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第45期中間事業報告書

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第45期中間事業報告書
株 主 の 皆 さま へ
第45期
中間事業報告書
平成16年4月1日∼平成16年9月30日 1
株主の皆さまへ
中間期として過去最高の売上
当中間期の国内経済は、輸出や鉱工業生産などは増加傾向が
中間純利益は4.6%増加の85億円と過去最高益
国内ベビーケア事業では、少子化の影響による需要の減少や
続き、企業の収益面での回復がみられたものの、個人消費は、
消費の低迷等の影響で競争が一段と激化しました。当社はこの
一部の製品を除き依然として低迷が続いております。一方、当
ような環境にあっても、リーディングカンパニーとして消費者
社が主として事業を展開しているアジアの経済は、おおむね安
の皆さまに付加価値の高い製品を提供するために、積極的な新
定した成長基調で推移いたしました。
製品の投入と製品リニューアルを行うとともに、広告宣伝など
このような環境の下、当社は、国内成長市場であるヘルスケ
ア事業、クリーン&フレッシュ事業およびペットケア事業にお
いて、市場の成長を上回る高成長を達成いたしました。一方、
の積極的なマーケティング活動を推進することによって、低迷
する市場の活性化と収益の拡大に努めてまいりました。
国内フェミニンケア事業では、生理対象人口が減少する中で、
競争の激化や消費税の総額表示への移行に伴う消費者の購買意
国内唯一の生理用品の総合フルラインメーカーとして、安心と
欲の低下により、国内ベビーケア事業は減収となりましたが、
快適を実現する商品の開発・改良に注力してまいりました。さ
国内フェミニンケア事業では売上が着実に増加いたしました。
らに、細分化するニーズにお応えするため、さまざまな機能をも
また、アジアを中心とした海外事業においても順調に売上を伸
った商品ラインを提供することで、市場の活性化を図ってまい
ばし、グループ全体の成長を牽引いたしました。
りました。このような活動の結果、生理用品ブランドとして、
シェアのみならず消費者の意識において最も認知・支持される
「信頼と親しみのあるブランド」の地位も確立しました。
目 次
ヘルスケア事業、クリーン&フレッシュ事業、そしてペット
ケア事業は、成長市場において新たな商品を積極的に投入する
1. 株主の皆さまへ
3. お客様のニーズを的確に捉えて、新たな価値と市場を創造
7. 海外事業を強力に推進
8. 部門別の概況
ことで「業界総資産の拡大」に取り組み、市場を上回る成長を
実現いたしました。
また、アジアを中心とした海外事業は、フェミニンケア事業、
11. 主要財務データ
ベビーケア事業とも堅調に推移しました。また、ヨーロッパに
14. ユニ・チャームのCSR活動 Vol.2
おける大人用失禁製品の売上も拡大いたしました。
15. 新商品のご紹介
以上により、連結売上高は、前中間期比4.6%増加の1,215
17. 会社データ
億円と過去最高売上となりました。また、海外売上高は、前中
18. 株主アンケートの結果報告
間期比12.6%増加の297億円となり、売上高に占める割合は
24.5%となりました。一方、利益の面におきましては、一般管
2
理費の効率化や海外事業での売上拡大に伴い利益は増加しまし
中間配当金は1株につき1円増配の15円
たが、国内事業のブランド育成に向けた広告宣伝費や競争力強
化を目的とした販売促進費などのマーケティング経費を積極的
当社は、株主の皆さまに利益を還元することを最も重要な経
に投下した結果、営業利益は前中間期比3.6%減少の146億円、
営方針のひとつと考え、キャッシュ・フローの創出による企業
経常利益は前中間期比4.4%減少の150億円となりました。ま
価値の増大に努めるとともに、株式の時価総額の増大を目指し
た、中間純利益は前中間期比4.6%増加の85億円と過去最高益
ています。これまでも企業体質の強化と積極的な事業拡大を図
となりました。1株当たり中間純利益は、128円54銭となり、
りながら、株主配当の安定と継続的な増配を実施してまいりま
前中間期より7円37銭増加いたしました。
した。中間配当金については、利益還元をさらに進め、前中間
期より1円増配し1株当たり15円とさせていただきました。
成長市場へのシフトにより事業構成の変化を加速
株主、投資家の皆さまにおかれましては、今後とも格別のご
支援ならびにご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
当社は国内における収益力の強化と、アジアを中心とした海
外事業での業容の拡大を最重要課題として企業変革を推進して
まいりました。また、新たな成長に向けて積極的かつ効率的に
経営資源を投入してヘルスケア事業の強化、クリーン&フレッ
シュ事業の育成を図り、成長基軸の構築に努めてまいります。
これからも新製品の積極的な投入とマーケティング投資を
拡大し、成長市場におけるさらなるブランド力強化に努めて
まいります。そして、国内のヘルスケア事業、クリーン&フ
レッシュ事業、ペットケア事業、アジアを中心とする海外事
業の4つの成長事業分野へのシフトを加速し、国内のベビー
ケア事業、フェミニンケア事業中心の事業構成からの変容を
図り、収益基盤を拡大しながら、さらなる事業の成長を実現
してまいります。
また、収益力を強化するために、一層の無駄の排除と効率化
を推進し、引き続きコストダウンと経費の削減に取り組んで
まいります。
代表取締役 兼 社長執行役員
3
お 客 様 の ニ ー ズ を 的 確 に 捉 え て、新 た な 価 値 と 市 場 を 創 造
当社は、2004年9月期に、上半期としては過去最高となる売上と中間純利益を達成することができました。この成果の源は、お客様
のニーズを的確に捉えた商品の開発による新たな価値の創造です。「日々の暮らしの中で、やさしさを基本に心と体をサポートするこ
とで、一人ひとりの夢をかなえる力になりたい」、どんな小さなアイデアでも、ユニ・チャームはいつもこの思いから発想します。「やさ
しさをつくる。やさしさでささえる。」このスローガンは、商品一つひとつをそうした姿勢でかたちにしていくという、私たちの決意で
あり、常に、「やさしさ」を盛り込んだ新しい技術を生み出しています。今回の中間事業報告書では、このような商品開発群の中から、
ベビーケア、フェミニンケア、ヘルスケア、そしてクリーン&フレッシュの各事業を代表する新商品をご紹介します。
