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お問い合わせ先:大阪支店(06-6462-7151) 東京支店(03-3253-3161) 西日本支店(広島)
(084-923-0347)
1.1.1
省力化・合理化について
グリース潤滑は下記の様な流れで推移しています。無論、機械設備の性格や使用形態、雰囲気等により細分化していま
す。
弊社では、状況に合わせて人手を掛けずに簡単操作で効率的に潤滑できる集中潤滑装置をご提案します。
現状・省力化前
省力化・合理化すると
手動グリースガン
電動式コードレスグリースガン
グリースカップ
電動式1口給脂装置
給脂量が増えると
集中潤滑
適用ポンプ
極小規模
グリースガン
小規模
グリースガン
手動式ポンプ
充填
個別充填
空圧式ポンプ
電動式ポンプ
中規模
大規模
空圧式ポンプ
電動式ポンプ
個別充填
電動式ポンプ
集中充填
※充填方式について
個別充填 /
給脂ポンプ:充填ポンプ=1:1
手動式:KGP-420(ペール缶用)
電動式:KGP-710(ドラム缶用)
※KSP820・KSP850・KSP1000 シリーズの場合は充填ポンプは不要です。
集中充填 /
給脂ポンプ:充填ポンプ(マザータンク)=複数:1
マザータンク(グリースステーション)と各給脂ポンプに配管を行い、
各ポンプのレベル信号により自動充填を行う。
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1.1.2 潤滑についてのQ&A
お客様から良くある質問に対する弊社の回答集です。計画のご参考にお役立て下さい。
番号
お客様からのご質問(Q)
弊社の回答(A)
推奨装置
給脂箇所が点在していて
①
煩わしい重いホースや電気ケーブルが
①KBP-1
集中化はできないが、
ないコードレスグリースガンで手軽で
②KJP-1
もう少し省力化できないものか?
迅速な給脂が可能です。
1
②
タイマーを内蔵し、計量されたグリース
を一定間隔で給脂する電動式一口給脂
機でグリースの無駄を無くし給脂の忘
れがありません。
給脂箇所が数ヵ所単位で点在して
2
①
まとめられる給脂箇所は数ヵ所から十
①
KBP-1と
いて集中給脂まではとは思うが、
数ヵ所で1回当たりの給脂量は多い場
シングルライン用
トータル的には給脂箇所が多く
合コードレスグリースガンと分配弁と
分配弁
大変である。しかも手挿しでは給脂
の組み合わせで一個のグリースニップ
忘れが多くて困っている
ルで給脂が可能です。
シングルライン用
給脂頻度が少なく、1回当たりの給脂量
分配弁
②
②
KSP-105と
もさほど多くない場合、小型の手動式給
脂ポンプと分配弁を使えばハンドルを
操作するだけで給脂が可能です。
3
給脂箇所は数十ヵ所にもなるが
①
給脂頻度も給脂量も
少しでいいので出来るだけ
②
安いシステムにしたい
4
給脂箇所も数ヵ所から数十ヵ所で
①
給脂箇所の多少や給脂範囲の広さ、
①
KMPS・KSP-105
給脂量によって手動ポンプが選べます
②
KBP-1と
場合によっては手動ポンプの代わりに
シングルライン
コードレスグリースガンを使用可能
分配弁
小型の電動ポンプや小型空圧ポンプが
給脂量も少なくていいのだが、
あります。手動ポンプ同様、給脂箇所、
人手は掛けられないので自動に
給脂範囲、動力源よって選択下さい。
したいが、自動は高くて手が出ない
②
①
KSP-215・KSP-33・
KSP502
②
ポータブルポンプ
①
KBP-1・
給脂範囲が狭い場合はポータブルポン
プが便利。制御盤付で電源を用意するだ
けで使用可能。
5
台車上に給脂箇所があって
日常給脂が出来ない
①
給脂箇所が少量で電源やエア源が無い
場合は手動ポンプや一口給脂機・コード
KSP-105・
レスグリースガン+分配弁を検討下さ
KJP-1
い
給脂箇所が少々多く電源又はエア源がある
場合はポータブルポンプが便利です。(小型
クレーンにおすすめです)
②
ポータブルポンプ
③
KSP-215・KSP-33・
KSP502
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番号
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お客様からのご質問(Q)
弊社の回答(A)
推奨装置
チェーンに給油したいのだが
目的の場所に油を飛ばす
KIP
周りが油だらけになるし、
インジェクションポンプが
環境問題上スプレーにも出来ない
問題を解決します。
ギヤーやタイヤローラ-などに
グリース給脂装置とスプレーバルブの組み
グリースや高粘度の油を
合わせで自動化が可能です
KP
塗布したい
両システムは相反する立場で長短がありま
す。最も大きな違いは特性上(使用用途)の
違いでデュアルラインは圧力保証型で圧力
が上昇可能であればシステムは正常と見な
し、構造はシンプルで信頼性の高いシステム
ですが日常のメンテナンスとして時々分配
弁の作動確認が必要です。シングルラインは
作動保証型で親分配弁(ポンプと直接繋がっ
8
シングルラインとデュアルライン
ている最初の分配弁)が作動していればシス
はどう違うの?
