Comments
Description
Transcript
(2013年1月16日)(PDF/654KB)
2013年1月号 JICAニカラグア事務所 EL ニカヒカ プロジェクト月次ニュース 1. 2. 3. 4. 5. 6. ビデオ教材作成中 エルサルバドル視察 プロジェクト終了時評価の実施 「普及ガイドライン」作成 教員養成校学生対象テストを実施 パイロット支所での活動 1. ビデオ教材作成中 TEL: (505) 22707229, 7231, 7233 Email: [email protected] トピックス ALIANZA プロジェクト CHAGAS プロジェクト INTAプロジェクト TAWAN INGNIKAプロジェクト PROMECEM2プロジェクト FOSNAR2プロジェクト ALIANZAプロジェクト 2012年12月6日と9日に自己啓発研修(MMO: Metodologia de Motivación y Organización)のビデオ撮りを行いました。当プロジェ クトは2013年3月で終了しますが、この活動には長年ブラジル人専門 家の野原哲男さんが関わってきました。自己啓発研修、通称MMOは 野原さんが中心になって現地カウンターパートとともに作り上げた 手法で、プロジェクトが終了する前に野原専門家がいかに各テーマ を伝えていたかが解るようAV教材の作成が決められました。ビデオ 教材製作プロディーサーは農牧技術庁(INTA)側プロジェクトコー ディネーターのナセル・カリージョ、通称ハラボテ、カメラ撮影は INTA広報課のグスターボ・ゴメス通称アヒル、照明係がフェルナン ド・ロペス通称ニヒル、そして音響係がフェルナンド・メンブレー ニョ通称イケメンのスタッフです(写真1)。本格的に顔にド-ラン を塗り(写真2)、プロフェッショナルな撮影機材を持ち込んだため、 最初出席者は緊張していましたが、撮影の進行とともに硬さもほぐ れていきました。やはり机上の計画通りには行かず2日間をかけて、 10テーマ中4テーマ分が終了しただけでした。今回撮影できなかった 6テーマは1月に引き続き撮影することになりました。 写真1 左からイケメン、ニヒル、 アヒル、ハラボテ 写真2 ドーランを塗る野原専門 家 プロジェクトニュース: http://www.jica.go.jp/project/nicaragua/003/news/index.html 2. エルサルバドル視察 CHAGAS プロジェクト 2012年11月16日、エルサルバドルでシャーガス病の急性患者を多く 発見している住民参加型疫学監視システムの現地視察を行いました。 エルサルバドルは、2008年3月から2011年2月までJICAシャーガス病 対策技術協力プロジェクト・フェーズ2が実施され、住民参加型監視 システムの構築に取り組んできました。近年徐々に急性者数は減っ てきているものの、中米では一番高い確率で発見されています。 保健省本省の媒介虫対策担当技官、疫学監視担当医の引率で、サ ンタ・アナ県のエルサルバドル西部地域事務所、テクシステペケ市 保健所、国立サンタ・アナ病院、サンタ・アナ県媒介虫対策事務所 の4か所を訪問し、活動現場とデータ管理を視察し、関係者との意見 交換を行いました。(2ページ目へ続く) 写真1 エルサルバドルでの関係 機関との協議風景 Copyright © Japan International Cooperation Agency, All Right reserved. 1/3 写 真 2 エルサルバドルの経験をニカラグアで活用すべく、現在プロジェ クトで作成を支援しているシャーガス病基準書やシャーガス病活動 マニュアルに反映させて、シャーガス病関係者に対する研修を実施 するほか、まずは2・3か所のパイロット地区で試験的に疫学監視活 動を展開したいと考えています。 シ ャ ー ガ ス 関 連 地 図 プロジェクトニュース: http://www.jica.go.jp/project/nicaragua/001/news/index.html 3. プロジェクト終了時評価の実施 INTAプロジェクト タイトルの通り、第1回目の「Elニカヒカ」への寄稿が、プロジェ クトの終了を間近に迎えてとなり、プロジェクトに関する情報を皆 様に発信する機会が残り尐ないのが残念ですが、この場を通して、 プロジェクトで得た情報や経験を皆様と共有出来ればと思います。 先日、2012年11月20日~12月5日の約2週間にかけて、JICAとC/P機 関である農牧技術庁(INTA)が合同で評価委員会を形成して、プロ ジェクトサイトの視察、裨益者である農民やC/Pの聞取り調査などを 行いました。その後、それらの調査結果からプロジェクトの進捗状 況や成果の発現状況の確認を行い、日本人専門家およびニカラグア 側C/Pを含めたプロジェクト関係者関係者で情報を共有しました。 この評価ミッションを通して、当プロジェクトの活動に対する評 価が出ましたが、それよりも重要であったのが、全プロジェクト関 係者が、「プロジェクト目標の達成に向けて残り期間で何をするべ きか」、「プロジェクト終了後もプロジェクト活動の成果が引き継 がれていくには何をするべきか」と言う事が明らかになったことで す。