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MDP - Multi Deployment Platform - ホワイト

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MDP - Multi Deployment Platform - ホワイト
MDP
発行
2012 5月
マルチデプロイメントプラットフォーム
ページ
21
はじめに
目次
1
MDP - マルチデプロイメントプラットフォーム
1.1 はじめに
1.2 MDPの基本概念
1.3 MDPプロジェクトの主な定義
1.4 標準的なMDPブートプロセスの流れ
MDPブートプロセスの流れ
1.5 環境要件
1.5.1 LANコンフィグレーション
1.5.2 サーバハードウェア/BIOSコンフィグレーション
1.6 PXEベースのアプリケーション :デプロイメントサーバコンフィグレーション
1.6.1 デプロイメント/管理ステーションプラットフォームの定義
1.6.2 MDP用のデプロイメントサーバの準備
富士通製PXEサービスの使用 :
サードパーティ製PXEサービスの使用
1.7 ローカルモードのMDPセッション
1.7.1 ServerView Suite Software DVD(DVD1)の使用
1.7.2 UFDデバイスを使ったオリジナルMDPイメージの使用
1.8 MDP- iniファイルの仕様
1.8.1 MDP<MAC/GUID>.iniのフォーマット
オプションで追加するグローバルパラメータ
1.8.2 MDP.iniのフォーマット
簡単な例:
1.9 MDP サービスプラットフォーム: WinPE
1.9.1 構築プロセスとカスタマイズ
1.9.2 ローカリゼーション
1.9.3 MDPブート(PXE/TFTP/EFI)
GRSモジュールのアクションフェーズ
1.9.4 MDPエージェントの要件
1.10
MDPサービスAPI
1.10.1
Fujitsu PRIMERGYシステムの準備
1.10.2
無人インストール:Windows
1.10.3
エラー/ステータス/進捗状況のログ
1.11
ServerView Installation ManagerでのMDPサポート
1.12
付録
1.12.1
主な用語の説明
1.12.2
文献
2
2
3
4
5
5
6
6
6
7
7
7
8
8
9
9
10
10
11
12
12
13
14
14
15
15
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19
19
19
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ServerView Installation Manager – MDP -マルチデプロイメントプラットフォーム
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1 MDP - マルチデプロイメントプラットフォーム
1.1 はじめに
ローカルまたはリモートでのデプロイメントプロセスに対応するためには、サーバコンポーネントの設定と割り当てが行え
るサービスプラットフォームが必要です。
サービスプラットフォームには次の機能が要求されます。
 ハードウェアコンポーネントは通常起動時にOS標準ドライバ、BIOSサポート、またはPnPサービスにより検出される。
 公式APIによるリソース提供
 DHCPに対応したネットワークスタックのような、外部環境へアクセスするためのヘルパーサービス
 高速起動のサポートとリソース占有を減らす小さなインストール容量
 RAMのみで100%実行できるPXE経由のリモートブート
非常に低いリソース要件でブートが早く簡単に使用できるため、以前はサービスプラットフォームには一般的にDOSが使用
されていました。しかし、サーバコンポーネント(特にIO)の検出、アクセスには特別なOEM DOSツールが必要ですが、
MicrosoftがMS-DOSのEOLを宣言したために徐々に入手が困難になっています。
DOSベースの他の製品はサポートが良いとは言えません(例えばFreeDOSには強力なLANスタックがないなど)。
WindowsやLinuxベースの高レベルのサービスプラットフォームは、多くのドライバをサポートしているというメリットがあ
りますが、インストール容量が大きくリソース要件がより高いというデメリットがあります。
また、これら高レベルのサービスプラットフォームは、DOSと比べてシステムのチップセット(IA32-x32、IA32-x64、
IA64)への依存度が高く、必要なドライバ、サービス、コンフィグレーションツールについて注意する必要があります。
最適な妥協点として、
 ハードウェアドライバがサポートされるまでの時間
 プラットフォームのメンテナンスの確実性
 ドライバ/サービス/ツールのOEMサポート
がMicrosoft WinPE(Windows Preinstallation Environment)から得られます。これは各Windows OPKの一部として含まれ
ており、SVS ServerStart製品の一部としてお客様が使用するようライセンス済みです。
このプラットフォームはWinPE2005としてリリースされW2K3 OPKから提供され、3つの標準プラットフォーム技術
(IA32x32、IA32x64、IA64)上で利用できます。CD/DVD/USBなどのローカルブートデバイスからのブート、またはリモー
トでPXEからブートできます。主なデメリットは、対象のハードウェアプラットフォームによってはOSイメージサイズが120
~200MBになり、インストール容量が大きくなることです。
OSのブート、ドライバのサポート、システム準備などのビルトインサービス(RAIDなど)の技術を多くのデプロイメントプ
ロジェクトで使用できるようにするために、Fujitsu Technology Solutions(FTS)で使用される各デプロイメントプロ
ジェクトに共通した一般的なサービスプラットフォームを定義するという考えが生まれました。
「マルチデプロイメントプラットフォーム」(MDP)は、この考えを反映したものです。MDPはServerView Installation
Managerが提供するWinPEプラットフォームに基づき、他のプロジェクトでも有効なソリューションとして利用できます。
Windowsアプリケーション環境やOSプラットフォームとしてのMicrosoft WinPEに関する高度な知識は役には立ちますが、
必須ではありません。
本章では、ServerView Installation Managerユーザ向けに専門的な機能について説明します。
 PRIMERGYサーバで使用可能な単一のサービスプラットフォームテクノロジ
o WinPEベース:32bit/64bit

最大2(~3)イメージ: Fujitsu Technology Solutionsで完全サポート

Microsoft Windows Server OSのリリースやサードパーティのサポートに基づいた最適な
ドライバやツールのサポート
 主なメリット
o MDPサービスとして提供される、PRIMERGYサーバ向けの集中型システム準備

ServerView Installation Managerのリリースごとに最新版をサポート
o マルチエージェントセッション
(任意のWinPE互換の実行ファイルやスクリプトから作成したエージェントの
実行リスト)

ServerViewエージェント/標準サービスを使用(RAIDコンフィグレーション、SM BIOS設定、
無人インストール)

