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各部門最優秀作品の紹介(PDF 212キロバイト)

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各部門最優秀作品の紹介(PDF 212キロバイト)
最優秀賞(幼児の部)
ほげちゃん よかったね
(課題図書:ほげちゃんまいごになる)【感想文】
川島こども園
い とう
伊藤
ゆう か
優花
わたしは、ひょうしのほげちゃんのえがおもしろかったので、よもうとおもいました。
このほんは、ぬいぐるみのほげちゃんがどうぶつえんでまいごになり、かぞくをさがしに
ぼうけんするおはなしです。
わたしは、まいごになってしまったほげちゃんが、いっしょけんめいかぞくをさがしてい
るところが、がんばっていてえらいなあとおもいました。そして、やっとかぞくにみつけて
もらえたところでは、わたしもほげちゃんよかったねとうれしくなりました。
わたしもかぞくでかいものにいったとき、すきなおもちゃをかってにみにいき、ひとりぼ
っちになってしまったことがありました。そのときは、さみしくてふあんなきもちでした。
おかあさんにあえたときは、ほんとうにうれしくてあんしんしました。
このほんをよんで、まいごになったときのさみしくてふあんなきもちをおもいだしたので、
これからはひとりでかってにどこかにいかないようにしたいです。また、わたしのだいすき
ないもうとがまいごになってさみしいおもいをしないようにてをつないであげたり、ひとり
でどこかにいかないようにみてあげたいです。
最優秀賞(小学校1・2年生の部)
しゅくだいハンターへ
(課題図書:おまかせ!しゅくだいハンター)【手紙作品】
潮来市立延方小学校
1年
なかしま
中島
み ゆ
未結
けんたろんくんにでんわでよばれて、しゅくだいやってといわれるのはどうだった?わた
しだったら、人から言われると、いやな気もちになるよ。しゅくだいハンターは、けんたろ
うくんのノートにらくがきばっかりで、けいさんもまちがいだらけ。わざとしたの?大人だ
からしゅくだいなんてへっちゃらだと思うよ。でも、やってはいけないことをしてるから、
本とうに大人なのかなと思っちゃう。赤えんぴつをふり回したりはいけないよ。それに、人
の家で大声を出すのは、きんじょめいわくで、よるねむれないよ。
わたしは、けんたろうくんにとってしゅくだいハンターは、やる気をつけてくれた人だと
思う。なぜなら、わざとまちがえたおかげで、けんたろうくんが自分でやって、学校で先生
から大きな花丸をもらったんだ。お母さんからもほめられて、けんたろうくんはうれしそう
だったよ。こんどのしゅくだいも一人でやれると思う。自分の力でやるうれしさをしったん
だもの。
わたしにも、にが手なことがあるの。それは、じきゅうそう。だから、じきゅうそうハン
ターがいたらいいなと思う。でも、はしっている時に、
「あの花かわいいね。」と言ってよび
とめられたり、
「きて、きて。」とちがうところにひっぱられたりするかもしれないから、自
分の力でれんしゅうして一番になるぞと思う気もちになったよ。そんなことを思わせるしゅ
くだいハンターありがとう。
最優秀賞(小学校3・4年生の部)
「地雷をふんだゾウ」を読んで
(課題図書:地雷をふんだゾウ)【感想文】
古河市立中央小学校
4年
おくやま
奥山
ひなた
陽向
心ぞうがドキドキした。人間が人間にケガを負わせるための、殺すためにうめられた地雷。
そんなおそろしい兵器が今も作られ、世界のどこかにうめられている。
ぼくは地雷なんて昔のもので、とっくの昔になくなったものだと思っていました。地雷の
ことを考え、想ぞうするだけでこわくてたまらない。そして、人間が作った地雷は人間だけ
でなく、何のつみのない動物たちまでもきずつけていることを知り心がいたみました。この
本を読んだ日、ぼくはこわさと悲しさでなかなかねむることができなかった。
ぼくは動物が大好きです。ゾウは動物園でしか見たことがないけれど、乗馬をやっていて、
長い間馬といっしょにすごしてきました。
馬もゾウのように荷物を運び、人を乗せ昔から人間の仕事を助けてきた動物です。乗馬を
始めたころ馬は、ぼくが近づくと顔を左右に大きくふりぼくをおいはらうようにして、ぜん
ぜんなついてくれませんでした。でも、えさをあげたり、馬小屋のおそうじをしたりお世話
を一生けん命するうちに、馬はぼくを背中にのせてくれるようになりました。
動物は一ずに人間を信らいしてくれています。うれしい時も悲しい時もいつもそばにいて
幸せをもたらし笑顔をくれます。いつも一しょにすごしてきた動物は、ぼくにとって家族の
ようなそんざいです。
ゾウたちは人間のために一生けん命働いていました。地雷をふんでけがをしても、首を横
にふることなく人間のために働いていたのに。それなのに働けなくなったゾウは殺されてし
まうなんて。ゾウたちは、毎日がつらくて悲しくて、苦しくて、さみしくて、きっと人間が
こわくてしかたなかったと思います。ゾウたちの気持ちを考えると、かわいそうでむねがは
りさけそうです。
動物は道具ではありません。ぼくは人間も動物も同じ命だと思います。ゾウたちか不幸な
のは、人間が不幸だからだと思います。この国の人間が幸せになったら、ゾウたちも人間か
ら愛され幸せなくらしが出来ると思います。
今も世界のどこかで戦争はおきています。戦争は世界を不幸にします。戦争のない人間も
動物も平和にくらせる世界が一日も早く来てほしいです。
ぼくはいつか、ゾウたちの悲しいなみだをふいてあげたいと思います。
最優秀賞(小学校5・6年生の部)
天国のおじいちゃんと大作戦
(課題図書:一年後のおくりもの)【手紙作品】
つくば市立桜南小学校
5年
ほし の
星野
あい
愛
おじいちゃん,今どこにいますか。天国で見守っていてくれていますか。おじいちゃんが
逝ってしまってもう二ヶ月が過ぎました。私には,ある心配事があります。きっとおじいち
ゃんなら,私と同じ心配事をしているでしょ?
