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1 B−4 非常時における在住外国人への対応 コーディネーター お待たせを

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1 B−4 非常時における在住外国人への対応 コーディネーター お待たせを
B−4
非常時における在住外国人への対応
コーディネーター
お待たせをいたしました。皆さまの資料 64 ページをお開きいただきた
いと思います。Bの4非常時における在住外国人への対応について審議を始めたいと思い
ます。早速でございますけれども、引き続き経済局のほうからこの事業の説明をお願いい
たします。
所管局
引き継き、観光政策部の一柳がご説明いたします。この会、同席する職員を説明
前にご紹介いたします。
所管局
国際課長の金子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
所管局
国際課課長補佐の國谷と申します。よろしくお願いいたします。
所管局
同じく国際課主査の武笠と申します。よろしくお願いいします。
所管局
それでは座って説明させていただきます。それでは、まず始めに本市における在
住外国人の状況がどうなっているのかから説明させていただきます。本市には、本年4月
1日現在、17,382 人の外国人が外国人登録を行っております。この登録を行うということ
は、就労、それから勉学、同居などの目的を持って、相当の期間さいたま市に滞在すると
いうことが前提になっておりまして、地域の中で生活をするような外国人市民が、市の総
人口の約 1.4%いらっしゃるということになります。外国人の国籍別の割合でございますが、
中国籍の方が約 45%、韓国・朝鮮籍の方が 21%で全体の約 6 割以上を占めております。そ
の他、フィリピン籍が 11%であり、以下はどの国の方も数%以下となっております。
このような状況の中で、最近よく耳にする言葉にグローバル化やグローバル社会という言
葉がございます。これは、政治、経済、文化などさまざまな側面において、従来の国家、
地域の垣根を越え、地球規模で情報や資本のやり取りが行われること、またそれらにより、
地球規模で複数の社会と、その構成要素の間で結びつきが強くなることにともなう社会を
いいます。このような中で、国籍や民族が異なる人々が、互いの文化的な違いを認め合っ
て、対等な関係を築こうとしながら地域社会を作っている一人として、共に生きていける
ような自分が自分らしく生きる社会、このことを多文化共生社会と申しますが、このよう
な社会や地域づくりの促進が求められております。
このような中で、外国の方がお住まいになっているわけですが、さて、さいたま市ではさ
いたま市の総合振興計画、そしてその基本計画におきまして、
「世界に開かれた都市づくり」
として、「交流機能の充実と多様な交流活動の活性化」、そして「人権を尊重する都市づく
り」、「外国人と共に暮らせる地域社会づくり」を定めており、これに基づいて「さいたま
1
市国際化推進基本計画」において4つの基本方針であります、「魅力あるグローバル都市の
実現」、「世界の人々との共同による地球社会への貢献」、
「人、心を大切にする市民主体の
国際化」、「地球市民をはぐくむ環境づくり」。これを中心に据えて、国際化施策の充実をは
かっています。これらの取り組みの1つとなりますのが、本日、お手元の資料の 64 ページ
の事業概要説明書の事業概要に記載してあります、3つについてでございますので、1つ
1つ説明させていただきます。まず、1つめの黒ポチですが、外国人市民が暮らしやすい
まちづくりというところで、これはどのようなことかと申しますと、多様な言語、多様な
メディアによる行政情報、つまり身近な市役所とか区役所の情報、そして生活情報を提供
することによって、一般の日本人の方と同じように行政などの情報を得て、日本語による
コミュニケーションが困難なことによるさまざまな問題が生じないように、外国人市民等
へのコミュニケーション支援を行うことです。情報を多言語で提供する場合は、外国人市
民の国籍や使用する言語の割合、必要性、重要性を考慮しながら提供する言語を選定し、
外国語で情報発信をしていくこととなります。主な方法としましては、まず、市のホーム
ページでは、情報を自動翻訳機能を使って、情報の概要だけでも理解していただけるよう
に、英語、中国語、ハングルで提供しております。市の広報誌では「ブリーズ欄」、これは
英語と日本語にルビをつけたものなんですが、そこに、その時々の話題、ぜひ知ってもら
いたいことを掲載しております。さいたま市に来て間もない方用の、生活の入門編として
の情報誌である「生活便利帳」や、
「ゴミの出し方マニュアル」、「子育て応援ブック」これ
らは、多言語で発行しています。また、区役所の窓口業務では日本語によるコミュニケー
ションが十分取れない外国人市民などを対象に、携帯電話とスピーカーを使った3者通話、
つまりお客さまと窓口に出ている市職員と通訳者、この3者が1つの携帯電話とスピーカ
ーを使って話せる、相互コミュニケーションの向上をはかるための通訳事業を、今年度か
