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News Letter
Japanese Association of Veterinary Anatomists
News Letter
日本獣医解剖学会報
March 1st, 2010
Number 35
<巻頭挨拶>
第3回アジア獣医解剖学会学術集会報告
会長
九郎丸正道(東大)
2009年11月4日〜6日に,第3回アジア獣医解剖学会学術集会が韓国・忠
北大学において開催されました。参加された皆様,お疲れさまでした。忠北大
学(Chungbuk National University)は仁川空港から車で3時間ほど南下した半
島中部に位置する伝統ある文化都市・清州市にある総合大学です。本大会は
第29回韓国獣医解剖学会学術集会と共催という形で開催されました。韓国獣
医解剖学会は日本獣医解剖学会と比べ,規模はかなり小さいようで,また会長
の Yang 先生(今回の大会長;全北大学)と庶務の Nam 先生(忠北大学)には,
任期切れのところ,本大会開催のために任期を1年延長して大会成功のために
ご努力いただきました。ここに改めてお礼申し上げます。
さて,大会初日はホテル近くの会場で夕方からウェルカムパーティーが開催
され,2日目は忠北大学内にある Nova Aperio ホールという大きな建物の会場
で,本道先生(山口大学)および Park 先生(韓国・仁荷大学)による2題のプレ
ナリーレクチャー,5つのセッションからなる計16題の口演,ならびに同じく5つ
のセッションからなる計82題のポスターセッションが行われました。セッション終
了後は,会場そばのフロアーで懇親会が催され,バンド演奏などのアトラクショ
ンも楽しむことができました(写真参照)。3日目は7ヶ国7名の招待講演者によ
る獣医解剖学教育に関するシンポジウムが行われました。シンポジストは谷口
和美先生(北里大),日本の大学院博士課程を修了された Worawut 先生(タイ),
Teguh 先生(インドネシア),Rahman 先生(バングラデシュ)の他,韓国,モンゴ
ル,イランの先生方で,各国の獣医解剖学教育事情について,興味深い話を
聞くことができました。シンポジウム終了後は,忠北大学獣医学部および清州市
内にある国立清州博物館,古印刷博物館の見学ツアーが組まれ,多くの参加
者で賑わいました。また,本大会への日本からの参加者は,一般(教員その他)
23名,学生(大学院生含む)19名の計42名でした。
意見が出され,協議の結果,了承されました。また,委員会前に,本大会に日
本から参加されていた若手の先生方から次回も日本ではなく,海外で開催して
ほしい旨の強い要望が出されており,委員会に参加されていた Worawut 先生
に次回開催を打診したところ,ご快諾いただき,委員会での承認も得ましたので,
次回大会は第3回大会から3年後の2012年11月上旬(8月下旬〜9月上旬の
開催は韓国側で都合が悪いとのことでした。)にタイで開催する運びとなりまし
た。この件,ご了解のほど,お願いいたします。さて,次々回以降の開催地です
が,第1回大会のように日本獣医学会と共催であれば問題ないでしょうが,日本
で単独にアジア獣医解剖学会学術集会を開催しても,日本の先生方,学生さ
んの参加しようというモチベーションはどうも上がらないように思われます。また
今回,日本以外の海外からの招待なしでの参加はタイからの数名の先生方だ
けだったようです。一方,韓国からの参加者は今後も十分見込めると思います
ので,当分の間は,日本,韓国以外の国で開催するのが望ましい気がします。
そうすると,少なくとも3カ国(開催国,日本,韓国)の合同獣医解剖学会にはな
ると思います。ということで,次回開催がまだ先の話のところ恐縮ですが,次々
回の開催は昨年,獣医解剖学会が組織されたインドネシアか,あるいは中国
(残念ながら今大会への参加者はおられませんでした。)あたりがいいかもしれ
ません。
最後になりますが,会期中に,日本に留学されている何人かの院生の方々か
ら,「私の国でも獣医解剖学会を組織してアジア獣医解剖学会に参加したい。」,
「将来,私の国でアジア獣医解剖学会学術集会を開催することは可能か?」と
いったお話を伺い,アジア獣医解剖学会の重要性を再認識した次第です。
(平成22年2月12日記)
第 149 回日本獣医学会学術集会
尼崎 肇(日獣大・獣医解剖)
第 149 回日本獣医学会が 3 月 26 日から 28 日の 3 日間,日本獣医生命科学
大学武蔵境校舎で開催されます。日本獣医解剖学会に関連したスケジュール
は以下の通りです。懇親会も予定しておりますので,多数のご参加をお待ちし
ております。
日本獣医解剖学会関連予定表
26 日
