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(午前).
医薬 品 に共 通す る特 性 と基 本的 な知 識 問1 医 薬 品 の 本 質 に 関 す る 次 の 記 述 の 正 誤 に つ い て 、正 し い 組 み 合 わ せ を 下欄から選びなさい。 a 医薬品は、人の疾病の診断、治療、予防に使用される。 b 医 薬 品 が 人 体 に 及 ぼ す 作 用 は 複 雑 、か つ 、多 岐 に 渡 る が 、必 ず し も 期 待される有益な効果のみをもたらすとは限らない。 c 尿 糖・尿 蛋 白 検 査 薬 や 妊 娠 検 査 薬 は 人 体 に 対 し て 使 用 さ れ な い の で 医 薬品ではない。 d 医 薬 品 は 、科 学 的 な 根 拠 に 基 づ く 適 切 な 理 解 や 判 断 に よ っ て 適 正 な 使 用が図られる必要がある。 下欄 a b c d 1 正 正 正 正 2 正 正 誤 正 3 誤 誤 誤 正 4 誤 誤 正 誤 5 正 誤 正 誤 1 問2 医 薬 品 の 本 質 に 関 す る 次 の 記 述 に つ い て 、( )に入れるべき字 句 の 正 し い 組 み 合 わ せ を 下 欄 か ら 選 び な さ い 。な お 、2 ヶ 所 の( a ) 内は、同一の字句が入ります。 ( a )は 、一 般 の 生 活 者 が 自 ら 選 択 し 、使 用 す る も の で あ る が 、購 入 者 に お い て は 、( b )や製品表示に記載された内容をみただけで は 、効 能 、効 果 や 副 作 用 等 に つ い て 誤 解 や 認 識 不 足 を 生 じ る こ と も あ る 。 購 入 者 が 、( a )を適切に選択し、適正に使用するためには、その 販売に専門家が関与し、適切な( 下欄 問3 a b c )を行う必要がある。 c 1 医療用医薬品 宣伝文書 情報提供 2 医療用医薬品 添付文書 試供品提供 3 一般用医薬品 添付文書 情報提供 4 一般用医薬品 宣伝文書 試供品提供 5 一般用医薬品 添付文書 試供品提供 医 薬 品 の 本 質 に 関 す る 次 の 記 述 の う ち 、誤 っ て い る も の を 1 つ 選 び な さい。 1 医 薬 品 は 、高 い 水 準 で 均 一 な 品 質 が 保 証 さ れ て い る の で 、製 造 販 売 業 者による製品回収等の措置がなされることはない。 2 医 薬 品 は 、市 販 後 に も 、医 学・薬 学 等 の 新 た な 知 見 、使 用 成 績 調 査 等 に 基 づ き 、そ の 有 効 性 、安 全 性 等 の 確 認 が 行 わ れ る 仕 組 み に な っ て い る 。 3 医 薬 品 は 、知 見 の 積 み 重 ね に よ り 情 報 が 集 積 さ れ 、新 た な 情 報 が 付 加 さ れ る の で 、医 薬 品 の 販 売 に 従 事 す る 専 門 家 は 、常 に 新 し い 情 報 の 把 握 に努める必要がある。 4 医 薬 品 は 、必 要 な 情 報 が 適 切 に 伝 達 さ れ る こ と を 通 じ て 、購 入 者 が 適 切 に 使 用 す る こ と に よ り 、初 め て そ の 役 割 を 十 分 に 発 揮 す る も の で あ り 、 情報を伴わなければ、単なる薬物に過ぎない。 2 問4 医 薬 品 の 副 作 用 に 関 す る 次 の 記 述 に つ い て 、( )に入れるべき 字 句 の 正 し い 組 み 合 わ せ を 下 欄 か ら 選 び な さ い 。な お 、2 ヶ 所 の( a ) 内は、同一の字句が入ります。 我 が 国 で は 医 薬 品 の 副 作 用 を 「( a 正に使用された場合においてもその( ( b )が適正な使用目的に従い適 a )により人に発現する )な 反 応 」 (独立行政法人医薬品医療機器総合機構法第 4 条第 6 項)と定義している。 下欄 問5 a b 1 新医薬品 有害 2 新医薬品 重篤 3 許可医薬品 有害 4 許可医薬品 重篤 5 一般用医薬品 重篤 次 の 医 薬 品 成 分 と そ の 副 作 用 の 組 み 合 わ せ に つ い て 、誤 っ て い る も の を 1 つ選びなさい。 1 塩化リゾチーム 皮膚粘膜眼症候群 2 リン酸ジヒドロコデイン 下痢 3 臭化ブチルスコポラミン 眠気 4 ブフェキサマク 接触皮膚炎 5 ソファルコン 肝機能障害 3 問6 医 薬 品 の 本 質 に 関 す る 次 の 記 述 に つ い て 、正 し い も の の 組 み 合 わ せ を 下欄から選びなさい。 a 薬物が生体の生理機能に影響を与えることを薬理作用という。通常、 医薬品は複数の薬理作用を併せ持つことはない。 b 複 数 の 疾 病 を 有 す る 人 の 場 合 、あ る 疾 病 の た め に 使 用 さ れ た 医 薬 品 の 作 用 が 、そ の 疾 病 に 対 し て 薬 効 を も た ら す 一 方 、別 の 疾 病 に 対 し て は 症 状を悪化させることはない。 c 一 般 用 医 薬 品 は 適 切 に 使 用 す れ ば 、医 療 用 医 薬 品 に 比 較 し て 副 作 用 の リスクは相対的に低いと考えられる。 d 一 般 用 医 薬 品 を 使 用 し 、副 作 用 の 兆 候 が 現 れ た 場 合 は 、基 本 的 に は 使 用を中止し、必要に応じて医師、薬剤師などに相談すること。 下欄 1(a、b) 問7 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d) ア レ ル ギ ー に 関 す る 次 の 記 述 の う ち 、誤 っ て い る も の を 1 つ 選 び な さ い。 1 医 薬 品 に ア レ ル ギ ー を 起 こ し た こ と が な い 人 で も 、病 気 等 に 対 す る 抵 抗力が低下している状態などの場合、アレルギーを生じることがある。 2 鶏 卵 や 牛 乳 に ア レ ル ギ ー の あ る 人 で も 、医 薬 品 の 原 材 料 と し て 鶏 卵 や 牛乳が使われている場合は注意する必要はない。 3 ア レ ル ギ ー は 、医 薬 品 の 薬 理 作 用 等 と は 関 係 な く 起 こ り 得 る も の で あ る。 4 アレルギー症状は結膜炎症状、鼻炎症状、蕁麻疹や湿疹、皮膚症状、 血管性浮腫のようなやや広い範囲にわたる腫れ等が生じることが多い。 4 問8 アレルゲンとなりえる医薬品の添加物として知られているものの正 しい組み合わせを下欄から選びなさい。 a ピロ硫酸カリウム b 塩酸チアミン c カゼイン d 塩化ナトリウム 下欄 1(a、b) 問9 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d) 次 の 医 薬 品 に つ い て 、 習 慣 性 ・ 依 存 性 の お そ れ が あ る も の を 「 正 」、 な い も の を「 誤 」と し て 、正 誤 の 正 し い 組 み 合 わ せ を 下 欄 か ら 選 び な さ い。 a リン酸ジメモルファン b マオウ c 塩酸ノスカピン d カフェイン 下欄 a b c d 1 正 正 正 正 2 誤 正 正 誤 3 正 誤 正 誤 4 誤 正 誤 正 5 誤 誤 誤 正 5 問 10 一 般 用 医 薬 品 の 使 用 に 関 す る 次 の 記 述 の う ち 、正 し い も の を 1 つ 選 び なさい。 1 一 般 用 医 薬 品 を 服 用 し て 症 状 を 緩 和 す れ ば 、生 活 習 慣 の 改 善 を し な くても、服用を続けていれば健康にはよい。 2 症状を早く改善させるには、薬は多く飲むほうがよく効く。 3 薬 を 飲 み 忘 れ た ら 、次 に 飲 む と き に 忘 れ た 分 も 含 め 2 回 分 飲 ん だ ほ うがよい。 4 医 薬 品 は 、そ の 目 的 と す る 効 果 に 対 し て 副 作 用 が 生 じ る 危 険 性 が 最 小限となるよう、使用する量や使い方が定められている。 問 11 一般用医薬品の相互作用に関する次の記述について、正しいものの 組み合わせを下欄から選びなさい。 