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2・5 原子力空母配備について考える・Yデッキリレートーク

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2・5 原子力空母配備について考える・Yデッキリレートーク
2・5 原子力空母配備について考える・Yデッキリレートーク
コーディネート:民主党神奈川県第11区総支部 協力:三浦半島地域連合
横須賀市長メッセージ
本日は、原子力空母配備問題についてのリレートークと
いうことで参加のご要請があり、問題の当事者として大変
ありがたく思っているところであります。
ただ、誠に申し訳ありませんが、どうにも避けられない所
用がありまして、私自身が参加できません。
事情ご賢察の上、お許しいただきたいと存じます。
さて、この空母後継問題については、横須賀市にとって
極めて重要な問題であります。前市長時代から、核に対す
る市民及び国民の大きな不安を関係機関に対し、幾度とな
く訴え、更には直接米国務省の高官にも強く訴え通常型空
母の継続配備を求めて参りました。
しかし、その間具体的後継艦名が発表されるなど、客観
情勢は極めて厳しい状況にあります。いずれにしましても、
可能性がある限り、通常型空母の配備を求めていく考えに
変わりはありません。
今日のこの取り組みに対しましては、歓迎の意を表する
とともに、取り組みの成功を祈念し私のメッセージといたし
ます。
神奈川県知事メッセージ
市民を中心として、自主的に原子力空母問題についての
議論を行おうとする今回の取組に関し、まず敬意を表したい
と思います。
在日米軍の問題に関しては、昨年秋、米軍再編の中間報
告と原子力空母の配備の通告が続けざまに行われ、本県の
重大かつ喫緊の県政課題となっております。
この問題は、日米安保体制に基づく抑止力の維持と、生活
の安全などの地元負担の軽減を、それぞれの地域がおかれ
ている状況の中で、どうバランスさせ、どこに接点を求めてい
くか、という極めて難しい問題であると認識しております。
神奈川県では、地元意向の尊重と地元負担の軽減を訴え
続け、日米両政府に対し働きかけを行ってきましたが、今回
のリレートークなど様々な機会を通じて意向を再確認させて
いただきながら、今後も引き続き粘り強く働きかけを行ってい
きたいと考えています。
神奈川県知事 松沢 成文
横須賀市長 蒲谷 亮一
三浦市長メッセージ
「2・5原子力空母配備について考える・Yデッキリレートーク」に
参加されている皆様に心より敬意を表します。
昨年10月28日、日米両政府は、突然横須賀基地へ原子力空
母を配備することについて合意したという発表を行いました。
これまで横須賀市長が再三再四、日米両国政府に原子力空母
配備反対の要請をしてきたにもかかわらず、何の説明もなく突然
発表されたことは横須賀市に隣接する三浦市として誠に遺憾であ
り、原子力空母の配備により発生が懸念される放射能事故は、周
辺住民の生命に多大な被害を及ぼす危険性があり、市民の不安
は計り知れないものがあります。
三浦市は平成3年3月に広島、長崎の惨禍を繰り返させてはな
らないと「三浦市核兵器廃絶平和都市宣言」をしています。
日本は世界で唯一の核被爆国であり、三浦市は、昭和29年、
アメリカのビキニ環礁での水爆実験により、マグロ漁船をはじめ
大きな被害を受けた経験を持っています。二度と核の被害、被爆
の危険にさらされることは容認できません。
市民感情はもとより、市民生活の安全、安心の観点から原子力
空母配備計画は反対であり、地元の意向を尊重して対応するよう
昨年11月29日に関係機関に対し要望書を提出しました。
リレートークに参加されています皆様の強い思いが、日米両政府
に届き、原子力空母配備計画が撤回されることを強く願い、メッセー
ジといたします。
三浦市長 吉田 英男
葉山町長メッセージ
お寒い中「2・5 原子力空母配備について考えるYデッキ
リレートーク」にご参加の皆様ご苦労様です。
日米両政府より、昨年の10月28日に突然通常型空母の
後継艦として2008年に原子力空母を横須賀基地に配備する
ことで合意したとの発表がありました。
この一方的な決定は、地元である横須賀市はもとより近隣
自治体にとりましても、原子力事故により、住民の生命に多大
な被害を及ぼす危険性があり、看過できない重要な問題です。
非核原則はもとより、平和都市宣言を行ってきた当町にとって
地元の感情を無視した今回の突然の合意はとうてい容認できま
せん。
安全・安心対策は最重要課題であり、今回の原子力空母の