9:00-12:00
プレナリーセッション
A 棟アリーナ
シンポジウム 有袋類の形態学
獣医解剖学会理事会
懇親会
C 棟 501 教室
旧館 第一会議室
学内 むらさき
27 日
9:30-12:00
12:00-13:00
16:30-17:00
2009年11月5日 アジア獣医解剖学会懇親会
2日目のセッション終了後に行われたアジア獣医解剖学会委員会の会合で,
次回の開催地と開催時期について検討がなされました。鳥取での日本獣医解
剖学会理事会,総会では,「第4回アジア獣医解剖学会学術集会は,もし他に
候補地がなければ,2年後の2011年8月下旬に東大で開催する。」旨,決定,
承認されていましたが,委員会においてまず韓国の先生方から,「2年ごとの開
催は,他の学会もあり大変なので,3年ごとの開催にしてもらえないか。」とのご
28 日
12:00-13:00
13:30-15:30
15:30-16:30
1
ポスターセッション コアタイム
B 棟 313 教室
教育講演 生理活性物質としてのステロイド B 棟 311 教室
獣医解剖学会総会
B 棟 311 教室
日本獣医解剖学会奨励賞(含学部学生部門)公募
日本獣医解剖学会プログラム
対象学会:第149回日本獣医学会
と き :2010.3.26-28
と こ ろ :日本獣医生命科学大学
AP-1 脾臓摘出マウスへの窒素含有ビスホスホネート投与により誘導された髄
外造血について
○大塚裕忠 1), 中村雅典 1) (1)昭和大・口腔解剖)
【奨励賞一般部門】
Ap-2 Age-related structural changes of parotid salivary glands in goat
○Elewa Yaser1), 橋本善春 1, 2), 市居 修 1), 大塚沙織 1, 2), 金澤智則 1), 昆 泰
寛 1) (1)北大・獣医解剖,2)北大・獣医学教育改革室)
応募資格:1)35歳未満の者。但し,留学生はこの限りではない。
2)日本獣医解剖学会に1年以上の会員歴を有し,筆頭者とし
てその回を含めて2回以上発表経験のある者。
3)奨励賞応募を希望される方は,下記の連絡先に講演要旨お
よび対象者である旨を明記した用紙(略歴,研究業績,教育
業績,入会年月日を含む)を送付して下さい。
Ap-3 キンシコウのブラキエーション動作
○藤野 健 1) (1)東京都老人研究所)
AP-4 狂犬病ウイルスを用いた霊長類脳の解剖学的研究(大脳皮質-小脳連
関)
○橋本雅史 1), 高原大輔 2, 4), 平田快洋 2), 井上謙一 2), 宮地重弘 3), 南部 篤 4),
高田昌彦 2), 丹治 順 1), 星 英司 1) (1)玉川大・脳科学研究所,2)京大・霊長類
研・分子生理,3)京大・霊長類研・行動神経,4)自然科学研究機構・生理学研・
生体システム)
【奨励賞学部学生部門】
応募資格:1)対象者は学部学生に限る。
2)日本獣医解剖学会学生会員であること。
但し,会員歴は問わない。
3)奨励賞学部学生部門応募を希望される方は,下記の連絡先
に講演要旨および対象者である旨を明記した用紙(略歴,研
究業績を含む)を送付して下さい。
AP-5 フラミンゴの舌および舌骨装置について
○進藤順治 1), 岡田あゆみ 1), 浜 夏樹 2), 前田信吾 3), 影山幾男 3)
( 1)北里大・獣医・生物環境科学,2)神戸市立王子動物園,3)日本歯科大・新
潟生命歯・解剖第一)
AP-6 シマヘビ鋤鼻上皮および嗅上皮における季節変化
○近藤大輔 1, 3), 中牟田信明 1, 3), 山本欣郎 2, 3), 谷口和之 1, 3)
(1)岩手大・農・獣医解剖,2)岩手大・農・獣医細胞システム,3)岐阜大院・連合
獣医・基礎獣医学)
〆 切:2010 年 3 月 12 日(金) (必着)
連 絡 先:〒180-8602 武蔵野市境南町 1-7-1
日本獣医生命科学大学 獣医解剖学教室
尼崎 肇
Tel: 042-231-4151 Fax: 042-239-3757
E-mail: [email protected] or [email protected]
AP-7 Immunohistochemical study of TH, DBH, and PNMT in the adrenal gland
tvvof Jungle crow (Corvus macrorhynchos)
○A.K.M. Humayun Kober1, 2), Aoyama Masato1), Sugita Shoei1)
(1)Utsunomiya Univ., Fac. Agric., Dept. Anim. Sci., 2)Tokyo Univ. Agric.
Technol., United Grad. Sch. Agric. Sci.)
