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(仮称)こども健やかひろば整備計画

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(仮称)こども健やかひろば整備計画
(仮称)こども健やかひろば整備計画
平成26年3月
明
石
市
< 目 次 >
1 整備計画策定の背景及び(仮称)こども健やかひろばの施設の性格 ........................... 1
(1) 整備計画策定の背景..................................................................1
(2) ひろばの基本理念・基本方針..........................................................1
(3) ひろばの機能等......................................................................1
2 ひろばの諸元及びゾーニング等......................................................... 3
(1) ひろばの諸元........................................................................3
(2) ゾーニングについての考え方..........................................................4
3 5階「子育て・子育ちフロア」 の概要 ................................................. 5
(1) 基本的な考え方......................................................................5
(2) 事業の内容..........................................................................5
4 5階「子育て・子育ちフロア」子育て支援センターの諸室の考え方 ......................... 6
(1) プレイルーム........................................................................6
(2) こども図書室........................................................................6
(3) キッズスペース......................................................................8
(4) 相談室..............................................................................9
(5) 遊戯・学習室.......................................................................10
(6) キッチンルーム.....................................................................10
(7) 創作活動室.........................................................................11
(8) 団体活動室.........................................................................11
(9) 一時保育ルーム.....................................................................12
(10) セントラルロビー..................................................................13
(11) ファミリー・サポート・センター ....................................................13
5 5階「子育て・子育ちフロア」青少年交流スペースの詳細内容 ............................ 14
(1) ラウンジ...........................................................................14
(2) 音楽スタジオ.......................................................................14
(3) サークル活動室.....................................................................15
(4) 利用に際しての留意点...............................................................15
6 6階「こども健康フロア」こども健康センターの詳細内容 ................................ 16
(1) 基本的な考え方.....................................................................16
(2) 実施事業...........................................................................16
(3) 事業概要...........................................................................16
