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1 Q公共牧場における牛の小型ピロプラズマ病再興 ―経過と対策及び

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1 Q公共牧場における牛の小型ピロプラズマ病再興 ―経過と対策及び
1
Q公共牧場における牛の小型ピロプラズマ病再興
―経過と対策及び原因究明のための調査―
空知家畜保健衛生所
○大庭
千早
山崎
政彦
はじめに
牛の小型ピロプラズマ(ピロ)病は貧血を主徴とするマダニ媒介性原虫病で、かつて放
牧牛の主要疾病であった。北海道では計画的草地更新、放牧期間中の定期検査による本病
監視、耳標型及び塗布型殺虫剤の普及や放牧頭数の減少により本病発生報告がない放牧場
が増えたが、最近これらの牧場でピロ病再興がみられている[2]。空知家畜保健衛生所管内
のQ市営Q公共牧場(Q牧場)でも本病が再興、被害を危惧した一部の預託農場が牧場利
用を躊躇するようになった。そこで我々はQ市牧場担当者、農業共済組合獣医師他関係者
とともに本病再興の経過と対策及び原因究明のための調査を実施、対策2年目でピロ病発
症を終息させたので、概要を報告する。
Ⅰ
1
経過
Q牧場の概要(図1)
市内乳牛
Q牧場は改良草地で、西はQ市の
道路
耕作地、北~東はA市と標高 1000m
を超える山塊へ続く樹林帯、南はB
市外乳牛※
市へ隣接する樹林帯に囲まれている。
小型ピロプラズマ病
Q市内外のホルスタイン種育成・乾
※
再興
肉牛※
乳牛(乳牛)、黒毛和種育成・繁殖牛
←→ 家畜の行き 来あ り
(肉牛)、馬を5月下旬~10 月中旬
バ ラ線越し接触可、
■
に昼夜放牧し、3名で牧場を管理し
水槽・追込柵共用
肉牛/
馬
ているが、ここ数年は最盛期に比べ
馬兼用
放牧頭数が減少し、未使用牧区は林
図1 小型ピロプラズマ病再興時の牧区の配置
野に戻りつつある。一方 2006 年以降
近隣市町の公共牧場閉鎖が相次ぎ、Q市外の預託農場が広域化している。
今回ピロ病が再興したQ市外乳牛と肉牛牧区は隣接し、一部バラ線越しに互いの牧区
へ牛が頭を出すことが可能で、追込柵や水槽も共用していた。肉牛及び馬は各々肉牛 /
馬兼用牧区と行き来があり、ピロ病再興がなかったQ市内乳牛牧区は道路によって他牧
区と隔てられていた。
2 Q牧場のピロ病
(1)2008~2011 年(表1、
ピレスロイド
カーバメイト
有機リン
マクロライド
2)
散布
年
耳標
塗布
塗布
ア 対策
入牧時
入牧時
・
・
・
2008
1990 年代まではマダ
入牧時
入牧時
入牧時
・
・
2009
ニ対策としてカーバメイ
(▲入牧時)
・
(▲入牧前)
2010 (▲入牧時) 入牧時
ド製剤(C剤)及び有機
・
・
(▲入牧時) (▲9月) (▲入牧前/入牧時)
2011
リン製剤(OP剤)のダ ・:未使用、 ( ▲斜体文字):一部の牛のみに使用
ストバックを設置し、入
表1 2008~2011年 殺虫剤等使用状況
牧時は両剤を牛体散布
していた。調査した
2008 年以降は、C剤・
OP剤・ピレスロイド
製剤(P剤)及びマク
ロライド製剤(M剤)
を入牧時等に牛体へ散
布・塗布し、耳標型P
剤装着も行っていたが、
2011 年は殺虫剤未使
用牛も放牧されていた。
イ 発生状況等
ピロ病は 1995 年を
最後に発生はなかった
が、2009 年に肉牛で入牧時の鏡検陰性牛を対象とした追跡検査(追跡)で 10 頭中9