AP-8 味蕾におけるレプチン受容体と苦味受容体の局在の関係
○谷口和美 1), Sottibandhu Ponsiwa1), 原 正美 2), 武藤顕一郎 1)
(1)北里大・獣医解剖,2)昭和女子大・生活科学部・管理栄養士学科)
獣医解剖学会懇親会のお知らせ
尼崎 肇(日獣大・獣医解剖)
AP-9 MRL マウス胎子精巣内における減数分裂開始と精巣内卵細胞の出現
○大塚沙織 1, 2), 市居 修 2), 佐々木宣哉 3), 橋本善春 1, 2), 遠藤大二 4), 昆 泰
寛 2) (1)北大・獣医・獣医学教育改革室,2)北大・獣医解剖,3)北大・獣医実験
動物,4)酪農大・獣医・放射線生物学)
第149回日本獣医学会において獣医解剖学会懇親会を下記のように行いま
す。例年の春の学会の通り宿泊という設定にはいたしませんが,多くの方々に
参加していただき,楽しんでいただければと思います。つきましては,懇親会参
加の確認をさせていただきたいと思いますので,前もってご連絡した別紙の項
目をコピーしていただき,必要事項を記入の上,各大学の研究室単位でまとめ
て尼崎あるいは添田までメールで送っていただけるようお願いいたします。
AP-10 Seasonal Morphological changes in the ovary of the Jungle crow (Corvus
macrorhynchos)
○Islam Muhammad Nazrul1,2), Zhu Ziao Bo3), Aoyama Masato1), Sugita Shoei1)
( 1)Utsunomiya Univ., Dept. Anim. Sci., 2)Tokyo Univ. Agric. and Technol.,
United Grad. Sch. Agric. Sci., 3)Univ. Tokyo, Fac. Agric.)
記
日時:平成22年3月27日(土) 16:30~
場所:日本獣医生命科学大学内 レストラン むらさき
会費: 教員:4,000円,学生:1,500円
AP-11 培養細胞におけるメチル水銀誘導性神経細胞死へのビタミン K による
抑制作用
○坂上元栄 1), 有嶋和義 1), 山本雅子 1) (1)麻布大・獣医・解剖学第二)
AP-12 イヌおよびネコの腎疾患における病態差-腎機能とスリット膜関連分子
の動態-
○市居 修 1), 矢吹 映 2), 佐々木宣哉 3), 大田 寛 4), 滝口満喜 4), 大塚沙織 1, 5),
橋本善春 1, 5), 遠藤大二 6), 昆 泰寛 1)
(1)北大・獣医解剖,2)鹿児島大・獣医臨床病理,3) 北大・獣医実験動物,4) 北
大・獣医内科学,5)北大・獣医学教育改革,6)酪農大・獣医放射線生物)
送付先:日本獣医生命科学大学獣医解剖学教室
尼崎 肇 [email protected] or [email protected]
添田 聡 [email protected]
AP-13 シマヘビ嗅球の糸球体に関するレクチン組織化学的検索
○和田彬美 1), 近藤大輔 1, 2), 中牟田信明 1, 2), 谷口和之 1, 2)
(1)岩手大・農・獣医解剖,2)岐阜大院・連合獣医・基礎獣医学)
AP-14 アカカンガルー(Macropus rufus)の骨格可動域に関する形態学的研究
○井上生悠 1), 佐々木基樹 1), 山田一孝 2), 宮内亜宜 3), 北村延夫 1)
(1)帯畜大・獣医解剖,2)帯畜大・獣医臨床放射線,3)おびひろ動物園)
AP-15 リス科動物精巣の機能形態学的研究:ミケリス(Callosciurus prevostii),
バナナリス(Callosciurus notatus),オレンジクサビオモモンガ(Hylopetes
Lepidus)
○段 麻優子 1), 佐々木基樹 1), Budipitojo Teguh2), 遠藤秀紀 3), 木村順平 4),
押田龍夫 5), 坪田敏男 6), 北村延夫 1)
(1)帯畜大・獣医解剖,2)ガジャマダ大,3)東大・総合研究博物館,4)ソウル大,5)
帯畜大・野生動物管理,6)北大院・獣医生態)
AP-16 カマイルカの肺における神経線維の特徴
○下川哲哉 1), 土居原拓也 1), 鍋加浩明 1), 脇坂浩之 1), 小林直人 2), 松田正
司 1) (1)愛媛大院・生体機能解析学・解剖学・発生学,2)愛媛大院・臓器機能
統御医学・医学教育学)
2
AP-17 Akt/Wnt4 シグナルバランスの改変マウスを用いた XX 精巣化への試み
