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盲導犬不合格物語を読んで

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盲導犬不合格物語を読んで
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外山 華
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盲導犬不合格物語を読んで
仕事をするということは、人間も犬も大変なんだなと思いました。人間にも色々な性格の人がいます。
そして、それぞれ得意なことと苦手なことがあります。でも自分で仕事を選ぶことができます。
しかし、盲導犬になるにはそうはいきません。犬が盲導犬になりたいと言って自分から訓練を受けるわ
けではないからです。優秀な親から生まれたというだけで、盲導犬になるための訓練を受けます。でも性
格が盲導犬に合わないと、盲導犬にはなれません。
私は猫が好きだったり、ハーネスをつけるのが苦手というほんの少しの理由で盲導犬になれないなんて
驚きました。だってそんな犬はたくさんいます。それだけ盲導犬という仕事が大変なんだということが分
かりました。
盲導犬という仕事は人の命を守る仕事です。私は四年生の総合の時間にブラインドウォークを体験しま
した。周りの友達の声が聞こえても、手を引いてもらっても歩くのがとても怖かったのを覚えています。
学校の中でもそうなのだから、外を歩くなんて絶対に無理だと思いました。
でも本当に目の見えない人は、盲導犬に命を預けて生活をします。だから厳しすぎるぐらい厳しい目で
見て訓練しなければいけないのだと思います。
一匹に四百万円以上のお金をかけても、もったいないと思わないでその犬に合った次の仕事をさせてあ
げることが必要なんだと思いました。介助犬やセラピー犬なども人とふれ合うのが大好きな犬には大切な
仕事なのです。
不合格という言葉はあまり良いイメージがありません。だからこの本を初めて見た時は訓練を失敗した
ダメな犬の話だと思って読み始めました。どんどん読んでいくうちにダメな犬じゃなくて、盲導犬にはな
れなかったけれどもみんな人間のために働いている犬の話でした。
この本を読んでいて、私は金子みすずさんの『わたしと小鳥とすずと』という詩を思い出しました。
『み
んなちがって みんないい』というところが、人間にも犬にもあてはまるなと思ってからです。
一つのことができなかったから「ダメ」なのではなくて、他にできることが必ずあるからそれを見つけ
てあげることが大切だと思いました。
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