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1・2年生で身につく地図能力 生活科での地図活用
1・2年生で身につく地図能力 生活科での地図活用 地図指導にあたって 生活科では、身近な場所での体験的活動を通して、地域の人々やさまざまな場所、公共物に対する 子どもたちの興味・関心が高められていきます。しかし、「空間」の認識を深めるための指導は軽ん じられているのではないでしょうか。空間認識を育てることが生活技能の育成につながることは言う までもありません。 学校探検・通学路探検・身のまわりの町探検などの単元で、効果的に地図(絵地図)を活用するこ とで、身近な地域の位置関係の認識は、少しずつ確かなものになっていきます。 なぜ生活科の学習に地図が必要か 1.身のまわりの生活空間の認識を確かなものにしていくため。 2.身近な地域のさまざまな場所、公共物と自分とのかかわりに関心を持ち、愛着を もてるようにするため。 授業展開例 「わたしたちの町たんけん」 ①みんなで公園に行って遊びましょう。 ②学校から公園までの道順を絵で描いてみましょう。 ○B4判程度の紙に、道路や目印になる建物などを自由に描かせる。 指導のポイント きれいで正確な地図を描くのではなく、自由にのびのびと描かせて、子供たちに身の まわりの様子を絵に表現していく楽しさをつかませたいものです。 ③みなさんの家から公園までの道順を絵で描いてみましょう。 ④みなさんの描いた公園までの道順を合わせて1枚にしてみましょう。 伝えたいことは 何かな? ○用意するもの 床に大きな校区の地図(模造紙数枚を使った大まかな絵地図)を用意し、 あらかじめ作っておいた公園、ポスト、バス停などのカードを使って、 このみちは こっちだよ。 床地図の上で公園までの道順を教えあう。 指導のポイント この床地図を、他の単元でも繰り返し使用していく ことで、身のまわりの空間認識が少しずつ確かなも ブランコが たのしいよ。 のになっていきます。 この授業の効果 床地図の活用や、身のまわりの絵を描くことにより、公共物と自分の関係など、身の まわりの様子を具体的に認識することができます。この認識は、3年生の社会科の身近 な地域の学習の導入としても効果があります。 1年生で身につく地図能力チェック表 学校の場所・自分の家の位置の認識 通学路の認識 あっち・こっち、近い・遠いの認識 2年生で身につく地図能力チェック表 通学区という認識 4 学校の周りや家の周りを絵で表現できる