お客様が開発したツール/スクリプト

サードパーティ製サーバツール
ServerView Installation Manager – MDP -マルチデプロイメントプラットフォーム
o
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MDPブート環境によって開かれるWinPE CoreイメージをサポートしているPRIMERGYにおいて、カスタマイズ
可能なInstallation Managerセッション(詳しくは、PXEベースのアプリケーション
:デプロイメントサーバコンフィグレーションページの「7」の項もご覧ください)
MDPの使用に関する簡単な説明については、本章ServerView Installation ManagerでのMDPサポートページ、「19」の項
をご覧ください。
1.2 MDPの基本概念
MDPプラットフォームは、ServerView Installation Managerインストーラの「リモートインストール」モードでデプロイ
メントサーバのtftpルートパスにインストールしたブート済みWinPEイメージに対応しています。対象システムはPXEブート
を実行してデプロイメントサーバからイメージを読み込みます。
また、ローカルでブートすると、MDPプラットフォームにアクセスすることもできます。アクセスするには、UFDデバイス
(USBメモリなど)からブートした静的MDPイメージを設定する、または標準添付のServerView Suite Software DVD
(DVD1)を使って、リムーバブルメディアにある別のMDP構成を統合します。
このプラットフォームは、標準化されたブート環境によって公開されています。
PXEベースのアプリケーション向けに必要なMDPインフラストラクチャは、「リモートインストール」モードでServerView
Installation Managerのインストールの一部としてインストールされます。
ローカルシステムのブートプロセスで開始されるMDPセッションに必要なMDP構成は、Installation Managerで直接統合
されるか、異なるメディア(UFDデバイスなど)で提供されます。ローカルモードのMDPセッションページの「9」の章を
ご覧 ください。
Web Service
Jobs/Scripts
MDP Initiators:
3rd party
Initiator
Update
Manager
Express
Installation
Manager
SOAP
Job API
MDP
Agents
MAC/Img
Table
Deployment
Server
Deployment
Manager
PXE
MDP
Images
MDP
-MAC.INI
TFTP
MDP
infra
structure
DHCP
LAN
correlates to
active Initiator
MDP
Agent
(dynamic
load)
Target
Server
MDP
Services
MDP
Platform
(correlates to HW)
図 1
MDPインフラストラクチャトポロジ(PXEブート)
富士通またはFujitsu Technology Solutionsから提供されている、またはお客様がお持ちの制御ソフトウェアでもMDP
イニシエータとすることができます。21ページの「ServerView Installation ManagerでのMDPサポート」の項で、MDP
ブートセッションを開始するために必要なMDPイニシエータ側の動作を説明しています。まず、MDP-ini制御ファイルを
ServerView Installation Manager – MDP -マルチデプロイメントプラットフォーム
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編集し、Installation Manager経由でPXEブートを開始します。MDP-ini制御ファイルのフォーマットと設定可能なオプ
ションについては本章の後半で説明しています。
Installation Managerに付属しているMDPイメージは、デプロイメントサーバにインストーラでインストールされます。
一方、MDPエージェントはお客様自身が用意するコード/ツールで、MDP-iniファイルで制御されるWinPEセッション中
に動的にアップロードされます。
各エージェントは、エージェントセッション中にMDPイメージのMDPサービスを利用できます。
エージェントセッションが終了すると、MDP(WinPE)をシャットダウン、リブート、または待機モードにできます。
ローカルアプリケーションでは、同様の構成でローカルのメディアからブートされます。MDPインフラストラクチャは
Installation Managerに統合することも、また別のメディアや接続しているネットワークドライブから提供すること
もできます。
1.3 MDPプロジェクトの主な定義
 ServerView Suite Software DVD(DVD1)でMDP対応のWinPEイメージ
を提供MDPイメージはServerView Suite Software DVDで提供され、PRIMERGYサーバシステムに無料で同梱されて
います。
ServerView Installation Managerは、32ビットとx64ビットの2種類のWinPEを提供しています。
主なPRIMERGYプラットフォームには、ServerView Suite Software DVDにISOイメージとして入っているWinPEイメージ
が最大で3つ必要です。これら3つのイメージはローカルブート用にCDやDVDとして必要です。
このイメージは、ライセンスの問題からPRIMERGYサーバのみで使用できます。
現在、システムの準備は通常x32モードで行われるため、32ビットWinPEイメージのみが完全なMDP機能とMDPサービスAPI
を提供します。
x64ビットのMDPプラットフォームは、システム準備のないOSインストールサービスのみを提供します。
 大量デプロイメントに対して順応性のある標準ブート環境
このMDPイメージは、標準的なPXEデプロイメントサーバ経由でブートされます。標準ブート環境とは、ServerView製品
のInstallation Manager、Deployment Manager、Update ManagerでインストールされるFujitsu PRIMERGY Server
Deployment構成、またはユーザが管理するサードパーティ製のサービスです。MDP自体はPXEサービスの機能を制御しま
せん。
Installation ManagerのインストーラにはCLIオプションがあり、サードパーティ環境に対するMDPサポートをインス
トールします(8ページの「ServerView Installation Managerインストーラの」を参照)。この場合、
MDPインフラストラクチャがインストールされますが、Fujitsu PXEサーバはインスールされません。
ローカルブートでMDPを使用するため、USBメモリを使用できます。必要なネットワークリソースがローカルまたはリモ
ートで使用できる限り可能です。MDPイメージは、ブートがローカルかリモートかを検出します(詳しくは、9ページの
ローカルモードのMDPセッションの項をご覧ください)。
 動的役割とエージェントの検出
MDPプラットフォームがブートすると、GRS(Generic Role Switch)と呼ばれる特殊レイヤで現在のMDPインスタンスの
役割を確認します。この種の定義は、MDPのブートとエージェントアップロード処理全体を制御するMDP<xxx>.iniファイ
ルで指定されます。特定の制御パラメータによって適切なMDPエージェントがアップロードされ、WinPEで動的に開始さ
れます。
アップロードされたエージェントは、すべてのデプロイメントアクションに対するWinPEプラットフォームの制御を一時
的に引き継ぎます。
ServerView Installation
Managerでは、よりモジュール化された強力なデプロイメントジョブのバッチや処理をする「カスケード型エージェント
セッション」が提供されています。これにより、エージェントのリストを指定できます。これらのエージェントは動的
に読み込まれ、指定された順番に実行されます。
これにより、富士通製とサードパーティ製のエージェントモジュールを簡単に結合して、デプロイメントエンジンプロ
セスを作成できます。
デプロイメントサーバのエージェントとMDPイニシエータ間のエージェントセッション中の通信は、MDPエージェントの
みで完全に制御されます。
 システムの準備サービスの実装が必要なのは一度だけです
実装されているシステムの準備方法とOEMドライバが用意されているWinPEカーネルの併用は、異なるMDPエージェントで
再利用できる強力な機能ライブラリです。
このライブラリで提供されるCMDスクリプトベースのAPIは、スクリプトやバイナリエージェントによるCLI呼び出しとし
て利用できます。
このライブラリの主な機能は、次のとおりです。RAIDコンフィグレーション、ServerManagement BIOS / BMCコンフィグ
レーション(SCU)、システム準備なしのx32およびx64 OS用無人リモートインストール
ServerView Installation Manager – MDP -マルチデプロイメントプラットフォーム
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このライブラリは、ファームウェアBIOSアップデート、オフラインドライバアップデートやオフラインソフトウェアデ
ィストリビューションなどを含むよう拡張できます。
1.4 標準的なMDPブートプロセスの流れ
8
SVIM Wizards
System
Preparation
Service
MDP
Agent
SV RAID
Service
. Agent
Script/wrapper
6
5
Generic Role Switch
WinPE
PXE
.
TFTP File tree
2
.
1
Clone Images
.
Install.Images
MDP
- ini
Boot Images
DOS
WinPE
Generic(Custom)
MDP Agent Images
.
MDP Files:
.
4
OEM
driver
3
. TFTP
7
Deployment
Application
.
MDP<MAC>.ini

Role ID

Agent Path (local/UNC)