(4) 施設整備内容の詳細.................................................................16
7 ひろばの平面図...................................................................... 18
8 管理運営について.................................................................... 19
(1) 管理区分についての基本的な考え方 ...................................................19
(2) 開館時間及び休館日.................................................................19
(3) 使用料等...........................................................................19
(4) 管理運営体制のあり方...............................................................19
(5) 周辺施設との連携...................................................................20
9 オープンまでのスケジュール等........................................................ 21
1 整備計画策定の背景及び(仮称)こども健やかひろばの施設の性格
(1)
整備計画策定の背景
明石駅前南地区第一種市街地再開発事業において建設される再開発ビルに整備する(仮称)こども健
やかひろば(以下「ひろば」という。)の整備方針については、平成 25 年8月に「(仮称)こども健
やかひろば施設整備基本計画」(以下「基本計画」という。)を策定し、「基本理念」や「基本方針」、
「ひろばに整備する機能の考え方」等を定め、ひろばに整備する各機能の整備方針、活動や事業のあ
り方、機能間の連携のあり方、ゾーニング案、施設整備・管理運営上の留意事項等について大まかな
枠組みを示したところである。
この基本計画を踏まえ、ひろばの事業、運営及び施設等の整備の方針を具体的なものとするため、
「(仮称)こども健やかひろば整備計画」を策定するものである。
(2)
ひろばの基本理念・基本方針
基本計画においては、「子どもたちが輝きながら健やかに育ち、次世代への架け橋となること、子
どもの成長を通じて自らも成長すること、そして市民みんながつながり、まちが元気になること」を
目指し、次の4つをひろばの基本理念として整備することとしている。
【育成】
子育て支援と
次世代育成
のための拠点
【健康】
将来の明石を担う
子ども(妊婦)
の健康拠点
【交流】
子どもを中心に
幅広い世代の人々が
ふれあう交流拠点
【成長】
人が学び、成長する
学びの場の拠点
また、この基本理念とともに、施設整備にあたっては、次の3つの基本方針により整備することと
している。
・子どもの健やかな育ちを総合的にサポートする施設
・子どもを中心とした、多世代間交流の創出につながる施設
・駅前という好立地を活かしたサービスの提供
(3)
ひろばの機能等
上記の基本理念と基本方針を踏まえ、基本計画では、ひろばに次の4つの機能を備えることとして
おり、その4つの機能を子どもの育ちと子育てを支援する複数の施設が担うことで、成長する子ども
と子育て家庭を総合的にサポートする施設としてひろばを整備するものとする。
ひろばの機能
子育て支援機能
健康機能
主な役割
子育て相談や講習会による子育ての不安や負
担感の軽減を図るとともに、親子や子ども同
士のふれあい、仲間づくりを支援する等、子
どもの健やかな育ちと自立を支援
乳幼児と小中高生とのふれあいの機会づくり
を通した次世代育成
乳幼児健診や健康教室、発達相談等により、
子どもの健やかな育ちを支援
1
主に担う施設
子育て支援センター
(プレイル
ーム、ファミリー・サポート・
センター、子ども図書館等)
こども健康センター
中高生世代を中心とする若者(以下「青少年」 青少年交流スペース
という。」の主体的な活動を支援し、子ども
の居場所づくりを実施
乳幼児や保護者間の交流をはじめ、中高生と
乳幼児(とその保護者)間の交流、さらには
地域やボランティアとの交流等、子どもを中
心とした多世代の交流を促進するとともに、
人との交流を通じて子どもの「学べる場」を
創出
保育機能
再開発ビル内の施設利用時や中心市街地へ来 子育て支援センター
(一時保育
街する子育て家庭の一時的な保育需要に応え ルーム)
るだけでなく、様々な事情で一時保育を必要
とする子育て家庭をサポート
※ひろばに備える機能を主に担う施設については、単純に一対一の関係となるものではなく、例え
ばこども図書室については、学びや交流機能も備わっているところであるが、どちらに比重を置
いた施設であるかによって区分しているものである。したがって、これら全ての施設全体として、
基本方針に掲げる4つの機能を担う施設とする。
※施設名称は仮称。以下同じ。
学び・交流機能
2
2 ひろばの諸元及びゾーニング等
(1) ひろばの諸元
ひろばは、明石駅前南地区の再開発事業において建設される再開発ビルの5階(3,149 ㎡)と6階
の一部(1,587 ㎡)に、合計 4,736 ㎡の面積で整備される。
基本計画においては、ひろばの整備にあたり、5階には子育て支援センター、子ども図書館、青
少年交流スペース等の子育て家庭や子どもの育ちを支援する施設を整備し、6階には母子の健康を
支援する施設として、こども健康センターを整備することとしている。
再開発ビルへは、鉄道利用の場合、明石駅から駅前広場を通過して来館することになるが、駅前
