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<用語説明>
<用語説明> 1. 格付け 債券等の元利金支払いについての安全度を、格付機関が評価し、ランク付けしたもの。格付機関は、収益・資 産・契約条項・将来性等を総合的に判断して格付けを行っている。 2. 格付機関 債券等の信用力・安全性を評価し、格付けをする機関。代表的な格付機関としてムーディーズ、スタンダード・ アンド・プア―ズ(S&P)、フィッチがあり、国内では格付投資情報センター(R&I)、日本格付研究所(JCR)があ る。 3. 貸金業法 (貸金業の規制等に関する法律) 同法の骨子は、①貸金業を行う者は事前に登録することの義務付け②契約書、領収書の発行、取立て行為の 規制など各種業務内容についての規制③貸金業の団体に関する規定④内閣総理大臣(金融庁)または都道 府県知事に監督、立入検査、業務停止命令、登録資格の取消しなどの権限を付与⑤みなし弁済規定(債務 者が利息として任意に支払った場合のみなし弁済)などである。1983(昭和 58)年 11 月施行。 4. 期限前償還リスク 貸出金が満期以前に償還され、当初予定されていた利息が受け取れなくなることによって損失を被るリスクを いう。 5. 金利リスク 市場金利変動の影響により、金融資産・負債の価格もしくは利息の受取額・支払額が変動するリスクをいう。 6. サービサー法 (債権管理回収業に関する特別措置法) 債権者から委託を受けたり債権を買い取って、その債権の取立てや回収を行ったり、担保を処分して資金回 収作業を行う専門業者(サービサー)を、弁護士以外にも認めた法律。1999(平成 11)年 2 月施行。 7. 証券化 英語のセキュリタイゼーション(Securitization)の直訳。資金を生み出す資産(金銭債権等や不動産等)を、倒 産隔離された箱(SPV)に入れることで、その資産を裏付けとした証券(社債や受益権)に変える金融技術。 8. 信託受益権 信託契約に基づいて行われる信託財産の管理や運用などの結果を享受する権利のことをいう。 9. 信託勘定 受益者のために、信託業務で受託する財産(信託財産)の財産状況、収支状況を明らかにすることを目的とし た個別の勘定 10. 信用リスク 債務者の信用状態の変化等により、貸付債権等の資産の価値が減少もしくは損失し、損失を被るリスクをいう。 11. スワップ金利 通常、スワップ市場で取引される円-円スワップやドル-ドルスワップなどのマーケットレートで、6 ヶ月LIBORとの 交換の対象となる固定金利のレートを指す。 12. 代位弁済 第三者や共同債務者の 1 人が債権者に弁済することにより、求償権確保のため債権者が債務者に対して有し ていた権利が弁済者に移転することを弁済による代位といい、このように代位を伴う弁済を代位弁済という。 13. 団体信用生命保険 団体定期保険の一形態。住宅ローンなどの債務者に掛ける団体扱いの保険で、債務の返済が完了する以前 に債務者が死亡した場合、未返済債務を死亡保険金で一括弁済する仕組みの保険。 14. 抵当権 民法 369 条以下の規定で、債権者が担保物権(抵当物件)の引渡しを受けずに、抵当権設定者(一般的には 債務者または保証人)に使用させておき、債務不履行の場合に、その担保物権を競売等の方法で換価し、優 先的に債権の弁済を受けることを目的とする担保物権のこと。 15. デフォルト 債務不履行のこと。債券に関する元利金の支払いができなくなることはこの一例である。 16. デューデリジェンス 資金の借り手または新規証券発行者に対する資金の貸し手や引受会社による事前調査全般を指す。 17. デリバティブ 金利、通貨、株式、債券といった伝統的な金融商品の取引に付随する各種の市場リスク(為替リスク、価格変 動リスク等)を分解、抽出、移転するもので、先物取引、スワップ取引、オプション取引等がある。 18. 動産及び債権譲渡特例法 (動産及び債権の譲渡の対抗要件に関する民法の特例等に関する法律) 債権譲渡の第三者対抗要件は譲渡人から債務者に対する通知と債務者の承諾が必要とされているが、民法 の特例として対抗要件取得の構成を、債務者から切り離し、譲渡人と譲受人のみで行う登記に債権譲渡の第 三者に対する対抗要件たる効力を認めた法律。2005(平成 17)年 10 月改正施行。 19. ポートフォリオ 銀行、事業法人等が保有する金融資産の集合、またはその組み合わせをいう。 20. 保証会社 保証業務を専門的に行う機関。保証会社の保証を、従来の個人による保証に対して機関保証という。 21. 優先受益権 債務不履行等が発生した場合、劣後受益権に対して配当金および償還金の支払いが優先されるもの。 22. 劣後受益権 債務不履行等が発生した場合、優先受益権に対して配当金および償還金の支払いが劣後するもの。 23. ローンパーティシペーション 貸出債権に係る債権者・債権者間の権利義務関係を移転・変更せずに、原貸出債権に係る経済的利益とリス クを原債権者から投資家(ローン・パーティシペーションの契約者)に移転させる契約のこと。 24. 割引現在価値 異時点間における貨幣価値の差をなくして比較するために用いる考え方。債権から得られるキャッシュフロー (将来価値)を金利により現在価値に引きなおすことにより計算される。 25. ALM (Asset and Liability Management) 資産負債管理、バランスシート管理ともいう。短期・中期の経済、金融環境の予測を前提にしたうえで、資産と 負債の両面を総合的に管理して、適正な流動性、収益の極大化、リスクの極小化を図ろうとするものである。 26. LIBOR (London Inter Bank Offered Rate) ユーロ市場におけるロンドン銀行間取引金利のこと。ロンドンの短期資金市場において銀行が短期資金を調 達する場合において適用される金利をいう。 27. SPV (Special Purpose Vehicle) 証券化する際に資産を保有する器のこと。通常、資産の原保有者が証券化に際して保有資産を裏付けとして 自ら証券を発行することはなく、証券化対象資産をまず媒介体に売却して、それが証券の発行体になる。この 時の媒介体を SPV という。 28. TIBOR (Tokyo Inter Bank Offered Rate) 東京銀行間取引金利のこと。短期金融市場における銀行間取引において資金の出し手銀行が示す日本円の 金利をいう。