最適化する。 ・仮想ストレージは、企業の成長に合わせて必要となる容量の追加 をシンプルにする。 製が簡単でしたが、仮想インフラストラクチャのリカバリは 自動化されていませんでした。この脆弱性により、法規制順 Navicure社はデルと手を組むことにより、Dell EqualLogic 守の徹底が困難となったのです。 のPSシリーズアレイを使用したiSCSIベースのスケーラブ ルなインフラストラクチャを構築し、VMware SRMソフト Dell EqualLogicのPSシリーズ iSCSI SAN Dell EqualLogicのPSシリーズ iSCSI SAN 図1 Dell EqualLogic のPSシリーズiSCSI SANアレイの自動レプリケーション機能は、ユーザ定義のスケジュールに 従って、 リカバリサイトにボリュームを送信する DELL POWER SOLUTIONS | 2008年8月 『Dell Power Solutions 2008年8月号』より抜粋 Copyright © 2008 デル株式会社 All rights reserved.(版権所有) プランニング、テスト、導入の自動化 ウェアを使用したリモートディザスタリカバリを導入しまし デルのチームは、仮想化環境のディザスタリカバリを自動化 た。仮想化されたデータセンタ環境のレプリケーションおよ するシンプルで手頃な方法として、Dell EqualLogic の びリカバリといった機能が、業界の認証規定への準拠に役 PSシリーズアレイを搭載したVMware Site Recovery 立ち、ヘルスケア業界の顧客サポートのため企業の成長に Manager (SRM)ソフトウェアの使用をNavicure社に推奨 合わせてIT環境を対応させていく統合ソリューションも同社 しました。また、デルが開発したSRMストレージアダプタ にとって価値があります。 DELL POWER SOLUTIONS | 2008年8月 『Dell Power Solutions 2008年8月号』より抜粋 Copyright © 2008 デル株式会社 All rights reserved.(版権所有) STORAGE れるのです(本記事の補足記事「Navicure社におけ 「 PSシリーズアレイにより、データセンタのストレージのセットアップおよび 仮想化あるいはディザスタリカバリプランの導入に 関連した時間と労力を劇的に最小化できるのである。」 るのディザスタリカバリの合理化手法」を参照)。 ディザスタリカバリ導入のための 仮想iSCSIストレージ使用 ハリケーンがメキシコ湾岸を襲ったり、 トルネードが 中西部を直撃したり、西部の州で山火事の脅威にさ ディザスタリカバリから複雑さを排除 照)。SRMソフトウェアは、IT管理者をセットアッププロセスに らされたりした時、企業が気付くべきは、ほぼすべて 規格に基づいた、エンドツーエンドの統合ソリューションにより 導きます。VMware VirtualCenter管理インターフェースを の地域で災害が起こり得るということでしょう。災害 I T の シン プ ル 化 を 行うと いうミッション に 沿って 、D e l l 使用すると、管理者は仮想マシンの立ち上げ順序などプランの の可能性があるということは、 リモートディザスタリカ EqualLogicの PSシリーズアレイとVMware SRMソフトウェ 条件をすばやく設定したり、 リカバリ用としてリソースを解放す バリを含めたビジネス継続性に関するプランの実施 アの統合が、ディザスタリカバリの複雑さを簡略化します。PS るために一時停止可能な仮想マシンを指定できます。 が重要であるだけでなく、そこに緊急性も加わると言 D e l l E q u a l L o g i c の P Sシリー ズ S A N および シリーズアレイにより、データセンタのストレージのセットアッ VMware SRMは、サイトリカバリに関する段階的指示をまと えます。 VMware SRMを使用することで、世界中の企業が プ、仮想化あるいはディザスタリカバリプランの導入に関連した めたリカバリ用文書を自動作成することにより、数日間に及ぶ ディザスタリカバリは、もはや複雑な手動プロセスで 自社の仮想データセンタに対し、シンプルで費用効果 時間と労力を劇的に最小化できるのです。 作業の無駄をなくすこともできます。従来のディザスタリカバ なく、経費検討の理由から先延ばしで後付けされるわ に優れ、高度に自動化されたディザスタリカバリを実 例えば、人員を訓練する必要性は、ほとんどなくなるかもしれま リの手法では、編集や管理が困難である複雑な文書を使用して けでもありません。むしろ、データセンタで仮想化を 現させることができるのです。 せん。従来のストレージでは、ディザスタリカバリ用システムの いました。VMware SRMにより、IT管理者はリカバリ手順を電 活用するにあたり、最初に討議するテーマの一つで セットアップや使用について学ぶクラスに、数日間、IT部門スタ 子形式で難なく入手できますが、それは、仮想インフラストラク す。Dell EqualLogic のPSシリーズアレイおよび ッフを出席させなければならなかったり、高額な専門サービス チャ管理において統合化された一要素です。 VMware SRMソフトウェアを構築することにより、 契約を結ぶ必要があったりしました。