配備合意が撤回され、通常型空母の継続配備にとどめるよう
強く求めるものであります。
このリレートークに参加される皆様とともに原子力空母の配備
計画が撤回されることを願いメッセージといたします。
葉山町長 守屋 大光
逗子市長メッセージ
民主党神奈川県第11区総支部におかれましては、「2・5
原子力空母配備について考えるYデッキリレートーク」を企画
実行され、開催されたことに対し、敬意を表するところであり
ます。
米軍再編の中で、米陸軍第1軍団司令部がキャンプ座間へ
移転するとの動きについては、基地の強化や恒久化につなが
りますので、米軍家族住宅を抱える逗子市としても大変危惧し
ております。
さらに、日米両政府は、突然、横須賀基地へ原子力空母を
配備することについて合意したという発表を行いました。
逗子市といたしましても、原子力空母の配備は、基地の機能
強化や恒久化、さらには米軍家族住宅の追加施設に直結する
可能性が高く危惧しておりますので、地元意見を尊重し対応し
ていただくよう、外務大臣、防衛庁長官、防衛施設庁長官及び
駐日米国大使に要望いたしたところです。今後国や関係各機
関に地元住民の要望を訴えつづけてまいる所存です。
終わりに、Yデッキリレートークのご成功とご参会の皆様の
ご健勝を心からご記念申し上げ、挨拶とさせていただきます。
逗子市長 長島 一由
鎌倉市長メッセージ
「原子力空母配備について考える・Yデッキリレートーク」に
ご参加の皆様、大変お寒い中、誠にご苦労様でございます。
昨年、日米両政府間で合意に至りました、原子力空母の
横須賀基地への配備につきましては、万が一事故がおきた
場合には甚大な被害が及ぶ恐れを否定できない重大な問題
であると払拭できない今回の一方的な決定につきまして、鎌
倉市といたしましては大変遺憾に思っております。
鎌倉市は全国の自治体に先駆けて平和都市宣言を行った
まちであり、地域の平和はもとより、日本の平和、世界の恒久
平和の確立を切に願っております。
今後とも近隣自治体との連携をとりながら、国の動向を注視
してまいりたいと考えております。
結びに、地域の皆様が安心できる暮らしの実現と、ご参加の
皆様のご健勝をご祈念申し上げまして、私のメッセージといた
します。
鎌倉市長 石渡 徳一
連合神奈川 副事務局長
樽見康幸氏
連合神奈川として行政組織に向けたキャンペーンとして横須賀
三浦半島地域で展開するには原子力空母配備の題について市
民のみなさんに訴えかけることが実に納得できる。
政治の世界が世界に発信する言葉が、市民の言葉なのか、正し
い視線で声を上げなければならない。今日はシュプレヒコールを
やりましょう。
働く母親を代表して
民主党神奈川県連 牧山ひろえ氏
参議院補欠選挙では横須賀のみなさんに大変お世話になった。
通常型空母でさえも安全を保証されていないのに原子力は全く
安全な暮らしを守ることに逆行するものだ。絶対に許せない。
アメリカでの弁護士活動の中で守ってきたことは「対等の立場で
積極的に」ということだ。納得のいく説明がない事が問題だ。
前衆議院議員(民主党)
大石 尚子氏
民主的な世直し世づくりを行うことは困難がともなう。
東京湾は日本の心臓部である。
原子力でなくても良いではないか、国会では優れた日本の
造船技術により改造・新造すればどうかとの提案もしてきた。
三浦市議会議員
畠中 宏氏
三浦市も12月議会で配備反対の意見書を全会一致で採択した。
今日この場に来て残念なのは、なぜ横須賀市長が自らの言葉で
この場で意見を表明しなかったかと言うこと。
次の機会には三浦半島の各首長も参加して一緒に声を上げる集
会にしたい。私の父はビキニ魚礁のマグロ漁業の仕事をしていた。
たくさんのマグロを土中に埋めて仕事が出来なかった。
三浦の市民は皆そのような体験をしている。
座間市議会議員
池田 徳晴氏
座間キャンプ、厚木基地、相模補給敞を抱えている地域議員として
政府に声を上げているが、国はアメリカのいいなり、糠に釘で反応が
ない。通常の原子力発電所は広大な敷地が要求されるが空母という
狭いスペースで危険なのは当然。
座間には四軍を統括する司令部とテロ対策用に自衛隊中央即応集
団が配置される。
横須賀市だけでなく県内全域が被害を受ける。
基地強化反対として座間では6万人、相模原では21万人の署名を
集めることが出来た。
原子力空母の母港化を考える市民の会
協同代表 弁護士 呉東正彦氏
(メッセージ代読)
連合神奈川 副事務局長
三浦善憲氏
連合は日米安保を基軸としつつも基地の整理縮小を目指していく。
連合神奈川としても基地強化につながる米軍再編には反対の立場