a 相 互 作 用 の リ ス ク を 低 減 す る た め に は 、緩 和 を 図 り た い 症 状 に 合 っ た成分のみが含まれた医薬品を選択することが望ましい。 b 複 数 の 疾 病 を 有 す る 人 で は 、医 療 用 医 薬 品 と 一 般 用 医 薬 品 と を 併 用 しても相互作用が起きることはない。 c 医 薬 品 の 相 互 作 用 は 、吸 収 、代 謝 、分 布 又 は 排 泄 の 過 程 で 起 こ る も のと、医薬品が薬理作用をもたらす部位において起こるものがある。 d 漢 方 薬 は 作 用 が 穏 や か な の で 、症 状 に あ わ せ て 2 種 類 ま で は 併 用 し ても相互作用が起きることはない。 下欄 1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 6 4(c、d) 問 12 一 般 用 医 薬 品 と 食 品 の 相 互 作 用 に 関 す る 次 の 記 述 に つ い て 、正 し い も のの組み合わせを下欄から選びなさい。 a カ フ ェ イ ン を 含 む か ぜ 薬 と コ ー ヒ ー を 一 緒 に 服 用 す る と 、カ フ ェ イ ンの過剰摂取になることもある。 b アルコールは主として肝臓で代謝されるため、酒類(アルコール) を よ く 飲 む 者 は 代 謝 機 能 が 低 下 し て い る こ と が 多 く 、ア セ ト ア ミ ノ フ ェンなどは十分な効果が得られないことがある。 c 一 般 用 医 薬 品 と 食 品 と の 相 互 作 用 は 、専 ら 飲 み 薬( 内 服 薬 )の 使 用 に際して注意を要する。 d 生薬成分含有の食品で医薬品的な効能効果が標榜されていなけれ ば、医薬品との相互作用は起こらない。 下欄 1(a、b) 問 13 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d) 次 の 医 薬 品 の 使 用 上 の 注 意 等 に お け る 年 齢 区 分 に つ い て 、正 し い も の の組み合わせを下欄から選びなさい。 a 乳児 1歳未満 b 幼児 6歳未満 c 小児 15歳未満 d 高齢者 70歳以上 下欄 1(a、c) 2(a、d) 7 3(b、c) 4(b、d) 問 14 小 児 へ の 医 薬 品 の 使 用 に 関 す る 次 の 記 述 の 正 誤 に つ い て 、正 し い 組 み 合わせを選びなさい。 a 乳 児 向 け の 用 法 用 量 が 設 定 さ れ て い る 一 般 用 医 薬 品 は 、成 人 と 同 じ ように長期に連用させることに問題はない。 b 小 児 は 吸 収 さ れ た 医 薬 品 の 成 分 が 脳 に 達 し や す い た め 、中 枢 神 経 系 に影響を与える医薬品で副作用を起こしやすい。 c 錠 剤 や カ プ セ ル 剤 等 は 、小 児 、特 に 乳 児 に そ の ま ま 飲 み 下 さ せ る こ と が 難 し い こ と が 多 く 、6 歳 未 満 の 幼 児 に 使 用 さ れ る 医 薬 品 で は 、服 用時に喉につかえやすいので注意をするよう添付文書に記載されて いる。 d 一 般 に 乳 幼 児 は 、容 態 が 変 化 し た 場 合 に 、自 分 の 体 調 を 適 切 に 伝 え る こ と が 難 し い た め 、医 薬 品 を 使 用 し た 後 は 、保 護 者 等 が 乳 幼 児 の 状 態をよく観察することが重要である。 下欄 問 15 a b c d 1 正 正 誤 正 2 正 誤 正 誤 3 誤 正 正 正 4 誤 正 誤 正 5 誤 誤 誤 誤 高 齢 者 へ の 医 薬 品 の 使 用 に 関 す る 次 の 記 述 の う ち 、誤 っ て い る も の を 1 つ選びなさい。 1 一 般 に 高 齢 者 は 生 理 機 能 が 衰 え つ つ あ り 、肝 臓 や 腎 臓 の 機 能 が 低 下 していると、薬理作用が強く現れやすい。 2 一 般 用 医 薬 品 の 用 法 用 量 は 、あ る 程 度 の 個 人 差 は 見 込 ん で い る の で 高 齢 者 に つ い て も 、基 本 的 に は 定 め ら れ た 用 量 の 範 囲 内 で 使 用 さ れ る ことが望ましい。 3 高 齢 者 は 基 礎 疾 患 を 抱 え て い る こ と が 多 い が 、一 般 用 医 薬 品 の 使 用 によって、基礎疾患の症状が悪化することはない。 4 高 齢 者 は 嚥 下 障 害 が あ る こ と が あ り 、抗 コ リ ン 作 用 を 持 つ 医 薬 品 の 服用により口渇がでた場合、誤嚥を誘発しやすくなる。 8 問 16 妊婦及び授乳婦等への医薬品の使用に関する次の記述のうち、誤 っているものを 1 つ選びなさい。 1 医 薬 品 に よ っ て は 、体 に 吸 収 さ れ た 医 薬 品 の 成 分 の 一 部 が 乳 汁 中 に 移 行 し 乳 児 に 影 響 を 及 ぼ す こ と が 知 ら れ て い る 。授 乳 婦 に 対 し て 積 極 的な情報提供が必要である。 2 一 般 用 医 薬 品 は 、妊 婦 が 使 用 し た 場 合 の 安 全 性 に 関 す る 評 価 は 定 ま っているので、副作用がなく使用しやすい。 3 妊 娠 3 ヶ 月 以 内 の 妊 婦 、妊 娠 し て い る と 思 わ れ る 女 性 及 び 妊 娠 を 希 望 す る 女 性 で は 、医 薬 品 以 外 か ら の 摂 取 を 含 め 、ビ タ ミ ン A の 過 剰 摂 取に留意する必要がある。 4 加 香 ヒ マ シ 油 が 配 合 さ れ た 医 薬 品 で は 、腸 の 急 激 な 動 き に 刺 激 さ れ て流産・早産を誘発するおそれがある。 問 17 医 薬 品 に 関 す る 次 の 記 述 に つ い て 、正 し い も の の 組 み 合 わ せ を 下 欄 から選びなさい。 a 医 薬 品 を 使 用 し た と き 、薬 理 作 用 に よ ら な い 作 用 を 生 じ る こ と を プ ラ セ ボ 効 果 と い う 。プ ラ セ ボ 効 果 に よ っ て も た ら さ れ る 反 応 に は 、不 都合なものはない。 b 医 薬 品 は 高 い 品 質 が 保 証 さ れ て い な け れ ば な ら な い の で 、温 度 、湿 度 、紫 外 線 等 に よ っ て 品 質 の 劣 化 が な い よ う に 保 管・陳 列 す る 必 要 が ある。 c 医 薬 品 に 表 示 さ れ て い る「 使 用 期 限 」は 、開 封 、又 は 未 開 封 に 関 係 なく、記載されている期限まで品質が保証されている。 d 医 薬 品 は 、適 切 な 保 管・陳 列 が な さ れ て い て も 、経 時 変 化 に よ る 品 質の劣化は避けられない。 下欄 1(a、b) 2(a、c) 9 3(b、d) 4(c、d) 問 18 一 般 用 医 薬 品 の 選 択 に 関 す る 次 の 記 述 に つ い て 、正 し い も の の 組 み 合 わせを下欄から選びなさい。 a 一 般 用 医 薬 品 の 役 割 と し て 、① 軽 度 な 疾 病 に 伴 う 症 状 の 改 善 、② 生 活 習 慣 病 等 の 疾 病 に 伴 う 症 状 発 現 の 予 防 等 が あ り 、生 活 者 が 自 ら の 疾 病の診断、治療又は予防等を図ることを目的としている。 b 一 般 用 医 薬 品 は 長 期 間 服 用 し て 効 果 が で る こ と が 多 い の で 、症 状 が 改善しなくても服用を続けることが重要である。 c 一般生活者は一般用医薬品に対してセルフメディケ-ションの観 点 か ら 効 果 を 期 待 し て い る の で 、専 門 家 が 副 作 用 を 積 極 的 に 説 明 す る 必要はない。 d 一般用医薬品は家庭における常備薬として購入されることも多い の で 、使 用 期 限 か ら 十 分 な 余 裕 を も っ て 販 売 さ れ る こ と が 重 要 で あ る 。 