ら実施しております。これら以外にも公共施設などのサイン、要は案内表示、多言語化や
外国語対応に可能な病院等に関する情報を提供する「医療ナビ」の導入など、外国人市民
が暮らしやすいまちづくりを進めています。以上が平時における外国人に対する施策にな
ります。
次に、非常時において在住外国人への対応についてのご説明に移らせていただきます。そ
れが2つめの黒ポチになります。つまり地震、火災等の災害時の外国人市民の保護です。
これは今回、東日本大震災のような大きな災害だけでなく、多々起こる災害に対する外国
人市民の保護になります。なぜ、外国人市民の保護が必要かと言うと、日本人の保護は当
然、大切ですが、外国人の多くは日本語でのコミュニケーション能力が不十分であったり、
日本のシステムに不慣れなことから、災害情報等の的確な入手が困難である「災害時要援
護者」としての対応が求められるためです。さて、さいたま市では「地域防災計画」とい
うものを定めておりまして、その中の「災害時要援護者安全確保対策」の中に、
「在住外国
人の安全確保対策」という項目がございます。ここでは
災害時の必要な情報を得にくい
在住外国人の被害情報や安否を近隣住民から把握し、安全確保に必要な措置を的確に実施
2
する
と定めております。具体的なこの安全確保対策としましては、この右下にございま
す。まず、「安否確認の実施」とありますが、これとしましては自主防災組織、そして防災
関係組織等の情報をもとに外国人の安否を確認することとしております。「避難誘導の実
施」としましては、避難勧告、避難指示を発令した場合、これは公用車や防災行政無線を
活用して外国語による広報を実施して、外国人に対する速やかな避難誘導を行おうとする
ものです。次の「情報提供」としましては、広報誌、テレビ、ラジオ、インターネット等
を活用して、外国語による情報提供を行います。
「各種相談」
、これは震災後に行いますが、
相談窓口に職員やボランティア通訳を配置して、外国人に対して総合的な相談に応じるこ
ととしております。最後の項目、「通訳、翻訳ボランティアの確保」。こちらにつきまして
は、外国人が災害時にも円滑なコミュニケーションがはかれるように、外国語通訳や翻訳
ボランティアなどを確保することとしております。以上の5つの必要な施策を実施するも
のとしております。しかし、今回の東日本大震災に際しましては、国際課が直接外国人か
ら意見等を聞く機会としている「外国人市民懇話会」の委員からも、お手元の事業概要説
明書 65 ページの一番上の欄、現状の課題等の欄にありますような意見が出され、現実的な
課題が浮き彫りになっております。これらの問題につきましては、市として緊急時の多言
語による広報手段の確立がなかなかできない。要は、1対1での確立ができない。そして、
そういうことから行政からの情報発信が確実に入手できないという課題が出ているわけで、
特に、今回の地震につきましては、余震や計画停電、放射能に関する情報っていうのは本
来、日本人に対する情報提供と同様の内容、そして情報の鮮度、これらを、非常にスピー
ド感を持って提供すべきところではないかという課題を背負っていることを反省しており
ます。
事業概要の3つめの黒ポチに移らせていただきます。
「市民レベルにおける地域交流を通じ
て、相互理解、友好親善をはかる事業」としておりますが、日ごろから地域の方々と交流
を持つことで信頼関係や友好的な関係を築き、日常生活を円滑に過ごせるようにするため
の事業でございまして、この事業は具体的には、市が行っているイベントや各地域で行っ
ているお祭り、そして外国人留学生が多い桜区では、
「桜区区民ふれあいまつり」において、
留学生と区民との交流の場を提供するなどです。これら地域とのつながりを深めて、実際
に災害に遭ったときには、日本人と同様、地域コミュニティーの中で、外国人に対するフ
ォローも地域で行っていただきたいという視点で、事業を進めているという側面もござい
ます。雑駁ですが、私からの概要説明は以上とさせていただきます。
コーディネーター
はい。ありがとうございました。それでは行財政改革推進本部から、
この議題についての論点をお願いします。
行革本部
私が、想像していた以上に外国人の皆さん方に暮らしやすい、そういう施策が
打たれているという印象がございました。防災計画の中でもきちんと位置づけられて、そ
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ういう位置づけにあったということは十分わかったのですけれども。一方、現状の課題で
ご報告いただいたように、外国人の市民の皆さんから、あるいは行政サイドとして、やっ
ぱり反省し、今後解決すべき課題もたくさんあるなという印象でございます。今回、さい
たま市は具体的な被災地にはなってなかったという認識でございます。今後、もし起きた
ときのことも想定をしたりしながら、非常時における在住外国人の皆さんにどう対応して
いくのかということを論点としながら、議論を進めさせていただきたいのですけれども。
65 ページにあります、以下、4点。災害時における在住外国人に対する市の支援体制につ