をとる。自治体は説明責任を果たしていない。
原子力空母の安全性を担保できない横須賀母港化に対しては反対
の決議をしている。日米地位協定の見直しのシンポジウムにも積極
的に発言している。
三浦半島地区労議長
三影憲一氏
原子力空母配備合意前を思い出して欲しい。当時の町村外相は米国に
対して通常型が望ましいと発言している。
アメリカは廃艦予定のケネディの延命工事を決定した。日本においても
それで良いではないか。厚木基地の一部が岩国に行くことについて岩国
市長は市民投票をやるといっている。
横須賀でも投票までやれとは言わないが、もっと首長として市民の安全を
考え、やるべき事はないのか一歩進んだ行動を強く要望する。
横須賀市議会議員
研政21 角井基氏
地上の原子炉でさえ分厚いコンクリート壁と鉄板で保護されている。
そんな原子炉を積んだ船が狭い東京湾に入ってくることは危険と隣り
合わせである。
だからこそ反対である。アメリカの例をとっても首都圏から離れた母港
である唯一の都心母港サンディエゴは都心とはいえ100万都市であり
東京湾の密集地とは比較にならない。
反対の輪が広がるように議会でもがんばっていきたい。
民主党神奈川県連 代表代行
参議院議員 千葉景子氏
国会で起こっているさまざまなこと、基地の再編・原子力空母、アメリカの力が
大きく働いている。
昨年12月市民のみなさんと渡米して市議会の決意などを強く訴えたが、「安全
である」との答えしか得られなかったのが残念。
横浜市議会議員
ネットワーク横浜副団長
荻野 恵子氏
今回の配備には怒りを持って望んでいる。
中田市長にも国に対して配備反対の要望をするように申し入れた。
専門家の話によれば原子力空母の事故は実際に発生しており、それが公開されて
こなかったことが、現在の「安全」という見解になっているだけだ。
横須賀市議会議員
YCC横須賀市民連合 矢島真知子氏
一人の無所属として活動しているが、会派を越え全会一致で意見書もあげておる。
今回のリレートークは配備問題に対して一人でも多くの市民のみなさんに目を向けて頂きたい
という主旨で参加した。
これから大切なことは大きなうねりをつくっていくことだ。
自治体からのメッセージはこれまでにないこと。
情緒的に反対と言っても迫ってくる現実にどのように対応することかが
大切。情報開示と市民の安全確保を担保しなければならない。
葉山町議会議員
横山すみ子氏
横須賀市議会議員
ネットワーク運動横須賀
原島 浩子氏
私たちは地域政党として東アジア圏のネットワークによる平和なアジアをつくることに
ついて政治契約をしている。これまでに米軍が起こしてきた多くの事故について米軍
や日本政府はどのように考えているのか?1月3日の殺人事件横須賀は混沌とした
環境にさらされている。人間の安全保障という立場から「軍事」は人間を守れるのか。
国防という名の下に殺人を犯すこと、国益のために人を殺す軍事はあってはならない。
軍転法に基づいて平和港湾都市の実現を求めて行く。
今まで外交防衛問題に対して国に意見を申したことのない
葉山町が昨年の2月に母港化反対の決議・意見書を提出した。
ドイツ・イタリア・韓国も地位協定で国内法の遵守を求めている。
もはや隣町の問題ではない。
小さな葉山町であるけれど各自治体のみなさんと連携してがん
ばりたい。
コーディネーターを代表して
民主党第11区総支部長 斉藤つよし
神奈川平和運動センター
事務局長 加藤 泉氏
平和運動センターは「原子力空母の母港化を考える市民の会」とも連携して
米軍再編・原子力空母配備問題に対して闘ってきた。
状況は厳しいが、各自治体市民の運動により施設の一部返還を実現している。
市民が結束し行動することで日本政府を動かし米国政府に交渉することは可能
だと確信している。3月末までには50万人の署名を集めたい。
今後も県内各所で大集会を予定している。
市民の安全と横須賀の平和産業のために原子力空母の母港化を阻止しなければなりません。
市民のみなさん各自治体のみなさん連携してがんばりましょう。
21人もの方々がスピーカとして参加してくださった
ことに感謝する。
三浦半島各自治体から参加もいただきメッセージを
共有できたことは大きい。
今後の活動としては、市民の声が行政に議会に届くよう、
メッセージをまとめて自治体ネットワークの構築のために
再度各自治体と交渉していきたい。
米国でのQDRの決定事項の問題もあるが、私たち一人
一人自ら立ち上がらない
限り身近な自治体も中央政府も動かせない。
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