下欄 1(a、b) 問 19 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d) サ リ ド マ イ ド 製 剤 の 薬 害 に 関 す る 次 の 記 述 に つ い て 、( )に 入れるべき字句の正しい組み合わせを下欄から選びなさい。 ( a )等 と し て 販 売 さ れ た サ リ ド マ イ ド 製 剤 を 妊 娠 し て い る 女 性 が 使 用 し た こ と に よ り 、出 生 児 に 四 肢 欠 損 、耳 の 障 害 等 の 先 天 異 常 が発生した。妊娠している女性が摂取した場合、サリドマイドは ( b )を 通 過 し て 胎 児 に 移 行 す る 。サ リ ド マ イ ド は 副 作 用 と し て ( c )を 妨 げ る 作 用 が あ る た め 細 胞 分 裂 が 正 常 に 行 わ れ ず 、器 官 が十分に成長しないことから先天異常が発生する。 下欄 a b c 1 催眠鎮静剤 血液脳関門 細胞新生 2 催眠鎮静剤 胎盤関門 血管新生 3 催眠鎮静剤 胎盤関門 細胞新生 4 解熱鎮痛剤 血液脳関門 血管新生 5 解熱鎮痛剤 胎盤関門 細胞新生 10 問 20 薬 害 に 関 す る 次 の 記 述 の 正 誤 に つ い て 、正 し い 組 み 合 わ せ を 下 欄 か ら 選びなさい。 a HIV訴訟の和解を踏まえ、国は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV) 感 染 者 に 対 す る 恒 久 対 策 と し て 、エ イ ズ 治 療 研 究 開 発 セ ン タ ー 及 び 拠 点 病院の整備や治療薬の早期提供等の取組みを推進してきている。 b キ ノ ホ ル ム 製 剤 に つ い て は 、一 般 用 医 薬 品 と し て 販 売 さ れ た も の は な い が 、一 般 用 医 薬 品 の 販 売 に 従 事 す る 登 録 販 売 者 と し て は 、薬 害 事 件 の 歴 史 を 十 分 に 理 解 し 、副 作 用 報 告 等 を 通 じ て 、そ の 責 任 の 一 端 を 担 っ て いることを認識しなければならない。 c ク ロ イ ツ フ ェ ル ト・ヤ コ ブ 病( C J D )は 、細 菌 で も ウ イ ル ス で も な い プ リ オ ン が 原 因 と さ れ 、脳 外 科 手 術 等 に 用 い ら れ て い た ウ シ 乾 燥 硬 膜 を介してCJDに罹患したこととして訴訟が起きた。 d C J D 訴 訟 の 和 解 を 受 け 、製 薬 企 業 に 対 し 、従 来 の 医 薬 品 の 副 作 用 報 告に加えて感染症報告が義務付けられた。 下欄 a b c d 1 正 正 正 正 2 正 正 誤 誤 3 正 誤 正 誤 4 正 誤 誤 誤 5 誤 誤 正 正 11 主な 医 薬品 とそ の作 用 問 21 かぜ薬の配合成分と配合目的の正しいものの組み合わせを下欄から 選びなさい。 a メキタジン ― 発熱を鎮める b 塩酸メチルエフェドリン ― 気管・気管支を広げる c 塩酸ブロムヘキシン ― くしゃみや鼻汁を抑える d セネガ ― 痰の切れを良くする 下欄 1(a、b) 問 22 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d) ステロイド性抗炎症成分に関する次の記述について、( )の 中に入れるべき最も適切な字句を下欄から選びなさい。 外 用 の 場 合 は い ず れ も 末 梢 組 織( 患 部 局 所 )に お け る プ ロ ス タ グ ラ ン ジ ン な ど の 炎 症 を 引 き 起 こ す 物 質 の 産 生 を 抑 え る 作 用 を 示 し 、特 に 、痒 み や 発 赤 な ど の 皮 膚 症 状 を 抑 え る こ と を 目 的 と し て 用 い ら れ る 。ス テ ロ イ ド 性 抗 炎 症 成 分 を コ ル チ ゾ ン に 換 算 し て 1 g 又 は 1 mL中 ( ) を 越 え て 含 有 す る 製 品 で は 、特 に 長 期 連 用 を 避 け る 必 要 が あ り 、ま と め 買 い や 頻 回 に 購 入 す る 購 入 者 に 対 し て 、注 意 を 促 し て い く こ と が 重 要 で ある。 下欄 問 23 1 0.0025 mg 2 0.025 mg 4 0.0025 g 5 0.025 g 3 0.25 mg 鎮 う ん 薬( 乗 物 酔 い 防 止 薬 )に 含 ま れ る 次 の 成 分 の う ち 、8 歳 の 小 児 に適用がないものを1つ選びなさい。 1 塩酸メクリジン 2 テオクル酸プロメタジン 3 ブロムワレリル尿素 4 臭化水素酸スコポラミン 5 マレイン酸クロルフェニラミン 12 問 24 サリチル酸系解熱鎮痛成分に関する次の記述について、( ) の 中 に 入 れ る べ き 字 句 の 組 み 合 わ せ を 下 欄 か ら 選 び な さ い 。な お 、3 つ の( ( a a )には同じ字句が入ります。 )は、血液を凝固しにくくさせる作用があるため、胎児や出 産への影響を考慮して、出産予定日12週間以内の服用を避ける必要が あ る 。な お 、 ( a )は 医 療 用 医 薬 品 で は 、血 栓 が で き や す い 人 に 対 す る血栓予防薬の成分としても用いられている。 サリチル酸系解熱鎮痛成分は、ライ症候群の発生との関連性が示唆さ れているため、 ( a )と( b )は 、一 般 用 医 薬 品 で は 1 5 歳 未 満 に対してはいかなる場合も使用しないこととなっている。また、 ( c )では、15歳未満で水痘(水疱瘡)又はインフルエンザに かかっているときは使用を避ける必要がある。 下欄 a b c 1 アスピリン エテンザミド サザピリン 2 サザピリン アスピリン エテンザミド 3 アスピリン サザピリン エテンザミド 4 サザピリン エテンザミド アスピリン 5 エテンザミド サザピリン アスピリン 問 25 解熱鎮痛薬として用いられる次の記述の成分を下欄から1つ選びな さい。 ア ス ピ リ ン 等 に 比 べ て 胃 腸 へ の 影 響 が 少 な く 、抗 炎 症 作 用 も 示 す こ と か ら 、頭 痛 、咽 頭 痛 、月 経 痛( 生 理 痛 )、腰 痛 等 に 使 用 さ れ る こ と が 多 い。一般用医薬品では小児向けの製品はない。 体内でのプロスタグラ ン ジ ン の 産 生 を 抑 え る 作 用 に よ り 、消 化 管 粘 膜 の 防 御 機 能 が 低 下 す る た め 、消 化 管 に 広 く 炎 症 を 生 じ る 疾 患 で あ る 胃・十 二 指 腸 潰 瘍 、潰 瘍 性 大 腸 炎 又 は ク ロ ー ン 氏 病 の 既 往 歴 が あ る 人 で は 、そ れ ら 疾 患 の 再 発 を 招 く おそれがある。 下欄 1 アセトアミノフェン 3 アリルイソプロピルアセチル尿素 4 イソプロピルアンチピリン 13 2 イブプロフェン 5 サリチルアミド 問 26 下表は、ある眠気防止薬に含まれている成分の一覧である。 1包中 無水カフェイン 200mg ピリドキシン塩酸塩(塩酸ピリドキシン) シアノコバラミン 10mg 10mg この眠気防止薬を使用するにあたって注意すべき事項に関する次の 記述について、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。 a カ フ ェ イ ン は 胃 液 の 分 泌 を 抑 制 す る 作 用 が あ り 、副 作 用 と し て 食 欲 不振、悪心・嘔吐の胃腸障害が現れることがある。 b 心臓病の診断を受けた人は、服用を避ける必要がある。 c 眠 気 に よ る 倦 怠 感 を 防 ぐ 成 分 と し て 、ビ タ ミ ン B 成 分 が 含 ま れ て い るため、尿が黄色くなることがある。 d 15歳未満に使用されることのないよう注意すること。 下欄 1(a、b) 問 27 2(a、c) 3(c、d) 4(b、d) 胃腸薬に含まれる成分とその成分により起こることがある副作用の 組み合わせで誤っているものを1つ選びなさい。 