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No.84 - 名古屋大学 総合保健体育科学センター

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No.84 - 名古屋大学 総合保健体育科学センター
№ 84 2003 12 1
名古屋大学総合保健体育科学センター
健康・スポーツ医学の必要性
佐
今日, 医学・医療の場においては, 根拠に基づ
く医療 (EBM)
藤
祐
造
このように, "運動療法" に関する社会状勢は
が求められている。 私が専門と
"追い風" といってよい。
する糖尿病・肥満と運動に関する研究, 臨床の分
食事の適正化と身体トレーニングの継続は, 糖
野においても, 分子生物学的アプローチによる運
尿病 ( 2 型) や肥満の予防や病態改善に有効なだ
動の効果のメカニズム解明が進行中である。 また,
けでなく, 高血圧症, 高脂血症など "生活習慣病
食事, 運動など生活習慣指導と糖尿病発症予防に
" 全般の予防・治療に役立つことが多くの研究成
関する大規模な長期追跡調査成績が報告されるな
績から明かとなっている。
ど, 運動療法の有用性を証明する evidence が次
すなわち, 糖尿病予備軍の肥満者に生活習慣改
第に明確になっている。
善指導 (低エネルギー, 低脂肪食と毎週150分中
一方, 近年にみられる生活のオートメーション
等度強度運動実施による 7 %体重減少) を行なっ
化, コンピュータ化は, 身体運動の機会を減少さ
たところ, 糖尿病発症が58%低下し, 薬物投与群
せ, 食生活の欧風化と相まって, 運動不足と過食
の31%より効果が大きかった。 しかし, 生活習慣
をもたらし, 糖尿病 (患者数740万人, 予備軍を
是正の長期にわたる実施は極めて困難であり, 栄
合わせれば1,620万人), 肥満 (2,300万人), 高血
養士, トレーナーが個別指導を行なっても達成率
圧症 (3,300万人), 高脂血症 (2,000万人) など
は約半数にとどまった (糖尿病予防研究, 米国)。
が合併する "運動不足病", "X症候群", "イン
私共は, 糖尿病・肥満症の運動療法に関する研
スリン抵抗性症候群", "内臓脂肪症候群", "代
究に30年近く従事し, 身体トレーニングの継続が
謝症候群"とも呼称される病態を増加させている。
2型糖尿病や肥満で低下している筋肉を中心とし
平成 8 年厚生省 (当時) 公衆衛生審議会 (私は
た末梢組織のインスリン抵抗性を改善させること
委員を務めていたが) は, 従来 "成人病" と呼
を明らかにしてきた。
称されてきたこれらの病態の発症には, 遺伝因子
しかしながら, 長期成績は必ずしも良くなく,
に加えて, 生活習慣要因が深く関与しているとし
退院後に, 体重増加を招くことが多い。 また, そ
て, "生活習慣病" の概念を導入した。 また, 医
もそも外来診療では, 肥満者の減量指導は困難で
療保険制度において, 平成 8 年より高血圧症の運
あり, drop out (脱落) も多い。
動療法が, 平成12年から糖尿病と高脂血症に関し
このように, 各個人が食生活, 運動習慣をより
ては運動療法指導管理料の診療報酬加算が認めら
望ましいスタイルへと変換し, 継続的に実施する
れた。 平成14年には, "生活習慣病指導管理料"
ことは, 社会環境, 個人レベルでも, 現段階では
となった。 さらに, 各個人の身体活動・運動や栄
極めて困難な状況にあり, 各年代, 病態に応じた
養・食生活など生活習慣改善を行政をはじめ, 社
運動処方, 指導体制の確立が早急に望まれている。
会全体で支援することにより, 糖尿病, 循環器病
私は大学院医学系研究科において健康・スポー
(高血圧, 脳卒中, 虚血性心疾患) などの生活習
ツ医学分野も担当しており, 運動療法有効性のメ
慣病の発症予防や健康寿命の延伸を目指した
カニズム解明に従事してきたが, 今後は運動指導
"健康日本21" が平成12年より実施され, 法的基
の実施体制, 教育システムの充実にも尽力する所
盤整備のため, 平成14年には "健康増進法" が
存であり, ご支援をお願いしたい。
制定された。
(保健科学部)
―
―
トピックス
と精神科医との共同作業の比重がとりわけ大きい。
1
