Comments
Description
Transcript
刑法
科 目 単位数 名(英文名) 刑法 2 (Criminal Law) 年 期 次 3年次 間 前期 担 当 者 金 ジャンディ(キム ジャンディ) 〔授業のねらい・概要〕 この授業は、犯罪と刑罰に関する法律である「刑法」の目的、内容、実際の社会に生起する様々な犯罪への適用例等の全体像を、短い期間で要領 よく把握してもらうことを目標としている。内容は、刑法とは何かというガイダンス1回、刑罰と行政処分の違いについて1回、刑法上の「犯罪」の一般的成 立要件である総論について6回、「犯罪」の個別的成立要件である各論について3回、刑事手続きや裁判員制度2回、少年法について1回、まとめにつ いて1回を予定している。 〔授業計画〕 回 (授業のスケジュール) テ ー マ 数 授業の内容 ・ 教育方法 第1回 刑法とは何か?ガイダンス 刑法の授業で学ぶ内容、履修に当たっての注意点等のガイ ダンスを行う。履修を考えている学生は、必ず受講すること。 第2回 刑法の解釈、罪刑法定主義 刑法とは何か、近代刑法の大原則である罪刑法定主義等に ついて学ぶ 第3回 刑罰と行政処分 刑罰と行政処分の違いをストーカー禁止法、DV法等を素材 として学ぶ。 第4回 明治生まれの刑法とIT社会 IT社会において現行刑法典が予想していない新たな犯罪を めぐる諸問題について学ぶ。 第5回 殺人事件アラカルト-実行行為 殺人事件を例に、不能犯、不作為犯等、実行行為の諸形態 について学ぶ。 第6回 酔払い運転による殺人?-故意犯と過失犯 故意と過失や危険運転致死傷罪等の内容について学ぶ。 第7回 正当防衛・緊急避難-違法性阻却事由 正当防衛・緊急避難等について学ぶ。 第8回 責任とそれをめぐる諸問題 責任能力の要件や判断基準について学ぶ。 第9回 生命と刑法 生命の始期と終期をめぐる諸問題:安楽死・尊厳死などにつ いて学ぶ。 第10回 人を見たら泥棒と思え?-財産犯 窃盗罪・強盗罪、詐欺罪等の財産犯について学ぶ。 第11回 ネットでポルノ-わいせつ罪 従来のわいせつ罪をめぐる議論やIT社会における新たな諸 問題について学ぶ。 第12回 黒と白の間には-刑事手続きと疑わしきは 被告人の利益に 刑事手続きと「疑わしきは被告人の利益に」原則等について 学ぶ。 第13回 裁判員制度 裁判員制度について、DVD鑑賞を交えて学ぶ。 第14回 少年法 少年犯罪の動向や少年法の内容について簡単に学ぶ。 第15回 まとめ 第1~14回目のまとめと試験を行う。 到達目標 (1)刑法とは何か、刑罰と行政処分の違いについて説明できる。 (2)近代刑法の大原則について、その背景も含めて説明できる。 (3)刑法上の「犯罪」の成立要件について説明できる。 (4)少年法について、その理念や最近の改正動向による変化を簡単に説明できる。 評価方法 小テストなどの平常点(20%)と期末筆記試験の結果(80%)により、総合的に評価する。 成績評価基準 予習/復習 ・予習事項:シラバスに記載 した次回の授業範囲に関す る教科書の内容を熟読するこ と ・復習事項:毎回授業の最初 に前回授業内容に係わる確 認を行うので、復習しておくこ と A:到達目標項目について、全てを総合して平均90%以上の達成度で実施できている。 B:到達目標項目について、全てを総合して平均80%以上90%未満の達成度で実施できている。 C:到達目標項目について、全てを総合して平均70%以上80%未満の達成度で実施できている。 D:到達目標項目について、全てを総合して平均60%以上70%未満の達成度で実施できている。 F:上記以外 〔教科書・参考書〕 書 教材の別 名 著 者 名 出 版 社 名 教科書 いちばんやさしい刑事法入門(第2版) 佐久間修・高橋則夫・宇藤崇 著 参考書 ワークスタディ刑法総論(第2版) 島岡まな編 不磨書房 参考書 刑法基本講義(第2版) 佐久間修・橋本正博・上嶌一 高 有斐閣 有斐閣アルマ 〔受講心得〕 内容の多い刑法総論・各論全般を短期間で効率よく学ぶため、受講生の予習・復習は不可欠である。 ・予習事項:シラバスに記載した次回の授業範囲を教科書を熟読して予習し、専門用語の意味等を理解しておくこと ・復習事項:毎回授業の最初に前回授業内容に係る確認を行うので、復習をしておくこと *法学を勉強する学生として、少なくとも六法は毎回持参して欲しい。 *2~3回の授業ごとに1回行う小テストを1回も受験していない者、および出席回数が7回未満の者は、期末試験受験資格がないものとする(そのた め、毎回のカードによる出席登録を忘れないこと。カード自体を忘れた場合は、授業前に教員に申し出ること。授業後に申し出た場合は遅刻扱いとし、 遅刻3回で欠席1回とカウントする。公欠を除き、出席が足りない場合の言い訳は一切聞かないので注意すること)。 〔オフィスアワー〕 非常勤のために、OH設定の代わりに授業後又はメールで学生の質問に対応する。 ―106―