広場にはシェルターが整備され、雨天時でも雨に濡れず、来館することができる。一方、自家用車
で来館する場合は、地下またはアスピア明石を中心とした近隣の駐車場を利用して来館することと
なる。
再開発ビルの1階からは、中央のエレベーターとエスカレーターがひろばへのメインの進入動線と
なる。
なお、再開発ビルにはひろばのほか、公共施設として、イベント広場(2階)、市民図書館(4階
及び6階の一部)、市役所窓口(6階の一部)を整備する。
(ひろばのある再開発ビルの位置図)
(再開発ビルのフロア構成)
3
(2) ゾーニングについての考え方
ひろばのゾーニングの考え方については、前述のとおり5階には子育て家庭や子どもの育ちを支援
する子育て支援センターや青少年交流スペースを整備し、6階には母子の健康を支援するこども健康セ
ンターを整備することから、ひろばは大きく5階と6階で機能的な区分が可能となる。
そこで、次の区分によりフロアゾーニングを行うこととする。
階
ゾーニング名称
5階
子育て・子育ちフロア
6階
こども健康フロア
施設名
子育て支援センター
青少年交流スペース
こども健康センター
4
3 5階「子育て・子育ちフロア」 の概要
(1)
基本的な考え方
5階の「子育て・子育ちフロア」は、子育て支援センターと青少年交流センターにより構成する。
このうち、子育て支援センターについては、現在アスピア明石7階にあるあかし子育て支援セン
ターの機能を再開発ビルに移転させるだけでなく、同ビル8階において、子育て支援を補完するか
たちで本を通じた親子のふれあいの場を提供している子ども図書館「みなくる」の機能を取り込み、
さらに、子どもに遊びや体験活動の場等を新たに提供する施設、保護者の一時的な保育需要へ対応
する施設、青少年の居場所としての空間を確保し、その健全な育成と青少年活動を通じての成長を
促す施設として整備する。
(2)
事業の内容
「子育て・子育ちフロア」では、子育て家庭に対する支援や青少年を含む子どもの育ちを支援する
活動の企画・調整・実施を担当する職員を配置し、子育て家庭等に対する育児不安等についての相談
指導、子育てサークル等への支援、地域の保育需要に応じた特別保育事業等の実施・普及・促進及び
ファミリー・サポート・センター等の地域の保育資源の情報提供並びに家庭保育を行う者への支援等
を実施することにより、子育て家庭に対する育児支援を行うほか、遊びや体験活動、読書等を通した
子どもの心身の健康の増進と情操を豊かにし、また、青少年にとって安全で安心できる居場所を提供
するとともに、青少年の自主的な活動を支援し、その健全育成に資するため、次の事業を実施する。
① 子育て親子の交流の場の提供と交流の促進
② 子育て等に関する相談、援助の実施
③ 地域の子育て関連情報の提供を含む、子育てに関する地域支援活動の実施
④ 子育て及び子育て支援に関する講習等の実施
⑤ 児童の健全な遊びの提供とこれに関する個別的または集団的な指導の実施
⑥ 一時保育事業による子育て支援の実施
⑦ 青少年の居場所として、文化、芸術等の自主的な活動の場の提供
⑧ 青少年の自主的な活動や地域を含めた多世代交流を促す事業の実施
⑨ 青少年と子どもや子ども連れ家庭との交流による次世代育成
⑩ 青少年に関する簡易な相談の実施
5
4 5階「子育て・子育ちフロア」子育て支援センターの諸室の考え方
子育て支援センターは、「子育て・子育ちフロア」で実施する事業のうち、前記①から⑥までに掲げ
る事業を担うこととし、それらの事業実施のため、以下の諸室を整備する。
(整備イメージ欄の写真は、各施設のHPまたは各施設を所管する自治体のHP等より抜粋)
(1)
プレイルーム
整備目的
利用対象者
整備計画等
0歳から就学前までの子どもとその保護者が玩具で自由に遊んだり、絵本を読
んだり、親同士・子ども同士で交流や情報交換をするスペースとするほか、子育
てアドバイザーによる子育て相談等を実施するスペースとして整備する。
就学前児童(主に0~2歳児)とその保護者
※保護者同伴とする。
① 主に0~2歳児とその保護者が遊具で遊んだり、絵本を読んだり、親同士が
交流するスペースであり、基本的には床に座った利用が想定されることから、
床面はマットまたは畳とする。ただし、プレイルーム内における簡易なイベン
ト等に活用するため、プレイルームの一部は、フローリング仕上げとし、床暖
房を施す。
② 備え付け遊具等は、0~2歳児程度までを対象とした積み木やボール等の玩
具と絵本及び滑り台、クッション等とする。
③ ハイハイの子どもと立って動き回る子どもが同じプレイルーム内に混在する
ため、安全性の観点から、ハイハイのスペースにはマット等により仕切りを設
け、年長児の急な進入を防ぐよう配慮する。
④ 親子がゆっくりと過ごすことも必要であることから、窓に面した配置とし、
明るく開放的な印象を与える施設とする。
⑤ プレイルーム内は、子育てアドバイザーが気軽に声をかけ、子育て相談に応
じる場所であるが、深刻な相談を受けるケースもあることから、プレイルーム
に近接してプライバシーに配慮した相談室を設ける。
⑥ プレイルーム内は土足不可とするため、入口には下足スペースを配置する。
⑦ プレイルームの周囲はガラス壁とし、年長者等の急な進入の危険性を防止す
る。
整備イメージ
長岡市子育ての駅 てくてく
(2)
こども図書室
整備目的
仙台市子育てふれあいプラザ(のびすく仙台)
現在、アスピア明石8階にある子ども図書館「みなくる」を再開発ビルに移転
させるものであるが、再開発ビルの4階に整備予定の市民図書館内に児童書コー
ナーが設けられることから、それぞれの機能の分担が必要となる。
市民図書館の児童書コーナーの利用者は、図書館という使命から、乳幼児とそ
の保護者だけでなく、大人も含めた幅広い年齢層を想定する必要があるため、乳
幼児の利用に特化した施設整備を行うことは難しい。
また、就学前児童、特に乳幼児については、自読するよりも保護者による絵本
6
利用対象者
整備計画等
を見ながらの語らいや読み聞かせが重要であり、他の図書館利用者へ気兼ねする