いて。平常時における行政情報の提供等について。市職員、市民の皆さん等への多文化共
生の周知とその実効性の確保について。地震等の非常時を含めて、適切な情報提供と地域
における相互理解に向けた方策の必要性について審議を進めてまいりたいと思います。私
事でございますが、インドネシア、ブラジル、中国3か国で在住外国人となった経験もあ
りますので、その辺りの少し経験も踏まえながら議論をさせていただけたらと思っており
ます。よろしくお願いします。
コーディネーター
はい。ありがとうございました。論点が明確になったところでござい
ます。それでは今の論点に沿いながら、本部のほうから質疑をお願いいたします。
行革本部
それではまず、非常時における在住外国人に対する市の支援体制について、と
いうところで、今回のような非常時における支援を必要とする在住外国人がどれぐらいい
るのか。先ほど、登録ベース、いわゆる帳簿としての人数というのはご報告がありました
けども。言語弱者であるとか、保護すべき人というのは十分つかまれているのでしょうか。
所管局
はい。ただいまお話にありましたように、外国人登録している人数ということに
なりますと、先ほどお話させていただきましたとおり、17,000 人ということです。在住外
国人は、全員が、日本人と同様に支援を必要とするんではないかというふうには考えてお
ります。ただ、この中でも日本語によるコミュニケーションが取れない方、それから同じ
国の人たちとのコミュニティーが確立されていないような方々、こういう方々につきまし
ては、情報がいかないということがございますので、特に支援を必要とする在住外国人と、
考えております。ただ、そういう人たちが何人いて、あるいはどちらにお住まいになって
いるかというのは、私どもでは把握はしていない状況です。またできないという状況でご
ざいます。以上です。
行革本部
わかりました。非常に難しいということは、わかりました。この度の東日本大
震災において、在住外国人に対してどんなような災害対応を行ったんでしょうか。具体的
に、またそれに対してどのような課題があったのかということを教えてください。
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所管局
まず、この度の災害への対応ということで、地域防災計画が定められておりまし
て、この計画上では、私どもは外国人対策班といたしまして、関係個所と連携して、在住
外国人の安全確保を行うとことになっております。先ほど、お話しいただきましたように、
幸いにも本市の場合には、大きな被害等にはならなかったところで、避難所から通訳ボラ
ンティアの派遣要請、あるいは翻訳の依頼、こういったものは今回につきましてはござい
ませんでした。ただ、情報の提供は必要でございまして、十分にはできなかったという反
省はございますけれども、優しい日本語で、地震や計画停電につきまして、ホームページ
に少し掲載をさせていただいたということもございます。また、市ホームページですが、
3か国語での自動翻訳機能があるというお話をさせていただきました。こちらにつきまし
ては、重要なものが正しく外国人の方々に伝わっているのかどうか。その辺りが、問題に
なろうかと思いますので、これにつきましては国際交流協会に、実際に確認を依頼したと
ころでございます。このようなことは、若干ですが、行いました。しかしながら、課題も
ございまして、災害が発生した場合には、外国人支援の拠点というのが、やはり他市の例
を見ましても、必要になってまいります。国際交流協会、このビルのこの1階下に入って
るんですけども、そちらを拠点に対応していくというのが、一番望ましいわけですが、こ
のコムナーレ自体、地震直後、すべて退館を命じられたという状況がございました。その
後も施設が閉鎖されまして、震災直後、そのような情報提供や、発信ができない状況にな
ったということがございます。こういうことになりますと、閉館され、機能が発揮できな
い場合の代替手段も、考えていかなければならないと感じたところです。また、私ども国
際課は、経済部に属しているということで、外国人対策班に加えまして、経済統括班、こ
の物資担当等の応援業務等にも携わることにもなっております。今回も、福島や、市内の
避難所に物資搬送ということで届けたわけでございますが、かなりの職員が、避難所担当
も命じられておりまして、本当に被災した場合には、人員的にも外国語対応的にも難しい
問題が生じてくるのではないか、という懸念はしているところです。以上です。
行革本部
ということは、結果的には、想定をしていた国際交流協会さんでの対応はでき
なかったと。一方、ホームページを通じての情報発信ということについては、想定の範囲
内等についてはできたと。また、そういう情報が具体的に在住外国人の皆さんにどこまで
届いたのかについては、まだそこまでの十分な見届けはできていないけれども、現在確認
中であると、いうことでよろしゅうございますでしょうか。
所管局
はい。ただいまのお話の通りです。私どもは外国人への広報ということで実施す
るように、この地域防災計画の中で位置づけられているところです。この外国人への広報