そしてその共同作業の中で整理されたまとめを受
学生のメンタルヘルス
け取り, 解決の仕上げをするのは最終的に本人で
ある。
相談と教官
高
橋
その他の要因も種々あるが, 学生の場合指導教
俊
官の対応の仕方が重要である場合もよくあった。
彦
指導教官の中には直接保健管理室に相談に来られ
1991年 4 月以来, 保健管理室で学生の精神健康
る方も多かっが, 直接来られなくても, 相談に行
相談 (メンタルヘルス相談) を担当してきた。 来
くようにと学生に勧められる教官もあった。 こう
年の 3 月, 法人化直前に定年を迎える。 思えば,
した教官は学生を理解しようという姿勢をもった
随分多くの学生や教官の方々と出会ったものであ
方々であり, 学生に対する対応も適切である場合
る。
が多い。 メンタルヘルスの専門家ではないのに極
相談にくる学生のほとんどが何かの精神的問題
めて望ましい学生との接触を日頃からもっておら
を抱えて, 苦悩のうちにあったが, 全く力になれ
れる教官が結構多いことも学生との関わりを通じ
ずに終わってしまった学生もあり, 非常に残念に
て推測できた。 まったく別の専門分野で活躍され
思っている。 それらは, 問題の本質自体がわれわ
ている教官の中には, 精神医学的にも非常によい
れの力の及ばないところにあったものもあるが,
センスを身につけておられる方が沢山おられると
こちらの力不足, あるいは時間的余裕のなさから
いうことであろう。
きたものもあり, 悔やまれるケースもある。
その一方で残念ながら, 学生に不当にも余分な
しかし, 他方ではこれまで多くの学生にとって
悩みを与え続けている教官も少数ではあるがおら
いろいろな形で役立つことができた。 不安や苦難
れた。 たとえば, 学生が質問に行っても, ろくに
を乗り越え何年か遅れて, あるいは遅れずに, 卒
答えずに, 嫌みを言う教官もあれば, あずかった
業した者の中でもいろいろあって, 会社員や公務
論文について長期間何のコメントもせず, 学生の
員となってまじめに働いている者も多数いるし,
研究意欲を削いだり, 学生をノイローゼ気味にし
研究職に就き国際的に活躍している者も幾人かい
てしまう教官もあった。 悪意があってのことでは
る。 そのままであれば潰れてしまったかもしれな
ない場合も多いであろうが, 気づかずに学生にダ
い人材で, こちらが関与することによって何とか
メージを与えているのである。
立ち直った学生の数は多い。 私の研究時間が削ら
調整作業が案外順調にいった場合もあるが, 専
れて研究成果が少なくなった分の何十倍, 何百倍
門領域の教育についてこちらには分からないこと
も彼あるいは彼女らが活躍して, 社会に頁献して
もあり, 困難な例もあった。 中には学部長・研究
くれるであろうから, それを考えると果たしてき
科長のご協力を得て解決をみた例も何例かある。
た自分の役割には満足している。
病院へ行くには未だ抵抗があるが, 一人では解
幾時代も経て先人, 先輩達が築いてきた精神医
決できない精神面の悩みをもって, メンタルヘル
学および精神医療における経験の蓄積という莫大
ス相談に来る学生の数が増加の一途を辿っている。
な財産があり, それを精神科医として利用できた
相談室の敷居が低くなったことは好ましいのであ
という有り難さを感じている。
るが, この12∼13年の間にも教育・研究以外の仕
とはいえ, 私が関わった学生で順調にいってい
事量が大学全体で多くなり, 各教官自身の余裕が
る場合でも, すべてを私が関わった成果とする訳
徐々に少なくなってきて, その影響が学生にも及
にはいかない。, 一番肝腎なのは学生本人の姿勢
んでいるという事情がみえているだけに, メンタ
である。 問題が医学領域のことであっても, その
ルヘルス相談に関わってきた者としては, 複雑な
解決は, 医師だけでは困難であり, 本人その他の
気持ちである。
協力が不可欠であるが, 精神科領域の場合は本人
―
―
(保健科学部)
トピックス
にかかってしまうようなことはありません。
2
最近, 胃潰瘍や十二指腸潰瘍が再発するのは,
胃にピロリ菌という細菌がいるためだ, というこ
生 体 ガ ス
近
藤
とがわかってきました。 このピロリ菌を診断する
孝
時にも, 呼気中のガスを測定します。 ピロリ菌は
晴
尿素をアンモニアに分解する性質があります。 そ
呼気の中には多くのガスが含まれています。 よ