頭が陽転し1頭が発症、2010 年に市外乳牛で追跡5頭中4頭が陽転し8頭が発症した。
2011 年は肉牛、市外乳牛とも追跡した全頭が陽転し発症牛を確認、貧血・削痩の他に
流産や被毛粗剛・発育停滞・不受胎が散見され途中退牧牛が出るなど、ピロ病が再興・
拡大した。市内乳牛では陽転・発症がなかった。2009 年の再興初発肉牛は削痩と極度
の貧血のため退牧し、その後飼養農場で獣医師にピロ病と診断された。当時の牧場管
理人と飼養者はそれまでピロ病未経験だった。
(2)2012 年(表2、図2)
ア 対策
ピロ病再興・拡大を受け、入
牧時に初入牧牛を全頭鏡検し陰
性だった全頭を放牧期間中追跡、
ヘマトクリット値・血清蛋白値
を 検 査 し た 。 鏡 検 で 石 原 法 [1]
による寄生度3以上の乳牛は発
症の有無にかかわらず抗原虫剤
(8-アミノキノリン製剤又は
ジアミジン製剤)を投与するこ
ととした。殺虫剤使用を入牧条
図2 2012 年 殺虫剤等塗布間隔
件とし、耳標型P剤を装着、入
牧・下牧時と放牧期間中にP剤・M剤・オキザロリン製剤(O剤)を間隔を定めて牛
体塗布したが、放牧前期の塗布間隔と回数は、乳牛と肉牛で異なっていた。また定期
入牧日以外の途中入牧牛は牛毎に随時塗布を行ったため、牛群中に塗布回数や間隔が
異なる個体が混在した。
イ 発生状況等
ピロ病再興を受け入牧頭数が減少した。追跡検査で 肉牛が陽転したがピロ病の症状
はなかった。肉牛牧区と接する市外乳牛牧区では追跡した全頭が陽転・高寄生度を示
したため抗原虫剤を投与したが、牧区内の半数が発症した。市内乳牛は陽転・発症共
になかった。殺虫剤未使用の馬にはマダニが付着していた。
(3)2013 年(表2、図3)
ア 対策
2012 年の市外乳牛発症を受け、不顕性感染の肉牛を感染源としたピロ病伝播防止の
ため、隣接する肉牛と市外乳牛牧区分離を目的に牧区間を掃除刈りし、お互いの牛群
が接触しないよう牧区間隔を広げ、追込柵や水槽の共用も中止した。また、殺虫剤未
定期
使用の馬を吸血源としたマ
入牧
下牧
ダニ移動を避けるため、肉
4週 時
<2013年> 日 2週 2週 2週 2週 2週 2週 3週
牛/馬兼用牧区への牛放牧
↑
↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑
↑
↑
全牛共通 P, M
P
P
P
O
O
O, M
O
P, M
を休止した。さらに牛群内
に殺虫剤塗布間隔が延長す
牛 ↑ ↑
↑ ↑ ↑ ↑ ↑
↑
↑
途中入牧 No.1 P ,M P
P
P
O
O
O, M
O
P, M
る個体がないよう塗布間隔
牛の例 牛
↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑
↑
↑
を短縮し、途中入牧してく
No.2
P,M P
P
O
O
O, M
O
P, M
↑:塗布日,P:ピレ スロイ ド,M:マクロライ ド,O:オキザロリン
る牛も定期塗布日に一律に
塗布した。
図3 2013 年 殺虫剤等塗布間隔
イ 発生状況等
2012 年のピロ病発生を受け入牧頭数がさらに減少した。追跡検査で 肉牛が陽転した
がピロ病の症状はなかった。乳牛は陽転・発症がなかった。ピロ病再興時以降、市外
乳牛牧区の人工授精受胎率は7割以下であったが、 2013 年 10 月時点で、授精対象牛
15 頭中 12 頭が受胎した。下牧時の牛群の健康状態が乳牛・肉牛とも良好で預託農場
の評判も良く、来年度の預託数増頭や新規預託を考えている農場もあった。
Ⅱ
原因究明のための調査
1 材料及び方法
