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軽減税率か否かの ボーダーラインは?
◉週刊T&Amaster 商品概要 https://www.sn-hoki.co.jp/shop/product/book/detail_2531.html ☎0120-6021-86 見本誌請求 http://www.lotus21.co.jp/mihonsi.html ニュース 立ち読みコーナー http://www.lotus21.co.jp/ta 特集 国税庁、軽減税率通達や Q&A を公表 軽減税率か否かの ボーダーラインは? 消 費税率の引上げと同時に消費税の軽減税率制度が平成 29 年 4 月 1 日からスタートす ることが決まった。これを受け、国税庁は 4 月 12 日、「消費税の軽減税率制度に関 する取扱通達の制定について(法令解釈通達)」とともに、消費税の軽減税率制度に関する Q&A(制度概要編、個別事例編)を公表した。今回の特集では消費者及び事業者が最も気 になる消費税の軽減税率の対象になるか否かのボーダーラインについて、解説する。 飲食用として販売するか否かがポイント 消費税の軽減税率制度は、平成 29 年 4 月 供されるものであり、仮に人が食べられるも 1 日以降に行う①飲食料品(酒類を除く)及 のであっても、事業者が飲食用として販売し び②週 2 回以上発行される新聞(定期購読契 たものでばければ標準税率(10%)の対象 約に基づくもの)の品目の譲渡を対象として となる。逆に事業者が飲食用として販売した 導入される。このうち、①の飲食料品につい 場合であれば、顧客が飲食用以外の目的で使 ては、食品表示法に規定する食品(酒税法に 用したとしても軽減税率(8%)となる。 規定する酒類を除く)が該当し、食品衛生法 同じ氷でも税率が異なる に規定する添加物を含むものとされている。 具体的に軽減税率の対象となる飲食料品と ただし、医薬品、医薬部外品、再生医療等製 それ以外のボーダーラインは表 1 の通りと 品は除かれている。 なっている。例えば、飲食用で販売される活 また、飲食料品とは、人の飲用又は食用に 魚については軽減税率の対象となるが、飲食 福袋も要件満たせば「一体資産」として軽減税率 食玩など、食品と食品以外の資産が一体として販売される「一体資産」に関しては、原則とし 業務委託手数料 ×× 現 金 ×× て軽減税率の対象ではないが、①一体資産の譲渡の対価の額(税抜価額)が 1万円以下、②一体 広告宣伝費 ×× 資産に含まれる食品に係る部分の価額の占める割合として合理的な方法により計算した割合が 3 広告宣伝費 ×× 接待交際費 ×× 分の 2 以上であること―の 2 つの要件を満たした場合には軽減税率が適用される。例えば、紅茶 とティーカップのセット商品や福袋なども要件さえ満たせば対象になる。 4 最新号を含む見本誌を無料で進呈しております。下記よりご請求下さい。 No.639 2016.4.18 見本誌お申し込みページへ ◉週刊T&Amaster 商品概要 https://www.sn-hoki.co.jp/shop/product/book/detail_2531.html ☎0120-6021-86 見本誌請求 http://www.lotus21.co.jp/mihonsi.html 立ち読みコーナー http://www.lotus21.co.jp/ta 【表 1】 軽減税率と標準税率の対象となる飲食料品等のボーダーライン 軽減税率の対象(8%) 標準税率の対象(10%) ・家畜の枝肉 ・肉用牛や食用豚等の生きた家畜 ・活魚 ・熱帯魚などの観賞用の魚 ・家畜の飼料 飲食料品 ・ペットフード ・籾 ・種籾 ・かぼちゃの種などのおやつや製菓の材料用 ・果物の苗木などの栽培用として販売される植物 ・ミネラルウォーター ・水道水(ペットボトルに入れて食品として販売 及びその種子 する場合を除く) ・かき氷に用いられる氷、飲料に入れて使用され ・ドライアイス、保冷用の氷 る氷などの食用氷 ・正味期限切れの食品を廃棄する場合 ・酒税法に規定する酒類 ・食品の原材料となるワイン お酒 ・みりん風調味料(アルコール分が1度未満のもの) ・みりん、料理酒 ・ノンアルコールビール(同上) ・甘酒(同上) ・ウイスキーボンボン(酒類を原料とした菓子で も酒税法に規定する酒類に該当しないもの) 添加物 医薬品等 ・日本酒の原材料の米 ・添加物として販売される金箔 ・食品添加物として販売される重曹 ・医薬品等に該当しない栄養ドリンク ・特定保健用食品、栄養機能食品 ・医薬品等(医薬品、医薬部外品、再生医療等製 品)に該当する栄養ドリンク ・健康食品、美容食品(医薬品等に該当しないもの) 包装材料等 ・飲食料品の販売に際し通常必要なものとして使 ・贈答用の包装など、包装材料等につき別途対価 用される包装材料等 を定めている場合の包装材料等 ・桐の箱に商品名などを直接印刷等し、その飲食 ※陶磁器やガラス食器等の容器のように飲食後に食器や装飾 品として利用できるものを包装材料等として使用してお 料品を販売するためにのみ使用している場合 り、食品とその容器をあらかじめ組み合わせて一の商品と して価格を提示し販売しているものは「一体資産」に該当。 ・ケーキやプリンなどの洋菓子にサービスで保冷 ・別途対価を徴している場合の保冷剤 剤を付ける場合 ・いちご狩りなどで収穫した果物について別途対 ・いちご狩りなどの果樹園の入園料 販売方法等 価を徴している場合 ※ 潮干狩りや釣り堀も同様の取扱い ・自動販売機により行われるジュース等の販売 ・インターネットを利用した飲食料品の通信販売 ・レストランが行う飲食料品の仕入れ ・レストランが行う食事の提供 ・送料込みの飲食料品の販売 ・飲食料品の譲渡に要する送料 ・売上げの対価の返還等又は仕入れの対価の返還 輸入取引 等となった取引が飲食料品の譲渡の場合 ・輸入される飲食料品 ・飲食料品用のまぐろの輸入 ・飼料用のまぐろの輸入 ・レストランが行う輸入された飲食料品の仕入れ (出典:国税庁の「消費税の軽減税率制度に関する Q&A」等に基づき編集部が作成) 最新号を含む見本誌を無料で進呈しております。下記よりご請求下さい。 見本誌お申し込みページへ No.639 2016.4.18 5