ことのない、子どもと保護者にやさしい施設整備が必要であるため、単に絵本や
児童書に特化させるだけではなく、本を通して子育て支援を補完することを目的
に整備する。
これまでも、あかし子育て支援センターでは、約 1,200 冊の蔵書を有する絵本
コーナーを設置し、乳幼児や保護者の利用に供するほか、子育て支援員による読
み聞かせ等を行っている。この点について、両者の機能が重複していることから、
これらの機能を統合するとともに、さらにグレードアップさせるため、こども図
書室単体ではなく、プレイルームと一体となった施設として整備する。
小学生までの児童とその保護者等
① 小学生までの子どもとその保護者を中心とした利用に特化した施設として絵
本、児童書、歴史・教育漫画等を整備し、4階の市民図書館との差別化を図る。
② 就学前児童の読書活動に配慮し、発達段階に応じた読書スペースを配置する。
そのため、次の区分による読書コーナーを整備する。
【ベビーコーナー(0~2歳児対象)】
 親子で触れ合いながら読書を楽しむスペースとし、基本的には、保護者が子
どもに対し絵本を読み聞かせる利用とする。
 このコーナーは、保護者同士(親同士)の仲間づくりにも資するものとする
ほか、必要に応じて相談員が読み聞かせのノウハウや本の選定等の相談に応
じるとともに、これをきっかけとして、子育ての悩み相談を受ける等、子育
て支援を補完する場とする。
 マットや畳等、靴を脱いで座り、寝転ぶことができる仕様とし、低書架に乳
幼児用の絵本を中心として整備する。
【キッズコーナー(3~10 歳児対象)】
 子ども達が、好みの絵本等を思い思いに読むことができるコーナーとして整
備し、キャラクター絵本やアニメ絵本、動物図鑑等の子ども向けの本を配置
する。
 ベビーコーナーと隣接した区域で設け、親子による読書のためのスペースと
して子ども用の閲覧机やイスを配置するとともに、その周辺にゲノミ遊具を
配置する。
【児童書コーナー、調べものコーナー】
 物語や知識の本等、小学生の読書に最適と思われる良書を中心に整備し、子
ども達が貴重な読書時間に見合う価値のある本に出合えるような蔵書整備
に努める。
 子どももその保護者も落ち着いて、思い思いに読書を楽しめるような閲覧ス
ペースを整備する。
【子育て本コーナー】
 妊娠、出産、子どもの健康、育児、しつけ、知育、絵本のガイドブック等、
子育て中の方に役立つ図書を集めるほか、子育て関連機関等が発行したパン
フレットや歌のCD等を配置するとともに、おすすめ本の紹介も行う。
【おはなしの部屋】
 親子で楽しめる絵本の読み聞かせや紙芝居、子ども達によるストーリーテリ
ング等を開催する。
③ 施設整備にあたっては、次の点に留意する。
7
・ユニークな書架やオブジェを置き、乳幼児から本に親しめる空間をつくる。
・前記②に記載の読書コーナーのほか、視聴覚コーナー、展示コーナー、ねこ
ろびコーナー等、各種のコーナーを設け楽しめる空間とする。
・こども図書室とプレイルームは共通のエントランスを設け、施設の一体感を
醸成するとともに、相互に利用しやすいよう、休憩スペースや子どもトイレ、
授乳室を配置する。
・子ども同士や親子がゆっくりと過ごせるスペースづくりを調度品の配置等に
より工夫する。
・壁面にガラスを導入する等、施設内の視認性を高め、安全に配慮する。
・子どもにとって居心地がよく読書に集中できるような自読スペースを設ける。
・おはなしの部屋は、おはなし会等の行事を開催していないときは、親子がく
つろいだり、子どもが興味を持って入り込んで読書をしたり、遊んだりでき
るスペースとして整備する。
・蔵書の管理や検索等に係るシステムについては、4階の市民図書館との共通
化を図る。
・入口の受付カウンターで図書の貸出手続とレファレンス・サービス※1 を行う。
※1
利用者が学習・研究・調査を目的として必要な情報・資料等を求めた際に、図書館職員
による情報・資料の提供や、関連資料の検索・提供・回答を行うサービス
整備イメージ
豊橋市こども未来館
(3)
富山市こども図書館
キッズスペース
整備目的
子どもが安心して思いっきり体を動かし、遊ぶことができる安全な遊具を配置
し、子どもにとって社会性や生きる力を養う上で最も重要な遊びを親子や他の子
ども達と共に体験できる場を提供し、子どもの成長を支える。
また、音を聴く、体を動かす等の活動を通じた親子間、参加した子ども同士及
び親同士の触れ合いを通じた子どもの遊びと子育て親子の仲間づくりの場として
整備する。
利用対象者
整備計画等
小学生までの子ども及びその保護者
※保護者同伴とする。
① 小学生までの子どもとその保護者が、キッズスペース内の遊具を使って一緒
に遊ぶほか、子ども達が同年齢児だけでなく異年齢児とも一緒に遊ぶことで、
その心身の健やかな成長を促す場とする。
② 跳ぶ、跳ねる、登る、転ぶといった遊びに自由に取り組める大型遊具中心の
開放的なコーナーのほかブロックやパズル遊び等、情操や考える力を養うコー
ナーを設け、子ども達の興味や好奇心を最大限に引き出す施設とする。
③ 遊具の選定にあたっては、子どもが興味を持つものであること、安全性が高
いものであることを基本とし、その配置についても、利用のしやすさや安全面
にも配慮したレイアウトとする。
④ 遊具に加え、壁の絵や柱の装飾等により、明石らしさを感じられる演出を施
す。(例:壁面に明石の海の風景を描く、内装カラーは海をイメージした青を
8
基調とする、柱を天文科学館のように設える等、ふるさと明石をイメージする
もの)
⑤ 施設全体でまとまりのある遊び場として一体感を醸し出すとともに、子ども
や保護者の興味がわく、リピートしたいと思わせる施設整備を心掛ける。
⑥ 室外から子ども達が楽しく躍動し遊ぶ光景を見ることができるよう、ガラス
中心の壁面とする。
⑦ 子ども達の自由な発想を醸成するため、落書きが可能なエリアを設けること
とし、そのため、そのエリアの床面及び壁面については、絵の具や粘土等への
汚れにも耐えやすいものとし、清掃への利便性にも配慮する。