(1)放牧牛が感染している Theileria orientalis (T.o)遺伝子型
2013 年8月、2005~2013 年にQ牧場へ初入牧後連年放牧されている健康肉用繁殖牛
を採血し、鏡検陽性血液 30 頭分を既報[5]に従いDNA抽出後、主要ピロ表面蛋白(M
PSP)遺伝子を標的とするPCRでピロ病病原原虫T.oの陽性確認後、遺伝子1
~5型特異的PCR[12]で遺伝子型別を行った。
(2)マダニの生息とT.o保有状況
2013 年5月開牧日~10 月閉牧後の毎月1回、牧区草地で旗振り法によりマダニを採
取し、70%アルコールで固定後、実体顕微鏡で観察し同定した。開牧日~7月に採取・
固定したマダニをカッターで切断し、既報[11]に従いDNAを抽出しMPSP-PC
Rを行いT.o保有状況を確認した。また、Q牧場管理人から聞き取り調査した。
(3)エゾシカ(鹿)の侵入状況
遺伝子型別 PCR陽性数
2013 年開牧日~閉牧後、Q
初入牧
入牧 検査
1~5型
年
回数 頭数
1型 2型 4型 5型
牧場各牧区や周辺耕作地、樹
陰性
林帯などで鹿の痕跡を目視で
2005
9
1
1
確認し、Q牧場管理人及びQ
2006
8
1
1
2007
7
4
1
3
市鹿有害駆除ハンターから聞
2008
6
5
2
3
1
1
2
き取り調査した。
2009
5
2
1
1
1
1
2 結果
2010
4
7
4
4
1
3
(1)放牧牛が感染しているT.
2011
3
5
1
2
1
3
2012
o遺伝子型(表3)
2
1
1
2013
1
4
1
3
検査した肉牛 30 頭は全て
計
30
10
10
4
1
18
MPSP遺伝子陽性で、その
九州
9
3
4
1
1
4
うち 12 頭は全国的にみられ
11
5
4
2
6
検査牛の 道東
る1型、全国的にみられホル
産地 空知
6
2
2
1
4
スタインに対し病原性が高い
その他
4
4
2型、沖縄・九州で多く北海
全検体小型ピロプラズマ病鏡検陽性及び主要ピロプラズマ
表面蛋白遺伝子標的PCR陽性並びに遺伝子3型陰性.
道でも報告がある4・5型[5,
10,12]に混合又は単独感染し
表3 2013年8月放牧中健康肉牛の Theileria
ていた。他 18 頭は1~5型は
orientalis 遺伝子型別、初入牧年、生産地
陰性であった。遺伝子型2・4・5型は、2008~2011 年に初入牧した牛で確認し、5
型陽性牛は九州産であった。1~5型陰性牛は 2005~2013 各年に初入牧した牛で確認
した。
(2)マダニの生息とT.o保有状況(表4)
聞き取り調査の結果、例年雪解け後のバラ線張り・牧柵修理等開牧前作業 で牧場管
理人の着衣にマダニが付着していた。2013 年は、馬にマダニが付着しているが牛への
付着はなかった。
採取マダニは、ヤマトマダニ(匹数:雌 44、雄 40 以下同)、シュルツェマダニ(雌
33、雄 24、若ダニ2)、フタトゲチマダニ(雌1)だった。一人一牧区一時間当たり
のマダニ採取数
は、未入牧牧区
で草刈り前 6.6
匹から草刈り後
1.1 匹と大きく
減少し、入牧牧
区では例年草刈
りをしている市
内乳牛・馬牧区
は、開牧日の採
取数がそれぞれ
1.8 匹・1.7 匹と、
草刈り未実施の
市外乳牛牧区・馬牧区のそれぞれ 5.5 匹・8.0 匹に比べて少なかった。牛体に殺虫剤
を定期塗布している市内・市外乳牛牧区は開牧日から7月にかけて大きく減少し、8
月以降0匹となった。未入牧牧区と馬牧区は8月以降もマダニが採取され、採取数の
減少も穏やかだった。
採取マダニのT.o遺伝子は検査した全 87 匹が陰性だった。
