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家族の時間づくりプロジェクトについて
家族の時間づくりプロジェクト(休暇取得・分散化促進実証事業)の概要 家族の時間づくりプロジ クトとは 家族の時間づくりプロジェクトとは 全国9地域の実施時期 参加者 全国9地域の実施時期、参加者 ○地域ぐるみの「家族の時間づくり」を目的として、各 地域の協力のもと、大人(企業)と子ども(学校)の休 みのマッチングを行う実証事業。 グを行う実証事業 ○「家族の時間」がもたらす教育的・社会的効果を明ら かにするとともに、取組課題とその改善方策の検証を行 い、同様の取組実施を広く働きかけることを目指す。 各地域における取組の実施と効果の検証 <具体的な取組は各地域と調整の上実施(下記内容は一例)> 地域の自治体(県、区市町村) ・ポスター、チラシ 等による普及啓発 幼稚園・ 小学校・中学校 観 光庁 取組主体 家庭 ・幼稚園、学校の ・有給休暇取得の働きかけ 地元経済団体へ協力要請 休業日の調整 ・地元経済団体へ協力要請 サポート 取組 準備 企業・ 経済団体 実施 成果 と課題 の検証 ・アンケート調査 アンケ ト調査、ヒアリングの実施 ヒアリングの実施 (教育的、社会的、経済的効果や課題の検証) ・課題の改善と同様の取組の他地域への拡大 資料4 実施地域名 実施日 実施内容(予定) 三重県 亀山市 4/29~5/5(7日) 市内 市内全ての幼稚園(6)・小学 幼稚園( ) 小学 校(11)・中学校(3) 参加人数:4,662名 東京都 荒川区 6/5~6/7(3日) 尾久宮前小 参加人数:230名 山口県 山口市 9/19~9/26(8日) 私立野田学園中 参加人数:200名 静岡県 島田市 10/8~10/11(4日) 市内全幼稚園(9)・市立全小 中学校(25) 参加人数 9 741名 参加人数:9,741名 福岡県 福岡市 10/8~10/13(6日) 博多小 参加人数:600名 京都府 京都市 10/7~10/11(5日) 10/8~10/12(5日) 10/8~10/13(6日) 10/9~10/14(6日) 朱雀第三小(390名) 上鳥羽小(370名) 小栗栖宮山小(370名) 向島藤の木小(300名) 福井県 勝山市 10/30~11/3(5日) ( ) 野向小 参加人数 36名 参加人数:36名 福井県 小浜市 11/3~11/7(5日) 小浜小 参加人数:272名 新潟県 妙高市 10/31~11/3(4日) 11/20~11/23(4日) 新井南小(90名) 妙高高原中(140名) 妙高高原北小(170名) 妙高高原南小(90名) 新井中央小(370名) 1 家族の時間づくりプロジェクト 地域での取り組み例 三重県亀山市における取り組み *公共施設の無料公開及び特別公開* 市施設の無料公開を実施 ・亀山市歴史博物館 亀山市歴史博物館 ・関宿旅籠玉屋歴史資料館 ・関まちなみ資料館 ・旧舘家住宅の特別公開(昨年非公開) ・鈴鹿峠自然の家の天文台「童夢」(夜間) 鈴鹿峠自然の家の天文台「童夢」(夜間) *学童保育所の開所* 休暇取得が困難な保護者のため 上記内容等をお知らせするための普及啓発 ・事業所等訪問、協力要請 ・チラシの配布、ポスターの掲示 チラシの配布 ポスタ の掲示 (対象:事業者、労働団体、幼稚園及び小中学校) ・亀山市ホームページ ・亀山市域のケーブルテレビ 亀山市域 ケ ブ テ 静岡県島田市における取り組み 「島田市家族と地域の時間づくり重点実施日」として 事業を実施 ・富士山静岡空港を利用した家族旅行に対する助成 ・SL列車無料乗車体験 ・親子ふれあいイベント“Happy Friday in 川根” (島田市の官民が連携し、食、体験、音楽等をテーマに開催) ・公共施設の無料利用 公共施設の無料利用 ばらの丘公園 ローズアリーナ(プール、卓球室、トレーニング室) お茶の郷博物館 / 島田市博物館 田代の郷温泉 伊太和里の湯 川根温泉 ふれあいの泉 ・公民館等で、料理・映画教室、親子ふれあいイベント 上記内容等をお知らせするための普及啓発 ・事業所への協力要請(市内外349社を訪問) ・チラシの配布、ポスターの掲示 (対象 事業所 