Agent CMDline params
Agent payload area
= Copy and read
file
= Call Module / prepare environment
図2
MDPプロセスのワークフロー
MDPブートプロセスの流れ
1) デプロイメントアプリケーション(ServerView Installation Manager、Deployment Manager、Fujitsu System Cast
Wizard、サードパーティ製)がMDPファイルを作成します。
1.デプロイメントジョブパラメータは、MDPファイルのペイロードの一部となります。
2) PXEサービスが有効になり、MDP Win PEイメージをブートします。
3) ブートイメージを要求するPXEモードで対象サーバをブートします。
4) WinPEスタートアップがロール切り替えレイヤGRSを開始します。
1.システムのGUID、またはPXEがブートしたLANポートのMACアドレスを検出します。
2.適切なMDP - iniファイルをWinPEにローカルで定義、コピー、読み込みをします。
3.エージェントやフォルダをWinPEにローカルでコピーし、ロールIDに従って動作します。
5) 読み込んだMDPエージェントモジュールをコマンドラインから開始します。
6) 必要に応じて、所有するシステム準備サービス(通常WinPEイメージの一部)を有効化します。
7) エージェントがカスタムスクリプトでラップされている場合、最後のエージェントコード(またはコピーしたエージェ
ントフォルダのスクリプトのカスケード)を開始します。
8) エージェントは、サーバ上の複製やインストールなどの最終的なデプロイメントジョブを定義するためにデプロイメン
トサーバアプリケーションに接続することがあります。
ServerView Installation Manager – MDP -マルチデプロイメントプラットフォーム
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1.5 環境要件
1.5.1
LANコンフィグレーション
各ノードポイントにおいて外部スイッチ、ハブ、ゲートウェイで階層化し、LANを管理用に構成することもできます。Virtu
al LAN(VLAN)ソフトウェアがスイッチで有効になり、ルータやブリッジ機能をシミュレートします。
デプロイメントサーバは、LANセグメント内やスイッチおよびルータ後方でより高レベルの階層に配置してください。適切
に設定されたルータ環境を必要とするマルチキャストブロードキャストができるように、また、PXE BIOSからのブロード
キャストをバイパスし、PXEブートサーバを受信できるようにスイッチ/ルータポートを再設定する必要があります。
これらの設定はデプロイメント環境では一般的なもので、MDPにおいても特別な知識は必要ありません。
1.5.2
サーバハードウェア/BIOSコンフィグレーション
1.5.2.1 標準的なMDPサーバ要件
MDPデプロイメントを行う標準サーバには次が必要です。
 最低転送速度100MビットのLANアクセス。MDP WinPEイメージで使用できるLANカードドライバ(Installation Manager
でサポートされているドライバと互換)、またはお客様のWinPE構築プロセスに、必要なドライバパッケージが含まれ
ていること。
 PXEスペックベースのBIOSコードとしてPXEブートが可能であること。V2.2.
PXEブートの開始には、WakeOnLanが事実上の業界標準です。Fujitsu PRIMERGYサーバではiRMC(統合リモートマネジ
メントコントローラ)を介した自動PXEブート機能が利用できます。
 LANセグメントに動的または予約済みのPXEブート用DHCPサポートが必要。
 ローカル/BMCデバイスリダイレクションを介してWinPEを使用できるCDやDVDなどのブートデバイス、またはメモリ/
ドライブ形態のUSBデバイス
 最低1GBのRAM。
 MDP WinPEイメージに組み込まれている適切なドライバキットを使用して、ストレージデバイスにアクセスできる
こと。
ストレージを設定するためのシステム準備スクリプトや機能は、アップロードされたエージェントコード/スクリプト
パッケージの一部であること。
 標準的なMDPブートではローカルのコンソールは不要。必要な場合、エージェントコードがダイアログを直接管理しま
す。
サーバのシステム準備が完了し、ストレージがWinPE上の論理ドライブとして使用できるようになると、富士通製の複製ソ
フトウェアを使って「Generic Server」(標準サーバ)タイプとして複製できます。
標準サーバは、BIOSで設定する静的PXEブートモード、およびリモート管理をサポートすることは想定されていません。PXE
ブートは手動またはローカルソフトウェアを使用したリブートで開始します。リモート電源制御を使うと完全なリモート管
理が可能ですが、必須ではありません。
対象システムのMACアドレス検出と管理は、MDPプロセスのパラメータ化が可能なMDPイニシエータに依存しています。
1.5.2.2 PRIMERGYサーバ
PRIMERGYサーバは富士通およびFujitsu Technology Solutionsで開発され、標準サーバに比べてより詳細かつ簡単な方法で
使用できます。
主な違いは次のとおりです。
次のようなリモート管理用のオンボードまたはプラグインサービスプロセッサ
 ServerViewによるMACアドレスの自動検出
 ServerView Suiteコンポーネントによる自動リモートPXEブート
SNMPおよびIPMI(iRMCサポート)を介したリモート管理
RAIDコントローラや付属ストレージデバイスなどの高レベルの無人システム準備
Installation Managerのイメージに付属のMDP機能はFujitsuサービスで完全にサポートされます。
上記のような情報をもとに、RemoteDeployは複製イメージが特定のPRIMERGYサーバに対応しているかどうかを直接チェック
します。サーバが複製されると、ServerView Installation ManagerやRemoteViewで直接管理できます。
PRIMERGYサーバは1GB以上のRAMと1つ以上のポートを備えたオンボード100/1000MビットLANコントローラを搭載しています
。これはMDP使用時の基本要件も満たしています。
ServerView Installation Manager – MDP -マルチデプロイメントプラットフォーム
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1.6 PXEベースのアプリケーション :デプロイメントサーバコンフィグレーション
1.6.1
デプロイメント/管理ステーションプラットフォームの定義
MDPを使用するデプロイメントサーバには、次のソフトウェアパッケージが含まれている必要があります。
PXEおよびTFTPサービス機能を備えたWindowsプラットフォーム(一般的にはW2k3サーバ)の場合
 富士通またはサードパーティのPXE/TFTPサービス
 同一セグメント内にローカルまたはリモートDHCPサービス
 上記以外のMDPインフラストラクチャは、ServerView Installation ManagerオプションのMSIインストーラでインス
トールするか手動で準備します。
富士通の場合 :
 ServerView Installation Manager:Altiris統合ソリューション(ServerView Integration Pack for Altiris
DS/Primergy Integration Module for Altiris DS(PIM))向けのMDPを使用できるWinPEイメージ
 ServerView Installation Manager:MDPを使用できる一般的なWinPEイメージおよびMDPインストールサポート
 下記のServerView Suiteコンポーネントのインストールはオプションです。
o ServerView(SVデータベースサービスを含む、ローカルまたは別サーバでのリモートインスール)
o RemoteDeploy Manager(RemoteDeployV4.1でMDPをサポート)
o Deployment Manager CDで提供されるJob API V1.5(SOAPウェブサービスを介したデプロイメントジョブ用)
1.6.2
MDP用のデプロイメントサーバの準備
MDPインフラストラクチャは、Installation Managerのインストールセッション中に自動的にインストールされます
(リモートインストールモード+MDPフラグ有効)。
この場合、PXE/TFTPサービスLANポートのDS(デプロイメントサーバ)IPアドレスは、インストーラにより自動的に決定さ
れ、すべてのWinPEブートイメージのBCDファイルに「:MDP」フラグと一緒に静的に追加されます。
ブート済みのMDPプラットフォームはこのIPアドレスを使用して、MDPイニシエータでtftp/socket通信を行うためのDS
IPアドレスの開始を識別します。
詳細は下記を参照してください。
TFTPツリーは、Installation Managerのインストーラで次のように作成されます(デフォルト)。
TFTP File tree: <tftp-root>\...
CloneImages
Install.Images
DOS
WinPE image(s)
(incl. MDP support)
Customer Images
SVIM\MDP\
MDP<MAC/GUID>.ini
MDP.ini
MDP-Agent code
(zip file or subfolder)
赤いエントリはInstallation Managerが自動的に、またはMDPユーザが手動で変更/追加します。
ServerView Installation Manager – MDP -マルチデプロイメントプラットフォーム
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富士通製PXEサービスの使用 :
 デフォルトのTFTPルートは、C:\Program Files\Fujitsu\DeploymentService\tftp
 WinPEイメージの次の場所にあります。
o BootImagePe.x86:x32ベースのプラットフォーム用
o BootImagePe.x64:x64ベースのプラットフォーム用
.\SVIM\MDPパスが作成され、サンプルのコントロールファイル(MDP.ini)が以下の場所からコピーされます。
<Software DVD>:\setup\Webbrowser\SVIM\MDP
富士通製PXEサービスは、サードパーティのPXE環境でも手動でセットアップできます。