(3)鹿の侵入状況(図4)
聞き取り調査の結果、Q市では 2003 年頃から鹿による農林業被害が目立ちはじめ、
Q牧場でも各牧区で鹿が目撃されるようになった。2008 年頃からは鹿が群になって出
没し、春の雪解け後に鹿の越冬適地がないQ市へ、隣接するA市・B市の2方面から
侵入していた。A・B両市が、2011 年から計画的捕獲や防護柵による広域鳥獣被害防
止対策を開始、防護柵が
なく両市に接するQ牧場
や周辺耕作地へ鹿侵入が
増加した。夏季に駆除す
る鹿の体表には、胡麻粒
大のマダニが無数に付着
していた。
鹿の痕跡は、市内乳牛
牧区へA市方面から、他
牧区へB市方面から侵入
を確認していることを確
認した。市内乳牛牧区と
他牧区を隔てる道路を渡
る鹿の目撃情報はなかっ
た。
Ⅲ
考察及びまとめ
Q牧場のピロ病は 2008 年に肉牛初発で再興、2011 年は肉牛・隣接牧区の市外乳牛で発
症数が増加し、一方、他牧区と隔てられた市内乳牛牧区ではピロ病再興がなかった。
ピロ病対策は、2012 年に初入牧牛の全頭追跡検査と高寄生度乳牛へ抗原虫剤投薬、定期
的な牛体への殺虫剤使用、2013 年は殺虫剤塗布間隔等の見直しと、肉牛・乳牛牧区の分離、
肉牛/馬兼用牧区への牛放牧を休止した結果、2013 年はピロ病発症牛がなく下牧時の牛の
健康状態も良好で、本病は終息したと考えられた。
1 Q牧場のマダニなど調査結果
2013 年の放牧肉牛はT.o遺伝子型、1・2・4・5型及び1〜5型以外の型に も感染
しており、ピロ病再興と遺伝子型の関係については今後さらに調査が必要と思われた。
例年行われる開牧前作業で牧場管理人着衣に付着するマダニは、 越冬又は融雪後の野生
動物による持ち込みによると考えられた。
2013 年に馬にマダニが付着しているが牛への付着がなく、これは対策2年目の牛への確
実な殺虫剤使用と肉牛/馬兼用牧区への牛放牧休止の成果と考えられた。
2013 年の牧区草地のマダニ採取数は、未入牧牧区で草刈り後減少していた。入牧牧区で
は、例年草刈りを実施している牧区で開牧日のマダニ採取数が他より少なかった。市内及
び市外乳牛のマダニ採取数は7月に大きく減少したが、殺虫剤未使用の未入牧牧区と馬牧
区は牛牧区よりもマダニ採取数の減少が緩やかだった。 以上から牧区草地のマダニ生息密
度は、草刈り後及び毎年の草刈りにより開牧日に減少、牛体への殺虫剤使用によっても減
少したものと思われた。
2013 年の開牧日~7月の採取マダニはT.o遺伝子陰性であり、対策2年目で越冬~放
牧前期のT.o保有マダニ生息密度が低下したためと考えられた。
鹿は 2008 年頃から群で見られるようになり、2011 年から隣接A・B市の防護柵等によ
る鳥獣被害防止対策が始まり防護柵がないQ牧場への鹿侵入が増加、夏季にQ市鹿有害駆
除ハンターが駆除する鹿には多数のマダニが付着している事実から、Q牧場のピロ病再興
には、鹿の持込みによるマダニ生息密度の増加が関与していると考えられた。
鹿はA市方面から市内乳牛牧区へ、B市方面からそれ以外の牧区へ侵入し ており、市内
乳牛牧区とそれ以外の牧区間に鹿の行き来は少ないと考えられた。このことが、牧区間の
マダニの水平移動を低減し、市内乳牛牧区でピロ病再興がないことに繋がっている可能性
があった。
2 推察されるQ牧場のピロ病再興原因
(1)T.oと牛
周辺公共牧場の閉鎖によりQ市外の預託農場が広域化、入牧肉牛の多くが自家産で
はないこと等により、ピロ病抵抗性が高い黒毛和種[8]が発症するほどのT.o株が肉