幼稚園及び小中学校) (対象:事業所、幼稚園及び小中学校) ・広報しまだ(全世帯配布) ・情報誌「みんな笑顔」特別号(本事業を特集/ 全世帯配布) ・FM島田 2 家族の時間づくりプロジェクトの評価と課題(アンケート結果の概要) 【事業全体の評価】 これまでアンケ トの集計が終わっている地域の結果を見ると、保護者の回答は、「よかった」「どちらかといえばよかった」が、よくなかった」 ・これまでアンケートの集計が終わっている地域の結果を見ると、保護者の回答は、「よかった」「どちらかといえばよかった」が、よくなかった」 「どちらかといえばよくなかった」を上回っているが、最も多い回答は「どちらともいえない」となっている。 ・企業側では実際には休業にすることができなかったところも多く、こうしたことが今後の課題(親が休みでない子のケア等)にも現われている。 これには、実施までの周知・準備期間が短かったことも影響していると考えられる。 ・今後は、本年度後半の取組の結果を注視するとともに、課題を整理し、来年度に向けては早期の周知・準備への着手に努めることが肝要。 評 価 家庭の回答 学校長 教職員の回答(幼稚園 小中学校) 学校長、教職員の回答(幼稚園、小中学校) 事業所の回答 【三重県亀山市】 ・4/30(金)に学校が休業日になったことを、約4割 の保護者が評価(※1)。 特に、幼稚園の保護者の約5割が肯定的な評価。 ・肯定的な評価をした保護者の約5割が、連休を通し て家族で話す時間の増加や思い出づくりに繋がっ たと回答。 【三重県亀山市】 ・ 4/30(金)を休業日にすることによる学校運営 上の影響について、約5~9割の学校長、教職員 が、特に困難は生じなかったと回答。 ・学校長、教職員の約8割が、親子で一緒に出かけ 学校 教職員 約 割が 親 緒 る時間や機会が増加に繋がったと回答。 ・約6~7割の学校長、教職員が、連続した休業日の 設定に賛成。 【三重県亀山市】 ・10数社が、本事業によって学校が休みになったこ とに伴って、4/30(金)を休業にした。 一方、準備期間が短かったことから約7.5割の企 業は通常通り営業した。 ・従業員が休暇を取る契機となる良い取組、という 肯定的な評価が多く聞かれた。 【三重県亀山市】 ・保護者が休みを取れなかった場合の子どもへの影 保護者が休みを取れなかった場合の子ども の影 響(保育所や児童館の確保、家での一人きりでの 生活)や子どもへの対応について検討する必要が あり。 【三重県亀山市】 ・本事業への協力を社内で普及啓発してもらうに 本事業 の協力を社内で普及啓発してもらうに は、少なくとも実施の3ヶ月以上前から企業に広 報して行く必要がある。 ・職種によって休みが取れない保護者の子どもに 対する対応が必要となる。 (※1)約2.5割が「よくなかった」「あまりよくなかっ た」。約4割弱が「どちらとも言えない」。 【東京都荒川区】 ・6/7(月)に学校が休業日になったことを約4割の / 保護者が評価(※2)。 ・連休を活用して新潟県で行われたブナの植樹に参 加したり、家族で近郊を中心に出かけることがで きた。 (※2)約1割が「よくなかった」「あまりよくなかっ た」。約 割弱が た」。約5割弱が「どちらとも言えない」。 ちら も言えな 」。 【山口県山口市(野田学園中学校】 ・8連休になったことに約3割強の保護者が肯定的な 評価 課 題 【三重県亀山市】 約半数の家庭で、保護者のいずれかが4/30(金) ・約半数の家庭で、保護者のいずれかが4/30(金) に仕事に従事。準備期間が短かったことから対応 が間に合わなかった。 【東京都荒川区】 ・約2.5割の保護者が、予定が合わず家族と過ごせな かったと回答。 ・約1.5割の保護者が、休みを取れなかった家庭への 約1 5割の保護者が 休みを取れなかった家庭への 配慮が必要と回答。 【山口県山口市(野田学園中学校)】 ・連休を増やした場合の家庭への影響として、子ど もだけで過ごす時間が増えることへの対応が必要。 3 三重県亀山市での実施状況とアンケート結果① 実施概要 ○4/30(金)に、市内すべての幼稚園(6園)、小学校(11校)、中学校(3校)を休業日とし、4/29(木)~5/5(水)まで7連休を設定。 ○市内の主要事業所52社中、25社(48%)が、4/30(金)を休業日として設定。 ○市は、博物館、資料館など5施設を無料開放し展示物などを特別公開。また、おすすめの場所やイベントを紹介するなど広報を実施。 亀山市におけるアンケート調査結果(抜粋) ○【保護者の声】 4/30(金)が休業日となったことへの評価 とてもよかった あまりよくなかった 0% [N=3,523] よかった よくなかった 20% 15.8 40% どちらともいえない 無回答 60% 20.0 ○【保護者の声】 4/30(金)の行動について 80% 38.3 100% 11.0 12.8 2.2 ○【保護者の声】 4/30(金)の休業日が家庭にもたらした良い影響 ○【保護者の声】 4/30(金)に学校等が休業日になって困ったこと ○【保護者の声】 4/30(金)を休業日にしたことで実現できたこと 0 ・ 家の近くの戸外で一緒に過ごした 10 ・ 日帰り旅行に出かけた ・ 実家や親戚の家に出かけた 宿泊を伴う国内旅行に出かけた 30 40 50 60 (%) 47.5 61.5 10.2 (33.3) (34.5) (23.2) (44.6) 70 60.2 (25.7) (25.7) 一緒に買い物に出かけた 市外の施設やイベント・催しに出かけた 20 (31.5) 市内の施設や市内で行われた… (25.5) ・ ・ ・ ・ 家の中で一緒に過ごした ・ [N=3,523] 連休中の活動 25.2 20.5 40.2 うち学校が4/30を休 業日にしたことで実現 できたこと 9.7 4 三重県亀山市での実施状況とアンケート結果② 亀山市におけるアンケ ト調査結果(抜粋) 亀山市におけるアンケート調査結果(抜粋) l○【学校等関係者の声】 4/30(金)を休業日に設定したことに よる学校等運営上の影響 ○【学校等関係者の声】 4/30(金)を休業日に設定したことに よる子ども達への意義 ○【企業の声】 4/30(金)の対応の状況 ○【企業の声】 4/30(金)を休業にした理由 ※4/30(金)を「休業にした」、「有給休暇取得を奨励した(営業日ではある)」、または 「シフトの調整を行って、休暇がとりやすくなるように努めた」と回答した企業からの回答 5 東京都荒川区での実施状況とアンケート結果 実施概要 ○6/7(月)に、区立尾久宮前小学校を休業日とし、6/5(土)~6/7(月)まで3連休を設定。 ○新潟県三条市で開催されたブナの植樹会(栄ブナの会主催)に、希望する家族が親子で参加。 荒川区におけるアンケ ト調査結果(抜粋) 荒川区におけるアンケート調査結果(抜粋) ○【保護者の声】 6/5(月)から6/7(月)の期間における子どもや 家族の行動 ○【保護者の声】 6/7(月)が休業日になったことへの評価 [N=145] 20% 40% 60% 80% 100% ・ 尾久宮前小学校の放課後子どもクラブに出かけた 1.4 ○【保護者の声】 6/7(月)の休業日が家庭にもたらした良い影響 0 ・ ・ 家族の思い出ができた 家族のきずなが深まった 子どもにとって知識や見聞が広まった ・ ・ 家族で、普段できない体験を 一緒にすることができた ・ 家族で話す時間や機会が増えた ・ [N 57] [N=57] 20 40 35.1 24.6 (%) 親子で、首都圏の遊園地・博物館・水族館等や イベント 催しに出かけた イベント、催しに出かけた 14.5 ・ 5.5 5.5 ・ 48.3 家族で日帰り旅行に出かけた ・ 20.7 家族で宿泊を伴う国内旅行に出かけた その他 2.1 4.1 22.8 ○【保護者の声】 6/7(月)が休業日になって感じたこと [N=67] 0 20 日帰り旅行に出かけるきっかけとなったと思う 15.8 その他 ※荒川区では、保護者に対するアンケート調査のみ実施。 