○鴨川まり 1), 張替香生子 1), 的場章悟 2), 恒川直樹 1), 金井克晃 1), 九郎丸正
道 1) (1)東大・農・獣医解剖,2)理化研・遺伝工学基盤技術室)
AP-33 イヌ生殖器粘膜における糖鎖発現の変化
○竹内崇師 1), 保永洋平 1, 2), 太田康彦 1)
(1)鳥取大・農・獣医実験動物,2)山口大・院・連合獣医)
AP-18 ラット喉頭の Na+/K+‐ATPase α3 サブユニット陽性葉状神経終末の
形態観察
○曽田泰史 1), 山田美鈴 1), 山本欣郎 1) (1)岩手大・農・獣医細胞システム)
AP-34 チンパンジーとオランウータンの後肢における筋の生理学的断面積
○大石元治 1), 富山 紗 2), 遠藤秀紀 3), 市原伸恒 2), 浅利昌男 2), 尼崎 肇 1)
(1)日獣大・獣医解剖学,2)麻布大・解剖学第一,3)東大・総合研究博物館)
AP-19 迷走神経遠位神経節における外套細胞の細胞外 pH 低下に対する細
胞内 Ca2+濃度の変化
○林 瞳 1), 林 瞳 1), 庄司祐子 1), 山田美鈴 1), 山本欣郎 1) (1)岩手大・農・獣
医細胞システム)
AP-35 ウシ腸管上皮 M 細胞特異的モノクローナル抗体の作出
○寺田俊介 1), 本堂哲也 1), 高橋 遊 1), 渡邊一史 1), 渡邊康一 1), 大和田修
一 1), 山口高弘 1), 麻生 久 1) (1)東北大院・農・機能形態学)
AP-36 カンガルーの卵巣・子宮・膣の微細構造
○広瀬治子 1), 牧田登之 2) (1)帝人(株)・構造解析研究所,2)福岡動物病院看
護士学院)
AP-20 ラット胎子嗅上皮における p53 ファミリーの発現と局在
○長瀬大祐 1), 遠藤大輔 1, 2), 中牟田信明 1, 2), 谷口和之 1, 2) (1)岩手大・農・獣
医解剖,2)岐阜大院・連合獣医・基礎獣医学)
AP-37 骨芽細胞における Tie2 発現の経時的変化に関する研究
○樋口雅也 1), 添田 聡 1), 近藤嘉宣 1), 尼崎 肇 1) (1)日獣大・獣医解剖)
AP-21 マウスのネフロン形成過程における間葉‐上皮転換(MET)の解析
○金澤智則 1), 大塚沙織 1, 2), 市居 修 1), 橋本善春 1, 2), 昆 泰寛 1)
(1)北大・獣医解剖,2)北大・獣医学教育改革室)
AP-38 薬剤誘導性溶血性貧血の回復時における骨芽細胞の変化に関する研究
○添田 聡 1), 鹿島裕一郎 1), 松方 聡 1), 尼崎 肇 1) (1)日獣大・獣医解剖)
AP-22 低酸素および高二酸化炭素暴露によるラット頚動脈小体における
tyrosine hydroxylase の免疫組織化学的変化
○若井 淳 1),山田美鈴 1, 2), 山本欣郎 1, 2)
(1)岩手大・農・獣医細胞システム,2)岐阜大院・連合獣医・基礎獣医学)
AP-39 Primary osteonal bone と葉状骨の骨膜における RUNX2 と periostin の発
現に関する研究
○小原幸弘 1), 添田 聡 1), 平井明子 1), 下尾 旭 1), 吉村 格 2), 岡田幸之助 3),
尼崎 肇 1) ( 1)日獣大・獣医解剖,2) 日獣大・富士アニマルファーム,3)日獣
大・応用生命科学部・動物学科)
AP-23 社会共生系形成過程における個の適応と連鎖に関する研究
○種村健太郎 1), 五十嵐勝秀 1), 菅野 純 1)
(1)国立医薬品食品衛生研究所・安全性生物試験センター・毒性部)
AP-40 イヌとネコの心臓におけるナトリウム利尿ペプチドのレセプターの局在
○山根哲也 1, 2), 井上 元 1), 大石元治 1), 添田 聡 1), 尼崎 肇 1)
(1)日獣大・獣医解剖,2)ペット医療センター)
AP-24 Immunohistochemical localization of NOS and VEGF in feline mammary
carcinoma
○Islam Mohammad Saiful1), 松元光春 1), 日高遼太郎 1), 三好宣彰 2), 安田宣
紘 2) (1)鹿児島大・農・獣医解剖,2)鹿児島大・農・獣医病理)
AP-41 血管造影剤の組織内投与における3DーCT リンパグラフィの検討と
Indian Ink 投与によるリンパ流路解剖の比較
○安藤健二 1), 上條圭司 2), 八野田 健 1), 柴田信治 1, 3), 早川敏之 4), 高村宗
俊 5), 浅利昌男 1) (1)麻布大・獣医・解剖学第一,2)ゼファー動物病院,3)関動
物病院,4)白鴎大,5)医用画像技術研究所)