 サードパーティ製のインストーラ(富士通またはFujitsu Technology SolutionsのServerView Integration Pack for
Altiris DSなど)はServerView Installation Managerのインストーラをさまざまなコマンドラインフラグで呼び出し
て、サードパーティ要件に合うように環境を制御し適応させることができます。
 ServerView Installation ManagerインストーラのCLI呼び出しは、次のようになります。
SeStSetup.exe
mdp
x64=no
tftppath="C:\Program Files\3rdTool\Deployment Server\SVIM\MDP"
corepath="C:\Program Files\Fujitsu\ServerView Suite\Installation Manager\"
contentpath="C:\Program Files\3rdTool\Deployment Server\SVIM\SeStContents\"
各パラメータは以下のとおりです。
o “mdp” :
o
o
o
“x64“ = yes|no:
tftppath:
corepath:
o
contentpath:
MDPインフラストラクチャがサードパーティPXE環境にインストールされます。
(例えば、Fujitsu PXEサービスインストールではないもの)
x64インストール用のMDPイメージもインストールします。
MDP(WinPE)ブートイメージのあるパスを定義します。
Installation Managerアプリケーションコアのあるパスを定義します。
準備モードのInstallation Managerウィザードでのみ使用されます。
(これはWinPEコアではありません。)
Installation Managerコンテンツのあるパスを定義します。
(無人インストール用OSドライバ/サービスツールキット/アプリケーション)
サードパーティ製PXEサービスの使用
使用するPXEサービスによってTFTPルートは異なることがあるため、TFTPルートをインストール時にカスタマイズでき
ます。
 WinPEイメージの配置
o 使用するPXEサービスの<tftp-root>:\に新規フォルダを作成します。
o ブートストラップファイルをServerView Suite DVD 1(SVS DVD 1)からこのフォルダにコピーします。
x64 WinPEプラットフォームの場合は、以下のフォルダを使用します。
<SVS DVD 1>:\Setup\WebUI\bootstrap_winpex64
32ビットプラットフォームの場合は、以下のフォルダを使用します。
<SVS DVD 1>:\Setup\WebUI\bootstrap_winpex86
カスタマイズしたWinPEイメージをPXEサービスに統合する方法については、MS WAIKドキュメントまたはMS
OPKドキュメントを参照してください。
o WinPEイメージboot.wim(または32ビットプラットフォームの場合はbootx86.wim)を、
<SVS DVD 1>:\Sources
から、ブートストラップファイルと同じフォルダにコピーして、wimファイルの名前をwinpe.wimに変更し
ます。
o 現在のWinPEイメージがある場所に従ってBCDエントリを修正します。
 以下のファイルにあるサンプルのMDP.iniファイルとMDPEnableタグファイル
<ServerView Suite DVD 1>:\Tools\Samples\Sample_MDP_local.zip
を、TFTPルートディレクトリ<tftp-root>\SVIM\MDPにコピーして、必要に応じてiniファイルを調整します。
MDPEnableタグファイルでMDPブートモードが有効になり、最初のTFTPアクセス認証用にブート済みのGRSコードでタグフ
ァイルがチェックされます。
ServerView Installation Manager – MDP -マルチデプロイメントプラットフォーム
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MDPモードの有効化
(手動またはMDPフラグが有効なServerView Installation Managerインストーラを使用)
MDPモードの主なセマフォ
DSのTFTPアクセシビリティを検証するため、システムはタグファイル<tftp-root>\SVIM\MDP\MDPEnable (0バイト長、
「.xxx」のようなファイル名の拡張子なし)が存在するかどうかをチェックします。
外部TFTPアクセスは、このファイルを介してMDPセッションで認証されます。
また、BCDファイルのLoadOptionsエントリで制御されるMDPをサポートするためにWinPEイメージコアとブートファイルが準
備されます。以下のエントリを「Windows Boot Loader」セクションに追加します。
bcdedit /store BCD /set {guid} loadoptions res=\\<IPアドレス>:MDP
<IPアドレス>マーカーは、デプロイメントサーバ(PXE/TFTPサーバ)の対応するLANポートを定義します。
{guid}は「Windows Boot Loader」セクションのIDです。
LoadOptionsキーの最後にある拡張子「:MDP」は、MDPをサポートするWinPEイメージ用にMDPモードを宣言します。
このタグはTFTPネットワーク転送が開始される前にGRSによって検出されます。
利用可能な場合、WinPE内のMDPモードがブート時に有効になります。
追加のMDP制御ファイルは、このIPアドレスをもとにGRSモジュールによってブート時に検出されます。
MDPイニシエータ用オプション:
=> デプロイメントサーバ(DS)のIP環境を変更する場合、MDPセッションが開始されるたびに、デプロイメントイニシ
エータジョブによるBCDファイルのDS IPアドレスの自動的、動的な検証をして、DS IPアドレスをアップデートすること
を推奨します。
例えば、DSのネットワークパラメータで一貫性が失われるのを避けるため、MDP<MAC>.iniファイルが作成・修正されるたび
に検証とアップデートを行います(このような状況はDSのDHCPモードで発生する可能性があります。DSには静的IP設定を推
奨します)。
1.7 ローカルモードのMDPセッション
PXEを使用したリモートブートの代わりに、対象システムで直接メディアからもMDPセッションを開始できます。この場合、
次の2つのオプションが利用できます。
 ServerView Suite Software DVD(DVD1)を使用して、別のメディアにMDPインフラストラクチャを提供する。
バージョン6.710以降は、Installation Manager/ServerStart DVDによって、システムの起動中にMDPモードを切り換え
られます。ユーザは、指示に従いMDP構造のソースを指定します。
 ブート可能なMDPイメージを、UFDデバイス上に統合MDPインフラストラクチャで作成する。
特定のプロジェクトに対して、ユーザはUFDデバイス(USBスティックなど)に静的なローカルMDPブートイメージを準備
できます。
プロセスとメカニズムは、どちらのオプションでもPXEを使用したリモートブートのMDPセッションとほぼ同じです。ローカ
ルモードではデプロイメントサーバや対応するネットワーク環境の設定は不要です。
1.7.1
ServerView Suite Software DVD(DVD1)の使用
バージョン6.710以降、システムの起動中に、SVS Software DVDからMDPモードを切り替えるオプションがあります。MDP
セッションに必要なMDPインフラストラクチャは別メディアから利用可能です。Installation ManagerでディスクやUFD
(USBメモリ)デバイスなどのリムーバブルメディアおよび承認済みのネットワークドライブを使用できます。
MDPモードに切り替わるとMDP構造のソースのプロンプトが自動的に表示されます。
このアプリケーションのMDP構造では、以下の構造が必要です。
ServerView Installation Manager – MDP -マルチデプロイメントプラットフォーム
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\SVIM\MDP\
MDP<MAC/GUID>.ini
MDP.ini
MDP agent code
(ZIP folder or subfolder)
MDPlocal
(marking file)
MDPenable
(marking file)
MDP制御ファイルの構造は、MDP- iniファイルの仕様の項で説明しています(10ページ)。「MDPlocal」ファイルと
「MDPenable」ファイルは、この構成を有効にするマーキングファイルです。
このようなアプリケーションの例は、ServerView Suite Software DVDの\Tools\Samplesディレクトリにあります。
ネットワークリソースやWinPE固有のIPアドレスは、標準的なInstallation Managerセッションと同様に使用できます。
詳しくは、「ServerView Installation Manager」のマニュアルまたはInstallation Manager WinPEブートコンフィグ
レーションのReadmeファイルをご覧ください。
1.7.2
UFDデバイスを使ったオリジナルMDPイメージの使用
プロジェクトによって、静的なローカルMDPブートイメージを準備できます。
このイメージは外部のPXEサーバではなく、USBメモリなどのUFDデバイスからブートできます。
次の手順に従って、USBメモリ用のMDPブートイメージを作成します。
 MkUSB.batスクリプトを使用してUFDデバイスを準備します。これは、ServerView Suite Software DVD /ServerStart
DVD Disc 1(V6.612以降)の\Tools\Sampleフォルダにあります。
詳細については、ドキュメントMkUSB_Readme.pdfを参照してください。これはDVDの上記と同じディレクトリ内にありま
す。
スクリプトが、DVDの内容全体(Firmwareフォルダを除く)をUFDデバイスにコピーするため、2 GB以上の空き容量が
必要です。
 デバイスに\setup\SVIM\MDPを作成します。
 このディレクトリで、MDPLocalというタグファイル(0バイト長、ファイル拡張子なし)を作成します。
 次のファイルをリモートMDPセッション用のMDP構造と同じように\setup\SVIM\MDPへ格納します(7ページの
「MDP用のデプロイメントサーバの準備」の項をご覧ください)。