というのは、被災外国人に対しまして、入国管理事務所、あるいは大使館等の連携をはか
りまして広報に努めること。また、報道機関に、多言語による広報の協力、これを要請し
まして、行政情報が届くように努めるということになっておりますので、これが届くかど
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うか、そういったものが今後とも私どもも確認していかなければならないと考えておりま
す。
行革本部
国際交流協会さんが、結構重要な役割を果たされるんじゃないかと思うんです
けれども。今回、ここ自体が退去というようなことになって、本来的には、どのような活
用というか、働きをされることになっていたのでしょうか。
所管局
国際交流協会ですけれども、市と連携しまして多言語による情報提供、その情報
の翻訳や、ボランティアとして通訳等を行っていただきまして、市の業務を補完するとい
う役割を、本来、担っていただいているわけです。ただ、今回は、先ほどお話しましたよ
うに、大きな被害にならなかったということもありますし、また、協会自体が閉館という
ことになりまして、こういった活動としての動きは、今回はしなかったという状況でござ
います。
行革本部
所管局
地域防災計画上、この協会が中に入っているということではないんですね。
行革本部
はい。それは位置づけられてはおりません。
はい。わかりました。あと、大きな地震については阪神大震災であったり、新
潟の中越地震があったり、いろいろそういう事例があって、教訓もいくつか出てるんだと
思うのですけれども。既に被災を負ったとこや、あるいは事前に色んな工夫をされて、そ
ういう対策をされているような自治体の具体的な事例みたいなものはお持ちでしょうか。
所管局
画面上で出ていますけれども、こちらにつきましては、自治体国際化協会という
自治体の協同組織で、こちらで 21 年度に事例をまとめたものの中での、ページです。こち
らにつきましては阪神淡路大震災、これが起きたときに外国人被災者に多言語での情報提
供を、そのときに行いました「外国人地震情報センター」
、こういったものがきっかけとな
りまして、この経験を踏まえまして、新潟中越地震での被災者支援を経まして、新潟の中
越沖地震におきまして柏崎災害多言語支援センターというものができまして、その活動が
外国人被災者に対する基本的な姿勢、役割として結実をしているという状況です。こちら
がまさに、その役割として結実したものでございます。その多言語支援センターの役割と
しましては、行政機関等が発信する災害情報を多言語に翻訳して外国人に届ける。この下
のほうの図ですね。それと避難所を巡回して、外国人の状況を把握し、その中で必要な情
報を多言語化して、外国人に届ける。こうしたことを行うことで、多言語情報を届けるこ
とで安心を届けると。そういったことを行おうとしているものです。こうした考え方に基
づきまして、各地域で災害時に要援護者となり得る外国人住民を対象としました防災訓練
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とか、外国人住民への情報提供を行う多言語支援センターの設置訓練などが実施されてい
るところです。事例としましては、例えば仙台市ですけれども、平成 20 年度に 100 人の外
国人住民が参加して防災訓練をやりまして、それをもとに、21 年度災害多言語支援センタ
ー設置訓練、これを重点的に実施したところです。そのあとの今回の災害ということで、
その経験が生かされたんではないかというふうには思っております。また、京都市ですけ
れども、避難所での宿泊を通じまして災害時に、何が必要でどう行動すべきかを発見する
ための訓練というものを行っております。多言語支援センターの運営もさることながら、
訓練実施のポイントとなった点が、他機関との連携にあったということでございます。市
の消防局とか、他の地域国際化協会と連携しまして、そういうことを行いまして、各協会
スタッフが、訓練のコーディネーターを担い、通訳ボランティアを束ねながら訓練をでき
たことは参考になったということでございます。この事例集の中で、防災訓練時の状況と
いうのと、実際の災害時の状況には大きなズレがあるという点を認識し、何が起きても対
応できる組織や、連携体制、顔が見える関係を築いておくこと、または、自主的に行動で
きる組織を構築できる防災訓練を実施することが、重要と示されております。私どもも、
緊急時に、計画通りにできないこともあると思いますので、普段からの防災対策とか、日
常的な外国人支援というのは、非常に大事なことだと思っております。
行革本部
端的に言うと、こういう仕組みをやることもさいたま市はまだですね。こうい
うことをしていくことが大事であると。もう1つ、体制も大事だけれども、非常時に備え
て、日常からそういう訓練、あるいは訓練だけではなくてネットワークであったり、平常
時のそういうものが何よりも重要だというふうに言っていただいたように感じたんですけ
ども。そういうことですよね。
所管局
行革本部
はい。
時間も限られていますので、今、ちょうど、私、論点2つめの平常時における