新たな価値を提案しベビー用紙オムツ市場を活性化
りました(当社商品比)。これにより、「赤ちゃんのおなかが楽
になる」「赤ちゃんにやさしい」との声が寄せられました。同時
『ムーニー のび∼るフィット』
に「オムツのデザインももっと
生後約半年を過ぎ、テープ止めタイプの紙オムツのM・L
“やさしく”なって欲しい」との意見
サイズを使用する時期から、赤ちゃんはおすわりやハイハイ、
を多数いただき、9月に色合いの柔
そしてつかまり立ちと、動きが活発になってきます。また、
らかなやさしいタッチのデザインに
寝たり座ったりといった姿勢の違いや、食事の前後などでは
一新しました。
赤 ち ゃ んのおなかは、ふくらんだりへこんだりと3cmから
5cmほども変わります。しかし、ほとんどのテープ止めタイプ
『ムーニーマン ビッグより大きいサイズ』
のオムツは、寝た状態でオムツを交換し、モレを防止するため
現在、オムツはずれに対する意識の変化により、高月齢のお
にオムツのテープをおなかにピッタリと合わせるため、起き
子様の紙オムツ使用率が増加傾向にあります。しかし、ビッグ
上がった時や食事の後は、おなかがふくらんで赤ちゃんの
サイズでは対応できない18kg以上のお子様には、小さいサイ
ウェスト部分がしめつけられてしまいます。
ズを我慢して使用していたり、脇のゴムを破って使用している
これまで赤ちゃんの成長段階にあわせた商品を提供してきた
当社は、赤ちゃんの動きに合わせてフィットする紙オムツ
『ムーニー のび∼るフィット』
©DISNEY
のが実情です。
そこで、このような不満を解消するため、1992年に世界初
『 ム ーニー のび∼るフィッ
のパンツタイプオムツとして
ト』を開発し、4月に新発売
発売した『ムーニーマン』か
しました。赤ちゃんがラク
ら 、 大 き な お 子 様 で も ゆっ
に過ごせるように、オムツ
たりはける新サイズ『ムーニ
の脇の部分に伸び縮みする
ーマン ビッグより大きいサイ
「マジカルウェスト」を新
ズ』を新発売しました。適応
採用し、ウェスト部分が従
体重は13kgから25kg、身
来の約2倍伸びるようにな
長は90cmから130cmのこ
『ムーニーマン ビッグより
大きいサイズ』
©DISNEY
4
の新しいサイズの紙オムツは、ビッグサイズに比べて、股上が
また夜間だけでなく、多い日の昼間にも心配な方向けに昼用
大きく、大きなお子様でもゆとりをもってはくことができます。
の『ソフィ ワイドガード250』をラインアップに加えました。
「今まできついオムツを無理にはかせていたけど、これなら
ゆったりはけて嬉しい」
「たっぷり吸収してくれるから毎日安心」
と多くのご支持をいただきました。
これからもお子様の成長にあわせた商品を開発して、育児の負
担を減らし、
笑顔があふれる育児生活をサポートしてまいります。
*以下、商品データは、全てユニ・チャーム調べ
究極の安心感と快適を実現し新たな市場を創造
たった一枚でショーツの汚れを徹底ガードする『ソフィ ワイド
ガード』シリーズで、日本市場にワイドタイプという新しい市場
を創造しました。
※2004年4月時点
国内で発売されてい
るパッド型ナプキン
での比較。
『ソフィ ワイドガードシリーズ』
『ソフィ スリムアップフィット』
『ソフィ ワイドガードシリーズ』
最近、服を着たときに身体のラインがきれいに見える下着が日
夜用ナプキン市場は、経血が多い人用の高付加価値商品によ
常化している中、
「美尻・美脚タイプ」ボディメイクショーツ は
り継続的に成長しています。これまでナプキン一枚ではモレを
特に人気です。しかし、ボディメイクショーツは、クロッチが小
解決できなかった方のために、2003年10月に長さ42cmの
さく、羽つきナプキンの羽をしまうことができないため、生理時
『ソフィ ワイドガード』を発売して、長さと幅でモレる余地な
はボディメイクショーツをはくのをあきらめたり、生理用ショー
※
※
くショーツをカバーする日本最大 のワイドナプキンという新た
ツの上にガードルを重ねてはいたり、と我慢している方が多いの
な提案をしました。発売直後よりお客様からは「これまで何を
が実情です。そこで、生理用ショーツとし
使っても下着を汚していたが、これなら大丈夫。安心して眠れ
て、9月に、初めてのヒップアップ&美脚生
る」「寝返りを打ってもまったくモレない!」といった喜びの声
理用ショーツ『ソフィ スリムアップフィッ
をたくさんいただきました。
ト』を発売しました。スーパーストレッチ
その一方で、使用者が増えるにつれて、
「私にもあったワイド
素材で、当社従来品より約2.5倍もヒップの
タイプが欲しい」との声をたくさんいただきました。そこで、
引き上げ効果が高まり、「ショーツ1枚でも
より多くのお客様に使っていただくため、4月に長さ35cmの
ヒップアップ効果がある」
「美脚効果がある」 『ソフィ スリム
『ソフィ ワイドガード350』をバリエーシ
ョンとして新たに加えました。製品テスト
と約7割の方からご支持をいただきました。
アップフィット』
※ガードルやガードルショーツ等の体型補正効果のあるショーツのこと。
において、代表的な夜用ナプキンに比べて
約3分の1までモレ率を低減する高い製品
力を実現しました。
『ソフィ』は、女性の身体と心の負担や制約を解消し、生理中
でも自分らしくおしゃれに過ごせるように女性の安心で快適な
生活をサポートしてまいります。
5
お 客 様 の ニ ー ズ を 的 確 に 捉 え て、新 た な 価 値 と 市 場 を 創 造
排泄ケアの実態を見つめ直して新たな製品を開発
集中力・記憶力の低下、不安感の増大などの精神的影響、そし
て周囲からの孤立といった社会的影響は深刻な課題です。実際、
『ライフリー どんな動きにも安心 伸縮テープ止め』
病院や施設等の介護現場では、これらの課題に対応すべく、患
現在、日本の在宅介護における寝たきり者は、約50万人とい
者を寝かせきりにせず、ベッドからできるだけ起き上がらせる
われていますが、近年、政府のリハビリテーションの推奨など
「離床促進」を積極的に取り入れています。一方、在宅介護にお
を背景に、いわゆる「寝たきり」と言われる方の45%が、実は、
いても、寝たきりと考えられていた要介護者の方のうち40%が
体を動かす生活をしていることがわかりました。
日中は体を起こして過ごされ、70%の方は介助があれば座るこ
また、テープ止めの紙オムツでは、現
とが可能といわれています。これに伴って、長時間、体を起こ
在98%の方が尿とりパッドとの併用で使
していても尿もれを防ぐことができる紙オムツへの注目度が高