1 塩酸ロペラミド ― 便秘 2 臭化ブチルスコポラミン ― シ ョ ッ ク( ア ナ フ ィ ラ キ シ ー ) 3 マレイン酸トリメブチン ― イレウス様症状 4 オキセサゼイン ― めまい 5 テプレノン ― 皮下出血 14 問 28 口 腔 咽 喉 薬 、う が い 薬 に 含 ま れ る 成 分 に 関 す る 次 の 記 述 の 正 誤 に つ い て、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。 a ヨ ウ 素 系 殺 菌 消 毒 成 分 は 、バ セ ド ウ 病 な ど の 甲 状 腺 疾 患 の 診 断 を 受 け た 人 で は 、そ の 治 療 に 悪 影 響 を 生 じ る お そ れ が あ る た め 、治 療 を 行 っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談すること。 b ト ラ ネ キ サ ム 酸 は 、体 内 で の 炎 症 物 質 の 産 生 を 抑 え る こ と で 炎 症 の 発 生 を 抑 え 、の ど の 腫 れ を 和 ら げ る が 、血 液 凝 固 異 常( 出 血 傾 向 )の 症 状 が あ る 人 で は 、出 血 傾 向 を 悪 化 さ せ る お そ れ が あ る の で 、治 療 を 行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談すること。 c チ モ ー ル は 、細 菌 や 真 菌 類 の 蛋 白 質 を 変 性 さ せ る こ と に よ り 殺 菌 消 毒作用を示し、患部の化膿を防ぐことを目的として用いられる。 d 塩 化 ベ ン ゼ ト ニ ウ ム は 、黄 色 ブ ド ウ 球 菌 、溶 血 性 連 鎖 球 菌 又 は カ ン ジ ダ 等 の 真 菌 類 に 対 す る 殺 菌 消 毒 作 用 を 示 し 、ウ イ ル ス に も 効 果 が あ る。 下欄 a b c d 1 正 誤 正 正 2 正 正 誤 正 3 正 誤 正 誤 4 誤 正 正 誤 5 誤 誤 誤 正 15 問 29 下表は、ある胃腸薬に含まれている成分の一覧である。 1日3包中 ピ レ ン ゼ ピ ン 塩 酸 塩 水 和 物( 塩 酸 ピ レ ン ゼ ピ ン ) 47.1mg 炭酸水素ナトリウム 1200mg メタケイ酸アルミン酸マグネシウム ビ オ ジ ア ス タ ー ゼ 2000 900mg 30mg この胃腸薬を使用するにあたって注意すべき事項に関する次の記述の 正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。 a 透析療法を受けている人でも使用を避ける必要がない。 b 胃腸鎮痛鎮痙薬、乗物酔い防止薬との併用はしないこと。 c 長期連用は避けること。 d 緑 内 障 の 診 断 を 受 け た 人 は 、治 療 を 行 っ て い る 医 師 等 に 相 談 す る こ と 。 下欄 a b c d 1 誤 誤 正 誤 2 誤 正 正 正 3 正 誤 正 正 4 誤 正 誤 正 5 正 正 誤 誤 問 30 泌 尿 器 用 薬 に 含 ま れ る 成 分 、漢 方 処 方 製 剤 に 関 す る 次 の 記 述 に つ い て 、 誤っているものを1つ選びなさい。 1 ウ ワ ウ ル シ は ツ ツ ジ 科 の ク マ コ ケ モ モ の 葉 で あ り 、日 本 薬 局 方 収 載 の ウ ワ ウ ル シ は 、煎 薬 と し て 残 尿 感 、排 尿 に 際 し て 不 快 感 の あ る も の に用いられる。 2 カ ゴ ソ ウ は シ ソ 科 の ウ ツ ボ グ サ の 花 穂 で あ り 、日 本 薬 局 方 収 載 の カ ゴ ソ ウ は 煎 薬 と し て 残 尿 感 、排 尿 に 際 し て 不 快 感 の あ る も の に 用 い ら れる。 3 竜 胆 瀉 肝 湯 は 、胃 腸 が 弱 く 下 痢 し や す い 人 で は 、胃 部 不 快 感 、下 痢 等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。 4 八 味 地 黄 丸 の 服 用 で 、と き に 、重 篤 な 副 作 用 と し て 間 質 性 肺 炎 を 生 じることがある。 16 問 31 下 表 の 成 分 を 含 む 瀉 下 薬 に 関 す る 次 の 記 述 に つ い て 、誤 っ て い る も の を1つ選びなさい。 4錠中 ダイオウエキス 405.8mg カンゾウエキス末 67mg ジオクチルソジウムスルホサクシネート 1 24mg 便秘は、食生活等の生活習慣の改善が図られることが重要であり、 瀉下薬の使用は一時的なものにとどめることが望ましい。 2 ジ オ ク チ ル ソ ジ ウ ム ス ル ホ サ ク シ ネ ー ト は 、腸 内 容 物 に 水 分 が 浸 透 し や す く す る 作 用 が あ り 、糞 便 中 の 水 分 量 を 増 し て 柔 ら か く す る こ と により、排便を促す。 3 カ ン ゾ ウ は 、腸 内 容 物 の 浸 透 圧 を 高 め る こ と で 糞 便 中 の 水 分 量 を 増 し、また、大腸を刺激して排便を促す。 4 ダ イ オ ウ は 、吸 収 さ れ た 成 分 の 一 部 が 乳 汁 中 に 移 行 し 、乳 児 に 下 痢 を 生 じ る お そ れ が あ り 、母 乳 を 与 え る 女 性 で は 使 用 を 避 け る か 、又 は 使用期間中の授乳を避ける必要がある。 問 32 歯槽膿漏薬の配合成分と配合目的の正しいものの組み合わせを下欄 から選びなさい。 a イソプロピルメチルフェノール ― 殺菌消毒成分 b グリチルレチン酸 ― 抗炎症成分 c カルバゾクロム ― 組織修復成分 d アラントイン ― 止血成分 下欄 1(a、b) 2(b、d) 3(a、c) 17 4(c、d) 問 33 浣 腸 薬 に 関 す る 次 の 記 述 に つ い て 、正 し い も の の 組 み 合 わ せ を 下 欄 か ら選びなさい。 a グ リ セ リ ン が 配 合 さ れ た 浣 腸 薬 は 、肛 門 等 の 粘 膜 に 損 傷 が あ り 出 血 し て い る 時 に 使 用 す る と 、グ リ セ リ ン が 傷 口 か ら 血 管 内 に 入 っ て 、赤 血 球 の 破 壊 を 引 き 起 こ し 、ま た 、腎 不 全 を 起 こ す お そ れ が あ り 、痔 出 血 の 症 状 が あ る 人 で は 、使 用 す る 前 に 、治 療 を 行 っ て い る 医 師 等 に 相 談すること。 b 浣 腸 薬 を 繰 り 返 し 使 用 し て も 、直 腸 の 感 受 性 は 変 わ ら ず 、一 定 の 効 果が得られる。 c 浣 腸 薬 は 一 般 に 、直 腸 の 急 激 な 動 き に 刺 激 さ れ て 流 産・早 産 を 誘 発 す る お そ れ が あ る た め 、妊 婦 又 は 妊 娠 し て い る と 思 わ れ る 女 性 で は 使 用を避けることが望ましい。 d 浣 腸 薬 の 半 量 等 を 使 用 す る 用 法 が あ る 場 合 、残 量 は 再 利 用 し て も か まわないが、保管は冷暗所で行うこと。 下欄 1(a、b) 2(b、d) 3(a、c) 4(c、d) 毛 髪 用 薬 の 成 分 に 関 す る 次 の 記 述 に つ い て 、誤 っ て い る も の を 1 つ 選 問 34 びなさい。 1 塩 化 カ ル プ ロ ニ ウ ム は 、末 梢 組 織( 適 用 局 所 )に お い て ア ド レ ナ リ ン に 類 似 し た 作 用 を 示 し 、頭 皮 の 血 管 を 拡 張 、毛 根 へ の 血 行 を 促 す こ とによる発毛効果を期待して用いられる。 2 カ シ ュ ウ は 、タ デ 科 ツ ル ド ク ダ ミ の 塊 根 を 用 い た 生 薬 で 、頭 皮 に お け る 脂 質 代 謝 を 高 め て 、余 分 な 皮 脂 を 取 り 除 く 作 用 を 期 待 し て 用 い ら れる。 3 安 息 香 酸 エ ス ト ラ ジ オ ー ル は 、女 性 ホ ル モ ン 成 分 の 一 種 で あ り 、脱 毛抑制効果を期待して配合されている。 4 チ ク セ ツ ニ ン ジ ン は 、ウ コ ギ 科 ト チ バ ニ ン ジ ン の 根 を 用 い た 生 薬 で 、 血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。 