10ページの「MDP- iniファイルの仕様」の項で説明しているMDP.iniファイル

MDPエージェントと関連ファイル
 USBメモリからサーバをブートします。
1.8 MDP- iniファイルの仕様
次の2種類のMDP- iniファイルで定義されます。
 MDP<MAC/GUID>.ini
対象サーバ専用のMDPセッション制御ファイル。
MDPブート済みのサーバごとにMDPファイルが必要です。MDPデプロイメントイニシエータが、各ファイルのコンテンツを
各サーバに作成し、指定します。
 MDP.ini
専用のMDP<MAC/GUID>.iniファイルがない場合、デフォルトのiniファイルを使用します。
このファイルを使って、検索キーやMDP<xxx>.iniの割り当てをインデックスとしてグループ化できます。
複数のイニシエータでMDP.iniファイルに同時に書き込む場合、書き込みアクセスが必要です。MDイニシエータごとにで
きるだけ静的な設定にしてください。
MDP.iniファイルはServerView Installation Managerインストーラなどで、初回のみコピーまたは作成されます。
制御ファイルはMDPブート処理で必要なため、PXEサービスが現在の対象サーバで有効になる前に<tftp-root>\SVIM\MDP
で作成・コピーする必要があります。
注意:
MDP制御ファイルでは、MAC文字列(6バイト=12文字)とGUID文字列(16バイト=32文字)がセパレータなしの連続したASCII
文字列として解釈されます。
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1.8.1
ページ 11 / 21
MDP<MAC/GUID>.iniのフォーマット
MDP<GUID>.iniファイルは1つの対象サーバに一意に対応しています。ただし、単一の対象サーバで同じGUIDを持ち各LANポ
ートに対応するMDP<MAC>.iniファイルが複数存在することがあります。
その場合、GRSの検索順は次のようになります。
1.MDP<GUID>.ini
2.MDP<MAC>.ini
[3]MDP.ini(すべての対象サーバとMDPイニシエータのデフォルト)
MDP<MAC/GUID>.iniの必須パラメータ/セクション:
(ファイル名に使用されるMACは、PXEブート済みのLANポートに使用しているものと同じにします)
RoleID
<0~49> Fujitsuアプリケーション専用
0 従来のInstallation
Managerモード(GRSでローカルのServerStart.exeがただちにブートされる)
1 GetServerInfo
…
10~19 Installation Manager(MDPモード)
20~29 RemoteDeploy(SCWエージェント使用)
30 Update Manager Express
…
<50~99> OEM/Fujitsuパートナー専用
50~59 Fujitsu SystemCastWizard
60~69 サードパーティデプロイメント(未定)
…
99 診断/テスト用
<100以上>お客様が自由に使用可能
…
RoleIDは、必要な場合に限りMDPエージェントにより解釈されます。現在リリースされているMDPでは、RoleIDはGRS機能に
影響を与えませんが、将来の実装用にオプションとして予約されています。
 [AgentPathList]
(WinPEセッションで使用される一連のエージェントファイルのパスやcmd定義のリスト)
「MGet」コマンドはTFTPアクセスでサポートされていません。各エージェントファイルセットは、filelistでインデッ
クス化されている追加のAgentPathListエントリが必要です。
o AgentPath<0..n>:文字列(最大1024または行末まで)
エージェントファイルの<tftp-root>:\SVIM\MDPに対する相対パスを定義します。
(各エージェントファイルリストに必須のパラメータです。エージェントセッションに必要です。)
エージェントファイルは、GRSによってローカルでWinPEの<ramdisk>:\MDP にアップロードされます。
「<tftp-root>:\SVIM\MDP\<Agentpath\...」でのフォルダ構造はまったく同じ方法で<ramdisk>:\MDP
に作成されます。
o
AgentCmd<0..n>:文字列(最大1024または行末まで)
(2つ以上のAgentPathListエントリに対するオプションのパラメータです。)
フォーマット:“<agent filename> [<agent-code-specific parameter string >]”
システムコールはGRSによって、<ramdisk>:\MDP\<agentcode>に関して行われます。
AgentCmd が空白または存在しない場合、コピージョブのみが実行されます。
AgentCmdが空または存在しない場合、コピージョブのみが実行されます。実際のコマンドラインを開始す
る前に、複数のエージェントファイルをアップロードする場合のみ利用できます。
エージェントファイルセットの最後のエントリには必ずCMDラインが含まれている必要があります。CMD
ラインがない場合、複数のファイルがアップロードされますが、GRSによりアクションは開始されま
せん。
各AgentPathListエントリには、1つ以上の'AgentPath0'ラインと'AgentCmd'ラインが含まれています。
エージェントセッションの複数エージェントファイルのコピージョブは、filelistのインデックス機能に
よって行われます。
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ページ 12 / 21
AgentPathListメソッドでは複数エージェントのセッションが行えます。
GRSが制御する複数のエージェントセッション(エージェントセッションカスケード)では、新規エージ
ェントセッションごとに「AgentPath<n>」ラインが1つ以上必要で、その後に「AgentCmd<n>」ラインが続
く必要があります。
オプションで追加するグローバルパラメータ
 GUID:DMTF DSP0134SMBIOSスペックV2.3.3、10.5.2002によって定義される16バイトのUUID文字列です。
(34ページ、System Information Type1)(デフォルト= FFFF…FFFF  ワイルドカード)
MDP<GUID>.iniファイルと一致する場合、このパラメータは不要です。
一致しない場合、対象プラットフォームのGRS内部検証で利用できます。
 PXEbyMAC:<12バイト文字列>
PXEで使用するLANポートを定義する対象サーバのMACアドレスです。複数セグメント/VLAN環境でWinPEがブートされた
正確なLANポートを確定する際に、エージェントによって利用されます。
MDP<MAC>.iniファイルが存在する場合、このパラメータは不要です。
 FinalPWRStatus(MDPエージェント終了後の電源ステータスを定義)(デフォルト = 1)
0= Keep MDPの実行/待機状態を保持
診断または複数エージェントセッション用
1= シャットダウン
GRSはエージェント終了後、WinPEセッションをシャットダウンします
2= MDPプラットフォームをリブート
修正済み、または未修正のブートデバイステーブルをエージェントで
有効にする場合など
 WSHSupport: = 0/1(デフォルトは0)
0=WSHは要求されません。
1=WHS拡張ファイルがWinPEにアップロードされ、エージェントコードの開始前にGRSによって動的に有効になります。
WSHSupport=1の場合、GRSはこのフォルダ/ファイルをRAMディスクにアップロードします。
ServerView Installation Managerインストーラまたはお客様が、WSHファイルをServerView Software
DVDから次の場所にコピーする必要があります。
BootImagePe.x86\ext_i386:x32ベースのプラットフォームの場合
BootImagePe.x64\ext_amd64:x64ベースのプラットフォームの場合
この拡張フォルダは、アップロードされるファイルのパスとファイル名すべてを格納したfilelistによってインデックス化
されています。
このファイルリストは「フラット」で、WSHサポートで使用するファイルが少数の場合でもすべてコピーされます。
 [AgentPayload](オプションエリア)
このセクションキーからペイロード領域が始まります。これはエージェント依存のMDPイニシエータによって定義され
ます。
ファイルの最後まで自由文字列やバイナリを格納できます。
エージェントのみで完全に整理され解釈されます。
1.8.2
MDP.iniのフォーマット
適切なMDP<MAC/GUID>.iniファイルを決定できない場合、デフォルトのMDP.iniファイルが使用されます。
MDP.iniファイルは、異なるキータイプで体系化されたMDP<key>.iniファイル用のインデックスファイルとして解釈されま
す。
検索キーのリストを使用したMDP
PXEブートのターゲット固有のMDPパラメータへの再割り当てができます。グループの構成要素が特殊なキーで識別されるグ
ループ指向のMDPセッションに有効です。
使用可能な検索キーは、GRSによりMDP.iniファイルから次の順番で検出されます。
フォーマット:12バイトの16進数として解釈される32文字の文字列
SMBIOSスペック、34ページ、System Information Type1より
[GUID]
GUID1=<filename1>
GUID2=<filename2>
例:MDPoffice.INI
例:AnyFileName
ブート済みPXEのLANポート
フォーマット:
6バイトの16進数として解釈される12文字の文字列
[MAC]
00C09F0C9756=<FileNameA>
00C09F50D70A=<FileNameB>
例:MyMDPfile
例:MDP00C09F50D70A.INI
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例:PRIMERGY BX600S2
フォーマット:SMBIOSスペック、34ページ、System
Information Type1より
[ModelType]
<ChassisID> = <FileName>
[<System Manufacturer>]
<ChassisID>=<FileNameI>
<boardID> = <FileNameII>
[Default]
… Default=<FileName>
例:MDPTX200S3.INI
例:Fujitsu、HP、Dellまたはxxx
フォーマット:SMBIOSスペック、34ページ、System
Information Type1より
SMBIOSの筐体/システムボードテーブルの定義に準拠
上で指定したようなエントリが存在しない、または一致しない場合に使用されます。
すべてのキーのフォーマットは、DMTF DSP0134:SMBIOSスペックV2.3.3、10.5.2002で定義されたように使用されます。
例えば、PRIMERGY N800のSystem Informationテーブルは次のとおりです。
System Information
Type:
Manufacturer:
Product:
Version:
Serial Number:
UUID:
Wake-up Type:
1, size:25, handle:3
Fujitsu
PRIMERGY N800
N800-4HDD
Z00908944
174D0E8163B611D39EDC00A0C90A2A75h
06h
ブレードサーバの例:「BX300S」は筐体IDとして使用され、S26361-D1430がボードIDとして使用されます。
サンプルのMDP.iniファイルは、Installation Managerのインストーラによって1度だけコピーされます。以降の修正
は、ユーザが行います。
(詳しくは、7ページの「PXEベースのアプリケーション
:デプロイメントサーバコンフィグレーション」の項をご覧ください。)
注意:
複数のMDPユーザ(イニシエータ)の固有MDP.iniファイルへ同時に書き込む機能は、現時点では利用できません。
簡単な例:
MAC=003005A0487Bファイル用の一般的なMDP制御ファイルは次のようになります。
サンプルファイル名:HEINZMDP003005A0487B.ini
[AgentPathList]
GUID=01020304050607080910111213141516
RoleID=10
WSHSupport=0
FinalPWRStatus=1
AgentPath0=test\filelist
AgentCmd0="notepad.exe LogFile.txt"
[AgentPayload]
<my binary code>
対応するフォルダ構成は、次のようになります。
<tftp-root>\SVIM\MDP
HEINZMDP003005A0487B.ini
HUGOMDP003005A0487B.ini
WILLIMDP003005A0487B.ini
MDP.ini
\test
\test\filelist
\test\notepad.exe
\test\LogFile.txt
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filelistには、次の2つのエントリがあります。
notepad.exe
LogFile.txt
対応する一般的なMDP.iniファイルは、次のようになります(詳しくは次のページをご覧ください)。
[MAC]
003005A04899=HUGOMDP003005A0487B.ini
003005A0487B=HEINZMDP003005A0487B.ini
003005A04888=HUGOMDP003005A0487B.ini
[Default]
Default=WILLIMDP003005A0487B.ini
1.9 MDP サービスプラットフォーム: WinPE
SVIM Wizards
System
Preparation
Service
SV RAID
Service
= loaded Modules
by RoleSwitch
SVIM
Installation
Agent
SVDM/
SCW
Cloning
Agent
Flash
Agent
3rd
Party
Agents
= WinPE Image
built in
= For local CD
boot only
Generic Role Switch (GRS)
OEM driver
WinPE (original from MS)
based on Windows Server for 32 & 64Bit
Built and QS tested on FTS/FJ side
図 3
MDPイメージ構成
MDPイメージサポート
1.WinPEプラットフォームサポート(IA32-x32)
WinPEコアは32ビット向けInstallation Managerの現バー
ジョンに変更なしで引き継がれます。
2.WinPEプラットフォームサポート(IA32-x64/AMD64)
WinPEコアは64ビット向けInstallation Managerの現
バージョンに引き継がれます。
PRIMERGYサポート用Installation Managerのコンテンツは、デフォルトのMDPブートや使用に必要ありません。また、
現時点では無人RAIDコンフィグレーションサービス呼び出しにも不要です。すべての必要なツールやサービスはMDPイメー
ジの一部です。
無人リモートインストールサービスを開始しない限り、Installation Managerのコンテンツツリーは機能が呼び出された
ときに割り当てられる必要があります。
MDP WinPEのプラットフォーム要件は次のとおりです(Installation Managerと同じ)。
 最低1GBのRAM
 WSHSupportフラグを有効にして、WSHサポートを動的にアップロード可能なこと
 WMIがサポートされていること(SeST 6.611以降)
Fujitsuシステム準備サービスはデフォルトでMDPの一部になり
ます。
 PRIMERGYシステム準備サポートに必要なすべてのFujitsu OEMドライバが、デフォルトでMDPイメージの一部であること
すべての要件は、ServerStart 6.611イメージ以降で対処されています。
ServerView Installation Manager – MDP -マルチデプロイメントプラットフォーム
1.9.1
ページ 15 / 21
構築プロセスとカスタマイズ
今後MDP WinPEイメージは、Installation Manager WinPEイメージ構築プロセスにより作成されます。これは、ブート
可能なCD/DVD ISOファイルイメージを作成する無人スクリプトプロセスです。
この構築には、次のデメリットがあります。
 お客様がMicrosoft WinPEライセンスを必要とすること。
 お客様が作成したWinPEイメージは、富士通の品質保証テストが行われず、保証やメンテナンスサポートができない
こと。
一方で、次のメリットがあります。
 このお客様側でのビルドにより、富士通のドライバサポートに基づいて柔軟性が最大になります。
 また、「ゴールド」プラットフォームのインストール/複製サポートに追加するドライバパックを追加できます。
 WinPEのスクリプト記述ツールキットやお客様が用意したソフトウェアを基にした、強化されたシステム準備スクリプト
を使用できること。
1.9.2
ローカリゼーション
MDP機能を含むInstallation Managerのローカライズ版は、英語圏、ドイツ、アジア市場において、32ビットおよび64
ビットがサポートされています。
1.9.3
MDPブート(PXE/TFTP/EFI)
MACアドレスがあらかじめ有効になっていない場合、現状のFujitsu PXE Admin APIは、PXEアクセスリストにあるMACから
イメージへの割り当てのみを受け入れます。
この「単一MAC」チェックは、MACからイメージへの割り当て専用デプロイメントサーバの適切な場所へ、エージェントコー
ドファイルを含むMDPセッションファイルを追加するために使用します。MACが割り当てられた対象サーバに対して同時に実
行されるイニシエータの競合を防ぎます。
サードパーティ製のPXEサービスでは、このAPIが使用できないことがあります。また、MDP- iniファイルとエージェント
コードファイルは、特殊なMDPイニシエータデプロイメントジョブの定義スクリプトによって配置される必要があります。
1.9.3.1 富士通製PXEブートサービス
富士通製PXEサービスAPIのメリットを活用するには、Installation ManagerのGeneric Boot Wizardを使って、対象
システムをPXEブートモードに自動的にリブートするリモート制御を含む一般的なPXEブートを有効にします。リモートPXE
ブートは、PRIMERGY iRMC通信のみでサポートされます。
デプロイメントサーバ側のInstallation ManagerアプリケーションでPXEブートを設定する方法については、「ステップ
バイステップ」の項をご覧ください。
注意:
富士通製PXEサービスは、次のタスクを実行します。
PXEブート登録の場合:
1.PXEサービス内部のMACアドレスアクションテーブルで、MACアドレスのエントリを作成
2.MDP<xxx>.iniファイルがPXEブート登録で渡される
PXEブート登録解除の場合(Installation Managerサービスによって自動的に行われます):
3.PXEの内部MACアドレスアクションテーブルから、MACアドレスのエントリを削除
4.対応する「MDP<xxx>.ini」をMDPルートフォルダから削除
「MDP<xxx>.ini」ファイルは、適切なMACアドレスが指定されたAPIが呼び出されない限り削除されません。
EFIブートサーバ/クライアント
EFIブートは、現時点ではサポートされていません。
1.9.3.2 GRS - Generic Role Switchレイヤ
GRSモジュールは、ブートフェーズ後にWinPEが起動する最初の実行可能なアプリケーションである必要があります(WinPE
レジストリで定義されます)。WinPEステータスは、エージェントコードがアップロードされ開始されるまでGRSに依存しま
す。
WinPEを常に作動中・実行中にしておくため、バックグラウンドで待機状態となっています。
MDPエージェントが終了するとGRSが再び管理するようになり、MDP iniファイルのFinalPWRStatusフラグに従って、WinPEの
実行状態を維持したり、シャットダウンやリブートを開始したりします。
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GRSモジュールのアクションフェーズ
1. ハードウェア/WinPEリソースの取得と割り当て
o RAIDコンポーネントとSCUを含むMDPコアの初期化
o 現在のWinPEイメージのブートパスの決定(LoadOptionsによる)