用していますが、モレを防ぐために、①
まっています。『ライフリー 座っても安心尿とりパッド』は、
尿取りパッドを重ねて使う(現介護者の
介護者・要介護者双方の立場から日中の離床促進をサポートし、
43%)、②夜起こしてパッドを交換する
心身機能の維持と回復を促す「排泄リハビリケア」の実現を目
(現介護者の60%)などの実態がありま
した。しかしテープ止め紙オムツの基本的な設計は、単体で使用
指した商品です。
座ることで体圧がかかっても2度目、3度目の排尿もすばやく
されていた20年ほど前のものと変わっておらず、尿とりパッド
吸収して確実にとじ込める新しい吸収
を重ねてつけるとずれやすいなどの問題点がありました。
体を開発・採用しました。また、パッ
そこで、排泄ケアの実態に合わせて、どんな動きにも尿とり
ドのずれを防ぐ安心形状で、無意識に
パッドの機能を発揮させてモレを防ぐ、新しいテープ止めタイ
体を伸ばそうとしても、パッドがずれ
プのオムツ『ライフリー
ることなく、いつも正しい位置で尿を
どんな動きにも安心 伸縮
吸収します。そのため、長時間、座っ
テープ止め』を9月に発
た姿勢でも尿モレを防ぐことが可能
売しました。これにより、
です。
『ライフリー 座っても安心
尿とりパッド』
尿とりパッドと併用した
際のモレ率を従来の半分
以下に改善いたしました。
『ライフリー どんな動きにも安心
伸縮テープ止め』
1995年に介護用の『ライフリー リハビリパンツ』を発売し
て以来、「寝たきりゼロを目指して」をテーマに、自立排泄のリ
ハビリテーションをサポートする介護用排泄ケア用品を数多く
『ライフリー 座っても安心尿とりパッド』
近年、高齢者の要介護人口の増加に伴い、介護によるリハビ
リテーションという考え方が広まっています。中でも、「寝たき
り介護」による筋力の低下、関節の拘縮などの身体的影響や、
提供してきました。これからも、その人の身体能力を最大限活
かし、自分らしい生活を送るための商品ならびにサービスの開
発に取り組んでまいります。
6
新たなお掃除習慣の提案により市場を拡大
ング、窓辺、洗面所の水ハネや汚れも素早く落とします。
独自技術による厚手の専用パッドは、多層スポンジ構造なの
初めての“スプレー式フロアモップ”
『ウェーブ ピュピュッとモップ』
普段の生活におけるフローリングの汚れは、ホコリや髪の毛
だけでなく、食事の食べこぼしやキッチンの油汚れなど水分・
油分が多く存在し、このような汚れは水拭きしないとなかなか
落ちません。
で、汚れ・水分をしっかり取り込んで、拭き残しがなく、一度で
しっかりきれいに拭けます。パッドは、使い捨てで、水拭き後
は本体から取り外して簡単に捨てられます。専用液は、植物由
来の成分を配合。無香料で除菌もできます。
新しいお掃除習慣を提案する『ウェーブ』は、2001年9月
の発売からわずか1ケ月でトップブランドに成長した『ウェー
掃除に対する消費者の意識調査を当社(※2003年実施調査)
ブ ハンディワイパー』からスタートしました。『ウェーブ ピュ
で行ったところ、「掃除はカンタンにすませたい」という使い
ピュッとモップ』は、2002年9月に発売した『ウェーブ マル
捨て掃除用品の使用意向の強い主婦が全体の7割にも及んでい
チワイパー』に続く『ウェーブ』ブランドの第3弾の商品とし
ます。一方で、「水拭きすると汚れが取れてサッパリ気持ちい
て、“スプレー式フロアモップ”というさらに新しいお掃除習慣
い」などの理由から、83%の主婦が雑巾や使い捨てフロア
を提案することにより、今まで以上にお客様の満足と市場拡大
ウェットシートなどを使って床の水拭きを行っていることがわ
に貢献いたします。
かりました。また、床の水拭きは、「とてもたいへんな重労働」
「広い面積を水拭きするのは手間がかかって大変」「ウェット
※「水拭き」とは、『ウェーブ ピュピュッとモップ』専用液
(床用合成洗剤)を使用した掃除のこと。
シートは乾きやすく、ドライ拭きと変わらない」といった不満
の声も多くあげられ、既存の商品の中には主婦の“カンタン水拭
きニーズ”を満たすお掃除用品が存在しないことも、新たにわか
りました。
このような独自の調査結果をもとに、ユニ・チャームならで
はの発想から、この新たな市場に着目し、
『ウェーブ ピュピュッ
とモップ』を発売しました。『ウェーブ ピュピュッとモップ』
『ウェーブ ピュピュッとモップ』
は、手早くラクに掃除をしたい主婦の方々の“水拭きの簡単・
清潔ニーズ”にお応えした日本で初めての“スプレー式フロア
モップ”です。柄の部分に付いているレバーを引くだけで、専
用液がヘッドの先から床面に向かってピュッと飛び出し、軽い
※
力でサッパリきれいに水拭き できます。雑巾がけの手間も負担
もなく、リビングなどの広いスペースにも気軽に使用できます。
また、べタつきの気になるキッチン、砂ボコリでザラつくリビ
『ウェーブ
『ウェーブ
マルチワイパー』 ハンディワイパー』
7
海外事業を強力に推進
― 市場競争が激しさを増す中でも、全地域でカテゴリーNo.1を目指して積極的な事業展開を推進します ―
当社は、アジアに暮らす20億人の人々のために、快適と感動と喜びを与え
モンゴル
るような、世界初・世界No.1の商品とサービスを提供することで、アジア市
韓国
場でのパーソナルケア事業の成長力を強化し、企業価値No.1のライフサポー
中国
トインダストリーを目指しています。1984年に台湾で海外現地法人を設立
台湾
ベトナム
したのを皮切りに、東アジアを中心に海外事業を展開し、現在ではアジア
タイ
10カ国にサウジアラビア、オランダを加えた12カ国で展開しています。ア
マレーシア
ジアにおいては、市場の成長とともに年々競争が激しさを増していますが、
フィリピン
シンガポール
その他の地域
インドネシア
オランダ
サウジアラビア
積極的なマーケティング活動と新しい商品価値の提供により、全地域でカテ
ゴリーNo.1を目指して引き続き事業基盤拡大を図ります。
ユニ・チャームの海外現地法人
前年同期比2.1%の増収、4.9%の営業利益増
● ヘルスケア事業
昨年5月に『Lifree』を発売したタイでは、前年同期比200%以
アジア全体の売上高は前年同期に比べ2.1%増加し167億2百
上と高成長を達成しました。ユーザーのADL別に最適な商品をライ
万円、営業利益は前年同期に比べ4.9%増加し17億3千9百万円と
ンアップし、自分にあった商品が一目でわかるように開発したADL
なりました。市場競争が激しくなる中にあっても、増収増益を達
サインをパッケージに採用するなどの啓発活動により、ブランドの