⑧ 親子コンサート、リトミック、演奏会の開催、音楽療法等の事業で利用する
ための音楽コーナーを配置する。このコーナーは、事業の用に供しないときは、
来館した子どもや親子が自由に楽器に触れ、遊ぶことができる場所として開放
する。
整備イメージ
島田市こども館
(4)
相談室
整備目的
利用対象者
整備計画等
前橋市子育てひろば
プレイルーム等における開放的な雰囲気での簡易な相談では対応が難しい、ま
たは相談者がプライバシーの保護やその他の理由から個室での相談を希望する場
合に、個別相談するスペースとして整備する。
主に未就学児の保護者
① 相談を受ける保護者や相談員の入退室動線を考慮し、プレイルームと事務所
に隣接した場所と、事務室とロビーに隣接した場所に1部屋ずつ配置し、保護
者の出入りに際してプライバシーが保護されやすい環境整備に配慮する。
② 室内は、保護者がくつろいだ雰囲気で相談できるような造りとする。
③ 保護者が子ども同伴での相談を希望するとき或いは保護者のみでの相談を希
望するとき等、様々なケースが想定されるため、イスとデスクタイプの相談室
に加え、畳やマット敷きでの相談室も配置する。また、室内には簡易な玩具を
置く等、子どもを遊ばせることができるように配慮する。
整備イメージ
大津市子育て総合支援センター
9
八王子市子ども家庭支援センター
(5)
遊戯・学習室
整備目的
利用対象者
整備計画等
子育て支援センターの講座や研修の開催、子育てサークルの活動に使用するほ
か、こども健康センターが開催する妊産婦向けの健康体操事業、体操やダンスの
練習、ヨガ等、再開発ビル内の各公共施設における事業やイベント等で様々に利
用できる施設として整備する。
児童とその保護者、子育てサークル等
① 全面フローリングとし、土足利用を不可とするため、下足スペースを設ける。
② ダンスバー、姿見を整備する。なお、姿見は会議室用途での使用も勘案し、
収納または、隠すことがきるような造りとする。
③ 通路(廊下)から室内の様子がうかがえるよう、壁面にガラスを使用する一
方、プライバシー確保が必要な場合に備え、ロールカーテン等も整備する。
④ ダンス等の運動を行う利用に備え、更衣室及びシャワーブースを併設する。
⑤ 有効利用のため、部屋を2分割する。
⑥ 壁面のうち1つは白壁とし、プロジェクター使用時の投影場所とする。
整備イメージ
豊橋市こども未来館
(6)
佐賀市中央児童センター
キッチンルーム
整備目的
親子向け料理教室、こども調理体験等の子育て支援センターの事業や子育てサ
ークルや青少年のサークル等による小グループでの調理実習で使用するほか、こ
ども健康センターの事業である離乳食講座や市民図書館の体験事業等、他の施設
の事業にも使用する施設とし、子どもにあわせた調理器具等を用意する。
また、事業等での使用がないときは、お弁当ひろばとして活用する。
利用対象者
児童とその保護者、子育てサークル等
整備計画等
① 入口はオープンな印象の造りとし、外から中の様子がうかがえるよう、セン
トラルロビー側の壁面はガラスを使用する。
② 衛生面には十分な配慮が必要であるため、調理器具等を施錠して収納できる
スペース・棚を配置するとともに、土足利用不可とし、下足スペースを設ける。
③ システムキッチンは、講師用の大型アイランドキッチン1台と壁際に利用者
用のシステムキッチンを配置する。できるだけ、室の利用にあたり汎用性をも
たせるため、また子どもの利用がメインであるため、調理台は子どもも使用で
きるテーブル等、簡易な造りとする。
④ ガスではなく、全て電磁機器とする。
⑤ 収納庫は基本的にビルトインとする。ビルトインが不可の場合、一体感が醸
成できる凹凸のない配置とする。
⑥ 調理実習等で使用する布巾等を洗濯し、干すためのスペースと必要な備品を
設置する。
10
整備イメージ
大津市子育て総合支援センター
(7)
創作活動室
整備目的
利用対象者
整備計画等
加古川市加古川駅南子育てプラザ
子育て支援センターの事業として、紙やクレヨン、粘土等の様々な材料を使っ
て、親子が工作やお絵かき等の創作を行う中で、作り出す喜びを味わうとともに、
表現し鑑賞するといった造形的な創作活動に関する基礎的な能力を育て、豊かな
情操を養うスペースとして整備する。
具体的には、親子創作事業(工作、折り紙、お絵かき、粘土細工、ブロック等)、
小中高生の創作活動、夏休み工作教室等の開催を行う。
児童とその保護者、子育てサークル等
① 乳幼児等が床に座って工作をすること等を想定して土足不可とし、下足スペ
ースを設ける。
② 手洗い場を設ける。ただし、子どもが日常の遊びの中で手洗い場を遊びの場
として利用することも想定し、蛇口以外の場所で止水できる造りとする。
③ はさみ等の工作資材を安全に収納するための棚を設ける。
④ 多目的に使える空間とするため、工作台は簡易なテーブル程度とする。
整備イメージ
秋田市子ども未来センター
(8)
団体活動室
整備目的
利用対象者
整備計画等
福井県こども家族館
子育てサークルやボランティアの支援・育成を行うため、事前に登録した子育
てサークル等が行う自主活動に無償で利用できるスペースとする。室内では、講
座、講習、会議、簡易な音楽活動等と多目的に利用できる造りとし、子育て支援
センターの事業(講座、研修等)でも活用する。
子育てサークル、ボランティア
① 床に座って活動するスペースとするため、畳やマット等を敷き、下足スペー
スを設ける。
② 子育てサークル等と子育て支援センターとの連絡のため、メールボックスを
配置する。
③ 子ども連れでの活動にも対応するため、簡易な玩具等を配置する。
11
整備イメージ
加古川市加古川駅南子育てプラザ
(9)
豊岡市子育て総合センター
一時保育ルーム
整備目的
中心市街地への子育て世代の買い物等での来街利便性を向上させ、中心市街地
の賑わいに資する施設とするだけでなく、保護者等の一時的または急な保育需要
に対応することで、保護者等の育児負担を軽減する施設として、以下に記載の利
用を想定した一時的な保育を行えるよう整備する。