(PXE)ブート用リモート
2. MDPロールの検出
o DS IPアドレスWinPEブートOsLoadOptionsの決定
MDPブートモードWinPEブートOsLoadOptionsタグ:‘:MDP’のチェック
または、従来のInstallation
Managerモードで続行。一般には、「次のコマンドを待機」の状態になります。
o MDPローカルブート

リムーバブルデバイス上のMDPLocalタグファイルを以下の場所から検索します(最新の
Installation Managerアルゴリズムと同様)
<local-root>:\setup\SVIM\MDP\MDPLocal

ポップアップのダイアログボックス

リモートフロッピー用

リモートMDPエージェントを開始する場合のDS IP/ホスト名クエリ用
o リモートブート(PXE)の場合:

タグファイル「<tftproot>\SVIM\MDP\MDPEnable」が存在するかどうかチェックし、ファイルを
<RAMdisk>:\MDPにコピー
-> 存在しない場合、モードは有効になりません。またはTFTPアクセスは許可されません。
-> 次のようなエラーメッセージが用意されます:「No MDP enabled」

システム識別パラメータの収集:

SMBIOS読み込み(システムセクション1)による現行サーバのSMBiosパラメータ
- GUID/UUID(16バイト)
- ModelType文字列
- Manufacturer/Vendor文字列
- BoardID(Dxxxx)