18 問 35 健 康 診 断 で 中 性 脂 肪 、コ レ ス テ ロ ー ル が 高 か っ た た め 、3 0 歳 の 女 性 が 、パ ン テ チ ン 、酢 酸 ト コ フ ェ ロ ー ル を 含 む 高 コ レ ス テ ロ ー ル 改 善 薬 を 購入した。 この薬を使用するにあたって注意すべき事項に関する次の記述につ いて、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。 a 高 コ レ ス テ ロ ー ル 改 善 薬 の 使 用 は 、食 事 療 法 、運 動 療 法 の 補 助 的 な 位 置 づ け で あ る た め 、糖 質 や 脂 質 を 多 く 含 む 食 品 の 過 度 の 摂 取 を 控 え る 、適 度 な 運 動 を 取 り 入 れ る 等 生 活 習 慣 の 改 善 を 行 な う こ と が 重 要 で ある。 b パンテチンにより、便秘の副作用が現れることがある。 c 酢 酸 ト コ フ ェ ロ ー ル の 作 用 に よ り 、生 理 が 遅 れ た り 、経 血 量 が 多 く なったりすることがある。 d 1 ~ 3 ヶ 月 程 度 、高 コ レ ス テ ロ ー ル 改 善 薬 の 使 用 を 続 け て も 、検 査 値 に 改 善 が み ら れ な い 時 に は 、遺 伝 的 又 は 内 分 泌 的 要 因 も 疑 わ れ る た め、いったん使用を中止して医師の診療を受けることが望ましい。 下欄 1(a、d) 問 36 2(a、c) 3(b、c) 4(b、d) 次 の 外 用 剤 に 用 い ら れ る 成 分 の う ち 、筋 肉 痛 、関 節 痛 、打 撲 、捻 挫 に よる鎮痛を目的として用いられるものを1つ選びなさい。 1 ヒドロコルチゾン 2 ブフェキサマク 4 ピロキシリン 5 ピロキシカム 19 3 ウフェナマート 問 37 催 眠 鎮 静 薬 、鎮 う ん 薬( 乗 物 酔 い 防 止 薬 )に 含 ま れ る 成 分 に 関 す る 次 の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。 a ア ミ ノ 安 息 香 酸 エ チ ル が 配 合 さ れ て い る 場 合 は 、乳 幼 児 で は メ ト ヘ モ グ ロ ビ ン 血 症 を 起 こ す お そ れ が あ る た め 、6 歳 未 満 へ の 使 用 は 避 け る必要がある。 b カフェインやジプロフィリンなどのキサンチン系と呼ばれる成分 は 、脳 に 軽 い 興 奮 を 起 こ さ せ て 平 衡 感 覚 の 混 乱 に よ る め ま い を 軽 減 さ せ る こ と を 目 的 と し て 配 合 さ れ て い る 場 合 が あ る 。副 作 用 と し て 動 悸 が起きることがある。 c 臭 化 水 素 酸 ス コ ポ ラ ミ ン は 、消 化 管 か ら よ く 吸 収 さ れ 、他 の 抗 コ リ ン 成 分 と 比 べ て 脳 内 に 移 行 し や す い た め 、抗 ヒ ス タ ミ ン 成 分 等 と 比 べ て 作 用 の 持 続 時 間 が 長 い 。副 作 用 と し て 、動 悸 、排 尿 困 難 が 起 き る こ とがある。 d ブ ロ ム ワ レ リ ル 尿 素 は 、胎 児 障 害 の 可 能 性 が あ る た め 、妊 婦 又 は 妊 娠していると思われる女性は使用を避けることが望ましい。 下欄 a b c d 1 正 正 正 誤 2 正 正 誤 正 3 正 誤 正 誤 4 誤 正 誤 誤 5 誤 誤 正 正 20 問 38 鎮 咳 去 痰 薬 に 関 す る 次 の 記 述 の 正 誤 に つ い て 、正 し い 組 み 合 わ せ を 下 欄から選びなさい。 a 塩 酸 メ チ ル エ フ ェ ド リ ン に つ い て は 、中 枢 神 経 系 に 対 す る 作 用 が 強 いとされ、依存性がある成分であることに留意する必要がある。 b リ ン 酸 コ デ イ ン 、リ ン 酸 ジ ヒ ド ロ コ デ イ ン は 、麻 薬 性 鎮 咳 成 分 と も 呼 ば れ 、長 期 連 用 や 大 量 摂 取 に よ っ て 倦 怠 感 や 虚 脱 感 、多 幸 感 等 が 現 れることがあり、薬物依存につながるおそれがある。 c 咳 を 抑 え る こ と を 目 的 と す る 成 分 の う ち 、延 髄 の 咳 嗽 中 枢 に 作 用 す るものとして、ノスカピン、グアイフェネシンがある。 d 塩 酸 エ チ ル シ ス テ イ ン は 、痰 の 中 の 粘 性 蛋 白 質 に 作 用 し て そ の 粘 り けを減少させることにより、痰の切れを良くする。 下欄 a b c d 1 正 正 誤 正 2 誤 誤 正 誤 3 正 正 正 誤 4 誤 正 誤 正 5 正 正 正 正 21 問 39 循環器用薬に含まれる成分に関する次の記述について、( ) の中に入れるべき字句の組み合わせを下欄から選びなさい。 ( a )は 、肝 臓 や 心 臓 な ど の 臓 器 に 多 く 存 在 し 、エ ネ ル ギ ー 代 謝 に 関 与 す る 酵 素 の 働 き を 助 け る 成 分 で 、摂 取 さ れ た 栄 養 素 か ら エ ネ ル ギ ー が 産 生 さ れ る 際 に( b )と と も に 働 く 。別 名 コ エ ン ザ イ ム Q 10と も 呼 ば れ 、心 筋 の 酸 素 利 用 効 率 を 高 め て 収 縮 力 を 高 め る こ と に よ っ て 血 液循環の改善効果を示す。 こ の 成 分 の 服 用 に よ り 、副 作 用 と し て 、胃 部 不 快 感 、食 欲 減 退 、吐 き 気、( 下欄 c )、発疹・痒みが現れることがある。 a b c 1 ヘプロニカート ビタミンB群 便秘 2 ユビデカレノン ビタミンB群 下痢 3 ヘプロニカート ビタミンC 便秘 4 ユビデカレノン ビタミンB群 便秘 5 ユビデカレノン ビタミンC 下痢 問 40 次の記述の漢方処方製剤を下欄から1つ選びなさい。 鼻 づ ま り( 鼻 閉 )、蓄 膿 症 、慢 性 鼻 炎 に 適 す と さ れ る が 、体 の 虚 弱 な 人( 体 力 の 衰 え て い る 人 、体 の 弱 い 人 )、胃 腸 が 弱 い 人 、発 汗 傾 向 の 著 し い 人 で は 、悪 心 、胃 部 不 快 感 等 の 副 作 用 が 現 れ や す い 等 、不 向 き と さ れる。 生薬成分としてカンゾウ、マオウを含む。 下欄 1 葛根湯加川芎辛夷 2 十味敗毒湯 4 荊芥連翹湯 5 辛夷清肺湯 22 3 消風散 問 41 殺虫剤に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字 句の正しい組み合わせを下欄から選びなさい。 有 機 リ ン 系 殺 虫 剤 の 殺 虫 作 用 は 、( a )を 分 解 す る 酵 素 と 不 可 逆 的 に 結 合 し て そ の 働 き を 阻 害 す る こ と に よ る も の で 、ほ 乳 類 や 鳥 類 で は 速 や か に 分 解 さ れ て 排 泄 さ れ る た め 毒 性 は 比 較 的 低 い 。た だ し 、誤 っ て 飲 み 込 ん で し ま っ た 場 合 に は 、神 経 の 異 常 な 興 奮 が 起 こ り 、 ( b )、 呼 吸 困 難 、筋 肉 麻 痺 等 の 症 状 が 現 れ る お そ れ が あ る 。こ れ ら の 症 状 が 見 られたときは、直ちに医師の診断を受ける必要がある。 有機リン系殺虫成分として、( 下欄 a c )などがある。 b c 1 アセチルコリン 縮瞳 ペルメトリン 2 セロトニン 散瞳 ダイアジノン 3 セロトニン 縮瞳 ジクロルボス 4 アセチルコリン 散瞳 メトキサジアゾン 5 アセチルコリン 縮瞳 フェニトロチオン 問 42 下表は、ある貼付剤に含まれている成分の一覧である。 膏体 100g中 インドメタシン 0.375g この貼付剤を使用するにあたって注意すべき事項の説明として誤っ ているものを1つ選びなさい。 