成いたしました。また、タイ、インドネシア、マレーシア、シン
浸透が確実に加速しています。また、台湾は2桁成長を持続し、
ガポールでは2桁の高成長となりました。
欧州を中心とした大人用パンツタイプ紙オムツも順調に売上を拡大
しています。
事業部門別の概況
● クリーン&フレッシュ事業
● ベビーケア事業
当社が『ウェーブ』のシート技術をライセンス供与し、プロク
東アジア参入各国(台湾、中国、タイ、マレーシア、シンガポー
ター・アンド・ギャンブル社が北米で販売する『スイッファー ダス
ル、インドネシア、フィリピン)で積極的な販売・マーケティング
ターズ(Swiffer Dusters)』は、当中間期においても順調に売上を
活動を継続し、市場拡大と『Mamy Poko』のブランド浸透を図り
拡大、ロイヤリティ収入拡大に寄与しています。
ました。特に、タイ、インドネシアでは、No.1シェア獲得後も着実
に市場シェアを拡大し高い成長を遂げています。また、その他アセ
アン諸国でも成長を継続しています。巨大マーケットである中国
国・地域別
ベビーケア フェミニンケア ヘルスケア
C&F
生産
販売
中国
台湾
では、製品改良や新製品発売などによって順調に売上を拡大いた
韓国
しました。
タイ
インドネシア
● フェミニンケア事業
東アジア参入各国で発売した夜用新製品が業績を牽引し、アセア
ン各国では業容の拡大を継続しています。また、台湾ではNo.1シェ
マレーシア
シンガポール
ベトナム
モンゴル
アを堅持し、タイではNo.1のシェアをさらに拡大しました。中国で
フィリピン
も夜用新製品が業績に貢献し、上海エリアでNo.1シェアを堅持する
サウジアラビア
とともに、全国ベースでNo.1シェアを再び獲得しました。
オランダ
サウジアラビアは、
ベビーケア製品の技術提携です。
オランダは、
技術提携によるベビー用および大人用パンツ型紙オムツの生産です。
8
部門別の概況
当中間期のパーソナルケア事業部門の売上高は、前中間期に
営業の概況(連結)
比べ3.6%増加し、1,035億円となりました。営業利益は前期比
当中間期の連結売上高は、前中間期に比べ4.6%増加し1,215億円
6.1%減の127億円と、8億円の減益となりました。
と過去最高の売上高を達成しました。利益については、一般管理費の
効率化や海外事業の売上拡大に伴う利益増加はありましたが、国内事
● ベビーケア事業
業でのブランド育成に向けた広告宣伝費や競争力強化のための販売促
国内では、少子化の影響による需要の減少や消費税総額表示
進費などのマーケティング経費を積極的に投下した結果、営業利益は
への移行に伴う消費の低迷等で競争が一段と激化しました。当
前年同期比3.6%減の146億円、経常利益は同4.4%減の150億円と
社はこのような環境にあっても、リーディングカンパニーとし
なりました。また、中間純利益は前年同期比4.6%増加の85億円と
て皆さまに付加価値の高い製品を提供するため、絶え間ない新
過去最高の利益を達成しました。この結果、1株当たり中間純利益は、
製品の投入と製品リニューアル、積極的なマーケティング活動
128円54銭となり、前年より7円37銭増加しました。
により、低迷する市場の活性化と収益の拡大に努めてきました。
なお、中間配当金につきましては、前中間期より1円増配の1株当た
また、ベビー用下着のカラフル志向に対応し、男女別カラーデ
り15円とさせていただきます。この結果、中間配当金1株当たり15円
ザインを採用した新型『ムーニーマン』を2月に発売し、高い
を含めた年間配当金は、前期より2円増配の30円を予定しております。
支持を獲得しました。また、4月には安心して水遊びができる
『ムーニーマン 水あそびパンツ』を新発売し、新たな価値を提
部門別の概況(連結)
供しました。さらに、7月には『ムーニーマン』から期間限定
デザインの「トイ・ストーリー柄」
(男の子用)と「ディズニー・
① パーソナルケア事業部門
プリンセス柄」
(女の子用)を発売し、好評を得ました。9月には
増減率
体重18kg以上のお子様でもゆったりはける新サイズ『ムーニー
売上高(注) 103,517
99,950
3,567
3.6%
マン ビッグより大きいサイズ』を発売し、ブランド力の強化に
営業利益
13,584
△822
△6.1%
(単位:百万円)
当中間期 前中間期
増減額
よる拡販に努めました。
12,762
こうした結果、ベビーケア事業の売上高は、前中間期に比べ
(注)売上高は外部顧客に対する売上高
14億円減少して490億円となりました。
■ 売上高の推移(百万円)
■ 経常利益の推移(百万円)
通期 通期 中間期
250,000
通期 35,000
(予想)
200,000
■ 当期純利益の推移(百万円)
中間期
(予想)
(予想)
30,000
15,000
25,000
150,000
中間期
20,000
20,000
10,000
15,000
100,000
10,000
50,000
5,000
5,000
0
0
2001
2002
2003
2004
2005
(当中間期)
0
2001
2002
2003
2004
2005
(当中間期)
2001
2002
2003
2004
2005
(当中間期)
9
部門別の概況
●フェミニンケア事業
●ヘルスケア事業
国内では、生理対象人口の減少により、市場の成長は低調に推
国内では、成長市場における競争が激しくなる中で、市場を
移していますが、当社は、生理用品の国内唯一のフルラインメー
上回る成長率で売上高を拡大しました。高齢化が進む中、「生命
カーとして、「女性の快適を科学し、自由を創造する」という事業
(いのち)の歓びを追求する」を事業理念に、心と身体の寝たき
理念のもと、安心と快適を実現する製品の開発・改良に注力し、
りゼロを目指して、『ライフリー』ブランドの開発・改良に注力
市場の活性化を図ってまいりました。
してまいりました。
2003年10月に発売し、夜用ナプキン市場の成長を牽引した生
重度失禁製品市場では、「座ることから始まるリハビリ」をコ
理用ナプキンでは初めてのワイドタイプ夜用の『ソフィ ワイド
ンセプトとして離床を促す新しい尿取りパッド『ライフリー
ガード』に続いて、4月に『ソフィ ワイドガード350』を発売し、
座位安心パッド』(施設病院向け)と『ライフリー 座っても安心
夜用市場の活性化に取り組みました。9月には約半数の女性が経験
尿とりパッド』(一般向け)が、新カテゴリーとして着実に市場
する昼間のモレトラブルを解決する『ソフィ ワイドガード250』
に浸透しました。また、「排泄ケア研究所」や「ライフリーいき
