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私たちの暮らしを支える税

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私たちの暮らしを支える税
私たちの暮らしを支える税
鶴岡市立羽黒中学校教諭
3学年 矢萩 健
実施年月日:平成28年1月 28名
1 実践計画・指導のねらい
授業前の生徒の実態としては、税には様々な種類があり、それが私たちの生活をよりよくするために使われていることは知りながらも、税の種類や使い道に
ついて具体的に説明できる生徒は少なかった。そこで、私たちの暮らしにはどのような税が関わっているのかを知り、その税が私たちの暮らしにどのように役
立っているのかを考えることを主なねらいとして、副教材やDVDなどを用いて計5時間に授業を行った。生徒からは「税金は嫌なものと思っていたが、自分
たちの暮らしを支えるのに大切なものだと分かった」
、
「私たちの払った税金がどのように使われているのか分かって良かった」といった感想が挙げられた。
2 単元構成・実際の指導状況
時間
【指導のポイント】≪1時間目≫
学習内容
・財政が果たす三つの役割
○主な発問、●生徒の反応、□使用教材等
国や地方公共団体が提供する社会資本や
○ 政府には、どのような経済的な役割があるのだろうか。
公共サービスについて生徒同士で意見交
● 社会資本の整備や景気対策といった、経済における政府の役割
換させることで、身近なところから政府
1
について理解することができた。
の仕事について考えることができた。
□使用教材名
・教科書
・税金を納めること
・資料集「ビジュアル公民」
○ 税金にはどのような種類があるのだろうか。
● 税金には、自分の予想以上に多くの種類があることや、税負担
の公平化を図るための工夫があることに気づくことができた。
2
□使用教材名
・教科書
学習内容
・税金の行方と国の借金
4時間目
私たちの生活に最も身近な税である消費
税に関するニュースにも触れて授業を展
開した。ちょうど食料品等における軽減
税率が話題になった時期だったこともあ
・資料集「ビジュアル公民」
・副教材「私たちの暮らしと税」
時間
【指導のポイント】≪2時間目≫
り、累進課税と併せて「税負担の公平性」
について考えを深めることができた。
○主な発問、●生徒の反応、□使用教材等
○ 税金は、どのような使われ方をしているのだろうか。
【指導のポイント】≪3・4時間目≫
● 私たちが納めた税が、どのような形で私たちの生活に役立って
鶴岡税務署の鎌田署長を招いて租税教室
税務署による租税教育
いるのかを学び、税の大切さを実感することができた。
を実施した。DVDも視聴しながら税金
□使用教材名
の使い道などを知り、自分たちが生活し
・教科書
ていく上でとても大切なものであること
・資料集「ビジュアル公民」
を理解することができた。
3
4
・副教材「私たちの暮らしと税」
・1億円レプリカ
・DVD「ご案内しますアナザーワールドへ」
・経済政策が目ざすもの
5
○
私たちが安心して生活するために、政府や中央銀行はどのよう
【指導のポイント】≪5時間目≫
なことを行っているのだろうか。
政府や中央銀行による基本的な景気対策
● 政府が増税・減税を行ったり、中央銀行が通貨量を調整するこ
について学んだ上で、現在の日本では不
とで経済の安定化を図っていることを理解することができた。
景気の中にありながら消費税率が上が
り、国債の発行が増え続けていることに
□使用教材名
・教科書
・資料集「ビジュアル公民」
気づかせる。ここから、日本が抱える財
政の課題に迫ることができた。
・副教材「日本の財政関係資料」
3 ◎実践の成果と◆課題
◎ 政府や税についての話は生徒たちにとって難しい内容と思われがちだが、中学生向けの副教材やDVDを活用したことで、税を身近に感じ、私たちの日常
生活の多くが税によって支えられているということに気づくことができたようである。
◆ 税務署による租税教育を実施したが、内容的に事前の授業と重複してしまった部分が多く、前もって税務署との打ち合わせを綿密に行うべきであった。
◆(その他)他の教諭に対して、今後参考としてほしい事項など
税務署から頂いた資料(
「私たちの暮らしと税」
)が役に立った。具体的かつ中学生にも分かりやすい内容になっているので、ぜひ活用してもらいたい。
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