現在、残された課題の完遂に向けて、日本人専門家とC/Pが一丸 になって取り組んでいます。 プロジェクトニュース: http://www.jica.go.jp/project/nicaragua/0603237/news/index.html 写真1 プロジェクトサイトの視 察風景 写真2 合同評価委員会風景 4. 「普及ガイドライン」作成 TAWAN INGNIKAプロジェクト プロジェクト関係者、みんなで4年間活動してきた成果をまとめ たものが「普及ガイドライン」として完成しました。内容はプロジェ クトの活動を通して得られたエッセンスからプロジェクトモデルお よび手法を記したものです。また、昨年プロジェクトで10テーマの 研修教材を完成させましたが、今年はその改訂版で、今までにプロ ジェクトで実施してきた技術の殆どをカバーする内容の教材を作る ことができました。改訂版ではこの1年間に実際に教材を利用してみ て問題点や改善点をモニタリングし、同時に上記「普及ガイドライ ン」と連携する内容としました。 カウンターパート紹介コーナーでは、我々と共に活動するカウン ターパートに対して、自己紹介、日本のイメージ、10年後の貴方を、 テーマに書いてもらったことを掲載しています。最後はプロジェク トでの役割やエピソードを紹介しています。12月号では3人目の市役 所に所属するElgaさんです。彼女はとても行動派で、最初は単車に乗 れなかったはずなんですが、今では雨の日の農家訪問も単車でどん どん出かけてゆきます。でも彼女の作ってくれるユカ芋ケーキは絶 品なんです。 写真1 プロジェクト活動風景 写真2 太平洋側では見られない カリブ海からの日の出 プロジェクトニュース: http://www.jica.go.jp/project/nicaragua/002/newsletter/index.html Copyright © Japan International Cooperation Agency, All Right reserved. 2/3 5. 教員養成校学生対象テストを実施 PROMECEM2プロジェクト 50%に遠く及ばない。これは教員養成校(日本の高等学校レベル 相当)の学生を対象にした算数と指導法に関するテストのある設問 の正答率。そしてその設問とは小学校4年生の内容に該当するもの。 これは当初想定よりも低い結果です。 この結果を受けプロジェクトでは、誤答分析、算数学力と指導法 知識、各種アンケート結果との相関関係の分析を行いました。誤答 分析の結果から明らかになったのは四則計算の能力の低さ。例えば、 繰り下がりの引き算や九九を間違える、暗算が可能な37÷100を筆算 した上、間違えるなどです。また、相関分析では算数学力と指導法 の知識に正の相関が見られました。さらに分析すると、指導法の知 識が低く算数学力が高い学生がいないこと、算数学力の丌足に起因 する指導法の誤答が多く見られたことから、算数学力の欠如が指導 法の理解に影響を不えていることが見えてきました。 この結果は今後の活動に反映されると共に、授業展開上の工夫、 隙間時間の有効活用、宿題の効果的な活用など、学生の基礎学力向 上への提言として教員養成校教員へ共有されます。次回の学力テス トは11月。どのような成果が出るか楽しみです。 写真1 授業風景1 写真2 授業風景2 プロジェクトニュース:準備中 6. パイロット支所での活動 FOSNAR2プロジェクト プロジェクトでは2012年1月の開始以来、社会リスクの予防とケア を包括的に提供する統合行政サービスに関する理論枠組みや、それ を実践するための運用基準などを作成する作業に取り組んできまし た。2013年からはこれらの案を、パイロット支所であるマナグア第 4および第6地区支所で実践する段階へと入っていきます。パイ ロット支所では、2013年の活動計画を、①組織の運営管理面、②対 クライアントのサービス面、③技官の専門技術面、④ジェンダー主 流化の4つの側面からたてています。特に4点目のジェンダー主流化 に関する取り組みは、活動の具体化や技官の意識化がまだ丌足して います。例えば、児童労働や出生未登録の児童のデータを男女別に 収集・整理し、男女で異なる状況があればその要因をジェンダーの 視点から分析するという基本的なことや、性暴力や家庭内暴力など ジェンダーの視点が必須である相談への技官の対応能力を高めるた めに、暴力に関する実際の相談ケースを技官同士で話し合う勉強会 を行うなどの目標に、取り組んでいく予定です。日々のデータ管理 から戦略をたて、実際に支所業務へ反映するまで、丁寧なフォロー アップが必要ですが、その細やかな努力が支所業務の改善につなが ることが期待されます。 写真1 パイロット支所の年間活 動計画作成 写真2 年間活動計画作成ワーク ショップの様子 プロジェクトニュース: http://www.jica.go.jp/project/nicaragua/004/newsletter/index.html Copyright © Japan International Cooperation Agency, All Right reserved. 3/3