① 中心市街地に子ども連れで買い物等に訪れる際に、子ども同伴では用事を済
ませがたい場合に子どもを一時的に預け、用事を済ますための一時的な保育。
② 保護者のパート就労、疾病、入院等により、一時的に家庭での保育が困難と
なる場合や、保護者の育児不安の解消を図り、負担を軽減するための一時的な
保育。
③ 保護者等が、再開発ビル内の公共施設及び公共施設主催事業に子ども連れで
は利用しがたい場合の一時的な保育(例:再開発ビル内の市役所窓口や市民図
書館等の利用、乳幼児健診における対象児童の兄弟等の保育、再開発ビル内の
公共施設が実施する講座等に参加する場合等)
④ 保護者等が、本市が設置する再開発ビル外の中心市街地内の公共施設を利用
する場合における一時的な保育。
利用対象者
親子連れの来街者、公共施設利用者及び一時保育を必要とする保護者
整備計画等
① 一時保育事業を有料で行う場合と市役所窓口等の再開発ビル内公共施設利用
者のための保育の両方に対応できる施設とするため、利用に応じてそれぞれの
スペースを分離し、区分できるようにする。
② 長時間の保育に対応するほか、子どもの年齢に応じて保育スペースを区分す
る等、安全性の高い施設とする。
④ 入口にはカウンター及び事務スペースを配置し、利用者の区分に応じた応対
や諸室への誘導を行いやすい設備とする。
⑤ 将来的な保育機能の拡充にも備えるため、保育スペース、託児室、パントリ
ー(配膳室)、トイレ、シャワー、午睡室を整備する。
整備イメージ
北九州市子どもの館
徳島市子育て安心ステーション
12
(10)
セントラルロビー
整備目的
施設利用者の一時的な休憩や持参した弁当を食べる等のスペースとするほか、
再開発ビルに来館する地域住民の憩いの場としても開放するため、来館する児童
と地域住民との交流の場として整備する。
また、ひろば等の再開発ビル内の公共施設の事業で制作した作品の展示や発表、
ロビーコンサート、子育て関連情報の発信場所としても活用する。
利用対象者
施設利用者、地域住民等
整備計画等
① イスとテーブルを配置したオープンなスペースとする。
② 情報発信関連の備品としてチラシラックのほか、市民図書館との連携の一環
として、OPAC(図書検索システム)を設置する。
③ 清涼飲料水の自動販売機やコインロッカー等、施設利用者の利便設備を整備
する。
整備イメージ
豊岡市市民プラザ
(11)
石狩市こども未来館
ファミリー・サポート・センター
整備目的
現在、明石商工会館ビル(らぽす)4階にあるファミリー・サポート・センタ
ーを移転させ、児童(乳幼児や小学生等)の預かり等に係る援助を受けることを
希望する者と当該援助を行うことを希望する者との相互援助活動に関する連
絡・調整等のファミリー・サポート・センター事業を行う。
利用対象者
① 援助を受けたい会員(依頼会員) 市内在住または在勤で、概ね生後3か月
から小学校6年生の児童の保護者
② 援助を行いたい会員(提供会員) 市内在住で子育てに意欲があり、保育所
等の送迎や自宅で子どもを預かることができる者であり、ファミリー・サポ
ート・センターが主催する講習会を修了した者
実施事業
会員登録、会員相互間の提供サービスと希望サービスのマッチング、広報誌「あ
かしファミサポ便り」の発行、会員対象の講習会の実施、会員同士の親睦を図る
ための交流会の開催を行う。
整備計画
① 入口はオープンな印象の造りとし、室内の様子が見えるようにする。
② 様々な情報提供を行うため、部屋の外部壁面に情報掲示板を設置する。
③ 受付カウンターにより、執務室と待合の区分をする。
④ OAフロアとする。また、デスク、イス、ロッカー、書棚等の一般的な事務
室に必要なものを用意し、委託業者へ貸与する。
13
5 5階「子育て・子育ちフロア」青少年交流スペースの詳細内容
青少年交流スペースは、「子育て・子育ちフロア」で実施する事業のうち、前記⑦から⑩に掲げる事
業を担うこととし、それらの事業実施のため、以下の諸室を整備する。
(1)
ラウンジ
目的
利用方法
整備計画等
青少年が自由な環境の中で、集い、語らい、くつろぐとともにグループ活動等
もでき、自習もできる飲食可能なスペースとする。また、このラウンジに常駐す
る運営スタッフによる青少年への声かけにより、青少年が抱える悩みを相談でき
る場とする。
・青少年の自由な語らい、くつろぎ、憩い、自習、グループ活動の場(飲食可)
・当該施設内で行うイベント(例:クリスマスパーティー、作品展示等)の会場
※静寂性は求めない。騒音があることを前提とした空間とする。
・丸型、長方形等の様々な形態のテーブル(イスもセット)を配置し、個人から
大人数のグループまで、多様な利用形態に対応できるように配慮する。
・運営スタッフが常駐できるよう、カウンターを設ける。
・利用者向けのPC端末は設置せず、公衆無線LAN環境を整備する。
・清涼飲料水の自動販売機を設置する。
・青少年の活動をPRする等の目的のため、大型の掲示ボードを設置する。
・簡易なキッチンを整備する。
整備イメージ
吹田市青少年活動サポートプラザ
(2)
音楽スタジオ
目的
利用方法
整備計画等
神戸市ユースプラザ KOBE WEST
音楽バンドや吹奏楽の練習等、
青少年が行う自主的な音楽活動を支援するための
部屋として整備する。
・音楽バンドや吹奏楽、コーラス等の練習
・完全防音とする。
・土足での立ち入りは不可とし、入口に下足スペースを設ける。
・10 名程度のグループが利用できる面積を確保する。
・室内に、ギターやドラムセット、アンプ等を設置する。
整備イメージ
調布市青少年ステーション
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神戸市ユースプラザ KOBE EAST
(3)
サークル活動室
目的
ダンス等の運動のほか、ミーティングや工芸等のグループ活動、青少年が地域活
動に参画するための会合や作業等を支援するための部屋として整備する。
利用方法
整備計画等
・ダンスや体操等の練習
・ミーティングや工芸等のグループ活動
・地域活動参画のための会合や作業