を発売しました。同時に、初めてのヒップアップ&美脚生理用ショ
いきダイヤル」、「いきいき生活」事業などの活動を通して、ブ
ーツ『ソフィ スリムアップフィット』を発売し、市場の活性化に
ランドの価値向上に努めてまいります。
寄与いたしました。また、パンティライナーでは、約0.7mmの超
2桁の成長を続けている尿漏れケア専用品市場においては、
薄型『ソフィ パンティライナーゼロ体感』を新発売し、市場の成
『チャームナップ さわやかライナー』『チャームナップ さわやか
超吸収』の全商品パッケージに、日本コンチネンス協会 ※による
長に貢献いたしました。
一方、初経教育情報ウェブサイト『はじめてからだナビ for girls』
をオープンするとともに、タンポン普及のための啓発活動など、生
「コンチネンスケアマーク」
を採用し、普及拡大に努めてまいります。
※「すべての人が気持ちよく排泄のできる社会」を目指して活動している市民団体。
理用品の正しい使用方法や生理に関わる情報の提供に努めました。
●クリーン&フレッシュ事業
このような活動を通じて、国内生理用品ブランドとして市場NO.1
クリーン&フレッシュ事業では、これまで培ってきた不織布・
シェアだけでなく、ブランド支持率No.1の地位も確立しました。
吸収体技術を応用し、お客様へ清潔・安心・新鮮を提供してい
この結果、フェミニンケア事業の売上高は、前中間期に比べ7
ます。業界初の携帯用ケースつきのウェットティッシュ『シル
億円増加して290億円となりました。
■総資産/株主資本の推移(百万円)
■一株当たり当期純利益の推移(円)
総資産 通期 株主資本
250,000
■一株当たり株主資本の推移(円)
中間期
250
2,000
(予想)
200,000
200
150,000
150
100,000
100
50,000
50
1,500
1,000
0
500
0
2001
2002
2003
2004
2005
(当中間期)
0
2001
2002
2003
2004
2005
(当中間期)
2001
2002
2003
2004
2005
(当中間期)
10
フード部門では、高齢犬用『愛犬元気 11歳以上用』、おいしさ
コットウェットティッシュ プチパクト』と同「安心除菌」タイプ
を追求した猫用『ねこ元気 銀のスプーン』を始めとして、差別化
を発売し、さらなる顧客の獲得に注力いたしました。
また、ウェーブハンディワイパーにおいては、本体の拡売と取
されたカテゴリー製品を中心に製品力の強化・販売促進を図りま
替えシートの企画を展開することによって、前中間期を大きく上
した。トイレタリー部門では、猫の排泄処理用品『1週間消臭・抗
回る売上を達成いたしました。
菌デオトイレ』、害虫の駆除剤『ノミ・ダニ ケアスポット』等、
増加するペットの室内飼育におけるニーズを捉えた製品の品揃え
の充実・販売促進を図りました。
② ペットケア事業部門
増減額
増減率
売上高(注)
12,609
10,781
1,828
17.0%
営業利益
1,205
965
239
24.8%
(単位:百万円)
当中間期 前中間期
③ その他部門
(単位:百万円)
売上高(注)
(注)売上高は外部顧客に対する売上高
営業利益
当中間期のペットケア部門の売上高は、前期に比べ17.0%増加
当中間期 前中間期
増減額
増減率
5,423
5,494
△70
△1.3%
616
590
25
4.4%
(注)売上高は外部顧客に対する売上高
し126億円、営業利益は2億円増益の12億円となりました。
当中間期のその他部門の売上高は、54億円と前期に比べ1.3%
ペットケア市場は、少子化、高齢化に伴うペット飼育世帯の増
加などにより、中長期にわたり確実に成長が期待される有望市場
減少し、営業利益は6億円となりました。
スーパーマーケットなどを顧客とする食品包材事業では、不織
です。こうした環境下において、「健康と清潔でペットの暮らし快
適に」を事業理念に、ペットが長生きし清潔な環境で暮らしてい
布・吸収体技術を活かしたトレイマット『フレッシュマスター』
くための、フードとトイレタリーの2つの事業部門に特化して、事
が順調に売上高を拡大いたしました。
業展開を図ってまいりました。なお、ペットケア事業は、2004
年10月に東証2部に上場した連結子会社ユニ・チャームペットケ
ア株式会社が事業運営しています。
■株主資本利益率
(ROE)
の推移(%)
■株主資本比率の推移(%)
15
80
■一株当たり配当額の推移(円)
通期 中間期
30
(予想)
25
60
20
10
15
40
10
5
20
5
0
0
0
2000
2001
2002
2003
2004
2001
2002
2003
2004
2005
(当中間期)
2001
2002
2003
2004
2005
(当中間期)
11
主要財務データ(連結)
貸借対照表(要旨)
(単位:百万円)
当中間期
前中間期
(単位:百万円)
前期
当中間期
(平成16年 9月30日現在)(平成15年 9月30日現在)(平成16年 3月31日現在)
資産の部
前中間期
前期
(平成16年 9月30日現在)(平成15年 9月30日現在)(平成16年 3月31日現在)
負債の部
流 動 資 産
91,951
85,105
94,575
流 動 負 債
60,577
60,754
66,874
支払手形及び買掛金
23,613
25,636
25,990
短 期 借 入 金
6,306
4,381
4,570
現 金 及 び 預 金
32,382
22,238
34,434
受取手形及び売掛金
26,963
27,032
29,016
1年以内償還予定の社債
1,000
−
−
有
券
16,705
17,119
13,922
未 払 金
18,382
17,389
20,798
た な 卸 資 産
11,595
14,032
12,421
未 払 法 人 税 等
4,807
6,241
9,290
賞 与 引 当 金
3,352
3,274
3,139
そ の 他
4,443
4,881
4,955
そ の 他
3,115
3,830
3,083
貸 倒 引 当 金
△138
△199
△173
固 定 負 債
8,573
10,801
11,505
固 定 資 産
114,866
109,127
114,426
社 債
−
1,000
1,000
長 期 借 入 金
448
648
557
退職給付引当金
4,474
5,532
6,027
1,123
価
証
有 形 固 定 資 産
76,174
74,455
77,306
建物及び構築物
23,577
23,701
