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FOCUS [P3-6] 2.7MB
FOCUS 1 新 中 期 経 営 計 画「 日 産 パ ワ ー 8 8 」 6. コスト リーダーシップ 当社は主としてサプライヤーを交えたクロス・ファンクショナルなモノづくり活動により、年間5% の原価低減を果たしてき ました。生産体制がますますグローバル化する中、 これからもこのペースを維持し、世界中の生産拠点で本活動を徹底してい きます。 さらに、物流費と内製コストにも目を向け、生産と購入品、納車整備センターまでの物流費を含めたトータルコストを 年間5%低減していきます。 「日産パワー88」 以上のように、当社はブランドの向上と、商品・技術、そして生産能力増強のための大規模な投資によって を完遂し、 その対象期間だけでなく、 長い将来にわたって発展・成長を目指していきます。 当社は、2011年度から2016年度までを対象とした中期経営計画「日産パワー88」に基づき、事業を運営していきます。 「日産パワー88」の「パワー」とは、私どもが力を結集して取り組む重要な目標である、ブランドパワーとセールスパワーを 事業の拡大 当社は世界中で生産能力を増強しています。 指します。当社のコミットメントは、お客さまの購入検討から保有までの過程に重点を置いてブランドパワーの向上を図り、 日産にとって最大の市場である中国では、2012 年 1 月より花都第二工場で、ティーダの生産が始まりました。これ 日産車をお買い求めいただくお客さま一人ひとりに、質の高いカーライフをご提供することです。 により、花都工場は年間 60 万台の生産能力を誇る、グローバル日産最大の生産拠点となりました。また、襄陽(ジョウ 「88」は、本計画を達成することで得られる測定可能なリターンを意味しています。グローバルな市場占有率を2010年度 の5.8%から8%に伸ばすと同時に、売上高営業利益率を2010年度の6.1%から8%に改善し、その後維持していきます。 「日産パワー88」では、以下の6つの戦略を実行し目標達成を目指します。 1. ブランドパワー ブランドパワーを強化するため、当社は開発・生産の強みを、販売・マーケティングとお客さまにとっての価値創造の領域に 広げていきます。お客さまとの触れあいのレベルを高め、世界一流のサービス水準を実現し、 日産車のオーナー一人ひとりと 長期的な関係を築いていきます。 ブランドパワーの強化を通じて、売上の創出、お客さまの一般的な好意度、そして購入意向 度をはじめとする測定可能な領域におけるトップレベルとの格差を縮小していきます。 2. セールスパワー 各市場のお客さまのニーズを取り込み、販売台数と市場占有率を飛躍的に増大させます。新興市場では、 しっかりとした販 売網を確立し、お客さまのニーズにきめ細やかに対応する態勢を整えます。一方、販売網がすでに確立されている成熟市場で は、お客さまの定着率を図ると同時に、1店舗当たりの販売台数を増やして販売効率の向上を図るなど、戦略的に取り組んで ヨウ)工場に 20 億人民元(約 250 億円相当)を投じ、能力を拡大するとともに、中国市場向けのインフィニティ車を生 産する予定です。工場の生産能力拡大に加え、大連に新工場を建設すると発表しました。同工場は、2015 年までに 中国で 200 万台の販売台数を目指す上で重要な足がかりとなります。 一方、ロシアでは 2014 年までにサンクトペテルブルグ工場の生産能力を倍増する計画です。2015 年までには、ロ シアで販売される日産車のうち 80 %が現地生産車になります。 ブラジルとメキシコでは、レゼンデとアグアスカリエンテスで新工場建設の発表をしました。これにより、アメリカズ 地域の年間生産能力は、昨年度の 120 万台から2014 年度までに 200 万台に拡大します。 2012 年の 3 月には、ダットサンの復活を宣言しました。2014 年から、象徴的な同ブランドをインド、インドネシア そしてロシアに展開するべく、準備を進めています。 生産能力の拡大 2014 年 ロシア サンクトペテルブルグの 生産能力を倍増 2014 年 中国 襄陽で インフィニティモデルの生産を開始 いきます。 3. クオリティの向上 当社は製品品質の向上に向けて着実に歩みを進めていくことを目指します。 日産パワー88 の期間中に、製品品質の面で、 2013 年 メキシコ アグアスカリエンテスに 新工場建設 ニッサン・ブランドをグローバル自動車業界のトップ・グループに位置づけると共に、 インフィニティ・ブランドをラグジュアリー・ ブランドのリーダーに育てていくことが目標です。 4. ゼロ・エミッション リーダーシップ 当社は最大の電気自動車の販売台数を誇るメーカーとして、 自動車業界の先頭に立っています。今後、 電気自動車のライン アップには、小型商用車と、 インフィニティ・ブランドで100%電動のラグジュアリー・モデルを揃えていきます。 アライアンス・ パートナーのルノーとともに、2016 年までに累計150 万台の電気自動車を販売する計画です。 また、当社は引き続き、バッ 2014 年 中国 大連に新工場建設 テリー・充電器・商品ラインアップの開発、送電網、 バッテリーのリサイクル、そして蓄電池としてのバッテリーの活用等、 さまざ まな分野に携わっていくことで、持続可能なモビリティづくりに貢献していきます。 