それはおばあちゃんのことです。おばあちゃんは,いつも笑っていましたね。でも,おじ
いちゃんが亡くなってしまってから,すっかり元気がなくなってしまいました。おばあちゃ
んに電話をかけても,まるで別人のように声が暗くなってしまったんです。手紙の返事も字
がくたびれているように見えるのです。おじいちゃん,私はどうやっておばあちゃんに元気
をとりもどしたらいいのでしょうか。
おじいちゃんはいつも,私が書く手紙を楽しみにしていてくれましたね。病気が重くなっ
て私の名前が思い出せなくなった時も,「あの手紙の,あの手紙の子」と言って,私の手を
握ってくれました。だから,おじいちゃんに手紙を書きます。おばあちゃんに以前のような
明るい笑顔をとり戻してもらえる方法を見つけるために。おじいちゃんにはいろいろな所に
連れていってもらいました。息を切らして登った袋田の滝,水がきれいだった大垣城,風が
ビュービュー吹いていた木曽川公園。中でも一番楽しかったのはお正月です。もらったお年
玉を持って,みんなでお買い物をしました。こたつに入って一円玉ゲームをして過ごしまし
たね。そんな時,おばあちゃんは大きな声でおしゃべりをして,ずっと笑っていましたね。
おじいちゃんが入院してからは,おばあちゃんは毎日,二時間もかけて病院へ通いました。
どんどん弱っていくおじいちゃんをはげまして,ちょっとでもおいしくご飯を食べられるよ
うにと,手作りの梅干しや佃煮を持って,せっせと通いました。おじいちゃんよりも,おば
あちゃんの方が戦っているみたいでした。私が最後に会いに行った時,おじいちゃんは眠る
ように逝ってしまいました。おじいちゃんの手を握っていましたが,急げきに冷えていって
しまうので,おじいちゃんが遠ざかっていってしまうのが分かりました。
「一年後のおくりもの」は,私が冬休みに読んだ本です。主人公のキャリーは,事故で死
んでしまったお母さんが残した「おくりもの」をきっかけに,立ち直ります。
だから,私もおばあちゃんに「おくりもの」をしようと思いつきました。それは俳句です。
国語の先生だったおばあちゃんは俳句が上手で,教室にも通っていました。
「おじいちゃん」
を題にした俳句を一緒に作ったら,きっと元気になってくれると思います。おじいちゃん,
どう思いますか。
網かけの マフラー棺に 祖父は逝く
最優秀賞(中学校の部)
「さくらいろの季節」を読んで
(課題図書:さくらいろの季節)【感想文】
大子町立大子中学校
1年
すず き
鈴木
にい な
新捺
あ,思い出した。これと似たような事あったよねぇ…。私はあの時,どうしたんだっけ…。
読んでいくうちに,何だか自分の事を書かれている様で少し恐くなった。
この本は「女子あるある」だ。女子にしか流れない,この独特な雰囲気。同じ空間にいた
としても,男子は楽しそうに無邪気に過ごしているのに,女子である私たちにはその空気が
流れてこない。何というか,うまく表現できないが,私たちの周りにしかないものだと思っ
ていた。でも,そうではない事が,この本を読んでわかった。自分がどれだけ小さい世界の
住人なのか,知らされた。
一人一人は弱い。でも,二人,三人…と人数が増えてグループとなると,とたんに力が増
す。なぜだろう?これが何かの試合であったなら,チームワークが増し,きっと良い結果を
出すだろう。でも,教室はそうじゃない。毎年クラス替えがある。自分の同じような人もい
るけど,活発な人,おとなしい人…いろんな人がいる。トラブルがあってもおかしくない。
まったく同じメンバーで何年も過ごすのなら,性格もくせもわかりきって,ケンカすらしな
くなりそうだが。昨年の夏,読んだ本に
「一人一人が自分の言葉を持つ」
という様な事が書いてあった。自分の言葉を持つ意味は大きい。言いたい事を言ってしまえ
ば,すっきりするかもしれないが,口にするには勇気がいる。言葉を発してしまえば,それ
と同時に言った事に対しての責任が生まれる。トラブルを避けるために,「自分の言葉」を
捨てて,関わらないようにするのだ。
この本の登場人物たちは,小学生から中学生への移り変わりの中で,女子特有の雰囲気に
のまれ,苦しんでいた。でも,強い意志をもって,それぞれの言葉でしっかりと自分の考え
を伝え,解決していく姿に感動した。この本の中ですごいのは,そればかりじゃなかった。
「声」をあげている人に対して,しっかりと聴いている人がいる事だ。うらやましい限りだ
と思った。私の声には誰が気付いて,耳を傾けてくれるだろう?性格の違いとか,そういう
事ではなく,聞こえた声には耳を傾ける事。誰かの意見に左右されるのではなく,自分の目
で見て,聴いて判断をする事。この年齢でこの大切な事に気が付けたのは,本当に素晴らし
い事だと思った。最初はハラハラしっ放しだった,主人公のめぐみの成長ぶりにため息がで
た。この子たちはきっと,これから起こる数々の困難も乗り越えていけるだろう。私もいつ
かこんな風になれるだろうか?自分自身と向き合う強さは持ってないし,そんなに簡単な事
ではない。でもいつまでも,逃げ出してばかりいられない。私も見習わなければならない。
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