23,117
役員退職慰労引当金
1,147
1,116
33,046
そ の 他
2,502
2,504
2,797
負 債 合 計
69,150
71,555
78,379
少 数 株 主 持 分
7,369
6,423
6,913
15,992
機械装置及び運搬具
37,462
31,310
土 地
11,547
13,601
13,325
建 設 仮 勘 定
2,622
4,775
6,856
そ の 他
965
1,066
959
資本の部
資
本
金
15,992
15,992
資
本
剰
余
金
18,590
18,590
18,590
利
益
剰
余
金
109,166
94,690
101,831
△2,052
無 形 固 定 資 産
2,579
3,006
2,903
投資その他の資産
36,112
31,665
34,216
土地再評価差額金
△1,904
△2,059
投 資 有 価 証 券
27,769
23,557
27,603
その他有価証券評価差額金
3,377
2,377
4,109
為替換算調整勘定
△2,809
△1,232
△2,654
そ の 他
9,361
9,186
7,655
式
△12,116
△12,105
△12,108
貸 倒 引 当 金
△1,018
△1,077
△1,042
資 本 合 計
130,297
116,254
123,708
資 産 合 計
206,818
194,233
209,002
負債、少数株主持分及び資本合計
206,818
194,233
209,002
自
己
株
POINT. 1 ・・・・ 総資産は、前年同期比125億円増加の2,068億円となりました。現金及び預金が101億円増加し、たな卸資産は在庫の圧
縮に注力し24億円減少しましたが、流動資産合計では68億円増加しました。有形固定資産は、国内外で新製品製造のための新規設備投資
の増加により17億円増加しました。投資その他の資産は、投資有価証券が42億円増加したため、44億円増加の361億円となりました。
流動負債は、支払手形及び買掛金が20億円減少し、短期借入金が19億円、1年以内償還予定の社債が10億円増加したため、前期比1億円
減少の605億円となりました。また、資本の部では利益剰余金が144億円増加の1,091億円となりましたが、一方で商法210条の規定に
よる自己株式取得(100万株)等による金庫株が121億円あり、資本合計は140億円増加の1,302億円となりました。
12
損益計算書(要旨)
(単位:百万円)
当中間期
前中間期
キャッシュ・フロー計算書(要旨)
前期
当中間期
4月 1日から
4月 1日から 平成15年 4月 1日から
(平成16年
( 平成15年
(平成16年 3月31日まで)
平成16年 9月30日まで )
平成15年 9月30日まで)
(単位:百万円)
前中間期
前期
4月 1日から
4月 1日から 平成15年 4月 1日から
(平成16年
( 平成15年
(平成16年 3月31日まで )
平成16年 9月30日まで )
平成15年 9月30日まで)
高
121,550
116,226
240,109
営業活動によるキャッシュ・フロー
8,978
16,743
36,915
価
67,514
63,620
132,074
投資活動によるキャッシュ・フロー
△7,990
△14,682
△25,836
売 上 総 利 益
54,035
52,605
108,035
財務活動によるキャッシュ・フロー
466
△7,410
△7,933
販売費及び一般管理費
39,430
37,455
77,309
益
14,605
15,150
30,726
益
916
1,019
1,593
息
168
151
364
売
上
売
上
営
営
原
業
業
受
利
外
収
取
利
53
87
140
他
694
779
1,088
用
498
456
1,199
息
153
153
297
403
受 取 配 当 金
そ
営
の
業
外
支
払
売
上
そ
経
費
利
割
の
常
利
引
216
196
他
128
106
498
益
15,023
15,713
31,120
特
別
利
益
3,945
471
797
特
別
損
失
3,589
982
2,211
税金等調整前中間(当期)純利益
15,380
15,202
29,706
法人税、住民税及び事業税
4,582
6,480
12,826
法人税等調整額
1,419
△144
△723
少 数 株 主 利 益
833
698
1,363
中 間( 当 期 )純 利 益
8,544
8,168
16,239
POINT. 2・・・・ 特別利益の主な内訳は、厚生年金基金代行返上
益38億円となっています。特別損失の主な内訳は固定資産減損
損失22億円、退職給付金繰入額5億円、固定資産処分損7億円
となっております。
現金及び現金同等物に係る換算差額
△5
11
△280
現金及び現金同等物の増減額
1,448
△5,338
2,865
現金及び現金同等物期首残高
44,434
41,568
41,568
現金及び現金同等物
中 間 期 末( 期 末 )残 高
45,882
36,229
44,434
POINT. 3 ・・・・ 営業活動によるキャッシュ・フローは、前中間
期より77億円減少して89億円となりました。税金等調整前中
間純利益は153億円、減価償却費は59億円となっております。
投資活動によるキャッシュ・フローは、79億円となりました。
設備投資は、前中間期より15億円減少して72億円となりまし
た。設備投資の主な内訳は、海外事業の業容拡大による設備投
資や国内主力事業での新製品設備、商品改良に伴う設備改造な
どとなっています。
13
主要財務データ(単体)
貸借対照表(要旨)
(単位:百万円)
当中間期
前中間期
損益計算書(要旨)
当中間期
前期
前中間期
前期
4月 1日から
4月 1日から 平成15年 4月 1日から
(平成16年
(平成15年
(平成16年 3月31日まで )
平成16年 9月30日まで )
平成15年 9月30日まで )
(平成16年 9月30日現在)(平成15年 9月30日現在)(平成16年 3月31日現在)
資産の部
(単位:百万円)
売
上
高
83,346
79,532
165,508
価
流 動 資 産
67,415
58,802
70,105
売
52,942
49,741
103,437
固 定 資 産
69,287
69,493
71,029
売
益
30,403
29,790
62,070
有 形 固 定 資 産
9,612
13,213
12,949