ローカルのPXEブート済みLANポートからMACアドレスを取得

検出された次の識別パラメータを使用してMDP iniファイルを配置:1. GUID、2. MAC

ない場合(デフォルト)、「MDP.ini」ファイルを検索

再リンクされたMDP iniファイルを、
GUID、MAC、ModelType、Manufacturer/Vendor、BoardIDのリストから指定

その他の場合、次のエラーメッセージウィンドウをローカルコンソールに表示:「No
MDP.ini link found」
3. エージェントのダウンロードおよび開始
o MDP-INIファイルをローカルのRAMディスク(<RAMDISK>:\MDP)にコピー(通常のInstallation Manager
のパスは「V:\」)

ブート済みWinPEイメージのロールコードを取得

RoleIDコード特有のアクション(オプション)を開始
必要に応じてRoleIDに対応した特別な環境を準備します。ただし、通常はエージェント自身によ
って準備されます。例えば、ローカル(CD/DVD/USB)とリモートブートとの違いなど。

ステップ3(任意): PWLファイルが使用可能な場合、PWLファイルとの共有を開始します。
4. ファイルごとの最終エージェントコードをダウンロード
o AgentPath<n>を取得
o エージェントファイルは、GRSによってローカルでWinPEの<RAMDISK>:\MDPにアップロードされます。「<t
ftp-root>:\SVIM\MDP\<Agentpath\...」以下と同じフォルダ構成が、<RAMDISK>:\MDPに作成されます。
o エージェントパスのインデックスをインクリメントし、AgentCMD<n>ストリングが空でなくなるまでファ
イルをコピーします。
エージェントファイルセットの最後のエントリにはCMDラインが必要です。CMDラインがない場合、複数の
ファイルがアップロードされますが、GRSによるアクションは開始されません。
o 次回以降のエージェントセッション用に現在のエージェントパスインデックスを保存
o <RAMdisk>\MDPパスに関連付けられたsystem() call経由でAgentCmd<n>ストリングを実行
5. MDPエージェントコードの開始
o ローカルの<RAMdisk>:\MDP\MDP<GUID/MAC>.logファイルを作成して、進行状況、ステータス、エラー情
報を記録

可能な場合、.logファイルをリモートの<tftproot>\SVIM\MDPフォルダにコピー
o 「system call」プロセスのあるAgentCmd<n>ストリングを使用してエージェントを開始
o エージェントは、MDPイニシエータへのステータスレポートを含むWinPEの制御を完全に継承
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o
o
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エージェントは、MDP iniファイルを<RAMdisk>:\MDP で読み取り、RoleIDやエージェントペイロード
などを解釈することも可能
エージェントは、「Fujitsu system準備」などの追加サービスをMDPから使用することも可能
6. エージェント後のフェーズ
o GRSは、エージェントコードが返ってくるか、MDPエージェントがリブートまたはシャットダウンを開始す
るまで待機します(非推奨)。
o 最後のエージェントパスインデックスを取得

追加のエージェントパス-xエントリの存在をチェック

AgentCMD<n>ストリングが空でなくなるまでファイルをコピー(トピック3参照)

「次のエージェントコードの開始」(トピック5に戻る)
o エージェントコードがそれ以上みつからない場合

MDP iniファイル内のFinalPWRStatus制御に従って電源機能を開始
7. MDPセッションの終了
1.9.4
MDPエージェントの要件
MDPエージェントは、GRSによってWinPE RAMディスクにコピーされ、AgentCMD<n>コマンドラインパラメータストリングで
開始されるファイルまたはファイルセットです。
次の「エージェントコード」があります。
スクリプト(WSHが必要な場合はWSHSupportフラグがMDP iniファイルで有効であることが必要)、
実行可能なオリジナルのエージェントをラップするスタブスクリプト、
またはオリジナルのエージェントバイナリ
エージェントコードは、WinPEに動的にアップロードされ、Windows標準サーバOPKのデフォルトパラメータで作成されるよ
うに一般のMS WinPEプラットフォーム環境と互換している必要があります。
WinPEの追加のモジュールやサービスが必要な場合、ステップ1を使用せずにお客様側でWinPEイメージを再構築するか、エ
ージェントコード(ラッパー)で環境を動的に用意する必要があります。
WinPEリモート外にある任意のパートナーとの通信I/Oチャネルとダイアログを準備し、エージェントコードによって自動
的に動作するように設定してください。これには、エラーやステータスレポート、エージェントセッションのマルチWinPE
ブートフェーズ(x64 OSインストールで使用)が含まれます。
エージェントでさらにRAMが必要な場合、エージェントコードを検証する必要があります。RAMが十分でない場合、エージェ
ントコードがRAMの全容量を要求する前にエラーメッセージをMDPイニシエータへ用意します。
1.10 MDPサービスAPI
MDPサービスを使って、MDPエージェントを主要な標準機能から開放できます。
現在、次のAPIを提供しています。

Fujitsuシステムの準備サービス

Fujitsu PRIMERGY無人オペレーティングシステムインストール
1.10.1 Fujitsu PRIMERGYシステムの準備
これは、Installation Managerシステム準備サービスに基づき、汎用的に再利用可能なサービスモジュールとして作成され
ています。
目標は以下のとおりです。

簡単なサービスAPIで、コードおよびスクリプト/CLIベースの機能へのアクセスをサポート(CLIやWSH経由)

SV RAIDおよびSCUモジュールを含む(現状のInstallation Managerと同様)