こで, 尿素の中の炭素を安定同位元素に変えた溶
く知られているものには, 空気の成分である, 酸
液を服用して検査をします。 ピロリ菌が胃のなか
素, 二酸化炭素, 窒素があります。 そのほか, ご
にいると, 尿素が分解され, 安定同位元素は一旦
く微量に含まれているものとして, 一酸化炭素,
吸収された後, 二酸化炭素として呼気中へ排泄さ
水素, メタン, アセトン, アンモニア, 窒素酸化
れます。 呼気中の安定同位元素の増加が証明でき
物などがあります。 これらのガスを生体ガスと呼
れば, 胃の中にピロリ菌がいるということになり
んでいますが, 身体の代謝の結果として呼気に排
ます。
泄されるものと, 胃腸の中にすむ細菌によってつ
さて, 私たちは, これらのガスが皮膚からも出
くられる成分などがあります。 口臭として口から
ていることを発見しました。 ちょうど, にんにく
出るガスも細菌により作られています。
を食べると, 翌日には息ばかりではなく, 体から
生体ガスのうち, 水素は以前から乳糖不耐症の
もにんにくの臭いがするように, これらの微量ガ
診断に使用されて来ました。 牛乳には乳糖という
スも皮膚の間隙を通って, 外部に出ているのです。
二糖類が含まれています。 この乳糖を分解する酵
現在までわかっているガスは, 水素, アセトン,
素が小腸にないと, 牛乳によってお腹が痛くなっ
アンモニア等です。 私たちは, 名古屋工業大学と
たり下痢をしてしまいます。 これを乳糖不耐症と
共同で皮膚のアセトンを測定する腕時計型の測定
いいます。 一般に乳児の頃にはこの酵素は誰でも
器を作り, それを実際に応用しようというプロジェ
持っているのですが, 多くの日本人は成長するに
クトを行なっています。 腕時計型のセンサーで皮
つれ少なくなり, 中には全くなくなる人もいます。
膚から出てくるアセトンを感知し, 体内で起こっ
乳糖分解酵素がないと, 乳糖が消化されないまま
ている, 糖質の欠如や, 脂肪の燃焼をより早く精
大量の水とともに大腸に入るので, 腹痛や下痢が
密に感知しようというものです。 この器械ができ
生じます。 大腸に入った乳糖は腸内細菌により分
ると, たとえば, ダイエットをしている人は, 体
解されて, 水素ができます。 水素は呼気として排
に害を来すことなく, うまくダイエットを行なう
泄されるので, 呼気中の水素を測定することによ
ことができるようになりますし, 毎日インスリン
り乳糖の消化吸収状態がわかります。 乳糖と同じ
注射を必要とする糖尿病の患者さんも, ケトアシ
ように, 食物繊維も消化吸収されず, そのまま大
ドーシスという合併症を早く見つけだすことによ
腸に行きます。 そこで腸内細菌に分解されて, や
り, 重篤な合併症を起こすことが少なくなること
はり水素ができます。 呼気中の水素を測定すると,
が期待できます。 さらに, 小児の自家中寺を, 針
どの程度食物繊維を食べているかということも推
を刺すことなく正確に診断できるようにもなりま
定でさます。
す。 その他, エアロビック (有酸素) 運動の指標
喫煙の害が叫ばれ, 禁煙外来などによる喫煙者
ともなると考えています。 この器棟をつけて運動
のサポートが行われています。 このような場合に
を行なうと, 実際に有酸素運動かどうか, つまり,
は呼気中の一酸化炭素の測定が行われます。 体内
健康に有用な運動かどうかを判断することができ
でも少量の一酸化炭素が作られますが, 喫煙によ
るようになるのではないかと考えています。 この
り多量に呼気中に出現します。 呼気中の一酸化炭
プロジェクトは現在始まった所ですが, 数年以内
素は, 禁煙により減少します。
に器接ができて, このような応用が可能になると
その他, 麻酔に使う笑気というガスも呼気の中
考えています。
に含まれています。 といっても, 微量なので麻酔
―
―
(保健科学部)
トピックス
ら難しい算数の問題を与え続けられて解けないで
4
いる子どもが, やさしい問題にであっても 「でき
失敗ばかり経験
ない」 とあきらめてしまうのと同じ心理状態です。
していると……
西
田
冒頭に書いたスポーツ少年団の子どもたちが,
叱責をあびせられながらボールを追いかけている
保
姿は, 残念ながら私にはセリグマンの犬のように
映ったのでした。
愛犬との散歩中, ある公園でスポーツ少年団の