行政情報の提供についてというところで、ちょっと質問したかったのですけども。今、ち
ょうど災害時の対応についてのお話で、日常の対応がやっぱり大事なんだっていうことが
わかりました。その必要性っていうのは、今、お話がいただけたとこですけども。ちょっ
と具体的になってしまうんですけども、私の知り合いで甲府では、たまたまゴミ集めの分
類の方法のチラシを甲府市で6か国語で出しているというようなお話を、昔、聞いてまし
て。さいたま市でも出しているということは聞いてましたけども、きょう、この 68 ページ、
69 ページにも、いろいろ、外国人向けの「生活便利帳」、
「生活誌ぷらら」、これ載せていた
だいてるんですが、これちょっと、もうちょっと詳しく、どんなことを外国人にお知らせ
しているのか。もしくは、先ほど、日本人と同じような情報の共有化をしていくべきだっ
ていうお話でしたけども、こういうもので漏れがないのか。そこらへんについての認識、
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ちょっと確認をしたいんですけど。
所管局
すべての情報が多言語でというところまでは、いってはいないのですけども。本
日、多言語化されているものは、持ってきておりますので、現物を示しながらご説明をさ
せていただきたいと思います。すいません、現物を回させていただきますので。
今、これから回そうとしているのが、「生活情報誌ぷらら」というものです。こちら、国際
交流協会に市が委託をしておりまして、年4回、発行しているものです。また、同時に今、
「家庭ゴミの出し方マニュアル」を一緒にお回ししたかと思うのですけれども。この画面
の左上のものですね。こちらが英語、中国語、ハングル、ポルトガル語の4か国で発行し
ております。各区の区民課や、あるいは市国際交流協会等で配布をしているものです。そ
れから、市のホームページや、市の広報誌のブリーズ欄などは、先ほどご説明をさせてい
ただきましたけれども、こちらが、市のブリーズ欄ですね。こちらは、市政とか生活情報
を載せているもので、例えば8月号ですと熱中症について。6月号ですと、市県民税の納
税通知書の送付や、海外療養費制度、それ以外にも外国人のための生活相談の日程等を掲
載しておりまして、英語と日本語にルビをふったもので掲載し、市報として各戸配布をさ
れているというものですね。裏側ですね。こういった「市税のしおり」というのも出して
いるところです。それ以外には市図書館、こちらもホームページの多言語化を行っており
まして、英語、中国語、ハングルでやっております。
「母子手帳」ですけれども、既存の「母
子手帳」を市が購入をいたしまして、こちらは必要に応じまして各区保健センターで配布
をしております。それから「子育て応援ブック」というのも多言語化しておりまして、英
語、中国語、ハングルで多言語化し、各区支援課、保健センター、国際交流協会等で配布
をしております。それから、「生活便利帳」。今、回させていただいておりますけども、こ
の下のものですね。こちらにつきましては、初めて日本に来た外国人向けで、英語、中国
語、ハングルで出しているんですけども。こちら、もう6年前に作ったもので、だいぶ制
度等も変わってまいりまして、現在、これ私どもで出しているものですけれども、改定を
行っているところです。それから、区のガイドマップ、こちらにつきましても区によりま
して言語数が違うのですけれども、英語など。北区ですと、英語、中国語、ハングル、ポ
ルトガル語で区の地図を作製し、皆さまに配布をしております。また、それ以外にも観光
情報ということで・・・
行革本部
わかりました。時間も限られてますので、回していただければ皆さんにわかる
と思うんですけども。私が聞きたかったのは、そういうことでいろいろ、やっていただい
ているのは見さしていただいてわかりますけども。先ほど、最初のときに、17,000 人の外
国人登録者がいるけども、その中で本当にこういう情報が必要な人がどのくらいいるかっ
ていうことは、なかなか把握しきれないというお話がありましたけども。こういう情報誌、
例えば生活便利帳は外国人登録に来たときにお渡しすれば、登録された方には伝わるわけ
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ですよね。ところが、ゴミの出し方とか、子育て応援ブックとかこういうものの配布方法
ですね。どういうふうに配布していくのか。それからどうしても、手渡しきれない部分も
あるんじゃないかと思うんですけども。そこら辺について、ちょっとお伺いしたいんです
けども。
所管局
ゴミの出し方マニュアルや、こういったものというのは、本当に住んでいる居住
地に、この外国語を使用している方々が、ここに住んでますよという情報がわかっていま
すと、そのまま直接届けられるのですけれども、それがなかなかできないということもあ
りまして、やはりこういう公共施設に配置をしておく。で、取っていただくというような
ことになってしまうのですが、ただ、それですとなかなか難しいと。特にゴミの出し方に
つきましては、各自治会さんでも、どうも分別ができないというようなお話も、いろいろ