AP-25 超ミニブタの形態学的特性と実験用モデル動物としての応用法に関す
る研究
○月瀬 東 1), 安井 禎 1), 北川勝人 2), 大場茂夫 2), 金山喜一 3), 酒井健夫 4),
木場秀夫 5), 諸星康雄 6), 桑原 康 7) (1)日本大・獣医解剖,2)日本大・総合
臨床,3)日本大・獣医生理,4)日本大・獣医衛生,5)日本大・松戸歯・病理,6)北
里大・医・実験動物,7)富士農場サービス)
日本獣医解剖学会理事会・総会
AP-26 初期の前腸形態形成時期の胆嚢/胆管前駆細胞の特異化におけるマ
ウス Sox17 遺伝子の発現と機能
○上村麻実 1), 原 健士朗 1), 設樂浩志 2), 石井里絵 2), 恒川直樹 1), 三浦雄
太郎 1), 多屋長冶 2), 米川博通 2), 金井正美 3), 金井克晃 1), 九郎丸正道 1)
(1)東大・農・獣医解剖,2)東京都臨床医学総合研,3)杏林大・医・解剖)
理事会:3月27日(土) 12:00〜13:00 (於: 第一会議室)
総 会:3月28日(日) 15:30〜16:30 (於: 311教室)
1
2
3
4
5
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11
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AP-27 ニワトリ胸腺におけるインターフェロンα経口投与による形態学的変化
○武藤顕一郎 1), 霞 雅也 1), 吉岡一機 1), 谷口和美 1), 大野秀樹 1), 大脇将
夫 1), 中島尚志 1), 竹原一明 1) (1)北里大・獣医)
AP-28 ウシ腸管上皮におけるサイトケラチン発現様式の解明
○本堂哲也 1), 金谷高史 2), 渡邉一史 1), 高橋 遊 1), 寺田俊介 1), 齋藤和輝 1),
渡邊康一 1), 大和田修一 1), 山口高弘 1), 麻生 久 1)
(1)東北大院・農,2)理化研)
AP-29 Methotrexate decreases hippocampal neurogenesis in adult mice
○Moon Changjong1), Yang Miyoung1), Jang Hyosun1), Shin Taekyun2)
(1)Dept. Vet. Anat., Coll. Vet. Med., Chonnam Nat. Univ., 2)Dept. Vet. Anat.,
Coll. Vet. Med., Jeju Nat. Univ.)
AP-30 Eutigoside C Attenuates Radiation-Induced Crypt Injury in the Mouse
Intestine
○Shin Taekyun1), Moon Changjong2) (1)Dept. Vet. Anat., Coll. Vet. Med., Jeje
Nat. Univ., 2)Dept. Vet. Anat., Coll. Vet. Med., Chonnam Nat. Univ.)
獣医学会理事会報告(総会のみ)
分科会長会議報告(総会のみ)
平成21年度会計報告(理事会のみ)
編集委員会報告(総会のみ)
「獣医組織学第五版」について
「カラ−アトラス獣医解剖学改訂版」について
「カラ−アトラス獣医解剖学」の印税の使途の件
平成22年度秋期学術集会について
今期学術集会奨励賞選考結果について(総会のみ)
平成21年度秋期学術集会奨励賞の表彰(総会のみ)
獣医解剖学会懇親会案内(理事会のみ)
その他
日本獣医解剖学会奨励賞の決定と表彰について
AP-31 Upregulation of erythropoietin in rat with experimental autoimmune
neuritis
○Shin Taekyun1), Moon Changjong2), Ahn Meejung1), Matsumoto Yoh3), Koh
Changsung4) (1)Dept. Vet. Anat., Coll. Vet. Med., Jeje Nat. Univ., 2)Dept. Vet.
Anat., Coll. Vet. Med., Chonnam Nat. Univ., 3)Dept. Mol. Neuropathol., Tokyo
Metropolitan Inst. Neurosci., 4)Dept. Biomed. Lab. Sci., Sch. Health Sci.,
Shinshu Univ.)