牛によりQ牧場へ持ち込まれた。Q牧場のピロ病は 1995 年以降発生がなかったため、
ここ数年の入牧牛の多くがピロ病未感染で、発症に対する抵抗性 [4]がなかった。
(2)マダニと鹿等野生動物
Q牧場の樹林帯に囲まれた環境や入牧頭数減少による未使用牧区は、野生動物の生
息・侵入やマダニの生息に適しており、加えて地域の鹿生息数の増加と隣接市の鳥獣
被害防止対策で、野生動物侵入防止柵のないQ牧場へ鹿等の侵入機会が増えてマダニ
供給源となり、牧場のマダニ生息密度が上昇した。これは既報 [3,6,7,9]とも一致した。
(3)マダニと飼養管理
世代交代によりピロ病未経験のQ牧場関係者や牛飼養者が、本病再興初発時に危機
感が少なく、牛体マダニの駆除徹底が遅れたためT.o保有マダニ数が増加した。肉
牛と乳牛の牧区が隣接しお互いに接触可能であったこと及び対策一年目は牛群内に殺
虫剤塗布間隔・回数が異なる牛が混在したため、T.o保有マダニが感受性の高い乳
牛[8]へ伝播した。牛体へ殺虫剤を使用した牛牧区ではマダニ採取数は減少したが、殺
虫剤未使用の馬がマダニ吸血源になり、肉牛/馬兼用牧区でマダニ生息数が維持された。
一方、マダニ生息数の制御には草刈りが重要[6]で、今回も未入牧牧区で草刈り後にマ
ダニ採取数が減少し、例年草刈りを実施している入牧牧区では、開牧日のマダニ採取
数が少なかった。
2 公共牧場でのピロ病発生回避のために
①T.oまん延阻止のため初入牧牛追跡鏡検で浸潤状況確認、②マダニ生息密度減少
のため鹿等野生動物侵入防止対策や牛体への的確な殺虫剤使用、放牧牧区や牧柵周辺・
休止牧区等の草刈、③マダニの水平移動防止のため、ピロ病感受性が異なる乳牛と肉牛
及び殺虫剤を使用している牛と未使用の馬を分離放牧し、鹿等野生動物の牧区間移動の
防止、以上が重要と考えられた。鏡検で陽転・発症を確認した際は、牛群へ一律で効果
的な殺虫剤使用を行い、牧区マダニの消長調査や放牧牛が感染しているT.o遺伝子型
調査を積み重ね、疫学把握に活用することがピロ病制御に有効であると考える。
最後に、 対策2年目でピロ病の陽転・発症を終息させたQ市牧場担当者、農業共済組
合獣医師他関係者の方々に敬意を表します。また今回の調査・報告について帯広畜産大
学 猪熊 壽先生、動物衛生研究所 寺田 裕先生、ダニと疾患のインターフェイスに関す
るセミナー関係者の方々及び全道家畜保健衛生所寄生虫部門担当者のみなさんから多
くの示唆を頂き深謝します。
引用文献
[1] 藤永徹、前出吉光:獣医住血微生物病、南哲郎、藤永徹、268、近代出版、東京(1986)
[2] 北海道農務部畜産課、北海道農政部酪農畜産課、北海道農政部畜産振興課:家畜衛生
事業成績書、1971~2012 各年、北海道(1971~2012)
[3] 猪熊壽、横山直明:牛寄生虫研究会誌、1、13-17(2010)
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第1版、19-32、文永堂出版、東京(1995)
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[11] Yokoyama N,Sivakumar T, Ota N,et al: Infect Genet Evol ,12,1669-1675(2012)
[12] Yokoyama N,Ueno A,Mizuno D,et al: J Vet Med Sci,73,305-312(2011)
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