1 皮 膚 の 弱 い 人 は 、使 用 前 に 腕 の 内 側 の 皮 膚 の 薄 い 箇 所 に 、1~ 2cm角 の 小 片 を 目 安 と し て 半 日 以 上 貼 り 、発 疹・発 赤 、か ゆ み 、か ぶ れ 等 の 症状が起きないことを確かめてから使用すること。 2 11歳 未 満 の 小 児 に は 使 用 し な い こ と 。 3 光線過敏症の副作用を生じることがあり、野外活動が多い人では、 他の成分が配合された製品を使用することが望ましい。 4 ぜんそくを起こしたことがある人は使用を避けること。 23 問 43 眼科用薬に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字 句 の 正 し い 組 み 合 わ せ を 下 欄 か ら 選 び な さ い 。な お 、2 ヶ 所 の( ( b a )、 )内は、同一の字句が入ります。 自律神経系の伝達物質であるアセチルコリンは、水晶体の周りを囲ん で い る( a )に 作 用 し て 、目 の 調 節 機 能 に 関 与 し て い る 。目 を 酷 使 す る と 、ア セ チ ル コ リ ン を 分 解 す る 酵 素( b )の 働 き が 活 発 に な り 、 目の調節機能が低下し、目の疲れやかすみといった症状を生じる。 メ チル硫酸ネオスチグミンは、( ( a b )の働きを抑える作用を示し、 )に お け る ア セ チ ル コ リ ン の 働 き を 助 け る こ と で 、目 の 調 節 機 能を改善する効果を目的として用いられる。 下欄 a b 1 角膜 コリンエステラーゼ 2 毛様体 コリンアセチラーゼ 3 硝子体 コリンアセチラーゼ 4 毛様体 コリンエステラーゼ 5 硝子体 コリンエステラーゼ 問 44 次の記述の殺菌消毒薬を下欄から1つ選びなさい。 黄 色 の 色 素 で 、一 般 細 菌 類 の 一 部( 連 鎖 球 菌 、黄 色 ブ ド ウ 球 菌 な ど の 化 膿 菌 )に 対 す る 殺 菌 消 毒 作 用 を 示 す が 、真 菌 、結 核 菌 、ウ イ ル ス に 対 し て は効果がない。 比較的刺激性が低く、創傷患部にしみにくい。衣類等に 付着すると黄色く着色し、脱色しにくくなることがある。 下欄 1 オキシドール 2 ポビドンヨード 4 アクリノール 5 マーキュロクロム 24 3 ヨードチンキ 問 45 下表の成分を含むアレルギー用薬に関する次の記述の正誤について、 正しい組み合わせを下欄から選びなさい。 1日4カプセル中 塩酸プソイドエフェドリン 120mg クロルフェニラミンマレイン酸塩 8mg (マレイン酸クロルフェニラミン) 無水カフェイン 100mg サイシン乾燥エキス 40mg ベラドンナアルカロイド a 0.4mg 前 立 腺 肥 大 に よ る 排 尿 困 難 の 症 状 が あ る 人 で は 、症 状 を 悪 化 さ せ る おそれがあり、使用を避けること。 b パ ー キ ン ソ ン 病 の 治 療 を 受 け て い る 人 で 、モ ノ ア ミ ン 酸 化 酵 素 阻 害 剤を服用している場合は、医師に相談すること。 c ベ ラ ド ン ナ ア ル カ ロ イ ド は 、ナ ス 科 の ベ ラ ド ン ナ( 別 名 セ イ ヨ ウ ハ シ リ ド コ ロ )の 根 茎 や 根 に 含 ま れ る ア ル カ ロ イ ド で あ り 、副 交 感 神 経 系の働きを抑える作用により、鼻汁分泌やくしゃみを抑える。 d サイシンはモクレン科のコブシ等の花の蕾を用いた生薬で、鎮静、 鎮痛、抗炎症等の作用を期待して用いられる。 下欄 a b c d 1 正 正 正 誤 2 正 誤 正 正 3 誤 誤 正 誤 4 誤 正 誤 正 5 正 正 誤 正 25 問 46 胃 腸 に 作 用 す る 薬 に 関 す る 次 の 記 述 に つ い て 、正 し い も の の 組 み 合 わ せを下欄から選びなさい。 a 乾 燥 水 酸 化 ア ル ミ ニ ウ ム ゲ ル を 主 体 と す る 胃 腸 薬 は 、中 和 反 応 に よ っ て 胃 酸 の 働 き を 弱 め る こ と を 目 的 と し て い る た め 、炭 酸 飲 料 等 で 服 用するとより効果的である。 b オ ウ バ ク 、オ ウ レ ン 、セ ン ブ リ 、ゲ ン チ ア ナ 、リ ュ ウ タ ン は 、甘 味 による健胃成分である。 c デ ヒ ド ロ コ ー ル 酸 は 、胆 汁 の 分 泌 を 促 す 作 用 が あ り 、ま た 、肝 臓 の 働 き を 高 め る 作 用 も あ る と さ れ る が 、肝 臓 病 の 診 断 を 受 け た 人 で は か えって症状を悪化させるおそれがある。 d ス ク ラ ル フ ァ ー ト は 胃 粘 膜 保 護・修 復 成 分 で あ る が 、ア ル ミ ニ ウ ム を 含 む 成 分 で あ る た め 、透 析 を 受 け て い る 人 で は 使 用 を 避 け る 必 要 が ある。 下欄 1(a、b) 問 47 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d) 貧 血 用 薬 に 関 す る 次 の 記 述 に つ い て 、正 し い も の の 組 み 合 わ せ を 下 欄 から選びなさい。 a 鉄 製 剤 を 服 用 後 便 が 黒 く な っ た 場 合 は 、消 化 管 内 で 出 血 し て い る た めであり、直ちに使用を中止する必要がある。 b コ バ ル ト は 赤 血 球 が で き る 過 程 で 必 要 不 可 欠 な ビ タ ミ ン B 12 の 構 成 成 分 で あ り 、骨 髄 で の 造 血 機 能 を 高 め る 目 的 で 、硫 酸 コ バ ル ト が 配 合されている場合がある。 c 鉄 分 の 吸 収 は 空 腹 時 の ほ う が 高 い と さ れ て い る が 、消 化 器 系 へ の 副 作用を軽減するためには、食後に服用することが望ましい。 d 鉄 分 の 摂 取 不 足 に よ る 鉄 欠 乏 性 貧 血 を 防 ぐ た め に は 、貧 血 の 症 状 が みられる以前から予防的に鉄製剤を使用することが適当である。 下欄 1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 26 4(c、d) 問 48 眼 科 用 薬 に 関 す る 次 の 記 述 に つ い て 、正 し い も の の 組 み 合 わ せ を 下 欄 から選びなさい。 a 点 眼 薬 は 、通 常 、無 菌 的 に 製 造 さ れ て い る た め 、別 の 人 と の 共 用 も 何ら支障がない。 b コ ン タ ク ト レ ン ズ を し た ま ま で の 点 眼 は 、添 付 文 書 に 使 用 可 能 と 記 載されてない限り行わないことが望ましい。 c 点 眼 薬 の 1 滴 の 薬 液 量 は 、結 膜 嚢 の 容 積 よ り 小 さ い た め 、一 度 に 何 滴も点眼すると効果的である。 d 点 眼 薬 の 副 作 用 と し て 、目 の 充 血 や 痒 み 、腫 れ が あ ら わ れ る こ と が あ り 、そ の 副 作 用 が 点 眼 薬 の 適 応 症 状 と 区 別 す る こ と が 難 し い 場 合 が あ る た め 、一 定 期 間 使 用 し て 改 善 が 見 ら れ な い 場 合 に は 漫 然 と 使 用 を 継続せずに、専門家に相談すること。 下欄 1(a、b) 問 49 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d) 生 薬 成 分 に 関 す る 次 の 記 述 に つ い て 、記 述 と 成 分 の 正 し い 組 み 合 わ せ を下欄から選びなさい。 a キ ン ポ ウ ゲ 科 の ハ ナ ト リ カ ブ ト の 塊 根 で あ り 、心 筋 の 収 縮 力 を 高 め て 血 液 循 環 を 改 善 す る 作 用 を も つ 。そ の ま ま で は 毒 性 が 高 い こ と か ら 、 その毒性を減らし有用な作用を保持する処理を施したものが使用さ れる。 b マ メ 科 の ク ズ の 根 を 用 い た 生 薬 で 、解 熱 、鎮 痙 等 の 作 用 を 期 待 し て 用いられる。 