ベンダーまたは既存ディスクなどのハードウェア依存の情報不要の、完全自動RAID生成機能のサポート。適切な
ディスク数を持つRAID HBAでのRAID1など。
GRSは検出されたシステム情報データを<RAMdisk>:\MDPにあるローカルのMDPフォルダ内のSystemData.iniおよびSystemData
.xml(XML形式)に格納します。MSXML3サービスが有効なため、MDPクライアントはこのデータにXML-DOMを介してアクセス
できます。この機能は、Installation Manager/ServerStart V6.611でサポートされます。
1.システムSMパラメータ(SCU経由)のコンフィグレーション
Server Control Unit対応のシステムパラメータ定義をXMLファイルで渡します。このファイルをオフラインで作成する
にはSCUウィザードが必要です。
パラメータファイル:
機能呼び出し:
SystemParameter.xml
SCConfig –transfer SystemParameter.xml
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Systemparameter.xmlは、SerStartbatch.iniのセクション[FSC_SCWZ]から、.xml拡張子の別のファイルへの1対1のコピ
ーです。
2.RAIDコンフィグレーション
RAIDコンフィグレーションは、Installation Manager の「ガイド」モードまたは「準備」モードで利用可能な機能に
基づいています。
必要な環境:
RAIDを構成した後、リブートする必要はありません。
ベンダ、ファミリ、論理番号でのフィルタリングが可能
RAIDレベルによるドライブの自動選択でカスタマイズされる自動モードコンフィグレーション
機能呼び出し:
SeStRaid [[[<Parameter1>] <Parameter2>] ・
パラメータ定義:
-cld
-ven <vendor>
-fam <family>
-type <type>
-cnb <controller number>
論理ドライブの作成(デフォルト)
RAID ベンダ:Adaptec、LSI、Promiseなど
「MegaRAID SAS」などのRAIDコントローラファミリ名
「MegaRAID SAS8300ELP」など任意のRAIDコントローラのハードウェアID
コントローラの論理番号(デフォルトは 0)
HBA検出はPCIアドレスの小さい方から大きい方へ開始
論理番号0=小さいPCIア
ドレス
コントローラのハードウェアID
ユーザ定義RAID
使用するドライブ数(0=すべて)
RAIDレベル
ホットスペア
完全RAIDコンフィグレーションを特定のファイルに保存(パスを含む)
結果:
XMLファイル形式
RAIDコンフィグレーションを特定のファイル名から復元
XMLファイル形式の入
力ファイル
-hid <hardwareID>
-udr
-dr <number of drives>
-rl <RAID level>
-hs
-wcf <filename>
-rcf <filename>
エラーコード
SeStRAID-RC = -1
SeStRAID-RC = 0
SeStRAID-RC = >0
RAIDツールのエラーメッセージがstderrコンソールを介して報告されます。
ジョブ成功
SV RAIDエラーコードなど
1.10.2 無人インストール:Windows
ServerStart.exeがロール切り替え機能で抽出されると、無人OSインストール用のMDPエージェントによって、またはMDPエ
ージェントとして呼び出すことができます。
Windows x32インストール
無人または自動化されたOSインストールは、MDPエージェントで次のコマンドラインを呼び出して開始できます。
リモートリソースを使用:
SeStInstall -r <RemotePathContents> -u <UserName> -p <Password> -f <SeStConfigFilename>
ローカルリソースを使用:
SeStInstall -l <LocalPathContents> -f <SeStConfigFilename>
パラメータファイル:SerStartBatch.iniフォーマットファイル
パラメータ定義:
-OSOnly
(ステップ1では無視)
-l <LocalPathContents>
-r <RemotePathContents>
-u <UserName> -p <Password>
MDPモードで、RAIDコンフィグレーションはスキップされ、そのままの状
態で使用するとみなされます。OSパーティションのみ作成されます。
SerStartBatch.ini
RAIDコンフィグレーションパラメータは無視されます。
必要に応じて、SeStRAID()コマンドを使用してMDPエージェントでRAIDア
レイを作成します。
ローカルまたはリモートソースパスフォーマット
Installation Manager ISOコンテンツパックへのUNC(通常SeSTIso共有)
Installation ManagerのISOコンテンツツリーにアクセスするアカウント
ServerView Installation Manager – MDP -マルチデプロイメントプラットフォーム
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とパスワード
(URLにリモート共有パスが含まれている場合)
-f <SeStConfigFilename>
Installation Managerウィザードセッションで作成された
SerStartBatch.iniファイルへのUNC
デフォルト:V:\MDP
1.10.3 エラー/ステータス/進捗状況のログ
GRSは<RAMdisk>:\MDP フォルダにMDP<xxx>.logファイルを置きます。可能な場合、同時にコピーが<tftproot>\SVIM\MDP
フォルダに作成されます。
このファイルには、GRS実行中のエージェントセッションの進捗状況とエラー情報が記載されています。
LANへのアクセスができない場合、エラーメッセージがWinPEコンソールのエラーメッセージボックスに表示され、WinPEは
待機状態になります(GRSの制御によりMDP iniファイルのPWRStatusフラグが無効になります)。
MDPエージェントには、ログおよびエラーをMDPイニシエータへレポートするための独自メソッドが必要です。
1.11 ServerView Installation ManagerでのMDPサポート
デプロイメントサーバにServerView Installation Manager(バージョン10.09.11以降)をインストールした場合、MDP
サポートにアクセスできます。Installation Managerが起動すると、「Maintenance」 -->
「MDP」にあるインタラクティブダイアログで用意したMDP構造を簡単に実行できます。
このソリューションの主なメリットは、MDPエージェントの準備から実行まですべてのプロセスを監視できるということで
す。進捗状況は、ServerView Installation Monitorをとおして確認できます。MDPエージェントからの通常の出力と、
プロセス全体で発生したすべてのエラーの両方が通知されます。
詳しくは、ServerView Installation Managerのマニュアルまたはオンラインヘルプをご覧ください。
本書はMDPサポートの一部として、ユーザがMDPデータ構造を作成するのに役立ちます。印刷してご利用ください。
1.12 付録
1.12.1 主な用語の説明
デプロイメント
コンピュータの動作をすぐに開始できるようにする準備方法。デプロイメントサーバとは、デプロイメントプロセスのエン
ジンで、LAN上の中央インスタンスからサーバやCPUブレードとその環境を準備します。
デプロイメント方法には、インストール、複製、およびリモートOSブートがあります。
クローニング
サーバの稼働後、同じサーバを複数用意する場合があります。複製とは、ハードディスクをそのままコピーしてファイルイ
メージに書き込み、RAID、BIOS、ハードウェアなどのインスタンスに関するリファレンスサーバのコンフィグレーション情
報を収集して準備することです。
複製プロセスでハードウェア、BIOS、およびストレージデバイスが準備され、OSイメージをハードディスクにコピーして、
対象システムのリブートを開始します。
複製後は、IPアドレス、ホスト名、OSのSecureID(SID)などのサーバ固有の変数パラメータ以外はリファレンスサーバと
まったく同じハードウェアとBIOS構成になります。
クローンでは、ハードウェアとBIOS構成がリファレンスサーバと完全に同一になる必要があります。
インストール
この方法は、リファレンスシステムがない状態で、最初にサーバを準備するときに使用します。ハードウェア構成が複数の
エージェントで検出され、さらにシステムリソースがBIOSとOSのインスタンスで割り当てられる必要があります。BIOSの多
くのパラメータ、ストレージシステム、OSはあらかじめ別のコンフィグレーションセッションでインタラクティブに、また
はインストールプロセスと並行して定義します。
インストールは、次のフェーズに分けることができます。構成、リソースの割り当て、パーティションの作成、フォーマッ
ト、OSのインストールとアプリケーションのインストール。
OSインストールプロセスは、次のステージで構成されます。ブートローダの作成と開始、ドライバの検出、カーネルの準備
、およびサービスやアプリケーションのヘルパーDLLなどのファイルのコピー処理。
複製では、構成、ブートローダ、カーネル、ファイルセットがすべて1つのイメージ内に用意されています。
高性能のハードウェア検出機能があるため、インストール処理は異なるハードウェア構成でも実行できます。複製では、リ
ファレンスイメージに格納されているハードウェア構成と同じ構成が常に必要です。
システム設定
設定プロセスでは、インタラクティブに、または無人でインストールセッションに必要なパラメータが定義されます。
システム準備
システム準備は、BIOS、デバイス、OSのパラメータや設定を変更してサーバがブートすることを指すより一般的な用語
です。
ServerView Installation Manager – MDP -マルチデプロイメントプラットフォーム
ページ 20 / 21
システム準備は、複製前またはインストール前のフェーズを指すこともあります。
コンフィグレーション
あらゆる種類のハードウェアやソフトウェアのパラメータを定義するインタラクティブなセッションを指します。パラメー
タの設定は、インストール処理中に直接使用したり、1つまたは複数の無人インストールを同時に開始できるようにコンフ
ィグレーションファイルに格納することもできます。
複製では、コンフィグレーションセッションは不要です。BIOS、デバイス、OSで使用するすべてのパラメータはリファレン
スインストールで定義されています。
CLI
コマンドラインインターフェース。
Baseboard Management Controller(BMC)
IPMI(Intelligent Platform Management
Interface)を介してメインプロセッサやさまざまなコンポーネントに接続されているPRIMERGYサーバシステムボード上の
独立プロセッサです。メインプロセッサが機能しているかどうかにかかわらず、さまざまなコンポーネントのステータスを
監視し報告します。
ServerView Installation Manager – MDP -マルチデプロイメントプラットフォーム
ページ 21 / 21
1.12.2 文献
詳しくは、次の参考文献をご覧ください。
参考文献
文書名/注記
[1]
Windows Server 2003
http://www.microsoft.com/windowsserver2003/
[2]
WMIリソース
http://msdn.microsoft.com/downloads/default.asp?URL=/code/sample.asp?url=/msdnfiles/027/001/566/msdncompositedoc.xml
[3]
Microsoft SQL Server 2000 Desktop Engine(MSDE)
http://msdn.microsoft.com/library/default.asp?url=/library/enus/architec/8_ar_sa2_9gz4.asp?frame=true
[4]
SSL通信
http://www.microsoft.com/technet/treeview/default.asp?url=/technet/prodtechnol/windowsnetserv
er/proddocs/server/sec_ssl_aboutssl.asp
[5]
IPマルチキャスト
http://www.microsoft.com/technet/community/columns/cableguy/cg0202.mspx
(ドイツ語:)
http://www.microsoft.com/germany/technet/itsolutions/network/evaluate/technol/tcpipfund/tcpip
fund_appa.mspx
[6]
マルチキャストとユニキャストの相違点
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;en-us;291786
[7]
Microsoft XMLリソース
http://msdn.microsoft.com/library/default.asp?url=/nhp/Default.asp?contentid=28000438
[8]
Windowsスクリプティングリソース
http://msdn.microsoft.com/library/default.asp?url=/nhp/Default.asp?contentid=28001169
[9]
SYSPREPの使用
http://support.microsoft.com/kb/298491/EN-US/
[10]
Microsoft X.509証明書リソース
http://www.microsoft.com/technet/treeview/default.asp?url=/technet/security/prodtech/certauth
/default.asp
[11]
Microsoft SQL Server 2000無人インストール
http://support.microsoft.com/kb/910228
http://msdn2.microsoft.com/en-us/library/ms144259.aspx
[12]
Microsoft Windowsプレインストール環境
http://www.microsoft.com/LICENSING/programs/sa/sam/winPe.asp
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