販売費及び一般管理費
無 形 固 定 資 産
2,415
2,822
2,668
営
上
上
原
総
業
利
利
24,172
23,025
47,426
益
6,231
6,765
14,644
4,365
投資その他の資産
57,259
53,457
55,411
営
業
外
収
益
2,306
2,568
資 産 合 計
136,702
128,296
141,135
営
業
外
費
用
80
218
364
9,115
18,645
負債の部
流 動 負 債
25,453
26,744
32,507
経
常
利
益
8,457
特
別
利
益
2,215
528
560
特
別
損
失
3,264
446
1,099
固 定 負 債
6,454
6,510
7,010
税金等調整前中間(当期)純利益
7,407
9,197
18,105
負 債 合 計
31,907
33,255
39,517
法人税、住民税及び事業税
1,898
3,524
7,213
法 人 税 等 調 整 額
546
△206
△766
中間(当期)純利益
4,962
5,878
11,658
資本の部
資
本
金
15,992
15,992
15,992
資
本
剰
余
金
18,590
18,590
18,590
利
益
剰
余
金
80,871
72,252
77,101
土地再評価差額金
△1,904
△2,059
△2,052
その他有価証券評価差額金
3,360
2,370
4,094
式
△12,116
△12,105
△12,108
資 本 合 計
104,795
95,041
101,617
負債及び資本合計
136,702
128,296
141,135
自
己
株
ユニ・チャームのCSR活動 Vol.2
14
本業に根ざしたCSRを推進し、ステークホルダーの信頼に応えます。
2004年度CSR活動ハイライト
● CSR部拡充:企業倫理室設置、個人相談窓口「りんりんダイヤル」開設
● 品質保証システム拡充:改正薬事法への体制整備および安全性に関する資材調達指針に基づく商品安全の確保
● 全社グループの環境体制の推進:非製造部門の本社、開発部門でISO14001認証取得。全社統一目的・目標で推進
●「CSR報告書2004」発行:環境活動報告書に社会性を加味しCSR報告書第1号発行
企業倫理室を設置し、企業倫理の浸透を推進
昨年4月にコーポレート・ソシアル・レスポンシビリティ
CSR活動の詳細は「CSR報告書2004」に
掲載しております。
(CSR)部を創設し、より高いレベルで社会的責任を果たすた
めの活動を開始しました。2年目の今年は、CSR活動の中でも
大きな柱である、企業倫理の浸透に向けた取り組みを強化する
ため、4月に専任組織である企業倫理室を設置しました。また、
当社グループ社員を対象にした個人相談窓口「りんりんダイヤ
ル」を開設しました。
6月には、CSRの推進内容を積極的にステークホルダーの皆
さまに情報開示するために、従来の環境活動報告に社会性を加
味して改編した「CSR報告書2004」として発行いたしました。
表紙には当社の考えるサステナビリティ(持続可能性)のあり
方を表す「やさしさで世界は変えられる」のメッセージを載せ
ています。
●冊子のご請求
【電話】03−3449−3571 CSR部環境推進室
【WEB】http://www.ecohotline.com/
(報告書請求サイト「エコほっとライン」)
●PDFダウンロード
【ホームページ】http://www.unicharm.co.jp/eco
15
新商品のご紹介
ここでは、今秋の新商品を中心に1年間に発売した新商品の一部をご紹介させていただきます。
Baby Care
新発売
「ムーニーマン ビッグより大きいサイズ」
オムツはずれに対する意識の変化により、高月齢のお子様の紙オムツ使用率が増加傾向にあります。股上が
大きく体重18キロを超える大きなお子様でもゆったりはける新サイズです。
新発売
「ムーニー のび∼るフィット」
「マジカルウェスト」の採用で赤ちゃんのお腹の動きに合わせてウェストサイズ
が変化する『ムーニー のび∼るフィット』は、お客様から高い評価をいただいて
います。このたび、赤ちゃんにやさしい機能と価格はそのままに、色合いの柔ら
かなやさしいタッチのデザインに一新し、楽しくすこやかな育児を応援します。
限定発売
「ムーニーマン」より「トイ・ストーリー柄」(男の子用)、
「ディズニー・プリンセス柄」(女の子用)
近年、ベビー服やベビー下着においてカラフルなものが好まれる傾向にあります。そこで、男の子にはもっと
かっこよく、女の子にはもっとかわいい、キャラクターをそれぞれ採用しました。大人気の「トイ・ストーリ
ー」と「ディズニー・プリンセス」によって、好評の『ムーニーマン』をよりおしゃれにしました。
新改良
「マミーポコ」
モレないムレない機能はしっかり備え、片手でパッとひろがるふたつ折りタイプになり、
動き回る赤ちゃんでもカンタンにオムツ替えができます。
©DISNEY
Feminine Care
新発売
「ソフィ ワイドガード 250」
2番目の羽がモレる余地なくショーツをカバーします。多い日でも体にやさしくフィットし、ななめ後ろへの
ショーツ汚れをガードします。多い日でもショーツを汚さない、初めての昼用ワイドタイプです。
新改良
「ソフィ ボディフィット 熟睡ガード」
「ソフィ ボディフィット 超熟睡ガード」
体とナプキンのすき間をなくす「ふわピタギャザー」の採用で、
やさしく体にフィットするとともに、横モレをガードします。
新発売
「ソフィ スリムアップフィット」
生理用なのにボディメイクできる初めてのヒップアップ&美脚ショーツです。
16
Health Care
新発売
「ライフリー どんな動きにも安心伸縮テープ止め」
日本の介護品質を革新し新市場を創造する、新発想のテープ止めタイプの大人用紙オムツです。
どんな動きにも応じてパッドをフィットし続ける初めてのオムツです。
新発売
「超立体マスク やや小さめサイズ かぜ用・花粉用」
やや小さめサイズで子供から小顔の方までをカバーします。超立体構造
が高い保湿効果と立体フィットで、ウィルス・細菌を含んだ飛沫や花粉を
ブロックします。
Clean & Fresh
新発売
「シルコットウェットティッシュ プチパクト」
ポンと開く、かわいいケースつきウェットティッシュです。手のひらサイズのケースは、ボタンを押すだけで
開くので、かんたんにシートをサッと取り出せます。
新発売
「ウェーブ ピュピュッとモップ」
初めての液が飛び出す新型モップです。取っ手レバーを引くと、専用液がピュッ!