33.3 (%) 17.9 13.4 混雑などを敬遠して行く機会のなかったところへ 行くことができたと思う 宿泊を伴う国内旅行へ出かけるきっかけとなった と思う 7.5 6.0 宿泊料金が比較的安くすんだと思う 上記の中に該当するものはない 80 10.4 出かけた先が空いていて、ゆっくりできたと思う 宿泊先が比較的自由に選べたと思う 60 1.5 行き帰りの交通機関や道路などが思ったよりも 混雑していなかったと思う 8.8 40 25.4 首都圏の遊園地・博物館・水族館等やイベント、 催しに出かけるきっかけとなったと思う 28.1 (%) 31.7 親子で、家の近くの戸外で一緒に過ごしたり、 一緒に買い物に出かけた ・ 18.6 80 38.6 友達同士や兄弟姉妹で遊んだり近くに出かけた ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ [N=145] 60 9.0 ・ どちらともいえない 無回答 40 26.2 新潟県三条市で開催されたブナ植樹会に参加した ・ 0% よかった よくなかった 20 ・ とてもよかった あまりよくなかった 0 1.5 67.2 6 山口県山口市 野田学園中学校での実施状況とアンケート結果 実施概要 ○9/21(火)、22(水)、24(金)、25(土)を休業日とし、9/19(日)~9/26(日)まで8連休を設定。 野田学園中学校におけるアンケート調査結果(抜粋) ○【保護者の声】 学校が8連休になったことへの評価 ○【保護者の声】 8連休になったことで実現できたこと 0 60 ・ ・ 一緒に居住市町外に買い物に出かけた ・ 居住市町内の施設や市町内で行われた イベント・催しに出かけた ・ 42.7 一緒に居住市町内に買い物に出かけた 居住市町外の施設やイベント・催しに出かけた 日帰り旅行に出かけた 実家や親戚の家に遊びに出かけた (37.5) 実家や親戚の家に子どもを預けた (72.2) 10.1 宿泊を伴う国内旅行に出かけた (6.6) (24.4) (15.8) (32.1) (%) 25.3 10.7 15.7 (50.0) 10.1 (70.6) ・ ・ ・ ・ ・ 子どもの学習時間(塾以外(例:自宅での勉強等))にあてた 子どもの用事(学習時間以外)があって、調整できなかった 同居し 同居している家族(保護者及び子ども以外)の都合が悪かった る家族(保護者及び子ども以外)の都合が悪か た 子どもが保護者と一緒に出かけるような年齢ではない 特に理由はない その他 27.0 連休中の活動 19.1 うち8連休になったことで実現できた割合 10 20 30 40 50 60 70 (%) 0.0 1.8 0.0 60.7 33.9 51.8 3.6 8.9 5.4 89 8.9 3.6 0.0 0.0 ○【保護者の声】 学校の連休を増やした場合の家庭 学校の連休を増やした場合の家庭への影響 の影響 0 [N=178] 通常より長い旅行ができる 普段行く機会のないところへ行くことができる 日帰りの外出の回数が増える 子どもと一緒に過ごす時間が増える 有給休暇を取得する日数が増える 仕事を早退・遅刻する必要が生じる 実家や親戚の協力、託児サービス等の利用が必要になる 子どもだけで過ごす時間が増える その他 特に影響はない 15.2 ・ (14.8) 80 61.2 ・ ・ 40 (5.5) ・ 家の近くの戸外で一緒に過ごした 20 ・ 家の中で一緒に過ごした ・ [ [N=178] ] ・ 20.3 18.6 ・ 8.5 子どもの学習時間(塾)にあてた ・ (%) 44.1 44.1 49 2 49.2 野田学園以外の学校に通う子どもがおり、秋休みは学校があった ・ その他 60 ・ 子どもにとって知識や見聞が広まった 40 ・ ・ ・ ・ ・ 家族の思い出ができた 家族のきずなが深まった ・ 家族で、普段できない体験を一緒にすることができた ・ 家族で話す時間や機会が増えた 20 保護者が、日曜・祝日にも仕事があった ・ 0 [N=59] 保護者のいずれかが、秋休みは仕事であった ・ ○【保護者の声】 学校の8連休が家庭にもたらした良い影響 訪問しようと思った相手先の都合がつかなかった ・ 2.2 ・ 6.7 ・ 14.0 休みになることを知ったのが遅くて、準備等が間に合わなかった ・ 43.8 100% ・ 21.9 80% ・ 60% 家の近所で一緒にすごそうと思った ・ 11.2 40% 0 [N=56] ・ [N=178] 20% ○【保護者の声】 8連休に外出や旅行ができなかった理由 どちらともいえない 無回答 ・ 0% よかった よくなかった ・ とてもよかった あまりよくなかった 10 20 30 40 10.7 50 60 (%) 26.4 17.4 30.9 11.8 6.7 6.7 51.1 9.0 6.7 7