と私どものほうにも耳に入ってまいりまして。で、そういう方々はどうするか、例えば中
国の方であれば中国語のゴミの出し方マニュアルを配布していただく。そういったことも
必要ではないかと思っております。
行革本部
ありがとうございました。なかなか、伝わりきれないとこがあるということは
事実だということですね。日常生活の必要なことでもですね。わかりました。
行革本部
質問じゃないんですけれども、実体験を通して言いますと、今、発信はいっぱ
いされていると。やっぱりなかなか行き届かない在住外国人の皆さんにどう受け取っても
らうのかというところが、大事なところじゃないかな、というふうにちょっと感じていま
す。
行革本部
ここまでの議論を踏まえまして、次の、結局、今のお話の中ですと、やはり国
際課さんだけではなかなか、外国人それぞれの方々の必要な情報っていうのをうまいこと
届けきれないっていうかね。そういう部分があるんだと思うんですね。そういう中で、や
はり全町的にこういったそれぞれの今、ゴミの出し方とか、子育て応援ブックにしたって、
それぞれの事業課がそれぞれの事業をやっている中で、そういう外国人の方々にどうやっ
て必要な情報提供をしていくか。その辺を考えますと、1つには職員たちの協力っていう
か認識っていうものを、国際課さんと同じようなレベルにしなきゃいけないっていうのが
1つあるのかなと。要は、直接渡すのは、やっぱり職員、それぞれの事業課かなという気
がしています。そういった視点で、何か国際課さんとして働きかけをしているのか。職員
向けにですね。その辺り、ちょっとお聞かせいただければ。どんなことを対応しているの
か。
所管局
職員一人一人が、ただいまお話にありましたように、認識を持っていただくとい
9
うのは非常に大切なことだと考えておりまして、そういう職員を対象といたしまして、多
文化共生の考え方、こういったものを持ってもらうために、平成 21 年度に庁内職員向けの
多文化共生研修を実施をいたしました。講師には、先ほどもお話させていただきましたけ
れども、阪神淡路大震災直後に外国人被災者に情報提供する「外国人地震情報センター」、
これを立ち上げまして、外国人支援にボランティアの方々と活躍した多文化共生の先駆者
の方ですけれども、こういう方を講師に迎えまして、多文化共生の研修を行いました。22
年度も行う予定で進めてまいりましたが、たまたまあの震災のために中止となったもので
す。これにつきましては今後とも継続して、職員一人一人にそのような認識を持っていた
だきたいと思っています。
行革本部
はい。ありがとうございます。職員の研修っていうのは、それ自体、確かに必
要なことだと思うんですけども、それの研修が生かされないと全然、意味がないのかなあ
と思ってまして。そういう面でいうと、研修を受けて意識改革できていても、実際、じゃ
あそれで窓口のところに、1つそういったパンフレットを置く、あるいはそれを外国人の
方に渡すにしても、そういった行動にまだなんか結びついてないようなところがあるのか
なというのが私の認識なんですね。そういう面でいうと、一番身近なのはやはり区役所の
窓口かなあという気がしてまして。そういったところへの働きかけっていうのをもう少し
ちゃんとしていくというところをやっていただけたらなっていうふうに考えています。こ
れ、国際課さんとしてできるものっていうのがあると思いますので。よろしくお願いした
いと思います。
また一方で、先ほどちょっと出てましたけども、地域の方々との日ごろからの交流とい
うところが、先ほどちょっと自治会の方々のご協力などないとゴミの出し方などっていう
のも、浸透しないとこもあるようなお話もありました。普段からの地域交流、地域の方々
と外国人との交流の取り組みっていうようなところの充実っていうのも必要かと思ってま
して。その辺の取り組みを今後、どう考えているのか。今、現在、どういうのをやってて、
その上でどう考えているのか。その辺も、伺えたらと思うんですけれども。
所管局
外国人市民の方だけに限らず、地域の中でのコミュニティーを深めることという
のは、非常に大切だと私どもも認識しております。特に、外国人の場合ですと、文化や風
習の違いがございまして、誤解を招いたり、風評被害を受けたり、そういったことがござ
いますので、日ごろから地域の中に溶け込むということは非常に大事でして、きっかけと
いうのを提供することが必要だと思っております。そういうきっかけの1つとしまして、
市が行っているイベントですけれども、私どもでやっている、例えば国際友好フェアとか、
あるいは他部署になりますけども夏祭りとか、区民祭り、こういったものにも、外国人が
出やすいような環境をつくるためにも、多言語で広報を行ったりしまして、参加を呼び掛
ける。あるいは地域のお祭り、そういったところにも、皆さま方に積極的に参加を促して
10
いただくとか。そういうことでの、地域交流を充実してもらうということは、非常に大事
なことではないかと思っております。
行革本部
今のところ、すごく大切なところだと思うんで、取り組んでもらいたいという
ことは、われわれも同じ認識なんですけども。お答えは今ので結構なんですけども、われ