上原正人 (鳥取大)
2009年9月開催の第148回日本獣医学会において,日本獣医解剖学会の口
演が9月25日と26日にありました。獣医解剖学会の奨励賞一般部門に4名,学
部学生部門に3名の応募がありました。審査の結果,一般部門には,谷 優理
氏(東京農工大学連合農学研究科生物生産科学専攻1年,宇都宮大学配属)
の「MALDI-TOF-MSとWestern Blot法を用いた鳥類角膜における主要タンパク
質の同定」を選出しました。また,学部学生部門には,千原正尚 氏(北海道大
学獣医学部比較形態機能学講座解剖学教室6年)の「マウス精子形成過程に
おける血液精巣関門構成分子の動態」を選出しました。
今回選出から漏れた方々も立派な研究で,選考には苦慮しました。応募して
いただいた方々に心からお礼申し上げます。
AP-32 ビーグル犬およびミニブタの大腿骨の骨特性
○辻尾祐志 1), 市原伸恒 2), 浅利昌男 2), 塩谷恭子 3), 原田 敦 4), 田中 愼 1)
( 1) 国立長寿医療センター・加齢動物育成室,2) 麻布大・解剖学第一,3)国立
循環器病センター・動物管理室,4)国立長寿医療センター・先端医療・機能
回復診療部)
3
日本獣医解剖学会奨励賞受賞者「喜びの声」
第 150 回日本獣医学会学術集会のお知らせ
一般部門
北村延夫 (帯畜大)
谷 優理 (東京農工大・宇都宮大)
標記大会は平成 22 年 9 月 16-18 日の期間で帯広畜産大学を会場として開
催されます。
日本獣医解剖学会は 9 月 17 日(金)午後と 18 日(土)全日の予定です。同理
事会,総会,懇親会(温泉 1 泊)も 18 日に予定していますので皆様御参加下さ
いますよう御案内申し上げます。詳しくは http://tech.obihiro.ac.jp/~jsvs150/を
ご覧下さい。
(2 月 10 日時点情報:)
この度は栄誉ある獣医解剖学
会奨励賞を頂きまして,選考委
員の先生方並びに関係諸先生
方に心より御礼申し上げます。い
ただいた質問に的確な答を返せ
ないような拙い発表でしたので,
受賞の時は喜びよりも驚きの方
が強かったように思います。今回
の発表では,「MALDI-TOF-MS
と Western Blot 法を用いた鳥類
角膜における主要タンパク質の
同定」という題目で,鳥類の角膜
においてアポリポタンパク質が豊
富に含まれることを報告しました。今後はアポリポタンパク質の角膜における機
能の解析を行っていく予定です。今回の受賞は,指導教員である杉田昭栄教
授や共同研究者の二瓶賢一准教授,蕪山由己人准教授のご指導を始め,宇
都宮大学動物機能形態学研究室のメンバーのご協力によるものです。この場
をお借り致しまして,心より感謝申し上げます。
第 28 回ヨーロッパ獣医解剖学会(アルフォール獣医
科大学・パリ)開催のお知らせ
橋本善春 (北大)
学生部門
千原 正尚(北大)
この度は,第148回日本獣
医学会学術集会におきまして,
栄誉ある解剖学会奨励賞を
頂くことができ,非常に喜ばし
く思っております。選考委員
の先生方ならびに関係諸先
生方に厚く御礼申し上げます。
本研究では,精子形成過程
において,精細管の内腔を体
循環から隔離している血液精
巣関門の局在に変化が起こ
ることを示しました。元々私自
身が繁殖関連技術と生殖器
に興味があったことから始め
た研究でしたが,調べれば調
べるほどその奥の深さを痛感させられました。春からは,研究者として畜産関連
技術の開発・改良に貢献していきたいと考えておりますので,今回の受賞がこ
れからの研究活動への大きな励みとなりました。解剖で身に付けた知識と考え
方は,今後の研究生活でもきっと役立つと思います。最後に,今回の受賞は昆
泰寛教授を始めとする解剖学教室構成員のご指導,ご協力によるものでありま
す。この場をお借りして,心より御礼申し上げます。
本年 2010 年 7 月 28 日~31 日の 4 日間にわたり「第 28 回ヨーロッパ獣医解
剖学会」がアルフォール獣医科大学(パリ)において開催されます。この学術集
会はヨーロッパ獣医解剖学会(European Association of Veterinary Anatomists:
EAVA)によって隔年開催されているもので,ヨーロッパ各国の獣医科大学のほ
か,アフリカ,中東,南北アメリカ,アジアからも獣医解剖学者が参加する,
WAVA 傘下の学術集会の中で最も大きな学会です。最近ではハンガリー・ブダ
ペスト大学(2008 年),イタリア・メシーナ大学(2006 年),ノルウェー・オスロ大学
(2004 年)で開催されました。アルフォール獣医科大学はリヨン獣医科大学(フ
ラ ン ス ) に 次 ぐ 長 い 歴 史 を も ち , 同 解 剖 学 講 座 付 属 の 標 本 館 ( Fragonar
Museum)は歴史的な標本類を数多く展示していることで国際的にも有名です。
発表演題は獣医肉眼解剖学,獣医組織学・発生学の全般にわたりますが,
今回はそれらに加えて次の 4 つの特別分野,すなわち 1) Anatomy teaching, 2)
Functional anatomy of the locomotor system, 3) Imaging anatomy, 4) Clinical
anatomy が加えられています。参加登録は March 26 (Friday), 2010 まで可能で
す。(<https://colloque.inra.fr/eava2010>)
皆様もヨーロッパの伝統ある獣医解剖学会に参加してみませんか?