広い面積の床も気軽に、軽い力でさっぱりきれいに水拭きができます。
「水拭き」とは、『ウェーブ ピュピュッとモップ』専用液(床用合成洗剤)を使用した掃除のことです。
Pet Care
新発売
「愛犬元気 腰・関節を大切にしたい愛犬用」
室内飼育の増加で、フローリングでの生活や、肥満、老化などにより、腰や関節への負担がかかる犬が増えています。
この製品はグルコサミン・コンドロイチン配合で毎日のおいしい食事で腰や関節をケアできるフードです。
新発売
「オシッコのあとに香る砂」
猫のトイレ処理での大きな悩みが、オシッコのニオイです。普段はほとんど香らないのに、オシッコを
吸収するとほのかに香り、オシッコの嫌なニオイがしないので、気持ちよくお掃除ができます。
新発売
「ねこ元気 11歳以上用」
11歳以上の猫(人間で言う70歳前後)の健康を考えたフードです。食が細くなっても効率的に栄養を摂取できます。また、
高齢猫が噛み砕きやすく消化によい粒で、抵抗力や消化吸収力、肝機能の維持を考えてビタミンE、B群を強化しています。
17
会社データ
株式の状況 (2004年9月30日現在)
会社概要 (2004年9月30日現在)
会社が発行する株式の総数
196,390,411株
社 名
ユニ・チャーム株式会社
68,981,591株
英 訳 名
UNICHARM CORPORATION
18,549名
設 立
1961年2月10日
資 本 金
159億92百万円
本 店
愛媛県四国中央市金生町下分182番地
本 社 事 業 所
東京都港区高輪三丁目25番23号
従 業 員
1,020名(グループ 計 5,201名)
上場証券取引所
東京証券取引所(市場一部)
主な事業内容
ベビーケア関連製品、
フェミニンケア関連製品、
ヘルスケア関連製品、
化粧パフ、ハウスホールド製品、
食品包材製品、産業資材製品等の製造
および販売
発行済株式の総数
株主数
大株主 (上位10名)
当社への出資状況
持株数(千株) 持株比率
ユニテック
(株)
12,318
ザ チェース マンハッタン バンク エヌエイ ロンドン
3,745
(株)
高原興産
3,418
日本マスタートラスト信託銀行(株)
(信託口) 3,178
高原基金(有)
3,120
日本トラスティ・サービス信託銀行(株)
(信託口) 2,328
日本生命保険
(相)
1,934
(株)
広島銀行
1,920
(株)
伊予銀行
1,699
ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 1,373
17.86%
5.43%
4.96%
4.61%
4.52%
3.38%
2.80%
2.78%
2.46%
1.99%
(注)株数は、千株未満を切り捨てて表示しております。当社は、自己株式
2,507,965株を保有しておりますが、上記の表には記載しておりません。
株価チャート(円)
10,000
8,000
6,000
4,000
2,000
0
10 11 12
2001年
1
2
2002年
3
4
5
6
7
8
9
10 11 12
1
2
2003年
3
4
5
6
7
8
9
10 11 12
1
2
2004年
3
4
5
6
7
8
9
10
18
取締役および監査役 (2004年11月1日現在)
執行役員 (2004年11月1日現在)
代 表 取 締 役
取締役会会長
高 原 慶 一 朗
社長執行役員
高
丸
岡
猪
石
宮
平
竹
常務執行役員
代 表 取 締 役
取
締
役
取
締
役
取 締 役
常 勤 監 査 役
常 勤 監 査 役
監 査 役
監
査
役
原
山
部
熊
川
内
田
中
豪
茂
高
幸
勝
雅
治
久
樹
明
二
昭
毅
彦
彦
(注)監査役平田雅彦、監査役竹中治彦は、株式会社の監査等
に関する商法の特例に関する法律第18条第1項に定める
社外監査役です。
常務執行役員
常務執行役員
常務執行役員
常務執行役員
常務執行役員
常務執行役員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
高
丸
岡
猪
吉
中
森
石
川
高
坂
森
高
原 豪
山 茂
部 高
熊 幸
原 範
野健之
信
川 英
内 晶
橋 紳
口 克
山 重
井 正
久
樹
明
二
純
亮
次
二
介
哉
彦
雄
勝
執行役員待遇
執行役員待遇
執行役員待遇
執行役員待遇
執行役員待遇
執行役員待遇
執行役員待遇
執行役員待遇
執行役員待遇
執行役員待遇
執 行 役 員
株主アンケートの結果報告
ご意見・ご感想(返信いただいた回答を集計)
ユニ・チャームでは、株主の皆さまとのより良いコミュニケーシ
ョンを図るため、第44期事業報告書においてアンケートをお願いし
ました。おかげさまで多数のご回答をいただき、大変深く感謝して
おります。頂戴いたしました貴重なご意見は、今後の編集方針やIR
活動、製品開発、経営に反映させていきたいと考えております。
当社の株式を購入された理由をお聞きしたところ、「将来的な成
長に期待が持てる」、「会社が安定している」の上位2項目で過半数
を占める結果となり、成長への期待の大きさを実感しました。また、
事業報告書の内容については、
「新製品の紹介」は82.4%、
「最近の
商品開発に関する特集」は76.8%の「分かりやすい」という評価を
いただくことができました。一方で他のページについては、まだ改
善の余地があることもわかりました。
今回の中間事業報告書では、アンケートの結果を踏まえ、「お客
様のニーズを的確に捉えて、新たな価値と市場を創造」というテー
マで成長の源泉である商品開発について特集させていただきました。
今後も、株主の皆さまとのコミュニケーションを密接かつ継続的
に行いたく、今回の中間事業報告書におきましても、アンケート葉
書を同封させていただきました。大変お手数ですが、ご協力くださ
いますよう、よろしくお願いいたします。
■当社の株式を購入された理由 (複数回答可)
伊
山
井
向
宮
野
里
野
山
松
木
賀上隆
本 正
川 和
井 林 吉
村 祝
村 村 拓
本 英
岡 逸
村 幸
光
滿
衡
正
広
雄
治
功
俊
海
広
その他 1.4%
会社の理念に賛同 3.3%
証券会社のすすめ 3.9%
配当が魅力 4.5%
株主優待が魅力 7.4%
将来的な成長に
期待が持てる 36.3%
株価・チャート
などを参考 11.6%
会社が安定している 17.8%
会社の商品を愛用 13.7%
■事業報告書について
分かりやすい
どちらとも言えない
分かりにくい
株主の皆さまへ
69.9%
絶え間ない商品開発
Webサイトのご紹介
ユニ・チャームのCSR活動
48.3%
51.3%
部門別の概況
53.5%
新製品の紹介
22.0%
48.7%
41.5%
海外事業を強力に推進
主要財務データ
28.5%
76.8%
3.0%
52.3%
6.3%
4.0%
44.7%
43.6%
45.5%
49.6%
82.4%
1.7%
1.2%
2.9%
5.0%
15.1% 2.5%
ホームページのご案内
ユニ・チャームではホームページによる情報開示を積
極的に行っています。財務情報や最新ニュースをはじめ
とするIRサイトも充実しており、商品情報も含めて随時
更新を行っています。
ホームページ・アドレス
http://www.unicharm.co.jp/
株主メモ
株主メモ
決算期
3月31日(年1回)
定時株主総会
6月
利益配当金受領株主確定日
3月31日
中間配当金受領株主確定日
9月30日
(住所変更等用紙のご請求)
基準日
3月31日
(その他のご照会)
(
郵便物送付先
お問合せ先
)
〒137- 8650
東京都江東区塩浜二丁目8番18号
日本証券代行株式会社 代理人部
0120 -707- 842
0120 -707- 843
その他必要がある場合は、
株式お手続用紙のご請求をインターネットでも
あらかじめ公告いたします。
お受けいたしております。
公告掲載新聞
日本経済新聞
日本証券代行株式会社のホームページアドレス
名義書換代理人
日本証券代行株式会社
http://www.jsa-hp.co.jp/name/index.html
同事務取扱場所
東京都中央区日本橋茅場町一丁目2番4号
日本証券代行株式会社本店
(一部の用紙はお手持ちのプリンターで印刷できます)
同取次所
日本証券代行株式会社 支店(全国各支店)
東京都港区高輪3-25-23 京急第2ビル 〒108-8575
Telephone 03-3447-5111
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