Comments
Description
Transcript
CDD Vault販売開始
新製品情報 創薬研究情報共有クラウドシステム CDD Vault販売開始 米国Collaborative Drug Discovery( CDD)社製CDD Vaultは、複数の企業や研究機関が共同で創薬研究 を行うときに特に有効なシステムです。構造活性相関(SAR)解析機能を備えており、低分子化合物およびス クリーニングデータを容易に登録できる機能を提供します。本システムはクラウド上で運用されているため、 サーバーの管理に煩わされることなく研究に専念できます。低コストで高度な機能を利用でき、ハードウェ アやソフトウェアライセンスの購入といった初期投資が不要ですので、短期間のプロジェクトでも気軽に導 入が可能です。 ■ コラボレーションの重要性 ■ 容易なアクセス 近年、新薬の創出はますます難しくなってきており、新 インターネット経由でいつでも、どこからでも利用が 薬開発の成功率は7年前と比較すると半分以下にまで低 可能です 。In t e r n e t E x p l o r e r 、G o o g l e C h r o m e 、 下しています。 Firefox、Safariをはじめとする、一般的に使われている 自社品の承認取得累積成功率 1) 2000~2004年 1/12,888 2007~2011年 1/27,090 このような背景から、自社だけでの創薬研究にとどま Webブラウザーからアクセスできます。 ■ データのコラボレーション 低分子化合物の構造情報とスクリーニングデータが 一つのシステムで管理され、相互に関連付けされます。 これにより、SAR解析までを1つのプラットフォームで実 らずオープンイノベーションに活路を求める動きが広が 現することが可能です。 り、企業・大学・ベンチャー企業・公的研究機関による共 ■ イベントの通知 同研究の重要性が増しています。 ひとつの作業が完了した後、タイムラグなく次の作業 複数の研究機関で共同研究を行う上で問題になるの を開始できるよう、必要に応じてプロジェクトのメンバー が、お互いのデータを共有するための場がないことです。 に次のようなタイミングでメールが送信されます。 それぞれの研究機関に導入されている個別のシステム ・新規にデータが登録されたとき に対しては、他機関からは安全性その他の問題で、容易 ・CDD Vault内のSNSでメッセージを書いたとき にアクセスできないためです。 また、データ登録の途中で作業を中断したときには、 そこで必要とされているのが、各研究機関から自由に 登録の完了を促すメール通知があります。 そして安全にデータにアクセスできる環 境です。CDD ■ データの管理体制 Vaultは研究者や研究所間のコラボレーションを推進す CDD社が提 供するクラウド環 境でお客様の大 切な るために開発されたクラウド上のシステムであり、10年近 データを厳重に管理します。2004年にサービスを開始し くの実績があります。 て以来のシステムの稼働率は99.98%であり、高い安定 ■ コラボレーションの加速 性を維持しています。また、次のような仕組みを備えてお り、安全に利用することができます。 低分子を合成する化学者、アッセイを担当する生物学 ・IPアドレスによる利用制限 者、SAR解析を担当する計算化学者の3者のコミュニケー ・パスワードによる個別認証 ションが密になり、仕事のサイクルを早く回すことがで ・二段階認証を採用 きれば、リード化合物の探索がより充実し、ターゲットの ・HTTPSにより暗号化された安全なWeb通信 新薬をより早く開発できることに繋がります(図1)。CDD ・データやファイルは暗号化されて保存 Vaultはこのようなサイクルを円滑に回すための仕組み ・暗号化されたバックアップを別のサーバーに毎日保存 を備えています。 ■ 共有環境 安全かつプライバシーに配慮した利用ができます。 ・データを共有する際のユーザーのアクセス権限を 柔軟にコントロール可能 ・構造情報を公開したくない場合は非表示にすること が可能 ■ 公共データの利用 自身で登録したオリジナルのデータに加えて、以下の ような各種公共・企業データベースの化合物およびアッ 図1 創薬研究のサイクル 2 セイデータを標準で利用できます。オリジナルのデータ 創 薬 研 究 情 報 共 有クラウドシステム と同様に、各種検索や、スクリーニング データから導出 したモデルによるフィルタリングが可能です。 ・ChEMBL(GPCR、Malaria、Kinase) ・FDA repurposed drug ・NIH MLSMR ・GlaxoSmithKline社 TCAMs など ■ データの管理 創薬研究の対象である化合物のデータ、およびスク リーニングにより生成されるバイオ実験データを、相互 に関連付けしながら手軽に管理できます。SARテーブル 図3 スクリーニングデータの解析 やヒートマップ、サマリープロット、フィッティングカーブ ■ 解析・レポート など、データ可視化機能も充実しています。 共同研究者と直接共有できるように、SARテーブルの ■ 化合物 表示設定を保存できます。これらのツールは、現場の研 構造情報の処理にChemAxon社のエンジンを用いる 究者のみならず、経営者による研究投資対象の判断に ことで、構造式検索をはじめ、次のような機能を利用で おいても役立ちます。 きます。 ・構造式とレスポンスカーブ、スクリーニング結果など ・SMILES、InChi、MOL、IUPAC名のサポート(図2) 化合物に関連した情報を並列表示 ・SDF、CSVファイルからのインポート ・スクリーニング結果のモデル化による化合物の検索 ・Webブラウザー内で構造式を描画して検索 ・化合物の各種記述子とスクリーニング結果との散布 ・構造情報を元に、Lipinski Rule of 5、LogP、pKaなど の記述子の計算、検索 図(図4) ・レポートをExcel、SD、CSV形式でファイルに保存 ・部分構造検索、類似構造検索、R-グループ検索 図4 散布図(X軸:Polar surface area(A2)、Y軸:ADMET Data) 図2 化合物情報の表示 ■ バイオ実験 ■ 導入の効果 CDD Vaultの導入により次のような効果が得られます。 ハイスループット スクリーニングのデータをプロトコ ・共同研究をスムーズに進めやすくなります。 ルと連携して管理します。アッセイ値やQC値の計算や、 ・埋もれていたデータを見つけやすくなるため、無駄な 各種解析も行うことができ、ヒット化合物やADMETの 問題がある化合物を容易に発見できます。 ・スクリーニングデータ、酵素アッセイ、細胞/動物実 験データ、ADME-TOXデータの管理が容易 ・直観的なインポート ウィザードとテンプレートを利 用した、データのインポート ・入力したデータをプロットしてEC50/IC50、EC90、 MICを算出(図3) ・HTSプレートのQC、ヒートマップ、Z /Z’ファクター、 Zスコアを計算 作業を避けることができます。 ■トライアルと購入 30日間無償でトライアルが可能です。ご希望の際は 以下のフォームよりお申し込みください。 https://secure.rsi.co.jp/kagaku/cs/contact/request_ research.html CDD Vaultは年間ライセンス制ですので、短期のプロ ジェクトやトライアル期間だけでは足りないときでも気 軽に利用可能です。 1)厚生労働省「医薬品産業ビジョン2013 資料編」 3