❀人物往来❀
学位取得
1) 中川 奨麻 氏
題目:Development of novel cryopreservation technique for porcine female
gamete.
授与日:2009 年 3 月 26 日
授与大学:東京大学 農学博士
2) Yuan CHENG 氏
題目:Regulation mechanism of anti-apoptotic factors in porcine follicular
granulosa cells.
授与日:2009 年 3 月 26 日
授与大学:東京大学 農学博士
3) Hua-Zi JIN 氏
題目:Changes in expression of anti-apoptotic factor, cellular FLICE-like
inhibitory protein, in porcine and caprine corpus lutea during estrous
cycle and pregnancy.
授与日:2009 年 3 月 26 日
授与大学:東京大学 農学博士
学生の日本獣医学会(於:日獣大)参加費(二千円)
補助の件
・補助の条件
※ 学部生ないし大学院生で日本獣医解剖学会学生会員であること。
※ 今回の日本獣医学会/日本獣医解剖学会で筆頭著者として発表すること。
但し,他分科会で発表の場合は補助の対象としない。
※ 教員等,本人以外が代理発表した場合は,補助の対象としない。
4) Kannika WONGPANIT 氏
題目:Changes in expression of anti-apoptotic factor, cellular FLICE-like
inhibitory protein, in foetal ovaries and adult corpora lutea in rodents.
授与日:2009 年 9 月 25 日
授与大学:東京大学 農学博士
・参加費の受け渡し
※ 日本獣医解剖学会理事会,総会の折り,講座ごとにまとめて,指導教員が
学生に代わって会計担当者(東大・九郎丸)より代理受給する。指導教員は
責任をもって学生に支給する。
※ 指導教員が理事会,総会に出席できない場合は,それ以外の日時に会計
担当者にコンタクトを取り,代理受給する。
※ 補助対象の学生がいる場合は,3月16日(火)までに会計担当者
([email protected])にメールで学生の名前と学年を連絡して
おく。
5) 永易 彩 氏
題目:角膜固有質の再生医療技術の開発に関する研究
授与日:2010 年 3 月 10 日
授与大学:酪農学園大学 博士(獣医学)
4
6) 杉浦 陽介 氏
題目:イヌの呼吸器と涙器における炭酸脱水酵素の局在と遺伝子発現の
検討
授与日:2010 年 3 月 15 日
授与大学:麻布大学博士(獣医学)
9) 竹花 一成 氏
酪農学園大学獣医学部獣医学科獣医解剖学教室 教授から同学科生体
機能教育群獣医組織解剖学ユニット教授に (2010 年 4 月 1 日付)
10) 植田 弘美 氏
酪農学園大学獣医学部獣医学科獣医解剖学教室 准教授から同学科生
体機能教育群獣医解剖学教育ユニット 准教授に (2010 年 4 月 1 日付)
7) 篠崎 綾 氏
題目:Distributions of Photoreceptors, Retinal Ganglion Cells and Tapetum
Fibrosum in the Sheep Eye
授与日:2010年3月16日
授与大学:山口大学 獣医学博士
11) 美名口 順 氏
酪農学園大学獣医学部獣医学科獣医解剖学教室 助教から同学科生体
機能教育群獣医組織解剖学ユニット 助教に (2010 年 4 月 1 日付)
12) 金井 正美 氏
東京医科歯科大学医歯学総合研究科疾患モデル動物学分野 教授に
(2010 年 4 月 1 日付)
8) Mohammad Shah ALAM 氏
題目:Effects of di(n-butyl) phthalate on prepubertal rat testes: Relationship
between spermatogenic cell apoptosis and testicular steroidogenesis
授与日:2010 年 3 月 24 日
授与大学:東京大学 博士(獣医学)
13) 谷田 任司 氏
京都府立医科大学 大学院医学研究科 解剖学教室生体構造科学部門
助教に (2010 年 4 月 1 日付)
9) 祝 暁波 氏
題目:Toxic effects of di-iso-butyl phthalate on testes in prepubertal rats
and mice in vivo and in vitro
授与日:2010 年 3 月 24 日
授与大学:東京大学 博士(農学)
新「カラーアトラス獣医解剖学 改訂増補版」刊行の
お知らせ
10) 石原 可奈 氏
題目:内分泌攪乱化学物質の曝露による次世代性比変動に関する研究
授与日:2010 年 3 月 25 日