c サルノコシカケ科のマツホドの菌核を用いた生薬で、利尿、健胃、 鎮静等の作用を期待して用いられる。 d バ ラ 科 の ヤ マ ザ ク ラ 又 は そ の 同 属 植 物 の 樹 皮 を 用 い た 生 薬 で 、去 痰 作用を期待して用いられる。 下欄 a b c d 1 ブシ レンギョウ ロクジョウ オウヒ 2 ショウマ カッコン ロクジョウ ゴミシ 3 ブシ カッコン ブクリョウ オウヒ 4 ショウマ レンギョウ ブクリョウ ゴミシ 27 問 50 皮 膚 に 用 い る 薬 に 関 す る 次 の 記 述 に つ い て 、正 し い も の の 組 み 合 わ せ を下欄から選びなさい。 a 外 皮 用 薬 を 使 用 す る 際 に は 、適 用 す る 皮 膚 表 面 に 汚 れ や 皮 脂 が 多 く 付 着 し て い る と 有 効 成 分 の 浸 透 性 が 低 下 す る た め 、適 用 部 位 に 多 量 に 使用することが重要である。 b 塗り薬では、薬剤を容器から直接指に取り、患部に塗布したあと、 ま た 指 に 取 る こ と を 繰 り 返 す と 、容 器 内 に 雑 菌 が 混 入 す る お そ れ が あ る た め 、い っ た ん 手 の 甲 な ど に 必 要 量 を 取 っ て か ら 患 部 に 塗 布 す る こ とが望ましい。 c 外 皮 用 薬 で 用 い ら れ る ス テ ロ イ ド 性 抗 炎 症 成 分 は 、一 時 的 な 皮 膚 症 状( ほ て り・腫 れ・痒 み 等 )の 緩 和 を 目 的 と す る と と も に 、慢 性 の 湿 疹・皮膚炎をも対象としている。 d サ リ チ ル 酸 メ チ ル 、サ リ チ ル 酸 グ リ コ ー ル は 、主 と し て 局 所 刺 激 に よ り 患 部 の 血 行 を 促 し 、ま た 、末 梢 の 知 覚 神 経 に 軽 い 麻 痺 を 起 こ す こ とにより、鎮痛作用をもたらすと考えられている。 下欄 1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 28 4(c、d) 問 51 消 毒 薬 に 関 す る 次 の 記 述 に つ い て 、記 述 と 成 分 の 正 し い 組 み 合 わ せ を 下欄から選びなさい。 a 結 核 菌 を 含 む 一 般 細 菌 類 、真 菌 類 に 対 し て 比 較 的 広 い 殺 菌 作 用 を 示 す が 、ウ イ ル ス に 対 す る 殺 菌 消 毒 作 用 は な い 。手 指・皮 膚 の 消 毒 の ほ か 、器 具 等 の 殺 菌・消 毒 に も 用 い ら れ る が 、原 液 は 、刺 激 性 が 強 い た め、直接皮膚に付着しないようにする必要がある。 b 微 生 物 の 蛋 白 質 を 変 性 さ せ 、結 核 菌 を 含 む 一 般 細 菌 類 、真 菌 類 、ウ イ ル ス に 対 す る 殺 菌 消 毒 作 用 を 示 す 。脱 脂 に よ る 肌 荒 れ を 起 こ し や す く 、皮 膚 へ 繰 り 返 し て 使 用 す る 場 合 に は 適 さ な い 。手 指・皮 膚 の 消 毒 のほか、器具等の殺菌・消毒にも用いられる。 c 強 い 酸 化 力 に よ り 一 般 細 菌 類 、真 菌 類 、ウ イ ル ス 全 般 に 対 す る 殺 菌 消 毒 作 用 を 示 す が 、皮 膚 刺 激 性 が 強 い た め 、人 体 の 消 毒 に は 用 い ら れ ない。金属腐食性があり、プラスチックやゴム製品を劣化させる。 d 刺 激 性 、金 属 腐 食 性 が 比 較 的 抑 え ら れ て お り 、プ ー ル 等 の 大 型 設 備 の殺菌・消毒に用いられることが多い。 下欄 1 a b c d イソプロパ グルコン酸 クレゾール 塩酸ポリアルキル ノール クロルヘキシジン 石鹸液 ポリアミノエチル グリシン 2 クレゾール エタノール 石鹸液 3 次亜塩素酸 ジクロルイソシア ナトリウム ヌル酸ナトリウム クレゾール グルコン酸 次亜塩素酸 塩酸ポリアルキル 石鹸液 クロルヘキシジン ナトリウム ポリアミノエチル グリシン 4 イソプロパ エタノール ノール 29 クレゾール ジクロルイソシア 石鹸液 ヌル酸ナトリウム 問 52 衛 生 害 虫 の 防 除 に 関 す る 次 の 記 述 に つ い て 、正 し い も の の 組 み 合 わ せ を下欄から選びなさい。 a ハ エ は 、赤 痢 菌 、チ フ ス 菌 、コ レ ラ 菌 等 の 病 原 菌 や 皮 膚 疾 患 、赤 痢 ア メ ー バ 、寄 生 虫 卵 、ポ リ オ ウ イ ル ス の 伝 播 な ど 様 々 な 病 原 体 を 媒 介 す る 。ハ エ 防 除 の 基 本 は 、ウ ジ の 防 除 で あ り 、通 常 、有 機 リ ン 系 殺 虫 成分が配合された殺虫剤が用いられる。 b 蚊 は 、日 本 紅 斑 熱 や 発 疹 チ フ ス 等 の 病 原 細 菌 で あ る リ ケ ッ チ ア を 媒 介 す る 。水 の あ る 場 所 に 産 卵 し 、幼 虫 と な っ て 繁 殖 す る 。人 が 蚊 に 刺 さ れ る 場 所 と 蚊 が 繁 殖 す る 場 所 が 異 な る た め 、種 類 に よ る 生 息 、発 生 場所に合わせた防除が必要となる。 c イ エ ダ ニ の 防 除 に は 、ま ず 宿 主 動 物 で あ る ネ ズ ミ を 駆 除 す る こ と が 重 要 で あ る が 、ネ ズ ミ を 駆 除 す る こ と で 、宿 主 を 失 っ た イ エ ダ ニ が 吸 血源を求めて散乱するため、併せてイエダニの防除も行われる。 d 少 し で も 屋 内 塵 性 ダ ニ を 確 認 し た 場 合 、直 ち に 殺 虫 剤 を 散 布 し 、散 布 後 、畳 、カ ー ペ ッ ト 等 を 直 射 日 光 下 に 干 す な ど 、生 活 環 境 の 掃 除 を 十分行うことが基本である。 下欄 1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 30 4(c、d) 問 53 内用痔疾用薬に含まれる成分や漢方処方製剤に関する次の記述の正 誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。 a カ イ カ は マ メ 科 の エ ン ジ ュ の 花 及 び 蕾 、カ イ カ ク は そ の 果 実 を 用 い た生薬で、いずれも血行促進、抗炎症作用を期待して用いられる。 b セイヨウトチノミはトチノキ科のセイヨウトチノキ(別名マロニ エ)の種子を用いた生薬で、止血効果を期待して用いられる。 c コハク酸トコフェロールは、肛門周囲の末梢血管の血行を促して、 鬱血を改善する効果を期待して用いられる。 d 芎 帰 膠 艾 湯 は 、痔 出 血 の 症 状 に 適 す と さ れ る が 、胃 腸 が 弱 く 下 痢 し やすい人では、胃部不快感、腹痛、下痢等の副作用が現れやすい等、 不向きとされる。 下欄 a b c d 1 正 正 正 正 2 誤 正 誤 正 3 正 誤 誤 誤 4 誤 正 正 誤 5 誤 誤 正 正 31 問 54 強 心 薬 に 関 す る 次 の 記 述 の 正 誤 に つ い て 、正 し い 組 み 合 わ せ を 下 欄 か ら選びなさい。 a セ ン ソ が 配 合 さ れ た 丸 薬 、錠 剤 等 の 内 服 固 形 製 剤 は 、口 中 で 噛 み 砕 く と 舌 等 が 麻 痺 す る こ と が あ る た め 、噛 ま ず に 服 用 す る こ と と さ れ て いる。 b ゴ オ ウ は 、ウ シ 科 の ウ シ の 尿 路 中 に 生 じ た 結 石 を 用 い た 生 薬 で 、強 心 作 用 の ほ か 、末 梢 血 管 の 拡 張 に よ る 血 圧 降 下 、興 奮 を 静 め る 等 の 作 用があるとされる。 c リ ュ ウ ノ ウ は 、フ タ バ ガ キ 科 の リ ュ ウ ノ ウ ジ ュ の 樹 幹 の 空 隙 に 析 出 す る 精 油 の 結 晶 を 用 い た 生 薬 で 、中 枢 神 経 系 の 刺 激 作 用 に よ る 気 つ け の効果を期待して用いられる。 