それとは反対に、PSシリ また、このアプローチは、ディザスタリカバリプランのテスト効 企業はデータセンタで仮想iSCSIストレージを使用し 携わり、他にも通信業界で成功をおさめるベンチャー企業数社で、技 ーズアレイを使用すれば、IT部門スタッフはすぐに精通できる 率を向上させます。この場合、フェイルオーバは分離環境で実 て柔軟性のあるディザスタリカバリを導入できます。 術とマーケティング双方の分野に携わった。ボストン大学で経営管 上に、アレイ自体も箱から取り出して1時間以内にデータを処 行され、その分離環境は運用に混乱をきたさないようテストに 統合されたDell EqualLogicの PSシリーズアレイ 理できるようになります。Dell™ PowerEdge™ サーバとPS 続いて迅速かつ自動的にクリーンアップされます。結果として、 およびVMware SRMにより、IT管理者は時間のか Jon Bockは、VMware社のビジネス継続性に関するソリューション シリーズアレイを併用することで、IT部門は企業全体を保護す ITチームは実働環境における影響を最小限に抑え、顧客に対す かるSAN管理作業から解放されます。企業はその分 を扱うシニアプロダクトマーケティングマネージャー。企業と連携し るよう設計された、包括的な仮想インフラストラクチャを提供で るダウンタイムを回避できます。VMware SRMにより、IT管理 貴重な人材をアプリケーションの開発や戦略的計画 図3 VMware SRMを用いたリカバリプランのテストにより、IT管 理者は試運転の開始・停止のほか、変更を加えるために運転の中断 も行える。 Andrew Gilmanは、デルのソリューションズマーケティングマネー ジャー。Dell EqualLogic製品ファミリの仮想化マーケティング活動 を担当する。デル入社前は、EMC社で幅広く製品マーケティングに 理の理学士号を取得。 て、 ビジネス継続性に関するソリューションにおけるVMwareテクノ ロジの採用決定を担う。VMware社入社前は、Hewlett-Packard きます。 者はボタン一つでテストを開始し、それが自動的に動作してい に振り向けることが可能となり、実利的な事業目標の 社でエンタープライズソフトウェアソリューションパートナーとの提 またIT部門は、追加のソフトウェアや各種システムのライセンス るかを監視し、それから変更を行えるのです(図3を参照)。 実現に向けた取り組みが図れます。 携に携わる。スタンフォード大学で電気工学の理学士号を、デューク を購入せずに、追加されたサイト間でレプリケーションを実行で 加えて、自動テスト機能は、各種規格への順守を容易にします。 あらゆる規模の企業が、iSCSI SANや次世代のディ きるので、企業の成長に合わせたインフラストラクチャ拡張の 例えば、ヘルスケア業界に属する企業にとっては、HIPAA(医療 ザスタリカバリを採用していますが、それらはサーバ プロセスを簡素化できます。Dell EqualLogicの PSシリーズ 保険の相互運用性と説明責任に関する法律)の順守が合理化さ およびストレージの仮想化により可能となりました。 大学フュークワ・スクール・オブ・ビジネス でM.B.Aを取得。 アレイは、追加費用をかけなくても拡張機能が搭載されており、 包括的なデータ保護ツールスイートが付属しています。またIT 管理者は、VMware VirtualCenter管理コンソールおよび 「 Dell EqualLogic のPSシリーズSAN VMware SRMにより、 リカバリプランをいつでも更新・変更で きます。 およびVMware SRMを使用することで、 世界中の企業が自社の仮想データセンタ 自動ディザスタリカバリのセットアップおよびテスト に対し、 シンプルで費用効果に優れ、 仮想化環境が整うと、Dell EqualLogicの PSシリーズアレイ およびVMware SRMによって、ディザスタリカバリのセットア ップが迅速に行えるようになります。PSシリーズアレイは、迅速 な導入のために、レプリケーションパートナーおよび保護グル ープの構成を単純化するツールを備えています( 図2を参 DELL POWER SOLUTIONS | 2008年8月 図2 Dell EqualLogicのPSシリーズアレイに付属しているグループマネージャ ソフトウェアは、 レプリケーションパートナーおよび保護グループの構成を単純化 する。 高度に自動化されたディザスタリカバリを 実現させることができるのである。」 *これらの資料は、2008年7月現在で、順守が求められるとデルが判断した法令および規格であり、法令または 規格の変更により他に取って代わられる可能性があります。この情報は、法律上の助言を意図するものではなく、 法律上の助言として使用できません。また、 この情報は、すべての関連法令および規格を網羅的に説明するもので ありません。法令順守に関する質問については、貴社の顧問弁護士にお問い合わせください。 『Dell Power Solutions 2008年8月号』より抜粋 Copyright © 2008 デル株式会社 All rights reserved.(版権所有) DELL POWER SOLUTIONS | 2008年8月 『Dell Power Solutions 2008年8月号』より抜粋 Copyright © 2008 デル株式会社 All rights reserved.(版権所有)