・グループ学習
・防音仕様とする。
・土足での立ち入りは不可とし、入口に下足スペースを設ける。
・床面はフローリング仕様とし、壁面に鏡(可動式)を設置する。
・10~20 名程度を定員とする面積の異なる部屋を3室設ける。
整備イメージ
神戸市ユースプラザ KOBE EAST
(4)
茅野市 CHUKO らんどチノチノ
利用に際しての留意点
主な利用対象者は中高生世代を中心とした青少年であるが、青少年の育成を目的として活動する
団体も利用できる施設とする。
なお、平日の昼間等、青少年の利用が少ない時間帯については、青少年の利用を妨げない範囲にお
いて一般の利用を認めるものとする。
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6 6階「こども健康フロア」こども健康センターの詳細内容
(1) 基本的な考え方
乳幼児の健康診査、発育や発達、栄養等の相談等を実施することで、乳幼児の心身の健やかな発育・
発達を促し、健康の保持、増進を図る。
(2) 実施事業
① 妊婦、乳幼児の健康診査に関すること。
② 新生児、未熟児の養育に関すること。
③ 乳幼児の発育、発達の相談に関すること。
④ 妊産婦、乳幼児の健康面、生活習慣、子育ての相談等に関すること。
⑤ 妊娠、出産、育児の知識の普及に関すること。
⑥ 妊産婦、乳幼児の栄養の改善、食育に関すること。
⑦ 予防接種に関すること。
⑧ 上記①から⑦に掲げるもののほか、妊産婦、乳幼児及びその他母性の保健の向上に関する講座、
研修会等を実施すること。
(3) 事業概要
現在の保健センターで実施している乳幼児健診等、母子に係る事業や子どもに係る予防接種の事業
に加え、こども健康センターの保健師と子育て支援センターの保育士が共同で行う子育てセミナー
等、5階の子育て・子育ちフロア内の各施設と連携した事業を実施し、ひろばに子育て支援機能と健
康機能が集約されたメリットを最大限に発揮する。
(4) 施設整備内容の詳細
施
設
内容
乳幼児健 ➢施設の概要
診センタ
乳幼児健診を中心とした、各種健康教室等の事業を実施する施設
ー
➢利用者
乳幼児及びその保護者
➢実施事業
事業等
対象人数
乳幼児健診(4か月児、1歳6か月児、3歳児) それぞれ約 2,700 人(乳児数)
母親学級・妊婦健康相談
乳幼児保健相談
にこにこ教室
ぴょんぴょんクラブ
すくすく相談
約 2,700 人(妊娠届出者数)
延 269 人(実績)
約960人
(定員数)
約960人
(定員数)
約180人
(定員数)
すこやかクリニック
約72人
(定員数)
精神精密健康診査
にこぴょん相談
離乳食教室
約 50 人(定員数)
約 50 人(定員数)
約 300 人(定員数)
➢施設整備の留意事項
・バギー置き場や待合室のスペースを充分確保する。
・診察室は個室化し、健診受診者のプライバシーに配慮する。
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・待合室、健診室は床暖房を整備する。
・室内の色彩は子ども及び妊産婦が主な利用者であることを考慮する。
・待合室、健診室の通路側壁面はオープンなイメージとなるようガラス面にする等、視
認性を高める一方、ロールカーテン等によりプライバシーにも配慮した造りとする。
・健診センター内に親子トイレ、授乳室を設ける。
➢必要備品等
・待合イス(ロビー、中待合)
、事務机、会議用机、イス、スピーカー、マイク、電光掲
示板、テレビ、フードモデル用ケース、診察台、ライト、パーテーション、身長計(乳
児・幼児)
、体重計(乳児、幼児)オートレフケラトメーター、番号発券機、プロジェ
クター、空気清浄器、ベビーベッド、オートクレーブ、ワゴン、玩具、遊具、棚、靴
箱等
事務室及 ➢施設の概要
び窓口
こども健康センターの執務スペースであり、母子健康手帳の交付や妊婦健康診査助
成金の申請受付等の窓口業務を行う。
➢来所事務の状況
事務名
取扱件数
約 400 件
窓口健康相談
母子健康手帳の交付
妊婦健康診査助成金の申請業務
約 1,800 件
約 1,800 人
予防接種窓口事務
約 5,000 人
➢施設整備の留意点
・窓口来所者が多いため、ローカウンターでゆったりと手続や相談ができるスペースを
確保する。
・乳幼児健診センターとの動線に配慮し、事務効率の上がる配置計画とする。
・事務スペースは、総勢 40 名程度の執務が可能なスペースを確保する。
・健診問診票や乳幼児カード、各種予防接種券等、個人情報を含む記録物を保管するス
ペースを確保する。
発達相談 ➢施設の概要
室
子どもの発達(運動・ことば・社会性)等に関する保護者の相談を受け付け、必要
に応じ医師、臨床心理士等による面接や専門的な評価を行い、子どもの発達を促すた
めのアドバイスやこども健康センターの事業または関係機関の紹介等を行う。
➢利用者
発達面等の専門的な関わりを必要とする乳幼児及びその保護者
➢施設整備の留意点
・診察室と検査室を設け、観察用の備品類(玩具、遊具等)を整備する。
・診察室にはソファーと机を設置する。
・内装は落ち着いた雰囲気にするとともに、プライバシーにも配慮する。
カウンセ ➢施設の概要
リング室
窓口来所による子どもや妊産婦に係る相談を受け付け、相談援助を行う。
➢施設整備の留意点
・通路側と事務所側の2方向に出入り口を設ける。
・落ち着いた雰囲気の内装とする。
・プライバシーに配慮した施設とする。
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7 ひろばの平面図
「子育て・子育ちフロア」及び「こども健康フロア」の諸室の考え方を踏まえ、より効果的かつ効率
的な施設運用を考慮し、以下の平面図のとおり諸室を配置する。
・平面図①(5階部分 網掛け部分がひろば)
・平面図②(6階部分 網掛け部分がひろば。他の公共施設との供用部分については除く)
※上記図面における諸室の配置は現段階のものであり、今後変更する場合がある。