d 一 般 用 医 薬 品 に も 副 作 用 と し て 動 悸 が 現 れ る こ と が あ り 、副 作 用 に よる症状と認識されず強心薬を服用しようとすることもあり得るた め 、強 心 薬 を 使 用 し よ う と す る 人 に お け る 状 況 の 把 握 に 努 め る こ と が 重要である。 下欄 a b c d 1 正 誤 正 正 2 正 正 誤 誤 3 正 誤 誤 正 4 誤 正 誤 正 5 誤 正 正 誤 32 問 55 外 用 痔 疾 用 薬 に 含 ま れ る 成 分 に 関 す る 次 の 記 述 に つ い て 、正 し い も の の組み合わせを下欄から選びなさい。 a 痛み・痒みを和らげることを目的として塩酸リドカイン、アミノ安 息香酸エチル、塩酸ジブカイン等の局所麻酔成分が用いられるが、局 所に使用されるため、ショック(アナフィラキシー)など重篤な副作 用がでることはない。 b 痔による肛門部の炎症や痒みを和らげる成分として、酢酸ヒドロコ ルチゾンが配合されている場合は、長期連用を避ける必要がある。 c 血管収縮作用による止血効果を期待して配合されている塩酸ナファ ゾリンは、目の充血を除去する目的で眼科用薬にも使用される。 d 痔疾患に伴う局所の感染を防止することを目的として、塩化ベンザ ルコニウムが配合されている場合があるが、この成分は、陰性界面活 性成分であり、傷口の殺菌消毒薬としても使用され、石けんと混合し ても殺菌消毒効果は低下しない。 下欄 1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d) 問 56 婦人用薬に配合される女性ホルモン成分に関する次の記述の正誤に ついて、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。 a 妊娠中の女性ホルモン成分の摂取によって胎児の先天性異常の発生 が 報 告 さ れ て お り 、妊 婦 又 は 妊 娠 し て い る と 思 わ れ る 女 性 で は 使 用 を 避 ける必要がある。 b 女 性 ホ ル モ ン 成 分 の 摂 取 に よ っ て 、吸 収 さ れ た 成 分 の 一 部 が 乳 汁 中 に 移 行 す る こ と が あ り 、母 乳 を 与 え る 女 性 は 使 用 を 避 け る こ と が 望 ま し い 。 c 長期連用により、出血傾向となるおそれがある。 d 長 期 連 用 に よ り 、乳 癌 や 脳 卒 中 な ど の 発 生 確 率 が 高 ま る 可 能 性 も あ る ため、定期的な検診を受けることが望ましい。 下欄 a b c d 1 正 正 正 誤 2 正 正 誤 正 3 正 誤 正 正 4 正 誤 誤 誤 5 誤 正 正 正 33 問 57 婦 人 用 薬 に 関 す る 次 の 記 述 の 正 誤 に つ い て 、正 し い 組 み 合 わ せ を 下 欄 から選びなさい。 a 内 服 で 用 い ら れ る 婦 人 用 薬 は 、比 較 的 作 用 が 穏 や か な 生 薬 成 分 が 配 合 さ れ て い る 場 合 が 多 く 、そ の 他 の 生 薬 成 分 を 含 有 す る 医 薬 品( 鎮 静 薬 、胃 腸 薬 、内 用 痔 疾 用 薬 等 )が 併 用 さ れ た 場 合 で も 副 作 用 が 起 こ る ことはない。 b 桃核承気湯では、1日最大服用量としてカンゾウ(原生薬換算) 1 g 以 上 を 含 有 す る 製 品 に つ い て は 、む く み の あ る 人 、心 臓 病 、腎 臓 病 又 は 高 血 圧 の 診 断 を 受 け た 人 は 、使 用 前 に 、治 療 を 行 っ て い る 医 師 又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談すること。 c 当 帰 芍 薬 散 は 、胃 腸 鎮 痛 鎮 痙 作 用 の あ る シ ャ ク ヤ ク が 含 ま れ る た め 、 胃腸の弱い人に適しており、胃部不快感等の副作用が現れにくい。 d 五 積 散 は 、マ オ ウ を 含 有 す る た め 、心 臓 病 、高 血 圧 、糖 尿 病 又 は 甲 状 腺 機 能 障 害 の 診 断 を 受 け た 人 で は 、使 用 前 に 、治 療 を 行 っ て い る 医 師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談すること。 下欄 a b c d 1 正 誤 正 正 2 誤 正 誤 正 3 正 正 誤 誤 4 誤 正 正 誤 5 誤 誤 誤 正 34 問 58 次の漢方処方製剤とその服用により起こることがある副作用の組み 合わせで誤っているものを1つ選びなさい。 1 小柴胡湯 ― 偽アルドステロン症 2 麦門冬湯 ― 間質性肺炎 3 柴胡桂枝湯 ― 頻尿 4 乙字湯 ― 便秘 5 麻黄湯 ― 発汗過多 問 59 禁 煙 補 助 剤( 咀 嚼 剤 )の 使 用 に 関 す る 次 の 記 述 に つ い て 、正 し い も の の組み合わせを下欄から選びなさい。 a 咀 嚼 剤 は 、噛 む こ と に よ り 口 腔 内 で ニ コ チ ン が 放 出 さ れ 、口 腔 粘 膜 か ら 吸 収 さ れ て 循 環 血 液 中 に 移 行 す る た め 、ガ ム の よ う に 噛 む こ と に よ り 、唾 液 が 多 く 分 泌 さ れ る と 吸 収 が 抑 え ら れ 、吐 き 気 や 腹 痛 等 の 副 作用が現れにくくなる。 b 口 腔 内 が 酸 性 に な る と ニ コ チ ン の 吸 収 が 低 下 す る た め 、コ ー ヒ ー や 炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後しばらくは使用 を避けること。 c ニ コ チ ン が イ ン ス リ ン の 効 果 を 増 強 す る お そ れ が あ る た め 、糖 尿 病 で イ ン ス リ ン 製 剤 を 使 用 し て い る 人 は 、使 用 前 に 治 療 を 行 っ て い る 医 師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談すること。 d 非喫煙者では、一般にニコチンに対する耐性がないため、吐き気、 め ま い 、腹 痛 な ど の 症 状 が 現 れ や す く 、誤 っ て 使 用 さ れ る こ と の な い よう留意すること。 下欄 1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 35 4(c、d) 問 60 滋 養 強 壮 保 健 薬 に 関 す る 次 の 記 述 に つ い て 、正 し い も の の 組 み 合 わ せ を下欄から選びなさい。 a ビ タ ミ ン A 主 薬 製 剤 は 、酢 酸 レ チ ノ ー ル 、パ ル ミ チ ン 酸 レ チ ノ ー ル 、 肝 油 等 が 主 薬 と し て 配 合 さ れ た 製 剤 で 、夜 盲 症( と り 目 )の 症 状 の 緩 和、病中病後の体力低下時のビタミンAの補給に用いられる。 b ビ タ ミ ン D 主 薬 製 剤 は 、エ ル ゴ カ ル シ フ ェ ロ ー ル 又 は コ レ カ ル シ フ ェ ロ ー ル が 主 薬 と し て 配 合 さ れ た 製 剤 で 、骨 歯 の 発 育 不 良 、く る 病 の 予防に用いられる。 c ビ タ ミ ン B 2 主 薬 製 剤 は 、塩 酸 チ ア ミ ン 、硝 酸 ビ ス チ ア ミ ン 、塩 酸 フ ル ス ル チ ア ミ ン 等 が 主 薬 と し て 配 合 さ れ た 製 剤 で 、神 経 痛 、筋 肉 痛 、 関節痛、手足のしびれ、便秘、眼精疲労に用いられる。 d ビ タ ミ ン B 1 主 薬 製 剤 は 、酪 酸 リ ボ フ ラ ビ ン 、フ ラ ビ ン ア デ ニ ン ジ ヌ ク レ オ チ ド ナ ト リ ウ ム 等 が 主 薬 と し て 配 合 さ れ た 製 剤 で 口 角 炎 、口 唇 炎 、口 内 炎 、舌 炎 、湿 疹 、皮 膚 炎 、か ぶ れ 、た だ れ 、に き び 、肌 荒 れに用いられる。 下欄 1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 36 4(c、d)