2012 年 花都第二工場 生産開始 2014 年 ブラジル レゼンデに 新工場建設 5. 事業の拡大 当社は2016 年度にはグローバル市場占有率8%を目指します。その内訳は、35%は成熟市場、65%は新興市場における 伸長を想定しています。 この成長を可能にするのは、平均で6週間ごとに新型車を1車種投入する商品投入計画、成長市場に おける継続的な取り組み、そしてインフィニティ事業と小型商用車事業の拡大です。中国、北米、 ブラジル、 ロシアそしてインド を中心とした生産能力向上への投資が、台数増を支えます。 03 NISSAN Profile 20112 NISSAN Profile 20112 04 FOCUS 2 FOCUS 3 ル ノ ー と 日 産 の ア ラ イ ア ン ス( 提 携 ) ゼ ロ ・ エ ミッションリ ー ダ ー シップ ルノー・日産アライアンスは、フランスに拠点を置くルノーと、日本に拠点を置く日産の戦略的なパートナーシップで 私たち日産は、ゼロ・エミッション車を世界中に普及させ、ゼロ・エミッション社会を作り出すことを目指しています。 す。世界で販売されている車両の 10 台に 1 台がルノーもしくは日産の車両となっています。1999 年の締結以降、 インフラを整 備して、このゼロ・エミッション社 会を実 現するには、政 府 、地 方 自 治 体 、電 力 会 社 、そして多くの 専 門 両社は戦略的協力関係にあり、2011 年暦年は、およそ 200 カ国において、803 万台を販売しました。アライアンス 家 の 協 力 が 不 可 欠です。ゼロ・エミッションの 領 域でリーダーになることは、日産 のコミットメントであり、そ の 達 成 は、 ドイツのダイムラー、中国の東風自動車、ロシアのアフトワズ、三菱自動車などの自動車メーカーや、インドのア に向けて、あらゆる取り組みや投資を行っています。ゼロ・エミッションのモビリティこそ日産の情熱であり、将来の ショック・レイランドなどの現地メーカーと戦略的な協力関係にあります。 鍵となる真のブレークスルーであると信じています。 ゼ ロ ・ エ ミッション 車 の 普 及 ア ラ イ ア ン ス と パ ート ナ ー シップ 2011 年度は日産リーフが世界最大の販売台数を誇る電気自動車となりました。日産リーフの販売台数は 2011 年 度だけで 2 万 3,000 台、2010 年末の発売以来の累計では 3 万 2,000 台に達しました。 2012 年 1月には、数々の賞に輝いた日産リーフに続く新たな電気自動車を発表しました。NV200 ベースの電気自動車 e-NV200 はスペインのバルセロナ工場にて、2013 年から生産される予定です。 今後、アライアンスパートナーであるルノーとともに 100% 電気自動車 7 車種の発売を予定するなど、2016 年まで に累計 150 万台の EV 販売を目標として掲げています。日産は世界最大の EV 販売台数を誇るメーカーとして、自動車 業界をリードしていきます。 トリアッティ工 場 に 生 産 ラ イ ン を 新 設 ルノー・日産アライアンスは、西欧で最も急速に成長しているロシア市場において、アフトワズと共に、市場占有率 40%を目指しています。2011 年、ルノーはラダ・ブランドも含めて 27.4% 、日産は 5.5% で合計約 33% の市場占有率 を達成しました。また、アライアンスは、アフトワズのトリアッティ工場においてこれらの 3ブランドで計 5 車種を生産する 日産リーフ e-NV200 コンセプト 予定です。 2012 年5月、ルノー・日産アライアンスは、ロシアの国営企業であるロシアン・テクノロジーとの覚書に調印し、2014 年 までに合弁会社を設立しアフトワズ社としてのアライアンスの資本保有を過半数に拡大することを発表しました。。 インフィニティ EMERG-E プロトタイプ スマートグリッドを実現する「 LEAF to Home 」 トリアッティ工場に生産ラインを新設 2012 年 5 月には、日本国内で新たな電力供給システム「 LEAF to Home 」を発表しました。 「 LEAF to Home 」は、 日産リーフの大容量バッテリーに蓄えた電力を住宅に供給する、業界初の家庭用バックアップ電源です。本システムは、 明 解な戦略的方向性 すでに販 売が開 始され、お客さまに対して効 率 的 な 電 力マネージメントと電 気自動 車 の 魅 力をご提 案しています。 2012 年 4 月には、ルノー・日産アライアンスとダイムラーとの戦略的な協力関係が 3 年目を迎えました。 国内で日 産リーフにお 乗りい ただ い て いるお 客 さまには 、ご自 宅に設 備 を 設 置 する環 境 が 整って いる限り、どな 同年 5 月には、日産は米国テネシー州デカードにあるエンジン工場において、新工場の建設を開始しました。日産は、 こ たでも「 LEAF to Home 」をお使いいただけます。 の新しいパワートレイン組立工場で、 メルセデスおよびインフィニティモデル向けの 4 気筒ガソリンエンジンを生産する "LEAF to Home" 予定です。 また、日産は 2014 年より、インフィニティのエントリーモデルにダイムラーの最新の小型車プラットフォームを採用し ます。 05 デカードエンジン工場 NISSAN Profile 20112 NISSAN Profile 20112 06