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土地・住宅法 2・3年次 選択必修科目1 後期 火曜・2時限 鎌野邦樹 大野 武

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土地・住宅法 2・3年次 選択必修科目1 後期 火曜・2時限 鎌野邦樹 大野 武
科
目 名
土地・住宅法
年 次
区 分
2・3年次 選択必修科目1
期
曜日・時限
後期
火曜・2時限
担
当 教 員
鎌野邦樹
大野 武
【科目のねらい】
現代の市民生活と切り離すことのできない,土地及び住宅に関する権利関係を規律する法律(借
地・借家法,区分所有法,不動産登記法,都市計画法,建築基準法等)について,基本的な考え方
を理解してもらった上で,個別の制度・事項についても学修してもらう。それを踏まえたうえで,
紛争のタイプごとに,判例・設例によって,法を具体的に適用して紛争を解決する具体的方法を修
得する。私法だけではなく関連する行政法(宅地建物取引業法,都市計画法,建築基準法,農地法,
マンション管理適正化法,マンション建替え円滑化法等)および実務(不動産登記簿,不動産売買
契約書,建物賃貸借契約書,マンション標準管理規約等)も積極的に取り上げ,不動産をめぐる法
律の総合的理解を図る。また,これらの不動産をめぐる法制度や法律紛争の背景にある社会・経済
的問題についても考え,「展開・先端科目」として相応しい内容としたい。
【授業の方法等】
基本的には民事法の応用演習の要素を持たせつつ,関連行政法規(都市計画法,建築基準法等)
や標準的な契約書等にも配慮し,「展開・先端科目」として双方向・多方向方式で授業を進める。
取り上げる判例・事例の多くは民事紛争であるが,努めて行政法規も視野に入れて検討する。
【教材等】
授業で取り上げる関連判例(数十件)については予め一覧を提示しておくので,夏休み等に収集
および予習をしておくこと。次の教科書(2冊)については,授業の前に読んでおくこととし,授
業はこれを前提に,判例等を教材としつつ具体的な不動産をめぐる紛争解決のための応用力を養う
こととする。
【教科書】
・鎌野邦樹『不動産の法律知識』(日経文庫)
・鎌野邦樹『マンション法案内』(勁草書房)
【参考書】
・稲本・鎌野『コンメンタ-ル・マンション区分所有法 第3版』日本評論社
・稲本洋之助・澤野順彦編著『コンメンタ-ル借地借家法 第3版』日本評論社
・山野目章夫『不動産登記法』商事法務
【成績評価】
平常点(20%),小テスト(2回程度)(20%),および学期末試験(60%)の結果を総合的に
評価する。
【各回の内容】
第1回 土地・住宅法の概観 鎌野
土地・住宅法の体系を理解させたうえで,具体的な事例を掲げて,関連する法律関係を検討する。
また,標準的な不動産売買契約書を検討する。
第2回 土地・住宅をめぐる私法と公法 鎌野
具体的な事例(東京都民設公園制度)を素材として,私法(民法,区分所有法,不動産登記法
等)と公法(都市計画法,建築基準法,都市公園法,関係条例等)との関連および理論と実務の
関係を理解する。
第3回 不動産登記制度 鎌野
不動産登記法をしっかり読み,不動産登記制度の全体・要点を理解し,また,いくつかの不動
産登記簿を参照しながら具体的理解を図る。さらに,境界をめぐる紛争及び筆界確定制度につい
ても学ぶ。
第4回 借地借家紛争と法(1) 鎌野
借地借家法をしっかり読み,また,「賃貸住宅標準契約書」を検討する。
第5回 借地借家紛争と法(2) 大野
賃借権の譲渡・転貸,敷金等をめぐる判例を検討する。また,罹災都市借地借家臨時措置法や不
動産の証券化等にも触れる。
第6回 借地借家紛争と法(3) 大野
賃料改定,サブリ-ス等をめぐる判例を検討する。また,不動産税制(固定資産説等)に関して
も触れる。
第7回 農地をめぐる法制度 大野
農地法や農地賃貸借に関する判例等について検討する。また,不動産税制(宅地並み課税等)に
関しても触れる。
第8回 マンション紛争と法(1) 大野
マンションの共用部分等をめぐる紛争に関する判例を検討する。また,マンション管理の実態や
マンション管理適正化法についても理解する。
第9回 マンション紛争と法(2) 大野
マンションの管理等をめぐる紛争に関する判例を検討する。また,マンション標準管理規約に関
しても理解する。
第10回 マンション紛争と法(3) 大野
マンションの復旧・建替え・団地等をめぐる紛争に関する判例を検討する。また,区分所有建物
再建特別措置法(被災マンション法)やマンション建替え円滑化法についても理解する。
第11回 不動産瑕疵をめぐる紛争と法 大野
住宅の瑕疵に関連する法律(住宅品質確保促進法,瑕疵担保責任履行確保法等)を理解し,また,
建物の瑕疵に関する判例等を検討する。
第12回 不動産登記をめぐる紛争と法 大野
不動産取引および不動産登記に関連する判例を検討する。
第13回 不動産取引をめぐる紛争と法(宅建業法も含む) 大野
宅地建物取引業法との関係にも留意しながら,不動産取引に関する判例等を検討する。
第14回 建築・隣地紛争と法(建築をめぐる公法と私法) 大野
建築・施設・設備等をめぐる行政法規を確認した上で,通行権や隣地紛争に関する判例を検討す
る。
第15回 建築をめぐる環境紛争と法(都市環境をめぐる公法と私法) 大野
日照,景観,眺望等をめぐる行政法規を確認した上で,関連判例を検討する。
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