われとしては、やはり先ほど、コミュニティーっていうお話ありましたけど、まさに地域
コミュニティーの中で、外国人に限らない話なんですけども、そこに住む方々がより良い
コミュニティーを作るっていうことに対して、働きかけ、自治体とか、例えば他に、地域
活動いろいろやってるグループがあると思うんですけども、そういうとこへの職員に行う
研修と同じように、多文化共生が必要なんだっていうような情報発信というか。行政から
そういう団体へのこういう情報提供、それからお願い、それはもう意識改革に近い部分も
出てきてしまうと思うんですけども。そういうものについて具体的な事業施策を考えてい
って、ぜひ、いただきたいと思います。これは先ほどのお答えで結構ですので、われわれ
の考えとして具体的な事業に入っていけるように所管とこれから協力していただきたいと
思います。
コーディネーター
今のは、特にお答えはよろしいですね。はい。すいません、そろそろ
1回まとめたいと思いますので。市民委員の皆さん、それからモニターの皆さん、意見シ
ートのほうに書きづらいかもしれませんけど、お書きいただきながらもうちょっと議論の
詰めのところをお聞きいただきたいと思います。それではお願いします。
行革本部
インドネシアにいたときにちょっと、インドネシア人から言われたんですけれ
ども。日本人は卵のようだと。最初になかなかとっつきにくいと。でも、殻さえ破ったら、
非常に中はトロトロで、非常に付き合いやすいと。こういうような、コメントをインドネ
シア人からもらったことがあります。地域の中で、テーマというか、多文化共生の地域づ
くりということで、日ごろからのそういうネットワークづくりというのが、これはもちろ
ん国際課さんだけの仕事ではなくて、市民の皆さんや全員に有り得る仕事だと思うんです
けれども。そういう日常のコツコツとしたことが、災害が起きたときの一番頼りになるよ
うなことになるんじゃないかということを、経験的にはちょっと感じております。なんか
そういうお手伝いをしたいなというふうにも思っております。
最後の丸四角のところに、結論というか、私の意見めいたことにちょっとなってしまって、
恐縮なんですけれども。やはり、外国人サイドに立った、そこにどういうニーズがあるの
かということが、一番大事なんじゃないかなあというふうに思っています。例えば、65 ペ
ージに川崎市さんが、川崎 FM で余震放射能に関わる影響等を6か国語で放送したと。パ
ッと見たら非常に素晴らしい取り組みだなというふうにも思うんですけれども。こういう
ものが放送されますよという情報がどのようにして伝えられたんだろうかというようなこ
11
とが、非常に気になりました。せっかく行政が素晴らしい発信をしても、そういうことが
出てるということを周知させられなければ、あまり役に立たないのじゃないかなというふ
うに思っています。それはでも解決策はと言ったら、結局、平常時のそういう取り組みに
しかならないのかもしれない。そんなところを感じます。もう1つ、ちょっと話が前後し
て恐縮ですけども。外国側の行政として、領事館等があって、こことのいわゆるネットワ
ークであったり、多文化共生であったり、こういうことへの関わり方というのは、これは
あるんでしょうか。またそれは非常に難しいことなんでしょうか。
所管局
行革本部
通常時は、そういうネットワークというのはないですね。
領事館等との、これも非常、やっぱり情報のやり取りが難しいことなんでしょ
うか。
所管局
海外、姉妹都市とか、あるいはあなたの都市と交流を進めたい、こういったよう
なときに、領事館等にいろいろとご支援をいただきながら進めるというような状況はござ
いますけれども、普段からのネットワークというのはなかなか難しい状況ではあります。
行革本部
はい。わかりました。はい。以上です。
コーディネーター
はい。ありがとうございました。これで市民委員の皆さんから、まず
ご意見、感想も含めてですけれども。あるいは、こんなところが心配ですよっていう心配
の部分もあろうかと思いますので、ご意見を伺いたいんですが。挙手をお願いしたいんで
すが、いかがでしょうか。はい。
市民委員
私は公民館のほうで書道を習っているもので、中国の方、台湾の方との友達が
います。震災後、やはりいろいろ、言葉が通じなくて、今、回された冊子が逆に、日本人
が持っていて、自分たちが特にボランティアをやっていなくても、そういう交流のある人
が、それを持っていれば、その教室で、例えば具合が悪いとか、不安だというときに、そ
の場である程度はケアができるんではないかと思い、冊子が役所から外国人へということ
だったんですけれども、外国人に接している日本人に、そのような本をいただくことはで
きないのかなと思いまして質問をさせていただきます。
コーディネーター
所管局
はい。所管課のほうで。
それは外国人の方だけが対象ではなくて、日本人の方に差し上げるということは
可能ですけれども。日本語とその外国語、それが同時に一冊で翻訳されているような、例
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えば先ほど、生活便利帳というお話をさせていただきましたけれども、あれは日本語と外