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8 管理運営について
(1) 管理区分についての基本的な考え方
ひろばは、子育て支援に関する複数の機能を有するひとつの公の施設であるが「1 整備計画策定
の背景及びこども健やかひろばの施設の性格」で示したとおり、5階(子育て・子育ちフロア)と6
階(こども健康フロア)に大きく分類され、さらに5階については、3つの機能に分類される。これ
を表にしたものが次の管理区分分類表であるが、このうち、小分類のステージで管理区分を設定し、
具体的な管理運営の方向性を定めることとする。
大分類
中分類
子育て・子育ちフロア
(5階)
こども
健やか
ひろば
こども健康フロア
(6階)
小分類(施設名)
子育て支援センター
管理する諸室等
プレイルーム、こども図書室、キッズスペ
ース、相談室、遊戯・学習室、キッチンル
ーム、創作活動室、事務室、団体活動室、
一時保育ルーム、セントラルロビー、ファ
ミリー・サポート・センター
トイレ、更衣室、通路等の共用部分
青少年交流スペース
こども健康センター
青少年交流スペース内諸室
こども健康センター内諸室
トイレ、更衣室その他共用部分は同フロア
の市役所窓口と別途調整する。
(2)
開館時間及び休館日
明石駅前という立地のほか、各施設の利用目的及び特性、再開発ビル内の商業施設や他の公共施設
の開館時間等を勘案するとともに、利用者の利便性等も考慮したうえで、開館時間及び休館日を設
定する。
(3)
使用料等
ひろばは、市の子育て支援サービスの中核となる総合的な支援センターであり、全ての子育て家
庭を対象とした子育て支援・子育ち支援策を充実させ、安心して出産し、子育てできるまちづくり
の推進を目的とした施設であることを踏まえると、各施設の使用については、使用できる者や場合を
限定し、無償で使用させるべきものと、施設のあり方や利用の仕方によっては、受益者負担を求めた
り、利用に支障のない範囲で一般への貸館事業を認めたりする方が適当と考えられるものがあるた
め、それぞれの施設や機能の特性を勘案し、使用のルールや使用料等を定めることとする。
(4)
管理運営体制のあり方
5階の子育て支援センターや青少年交流スペースについては、法令上、市の直営を求めているもの
が存在しないため、管理運営については、市の直営、指定管理者制度、運営委託のいずれでも行うこ
とができる。他都市の事例では、これらのいずれかで運営されている場合のほか、これらの組み合わ
せにより管理運営しているところもある。
本市においても、管理運営体制については施設や機能の特性やコスト、効果等を総合的に勘案しな
がら検討を進めていくこととする。
一方、6階のこども健康センターは、現在の保健センターのうち母子健康係を移設するものであり、
主たる事業は母子保健法に基づく母子健康事業である。この事業は、市民に広く各種母子健康サービ
スを行き届かせるという使命があり、特に母子保健事業に係る健康相談等では保健師による対応が求
められていることから、数少ない他都市の事例をみても、医師会等の特定な団体に指定管理や運営委
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託されているケースはあるが、ビル管理面を除き、指定管理者制度や運営委託の活用は難しいと考え
る。
(5) 周辺施設との連携
ひろばをより効果的に機能させるためは、再開発ビル内外の諸施設等との有機的な連携が不可欠で
ある。この連携により、再開発ビル全体が子どもや子ども連れの親が利用しやすい「子どもにやさしい
ビル」となるだけでなく、連携による相乗効果が発揮されることで、再開発ビルやその周辺地域を活性
化させ、ひいてはその効果を市域全体に広げていくことにもつながっていくものと考える。
なお、具体的な連携のイメージは以下のとおりである。
①イベント広場との連携
・多くの子どもが参加し、多様な交流が生まれるイベントの企画・開催
・ひろば内のイベント等で制作した作品の展示や発表
②市民図書館
・ひろば内における、絵本、児童書、育児書、家庭教育書、健康関連本等の図書の設置
・市民図書館のレファレンス・サービスやレフェラル・サービス※1 の活用等による図書の紹介
・ひろば内へのOPAC(図書検索システム)の設置
・子育て本、子どもの健康に関する本、絵本等の新刊本紹介コーナーの設置
※1
利用者が求める情報・資料等について、他の図書館や博物館等その所在情報を紹介するサービス
③市役所窓口
・ひろばと市役所窓口が取り扱う事務やサービスについて、相互に連携しながら、市民の利便性向
上を図る。
③再開発ビル内店舗等
・再開発ビル内の商業施設に対し「子育て家庭が利用しやすいやさしいお店づくり」に取り組んで
もらえるような働きかけの実施や大型書店と連携した本と通した子育てイベントの開催等
④様々な団体等との連携
・商店街等と連携し、多目的室を活用した魚の料理教室の開催
・一時保育ルームを活用し、子どもを預けてゆっくり商店街等での買い物ができる、子育て家庭が
訪れやすい環境づくりの整備
・子育て支援機能と健康機能が一つの施設に集約されることを活かした、子育て関連団体や健康・
保健関連団体との連携
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9 オープンまでのスケジュール等
平成28年度のオープンに向け、以下のスケジュールで準備をしていくこととする。
なお、指定管理者のあり方については、この整備計画とは別に、再開発ビル内の他の公共施設の管理
運営のあり方と併せて総合的に検討する必要がある。
H25
年度
・整備計画の策定
H26
年度
・実施設計
H27
年度
・設置管理条例案の上程
・指定管理者の公募手続
・内装関係発注
H28
年度
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・内装工事(什器設置)
・オープン
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