テムは正常と見なします。構造はやや複雑で
すが異常が発生すると分配弁が作動しなく
なりますので日常のメンテナンスがデュア
ルラインに比べて軽減されます。一ヵ所でも
給脂不良が発生したら給脂装置が運転出来
なくなるが、なるべく早く給脂異常を検知し
たい場合はシングルラインを選択し、1ヵ所
や2ヵ所給脂不良があってもその他の給脂
箇所は継続して給脂したい場合にはデュア
ルラインを選択します。
9
シングルラインとデュアルライン
①
はどちらが安いのか?
一概にはいえませんが規模が小さけれ
ばシングルライン、大きければデュアル
ラインが安い可能性があります。
②
同規模であれば給脂箇所がポンプを
中心に放射線状に広がっていれば
シングルライン、直線的にまとまって
いればデュアルラインが安く出来ます。
10
システム的にはデュアルラインを
カウンタ付分配弁が問題を解決します。
KS-C、KW-C
非常に大事な設備で
分配弁の故障、配管の漏れ、
グリフロー
絶対に不測の事故で
分配弁の目詰まり、軸受けの目詰まりなど、
マシンを止めたくない
あらゆる原因による給脂不良もキャッチ
オイルは使用可能?
使用可能です。使用前に弊社に問合せ下さい
使用したいがシングルラインの
ように日常のメンテを軽減したい
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1.1.3
給油量の計算
給油対象とする機械・装置の図面に基づいて給油を必要とする箇所を漏れなくピックアップします。
同時に軸受などの種類、サイズ(軸系、軸受長さなど)、回転数、給油ネジ径、固定、移動、耐熱、耐油、耐水環境なども
調べます。つづいて、次式から給油箇所毎に基準油量を求めます。
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1.1.4
ポンプ選択に関わる条件
①給脂ポイントの数
給脂対象となる箇所をすべてピックアップして、軸受の種類、サイズなどを詳細に調べます。
②必要油量
それぞれの給脂箇所ごとの必要油量を調べます。
③給脂圧力
背圧の高い給脂箇所や細い配管を使用したり、継手を多く使わなければならない箇所の有無なども調べます。
④配管の長さ及び太さ
配管の太さ、必要長さは、配管抵抗に大きく影響する要因です。慎重にチェックしてください。
⑤給脂ポイントの位置
給脂ポイントが集中している場合、広く散在する場合、また、ある給脂ポイントのみ遠くに離れているような場合があるか
調べます。
⑥スペースと据付環境
温度、湿度、季節による温度差などもポンプ選択にかかわる要因です。
⑦給脂時間、給脂間隔、コントロール条件
⑧モータ電圧、周波数
⑨取扱い条件
機械や装置の運転スケジュールや作業手順は個々特有のものです。
最も効果的な給脂が行なえるよう、事前に細部にわたる打合せをお願いします。
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1.1.5
デュアルラインにおける分配弁の配置と配管方法の決定
給油箇所を図面上に記入すると共に、分配弁の配置図を作成します。また、ポンプの特性およびメンテナンスなどを考慮し
てポンプの位置を定めます。
(配管計画上からみるとなるべく中央が望ましい)配管方法にはループ方式、エンド方式の 2 種
類があります。前述のシステム説明をご参照の上いずれかの方法を採用するか検討します。
ループの長さ=A+B+C+D+E・・・・・
圧力に関係する長さ(主管)
主管の配管長さは主管と同一サイズの時はそれ
ぞれ
F<(B+C+D+E)
G<(C+D+E)
H<(D+E)
I<Eとします。
またサイズの異なった配管を使用する時は、
分岐点から枝管末端までの圧力損失以下になる
ように計画してください。
(エンド計画)
配管長さ=A+B+C・・・・・・主管
圧力に関係する長さは(A+B+C)
枝管の配管長さは主管の同一サイズの時はそれぞ
れ