「どうせうまくいかないに決まっている」 「い
練習 (ソフトボール) をみる機会がありました。
日曜日の朝のことです。 父親らしい指導者が熱心
くら頑張っても勝てっこない」 と思い込んでいる
に教えているのですが, 「そんなボールも取れん
子どもには, 簡単なことでよいからうまくできた
のか」 「ボールをよくみろ」 「何をしてるんだ」
という成功の喜びを経験させることが, 何よりも
「バットをもっと速く振るんだ」 という大きな声
重要です。 小さな成功の積み重ねが自信につなが
に, スポーツ関係者として驚きと落胆を感じまし
り, 自分も頑張ればそこそこできるんだという意
た。 というのは, 興味深いこんな話を思い出した
識 (随伴性認知) が芽生えたならしめたものです。
からです。
やがて大きなやる気に変っていくに違いありませ
ん。 例えば, 練習の最初と最後にその子どもの得
セリグマンという心理学者は, 犬を縛りつけた
まま電気ショックを何回も繰り返し与え続ける実
意な運動を経験させてみることが考えられます。
験をしていました。 犬は電気ショックのたびに逃
気持ちよく練習に入れるし, また次にも練習した
げだそうとしますが, それがダメだとわかると抵
いという満足した気持ちで練習を終えられると思
抗むなしくワンワンと吠えていたそうです。 江戸
います。
幕府五代将軍徳川綱吉もあっと驚くなんとも無情
また, スポーツに参加する主要な理由として,
な実験です。 ある日, セリグマンは犬がその場か
達成感やそれに伴う快適感情があげられています
ら逃げだせるようにしました。 犬にはようやく電
が, それらのためにも, 成功経験がますます重要
気ショックから回避できるチャンスが到来したの
になってくるのです。
ごす。 ところが, 驚いたことに, その犬は電気ショッ
失敗や苦痛ばかり経験していると, 「自分はも
クから逃げだせるにもかかわらず, 最初と同じよ
うだめだ」 と思い込み, セリグマンの犬のように
うにただうずくまってワンワンと鳴いていたとい
なってしまうことを忘れないで項きたい。
(体育科学部)
うのです。
セリグマンは, この現象を 「学習性無力感」 と
呼びました。 文字通り, 無力感が学習されるとい
うことです。 つまり, 逃げることのできない苦痛
な状態 (縛られて電気ショック) を繰り返し経験
していると, なんとかしてその場から逃げだして
やろうというやる気がなくなり, もっと悪いこと
には, たとえ逃げだせる状況が与えられても 「自
分はもうだめなんだ (無力感)」 と思ってしまっ
ゴルフ上達へのメンタルレッスン
(西田 保,
研究所,
) より引用
て, その努力をしないというのです。 教育ママか
―
―
トピックス
"体力トレーニング" が必要です。 さらに, 寝た
5
状態で運動するよりは, 座った状態 (トレーニン
寝たまま20日間
グの時のみ体を起こす) で運動した方が, ベッド
レストにより引き起こされる体力低下が防げたと
片
山
敬
章
いう研究結果から, 体力トレーニング中にも重力
今夏, "寝たまま実験" (プロジェクトリーダー・
があるほうが体力低下を防げることが分かってき
環境医学研究所, 岩瀬敏助教授) に共同研究者と
ました。 これらの研究結果から, 今回の寝たまま
して参加する機会を得ました。 "寝たまま実験"
実験では, "人工重力" と "体力トレーニング" と
とは正式には "ベッドレスト実験" と呼ばれ, 無
を組みあわせ同時に行うことで, 体力や筋力低下
重力環境をシミュレーションする方法の一つとし
を防ごうという試みがなされました。 トレーニン
て宇宙医学分野で用いられています。 我々が普段
グには岩瀬助教授らが作成なされた, 自転車エル
地球上で受けている重力の影響を少なくするため
ゴメータを搭載した遠心機 (図 2 ) が用いられ,
に, 図 1 のような寝たままの状態で一定期間過ご
20日間のうち一日おきに40分間, 人工重力をかけ
します。 すごい研究です。 なぜマイナス6°頭が
下がった状態かというと, この状態での身体内の
体液状態が, 宇宙空間での体液状態とほぼ一致す
るためです。
図2. 人工重力装置
図1. ベッドレスト姿勢
ながらの体力トレーニングが実施されました。
今回の研究では, 参加者は20日間, 日常生活の
20日間の "寝たまま実験" の後, 参加者は容易
すべて (食事や排泄などを含む) をこの状態で行