授与大学:神戸大学・博士(農学)
「カラーアトラス獣医解剖学 改訂増補版」
編集委員長
橋本善春 (北大)
このたび標記教科書の英語第 4 版 (Schattauer GmbH, Germany)が新たな図
版を加えて改訂刊行されました。それを基にこれまでにご指摘いただいた総て
の項目を検討・修正した新日本語版「カラーアトラス獣医解剖学 改訂増補版」
(緑書房)として刊行致しました。
この日本語 新改訂増補版が上記英語版の記載内容を越える点として,哺
乳動物の局所解剖学に関する従来の 19 章構成に加え,新たに第 20 章として
「鳥類の解剖学」の章を設けた新機軸が挙げられます。これは「カラーアトラス獣
医解剖学」と同じ著者らの手になる鳥類解剖学に関する独語教科書
「Amatomie der Vögel」(pp. 370, Schattauer GmbH, Germany)から著者とドイツ
出版社の特別許諾を得て,鳥類の局所解剖図 計 174 図とテキストの一部を日
本語に翻訳して第 20 章の特別章として加えたものです。
新たに第 20 章が加えられたことにより,本文総ページ数は初版から 80 ペー
ジ増加して計 879 ページとなりました。上・下巻 2 分冊の体裁やレイアウト等は
変わらず,初版以来の美しい局所解剖図による理解のし易さに加え,それを上
回るほどに美麗な多数の鳥類解剖図による解剖学知識が加えられました。これ
からの我が国の獣医解剖学教育に十分適合する新たな特徴をそなえる教科書
の一つになるものと思われます。
尚,初版以来の序章~第 19 章にわたる哺乳動物家畜の局所解剖学に関す
る記載内容については,これまでに読者の皆様からいただいた総てのご指摘を
検討して修正を加えたことにより,これまでに増してより正確な教科書として使
用していただくことが出来るものと思います。この新日本語改訂増補版は本年 2
月末に印刷刊行されます。その後 4 月からの皆様の解剖学の授業に使用して
いただくことが出来ます。
本書が今後とも皆様の解剖学教育に貢献出来ますことを願っております。
11) 三觜 友子 氏
題目:Molecular morphological and genetic study on the mechanisms of the
failure of sex differentiation
授与日:2010 年 3 月 25 日
授与大学:神戸大学 博士(農学)
異動
組織改編
1) 酪農学園大学獣医学部獣医学科獣医解剖学教室は獣医解剖学ユニットと
獣医組織解剖学ユニットに移行 (2010 年 4 月 1 日付)
人物異動
1) Hua-Zi JIN 氏
中国延辺大学農学院,講師に (2009年6月1日付)
2) Yuan CHENG 氏
アメリカ合衆国スタンフォード大学医学部 博士研究員に
(2009年8月1日付)
3) 中川 奨麻 氏
チェコ共和国国立農業資源研究所家畜繁殖学部門 研究員に
(2009年9月1日付)
4) Kannika WONGPANIT 氏
タイ王国カセサート大学農学部 講師に (2009 年 10 月 1 日付)
編集後記
冬季オリンピックも終わり,桜前線も刻々と近づいているようです。開花予想
では,東京の開花は 3 月下旬となっており,満開の下で春の大会を迎えられそ
うです。
牧田登之先生が始められたニュースレター(NL)は,14 号から山田純三先生,
さらに竹花一成先生へと引き継がれ,本号で 35 号を迎えました。本号の編集を
終えるにあたり,先生方のご苦労を改めて実感するとともに,沢山の原稿をお寄
せ頂いたことに感謝しております。
昨年,省資源・省力化に向けて電子ファイル版の NL の発行についてのご提
案を山田純三先生より頂き,早速理事会に諮りましたところ了承されました。つ
きましては,次号より NL の電子ファイル版(Word ファイル)を希望される研究室
ないし個人の方には電子ファイル版をメールで配信させていただきたいと思い
ますので,ご希望の方は [email protected] (北川) までお知らせいただ
ければ幸甚に思います。
また, 堅苦しくない記事も掲載したいと考えておりますので,海外渡航をされ
た方等,話題をお持ちの方がおられましたら,ご寄稿ないし推薦いただきますよ
うお願い申し上げます。
編集子
5) 大塚 沙織 氏
北海道大学獣医学研究科教育改革室・特任助教から同研究科解剖学教
室・特任助教に (2010 年 2 月 1 日付)
6) 辻尾 祐志 氏
国立長寿医療センター加齢動物育成室 流動研究員から鹿児島大学農
学部獣医学科基礎獣医学講座解剖学分野 助教に
(2010 年 2 月 1 日付)
7) 浅利 昌男 氏
麻布大学獣医学部長に (2010 年 4 月 1 日付,2 年間)
8) 平賀 武夫 氏
酪農学園大学獣医学部獣医学科獣医毒性学教室 教授から同学科生体
機能教育群獣医解剖学教育ユニット 教授に (2010 年 4 月 1 日付)
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