国語が、そのまま横に配列されておりまして、比較対照ができるんですけども。実際に、
例えば中国語だけの本にてしまっている場合には、日本語と比較しながらでないと、なか
なかそれがどういうことを言っているのかという、意思疎通が難しいところもあるかとは
思うんですけれども。そういった状況さえなければ、窓口にもいろいろ、置いている冊子
ですので、日本人の方も、それを入手するということは可能かと思います。はい。
コーディネーター
はい、ありがとうございます。今のお話、恐らく外国人の方同士の、
広い意味でコミュニティーを持ってらして、そこに日本人の方が関わってらっしゃったと
きに、日本人の方を通じて情報提供っていうのが、もっとうまくできるんじゃないかなっ
ていうご意見でもあろうかと思うんですね。だからその辺は1つの方法として、所管課さ
んのほうでも考えられるっていうお話ですね。他にご意見いかがでしょうか。モニターの
皆さんのほうではいかがでしょうか。感想でも結構ですし。
今回のこの非常時における在住外国人への対応という中では、あれですよね。まず、私の
ほうからでちょっと変なんですけど。わかりきったことで申し訳ないですけど。避難場所
へ、誰でも避難していいと。避難場所には外国人の方に対する最低限って言い方失礼です
けども、例えば「ここがトイレですよ」「ここは食料があるんですよ」みたいな、そういう
備えっていうのはどうなんですか。
所管局
ただいまのお話ですけれども、こちらを避難所に置いてございます。30 シートと
いうことで、本当に最低限必要な情報がわかるようにということで作ったものですけれど
も。ご覧になれないかもしれないですが、例えばこれ、「禁煙、たばこは吸えませんよ」と
いうようなものとか。はい。画面では救護所ということで、日本語と英語、中国語、ハン
グルでこのように訳しているものを 30 シート置いてございます。
コーディネーター
そうしますと、今、さいたま市内には 250 の避難所が想定されている
んですけど、そこに今の 30 のシートっていうのは、基本的な生活、「ここでは食料を受け
取れますよ」とか、「ここがトイレですよ」「ここでたばこが吸えますよ」というような、
生活ができるような工夫は、現在はされているんだということでよろしいんですね。では、
その色んな情報を出していくにあたって、できたら国際交流協会なんかを中心になって災
害の多言語支援センターのような役割を果たしてくれるといいと。そこに行くには、日ご
ろの色んな情報提供のあり方が必要なんだよっていうところかと思うんですけれどもね。
他にご意見いかがでしょうか。よろしいでしょうか。今、ご意見まとめているところです。
はい。じゃあ、すいません、いろいろ書いていただいて、それをご紹介したいと思います。
国際交流センターが近くにありますが、アジア系の方が多いです。明日の夏祭りや防災訓
練等では一緒に参加していますが、普段の交流はたぶんありません。もっとセンターを開
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放して地域の人たちを呼び込んで、顔見知りになったほうが、災害時にお互いのためにな
ると思います。というご意見。それから外国人市民に対しての国際化については、あまり
身近に感じていなかったが、実際外国の人が頼りになるのは行政の方々だと思いますと。
機会があれば仲良くしていきたいと思います。それからそれぞれの国の言語のみしか理解
しない者に対し、その言語ですべてを対応することは困難だと思われる。そのような方々
には同国人でのコミュニティーを作るための援助を行っていくことに力点を置くのがベタ
ーだと思います。というような意見もいただきました。他、少しまとめてありますか。は
い、すいません。その他には、区役所での窓口ですね、外国人でもすぐわかるような、も
っと目立つような外国人向けの窓口を設置してあげたらよろしいんじゃないかと。それか
ら、外国語を話せるボランティア募集をどのように行っているのかわからないのでという。
外国語を話せるボランティア募集というのをもっと積極的にやってほしいというご意見だ
と思います。それから、現時点で取り組んでいることは評価できると。各言語のマニュア
ル本の内容の質も高いと思います。今後もこの質を落とさずに事業を行ってほしい。さら
には、市のホームページ上での、外国人向けへのコンテンツを充実させていってほしいっ
ていうようなご意見をいただきました。非常に貴重なご意見をいただきましたので、さま
ざまな課題なり難しさってあると思いますけれども、非常時における在住外国人への対応
っていうことで、今回の市民委員の皆さん、あるいはモニターの皆さん方のご意見を参考
にして次回8月6日の審議に向けてもう一歩でも二歩でも、練れたものがかえせたらいい
なということでよろしいでしょうか。はい、すいません、以上で非常時における在住外国
の対応についての審議を終了とさせていただきます。第3回めですが、3時 35 分、10 分ほ
ど休憩をさせていただきます。よろしくお願いします。
(了)
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