に立位姿勢をとることができず, すぐに座り込ん
いました。 ベッドレストによる代表的な身体適応
でしまいました。 「頭が重い」 というのが感想で
としては, 起立性の耐能の低下 (重力を受けた状
す。 さらに, 体力トレーニングを実施しなかった
態で立位姿勢を維持できない), 脚筋力や持久的
参加者は, 著しい脚筋力の低下が認められました。
運動能力 (広義の体力) の低下などが挙げられま
持久的運動能力についても, 20歳代であったもの
す。
が20日間の寝たままの状態で50歳代 (推定) にま
起立性の耐能の低下を防ぐ方法として, ベッド
で低下しました。 一方, 寝たままですが人工重力
上で座位姿勢をとるなど身体へ重力負荷をかける
+体力トレーニングを実施した参加者では持久的
ことが有効であることが明らかにされています。
運動能力や脚筋力の低下が少なく, "重力負荷+
もちろん, 無重力状態ではどのような姿勢をとっ
体力トレーニング" の効果が証明されました。 健
ても重力は加わらないわけですから, 遠心機など
康維持のための "体を動かす" ことの重要性, そ
を用いて無重力状態や寝たままの状態で人工的に
して "動" という語の成り立ちである "重力" の
重力をかける方法が考えられています。 しかしな
すごさを再認識した夏でありました。
(体育科学部)
がら, 単に重力負荷をかけただけでは体力や筋力
の低下を防ぐことはできません。 それにはやはり
―
―
最近, 運動施設利用に関してルールやマナーが
掲
示
守られておらず, 学内・学外から多くの苦情が寄
板
せられています。 利用者は以下の事項に注意し施
設を利用して下さい。
運動施設利用者へ
問 題 点 (地域)
実
例
・
実
害
対
処、 ルール
違法駐車
(山の上地区)
テニスコート上の市道 (特に合宿所周辺)・
保体センターに駐車
周辺住民からの苦情
警察に通報、 ポールで施錠
運動施設利用のための駐車場は
ありません
土日の学内駐車のマナー
欠如 (環境医学研究所,
本部から上の道 etc.)
対外試合に来た車が学内道路の両側に駐
車し、 車両通行妨害 etc.
ポールで施錠
運動施設利用のための駐車場は
ありません
駐輪のマナー欠如
(山の上地区)
出入口、 歩道、 公道などに乱雑に駐輪す
るため、 通行の邪魔 (危険)、 緊急車通
行不能 etc.
貼り紙、 撤去
指定の駐輪場を利用すること
施設利用時間の不遵守
(全運動施設)
朝7時前からテニスコートで壁打ち
夜9時ごろまで新体育館使用 etc.
厳重注意 or 利用禁止処分
朝は7時から
屋外は20時30分まで
屋内は20時まで
学外者が施設を勝手に利
用 (特にテニスコート)
テニスコートを他大学の学生や子供連れ
で利用 (危険) etc.
注意
使用者は原則として本学学生、
教職員に限る
後片付け、 整備の不徹底
(全運動施設)
空き缶などごみが放置
グランド使用後に整備しない
トレーニング器具が使いっ放し
責任者呼び出し or 利用禁止
処分
後片付け、 整備の徹底
グランドの雨天時、 軟弱
時の使用 (山の上グラン
ド)
ガタガタのまま地面が固まったり、 雨が
溜まるために、 グランド状態 (水はけ)
悪化
責任者呼び出し or 利用禁止
処分
原則として雨天時、 軟弱時のグ
ランド使用禁止
使用シューズの不適切
(テニスコート、 体育館)
トレーニングルームを土足で使用
テニスコートをジョギングシューズや普
通の革靴などで使用 etc.
汚れたり、 危険なので、 即刻利
用中止
規定のシューズ使用
騒音
(山の上地区)
体育館のフロアの音や楽器の音、 早朝テ
ニスの音がうるさいと苦情 etc.
時間厳守、 新体育館のマンショ
ン側窓を閉める
etc.
ルール、 マナーが守られない場合は、 即刻利用中止、 以後の利用停止はもちろん、 団体名 (または個人
名) の公表などの厳しい措置を取ります。
現在のような状況が続けば、 施設全体の利用制限や罰則の強化を考えざるを得ません。 これは名大のス
ポーツ活動にとっても大きなマイナスです。
そうならないように、 お互いにルール、 マナーを厳守し、 他人に迷惑をかけず、 大事に施設を利用して
下さい。
名古屋大学の 「名」 と 「財産」 を大切に
―
―
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