D<(B+C)
E<Cとします。
また、サイズの異なった配管を使用する時は、
分岐点から枝管末端までの圧力損失以下になるよ
う計画してください。
(給油間隔)
グリース潤滑において、ポンプ停止前の主管の圧力開放(圧抜き)が充分に行える運転間隔を設定してください。
圧力開放(圧抜き)時間は主管長さ、グリース銘柄等により異なりますが目安として 1 時間以上行って下さい。
試運転で各部への給油を早める為に連続運転を行いますと圧力開放が十分に行えない為に残圧として残り、
これが蓄積されることにより、双方の主管が高圧になり給油不能になる場合もあります。
このような場合はポンプを停止して圧抜きができるまでしばらく待って下さい。
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1.1.6
給油主管のグリース流動抵抗の算定
グリースの流動抵抗は使用グリースの性状、温度、管径、管長、流速により決まります。この流動抵抗を計算で求めるに
はいろいろの方法がありますが、一般的には(1)式に示すHagen・Poiseuleの式により算出されます
8 × Q × L ×η
(1) 5
4
9.8 ×10 ×π× R
4×Q
S=
(2)
3
π× R
P=
P:流動抵抗
Q:流
(MPa)
量 (cm3/sec)
L:管長さ(cm)
η:見掛粘度(PS・S)
(1PS・S=10Poise)
R:管内半径(cm)
S:剪断率(sec-1)
(1)式において見掛粘度(η)を求めるには、(2)式によって剪断率(S)を算出して、
グリースメーカーの資料(剪断率-見掛粘度表)から求めます。
剪断率-見掛粘度表はグリースの銘柄によって、また温度によっても異なりますから注意してください。
A:ポンプ吐出圧力
A=17MPaとする。
B:切換圧力
B=(①+②)=MAX5MPaとする。
①
分配弁の作動圧力3MPa(ピストン圧損+給脂管圧損+軸受背圧)
②
安全圧力2MPa
圧力調整弁がポンプに近い場所時は、圧力調整弁の調整圧力はMax17MPaとする。
A-Bの条件により分配弁の入口までの抵抗は12MPa以下となる様に設計する。
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1.1.7
給油ポンプ運転時間の算出
操作時間、すなわち1回給油に要するポンプの運転時間の算出は次式により計算されます。
T:ポンプ運転時間(min)
V1:全分配弁の吐出量(cm3)
V2:全分配弁の操作油量(cm3)
V3:油圧切換弁または圧力調整弁の調整弁の操作油量(cm3)
V4:系統の圧力上昇を得るのに必要な油量(cm3)
1ラインに含まれるポンプ~分配弁間の配管の全容量×5/1000
Vd:ポンプの1分間当りの吐出量(cm3/min)
電動ポンプの場合は上記の計算によるポンプ運転時間(T)が5分程度に納まるような系統にすると
安定した運転ができます。この時間は最大でも8分以内とするのが一般的です。
手動ポンプの場合は上式においてVdをポンプハンドル1ストローク当りの吐出量により計算します。
この場合はTはポンプハンドルの操作回数(ストローク)で示されます。
一般的には25ストローク以内として計算します。
(KW形の分配弁を使用する場合は、吐出量(V1)及び操作油量(V2)は全口数×1/2)
分配弁の吐出量(cm3)
KW-30形
KW-50形
KS-30形
KS-40形
KS-50形
0.2
1.2
0.2
0.6
1.2
~1.2cm3
~5.0cm3
~1.2cm3
~2.5cm3
分配弁の操作油量(cm3)
KW-30・50形 KS-30形 KS-40形 KS-50形
0.4cm3
0.6cm3
0.63cm3 0.63cm3
油圧切換弁または圧力調整弁の調整弁の操作油量(cm3)
油圧切換弁
KRV-22,32
2.5cm3
圧力調整弁
KCV-2
1.1cm3
~5.0cm3
Fly UP